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新・たるたる収容所3・5棟目
1 名前: 某ガル幹部 投稿日: 2003/11/20(木) 16:13 [ mAcSOA7s ]
ここに新たるたる収容所 3・5棟目(通算11棟目)の設立を宣言する!
収容所の崩壊を期待した糞樽どもよ!脱走の機運と思いウィンへの逃亡計画を
実行しようとしていた犯罪樽どもよ!
貴様らに逃げ場は無い!
禿ガルのアナルブレイカーを喰らうが良い!!

尚ここはネタスレであり、私怨、タルタルを使用しているPLへの叩き、晒し行為は
激しく禁止する。このようなことを行う不届き者は収容するにも値しないゴミである。
したがって必ず放置し、この板の管理人殿に報告及び削除依頼を出すこと。

2 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/20(木) 16:25 [ mAcSOA7s ]
前スレ集
神サイト
http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/
新 たるたる収容所3棟目(前スレ)
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1063390678
新 たるたる収容所2棟目
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1057898779
新 たるたる収容所1棟目
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1048828318
新・たるたる収容所
http://mst.s1.xrea.com/test/read.xcg?bbs=ff11&key=034861877&ls=30
真・たるたる収容所2棟目
http://mst.s1.xrea.com/test/read.cgi/ff11/043599753/
【寺好き】たるたる収容所 第4棟【卍?】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1033/10336/1033689373.html
【グリーン】たるたる収容所 第3棟【マイル】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1032/10328/1032882109.html
【冷たい】たるたる収容所 第2棟【地下牢】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1029/10295/1029582619.html
タルタル収容所
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1024/10245/1024566960.html

3 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/20(木) 16:27 [ mAcSOA7s ]
番外地(FF4コマ漫画)
http://w2.oekakies.com/p/FF11HIDE/p.cgi

4 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/20(木) 21:22 [ RQnUjRUE ]
これまでに樽サッカー樽野球樽バスケ樽バレーその他と、
樽を利用した球技を沢山実験してきた私ではあるが、
今日はすこし異色なモノに挑戦してみようと思う。

それはタルタル投げ。
見ての通り樽の脚にヒモを縛り付け、回転してぶんなげる分かり易い競技だ。
とりあえずア・ドン氏に頼んで一度やってみることにする。

風は無風に近く天気も良い、絶好の樽投げ日和である。
実験用に数匹生きのいい樽を借りてきた。準備は万全。
早速樽の脚にヒモをくくりつけア・ドン氏に渡すと、
氏は回転を始めどんどん加速していった。
驚異的な回転により周囲に大気の渦が巻き起こる。まるで魔法のようだ。
と、そのとき何かが前方へ㌧でいった。
しかしア・ドン氏はまだ回っている。気になって調べに行くと、
非常に驚くべき事実が発覚したのである。
㌧でいったのはなんと樽の生首だったのである。
驚異的な回転に耐えきれずタダでさえ重い頭がちぎれてしまったのであろう。

文献を読み直すと古代でも同様のことがあったらしくこの競技はあまり流行らなかったようだ。
今日も良いデータが取れた。早速レポートにまとめよう。

5 名前: 爆樽戦隊タルレンジャー 投稿日: 2003/11/21(金) 12:39 [ yuFR4S7s ]
アバレアバレアバレまくれ Get up!
アバレアバレ突き進め
タルの名を今 汚すのは収容所!
ヴァナからやってくる
PTを荒らすタルの挑発
柔さが炸裂す〜る
敵のタゲ 取ったときに
刻まれたHPがいま 0にな〜る
タルの数だけ一撃死
タルの数だけPTが全滅す〜る
アバレアバレアバレまくれ  Get up!
アバレアバレ全滅するまで
爆樽戦隊タルレンジャー
タルレンジャー

6 名前: 副所長訓示 投稿日: 2003/11/21(金) 18:43 [ niXf6w0k ]
 やあ、9月から中途採用された所員諸君。ここでの生活はもう慣れたかね?
うむ、樽虐生活は快適でなかなか良い。それは良かった。
 ところで最近、君たちからある質問が多数寄せられている。
なぜ、各国と連合してウィンダスを叩いてしまわないか、と。
確かにウィンダスは何度も当収容所に圧力をかけたり破壊工作を行っている。
そのたびに倍返しで被害を受けているがね。しかも直接ではなく世論操作により
他国に対するウィンダスの評価は下がる一方だ。

連中の外交官は/panic motionでやつらなりに謝罪として可愛さ会見を行って場を取り繕っているが
無論その効果も少なく、半ば『「見世物小屋の珍獣」が今度はどんな事をするのか』的扱いになっているのは
皆ご存知だとおもう。
諸君の中には「それならいっそのこと滅亡させてしまえ」と言う意見も飛び出しているのは知っているが、
なぜ我々や各国がそれを行わないと思うかね?
ここでたとえ話になるが、ある国の小話にこう言うものがある。
「『なぜあのゴミや汚物の山を片付けないの?』と子供が親に聞いた。
 親はこう答えた。
 『あの汚物の山に拳で殴りを入れてごらん?どうなるか。』
 子供は『そりゃ、崩れて周りに汚い物が飛び散ってめちゃくちゃなことになっちゃうよ』と答えた。
 親はそれを聞くと
 『だから、あの汚物の山は簡単に片付けられないのさ』と子供に答えたそうだ。」
これが何を意味するかと言うと、ウィンダスという国は簡単に片付けられるかも知れない。
だが、あの国の樽共がすべて野良樽になった時の事態を考えてみたまえ。あの忌々しい星の神子を取り逃がした時は特にだ。
行く当ての無くなった樽共は喰うために地下に潜り、テロリストと化すだろう。
無論他の国の樽共も自動的にウィンダスの庇護を受けなくなるから人間扱いされなくなる。そうすればウィンダスの残党と手を組み
他種族に対するテロ活動を頻繁に行うようになるだろう。
 野良樽全てがテロリスト。
そんなおぞましい状況を考えてみたまえ。このヴァナは獣人戦争以上の混乱に巻き込まれることになるだろう。
自然、タルタルを最後の一匹まで殺し尽くすまでおさまらないことになる。
そうすればヴァナの土地は最悪荒れ果て、人が住めなくなるかもしれない。
 つまり、ここで重要なのは「やりすぎてはいけない」と言うことだ。
たしかに当収容所は樽の制圧を最終目標にしているが、このヴァナの滅亡までもは望んでいない。
そういうことだ。
 将来的にはウィンダスを滅ぼす日がやって来るかもしれない。だがそれは樽が無力化してからのことになるだろう。
道のりは途方も無く長いが、所員諸君は目標を持って頑張って欲しい。
では。

7 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/21(金) 19:46 [ PWpfNU8k ]
さわやかな所長代理だな・・

乙。たとえ話もなっとくした

8 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/21(金) 20:04 [ niXf6w0k ]
たとえ話はイラク戦争のことも頭に入れて書いたものです。
(話自体はロシア小話のチェチェン紛争に関するネタなんですが。)

9 名前: (´・ω・`) 投稿日: 2003/11/22(土) 15:20 [ WmD70vzg ]
test

10 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/22(土) 21:54 [ choRN2yE ]
test
もうすぐネタ書きます

11 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 22:03 [ choRN2yE ]
私はサンドリアで王家に仕えている一人の騎士だ。(エル♂ナイト)
このサンドリアで有名な糞樽が、不覚にもドラギーユ城に浸入し、
宝物庫から金品を持ち出すところで私が捕まえた。
この事実にディスディン王から2人の王子達は激怒し、
この樽を南サンドリア城門広場で公開処刑することになった。

12 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 22:14 [ choRN2yE ]
この樽は樽にしては珍しく、集団による行動を嫌い、今回の事件の時も、
たった一人で忍び込んできた(まあ、そのおかげで見つかり難かったと言えるが)
本人は「この下等種族共!、一匹狼のタルタル様タル!!頭が高いタル!」
等と捕まったにもかかわらず叫んでいた。

処刑を執行するのは、私の従兄弟にあたるヒュム♂モンク、
近所に住んでいて、力には自信があると言うガルカ戦士、
そしてサンドリア剣術大会に選別され、なかなかの成績を収めた私。
(本来なら私より実力のある騎士が執行するのだが、警備の責任上、私となった。

13 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 22:22 [ choRN2yE ]
何故私以外の2人が執行に努めるのか、2人に聞いてみたところ、
ヒュム♂モンクは「鍛錬の為」ガルカ戦士は「暇つぶし」との返答だった。
以上の理由で自ら志願したそうだ。
又、捕まった糞樽は南サンドの木に逆さに吊るし、
「誇り高きサンドリアの民なら、石を投げ、生まれたことを公開させよ、
ただし殺すことは禁じる」
とゆう立て札を立て、当日まで放置して置く事にした。
案の定糞樽は体中がこぶや傷だらけになり、目はうつろになっていた。

14 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 22:47 [ choRN2yE ]
そして公開処刑当日。
人の山となった城門広場には、王家の方々が総揃いし、
いままでかつて無い処刑となった。
糞樽は広場の真中に手錠を掛けられ、正座をさせられていた。
なにやらピギーやらタルーやら五月蝿かったので口にガムテープを張ったようだ。
予定の時間になり、私達「執行人」は糞樽の前に進んだ。

まずガルカが手錠を鍵で外し、ガムテープを外した。
その瞬間、ガルカが樽の右腕を握り、ありえない方向に曲げた。「フン!!」
「タル?タたbちゅおhじゅty!!痛い!痛い!!痛いタルーーー!!」
どうやら腕が完全に壊れたようだ。
今度は左足を握り、またありえない方向へと曲げた。「オゥラァッ!」
「ビびsぎあlひぁがigil!!ギャァァーー!!」
ここでモンクにバトンタッチ、モンクは樽を軽々と持ち上げ、天高く投げ飛ばした。
やがて樽が落下してくる。「こ、怖いタルゥゥーー!」
そして地面に落下、「ブギャン!」その反動で1,5Mほどバウンドした。
モンクの拳を正面に受ける高さまで浮いた時、モンクが蹴り飛ばした、
「ギニャン!!」壁に当たり、「グニャン!!」モンクに向かってくる。
モンクはここで得意の乱撃!しかし只の乱撃ではない、
5段目を空鳴拳にした、達人のみが使える技である。
「アギャ!ゲビィ!グバン!キビィ!・・・ギニィャァァァーーーン!!」
もう樽の内臓はグチャグチャだっただろう。
「タルゥゥ・・・・タ、タ・・・」もうそんな事しかじゃべれない様だった。

15 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 23:00 [ choRN2yE ]
執行開始から民衆は歓声を発しつづけていた。
「あの汚らしい樽が、殺されるのを見れる」民衆の目は、
そう喜んでいる様だった。
そして、モンクが私に最後のバトンタッチ。
私は片手剣を抜き、首根っこをもう片手で持ち上げ、軽く上に投げた。
響き渡る民衆の声。「やれーーー!!ぶっ殺せーー!!」
「タルゥゥゥ〜〜」もう何も理解することができない樽に向かって、
全身全霊を込めたボーパルブレードで斬り刻んだ。
剣が樽を斬る度、「アガァァ!!」と叫んでいた。
一段目は左腕を、二段目は背中を、三段目は横一文字に斬り、
〆の四段目は樽を縦に真っ二つに分けた。
そして、樽の血が広場を赤く染めた。
もう何とも表現しがたい物体が残っているのみだった。

後日、私達執行人は民衆から王家を楽しませたとして、
国民栄誉賞を授かることになった。

16 名前: たるたる公開処刑 投稿日: 2003/11/22(土) 23:02 [ choRN2yE ]
長いネタですいません、
点数も自分では30点ぐらいです。

17 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/22(土) 23:39 [ o7LMOjb2 ]
う〜ん、樽は生かさず殺さずくらいの方が萌えるんだがなぁ・・・

18 名前: ア・ドン 投稿日: 2003/11/23(日) 19:43 [ RaaJMWdU ]
>>4
ひさびさである。
『教授』に「タルタル投げ」の実験に協力して欲しいと言われ、協力したのだが、実験途中で樽の首が遠心力に耐え切れず飛んでいってしまった。
エルメスF4女史の故郷では普通に行われていると言うのだが、なぜそこではポピュラーな競技になっているかこれでは解からない。
そこでエルメスF4女史にコツを聞いてみた。

 すると意外と言えば意外、当然と言えば当然な答えが帰ってきた。
最近はやりの「タルフ」同様に、脆弱なタルタルを振り回すだけでバラバラにならないためのプロテスIIをかけるのだ、と言う答えが返ってきた。
ま、考えてみれば当然と言えば当然。
実際に同様の処理をしてやってみたところ、見事に100m飛んでいった。
もっとも、樽は着地の際にバラバラになってしまったのだったが。ま、いいか、樽だし。
さて、仕事再開だ・・・。

19 名前: ア・ドン 投稿日: 2003/11/23(日) 19:48 [ RaaJMWdU ]
なお、追記になるが、樽投げの際には足ではなく腹に固定ベルトをくくりつけると
上手く行くということらしい。そうすることで脆弱な樽の首に負担がかからないからだそうだ。

20 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/11/23(日) 20:02 [ sCuhSaQM ]
僕たるたる!ヴァナで一番優秀で可愛い種族さ!
今日、ジュノ下層で火栗をしゅばしゅばごーごーさせて合成していたら、
歩いてきたヒュムに蹴り飛ばされて、僕の顔がしゅばしゅばごーごーしている火栗の中にダ〜イブ!
当然僕は怒って文句言ったけど、そのヒュムの言い草ときたら、
「こんなところで合成してりゃ、気づかずにつまづくのが当たり前」
ヒュムって最低だね!おかげで僕の可愛いお顔が、台無しだよ!
「あんまりごたごた言うと、たるたる収容所の糞樽捕獲班呼びますよ?」
おまけにこんなこと言ってきた!呼べるものなら呼んでみろよ!
そう叫んでおいたさ!たるたる収容所?そんなものあるわけがない。ただの噂さ!



あれ……?あっちから近づいてくる禿ヒュムの集団は何かな……?

21 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/24(月) 08:59 [ IuGZ6aOk ]
 (どんよりした今にも荒れ狂いそうな空。
そこに稲妻がほとばしる!その下に立つ猿のようなヒュムの少年が一人・・・・)
「わいは猿や!プロタルファー猿や!!!!」
(テンポの良い曲が入り、でかでかとタイトルが画面に表示される。)
 
       《 プ ロ タ ル フ ァ ー 猿 》

♪つむじ風舞うティグラウンドで〜ねらうは玉葱・黒い鼻〜
大地を掴む両足と〜運命(さだめ)を掴む両腕に〜
命をかけたその意気だ〜!!
 玉葱樽よ〜〜〜火と燃えよ〜〜〜〜〜!!!!

(ふりかぶるサルのハンマー、玉葱樽の鼻を思いっきり強打し、
玉葱樽は勢い良く血反吐を吐きながらぶっ飛んで行く。)

♪行け、強く高く早く〜〜〜〜〜!!!!
逝け、強く高く遠く〜〜〜〜〜!!!!

(見つめるサルや兄弟たち、完全に逝っちまった目で高速飛翔する玉葱樽)

♪雲を裂き〜嵐を呼んで〜〜〜〜!!!!
夢を・夢を・夢を〜〜〜〜!!!!
夢を勝ち取ろう〜〜〜〜!!!

(巨大な旗にぶつかる玉葱樽、旗包み状態でカップにインする。そのまま悶絶・・・・。
 喜び飛び上がるサルたち。その上空でそれを見つめる謎の男Mr・X(バツ)と腹心のミスラの青蜂。
Mr・X(バツ)と青蜂を乗せた飛空挺が飛び去って行く。)

(製作会社のテロップと協力・たるたる収容所の文字が入りオープニング画像が終わる。)

《歌:水木O郎》

22 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/24(月) 09:01 [ IuGZ6aOk ]
プロタルファー猿:バストゥークTVで好評放映されているタルフを題材にした人気TVアニメ。
タルフの天才・野生児「サル」が謎の男Mr・X(バツ)の送り込む「影のプロタルファー」とタルフバトルを
繰り広げる。
ちなみに作品中でタルフに使われる樽は糞樽ばかり。各種犯罪樽から態度のでかい某国高官風の♂樽、ツインテールの高慢ちきな学者の♀樽、エイリアン頭のえらそーな♀樽などさまざまな糞樽が登場して、タルフバトルで成敗される。
 ウィンダスの陰謀にはサルと影のプロタルファーが一時協力して当たることもある。
ちなみにこれまで劇場用作品2本。いずれもサルとライバルの影のプロタルファーたちが(樽が原因の)
ヴァナの危機を、手を取り合って救うと言う内容。
 ちなみに製作にはたるたる収容所が樽の生態などの資料提供で全面協力している。
好評により、ジュノやサンドリアにも輸出され同様に人気を博している。

23 名前: タルタルサッカー 投稿日: 2003/11/24(月) 14:41 [ 1RSodndc ]
収容所所長代理だ。
この度、ヤグードとの友好を深めるため、代表選手を先発して、
タルタルサッカーの親善試合を行うことになった。
場所は収容所の中庭で行われた。
また、これは糞樽供への見せしめになると思い。
全囚樽も観戦させることにした。

ボールとなるのはこの日親樽と連れて来られたばかりの左ゲート行きの子樽。
親樽が「やめてくださいタルゥゥゥーー!」と叫んでいたが、
どうせ食肉処分か蒸し器行きだ、大して変わらんw

24 名前: タルタルサッカー 投稿日: 2003/11/24(月) 14:57 [ 1RSodndc ]
キックオフ。
ヤグードチームのパスからゲームがスタートした。「ブギュン!」
おやおや、早速血飛沫が上がっているな。
その時、青白い光と共に樽の傷が消えた。ボールの樽は訳が解らないようだ。
実は今回、樽をより痛めつける為に、
白魔道士ヤグにレフェリー兼回復役をやってもらった。
これでしばらくは死なないだろう。白ヤグは数人いるしな。
エル♀F4がスライディングでボールを奪った。
しかも樽の脳天だけ見事に蹴っている。彼女の本来の姿だ。
タッタッタッタ・・・「ギャン!ダルゥ!ギャン!」
エル♀F4が見事にヤグをかわし、ゴールに向かっていく。
「パス!」その一声でボールを逆サイドに高く蹴った。「ムギュン!!」
ボールはア・ドンの足にちょうどピッタリぶつかった。「アギィ!」
そしてシュート「タ、タルゥゥゥゥ!!」
ボールはポストに当たった。しかしその衝撃で体の一部を飛ばしながらも、「グガァァァ!」
ボールはネットを揺らした。そしてケアルの嵐。
「ウォォォー!」歓声が上がる。
「もういやタルゥゥーー!」だがヤグが無理矢理押さえつけ、真中に置いた。

25 名前: タルタルサッカー 投稿日: 2003/11/24(月) 15:17 [ 1RSodndc ]
両チームとも互角の試合を繰り広げ、PKで勝敗が決まることになった。
まず看守ガルのシュートだ。「フンッ!」青白い光を発しながらゴールへ向かっていく。
「ギィャァァーーン!」相手ヤグはジャンプし、右隅を狙ったボールを見事に叩き落した。
「グバン!」「ブギュン!!」鈍い音がして樽が飛び跳ねた。

・・・・・・・・・最後のシュートはエル♀F4。
ゴールポストに向かって樽を蹴り飛ばした。やはりそれが狙いか、
ポストに当たった時、砕けるのを防ぐために最後で特大のケアルが樽の体を癒した。
「グビィィィ!!」ゴール!!!勝敗が決定。収容所チームの勝利だ。


「ママァーー!!」ガルに背負われ樽が泣き叫ぶ。「イヤァァ!」親樽は他の看守に押さえ込まれ、
必死で叫んでいた。これで最後のお別れか。
「いいか!お前等もああなりたくなかったら素直に房にぶち込まれてろ!」
「はぁ〜い・・・タル・・・」後ろで一括するガル看守と絶望の声を上げる樽の声。

最後に所長と相手側の監督ヤグの熱い握手で親善試合は幕を閉じた。

26 名前: タルタルサッカー作者 投稿日: 2003/11/24(月) 15:18 [ 1RSodndc ]
タルタルサッカー、どうだったでしょうか?
途中に出てくる「青白い光」っていうのはケアルの事です。

27 名前: ア・ドン 投稿日: 2003/11/24(月) 19:00 [ BUWxPdKA ]
>>25
ヤグートとのタルタルサッカー親善試合は成功裡に終わった。
ヤグート側の料理人が特別に、例のサルタオレンジを大量に使用した樽料理を振舞ってくれた。
(*神サイト 「タルタルの真実4」参照)
http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/bunroku/bun/1/7-11.shtml
とても試合に使用した子樽だけでは量的に足りないので、親樽ほか食肉処分が決まっていた樽、ダルメル肉をそれなりに大量に使っての大番振る舞いだ。
私はともかく試合に参加した選手たちは皆若いので双方旺盛な食べっぷりだった。
我が収容所の料理人氏も久々に腕が振るえると大喜び。
そればかりでなく、所長閣下にはヤグート側から酋長限定の樽の脳味噌料理も振舞われた。
所長閣下いわく、非常な珍味だったそうだ。
お互いの親善を深め合い、まさにスポーツの秋だと実感する一日だった。

・・・・おっと、「プロタルファー猿」の放映時間が近いようだ。
きょうは私の嫌いなミーリウォーリが元ネタの樽を成敗する回だったな。
では。

28 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/24(月) 21:10 [ 0.Bv9j0w ]
今日も古代の文献を読みあさっているとボツネタ、と言うページが有った。
詳しく読むと何やらすさまじい遊びが記述されていた。

まず第一にタルタルスキー。
その名の通りタルタルを履いてスキーすると言うモノである。
頭から雪にめり込んで使い物にならなかったようだ。

第二にタルタルテニス。
ラケットのアミがすぐ破れてしまうのでどうやら鋼鉄板を使ってやっていたらしいが、
空気抵抗が大きすぎてまともに樽が打てず、重いこともあってかすぐに廃れたらしい。

第三にタルタルボーリング。
ボウリングではなくボーリングである。
両手槍の先に樽を付けてグリグリ地面に穴を開けるという意味不明なスポーツだ。
穴が空く前に樽が潰れてしまうのが分かり切っているので、誰もやらなかったようだ。
そんな物が文献に残っていると言うことはこの作者が発案した遊びなのだろう。

