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JUNKMETAL

1Unknown:2003/12/07(日) 19:29
アルター8に生きる者たちの頭上にたちこめる 厚く、灰色に澱んだ雲
その雲は硝煙と焼け焦げた兵器の匂いが染みついている

カレッガ「隊長、ここはもう無理です 撤退しましょう」
ウロス「輸送部隊の退避がまだ完全では無い 我々戦闘部隊が逃げるわけにはいかん」
通信士「敵 第三波接近 ミサイルが・・・」
ウロス「予備部隊 主武装を白兵戦仕様に すぐ必要になる」

人型のトルソー 鋼鉄の巨人 その銃口が火を吹き 火の線が黒い影に当って弾ける

2Unknown:2003/12/07(日) 19:47
ウロスはJUNKMETALと呼ばれるひとり乗りの戦闘兵器のコックピットにいる
大柄で筋肉質な体をこのせまい棺桶に押し込めてから既に3時間が経過していた
戦況は思わしくない

兵士A「ぐわッ」

ウロスの右200mにいた味方機が脚部に砲弾を受けて火を吹く
機関部を破壊されては もはや行動不能だ

通信士「ベガルタ班が壊滅 右翼が押されています」
ウロス「やむをえん ブーン隊、前へ 私も出るぞ カレッガ、ここはまかせる」
カレッガ「隊長」
ウロス「輸送部隊の退却完了を確認したら後退していい いいか、死ぬなよ」

ひときわ大きな機体に巨大な両手銃を装備したウロスのJUNKMETALが背部のバーニアから炎を放って前進する
それに従って4機のJUNKMETALが続く

3Unknown:2005/02/01(火) 03:02:33
本星の多大なる期待を受けて急ピッチの開発が進む惑星アルター8
密閉型の都市に既に数多くの移民が生活しているが
その一般人の多くはPoF、そして無限大公社というふたつの巨大企業による抗争の
その実態を知らずにいる

緋鴻「戦局は決したな」
戦場となった平原を遠目に眺めながら 漆黒の機体のパイロットが呟いた
その切れ長の目にディスプレイの光を冷ややかに写している

緋鴻「だがインフィニティの最精鋭を動員した作戦にしては気に入らん内容だったな」
儀単「は・・・ 遭遇戦力がPoFでも最大規模の部隊でありましたので多少梃子摺りましたか」
モニターの中の老兵が若者に不遜な言葉を吐かれながらも動じずに答える
緋鴻「そうではないさ」
儀単「・・・?」
緋鴻「最強の部隊を使って敵補給線の攻撃などという作戦を考える卑屈な司令部が、な」

4Unknown:2005/02/01(火) 03:41:09
フーバー「くらええい!」
JUNKMETALの対物マシンガンが激しく火を放ち、標的となった機体を穴だらけにしていく
フーバー「ヤッハアァ! やったー!! 撃破いただきぃ!!!」
味方の戦線が崩壊しつつある中で恐るべき連携で確実に敵の数を減らす一隊があった
その機体に共通するゼブラカラーの塗装はPoF制式機とは異なる
ウロスを中心とする5機のJUNKMETALである 

ウロス「この程度の敵に味方がここまで押されるとは考えにくいが・・・?」
周辺の敵機は全てスクラップと化し煙をあげている
フーバー「いいんじゃないの? なんならこのまま俺達が敵全滅させるってのもアリ?」
ウロスは陽気な仲間の軽口を無視して難しい顔をしたままだ
ブーン「索敵に感 機体数5 10時」
大型レドームを頭部に持つ機体のパイロットが暗号通信を仲間に短く伝えた

歪んで背景に溶け込む機体 宙空から火線が飛ぶ
ウロスと仲間たちのほぼど真ん中を狙って撃ちこまれた榴弾が炸裂して爆炎をあげた
ウロス「忍者野郎だ! こいつらが本当の敵か!!」


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