29 名前: ポン吉の初恋(前書き) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:03 [ lLLOvRo2 ]
僅かでも良心のある方はこの話を読まないでくださいませ。
かなりの残酷長編でございます。

30 名前: ポン吉の初恋(1) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:04 [ lLLOvRo2 ]
それは寒さが一段と厳しくなってきた頃でした。
当時私は一匹のボサ頭の♂タル、ポン吉を飼っておりました。
今年の夏に、野良タルだったポン吉を私が拾ってあげたのです。
私は大のタルタル愛好家で、ポン吉をとてもとても可愛がってあげておりました。
ポン吉も「ご主人様、ご主人様」と、私にとても懐いてくれていました。
そんなある日のことです。
私が帰宅してドアをあけると、ポン吉は部屋の窓から外を覗いておりました。
私「ただいま。」
私に気付いたポン吉は、慌てて
「お、おかえりなさいタル!」
とその場で/panic motionをしておりました。
普段と明らかに違うポン吉の態度を私は不思議に思いました。
私「どうかしたのか?ポン吉」
ポン吉「な、なんでも無いですタル!」
ポン吉「お、お風呂を沸かしておきますタル!」

31 名前: ポン吉の初恋(2) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:04 [ lLLOvRo2 ]
ポン吉は逃げるように風呂場へ駆け込んで行きました。
私は窓から外を眺めてみました。
下の方をみてみると、マンションのゴミ捨て場の隅で、一匹のツインテールの♀タルがダンボールの中で座っておりました。
間違い無く野良タルです。私が一昨日ゴミを出した時にはいなかったはずです。
私はこれで全て理解しました。
ポン吉は確か13才、思春期です。きっとこの♀タルに一目惚れしたのでしょう。
その♀タルも成タルよりは一回り小さく、ポン吉と同年代といったところでした。
風呂場からポン吉が出てきました。
私「風呂が沸くまでの間、散歩に行こうか。」
ポン吉「ピィ?こんな時間にですタル?」
私「まぁいいじゃないか。」
私はいつものようにポン吉に首輪を付けるとポン吉の小さな歩幅に合わせてゆっくりと階段をおりていきました。
そしてゴミ捨て場の近くで、♀タルに気付かれないように少し離れて、
私「おや、あんなところに♀タルがいるぞ。ポン吉、お前ちょっと話してこいよ。」
と私はニヤリと笑い、ポン吉を見つめました。

32 名前: ポン吉の初恋(3) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:05 [ lLLOvRo2 ]
ポン吉「ピィ!?」
ポン吉「か、勘弁して下さいタル、ご主人様!」
私「さあ、これ渡してこいよ!」
私は持ってきたチーカマをポン吉の小さな手に握らせると、♀タルの前に押し出しました。
私は物陰にかくれて2匹の様子を伺ってみました。
♀タルは突然現れたポン吉に驚いて、
♀タル「ピィッ!?」
と/panic motionを始めました。
ポン吉もそれにつられて/panic motionをしておりました。
2匹が一緒にパニクってる様子は見ていてとても微笑ましいものでした。
しばらくすると♀タルは落ち着いてきたのか/panic motionをやめましたが、ポン吉は
ポン吉「あ、あの、その……タ…タルタルゥ!?」
とまだパニクっておりました。
その様子を見ていた♀タルは/laugh motionをしました。
♀タル「おかしな人タルw、あなた、名前はなんて言うんですタル?」
ようやく落ち着いてきたポン吉は、
「ボ……ボクは……ポン吉っていうんですタル。」
と答えておりました。

33 名前: ポン吉の初恋(4) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:06 [ lLLOvRo2 ]
♀タル「ポン吉さんね。私はグミって言いますタル。」
ポン吉「あ、あの…それから…これ…どうぞタル…。」
ポン吉はチーカマを差し出しました。
グミ「わあ、ありがとうタル、ポン吉さん。」
ポン吉「あ、あの…ボクはそろそろ行くタルけど…ま…また来てもいいですタル?」
グミは/smile motionをして
「いつでも来て下さいタル、待ってますタル。」
と答えておりました。
ポン吉は
「じゃあまた来ますタル!」
と/goodbye motionをして私のところへ戻って来ました。
私「よかったじゃないか、ポン吉w」
マンションの階段を上りながら、私はポン吉をからかってみました。
ポン吉「知ってたんですタルか、ご主人様……。」
ポン吉は/blush motionをしておりました。
私「ああ、お前の初恋、応援してやるぞw」
私は本気でポン吉を応援してやるつもりでした…少なくともこのときは…。

34 名前: ポン吉の初恋(5) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:06 [ lLLOvRo2 ]
それからほとんど毎日、ポン吉をグミのところへ連れて行ってやりました。
元々相性が良かったのか、2匹はどんどん仲良くなっていきました。
ポン吉もすっかり恋の病にかかってしまい、朝から晩まで窓の外を見つめてポーっとしていて、私が何か話しかけても上の空でした。
それはポン吉の愛情の行き先が、私からグミに移っていったことを意味しておりました。
「ご主人様、ご主人様」と私に懐いてきてくれたかつてのポン吉はもうそこにはおりませんでした。
すると不思議なものです、私の目にあれだけ可愛く見えたポン吉が、ただの加虐心をそそる小動物へと変わっていってしまったのです。
いえ、別に嫉妬とかそういうものではないのです。
ただ、一方通行の愛情は時に狂気へと変わるということを、私は身をもって知りました。
そして、私は2匹に地獄を見せてやることを決意したのです。

35 名前: ポン吉の初恋(6) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:07 [ lLLOvRo2 ]
その日、私はいつものようにポン吉をグミのところへ連れていってやりました。
ポン吉とグミはいつものようにストロベリートークをしておりました。
グミ「ポン吉さん、私はあなたとずっと一緒にいたいタル……」
ポン吉「ボクもグミと一緒にいたいタル……、だけどご主人様に無理は言えないタル……」
私は横から口を挟みました。
「ポン吉、グミも家で飼ってやってもいいぞ。」
ポン吉「ほ…ほんとタル!?」
グミ「い…いいんですタル!?」
2匹は一緒に/panic motionを始めました。
「ああ、私も少しお金に余裕ができたからな。」
ポン吉とグミは手を取り合ってはしゃぎまわっておりました。この先にどんな地獄が待ちうけているとも知らずに……。

36 名前: ポン吉の初恋(7) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:08 [ lLLOvRo2 ]
私は興奮冷めやらぬ2匹を部屋に連れて帰りました。
グミ「わぁ、暖かいお部屋タルゥー^^」
私「グミ、お腹減ってるんじゃないのか?カップラーメン食べるか?」
グミ「いいんですタル?ありがとうございますタル!」
私はお湯を沸かし始めました。
ポン吉「ご主人様、ありがとうですタル。」 グミ「ありがとうございますタル。」
2匹は私に何度も/bow motionを繰り返しておりました。
私「いいんだよ、礼をする必要などない…。」
私は2匹にお茶をくみ、一緒に会話を楽しんでおりました。
お湯が沸いたようなので、カップラーメンに注ぎました。
私「さて…これが出来あがるまで3分間……お前ら2匹に地獄を見せてやろう!」
2匹「ピィッ!?」
そう言うと私は突然、ポン吉を右手に、グミを左手につまみあげ、思い切り壁に向かって交互に打ち付けました。
ガン!「ビギッ!」 ゴン!「ピギャ!」 ドン!「グギャ!」 ボン!「ミギッ!」 ………
何度も何度も壁に打ち付けた後、そのまま2匹を床に叩き付けました。
ポン吉「ピィ……ご主人様……何をする…タル?」
起き上がる力も無いポン吉はうつ伏せのまま事態の理解ができていないようでした。

37 名前: ポン吉の初恋(8) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:08 [ lLLOvRo2 ]
私はグミの両足を縄でしばり、ベランダまで引っ張ってきました。
ポン吉「グ…グミに何をするタルですか?」
私「こうするんだよ!」
私は縄をベランダの柵に繋ぐと、グミを逆さ吊りにしました。
グミ「ピィィィィィィィ!!」
ここはマンションの4階、そこから逆さ吊りにされるのは相当な恐怖でしょう。
そして縄を揺らし、柵に何度も何度もグミを打ちつけてやりました。
コーン!「アギャ!」ドーン!「ビギャ!」ポーン!「グギィ!」 ……
ポン吉「ご主人様、やめて下さいタルゥ!!」
気絶しかけているグミを放置して部屋に戻ると、カップラーメンが出来あがっておりました。
私「うるさいな、ポン吉。その口を黙らせてやらんといかんな。」
ポン吉を仰向けにさせ、ハナを押さえつけて口をあけさせ、そこに熱湯のカップラーメンをつぎ込んでやりました。
ポン吉「ピィィ!?ゴ…ゴボッ!!あ…あづ…ゴフッ!!」
私は容赦無くカップラーメン一杯をポン吉に流し込んでやりました。

38 名前: ポン吉の初恋(9) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:09 [ lLLOvRo2 ]
散々2匹を虐待した後、共に縄でグルグル巻きにしてダンボールに押し込んで近くの川原へ連れてきました。
私は近くに転がっていた鉄の棒を手に取り、ポン吉の縄をといてやりました。
私「ポン吉、グミを思いっきりこの棒で叩け。100回叩いたらお前ら2匹開放してやる。」
ポン吉「ピィッ!?勘弁してくださいタル!」
私「文句を言わずにやれ!」
私はポン吉の黒いハナ目掛けて強烈な蹴りをかましました。
ポン吉「ピギャーー!」
ポン吉は数メートル吹っ飛び、地面に倒れこみました。
グミ「ポ…ポン吉さん!私はどうなってもいいから叩いて下さいタル!」
ポン吉はフラフラと起き上がると、鉄の棒を手に取り、グミに近づいていきました。
ポン吉「グミ……ごめんタル!」
バキッ!「ミギャ!」 ボキッ「ピィ!」 バゴッ!「グギッ!」 ……
ポン吉は愛するグミに何度も何度も棒を振り下ろしていました。
グミがもう悲鳴すらあげられなくなった頃、ようやく100回叩き終わりました。

39 名前: ポン吉の初恋(10) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:09 [ lLLOvRo2 ]
ポン吉はグミに近づいて
「ごめんなさいタル……ごめんなさいタル……」
とひたすら謝っておりました。
グミ「いいのよ…ポン吉さん……これで……私達は…自由タル……」
私「ああ、見逃してやるとも……この場からはな!」
私は素早くグミをつかむと、そのまま冷たい冷たい冬の川へと放り投げました。
グミ「ピィィィィ!!」 ボシャン!
ポン吉「グ…グミーー!!」
勿論グミは縄で縛られたままです。泳ぐことなどできるはずもなく、悲鳴を上げながら下流へと流されていきます。
私は追いかけようとするポン吉を転ばせて右足で押さえつけると、足の下で泣き叫んでおりました。
やがてグミは見えなくなっていってしまいました。
ポン吉「ひ……酷すぎるタル……あんまりタルゥゥ!!」
私「うるさいな。うるさいペットは近所迷惑になるから飼い主としてしつけをしてやらんといかんな。」

40 名前: ポン吉の初恋(11) 投稿日: 2003/11/25(火) 00:10 [ lLLOvRo2 ]
私はポン吉をつまみあげ、タルタルリフティングを始めました。
1回 バキッ!「アギャ!」 2回 ボゴッ!「ピギャ!」 3回 ドゴッ!「グギァ!」………
私は何度タルタルリフティングを繰り返したか覚えておりません。
気が付くと予め電話しておいた収容所職員が目の前におり、地面には動かなくなったポン吉が倒れていました。
所員「引き取り依頼のタルはこちらでいいですガル?」

………あれから4ヶ月が経ち、暖かい春がやってきました。
聞くところによると、ポン吉は収容所やレン樽先で散々虐待された挙句、食肉加工されたとのことです。
まぁそんなことどうでもいいですがね。
そして私は新しい玉葱頭のタルを飼い始めました。
あれ以来、私は新しい快感に目覚めてしまったのです。
私の頭は私を完全に信頼しているこのタルをどうやって虐待しようかということで一杯です。
玉葱タル「ご主人様、ご主人様、ボクはご主人様のことが大好きタル!」 (終わり)

41 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 01:08 [ tdfl7ays ]
>29
長文おつかれ。非常に面白かったよ。
けど、この程度ならここでは普通だと思うけど?
あまりそういうこと書かない方がいいと思う。興ざめするから。
次回作も楽しみにしてます。

42 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 04:09 [ WhLoWWcM ]
>>29ここで駄目なのは肉体的なグロ描写だと思うから全然オッケーだと
思います。

43 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 09:30 [ S3jYtll6 ]
>>29
グミは、ゴミ捨て場のダンボールに座って、拾ってもらうのを待っていた
わけだから、もう少し焦燥感漂ってれば言うこと無かったね。

44 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:27 [ tlAG/G42 ]
続編を行くでござる。
と、その前に、無粋とはいえ、再度以前の話を書き込むことをお許しいただきたい。
何しろああいうことがあって噴出してしまった故、このままではあまりにも無念!

(というか、いきなり続編書かれてもわからない方もいる可能性がありますので)

45 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:27 [ tlAG/G42 ]
拙者はサンド出身のエル忍(60歳レベル59)でござる。
あと1レベルでめでたく自分の歳と同じ還暦を迎えられるでござるが、最近ほとほと金策に疲れ果てた。
忍は耐え忍ぶ道とはいえ、金に物を言わせて得る力というのは、常日頃から拙者には合点がいかず……
そこで!拙者は新たなる忍道を切り開くことにしたのでござる!
金がかからず、何度でも使える触媒があれば、それでよいと悟りもうした。
すなわち!その触媒とは、たるたるでござる!

早速拙者は手頃な樽を何匹か捕獲し、PT参加希望を出したでござる。

46 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:28 [ tlAG/G42 ]
リーダー「よろしくー^^あれ?樽ちゃんとセットですか?^^;」
首爺忍「いや、これは拙者の触媒でござる故、お気になさらぬように。PTメンには加えないで結構」
リーダー「はあ^^;」

そして六人そろって狩場へ。

白「忍者さんはスニークだけかければいいですよね?^^」
首爺忍「いやいや、拙者には樽遁行の術がある故、スニすらいらないでござるよ」
白「はあ^^;って、忍者さん絡まれてますよ!」
首爺忍「心配ご無用!それ!出番だぞ我が触媒!逝け!」
樽「もがーっ!もがーっ!(何するタルかーっ!やめるタルーっ!)」

首爺忍、樽轡をされて全身拘束されている樽を、モンスに投げつける。

首爺忍「ささっ、皆の衆、今のうちでござるよ!」
樽「もがーっ!もがーっ!(助けてタル〜っ!)」
PTメン「………」

47 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:28 [ tlAG/G42 ]
狩場到着。稼ぎ開始。

シーフ「釣りましたー」
首爺忍「承知!樽空蝉の術!」
樽「もがーっ!もがーっ!(何するタルかーっ!やめるタルーっ!)」

首爺忍、樽轡をされて全身拘束されている樽を、モンスに向かって盾にしてかざす。

首爺忍「ふっ、樽のHPが尽きるまでは、拙者には攻撃が全く届かぬでござるよ。
   しかも触媒に使ってるのはモクソ樽及び内藤樽故に、そうそう簡単には逝きはせぬ!」
樽「もがーっ!もがーっ!(助けてタル〜っ!)」
PTメン「………」
樽「ぐふっ……」

触媒樽死亡

首爺忍「それでは次の樽空蝉の術にいくでござる!あ、白殿。拙者にケアルは不要でござるが、
   逝った触媒樽にレイズをお願いするでござる。また、衰弱が回復した時のみケアルを頼むでござる」
白「はあ……」
首爺忍「さらに!お次は黒樽と詩人樽をセットで樽氷遁の術!」

48 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:28 [ tlAG/G42 ]
というわけで、樽触媒は大成功だったでござる。
金銭を消費することなく、とってもりぃずなぶるな触媒たるたる。他の忍者にもお勧めでござるな。
これからの忍道は、樽触媒が主流になること間違いなし!
そしてそれを編み出した偉大な先駆者として、拙者の名は語り継がれるでござろう。

……と、思ったら、翌日、拙者の名前が匿名瓦版に晒されているではござらんかっ!
うぬぬぬぬ……不覚……きっとあの中に愛樽家がいたでござるな。
というわけで、樽触媒は諸刃の刃でもあるでござる故、素人にはお勧めできないでござる。
にんともかんとも。

49 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:30 [ tlAG/G42 ]
(以下続編)

その日、拙者はオズにレイズⅡツアーの手伝いに行ったでござる。
人数は八人。ちと心許ない数ではあるでござるが、まあ、人集めが中々はかどらなかった故、仕方あるまいて。
例の暗号のある部屋にさしかかろうという所で、運悪く大リンクが発生!
しかもPTには黒殿も詩人殿もいなかったでござる。
拙者らは四匹ものヤグに囲まれ、白殿がもはやテレポで脱出の覚悟も辞さないことを告げたでござるが、
「あいや待たれい!ここは拙者にお任せあれ!」
不敵な笑みを浮かべて拙者は白殿を制すと、
「うおおおおおっ!投〜げる手裏剣ストライクぅッ!」
「た、タルゥゥゥゥゥ!?」
後ろに引き連れていた触媒樽の一匹を、ヤグに投げつけたでござる。
「ひぇぇっ!誰か助けてタルぅ〜!」
当然ヤグにボコボコにされるのは樽。同じ要領で、拙者は次々と触媒樽をヤグにぶつけていったのでござるよ。
そしてヤグが樽を叩いている間に、一匹ずつヤグを成敗いたし、樽が倒された際にはまた新たな樽を投げつける、と。

いかがですかな?忍者は、リンクには弱いという今までの定説を覆す、触媒樽によるリンク処理法!
まったく……拙者は自分の才能が、時々怖くなるでござるよ。にんにん。

50 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/11/25(火) 14:31 [ tlAG/G42 ]
翌日 某鯖晒し瓦版

七百八十 名前: こちらナナシです。 投稿日:2003/?/?(?) ??:?? [ talgyaku ]
昨日、例の触媒樽使う首爺忍と組んだぞ!こいつ噂通りのアフォだわ!
オズにレイズⅡツアー行って、到着間近で大リンクした時に、触媒樽を投げつけはじめて凌いだかと思ったら、
得意満面で「リンク処理もお手の物でござるよ。にんにん」だと!
お前が後ろにぞろぞろ引き連れてる樽共が、絡まれたせいでのリンクだろうが!

七百八十五 名前: こちらナナシです。 投稿日:2003/?/?(?) ??:?? [ syuyojyo ]
>>七百八十
ていうか、そこにたどり着くまでは触媒樽は絡まれなかったのか?

七百八十七 名前: こちらナナシです。 投稿日:2003/?/?(?) ??:?? [ talgyaku ]
>>七百八十五
樽にパウダー使わせてたよ。自腹で薬買わせたり作らせたりしてるらしいな。
何つーか、触媒というより、獣使いならぬ樽使いって感じだわ。

51 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/11/25(火) 15:30 [ tlAG/G42 ]
アタシ白樽wみんなの人気者よw
今日も希望も出してないのに速攻で四件も誘いきちゃったのw
一番気に入った編成を選ばせてもらい、「いいですよw」とお返事。
白が二人かぶっていて、しかもエル♀の白っていうのが気に食わなかったけれど、
アタシで六人目だったのと、詩ナシ狩ってのが気に入ったわw
「では出発しましょうか^^」
あ、ちょっと待ってw
「はい?」
キノコの塩焼き忘れちゃったw倉庫キャラから取ってくるわねw

お待たせーw
「おかえりなさい^^」
あ、ちょっと待ってwレベル上がったのに買い忘れてた魔法あったのw今からウィン行ってくるわねw

52 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/11/25(火) 15:31 [ tlAG/G42 ]
そしていよいよ狩場に到着。みんなの命はアタシが守るんだからねw
私の働きの甲斐あって、順調に狩りが進んでいたんだけれど、
「白樽さん、もう少し考えてMP使ってもらえないでしょうか?^^;
バニシュガやホーリーはできれば控えて欲しいかなーなんて」
突然白エルが、アタシにケチつけてきたのよ〜〜〜〜〜っ。
「あと、せっかくリジェネかけてるのに、ケアルで上書きされてばかりなのは……」
つまらないことグダグダ言ってんじゃないわよ!アタシにはアタシの好きなやり方があるのよ!
アタシはHPの減りが少しでも残ってるのが許せないの!
大体ね、白に不向きな下等種族の分際で、最高優良種族の樽のアタシにケチつけるってこと自体、
お笑い草だとは思わないの?wwwwwwwwww
「そうですね。確かにMPの低さなどからすると不向きであることは、わかっています。
それでも私は、仲間を守りたくてこの道を選んだのですから、誇りをもって仕事をしていますよ」
プッw笑わせないでよ。体の養分が頭にいかず、お尻にいってるエル♀風情がw
首のMNDの高さなんて自慢にならないのよw魔道士はMPだけが命なんだからねw

53 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/11/25(火) 15:31 [ tlAG/G42 ]
「おい、いいかげんにしろよ」
見かねて、リーダーが止めに入ってきたわ。そうよ、いいかげんにしなさいよ。PTの雰囲気台無しじゃない。
「台無しにしてんのはお前だろうが!」
いきなりアタシを怒鳴りつけてくるリーダー。な、な、何なのよ〜っ。
「自分勝手な事ばっかりして、他人の意見に耳を貸さないし、あげく仲間を罵る。最悪な糞樽だ」
な、なんですってーっ!アタシを誰だと思ってるのよーっ!そっちの首白の肩持つっていうの〜っ!
「じゃあ/nominateを使って決を取ろうか。皆がどっちの言い分が正しいと思っているかを」
の、のぞむところよ!

[白樽と白エルどっちの言い分が正しい?]
1[0]白樽
2[0]白エル
3[0]ていうか、この糞樽、収容所に送っちまおう

ちょっと待ちなさいよ!な、なによ最後のはっ!
たるたる収容所?そんなの、劣等種族共がタルタルに嫉妬して作り上げた妄想よ!wバッカじゃないの!

54 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/11/25(火) 15:32 [ tlAG/G42 ]
[白樽と白エルどっちの言い分が正しい?]
1[1]白樽
2[1]白エル
3[4]ていうか、この糞樽、収容所に送っちまおう

「結果でましたねw」
リーダーが意地の悪い笑みを浮かべた。他の三人もニヤニヤと笑っている。白エルだけが複雑な表情でいる。
な、何よ、気分悪いったらありゃしない!アタシが気にくわないなら、最初からそう言えばいいじゃない!
あー、抜けてやるわよ!どうせアタシは人気者だからすぐ誘われるのよ!
代わりの白見つけるまで、せいぜい途方に暮れているがいいわ!
「おっと、そういうわけにはいきませんよ。すでにもう、収容所にtellをいれましたし。もう貴女が誘われることもない」
はンwな〜に言ってんだかwwwwwwww収容所なんてあるわけが……
あら……?あっちから近づいてくる禿ヒュムの集団は何かしら……?

55 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 19:51 [ KuO7qEu. ]
前スレで火事を出しかけた倉庫栗タルは、まだ削除されていなかった。
「また贈り物タル〜また着られないお洋服が送られてきたタル・・」
「いつかこれが着られるように今日も頑張るタル!」
天の声(贈り物だ。喜べ)
「わあい」/joy
栗タルには何故か天の声が聞こえていた。この声にはなぜか逆らえないのだった。
「お金もすこし貰えたから、お菓子を買うタル〜」
天の声(つるはしを買え)
「わあい、つるはしたくさん買えたタル〜・・あれ何でボクつるはしなんか」
天の声(ツェールン鉱山で石を掘れ)
「え?ええ?イヤタルゥ!!お洋服が汚れちゃうタル!」
〜数時間経過〜
「あうぅぅぅ・・お、おてての豆が痛いタルゥ・・体中泥だらけタル・・
もう手が上がらないタルゥ・・・鉱石たくさん、重いタルゥ・・ウッウッウッ・・」
「もうつるはしも全部折れたタルゥ・・終わりにしていいタル?」
天の声(よし、その辺の敵にやられろ)
「ッッッッ・・イヤタルゥゥウウゥ!!」
ドゴッ!グサッ!!ジュビッシィィッ!!!!!
「ギニャアアァァアアア!!!痛いタル!痛いタル!」
ドグッ!!
「キュウゥゥウウゥ・・・・・」
パタッ・・・
倉庫タルの運命は過酷だった。主人の意識が脳に刷り込まれているのか、
永遠に労働、こま使い、栽培などに使役されるのだ。
またタル倉庫がメジャーな理由は、影で例の収容所の影響もささやかれている。

56 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 20:53 [ 3ZpX2pZs ]
ついに、ついにこの日がやって来た!
この日をどれほど待ち望んだことか・・・
ついに!ついにこの日を持って俺達はタルタル収容所の呪縛から解放されるのだ!


「盛り上がってる所悪いんゴブが、既に新しい収容所は完成しているゴブよ?」


終わった・・・俺の人生・・・

57 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 21:29 [ KuO7qEu. ]
ttp://res9.7777.net/bbs/taru/20031125152011.1.jpg
ttp://res9.7777.net/bbs/taru/20031125152303.1.jpg
55のイメージ映像・・・

58 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/25(火) 21:30 [ KuO7qEu. ]
うは近リン禁止

59 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/26(水) 11:39 [ lkpcLMVI ]
(・ω・) 氏乙。

60 名前: 栗タル倉庫 投稿日: 2003/11/26(水) 12:29 [ JFhTZ9H. ]
栗タルの鉱山での過酷な労働は続いていた。
「あぅうぅ・・・たくさんのお友達・・冒険の日々・・・」
「(あなたの冒険記がつづられる)ってOPで出てたタルのに・・なんでこんな・・・」
栗タルがヨタヨタと掘ろうとした瞬間・・
「ブギッ!!」
横から入ってきた鉱夫ガルカに栗タルはいきなり踏みつぶされた。
「こんなとこで遊んでると危ないガル」
「ん?泥だらけで小汚い樽ガル。この奥の水たまりで水浴びするといいガル」
「ううう・・・え、本当タル?」
栗タルは初めてお友達になれそうな人に出会えて嬉しかった。
「ここガル」「・・・・」
栗タルが連れてこられたのは、錆びたバケツや油が浮いている
汚い水たまりだった。ガルカの感覚は普通とはちょっと違うのだ。
「オレ、いつもここで洗濯してるガル。オマエも洗ってやるガル」
「え、遠慮しとくタル・・ウワアァア!」
栗タルはガルにつまみあげられると、水たまりに突っ込まれ
激しくジャブジャブと水の中で”洗われた”
「息がっブブ・・ガボッ!ゴクゴク!」
突然のことに栗タルは激しく水を飲んだ。ガルの乱暴な
日常生活には通常の常識は通用しないのだ。

61 名前: 栗タル2 投稿日: 2003/11/26(水) 12:31 [ JFhTZ9H. ]
「そろそろこれの出番ガル」
ガルが出したのは、樽一匹を丸ごと「おろし樽」にしてしまいそうな
巨大な洗濯板だった。
「・・・・ッッッ!!!!!!」
血管の浮いた太くたくましいガルの腕が栗タルを鷲掴みにした。
「イヤアァァァ!!!!」
ガリガリガリ!!!グリッ!ゴリゴリ!グキッ!
「ミギャアアアァアァァアァ!!!!!!」
ガルは無造作に棍棒のような巨大な武器を取りだして、ぐったりしてる栗タルに
振りかぶった。これで水気を叩き出すのだ。
バチン!バチン!バチン!
ガル鉱夫は、近くに結んであるロープに、自分のパンツや
シャツと一緒に栗タルを吊した。
「乾くまでそこにいるガル。きれいになってよかったガルなw礼にはおよばないガル」
しかしガル鉱夫はズボラだった。その上次の日は非番だった。
ミイラのようになった栗タルが発見されたのは数日後だったという・・

62 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/26(水) 17:11 [ P55zlq8M ]
ここは(・ω・)しかいない

63 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/26(水) 19:16 [ 1Itu31H. ]
ついに閉鎖されたよ

64 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/27(木) 11:06 [ MIUSZOpw ]
>>63
はうう・・
しかし我が収容所は空陸海とどこでも移動可能なので
安心

(前板でログ保管された方がいるようで感謝いたします)

65 名前: sage樽 投稿日: 2003/11/28(金) 10:49 [ TmmkH.9Q ]
>>64
あの過去ログは、収容所と取引するための大事なブツタルからなwwwwwwwww
死ぬほど高値で売りつけてやるタルwwwwwwwww

(自分以外にも取っている方はいると思いますが、何かしら必要な時があれば申してくださいませ
ただ、前スレの最後の方だけは取り忘れている可能性有り)

66 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/28(金) 21:41 [ yhO3p8/s ]
俺はさすらいの釣り人だ。
レン樽サービスを使ってフナ壱万匹をつり上げ、
木工90にして自力竿直しの出来る俺でもつり上げたことのない怪物が居るという。
その名は「巨大ネビムナイト」。
通常のサイズの五倍は有ろうかというその巨体は、
ウィンダスに生息していると聞きおれはここまでやってきた。
そして、今釣り人のカンがそいつが何処にいるかを教えてくれている。
見える!見えるぞ!ヤツの居場所が!想像以上だ!
ネビムナイトのクセに地上に上がってやがる!
恐ろしい!だがそれ以上に魅力的だ!コイツにエサはいらん!
俺の実力のみでつり上げてくれる!食らえ!俺の魂の一投!

StarSibyl「ミギャァァーーーーッ!」

その後俺が闇牢に繋がれたのは言うまでもない。

67 名前: その後 投稿日: 2003/11/29(土) 08:03 [ yCXx0gvU ]
>>66
看守ゴブ「お得意さん、最近来ないゴブね・・・・。」
看守ヒュム「おいおい、今日付けのウィンタイムズにデカデカと載ってるが、あのお得意さん、星の神子に対する不敬罪で逮捕だとよ・・・・。」
看守ガル「だからウィンには行くなとあれほど言ってたガルに・・・・。」

そのころ、収容所のの司令塔部では。
世話猫「『ヒュムの釣り人、神子への不敬罪で捕まる』・・・・・どういたしますかニャ?」
所長代理「お得意さんだったしなあ・・下手に拷問されて何か吐かされた場合こっちが不利になるからな。救出部隊でも送るか?」

つづく?

68 名前: 政治犯救出作戦 投稿日: 2003/11/29(土) 10:21 [ UbN0STMw ]
>>67
ウィンダス郊外、そこには他国には公にされていない拷問施設がある。
 タルタルに対する「反政府陰謀」と言う怪しげな容疑で捕まった他種族たちが大勢投獄されており、
樽の暗黒面を象徴するようなその施設で、例の釣り人のお得意さんは過酷な拷問を受けていた。
 夜も眠らせずに樽訛りのきつい粘着質な言葉で尋問を受け、挙げ句の果ては(ウィン内部にしか
公開されていない)拷問専用魔法で過酷な責めを受け、Sのミスラ(無論ウィン政権に忠誠を誓っている)
にさまざまな、とても描写したくない拷問方法を使って吐かそうとしていた・・・・。

収容所のお得意さんである彼は、吐けば命が無いと沈黙を守ってきたが限界に達しようとしていた・・・。
そして時間の感覚も失せたそのとき・・・。
 突然飛空挺の飛来音と戦闘の騒音が響き渡った。分厚い扉の向こう側から、頼もしい言葉が彼に呼びかける。
「たるたる収容所だ!助けに来たぞ、扉を爆破する!」
予想外に低い爆発音、だが扉は大きく歪み収容所のコマンドが蹴破って突入してくる。
容赦なく使われる発煙弾やスタングレネード、斬り殺される尋問官の樽や拷問役のミスラ、エルメスF4が樽を次々とトレイン切りする。
そして施設は制圧されて行く・・・。

       ・・・・・・・・・・・・・・・

捕まっていた他種族の「政治犯」とともに、釣り人のお得意さんはたくましいガルガの腕に担ぎ上げられる。
飛空挺のエンジンがうなっている。国籍表記の無い飛空挺の機体に乗せられ、廃墟と化した拷問施設を後に、すぐに離陸。長居は無用だ・・・・爆発する拷問施設。

69 名前: 政治犯救出作戦 投稿日: 2003/11/29(土) 10:22 [ UbN0STMw ]
 収容所へと帰還する飛空挺、そのなかで救出隊員は囚われの身だった人々に呼びかける。
「もういい、もう済みました、もうなにもかも。皆さんは樽の魔手から脱しました!」
安堵の声をあげる「政治犯」たち。
そこで同行していたエルメスF4が、ふと釣り人のお得意さんのことをおもいだし、軽い気持ちで声をかける。
「そういえば、ちょっと聞いておきたいんだが、あんた、どうしてこんなハメに陥ったんだ?」

「・・・・・いや、その、星の神子とネビムナイトを間違えて・・・・」

キャビン内に流れる気まずい沈黙・・・・・・・・・・・・・。

「バ カ ヤ ロ ー!!反 省 し な さ い っ つ !!!!!!」(コマンド全員の叫び)


所長代理からお得意さんに一言・・・・・

「ウィンダスには、当分近寄らないようにな・・・・・・・(青筋)」

ちゃんちゃん♡

70 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/29(土) 10:52 [ UbN0STMw ]
コマンドガルガ「おお、神サイト更新来たガル!」
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/link.cgi?url=http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/

71 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/29(土) 12:34 [ BooKQQwA ]
「たるたる収容所だ!助けに来たぞ、扉を爆破する!」

ここワラタ

72 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/11/30(日) 19:24 [ .6iece.. ]
ア・ドンは綾香がお好き?
某所で同じHN使ってる香具師がいたんだが

73 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/12/01(月) 02:27 [ 573vbusA ]
俺ンちの隣にたるたるの大家族が引っ越してきた。
まあ、それが何を意味するか、大体察してもらえるだろう。
毎日10人以上もいるガキ共が、悪さの限りをつくしてくれる。
うるさいだけならまだしも、残ゴミ捨て場の飯を漁ってちらかすは、
うちの敷地内に入ってきて、植木を台無しにしてくれるわ、
塀に落書き、門の前で立小便&野糞。……本当にどうしょうもない生物だ。
叱り飛ばしたら、生意気にもストーンの魔法で俺に石をぶつけきたこともあった。
おまけに夜はきっちり三回交尾してて、♀樽の声がすさまじくデカい。
ケっ、畜生の分際で盛りやがって……俺は先々月に妻に三行半いただいたばかりだっつーのに、
何から何まで腹立たしいわ!

74 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/12/01(月) 02:27 [ 573vbusA ]
何度も樽の家に文句を言いに言ったが、こちらが何を言っても聞き入れない。
「子供のすることぐらい大目に見れないとは、ヒュムとは救いの無い種族タルなw」
あげくの果てには、こんなことを/huh motionしつつぬかしてくれた。
もうね、こんな奴等殺してもいいわ。噂に聞くたるたる収容所に連れていってもらいたいよ。
たるたる収容所か……。ヴァナ中から糞樽を集め、日夜虐待を加えているという施設。
まあ、あやしげな都市伝説か何かだろうな。常識的に考えて、そんなものが存在するわけがない。
常識的に考えて……か。たるたるなどという種族が野放しにされてること自体、非常識だけどなー。
まあ、それはいいとして、だ。
ある日俺は、奇妙なチラシを見つけた。たるたる収容所のチラシだ。
これもわりと出回っているらしいが、俺は見るのは初めてだった。本当にここに連絡する奴なんて、いるんだろうか?
戯れに俺はtellをいれてみた。どうせこのチラシ自体が誰かのイタズラだろうと思いつつ。

75 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/12/01(月) 02:31 [ 573vbusA ]
「はい、こちらたるたる収容所樽害相談受付所です」
誰も応じないと思いきや、おっとりとした女性の声が返ってきたので、驚いた。
いや……まさかな……手のこんだイタズラ……だよな?
それでも俺は、そういうイタズラならそれはそれで面白いと思い、それに付き合ってやることにした。
「わかりました。すぐに捕獲班を差し向けます」
俺が受けている被害を報告すると、tellの相手の女性は、そんなことを言ってきた。
おいおい、どうなるんだw
本当に捕獲班が来たら見物だなーと思いつつも、さして期待せずに俺は帰宅する。
おや……?禿ヒュムばかりが俺の家の近くに集まって、何してんだ?ていうか何者だ?変な宗教の勧誘か何かかな?

翌日……というか昨夜から、隣のたるたる一家はいなくなった。引越ししたらしい。
俺は心の底よりホッとした。もうこれであいつらに悩まされることは無い。
ひょっとしたら、実際に収容所の捕獲班が来て、ブチ込んでくれたりしてw
そんな話が実際にあったら、面白いんだけどなー。

76 名前: 繰り返し 投稿日: 2003/12/01(月) 19:45 [ PqpVMQL2 ]
エルディーム古墳。
数多くのさまよえる死霊がうろつくこの場所に数人の冒険者と、彼らに引きずられる
子供のような不格好な生き物…タルタルが一匹。
「よし、ここら辺でいいだろう。」
リーダーらしい金髪の男がタルタルを玄室の真ん中に蹴り入れた。
「おまえたちボク様をこんな目に遭わせてただで済むと思ってるんでちか!」
「うるさい、黙れ!!」
ガルカの鉄拳が樽の鼻面にぶち込まれる。
「ピガッギャ!!」
ガルカの腕力の前では樽の体など水の詰まった袋のような物だ。
玄室の壁にべちりと叩き付けられ、既に半死状態になった樽はピィキュウと
哀れっぽい鳴き声を上げているが、それを他の者は気にも止めていない。
「レン樽が私達をはめてアイテムをせしめようとするからこうなるのよ。」
エルヴァーンの女戦士がゴミくずのように樽を踏みつける。

77 名前: 繰り返し2 投稿日: 2003/12/01(月) 19:54 [ PqpVMQL2 ]
タルタルの脆い骨が軋みを上げ、鳴き声が弱々しくなっていく。
「まあまあ、その位にしておきましょう。」
柔和そうな顔をしたエル♂の赤魔導士がエル♀戦士を押しとどめる。
(この人はボクを助けてくれるかもしれない。)
瀕死の樽に希望の光が宿る。
「地獄はこれから始まるんですから。」
その笑みが悪魔の微笑みだという事に気づき、樽の顔は凍り付いた。
「では最後に下ごしらえだけをしておきましょう。」

78 名前: 繰り返し3 投稿日: 2003/12/01(月) 20:09 [ PqpVMQL2 ]
エル♂の赤魔導士が道具袋から一本の鉄の棒を取り出した。
「呪符リレイズの焼き印です。本来なら羊皮紙に焼き付ける物なんですがね…」
そして短い呪文詠唱を済ませると、鉄棒は炎のオーラに包まれた。
赤魔導士のエンファイアの呪文である。
一分もかからずに鉄棒の先端は真っ赤に焼け上がった。
「やめっ!たちけて!!」
瀕死の状態とは思えぬ抵抗をした樽だったが、
一瞬のうちに金髪ヒュムとガルカに衣服をひん剥かれ、両手両足を押さえつけられた。

79 名前: 繰り返し4 投稿日: 2003/12/01(月) 20:18 [ PqpVMQL2 ]
「感謝しろよぉwお前のために借りたんだぜぇっwww」
金髪ヒュムがおどけて言う。
「では行きますよ…」
焼き印が樽の尻に一気に押しつけられる。
「ギャミャリャィァピギィィィィーーー!!!」
もはや人語では形容できない叫び声。
赤魔導士は容赦なく焼き印を押し続け、
エンファイアの魔力が切れるのを待たずに樽の全身にリレイズの呪文が焼き付けられ、
我々の世界で言う「耳無し芳一」の様な姿に樽は成り果てていた。
もはや声もほとんど出なくなった樽の耳にカラカラという音が聞こえてきた。

80 名前: 繰り返し5 投稿日: 2003/12/01(月) 20:35 [ PqpVMQL2 ]
「おっと、ようやく地獄の始まりだなっ」
金髪ヒュム達はスニークの呪文やサイレントオイルを使い出した。
樽の目の前には骨、骨、骨の大群。
瀕死の樽の生命に反応したアンデッドモンスターが押し寄せてきたのだ。
「…くすくす、レベルがどれだけ下がるかしらねぇw」
エル♀の冷ややかな笑み。
「では、心行くまで地獄を楽しんで下さいね…」
冒険者達はアンデッドモンスターと入れ違いに玄室を出て行く。
骨が一斉に武器を振り上げ、声を上げる間もなく樽は息絶えた。
しかし、焼き付けられたリレイズの効果が発動し、すぐに樽は蘇った。
だが衰弱した状態なのでまた骨に殴り殺され、リレイズが発動→蘇生と繰り返す。
そのうちにレベルが下がりだすが、逃れる術はない。
体全体に焼き付けられたリレイズの呪文が消え去るまでは。
樽の弱々しい叫びが古墳の玄室に染みついていった。

ー完ー

81 名前: 繰り返し(あとがき) 投稿日: 2003/12/01(月) 20:40 [ PqpVMQL2 ]
新収容所で初の作品書き込みです。
結構いい加減なところがあると思いますが、
糞樽をいたぶる為の方便と言うことで平にご容赦。

82 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/01(月) 20:52 [ CM2aDVms ]
う〜ん・・・
神サイトのアートにPTに見捨てられて骨にボコされるのとかあったのと似てるな。
エンファイア棒・・・ポビの話に似たようなものが合ったような・・・。

ま、楽しませてくれてありがと。

83 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/01(月) 21:12 [ hZJHWA4k ]
>エンファイア棒・・・ポビの話に似たようなものが合ったような・・・。

ん? そんなんあったか?

84 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/01(月) 21:21 [ 3rSBdZk6 ]
>>83
暖炉にかかった火の棒でポビを隠した生意気なタルの尻を叩いたことかと。
(コピーしてないからうろ覚え)
ちなみにポン吉の初恋の作者ですが、続編の構想ができあがってきました。
ヒマがあったら書きます。(今週中にできるかな?)

85 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/02(火) 01:29 [ lokm2IPo ]
ところでここの住人は、憎たらしい樽が制裁されるのが
いいんかな?それとも無邪気な樽が理不尽に不幸に
なるのがいいか・・

86 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/02(火) 04:01 [ DkEC5lQM ]
>>85
憎たらしい樽が制裁されるのは82%
それとも無邪気な樽が理不尽に不幸になるのは11%
その他7%

これぐらいの比率がいいかも。

憎らしい樽が制裁されてるのにはカタルシスもあるし、安心して読めます。
無邪気な樽の理不尽な不幸も、たまにあると刺激的で面白いです。

以上、個人的意見でした。

87 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/02(火) 11:12 [ UKHro/A6 ]
〜業務連絡〜
>>72
あ、多分俺だと思います。
ほかにもまOろスレとかあOまんがスレにも出没しています・・・。
むかし使ってたHNが色々あって使いたくなくなったものでね・・・。
本職はここでは言わないのは不文律ね。

88 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/02(火) 11:18 [ UKHro/A6 ]
そろそろネタ書かねーと・・・。
最近は家庭の事情で難しいのよネタ書く事自体が・・・。

89 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/02(火) 13:04 [ 9QFuqRFI ]
>>85
俺的には後者の方が萌える。
かわいいのをいじめたくなるタイプだからw

90 名前: 裏側 投稿日: 2003/12/03(水) 14:41 [ 9dgOwJYI ]
(>>73-75に対応しています。そちらを先にお読みください)
 収容所樽害相談受付所には営業活動の成果も有って、毎日多くの問い合わせがかかってくる。
その日も、/tellが我が収容所の苦情受付センターにかかってきた。
 この/tellのコードはは営業活動でくばっている無料お試しチラシのものだ。
「はい、こちらたるたる収容所樽害相談受付所です」と受付嬢が応対すると、戸惑い気味ながら男性が被害の状況を言ってきた。
いわく、相談者のとなりの家に10匹以上の樽の大家族が厚かましくも引っ越して住み着いて、悪さの限りを尽くしているそうだ。
残飯漁り、植木等の破壊、塀に落書き、挙げ句のはてには依頼人の門の前で排泄行為をやらかし、
抗議すればストーン等の魔法を使い相談者に被害を与えている。
毎晩深夜まで交尾を近所迷惑省みなくくりかえし、騒音害もひどいとの事。
相談者に処理をどうするか聞いたところ、なるべく穏便にということの返答が帰ってきた。
ということは、隠密裏に消去してくれということだろう。
受付嬢の「わかりました、すぐに捕獲班を差し向けます」との返答と共に準備にかかる。
「立ち会いますか」との質問には、「いいえ、そこまでは・・・。」と返答してきたので、即刻出動だ。

91 名前: 裏側 投稿日: 2003/12/03(水) 14:42 [ 9dgOwJYI ]
 相談者の言った住所に行ってみると、なるほど樽で溢れた家があった。
騒音も激しく、落書き等もひどく、近所のゴミ捨て場はどれも荒らされている。その上、ゴミ捨て場には子樽がいて知性の
かけらも無い表情で荒らしているではないか。
 まず、その子樽を殴打し悶絶させ捕獲すると収容車に放り込む。
その後で、家の周りに対魔法結界を張り巡らし、魔法を使用不可能にする。
不用心にも樽どもの家には鍵が施錠していなかった。捕獲のため一斉に踏み込む。
餓鬼樽が我々に気づいたのか魔法を使おうとするが、すでに結界ははりめぐらされている。そんな物は無効だ。
したがってあっという間に餓鬼樽を鎮圧する。魔法が無ければ樽など取るに足らない生き物だ。
餓鬼樽10匹以上を捕獲するが、肝心の親樽が降りてこない。気づいていてもよさそうなものだが・・・。
 親樽がいると思わしき2階に用心して踏み込む。
ガタガタ物音がする一室があったので扉を開け踏み込むと・・・・・。
つがいの樽二匹がまぐわっているではないか!!餓鬼樽が捕獲されているにも気づかずに・・・・。
部屋に踏み込まれた時点でやっと気づいたのか、魔法を使って応戦しようとするが当然結界が張られているので何も起こらず、下半身裸と言う情けない格好のつがいの親樽二匹を捕獲した。
隠密裏に消去してくれということで、タルタルスツール等の家財道具一切も押収し収容車に放り込む。
これは後で収容所で焼却なり何なりして処分する。
 家に樽がいたという痕跡−落書き、生活の跡−も消去する。
ギャ〜ギャ〜タルタルうるさいが、そのまま連行して終わりだ。
 これで社会のゴミが一つ減った・・・・・。
(捕獲班某ヒュムの手記より)

92 名前: 裏側 投稿日: 2003/12/03(水) 14:43 [ 9dgOwJYI ]
 追記:なお、捕獲した樽は親樽二匹は食肉処分、子樽ども十数匹は虐待用には中途半端に成長しすぎているので、他の同様な子樽と共に移動収容所から海中投棄処分だ・・・。海中投棄処分は上物として食肉に適する子樽以外はすべて行われる。

93 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/03(水) 18:40 [ i/pC1u/s ]
食肉処分や投棄処分じゃなくて、生きたまま虐待をキボンヌ

94 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/03(水) 20:44 [ uy4PYFUk ]
そろそろ「タルギア」ネタ出てもいいんじゃね?ww
樽搭載歩行戦車ね、潜入するのは・・・誰だろ?

95 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/03(水) 21:23 [ xouNQuKI ]
そろそろ収容所にもクリスマスの季節がやって来ました。
余っているレン樽をも動員して所員総出で飾り付けです。
「今年のクリスマスは一体何をするタルか?」
黒樽が壁にペンキを塗っている看守に聞きます。
「安心しろ、とっておきの出し物を用意している。」
「ほほう、期待しているタルよぉ〜。」
「コラッ、さっさと働くゴブ」
一転して収容所はクリスマスムードに変わっていきます。
果たしてどのような出し物が展開されるのでしょうか・・・
少なくとも、樽共にとって嬉しいことではなさそうです。

96 名前: 所内通知 投稿日: 2003/12/04(木) 08:39 [ g1WqGxoY ]
>>92
>>93
虐待用子樽の消耗による不足につき、食肉・廃棄処分にする予定だった子樽20匹を回して欲しい。
調教は急造仕様の付け焼刃で良し。
《レン樽課より所内ロジスティック部門へ》

97 名前: 糞前衛1 投稿日: 2003/12/04(木) 13:02 [ y.mQbwbg ]
「ケアルが遅いタル!何やってるタル!!」
「金髪ヒュム挑発遅いタル!」
「ボクを殺しゅ気でしか!HPが真っ赤タル!!!!!」

顔を真っ赤にして樽戦士が叫んだ。
髪の毛をおっ立てた喧嘩っ早そうな金髪ヒュムが
まくし返す。

「テメーがやわすぎんだよ!前衛辞めろ!この糞樽!!」

そこへヒゲヒュムが割ってはいる。
「まあまあ・・・抑えろ・・ミッションの途中だ」

PTメンバーはとあるミッションの途中、とあるダンジョンでキャンプ中だった。
ウィンダスミッションのためか、戦士樽がリーダーらしかった。
しかし、樽が調子に乗って挑発したためにPTは苦戦。気まずい雰囲気が
しばらく続き、メンバーが陰口をたたいていると思いこんだ糞戦士樽が、
被害妄想から逆ギレしたのだった。

「どいつもこいつもヘタレばかりタル!みんなでボクをバカにして!
樽前衛がかわいくてちやほやされてるから羨ましいタルか?
大量発生のザコ金髪ヒュムの癖して!前衛最不適格のヒュムは後衛でもやってろタル!」
「んだぁ?コラァ!!!!」
必死に噛みつこうとする金髪ヒュムをヒゲが必死に止めた。

「おい、白エルメス!MP少ない癖に白なんかやってるんじゃねぇタル!ケアルが遅いのはボクへの当てつけでしか!」

「ぐふっ!」

イチゴ帽子を深めにかぶった白エルメスは、苦しそうに胸を押さえて
崩れ落ちた。メンバーのひとりが叫ぶ。

「大変だ!樽アレルギーが!!」

何人かが駆け寄り、白エルメスを助け起こす。

「ふんっ、白エルメスなんて、首が長いだけでなにも役に立たないタルね!MP少なすぎタル」

「テメー、人が気にしてることをいうのやめろ!」

「ホントのこと言って悪いタル?ここには言論の自由もないタル?
そんな法律誰が決めたタル!何年?何月?何日?何分?何秒?言って見ろタル!!!!!」

98 名前: 投稿日: 2003/12/04(木) 13:03 [ y.mQbwbg ]
ああいえばこういう。
自分が死にそうになったのがよほど悔しいのか、人のせいにしたくて仕方がないらしい。

「冗談じゃねぇタル!!バカの巻き添えで死んでたまるタルか!!バカ金髪ヒュムがいきがってんじゃねぇタル!!!!」

樽は片方の眉を端をつり上げて、人を小馬鹿にした態度をとって見せた。
小憎らしい表情を作る才能だけは一級品だった。

金髪ヒュムが真っ赤な顔をして、必死にヒゲの羽交い締めを
ふりほどこうとして暴れた。
「ンンッッッダコラァァァァ!!!勝負しろこの野郎!!剣を抜け糞樽があぁぁ!!!」

PT全体に緊張が走る。ミッション中に仲間同士のいざこざで死者が
出たら、国になんと報告すればいいのか。
理解しがたいが、ウィンダスは未だに樽に人権を認めている
唯一の国家なのだ。

「おい、二人の武器をとりあげろ!!」

ヒゲが叫び、エルメスを介抱していた二人が羽交い締めにされた
ヒュムと樽の武器を取り上げた。
樽戦士はおもちゃを取り上げれられた子供のように
高く持ち上げられた武器に手を伸ばし、ヨロヨロとずっこけた。

「何するんでし!」

「やめろ二人とも!ミッション中なんだぞ!」

少し呼吸が落ち着いてきた金髪ヒュムは、
ヒゲの羽交い締めを落ち着いて抜け出した。

「頭を冷やせ!二人とも離れて寝てろ!」

金髪ヒュムは不満そうに後ろを振り向き、立ち去りざまに、
まだ準備中の食器を八つ当たりに蹴り散らかした。
「クソッ!」

「命拾いしたタルな!」

ピクッと金髪ヒュムの動きが止まった。
もうやめろ、というPTの雰囲気も読まず、どこまでこの樽は暴走するのか・・
という絶望感がPT全体を支配した。

99 名前: 投稿日: 2003/12/04(木) 13:04 [ y.mQbwbg ]
金髪ヒュムが樽に向かって全力疾走した。
必死にヒゲが組み付いて止める。
「止めんなクソォォォ!!この樽ぶっ殺してやる!!!!!」

金髪ヒュムは地面を蹴って土を樽に蹴りつけた。
どさくさ紛れに樽は砂を握って金髪ヒュムに投げている。
いざというときに目つぶしのつもりで持っていたらしい。
しかし手を離すのが遅いのか、地面にそのまま打ち捨てている。

メンバーが叫ぶ。
「もうやめてぇ!」「もう・・もうたくさんだ!いい加減にしてくれ!」
白エルメスは倒れたまま動かない。
こうしてその日の夜は暮れた。

白エルメスはダンジョンの小部屋を利用した個室キャンプによろよろともどり、
簡易式の寝床に向かった。クッションの上に座ると
妙な感触が尻に伝わった。
「グギュッ!!」「!?」
妙な声を聞いて思わず立ち上がるエルメス。

「このデカ尻女!死ぬかと思ったタル!!」

クッションからあの忌々しい声が聞こえてきた。
クッションはもごもご蠢いたかと思うと、クッションの綿を入れる部分から
ぽこっとあの樽の顔が飛び出してきた。

「さっきの腹いせに着替えとか寝姿をのぞき見してハァハァしようかと思ったけど
計画変更タル。ボクのお情けを与えてやるからありがたく思えタル!」

「・・・・・・・・」

この異常な事態に、白エルメスは悠然と立ち構えている。
先ほどとはなにか様子が違うようだった。そして口を開いた。

「模範囚レン樽の行動を内偵していたけど、まさかこれほどひどいとはね・・」

「タル!?」

白エルメスはゆっくりと深めにかぶっていたイチゴ帽子を取った。

赤いお下げ髪が現れる。F4だった。

「エ、エルメスF4!!!!!」

樽の表情が凍り付いた。某収容所所属。樽虐待の女神の異名をとる
伝説の鬼神。前年度樽虐待ベストオブイヤー。
先ほどの樽アレルギー症状は、わき上がる殺意を必死に押さえていたためだった。

100 名前: 投稿日: 2003/12/04(木) 13:05 [ y.mQbwbg ]
「さっきはずいぶんと勇ましい暴れっぷりだったじゃないか」
「どうだね、この私を相手に暴れてみないか?」

一瞬たじろぐ糞樽。だがまだ抵抗しようとする。

「誤算だったタルね!こっちは戦士、そっちは白タル」
「力の差は歴然たる!男の力を思い知るタル!」

ゴキッ!!

エルメスF4はしゃがみ込んで、突っ込んでくる樽の手を捕まえて片手でひねった。
糞樽の右手の肩の関節が滑稽なほど変な方向に曲がった。

「!?!?!?」

「な、なんで・・?このボクが・・白なんかに片手で・・」

エルメスF4は糞樽のほっぺを両側から鷲掴みにして、そのまま自分の目線の高さにまで持ち上げて話しかけた。

「教えてあげようか」

「エル白はレベルが同じなら樽戦士よりSTRが高いのよ」

間近のエルメスF4の氷のような視線が、全てを凍り付かせた。
糞樽は時の流れが停止し、精神がひび割れて崩壊していくのを実感した。

「あ」

「あ・」

「・・」

ほっぺを鷲掴みにする指に力が入った。樽の頭蓋骨がミシリと軋んだ。

「安心しろ。我が収容所は安易な処刑はしない」
「ただし、今から貴様を私が考えた新調教法により再教育する」

そういってエルメスF4は荒縄を取り出した。

「む、無駄タル・・こう見えても前衛経験と収容所の拷問に耐えたボクタル」
「収容所の拷問部屋なんてボクにとってはサウナみたいなもんだったタル!」

101 名前: 投稿日: 2003/12/04(木) 13:06 [ y.mQbwbg ]
〜数分後〜

「ミギャアアァァァァァァァァァ!!!!!!!」

激しい悲鳴がダンジョンにこだました。

回転していた。激しく回転していた。
糞樽が。逆さになり、トンガリ頭を軸にして、コマのように激しく回転しているのである。
激しい遠心力により、両手両脚は大の字型に固定されている。その姿のまま
回っている。回転が速すぎて表情が見えない。妙な悲鳴を上げる悪趣味なおもちゃのようだった。

徐々に回転が遅くなり、樽であることが識別できるようになる。
遠心力から解放された体が倒れてからもしばらく横向きに回転した後、クタッっと力無く
停止した。

樽の表情は青ざめ、少し痙攣している。軽いショック状態だった。
逆さになって激しく回転し方向感覚が麻痺させられ、どこかの壁や物にあたったら大ダメージ
という恐怖、例えるなら二日酔いの日に目隠しをさせられて、飛行機で
キリモミしているようなものだった。

「は、反省してるタル・・もうおとなしくするタルから・・・」
「お、お願いだから・・アアアア!!!」

何か言っているようだが関係なかった。エルメスF4は慣れた手つきで樽のからだに荒縄を巻き付けていく。
樽自身の心構えなど、どうでもいいのだった。
平衡感覚を刺激することで軽い洗脳状態を作り出し、精神を破壊して手っ取り早く樽を調教するのだ。

「それっ!」

空中に樽を放り投げ、激しく荒縄を引っ張る。力の加減が難しい。
失敗すると回転したまま壁にブチ当たって、樽が死亡するケースもある。

二回目もちゃんと地面で回転しているように見えたが・・

バチンッ!!!!

樽コマは地面から突き出た岩の出っ張りにゆっくり接近し、
岩に触れた瞬間、樽はまるで火薬で吹っ飛んだかのようにはじけとんだ。
岩の破片が少し飛び散った。

はじけ飛んで倒れた樽は、回転による酔いと衝突のダメージによって目の焦点が定まらず、
眼球をぴくぴく動かしながらぐったりしている。

失敗であった。樽にダメージを与えては失神してしまい、調教の意味がない。

「失敗失敗」

何事もなかったかのように荒縄が再び巻き付けられる。
たとえ多少失神しても、激しい回転によって再び目を覚ますことになる。
失神する暇もない地獄の調教だった。

102 名前: 投稿日: 2003/12/04(木) 13:07 [ y.mQbwbg ]
〜次の日〜

金髪ヒュム達PT一行は再び旅を続けていた。

「夕べはなにかやかましくて寝られなかったぜ・・
テメー、またなんかやらかしたんじゃねぇだろうな?」

「・・・・」

糞樽は無言だった。昨日と何か様子が違う。

「なんか言えよこの野郎、昨日のことは少しは反省したのか?」

「・・・・」

糞樽は無言だった。反抗的な態度だった。
しかしそのとき、糞樽の目に荒縄を取り出すエルメスの姿が目に入った。

「ヒッッッッッ!!!!!ごめんなさいタルごめんなさいタルゥゥゥ!!!」
「もうしません!もうしません!」

糞樽は異常なほどに怯え、飛び上がって道のはじに土手にぶつかり、穴を掘って逃げようとした。
しかし無理なので、その場に女の子座りでへたりこんだ。顔は埃だらけになり、涙や鼻水の跡にこびりついて汚らしい。
股間が濡れていた。恐怖で激しく震えていた。

「きったねぇ!何だコイツ、ションベンちびってるぞ!!」
「な、何をしたんだ金髪ヒュムよ」
「なんか知らんが、かなり反省したようだな・・」

特に相手にせず、再び歩き出す一行。
その後方で、荒縄を再びしまい込み、イチゴ帽子を深めにかぶった白エルメスの口元が
かすかに笑った。

103 名前: エルメスF4レポート 投稿日: 2003/12/04(木) 13:28 [ g1WqGxoY ]
『一部レン樽への苦情に対する内偵は一通り終了した。
 調査中のうち30%が不適格と判断、虐待用か加工処分への転用を要すると勧告する。
 ウィンダス方面に貸し出す際は適性を厳密に調査した物を貸し出す事。』

これにより、106匹の不適格樽がレン樽用より外され、48匹が虐待用、58匹が食肉・製油等に回された。
年末粛清はまだまだこれから・・・・・。

黒樽「ばかな奴タルね。監視の目を潜り抜けられると思ったタルか・・・。」

104 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/04(木) 19:43 [ yLN.DoxU ]
いよいよ一週間後、拙者は今年度中忍昇進試験を受けるでござる。
全く……この歳、このレベルで未だ下忍とは情けない話でござるが、
ある深〜いワケがあって、拙者は今まで中忍になれずにいたでござるよ。
実は中忍試験には、必ず水蜘蛛の術が課題として出るでござる。
一応説明しておくと、水蜘蛛の術とは、足に水蜘蛛という忍具をつけ、水上を歩行するという、
極めてふぁんたすてぃっくかつえれがんとな忍術でござるが、どうにも拙者はこれが苦手……。
この試験課題があるだけがために、この熟練天才忍者ともあろう者が、
今まで下忍としてくすぶり続けていたのでござる。全く信じがたい話であるが。

しかし!今年はこの課題用に秘策を練ってきたでござる!
そう、拙者には樽触媒というものがあるでござらんか。
すなわち、両足に樽を一匹ずつ仰向けに縛りつけ、それで水の上に浮いて、樽に背泳ぎで泳がす、と。
ふっ。己の頭のキレのよさが、時々怖くなるでござるよ。ふっふっふっふっふっふっ。

105 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/04(木) 19:44 [ yLN.DoxU ]
では……いざ!来たるべき中忍試験目指して、早速特訓開始!
樽A「爺ィふざけるなタル〜っ!こんなこと上手くいくはずがないタルよぉ!」
樽B「僕らが爺の体重支えて泳げるはずないタル!少し頭を使えばわかることタルだろうが!」
触媒樽共がいつにもまして抵抗し、拙者に不満をぶつけおる。
ええいっ!拙者にとってはここが登竜門でござるぞ!ちゃんと協力せい!
嫌がる樽共を無理矢理足にくくりつけ、早速拙者は池に向かって足を踏み出したでござる。

ドボーン!

あえなく拙者の身は水中へと沈んだでござる……
お の れ らぁぁぁぁ!ちゃんと真面目にやらんかぁぁぁぁぁっ!
樽B「ゴホっゴホっ!だ、だから無理な話だと言ってるタル!いい加減気づけタル!」
あくまで反抗的な樽に頭にはきたものの、それでも幾度かの挑戦を試みる拙者。
しかし結果は無残なものでござった。
拙者の理論は完璧なのでござるが、肝心な樽がここまで非協力的なのでは、どうにもならぬ!

106 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/04(木) 19:45 [ yLN.DoxU ]
え〜い、忌々しい糞樽共が!
頭に来た拙者は、少し折檻して、樽に協力的にさせようと試みたでござる。
池のほとりの泥の中へと入ると、その場で拘束でじたんだを踏んだり、回転ジャンプなどをしてみて、
この糞樽共を痛めつけてみたでござるが……
樽A「グポっ………ゴボコボッ……」
左足の樽がうめき声と共に大量の血を吐き出しかと思うと、いきなりその身が消失しおった。
むっ、ちとやりすぎたか。内臓破裂を起こしてほーむぽいんとに戻ったでござるな。
まあ、よかろう。今のはきっと素材が悪かったに違いあるまい。
代わりの触媒樽は何匹もいるでござるからな。HPに戻った樽は今頃、何処かへの逃走を試みているでござろうが、
たるたる収容所より譲り受けた追跡用リンクパールを、体内に埋め込んである故、逃げられはせぬよ。
彼奴はあとで回収しにいくとして、いざ!再び特訓開始でござる!
皆の者、拙者のために気合いを入れて臨むでござるよ!

107 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/04(木) 19:46 [ yLN.DoxU ]
後日、拙者は中忍試験出席を、断腸の思いで辞退したでござる。
根性の無い触媒樽共は、結局誰一人として、拙者の考案した術に真面目に取り組もうとせず、
そのため頭に来た拙者は全員折檻して、内臓破裂させてHPに戻してしまったでござる。
おかけで、各地に逃走した触媒樽共の捕獲に奔走せねばならず、試験どころでは無くなる始末。
はぁ……拙者ほどの天才が、今年も下忍のままくすぶらねばならぬでござるか。
ええい、これというのも、全ては糞樽共が悪い!
……にんともかんとも。

108 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/04(木) 19:48 [ yLN.DoxU ]
>>106
×拘束で
○高速で

高速で泥の中で踏みつけられて逝ってくるでござる!

109 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/04(木) 21:57 [ EnXqHjd. ]
自慰さん、いつもうまいな

110 名前: 教師 投稿日: 2003/12/05(金) 19:31 [ j.PtAkxE ]
 かつて、獣人戦争から復興しつつあったころ、ジュノのある中学校の教育現場ではこのような風景が見られた。
「タルタル先生の授業はいつもいいよなー。」
「俺 タルタル先生好きサ。」
 教育現場ではその熱心なタルタルの先生は生徒に人気だった。

「タルタル先生、プロレスしてあそぼうぜ!!」
「うん、解かったタル、お手柔らかにたのむタルよ。」
「タルタル先生ッ、楽しいね!!」
 そこには笑い声が絶えなかった。

「あー・・・タルタル先生ずいぶんよごれちゃったなあ」
「これぐらいどうでもないタルよ」
「あらってあげようよ!」
 まじめなタルタル先生はみんなのアイドルだった・・・。

こんなこともあった。ある日女子生徒から
「タルタル先生一緒に帰ろ」
「僕と君は教師と生徒タルから・・・・。」
「ここ、あたしんち。あたしの親冒険者で夜まで帰ってこないの。
 寂しいから先生よってってよ。」
「それでは、お言葉に甘えて・・・・。」

「うふふ、タルタル先生二人っきりね。寒いから一緒にお布団入ろ。
 あたし平気よ」
「そ・・・そんな、君と僕は教師と生徒・・・・!」
「タルタル先生ぬくぬくしてふわふわしてきもちいー(はあと)」
 タルタル先生は女生徒のアイドルだった・・・・・・。しかしけっして不貞な行為に走る事は無かった・・。

「先生、オレ、高校なんて行きたくないよ!」
「おれ達ずっとタルタル先生と一緒に居たいんだ!!」
「でも、ぼくはウィンダスに帰らなければならない・・・。国の復興のために。」
そこに涙顔の女生徒が・・。
「あんた達、先生を困らせちゃダメよ。 先生だってつらいんだから」
「解かってる、解かってるけどよ・・・。」
涙ながらにタルタル先生と生徒たちは別れた。再会を約束して・・・。

これは、10数年前の話であった・・。

111 名前: 教師 投稿日: 2003/12/05(金) 19:32 [ j.PtAkxE ]
タルタル先生は十数年たち、院のそれなりに重要な役職として大成し、
その後約束どうり母校に帰ってきた。
かつての教え子たちは温かく迎えてくれた・・・。
しかし・・。
「僕も、久々に教壇に立ちたいんタルが・・。」
「駄目です!いま、このジュノじゃタルタルがどう扱われているか・・・!!」
「だいじょうぶ、僕は巷で言われてる不貞の輩とは違うタルよ。」

そして・・・。一年生のクラスで悲劇は起こった。
「えー・・・今日からこのクラスを受け持つ先生を紹介します。タルタル先生です」
クラスの中には一瞬暗い殺意のようなものが立ちこめた・・・そして。
「何〜〜〜〜〜ッ!!タルタル担任だと〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ふざけんなーッ!!!」
「あたしたちを新入生だと思ってばかにしてるわ!!!」
「あんまりニャ!!」
「なんて中学だ!!ふざけるにも程があるガル!!!」
「バラせバラせ!!!ぶち殺せ!!!」
「き、君たち、止めるタル!!僕は犯罪樽や野良樽とは・・・・」
「あ、あなた達、やめなさいッ!!」
「収容所呼べ収容所!!」
「やめる・・・止めるタル!!グハッ!!・・・ギャッ・・・・・・・・・・・・・・」

「ふざけんなよ、ペッ。樽公が。」
「糞が!!」

タルタル先生は生徒たちに呼ばれた収容所捕獲班に連行された・・・・。

ウィンダスのそれなりの役職と言う事で捕虜交換でウィンダスに帰れるはずだったのだが・・。
看守たちも人徳と誠実さをかつての教え子から聞き、いきさつを聞いて同情したほどだった。
ほかの樽のように手荒い真似はしなかった。しかし・・・。

数日後、収容所内の房の一室で、タルタル先生は縊死死体で発見された。
足元には遺書があり、自分の教育力と人徳不足でこうなったと後悔の念がつづられていた・・。
極めて特例として、教え子たちとウィンダス側に遺品と遺骨を返還した・・・・・。

112 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/05(金) 19:35 [ j.PtAkxE ]
悲惨系を書いてみましたが、どうだったでしょうか?
単純な虐待ではなく、情勢変化による悲劇として書いてみましたが・・・。
では。

113 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/12/05(金) 21:11 [ .gtxyoLA ]
樽司会「さあ、冬のたるたる大運動会するタルよ〜!何で冬に運動会するかとか、突っ込みは無しタル!」

西サルタバルタにて、冬の運動会が行われた。港区商業組合の樽が100名ほど集まった、ささやかなイベントである。

樽司会「……って、あなた」
禿ガル「はいタル」
樽司会「もうしわけありませんタルが……今回のイベントはたるたるのみの企画でして……」
禿ガル「いや、自分はたるたるですガル……タル。ちょっと大きめのたるたるですタル」
樽司会「あ、あのですね……」
樽A「いいじゃないですかタルー。これはきっと大きなたるたるタルよー」
樽B「大きなたるたるさん、よろしくタルーw」
禿ガル「はい、よろしくお願いしますガ……タル」

司会進行役のたるたるはすっかり困り果てていたが、ノリのいい樽達は、
この突然の飛び入りを面白がって受け入れてしまった。

114 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2003/12/05(金) 21:12 [ .gtxyoLA ]
運動会はそれなりに盛り上がり、例の「大きなたるたる」も特に問題を起こすことなく、
昼食と休憩の時間へ入る。
樽司会「さーて、いよいよ午後の部タルねー」
樽C「チーフ、八百屋樽さんと豆腐屋樽さんがおりません」
樽D「新聞配達屋のFさんもいないタルよー」
樽E「うちの娘がどこかに行ってしまったのですタルが、呼び出してもらえまらせんタルか?」
いきなり立て続けにそんな報告が寄せられる。
樽A「そういえば、あの大きいたるたるさんもいないタルね」
樽B「ああ、あの人ならさっき『フー、食った食った』とか言って腹叩きながら、ウィンダスに戻っていったタルよ」
その一言に、全員蒼ざめて顔を見合わせる。
樽司会「まさか……いや、まさかねえ……」

しかし行方不明になった樽も、あの「大きなたるたる」も、以後二度と姿を現すことはなかったという。

115 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/05(金) 21:16 [ .gtxyoLA ]
>>112
面白かったです。
悲惨系とおっしゃられてますが、自分は途中で声あげて笑ってしまいました。
ここはちょっと悲しむところだったのだろうか……うーむ。

116 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/06(土) 11:07 [ OxuQ7HV6 ]
>>115
うーん・・・。
タルタル先生を前半徹底的にいい先生として描写しとくべきだったな・・・。
技量不足申し訳ない。

117 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 15:59 [ Tzp8xeLA ]
>>116
教え子達に裏切られればかなり悲惨だったかも

118 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 17:45 [ lDS7EOHc ]
下層でバザっていたら、薄汚れた冒険者風のとんがりタルタルが
ニコニコしながら近寄って来た。

樽「こんにちは〜^^わあ、何か甘いものはないでしゅか〜?」
目を爛々と輝かせ、俺の眼下で落ち着きなく上機嫌にチョロチョロと
陳列商品を物色している。
俺「んあっ?? タルタルなんかに売るもんはねえよ。帰れっ!!」
無愛想に言い放つ俺。びっくりしたまま小さな体を硬直させ、
眉毛をハの字に歪めて悲しそうに俺を見上げるタルタル。
樽「…あ、…あの… で、でもでもっ…お金…お金持ってますよ^^」
何か取り繕うように汚れた袋から数枚のギル硬貨を、
大事そうに取り出し、小さな手の平を開いて俺に見せてにっこりと
微笑んでみせる。
俺「消えろタル野郎。下等な家畜が人間様に話しかけるんじゃねえよ。」
汚れたブーツをタルタルの目の前に突き出し、足を組んで座り直す。

119 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 17:46 [ lDS7EOHc ]
樽「…うぎゅぅ……タルゥ……ひっぐっ……タルゥ……タルゥ…」
もはや半泣き、ピスッピスッと鼻息を荒げ、肩を落としうつむいたまま
固まったようにじっとその場に立ち尽くしている。
陰気なタルタルその様子は。商売の邪魔な上に非常に目障りだった。
俺「うっとおしいんだよっ!!邪魔だっつってんだろ?貧弱乞食野郎!!」
震える小さな肩を右手で勢いよく突き飛ばす。
樽「ピィッッッッ!?」
バランスを崩し、ヨタヨタコテンッ、と後ろにひっくり返るタルタル。
その拍子に持っていたギル硬貨があたりに散らばってしまう。
樽「あぁああぁ〜〜〜っ!!あっ!!あっ!!
  …ピンギャァアアァァアアア〜〜〜〜っっっっ!!!!」
押さえていた強い悲しみが、せきを切って溢れだし、もう冒険者としての
体裁も何もかもかなぐり捨てて、その場でワンワンと
泣きじゃくるとんがり頭。短い手足をばたつかせるその様子に、行き交う
通行人達も早足気味。くそっ!!なんて災難だ。

120 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 17:46 [ lDS7EOHc ]
俺「おい!!とっとと消えやがれっ!!人間気取りの獣人めっ!!!」
びぃびぃ喚くとんがりチビを勢いよく蹴り飛ばす。『ドッカ〜〜〜〜ンッ』
樽「ぎゃひんっ!!」
反対側の木箱に激しく激突。目を回し失禁したようす。
その後しばらくキュンキュンと鼻を鳴らしながらその場で小さくうずくまり、
がたがたがたと震えていたが、見るに見かねたのか、通りすがりの色白白魔の
お姉さんが、散らばったお金を広い集め、優しくチビをうながして、
そのままどこかへ連れて行ってしまった。

そんなこんなで今日のその後の売り上げはほとんど無し。酒場でさんざん愚痴った後、
物乞いに来た乞食樽を3匹ばかり蹴り飛ばし、家に帰ってそのままベットに潜り込んだ。

121 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 18:37 [ xcJ4vDpw ]
乙。
なんか主人公の心もブルーになって寂しかったなぁ・・・
徹底的にボコすとかしてればスッキリしたかも。

122 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 19:03 [ fBtLJL1E ]
もちろんその白魔のお姉さんは>>97に出てくるのと同一人物でしょ?w

123 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/06(土) 22:30 [ I3HP3AjM ]
とんがり樽の冥福を祈る・・・必要はないか。

124 名前: 尻1/3 投稿日: 2003/12/07(日) 16:13 [ jJmOrDZw ]
今日は冬にも関わらず暖かい。私はのんびりと、公園を
散歩していた。辺りには子ヒュムや子樽達の笑い声が飛
び交い、とても賑やかだ。
公園に植えられている桜の木にもたれかかり休んでいる
と、目の前を子樽の集団がキャッキャッ、タルゥタルゥと騒ぎな
がら駆け抜けていく。その後ろから
「まって〜。まってタルゥゥウ〜〜。(><、」
と一際小さな子樽がその集団を追いかけてきた。そして
私の目の前に差し掛かった瞬間、
「あっ………ぶきゃっ!」
頭から地面に突っ込み転んでしまった。
「ふ……ふぇ……。」
そしてその小さな体に不釣合いなほど大きなぷりケツを突き
出しながら、涙に声を震わせる。

125 名前: 尻2/3 投稿日: 2003/12/07(日) 16:14 [ jJmOrDZw ]
その子樽のぷりケツを見た瞬間、私の中に突然大きな
衝動が押し寄せてきた。なんだろう…何故だかわからな
いが…踏みたい!その柔らかそうなぷりケツを思いっきり
踏みしめたい!
そして私はその衝動に逆らうことなく、子樽のぷりケツを
思いっきり踏みしめた!!
「ぶきゃぁぁああっっ!!!」
子樽が驚きと痛みがない交ぜになった壮絶に驚愕の
表情を浮かべる。そしてこの状況から逃れようと必死に
手足をばたつかせ力の限りにもがく!!
だが私は、そんな子樽のことなどお構いなしにぎゅうぎゅう
と子樽のぷりケツを踏みにじる!柔らかい!!とてもとても
柔らかい!!計り知れないほどこの柔らかさが心地よい!!
激しく陶酔し、興奮しながら私はしばらく小さな子樽の
ぷりケツを思う存分味わうい尽くす!!!!

126 名前: 尻3/3 投稿日: 2003/12/07(日) 16:14 [ jJmOrDZw ]
「ぶびぃぃいぁあっっ…ぶひぃぇぇえっ……ぇ…」
気がつくと、足元には激しく泣きながらぶるぶると体を
嗚咽に震わせている小さな生き物がいた。ちょっと先の
木陰からは子樽の友達であろう子樽たちがガクブル
と震えながらこちらを見ている。
「あ…あぁ…どうもすまなかったね…」
私は子樽を助け起こした。ヒクッ…ヒクッ…としゃくりあげながら
子樽が友達の元へ走っていく。
「まだっ!!…まだまだだぁぁあああ!!!」
私はダッシュで子樽に追いつくと、足払いを食らわせた!
気持ちよいほど足払いが綺麗に決まり、今度は仰向けに
子樽が転がる。
「お腹も柔らかそうダネッ!!!」
そう言うと私は子樽の腹部に足を落とした。

そして、公園にはカエルが踏み潰されたような絶叫が
響き渡ったのだった。

127 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/07(日) 21:02 [ 7TEP06IE ]
やあ、元気にしてたタルか?
久々の登場となる黒樽タルよ。
どうやら今日は新製品の実験に使われるべくボクが選ばれたらしいタル。
と言ってもほかの連中がレン樽で出払っていたからタルが・・・
「さあっ、この容器の中に入るんだ。」
おっk、分かったタルよ。ボクはその辺の物わかりの悪いタル共とは違うタルよ。
もうアナルブレイクを受けることが快感になってしまったタルよ・・・
「おまえ、調教しすぎなんじゃ・・・」
「不可抗力だ。」
「すさまじいゴブね」
さあっ、これからボクをどうにでもしてくれタル!
「よし、圧縮開始」
ハッ!?な、なんだか容器が小さくなってきてるタルよ!
そ、そうか!これはすっかり緩んだボクの菊門を圧縮して修復するメカなのタルね!
ああっ!そう言われるとなんだかシマって来たような気がするタル!ああ、もっと!もっと…(グッチャ


「やはりタルタルカプセルは失敗だったようだな。お手軽ペットとして売り出そうと思ったんだが・・・」
「こんな圧縮に耐えられるタルは存在しないゴブよ。」
「まあそれはそうなんだが・・・」
ォォーーィ、ハヤくココカらダシてクレタルゥゥゥ。
「何故コイツは生きて居るんだろう。」

収容所最大の謎生物黒樽。その秘密が明かされる日は来るのだろうか。

128 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/07(日) 23:45 [ Vtq8qzAI ]
・樽回し

地球で言うところの猿回しに似た芸。
最初のうちは竹馬に乗せたり、調教師と漫才をしたりするのが
主流だったが、次第に刺激を求められるようになり
火の輪くぐりや地獄の綱渡り、死の空中ブランコなどの、
過激な芸にエスカレートしていった。
しかし、子供の教育上好ましくないとの理由で各地で禁止され、
多くの樽回し用の樽もこのとき処分されたという。

129 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/08(月) 19:54 [ BchAmShk ]
・樽コマ

エルメスF4が考案したと豪語していたが古代の文献に
その存在を見いだすことが出来る。
しかし10数㌔以上ある樽を使って遊ぶには
それなりの腕力が必要で、もっぱらガルカの祭事行事として
行われたらしい。ケンカ樽コマ、綱渡り樽コマなどの遊び方がある。
また、同様の祭事の行事としては、

・樽揚げ

凧揚げに似たもの。凧に樽を縛り付けて空高く上げられるかを競う。
紐を切り合うケンカ樽揚げ、
紐を二本付けて機動性を上げたスポーツ樽揚げなどが知られる。

・タルコ

メンコに似た遊び。樽を地面にたたきつけて相手の樽を風圧で
裏返せば勝ち。ガルカ程度の腕力が必要。

樽割り

砂に埋まった樽を目隠しをした競技者が棒で割ろうとするもの。
割った樽は全員で分けて食するのが夏の風物詩。

樽蹴り

鬼が樽を守り、鬼以外が隙をついて樽を蹴れば勝ち。
しかし鬼が相手を発見した場合、急いで樽を三回踏みつぶせば
(このときポコペンなどと唱える地方もある)
鬼の勝ちで相手は失格となる。

などがある。

130 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/08(月) 23:57 [ lSSowRJI ]
>>129
>割った樽は全員で分けて食するのが夏の風物詩。

リアルに考えるとグロですが、文章だけ読むと何ら抵抗無く笑えますね。

131 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/09(火) 13:54 [ gA7C4SXk ]
しかし種族中一番STRが高いのはエロヴァーンな罠

132 名前: 栗樽 投稿日: 2003/12/10(水) 23:24 [ 4vKtT9Iw ]
バストゥーク商業区、クラウツ橋。
数多くの寝バザーキャラのなかに、埋もれるようにぽつんと、
ひときわみすぼらしい下着状態の樽がバザーを行っている。
栗樽がいつものように露天でバザーをしているのである。

栗樽はいつからか、いつも同じところに同じように、
メス樽がバザーをしているのが気になっていた。
オダンゴ頭であった。装備品を見ると結構レベルも上がっているようだ。

「すごいタル・・ボクなんか毎日死にものぐるいに頑張ってもレベルが上がらないタルのに・・」

栗樽はもちろんモンスターとの戦闘に勝ったことはない。
というよりも闘ったことが無かった。町の外に出られると言うことも知らない。

栗樽がはっと我に返ると、先ほどまでいたメス樽がいなくなっているのに気づいた。
しまった、どこに帰るのかくらいは見ておけば良かった・・そう思った瞬間、
栗樽は誰かに見つめられるのを感じた。

「アウゥ?」

キョロキョロしている栗樽の死角からじっと見つめていたのは、そのオダンゴメス樽であった。
振り向くと目が合ってしまった。いつの間にかメス樽が1メートルほどに接近し、
栗樽のバザーを覗いていたのだった。

「アッ・・・!!アウゥ・・あの・・ボク・・・」

栗樽は見る見る顔が真っ赤になっていった。腰が抜けて女の子座りでヘタリこんでしまった。
おしっこもちびりそうだったが、女の子の前なので耐えた。
必要以上に体が震えた。はた目にもわかる派手な取り乱し方をしてしまい、
ますます顔が赤くなる。何かフォローしようと必死に言葉を探すが、
頭の中が真っ白で言葉を発することが出来なかった。

栗樽はメス樽の反応を待つしかなかった。気まずい空気が二匹の間に充満した。

・・・何か言葉をかけてくれるのだろうか・・励ましの言葉だろうか。
もしかして、名前をたずねてくれるのかも知れない。
きっと、「いつもここにいますね」といって微笑んでくれるにちがいない。
「一緒にバブルチョコでも食べませんか?」なんて言われたら
どうしよう。デートに行くようなお金もお洋服も持ってない。
そうなったら大変だ、なんていって言い訳しよう。

栗樽の脳細胞はかつてないほどに高速回転し、
そのエネルギーは、捕らぬタヌキの皮算用的無駄な思考に全て
費やされた。

133 名前: 2 投稿日: 2003/12/10(水) 23:25 [ 4vKtT9Iw ]
「アノ・・ボクは・・・」
このままではいけないと思い、栗樽は勇気を振り絞って言葉を発した。
しかし次の瞬間、メス樽は言った。

「ダッセー、チンケな樽がいると思ってたら売り物もチンケね」

「・・・・・・・」

気が付くと、メス樽の姿はなかった。
というよりも、放心して周りで何が起こっているのかしばらく
わからなくなっていたらしい。あれから何分たったのだろうか。
数十分か、数時間か。

栗樽の目の周りは真っ赤にはれ、とめどなく涙が溢れていた。悲しみなのか感動なのか
自分でもよくわからない。涙目で何下なく隣を振り向くと、
バザーのガルカさんと目があった。ガルカさんは無言で栗樽の頭に、慰めるように手を置いた。


明くる日、栗樽はいつものようにバザっていた。しかし、メス樽の姿は見えなかった。
病気だろうか・・それともボクが視界にはいるのがそんなにキモくて仕方がなかったのだろうか。
でも栗樽はそのメス樽と一言でも言葉を交わしたことが嬉しかった。
毒舌だけどかわいい声であった。語尾にタルがつかない、訛のない標準語だった。
あれが都会のあか抜けた樽っ娘というものだろうか。それに比べて自分は・・・

日が暮れ、いつものように暗くなった鉱山区のスラム街を、売れ残ったアイテムとともにとぼとぼ
歩いていると、人家から誰かが争う声が聞こえてきた。

「この糞樽が!!!なんだこの収穫は!!!ちゃんと世話してないだろう!」
「ごめんなさいタルゥ〜!!」
バシッ!バシッ!
「競売に出した品物も全然売れて無いじゃねぇか!いくらで出品しやがった!」
「出品手数料もタダじゃねぇんだぞ!!」
バシッ!

ただならぬ雰囲気に、思わず栗樽は側にあった木の箱に登り、窓から
人家を覗いた。

「あっ・・!!」

目に入ったのは見るからに怖そうな禿ヒュムと、あのメス樽であった。
禿ヒュムはチョコボ用のムチでメス樽を殴っていた。
メス樽はうずくまって全く抵抗しようとしない。
「ごめんなさいタル、ゆるしてタル」
と必死に懇願している。
何故かあのときとうって変わって、語尾にタルが付いていた。

「うう・・見てはいけないものを見てしまったタル・・やっぱりどこも似たようなものタル・・」
「あの人ボクのご主人様より数段怖そうタル・・助けたいけどかなうはずがないタル・・」

ガタッ!

そのとき、栗樽が乗っていた箱が物音を立てた。

「誰だ!」

ズンズンズンと足音が移動し、すぐ横のドアが開いた。
栗樽は空気中にも関わらず呼吸困難になり、
道路で轢かれたカッパーフロッグのように動けなくなった。
「ん?どこいきやがった」
しかし、暗いためか、禿ヒュムは栗樽に気づかずに通り過ぎて反対側に行ってしまった。
曲がり角の先まで探しに行っている。どうも走って逃げたと思っているらしい。

栗樽の目前の、開けっぱなしのドアから明かりが漏れている。
栗樽は思わず走った。助ける、というよりも、もう一度あの娘に
会えるのが嬉しかった。

134 名前: 3 投稿日: 2003/12/10(水) 23:26 [ 4vKtT9Iw ]
「アノ・・アノ・・」

ドアの中を覗くと、まだメス樽は倒れている。
ああ、また変なセリフしか出てこない。
そういえば、こういう場面を、何かのお話で見たことがある。
そうだ、ヒーローだったら、ここでかっこよく連れ去らなきゃ。
それで感謝されて・・でも彼女は照れ屋で気むずかしいから
素直に喜ばないに違いない。そういうときにヒーローのタルレンジャーだったら
なんて言うだろうか。きっと無言で見つめ合って、そのまま・・・

「アワワワア!!!」

栗樽は思わず暴走しかけた妄想を打ち消すように/panic motionで我に返ると、
尻をつきだしてうつぶせに倒れているメス樽を揺り動かした。
「だ、大丈夫タルか!に、に、に、ねげるタル」「!?」
「ま、間違いタル!に、逃げるが・・アノ・・」
「に、逃げるのが間違いじゃなくてその・・」

メス樽はむくっと起きあがると、助けなんかいらないという風に
ムスッとして栗樽の腕を振り払った。
口の周りの汚れを袖で拭いながら、しばらくぺたん座りポーズで
考えた後、いきなりメス樽は短い腕で栗樽を突き飛ばしつつ、
栗樽をにらみつけていい放った。

「ッンダ?ゴラァ!!人の家に勝手に入ってきてるんじゃねぇよ!このうす汚ぇゴミが!!」

「え?え?アノ・・ボクは・・・」

バキッ!
「ミギャン!!!」

突き飛ばされて座り込んだ栗樽が言葉を探していると、言い終わるのを待たずに
メス樽の前蹴りが顔面に炸裂した。

と、そこへ禿ヒュムがあっさり帰ってくる。
あっけないほどに栗樽の計画は失敗したのだった。

「なんだ?このオスタルは!!!お前の男か?このメス樽が!!盛りやがって!!!」

「ち、違うタルご主人様!こいつ、泥棒です!」
「え?ええ〜?違うタル!!!」
「この野郎、樽の分際でいい度胸だ!どっちにしろお前ら二匹ともお仕置きだ!」

禿ヒュムの手がメス樽を捕まえようとのばされた、その時、

「や、やめるタル〜」

栗樽は気が付くとメス樽をかばって禿ヒュムの前に立ちはだかっていた。自分でも
信じられない行動だった。こんな勇気が自分にあったなんて。

一瞬、その場にいる全員の行動が一時停止した。
立ちはだかっている栗樽にとっては長い長い間に思えた。

ゴン

「死ねよてめぇ」

そういって背後から植木鉢で殴ったのはメス樽だった。
栗樽はその場にうつぶせに倒れて動かなくなった。

「なんだ、このオス樽は!貴様が子樽なんか産んでも川に流して捨てるからな!!」

「とんでもないですタル!こんな汚い樽とは何の関係もないタル!」

もうろうとしてる栗樽の耳に、かすかにそういう会話が聞こえた。

135 名前: 4(ラスト) 投稿日: 2003/12/10(水) 23:27 [ 4vKtT9Iw ]
〜数日後〜

栗樽はバザーを開きながら、ぼーっとあのときのことを思い出していた。
あのとき、あの娘はきっとボクをHPに飛ばすことによって逃がしてくれたに違いない。
そう考えると、あの娘のいじらしさに胸がいっぱいになり、涙が溢れてくるのだった。

「で、その娘とはもう一度会えたのかガル?」

と、となりのガルカさんが聞いた。

「うん実は・・あっ!!」

話の途中で栗樽はテコテコどこかへ向かって走り出した。
なんと、その先には例のメス樽がいるではないか。

「おお!」

ガルカさんもその光景に思わず目を凝らした。
他のバザー仲間も注視する。

「ああ・・・」

バザー仲間の表情が一斉に曇った。
栗樽が見る見る朱に染まり、その場に膝から
崩れ落ちる。栗樽の頭の高さが丁度いい具合になったところで
メス樽の回し蹴りが炸裂し、栗樽は吹っ飛ばされて戻ってきた。

「か・・彼女・・て、照れ屋さんタルから・・・」
「こ、こういう形でしか・・愛情を・・」

バザー仲間の一人が聞いた。
「彼女なんて言ってたの?」

「お前のせいで・・怒られたじゃねぇかどうしてくれる・・二度と面見せンなカスが・・とか・・」

「・・あのさ、一言いっていい?」

「タル?」

「あんた、多分道に落ちてるウンコくらいに嫌われてるから」

「・・・・・・・」

「・・・・ウッ・・・ウッ・・やっぱりそう思うタルウウゥゥ〜〜?!」

「アウウゥ〜〜アウアウウ」

無言で立ち去るバザー仲間の背後で、悲痛な鳴き声がこだました。

136 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/11(木) 05:26 [ hxvJbo3w ]

そう、あれはほんの少し過去の話。拙者が乱波鎖帷子をようやく装備可能になった頃の話。
いつものようにジュノの街で仲間の編成を行っていた。すでに忍シ暗モ赤とそろっていたのでござるが、
せめてあと一人は癒し手が欲しいということで、ぱーてぃーの隊長殿は、必死に白を探しておった。
「白樽さんはいりまーす^^v」
待ちに待った隊長のこの一言に、ぱーてぃーめんは歓喜にむせんでいたのだが……
「よろしくwwww忍者さんのいるPTに誘われるなんて、アタシすごくついてるわwwwwwww」
拙者、この時点でこの言葉に素直に喜べずにいたでござる。どうも感じが悪いというか、不吉な予感がしたでござる。
「今日も参加希望出してないのに、速攻で誘われちゃったのよねwwwwwすでに五人そろってて、
忍者さんもいるからこのPT選んじゃったwwwww忍者さんいるとすごく稼げるものねwwwwww」
「いやいや、拙者もまだまだ未熟者でござる故……」
やはりこの♀白樽、どうにもひっかかる。いかにも己の悦に入った喋り方が、拙者の神経に障る。
「では早速狩場に行きましょうか^^」
「あ、ちょっと待ってwアタシ、最近調理スキル上げてて、とうとうアップルジュースをしぼれるようになったのよwwww
見ててね。作ってみせるからwwwwwww」
隊長殿が声をかけた矢先に、白♀樽はそんなことを口走り、水栗でジュースをしぼりだす。
「見て見てwwwwwwwwできたわよwwwwwwww
いざという時はこのジュースを飲んで、MPを補充できるのよwwwwwwwwww」
「ええ、そうですね^^;」
「これからの時代の白はジュースの一つも自作して飲まないとダメよねwwwwwwwwww」
何でもない当たり前のことを、さもすごいことをしているかのように自慢しだす白♀樽に、一同唖然。
そもそも赤殿がいる時点で、ジュースを飲む意味が無いことを知らぬとは……にんともかんとも……

137 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/11(木) 05:27 [ hxvJbo3w ]

不安な思いを抱えたまま、狩場に到着。ボヤでいも虫と蟹を狩ることとなった。
「みんなの命はアタシが守るんだからねwwwwwwwwwww」
白♀樽は一人で大はしゃぎしてそんなことを言っておったが、どうにも信用ならぬ。
今回はいつも以上に細心の注意を払って空蝉せねばならぬな……。
とは言っても、100%怪我無しは無理でござるし、いも虫は二回攻撃と毒の吐息があるでござるからな。
だが狩りがいざ始まってみると、意外にこの白♀樽はしっかり働いておった。
空蝉の切れ目に攻撃を受けたり、毒の吐息で負傷した際に、即座にケアルをかけてくたれでござるよ。
「アタシはHPの減りが少しでも残ってるのが許せないのwwwwwwww」
得意げにそう言う白♀樽。ふうむ、人は見かけによらぬということか。
と、最初は関心していたものの、されがあくまで最初だけだったことを、拙者は思い知らされるに至った。
「稼げるんだけど、何か暇になっちゃうのよね〜。忍者さんのいるPTって」
この言葉を言われるのは、何も珍しいことではない。故に拙者もこの時は気にしていなかったのでこざるが、
この直後より、この樽の行動は徐々に変わっていったのでござるよ。
それまでもバニシュやホーリーをしきりにうっていたでござるが、ケアルとヘイストをかかすことは無かったのだが、
急にヘイストを一切かけなくなり、拙者が負傷した際にも、中々ケアルをかけなくなったのでこざる。

138 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/11(木) 05:28 [ hxvJbo3w ]

一体何をしておるのか!?拙者は内心苛立っていたでござるが、赤殿が代わりに回復してくれていた故、
身の危険は感じなかったでござる。白♀樽は一切バニシュとホーリーをうつのみになっていたでござるよ。
あげく何を思ったか、拙者がまたしてもピンチの時に、仲間の赤殿にサイレスをかける始末。
「あらwwwwwww誤爆wwwwwwww」
拙者は崩れ落ち、薄れていく意識の中、はっきりとこの白♀樽の悪意を感じ取ったでござる。
「ごめんなさいねwwwwwwレイズⅡはまだ無いわよwwwww
明日にLSメンの皆にレイズⅡ取り手伝ってもらう予定だったしwwwwwwwww
明日以降だたらレイズⅡかけてあげられたんだけどねwwwwwwww」
そう言ってレイズを唱える白♀樽。しかし隊長殿がそれを制し、隣のぱーてぃーの白殿にわざわざ頭を下げ、
拙者にレイズ弐をかけていただいた。むう……かたじけない……
この白♀樽は最早危険也!しかし今の誤爆も故意という証拠は無い故、どうにもできぬ。
「l何だか首の忍者爺ィが活躍しすぎてアタシの影が薄いから、事故装ってMPKしてあげちゃったwwwwwwwww
きゃはっwwwwwアタシったらお茶目さんwwwwwwwww」
しかしそう思っていた矢先に、白♀樽は、あっさり尻尾を出しおった。
「ミス;;」
「いえいえ(藁」
拙者はほくそ笑んだ。何という愚かな糞樽であろうか。皆の前で自ら動かぬ証拠を誤爆して披露してみせるとは。
これならば、この糞樽にいかなる制裁を加えようと、義は拙者にあるというもの!ふっふっふっ、見ておれよ〜。

139 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2003/12/11(木) 05:29 [ hxvJbo3w ]

衰弱が治り、次の戦闘が始まるやいなや、拙者は白♀樽を抱えあがると、敵の前にかざしたのでござる。
「キャア!な、なにするのよ!ぶべら!ばべら!」
当然であるが、敵は白♀樽を殴る。
「なになに、紙兵が切れた故に、白殿に紙兵代わりになっていただこうと思ってのぉ。盾として扱うには、実に手頃なサイズ故に」
「ふ、ふざけないでよ!死んだらどうしてくれるのよ!け、ケアルⅣ〜」
ダメージを受けながら必死で回復する白♀樽。
そう、それでいい。MPのある分ケアルすれば、白樽といえど、それなりに盾としては十分機能する故。
それから拙者は、白♀樽の魔力がつきるまで盾として使い、切れたら猿轡をかまして強制ヒーリング。
その間は紙兵空蝉で普通に狩り、白♀樽の魔力が回復したら再び盾に使っておった。
幾度かデジョンで逃亡を試みたものの、その際には手刀で後頭部を叩き、呪文を中断させてやったでござる。
「ごめんなざい。もう真面目に働きまずがら、許して……許して……」
哀願する白♀樽でござったが、もちろん許すわけがござらん。
温室育ちのその身に、世間の厳しさというものをたっぷり教えてやらねばのお。
最後には全身拘束して、黒マンドラの巣に放り込んでやったでござる。
ぱーてぃーめんは多少引いていたものの、拙者のこの行動もいたしかたなしとして、黙認していたでごさるよ。
まあ、この事件をヒントにして、拙者は樽触媒の術を編み出したわけでござるから、
そういう意味では、あの白♀樽に感謝せねばならんかのう。にんにん。

140 名前: たるたる収容所懲罰その18 投稿日: 2003/12/11(木) 08:51 [ n65XgNT6 ]
地獄の花園
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
収容所中庭の特設懲罰会場・・・・。
そこには、50匹ばかりの懲罰対象の樽が並べさせられていた。
どれも、エリミネート対象になった前衛の態度不良樽ばかりである。
目の前には幅10m、長さ300mばかりの塀で囲まれた回廊があった。
「い・・・一体なにをするタルか!?」と聞くある樽。
そこで看守ヒュムが説明をする。
「いいか、てめえら、これから合図をかけられたらこの回廊を走り抜けろ。
 この回廊を生きて潜り抜けられれば生かしてやる。だが・・・・もし走らないと抜かす場合はいますぐここで
処刑だ!いいか?!」
 生唾を飲む樽ども。
「ちなみに回廊の向こうには女子職員が待っている。生き延びられればそれなりにいい事もあるだろうな!」
回廊のむこうには言った通り世話猫や事務職員ヒュムなどの綺麗どころが手を振って待っていた。
「本当タルか?」欲望を剥き出しにした態度で答えるある樽。
「まあ、お前が生き延びてからだがな。」とにべも無く答える看守ヒュム。

「それでは位置につけ・・・・・!」
欲望を剥き出しにしてスタートラインにたつ50匹の樽ども。
「ミスまん、ミスまん・・・えへへ」などとほざいている馬鹿もいる。

『GO!!!』
一斉に走りだす樽ども。だが、異変はその直後に起こった。

141 名前: たるたる収容所懲罰その18 投稿日: 2003/12/11(木) 08:53 [ n65XgNT6 ]

   ド ー ン !!
「ピシャギャ〜〜〜〜!!!」一匹の樽がある地点に差し掛かった途端、地面で爆発が起こりその樽は
粉々に砕け散ったのだ!
途端に狼狽する樽ども・・・・。「な・・何が!」「何が起こったタル?!」
そこで看守ヒュムからの説明が・・・・・・・。
「あー、あえて説明してなかったが、この回廊には至る所に対人用地雷が仕掛けてある。不用意に
突っ走ると、お前らタルタルに合わせて感度調整した地雷が反応して爆発を起こすぞー。
俺らなら足一本どころで済むが体の脆弱なお前らタルタルなら木っ端微塵だ。理解したかー?」
 抗議の声をあげる樽ども。
「酷いタル!!」「聞いてないタル!!」
「ふーん、そう言うの。ならこれならどうだ?」
そこにはいつのまにか銃や矢を持ったヒュムやガルガ、ミスラ等の他種族の狩人たちが並んで
樽どもに狙いをつける。
「このまま立ち止まっていればこいつら狙撃部隊がお前らを射殺するぞ〜。死にたくなかったら走れ〜。」
「ヒッ・・・ヒィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
そして樽どもはまた走り始める。15秒に一度の割合で地雷に引っかかって爆死して行く樽ども。
そのうち、浅知恵で何か考えたのか体形を組んで回避しようとする樽どもも現れるが・・・・しかし。

『ズ カ  ド ーーーーーーー ン !!!』
「「「「「ブベギャキケホデヘッーーーーーーー!!!!」」」」」10匹ぐらいまとめて吹っ飛び爆死する
その集団。
そこでまた看守ヒュムの説明。
「あー、言い忘れてたが30発に一発の割合で対戦車地雷も混ざってんだ〜〜〜〜。へたに集団
組むとまとめて爆死するぞ〜〜〜!!!」
「そ・・・そんな・・・」
「酷いタルゥ〜〜〜〜〜!!!」
「文句が有るなら走りやがれ!!狙撃部隊構え!!」
「ひ、ひーーー!!!!」

142 名前: たるたる収容所懲罰その18 投稿日: 2003/12/11(木) 08:54 [ n65XgNT6 ]



『ドーン!!!!』
「タッルガアアアア!!!!」



『ドドーン!!!!!!』
「シャギャヒャリャタラ〜〜〜〜〜ッ!!!」



『ズゴウォーーーーーーンン!!!!』
「「「「「「「「ピギャダギャシャギアーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」」」」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



300m走りきった樽は、50匹中、たったの二匹だった・・・・・・・・・・・・。


「う・・・・・うううう走りきったタルよ・・・・・・ミスまん・・・・・ミスまん・・・。」
ズタボロの樽二匹。そこに・・・。
「悪かったなぁ?私で。」ゴールにいたのはエルメスF4だった・・・・。
「そんなあ・・・・・・・・。」
「約束が違うタルよ・・・・・・・。」

しばらくエルメスF4は樽達を見下ろしていたが・・・・。
「お前たちに、誰が約束した?さあ、調教のやりなおしだ。覚悟しろよ!!!」
と非情に言い放つ。
「そんな!そんな!!」
「タル、タルゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
エルメスF4に首根っこつかまれて、調教室に送り込まれる二匹だった・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地獄の花園
重懲罰の一つ。無装備かそれに等しい格好でランダムに地雷が敷設された回廊を走り抜けさせる。
この懲罰にかけられた樽の生存率はきわめて低い。
ただし、敷設する側も地雷の位置を把握していないと引っかかる上、撤去に地雷探知機が必要など
非常に手間がかかるので、そうめったに行えないのが欠点。
年末の粛清時等の、大量処分が必要でかつ見せしめにする必要があるときにしか行えない。
なお、名前の由来は爆発時の爆炎を花に例えてつけられたもの。

143 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/11(木) 08:59 [ n65XgNT6 ]
えー、「地獄の花園」いかがだったでしょうか?
元ネタは第二次大戦中のドイツ軍の地雷原のコードネームなんですが。
「対戦車地雷」を何処から手に入れたかは秘密です(笑)。
では。

144 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/11(木) 16:49 [ 5WyJCKT. ]
>>132
う〜む…なんか同情してしまうなぁ。
/comfort 栗樽

145 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/11(木) 19:55 [ thg/0dCk ]
下層で誘われ待ちをしているとき俺は興味深い話を聞いた。
コーラルハーネスを装備したタルはボンレスハムにそっくりらしい。
実は話を聞いた、というよりは現場を目撃したと言った方が正しいのだが。
そのことを指摘したタルは装備しているタルにミンチにされていたが(美味そうだった)

果たしてタルはボンレスハムなのだろうか。
いやそんなはずはない。というよりタルは生きているじゃないか。
生きているの生き物をボンレスハムというのはおかしい。
いやまてよ、ボンレスハムだって元々は生きていたじゃないか。
しかしボンレスハムが生きていた時はボンレスハムと呼んでいたのだろうか。
いやしかしタルが死んでしまえばボンレスハムになってしまうのではないだろうか。
とすると食べると実に美味そうだな・・・いや、俺は何を考えて居るんだ。
タルはこの世界で生きている生物なのだ。ボンレスハムであるはずがない。

   そう結論づけて俺は競売を見ることに集中した。

146 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/11(木) 20:07 [ jTpMpB76 ]
数時間後俺にPTのお誘いtellが来た。
暇をもてあましていた俺は参加することにして、
待ち合わせ場所である港へ向かった。

「よろしくおねがいします〜」
俺の目の前に現れたのはまごうことなきボンレスハムだった。
いや俺は何を考えて居るんだ。タルがボンレスハムであるはずがない。
いやしかし俺の目の前にいるのはボンレスハムでしかない。
違う、俺の目の前にいるのはコーラルハーネスを付けたボンレスハム、ボンレスハム!?
うおっ、バカな!なぜボンレスハムがコーラルハーネスを付けて居るんだ!
そんなバカな話があるモノか。コーラルハーネスは人間が付けるモノだ!
だが美味そうだ、この美味そうな肉の付き方はボンレスハムとしか言いようがない。
しかしボンレスハムがPTに居るはずがない。そうだ、ボンレスハムがPTに居るはずがない。
居ては行けないのだ。そうだ、ボンレスハムは有るべき場所に帰らねばならないのだ。
いや、待て!コイツはタルタルだ!そうだ!タルタルという皮を被ったボンレスハムなのだ!
いやそんなはずはコイツはボンレスハムボンレスハムボンレスハム(ガブッ

「ミギャァァーーーーッ!」

俺が気付いたとき牢屋の内側にいたのは言うまでもない。


※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係有りません。

147 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/13(土) 18:47 [ VDBg9R6w ]
注意!:このネタは人様に不快感を与える可能性が在ります。
   これらは元となったゲームを知っているとさらにヤバイ感じです。
   これらはキャラの性格も壊れすぎている可能性も在ります。
   てーかFF11無視しまくってます(をい
   とにかく馬鹿です(爆)

   以上の事に対し覚悟完了した方は下にお進み下さい。

148 名前: 兄貴樽の秘密 投稿日: 2003/12/13(土) 18:49 [ VDBg9R6w ]
 製油工場現場主任・ア・ドンである。
看守ヒュム君より、ジゴロ樽(前スレ参照)の処分にかの「兄貴樽」を使用したとの報告を聞いた。
 その後かのジゴロ樽は兄貴樽の激しい責めに耐え切れず発狂し、「それによると母さん、僕は世界の支配者なんだってさあ!!ワレワレハウチュウジンダ。ムダナテイコウハヤメロ。ヒャヒャヒャヒャ!!!!!」と意味不明な言葉を発して処理場へと運ばれ、処分された・・・。
一体、どんな責めを受けたのやら・・・。肌は紫色になり、目は完全に逝っていた・・・。
兄貴樽・・・・恐ろしく危険な生物だ。収容所で生み出されたのだが、当時の研究者が現在証言できる状態ではないため、いかなる経緯で生み出されたか、過去の関係書類のなかから研究主任の手記をひもといてみたい。なお、なぜか破損が激しい箇所があり、読み取れない部分があるのは勘弁していただきたい。

149 名前: 兄貴樽の秘密 投稿日: 2003/12/13(土) 18:50 [ VDBg9R6w ]
 『・・・・・・・・(これ以前破損が激しく判読不能)B兵器・・・『Biological・Weapons』の略称を聞いたことは有るだろうか。
生物・細菌・毒素兵器のことだ。それは、ウィンダスが秘密裡に開発していたものを押収した中にあった。
その新型B兵器は、人を獣(けもの)に変える作用を持っていると言われていた。

情報入手当時は実戦に投入された事が無かったので、どんな獣なのかは、判らなかった。そのB兵器は、新発見の酵素で構成されていて、それが哺乳類、特に類人猿、或いは最も効果が高いと予想される人類の体内に吸収された時、『ナイト・ヘッド』と呼ばれる脳の未使用部を刺激して、筋力を百パーセント使用可能にさせると分析の結果判断された。但しその際、どういうシステムでそうなるのかは未だ解明されていなかった。ただ、理性が全く働かなくなるという副作用がある事が実験動物での実験で判明したと入手した書類から読み取れた。新型B兵器を投与されたその姿は、正に血に飢えた猛獣そのものだと。――実際、投与された兎が実験の最中暴れ出し、その場にいたタルタルの研究員の身体を素手で軽々と上下に引き裂いたとの供述があった。

 ・・・とんでもない話である。もしそれが一国の首都のド真ん中で使用されて、そこに居た人々に理性を無くしてフルパワーで暴れ回られては、間違いなくその国は壊滅的ダメージを受けるだろう。
そして、その解毒薬は未だ完成していなかった。
それどころか、正直な話、それはウィンダス製であるかどうかも怪しかったのである。
保護ケースが搬入された時、私は目を疑った。そのケースはこの世界の何処の物でもなかったと思わしき代物だったからである。表面はおそらく摩擦により焼け焦げており、表面に書かれた文字はこのヴァナ・ディールどころか、東方その他の地域にもありえない文字だった。
ただ、一つ読み取れる文字群があった。「■■■■■」(手記が焼け焦げており判読不能)という文字が。

150 名前: 兄貴樽の秘密 投稿日: 2003/12/13(土) 18:51 [ VDBg9R6w ]
「■■■■■」・・・・・・それは辺境の伝説の中にも現れる文字である。
詳しい伝承は失われていてよくわからないが、何でも恐怖の存在に対して立ち上がる勇者の、忠実な従者であるらしい。
その勇者にもまた、金剛のような肉体が必要でもあると・・・・。
伝承と、筋力を百パーセント使用可能にさせるとの分析結果・・・・・。
私はそれに興味を持ち、実験動物を使用して再現してみる事にした。
もしかすれば裏格闘技に売却の道も開けるかもしれない・・・そのような甘い考えももっていた。
ウィンダスの連中の失敗を繰り返さないため、厚さ100cmの特殊金属鈑で実験室を覆い、実験動物を閉じ込めてから実験を開始する事にした・・・・それが甘い考えとも知らずに。
 実験動物は勿論、この収容所に腐るほどいる生物・・・・筋肉とは程遠い生物「タルタル」である。

被検体として、ランダムで♂♀各20匹づつ、計40匹を選び出すと実験室に閉じ込め、例のB兵器を実験室内に散布した。我々は樽どもが理性を無くして殺しあう、そう思っていた。だが実験結果は大きく異なっていた。
 ♀樽は散布後短時間で一匹残らず、自分の筋肉の急速な増殖に耐え切れず全身から血を噴き出し死滅した。だが♂樽に著しい肉体的変化が現れていたのである。
頭は一匹残らずあっという間に禿げ上がり、纏っていたタルタルカフタンほか衣服は瞬時にしてちぎれとんだ。
その下から現れたのは二周りほど大きくなった、タルタルとはかけはなれた金剛のような肉体。
顔は精悍かつ不敵になり、耳は短くなり、元から黒かった鼻と顔の肌の色は見分けがつかなくなっていた。そしてなぜか黒いビキニタイプのパンツを着用していた。
そして思い思いにボディビルダーのポオジングを取り始めたのである。

そう、目の前には野太い声で奇声を発するマッチョ樽の群れが現われていたのである・・・・・!

151 名前: 兄貴樽の秘密 投稿日: 2003/12/13(土) 18:53 [ VDBg9R6w ]
まさににケダモノの様な筋肉漢ども。
そして奴らは宣言した・・・・「ふははははははは!!封印されて数百年、ついによみがえったぞ!!!!!!
見ろ、このわしらの聖(セイント)マッスルを!
弛んだ筋肉しか持たぬ貧弱極まりない連中を粛正する為、我々は立ち上がったのだ!
力こそ真実!力こぶ筋肉!
URRYYY!!!!」
 よく解からないが緊急事態のような気がした。ただちに毒ガスで処分を決行しようとしたが、
「ぬぅわっはっはっ!この美しき肉体に、そのような小細工が効くか!!この程度の事で参りはせン!」

と言い、完全にレジストした・・・・・。怪物だ・・・・・筋肉の怪物だ!我々は直ちに所内に緊急警報を出した。

「ぬぅわぁっはっはっはっ!流石はたるたる収容所、迅速な処理だな!しかし、甘い、甘い!!それ程度の力では、このわしらの敵では無い!――食らえ、『■■■■■■(記録の焼け焦げにより判読不能)』ぅ!!」

そう言うと、奴らは■■■から謎の■■を発し特殊金属鈑で覆われた実験室の隔壁を、あっさりと撃ち抜いた。

「マッチョはNo1、マッチョは最高、マッチョはGOOD!」

そう言うと我々実験班に襲い掛かった!その後は・・・・・・実験室はソドムと化した・・・。

奴らに捕まらなかった実験班員は逃走したが、隔壁を次々と突き破り我々を追ってくる・・・・!
最後に、この文章を読む人間があれば伝えたい・・・・・奴らは悪魔だ・・・・・(これ以降破損が激しく判読不能)』

152 名前: 兄貴樽の秘密 投稿日: 2003/12/13(土) 18:54 [ VDBg9R6w ]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

収容所はこのとき大混乱に陥った。ウィンダスに探知されれば壊滅していただろう。
だが、そこにたまたま通りがかった金剛のような体の男と、筋肉の固まりのような従者二人組みが現われ、筋肉の怪物と化した樽20匹を鎮圧した。
兄貴樽どもは「あ・・兄貴!!おみそれしました!!」とひざまづいていたと言う話だ。
そして未使用のB兵器の保護カプセルを回収し天のかなたへと去っていったと言う・・。にわかには信じがたいが・・・・目撃者がいるのだから仕方が無い。
 なお、その際彼らは「奴らは筋肉を鍛えさせておけばおとなしいもんです。ボディビルジムでも作って閉じ込めといてください。そうすれば危険は無いです。ただし、男性は近づかないでください。
奴らの欲望の処理用にされちまいますから。」と管理上の注意を言った。
それ以降我々はそれを遵守している。最高度の危険生物であるからだ・・・。
ちなみにやつらは♀樽にはまったく興味を示さず、「けがらわしい!!」と排除した。
そのため、奴らの欲望処理用には重犯罪樽をあてることにしている。

・・・ちなみにだが、実験にあたっていた当時の研究員たち(男限定)はことごとくアOルを兄貴樽どもに破壊され、人事不省状態におちいっていた。リハビリには精神的なカウンセリングが必要で相当な期間が必要だった。いまでもあの兄貴樽の実験のことは話したがらない。・・・・まあ、最悪のトラウマだからだろう・・・。
 なお、先の手記を書いたこの実験の研究主任(ヒューム)は特に兄貴樽どもに集中的に酷い暴行を受けたらしく、
「肉だ、肉が襲ってくる・・・・・その上奴らはおれの頭の中にC言語で語りかけてくるんだ・・・・・うヒャヒャヒャヒャ!!!!!・・・」
と発見された際に絶叫して、完全に発狂しており、いまも移動収容所で療養中だ・・・・。回復の見込みは薄いそうだが・・・。

ん、どうした?・・そうか新しい兄貴樽どもの欲望処理用の重犯罪樽が手配出来たか。
今度は・・・・子ミスラ連続誘拐暴行犯か。他人に無理やり暴行していた奴が今度は自分が受ける番か・・・・楽しみだな。無論ぶっ壊れるまで出してはやらないと・・・ま、出る時には完全にぶっ壊れていて処理に回されるのがオチだが・・・。
ま、今日はこのへんで話を終えるとしよう。
では。

153 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2003/12/13(土) 18:56 [ VDBg9R6w ]
あとがき
どうも・・・兄貴樽の秘密が理解できたでしょうか?
わかってますよ、これが頭悪いネタだって、言われなくてももう十分に(笑)

えーと、前スレで「聖マッスル」を書いたのは実は私でして、悪ノリはあれで止めておこうと思ったのですが、部屋からあるCDが発見されちまいましてね・・・・。
そう、「超O貴」のサントラCDが。

・・・・あれ聞いていたらいても立ってもいられなくなり、この暴挙に至ったという訳です。
ま、コンセプトは『馬鹿&筋肉』ですな・・・・続編は・・・書くかも知れない(やめとけって)。

とりあえず、このようなものでもお楽しみいただければ幸いでございます・・・・あ、石ぶつけないで!
では。

154 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/13(土) 22:06 [ A9554T5c ]
ドウデモイイガ、マエガキ・アトガキ、ウゼェー

155 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 00:48 [ .Gwweedw ]
なんつーか、ここ、最近過疎だな。
ネタ職人はいるんだけど、誰かなんかいってくれんと
正直つらい。オレもネタ書いてるんだが
ネタ職人は他人の感想を書きにくい。
(けなすと自分を持ち上げてるみたいだしな)
大多数の住人が直リンにしてたために迷ってるのかな。
まあ様子を見るか

156 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 02:33 [ yp77g3Mc ]
>>154
そういうものも書きたいものでは?自分は最近は書いてませんが。
わりと後書き前書き見るのも好きです。
ネタだけポーンと出すのもありなら、前後書きつきがあってもいいかと。

>>155
ネタ職人だと、感想書きにくいのかな?俺は以前はわりと書きまくってましたが。
最近はネタばっかり書いてはいたものの。
毎回ネタ出すときは「これは面白いのか?つまらないのか?」とビクビクしてる部分があるので、
そういう意味ではお気持ちはわかりますが、とりあえずネタがあるなら、出してみてはいかが?
レスつくかつかないか罵倒が飛ぶか、気になるのはわかりますが。
自分的には「誰もレスつけてないけど名作」っていうのは、結構ありましたし。
反応無かったから駄作というわけでもないですよ。

あと、過疎かな?いつも進行具合はこんな感じだったような気もしましたが。
ネタ以外の書き込みは、確かに前スレに比べてほとんどありませんが。
ここを見てる人ってわりといるみたいで、ヴァナ内でも何人か遭遇しましたし。
多くはROMに徹しているのかと。

157 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 09:27 [ Y7OIJUZk ]
感想書いてもいいの?他人の作品を評価するなボケ!
とか言ってて、ネタのみ進行になってるのでは?
ヤバ、ネタじゃないね。てことでコネタを…


最近謎の言葉を使うタルが大量発生した。害タルと言われている
彼らの特徴は、希望を出していると無言で誘う。敵がリンクして
も平気で他のPTに迷惑をかける。プロテスやレイズをしろと、
片言のヴァナ語で騙りかけてくる。私のところでは、最近クフィ
ムに害タルの群れが押し寄せてきて、死にまくり獣人支配に陥っ
た…害タル問題は、獣人支配地域が増える要因であり、我々が頑
張っているものの依然解決出来ない最近の最重要課題である。

158 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 16:52 [ qkn74vms ]
>>157
独りよがりな批評家気取りがわきまくったせいで、
そういう突っ込みがあっただけ。
感想と批評が全部悪いなんてそれこそ極論。

んでネタに対する感想。
いい素材なネタだから、膨らませたバージョンの方もぜひ見てみたい。

159 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 17:24 [ .CadSPb6 ]
ククク、この禿ガルと禿ヒュムそっくりな「批判する君」によってお互いを潰しあう事で
たるたる収容所を混乱させ収容所を閉鎖に追い込む1歩手前まできたタルwww
真性さんもいたのが計算違いだったタルが逆に好都合だったタルw
あのア・ドンでさえ萎縮してるタルからな、効果抜群だったタルwww
あと少し追い詰め、ウィンダスに軍の派遣を要請して弱った所を一気に攻め込めばwwww



とネタにしてみる。
>>158
さすがにもう馬鹿はこないかも、きてもスルーリング?を装備すればよしw
最近活気がなくて寂しい・・・

160 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 18:28 [ .Gwweedw ]
ご存じのように樽という言葉はヴァナにおける
最も下等な扱いの蔑称である。しかしヴァナでよく使われる
日常会話に「樽」を使用しているものは意外に多い。

有名なところでは、

・樽に真珠
これは読んで字の如く、物の価値がわからない意味合いで
使用される。だが実際は樽に真珠を与えると転売するので注意。
実は樽には真珠などの貴重品の価値がわからないというのは迷信である。
だがサンドリアをはじめ、各諸国ではいまだにこの迷信は根強い。

・樽の耳に念仏
樽は一般にINTが高いとされるが、頭がいいわけではない。
魔法習得が他の種族の魔導師に比べて早いわけではないことからも
明白である。単にケアルの元(mp)が体内に充満してるために
多少魔力が強いに過ぎないのだ。この言葉は樽が人の話を
全く聞いてないことが多いという事実が元になったらしい。

・喰ってすぐ横になると樽になる
これは、怠け者に対して「樽になるぞ」と脅かすことによって
戒めようという意味合いがあるようだ。だが実際は
食べた後に横になるのは体によいとされている。
サンドリアでは、よく親が子供にこの言葉を使う場面がよく見られる。
この言葉を聞くと子供達は「樽になるのはイヤ!」といって
たちまち行儀良くなると言う。

161 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/14(日) 19:45 [ 6TL5bypQ ]
・神子の顔は1度きり
優しそうにしているが、本性は腹黒く寛容でないという事。
歴代星の神子の、部下の粛清の様から取られたことわざ。
ウィンダスでもひそかに使われているが、他国では公然と
使われている。

・玉葱と玉葱樽
似てはいるが実質はまるで違う物の例え。
サンドリアで使われることわざで、玉葱はすぐ料理に使えるが
玉葱頭の樽はそのままではまるでつかいものにならないこと
から、付けられたことわざ。

・樽にクリスタル
否定的な意味で使われる、好物であるという意味。
クリスタルを前にした樽のがめつさのはなはだしさから
つけられたことわざ。

・樽も歩けばフクロにされる
サンドリアでは樽がぼへっと歩いて妙なところに入り込むと
エルヴァーンたちにフクロにされることから、歩く時は気を
つけて歩きなさいという意味。

・樽の夫婦
毎日盛っていてろくな事をせず、子供ばかり作っている事
から、ろくでもない組み合わせの例え。

162 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/15(月) 05:11 [ QXJdNCkQ ]
・喰ってすぐ横になると樽になる
・樽の夫婦
この二つがかなりいいねw

163 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/15(月) 08:19 [ uSIXaU/w ]
樽に関することわざ・その2
・食料を失えば樽も千金
樽は取るに足らないものだが、食糧難の時は食料にされて
人命を救うことができる。
時と場合によってはつまらないものも大きな価値を生ずると
言う意味。

・好奇心は樽を殺す
頭の悪い樽は興味が向けばロクなLVも装備もなくともそこに
向かい、あっさりとぶっ殺されPTメンに迷惑をかける事から
樽の頭の悪さを示すとともに、そのような行動を戒める言葉。

・樽の腹に脂を増す
有り余った上にさらに物を加えること。
無駄遣いを戒める意味でサンドリアで使われることわざ。

・杖にすがるとも樽にすがるな
樽にすがるとロクな事にならない事から、樽の役立たずさを
示したことわざ。

・杖の下に回る樽は打て
樽は媚びへつらっても腹黒いので容赦するなと言う意味。

樽の手が入れば足も入る
樽に一度気を許せば遂に全く侵されてしまうことのたとえ。
樽には気を許すなという事。

164 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/15(月) 08:46 [ uSIXaU/w ]
糞樽スレでこんなのありました。収容所のパクリ?
 糞樽レンタル料金表(値段交渉可能)
戦樽:150G/h 死体以外役立たない珍生物      
樽モ:-50G/h 金払うので引き取ってください       
樽シ:200G/h 横騙廃止の為 値下げ         
臼樽:500G/h イレース有、各種テレポ完備 。殴りのみでカンストしてるので回復・弱体スキル無
墨樽:400G/h 精霊でタゲ取り捲ります。      
垢樽:500G/h リフレ、コンバ有。たまに殴って勝手にあぼ〜んします。          
樽ナ:300G/h サポ臼にしてケアルタンクとしてどうぞ
餡樽:250G/h たまに基地外のような行動をします
詩樽:450/h バラバラ有。
獣樽:無料 役に立ちません  
樽竜:150G/h 飛竜だけの料金です 
侍樽:150G/h 前衛として役立たない珍生物
樽忍:200G/h 空蝉有 横騙廃止の為 値下げ
召樽:450G/h ケアルタンクとしてどうぞ
召樽:450G/h ケアルタンクとしてどうぞ

165 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/15(月) 12:02 [ 9GZiBhwo ]
召樽が2つ(藁

166 名前: ある冬の日に 投稿日: 2003/12/15(月) 20:23 [ uSIXaU/w ]
寒い日が何日か続いて、それでも無理にレベル上げを続けた所為だろうか
俺の下僕の♀樽が熱を出してしまった。・・・ああ、医療費がかかる・・。
ぐったりした身体をボロ布にくるんで、とりあえずジュノ上層の病院へ行く。
が、「うちじゃ樽の診察はやってません」と言われる。
そこらへんの闇医者にみせたところ風邪と言う話。まったく・・。
安値で怪しげな薬を貰ってくるととりあえず飲ませる。
 風邪ひーてるくせにブーブー文句言ってやがったので黒い鼻をつかんで口をこじ開け
無理やり飲ませる。・・・・むせるむせる。
苦い怪しげな薬をしかめっ面で飲まされたのが効いたのか、
眠りに落ちた♀樽の傍で武器の手入れをしていると、
布団にくるまった小さな身体がぶるぶると震え出した。熱にうなされているらしい。
おもしろいので観察する事にする。
すると・・・・・
「チクショー・・・・・高級種族のタルタル様になんて物飲ませやがるタル・・・・
ウィンダスではこんな事無かったタル・・・・・」
 と、夢の中で悪態を吐きまくる♀樽。
さらに放置。
「畜生いつかMPKで殺してやる・・・・その後は・・うふふ・・・・。」
 ろくでもない奴だ。さらに放置。
「てめーなんか病気しても放置してやるタル・・・その後は財産を奪い取ってウィンダスに・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この糞樽が・・・。
しばらくして奴は目がさめた。とりあえず「うなされていたようだったがどうした?」と聞いてみる。
そう俺が問うと、奴はこくこくと猫をかぶってちいさく頷いた。
「あなたが怪我しちゃう夢、みたの・・・怖かった・・・」

よくもまあしゃーしゃーと嘘つけたもんだこの糞樽が!!

「ところでMPKってなんだっけ?」と聞くと奴は慌てて
「あははー?そんな事言いましたタルゥ?」と 応対する。
「俺が戦死したらおまえどうするよ?」と聞くと
「そんな、あなたが死んだら私生きていけませんタル。」
「財産は?」
「それはあたしが一人じ・・・・・・」
そーか。よく解かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それを聞いた後、俺はこいつを直ちに簀巻きにした。そして屋外に放置。
丁度収容所の野良樽の収容班がやって来る時刻だ・・・・。
 「ち、チクショー!!!放しやがれ〜〜〜〜〜〜!!!」
と言う奴の叫び声を聞きながら、俺は眠りについたのだった・・・。
・・・うーん、新しいコンビ組む奴探さなきゃな・・・・
勿論タルタル以外で・・・・・・・・・。

167 名前: タルタル掃討作戦 投稿日: 2003/12/15(月) 22:36 [ kHJNA.Jk ]
一昨日、「樽が集団で集落に住み着いている」との通報があった。
いつもなら捕獲部隊を派遣するのだが、今回は訳が違った。
その樽達はなんと全員麻薬を吸っているそうだ。これでは食肉にもできない。
油も有害になるだろう。調教するのも考えられない。となると考えられるのは・・・

「・・・では、以上でブリーフィングを終了します。各自油断の無いように」
やはり全員をこの世から消し去る事に決定した様だ。
私を含む作戦部隊隊員が装備を身に付け、トラックに乗った。
今から数時間後、集落は跡形も無くただの荒地となるだろう。


トラックが作戦エリアに到着。隊員の中で足の速い者が駆けて行った。
偵察のためである。樽だからといって油断はできない。樽の家族ならまだしも、
今回はお札つきのワル共なのである。
『こちら偵察、樽は全員屋内いる模様。結界は問題なく張れるだろう』
その通信で、私達は前進した。

168 名前: タルタル掃討作戦 投稿日: 2003/12/15(月) 23:48 [ kHJNA.Jk ]
結界を張り終えた私達は、樽がいる建物に近づいた。
『グレネード攻撃開始!』隊長の指示で各小隊が建物の中にグレネードを放った。
「ドッゴォォォンン!!」屋根が吹き飛ぶ。「ピギャァァァァーーー!!」樽が悲鳴を上げながら外に出てくる。
そこを踏み潰したり、サーベルで真っ二つにする。「プギャ!」「ギャン!」「ダルゥ!」「アギャ!」
魔法が唱えられない為、樽は全て逃げ出したようだ・・・だが、よく見ると、建物の中にすくんで動けなくなっていた樽が一匹。
「キュ・・・キュー・・・」鼻をピスピスと鳴らしている。私に気付くと、駆け寄ってきて、
「ぼ、ぼ、僕は健全な樽タル!麻薬なんか吸ってないタル!だから助けて欲しいタル!」
命乞いをする哀れな樽・・・私は見下ろし、「仲間のところへ連れてってやる」と一言だけ言った。
「タ、タル?・・・ブ・・・・ブ、グ・・ガ・・・・」私の足が樽を踏み潰し、樽は絶命した。

他の小隊も全ての樽を殺し、トラックに戻っていた。私達の隊も、樽の残骸を踏みつけながら、トラックへと戻った。


その後、油を撒き、炎を上げ、全てを焼き尽くした。あの集落の面影など全く無かった。
樽はこの世界の汚れである。汚れは掃除せねばならない。収容所の上司から聞いた言葉だ。
この土地に、元の自然が戻り、樽が二度と住み着かないことを願う・・・

169 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/16(火) 02:19 [ 8ddIzirs ]
>>166
モンブロー医師ですら診察拒否wワラタ

>>167
正統派の樽虐ですな。すかっとしますた。

170 名前: レン樽サービス広報部 投稿日: 2003/12/16(火) 16:00 [ O9VYf45M ]
本日よりのレン樽サービスにおきましては、
高レベルにおける樽樽の性能が基本4種族に対して
相対的に大幅に低下いたしましたので
レン樽料金を大幅に修正させていただきたく思います。

皆様のお越しを心からお待ちしております。

171 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/16(火) 23:12 [ 8ddIzirs ]
まじで■は樽を媚びるだけしか能のない
劣化種族にしたいようだな。

172 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/17(水) 08:01 [ QsaTzLtY ]
>>171
元からでしょ?

173 名前: 収容所だより(1) 投稿日: 2003/12/17(水) 09:38 [ QsaTzLtY ]
収容所だより(12/16日付)

・禁制の薬物を不正に扱う樽の撲滅を!!
 最近、麻薬・覚せい剤等を不正にとりあつかう樽が急増しています。
これらは各種樽マフィアによる闇ルートでの流通が主体で、不法集落の中ではケシやコカ等の原料
作物を密造しているところや覚せい剤の精製をしているところが増えています。
 種類は麻薬系ではアヘン・モルヒネ・コカイン・ヘロイン等、覚せい剤系ではヒロポン・LSD等が多く、その他魔法で各種薬効を増幅しているものもあるようです。
 これらの集団は樽マフィアに流すだけでなく自分たちで摂取する例も多く、また、他種族への不正な販売で暴利を得ている輩も多いようです。事実各国ではこれら樽による薬物で親がクスリ漬けになって子供が離反して家族崩壊に陥ったり、主婦が薬物で身を崩して一家離散などという恐ろしい例が多数報告されています。
 これら薬物は樽マフィアの重要な資金源となっており、末端価格は膨大なものとなっており、各国オニオンズ団も密売の手先となっているようです。ウィンダス政府も他国の混乱は自国の利益とこれを黙認している様子です。
 収容所コマンド及び捕獲部隊は情報が入手され次第、これらの生産元および売人を撲滅してください。
また、最近の野良樽の中には薬物で汚染されているものも多く、これらは加工用には回さず海中投棄および焼却処分をお願いします。
 また、押収した薬物も新設の特殊炉での焼却処分をお願いします。これら不法に作られた薬物は元々薬物としての質が低く医療用には転用できない粗悪な代物です。
各部署とも連携して対策をお願いします。

174 名前: 収容所だより(2) 投稿日: 2003/12/17(水) 09:40 [ QsaTzLtY ]
>>170
・レン樽サービスの強化と、偽レン樽業者対策について
 最近では樽の相対的な戦力としての低下から、今までの価格ではユーザーが満足しないとの要望に答え、PT用レン樽の15〜20%の値下げを断行しました。営業部はお得感を強調した営業活動をお願いします。また、使役・虐待用のレン樽の営業活動の一層の強化を要望するものであります。調教はこれまでに増して念入りにお願いします。
>>164
 最近、劣悪なアビリティの樽をレン樽として貸し出す悪質な業者が発生しています。これらはろくに調教もされておらずPTの中でも横柄な態度を取る例が多いようです。これらの業者自体、収容所の名と紛らわしい業者名をつけているようです。バックには樽マフィアの存在も噂されており、資金源となっている模様です。これら悪質業者の撲滅も各位お願いします。

・クリスマスイベントについて
 24・25日は顧客を中心にした一般解放デーを予定しております。所内作業で作られた作業品や加工品の販売、樽虐の一般体験などを予定しており、また親善各団体との合同イベントも予定されております。所員各位は当日に向け準備をお願いします。

175 名前: タルタルハザード  -シールドブレイクー 投稿日: 2003/12/17(水) 15:11 [ a0vGj7Yg ]
9月某日。
ヴァナディール中央部、ジュノ大公国。
突如発生した未曾有の珍生物災害(タルタルハザード)により、
街は地獄と化した。

刻々と見た人を不快にさせるパニックモーション。
道々にあふれ返るタルタルどもの痛いエモ。
sayとemが、PCのログを埋め尽くす。

だが、光を失わぬガルがいた。
「必ず、タルタルをジュノから追い出す」
その決意を胸に、試練に立ち向かうガルたちが。

これは、明かされなかった真実の一面---
数奇なる運命をたどった、あるガルたちの闘争劇である。

176 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/18(木) 00:20 [ CVQB0DsM ]
>>1>>175
キモッwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwww

177 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/18(木) 02:31 [ DXqoYQG6 ]
http://ff11-photo.dynsite.net/up/icon/20031217103720.jpg

なんかこのスレ思い出したw

178 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/18(木) 07:52 [ ay5Ph9gA ]
>>177
あ、それかなり前のスレで前、ネタに出したよ。
>>176
ウィンのエージェントは油釜送り。・・・・・・あ、ちょうどよく処分が終わったようです。

179 名前: エルメスF4の出張・1 投稿日: 2003/12/18(木) 09:40 [ ay5Ph9gA ]
世間はもう年の瀬・・・。
エルメスF4女史は故郷に出張した。
すると市中に自分の鋼鉄装備を自慢していた糞樽がいるではないか。
エルメスF4 はそれが騙されて買った紙製の鎧だと気づいた。 おもしろいことになりそうだ・・。
しかし糞樽は自分の鋼鉄装備が紙製とは気づかずひたすら自慢している。
そしておもむろにエルメスF4は糞樽の鎧を剥ぎ取りビリビリに破いた。
糞樽は何が起こったの分からなかった。
/panic motion を繰り返すばかり。
エルメスF4は ついでに糞樽のおもちゃの刀(プラスチック製)を奪い取り折った。
糞樽は短い手足で怒り狂いながらエルメスF4に襲い掛かったが・・・。
おもむろに糞樽の頭を鷲掴みして壁に向かって思い切りなげつけてやった。
糞樽「ピギャァァァァー!!」
糞樽は壁に埋まるほど思い切りぶつかって気絶している。
エルメスF4はは気絶している糞樽の額にタバコで根性焼きをいれた。
泣き叫ぶ糞樽・・・・・。やがて彼女の帰郷と言うので待ち合わせしていた友人たちがやって来た。
みんなで揃って糞樽をフクロにして収容所の連絡部に引き渡した・・・。
これから1週間、サンドリアの糞樽狩りは面白くなりそうだとの予感を抱く女史だった。
〜つづく〜

180 名前: エルメスF4の出張・2 投稿日: 2003/12/18(木) 10:20 [ ay5Ph9gA ]
その日、連絡部で一通りの打ち合わせが終わった後・・・。
なんたることか、サンド広場で樽の人権を主張している糞樽がいた。
腹のたったエルメスF4は は石を拾い上げそいつにに投げつけた。・・・・クリーンヒット!
糞樽は は怒り狂いおもちゃのような武器を振り回して襲い掛かってくる。
その上糞樽は/panic motionをしていて不快で仕方が無い。 蹴倒し転がすと
エルメスF4は足の裏で樽の頭を抑えつけてやる。グリグリと。
糞樽はさらに激しく武器を振り回しているが、慣れたエルメスF4がそんなもんに当たる訳が無い。
/panic motion を繰り返す糞樽。
エルメスF4は は糞樽からから武器を取り上げ首根っこを掴み、5〜6回地面に叩きつける。
 と、そこに白ガルがおもむろに歩いてきた。
エルメスF4は白ガルに目配せをすると糞樽を投げつけた。
白ガルさんは喜んで持っていた杖で弾丸スライダー状態の糞樽をかっとばした。
ホームランだった。
糞樽は 遥か彼方まで飛ばされて行った。
着地した時に待っているのは確実な死だろう。
エルメスF4は は遠くに飛ばされていった糞樽をを見えなくなるまでずっと見つめていた。
ニヤリ !
〜つづく〜

181 名前: ウィンたるたる連邦 社歌 投稿日: 2003/12/19(金) 01:58 [ lFkL4L9g ]
panic panic あなたの鯖で 怒りを 怒りを 一役買いたい
タル暗黒が釣り役で ヒットポイント常に赤
PT効率を落とすやつらさ Break Out !
ウインたるたる連邦 シックル即死 Da Da Da
ウインたるたる連邦 後衛ジョブでは態度がでかい!!
雰囲気壊すぜ! 効率壊すぜ! PT壊すぜ! カザムへボヤへ
跳ねる! 跳ねる! ウインたるたる連邦

前衛 前衛 欠陥だらけだ 詩人や 白魔の 後衛ジョブは
無言即抜けおてのもの デスペナサポートいたします
悪意のハンマー 寝落ちをかざせ!! Break Out !
ウインたるたる連邦 「5人そろったら…^^;」 Da Da Da
ウインたるたる連邦 クエイクMBに響け!!
バランスを壊すぜ! アタマを壊すぜ! LSを壊すぜ! サンドへバスへ
りっく! りっく! ウインたるたる連邦

182 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/19(金) 09:21 [ LhFElAko ]
なんで「社」歌なんだよwwwwwwwww

183 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/19(金) 09:33 [ SW4aGktQ ]
>>182
他種族が皮肉ってつけた通称だから。

書き込みが減ったのは師走(年末進行)だから?みんな常連さんリアルで忙しいんだろうなあ・・・。

184 名前: エルメスF4の出張・3 投稿日: 2003/12/19(金) 16:51 [ SW4aGktQ ]
エルメスF4の生まれ故郷、サンドリア南部・・・・・・。
1日休暇を貰い彼女は故郷に帰ってきた。
久々に帰ってきたので家族親族友人等でパーティをすることになったが・・・・。
食材を買ってきたその帰り・・・・・・・。

一匹の樽ナイトが殺気立った顔をして彼女の前に現われた。
冒険者崩れの野良樽かとおもったが、ウィンダスリングなぞはめており育ちはよさそうだ・・・。
「お前がたるたる収容所のエルメスF4だな!お前を倒しに来た!!」
はあ?と言う気持ちの彼女。なにせこのあたりでは樽よけに対魔法結界が張ってあり、樽がここにやってくるなど自殺行為でしかない。
まあ、それ以前の問題もあるのだが・・・・。

185 名前: エルメスF4の出張・3 投稿日: 2003/12/19(金) 16:52 [ SW4aGktQ ]




「で、何の用?」さも不快そうにたずねるエルメスF4。直ちに片付けてもいいのだがこの阿保な樽ナイトを観察してみるのも面白そうと思ったからだ。

「お前のせいで僕は何もかも失ったタル!僕たちタルタルを食材か何かと勘違いしやがって!!
特に僕の弟は生きたまま食材にされたそうじゃないかタル!!!」
そうやって僕の家族は収容所で全員カレーにされたタル!!
ぜったい許さないタル!!」

しばらく考えるそぶりの彼女だったが・・・・。
http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/bunroku/bun/3/15-4.shtml
「あ、あれか。ふーん。」
一人でテンションをあげている樽ナイト。
「ええーい!!一族の恨み、今こそ晴らしてくれるタル!!いくぞ!」
まるでやる気の無いエルメスF4。
血走って吶喊する樽ナイト。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

186 名前: エルメスF4の出張・3 投稿日: 2003/12/19(金) 16:53 [ SW4aGktQ ]


       ◇       ◇      ◇  




 その日の夕食は豪華なものだった。特にエルメスF4の作ったカレーが。
 そのカレーはこげ茶色に近く、フォンドボーをたっぷり加えた本格派のカレーであった。彼女はフォンと熟成カレールーを併用することにより、短い時間でこれだけのカレーを作り上げたのだろう。
実は料理スキル高いんじゃないかエルメスF4?

そして一緒に香ばしそうに揚がったトンカツ(樽カツではない)が乗っかって、美味しそうなカツカレーになっている。唐揚げとウィンナーのトッピングまでされた豪華版であった。
 好評のうちにカレーは無くなったのであった。


・・・・え?樽ナイト?カレーの肉になりましたよ。エルメスF4ったら、「肉代が安く上がった」とのたもうたそうで。

〜つづく〜

187 名前: 聖夜の夢 投稿日: 2003/12/20(土) 08:50 [ FLQS.SIo ]
「それでね、飾り付けなんだけど・・・ねえ、聞いてる?」

彼女は招待状を封筒に詰めながら、青年の顔を覗き込む。
薄紅色に染められた羊皮紙には、日取りと時間、そして簡単な地図が書かれていた。
「ああ、全部君に任せるよ。君はセンスが良いしな」
青年は彼女の問い掛けなど耳にしていない様子で、自慢の片手剣を磨いている。
「もう!年に一度の聖夜祭なのよ!LSのみんなが楽しみにしてるんだから真剣に聞いて!」

聖夜祭・・・それは、女神に祈りを奉げる聖なる夜。本来ならば、修道僧が教会で厳かに執り
行う儀式である。しかし時代の移り変わりか、今やヴァナ・ディールを代表する 最もポピュ
ラーな行事のひとつとなっている。

「パーティーの飾り付けは去年より斬新で華やかにしたいの。でも予算が限られてるし・・・」
彼女は手を頬に当て目を閉じた。考え事をする時のいつもの癖だ。
寒いこの季節のせいか、白い肌はより一層透き通って見える。窓の外は雪だった。

「そうだ!」
突如 彼女は立ち上がると、驚いた様子の青年に告げた。
「お隣のガルカさん、収容所に勤務してらしたわよね」
「ああ、たしか所長だろ?あそこも年末だから大変だろうな」
彼女はにっこりと微笑むと、クローゼットからお気に入りのクロークを取り出し、素早く身支度
を済ませた。そして 羽根ペンで招待状の裏になにやら書き始め、青年に手渡した。
「これをお隣のガルカさんに渡して欲しいの。私は買い物に行ってくるわ」
最愛の彼女の頼みだ、仕方ない、青年には断る事ができず 大きな溜息をついた。

188 名前: 聖夜の夢 2 投稿日: 2003/12/20(土) 08:57 [ FLQS.SIo ]
「ただいま〜 あー重かった」
買い物から帰ると、両手で抱えていた大きな紙袋をテーブルの上に置いた。
中身は大量のトレントの球根、水のクリスタル、そして色鮮やかな様々な種類のキャンドルだ。
「隣のガルカに渡したよ」
「ありがとう。それで、何か言ってた?」
「ああ『ご協力ありがとうございます』だってさ」
「そう良かった!今年も素敵なパーティーになりそうよ。みんな喜ぶだろうな〜」
彼女は鼻歌交じりにエプロンに着替えると、水のクリスタルの力を慣れた手つきで解放させる。
「何を合成するんだい?」
「ふふ・・・内緒」
パーティーの為の準備だろう合成は夜が明けるまで続いていた。

  ・・・そして当日・・・
日が沈みかけた頃、会場の広場には 多くの冒険者が集まっていた。
手にはロランベリーのカクテルや、ホロ麦でつくられたエール。
赤いクロスの掛けられたテーブルには 綺麗にデコレーションされたオードブル、スウィーツが並ぶ。
そして会場中央にはツリーを模した巨大なオブジェ。
その幻想的な光彩に皆酔いしれていた。

189 名前: 聖夜の夢 3 投稿日: 2003/12/20(土) 09:04 [ FLQS.SIo ]
彼女は楽しげに友人達と、冒険の思い出話に花を咲かせている。
手振りながら 笑う仕草が可愛いと思った。

ふと、ホロ酔い気分の僕はツリーに近づいた。
おぼろげな無数の明かりは、まるで妖精の放つ光の様にゆらめいている。
何故、動いているのだろう・・・


 そこには、無数のタルタルが積まれていた。
 
 目、耳、鼻、口は色鮮やかなキャンドルで塞がれ 焔が灯されている。
 溶解薬で溶かされたであろう 四肢同士は接着され、絶妙なバランスで螺旋を描いている。
 死んでいるのか? 否、まだ息がある。
 切られた声帯では魔法も詠唱できないのであろう。


そういえば彼女は昨日、こんな事を言っていた。

「ウィンダス連邦には『星の大樹』っていう とても大きな枯木があるんですって。
 いつか私、その木に飾り付けをしたいな。そうしたら、とっても綺麗でしょうね・・・」

 
ツリーは只、ゆらゆらと蠢いていた。

190 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/20(土) 09:48 [ RGm/31r6 ]
>>187-189様へ
ネタを書きこむ際は先にワードパッド・メモ帳等に書いてからコピペするのが
効率もよく推敲もしやすいです。

ネタは面白かったですよ。ただ所長閣下は禿ヒュムですね。ま、当人同士の勘違いということであれば問題はないかと。
神サイト読んでから読むとこの収容所スレシリーズをもっと楽しめると思います。
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/link.cgi?url=http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/
過去の収容所の活動記録(笑)が満載されています。
ただ管理人氏が忙しいのか更新が止まり気味なのが欠点かな?

191 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/20(土) 11:13 [ ENDi5zaE ]
↑余計なお世話なんじゃないの? なんでコピペ推奨?
特に問題ないと思うが・・・。

192 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/20(土) 11:20 [ UQUd6rk2 ]
ま、ま、書かれて損するコトでもなし、ここは一つ穏便に。



しかし蠢く肉ツリーは想像したくねえぇぇぇぇぇぇぇ!
グロ初心者としてはガクブルモンでござんした。

193 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/20(土) 13:50 [ RGm/31r6 ]
どっかでみつけた(結構古い)樽虐物。

ボスディンでトラを狩っていると、一匹のタルがどこからか現れていた
「そのトラは僕の家畜タル!賠償金は許してやるから取ったもの返すタル!」
はぁ?ふざけるな、ここのトラはどこからどうみても野生のものだ、
だいたいなんで家畜が家畜を飼うのだ。
俺は毛皮を剥ぐと、それを樽の体ににきつくきつく巻き付けてやった
「や、やめるタル!血がついて気持ち悪いタル!はやく取れタル!」
そして俺はその丸くなった塊を何度も剣で叩きつけた
最初はやめるタル!などというやかましい声が聞こえた
しばらくすると、必死にこっちの機嫌を取り、生き延びようとする声が聞こえた
それを無視して叩き続ける、するとしずかになり、その塊はますます丸みを帯びていった
あたりを見回すといつのまにかトラが俺を取り囲んでいた
どうやら血肉の臭いにひきつけられたらしい。
俺はその塊をトラの群れに投げつけるとさっさとデジョンを唱えてジュノに戻った

やれやれ、モノ好きな金持ちにでも売りつけようかと思ったのに、
大損になってしまったではないか。
今日もそこらのタルを蹴り飛ばしながら家路に着くことにしよう

194 名前: >>187-189 投稿日: 2003/12/20(土) 20:01 [ h6RbAWhU ]
>190様
態々、ご指摘ありがとうございました〜

>ただ所長閣下は禿ヒュムですね。
ギャー!嘘書いてごめんなさい。
病んだ嫁の思い込みに、旦那が必死になって口裏合わしたという事に脳内補完して下さい゚皿゚

195 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/20(土) 23:15 [ dIIIVZEY ]
>>191
多分投稿時間の誤差がでて
割り込まれることがあるからと思われ。

196 名前: エルメス1 投稿日: 2003/12/22(月) 01:41 [ xkvUVpMQ ]
故郷にかえり、久しぶりに家庭の味を味わっていた
エルメスF4・・
久しぶりの帰郷と言うこともあって、昼間から下着状態で
くつろぎまくり、寝そべって漫画を読んでいた。

とそこへ、エルメスF4の叔母にあたる人物が
部屋の入り口に立って言った。

「F4ちゃん、あんた樽を扱う仕事してるんだって?」

「え?ま〜扱うというかなんというか・・」

「実は樽の事で困ってるのよ」

なんでも、叔母の上司に当たる人物が樽愛好家であるらしく、
今度旅行に出かけるのでしばらく飼っている樽を預かって欲しいと
頼まれたのだという。

「私は樽なんて気持ち悪くてイヤなんだけど、なにせ私のクビがかかってんのよ。
あんたなんとかしてくれる?」

「・・・・・どうしろと・・・」

「なんか遊んであげないと機嫌を損ねてご飯も食べないし、大変なんだって。
あんた遊んでやってよ。いつも冒険者ごっこして遊んでるらしくて、
なんか自分のことを勇者だと思ってるみたい」

「何で私が。自分で・・・」

「じゃあ私はでかけるから。あとケガとかさせたら私のクビが飛ぶんで気を付けてよ」

断ろうとするエルメスF4のセリフを遮ってすばやく叔母は逃げた。
これでエルメスの叔母の屋敷にいるのはその樽とエルメスF4だけになったのだった。

「・・・・・・・・」

ソファの上にだらしなくうつぶせに寝そべったまま、やる気なさげにマンガを読んでいる
エルメスF4。しばらくすると、廊下を何かの小動物が走ってくる音が聞こえてくる。

トテトテトテ!

すばやい身のこなしで部屋の隅の死角に隠れるエルメスF4。

「タルゥ?」

誰かいないかと部屋をのぞき込んでいる樽。
樽が大嫌いなエルメスF4は必死に息を潜めた。

「タルゥ!キャキャキャ!!」

しかし、あっさり見つかってしまった。隠れたつもりだったが
エルメスF4の巨体では完全に死角に入れるものではない。
不覚だった。これでは逆に遊んでやっているみたいではないか。

197 名前: 2 投稿日: 2003/12/22(月) 01:41 [ xkvUVpMQ ]
こうなったら仕方ない。エルメスF4はなるべく無視することにした。
「さてマンガの続き読むか・・」
何事も無かったかのようにソファに向かって歩くと、ニコニコしながら
樽もトコトコついて歩いてくる。どうやら遊び相手だと思っているらしい。
勇者のつもりなのか、おもちゃの刀を背中に背負っていた。
「クッ・・・」
あまりの樽の小賢しさに思わず殺意が湧いてくるが、叔母のクビがかかっていては
うかつなことは出来ない。

寝そべってマンガを読もうとすると、
樽が背中に乗ってきた。上に登ってなにやら喜んでいる
「キャキャキャ!タルゥ!タルゥ!」
おもちゃの剣で背中をチクチク刺している。
どうやらエルメスF4をモンスターに見立てて、やっつけたつもりになっているらしい。

さすがにエルメスF4も、黙っているわけにはいかなくなった。
エルメスが黙って立ち上がるとコロンとソファの上に樽がころがった。
「キャキャ!」
樽はうれしそうに体を揺り動かし、
次に何をして遊ぶの?という期待のまなざしでエルメスF4をみつめている。

「貴様に真の冒険というものを教えてやろう」

エルメスF4は叔母が趣味であつめたUFOキャッチャーの
マンドラのぬいぐるみを手に取った。ハズレアイテムなのか大量に飾ってある。

マンドラは手を入れて操れるように出来ている。
エルメスF4はマンドラを操って、腹話術のようにセリフを
言わせた。

「やあ、ボクマンドラタン!今からにっくき樽を殴り殺します!」
「タル?」
「ウキィィィ!!!死ねぇぇぇ!!」

エルメスF4の真に迫った演技によって命を吹き込まれた
マンドラのぬいぐるみは、異様な殺気とともに樽に突進した。

「タ、タルゥゥゥ!?」

さすがに樽も驚いたのか、おもちゃの刀を構えてはいるが腰が引けている。
そして両者の戦いが始まった。とはいってもマンドラはエルメスによって
ぐりぐり押しつけられてるだけなのだが。
樽は必死に刀でポコポコたたいている。

「うあぁ・・!」

気が付くと、マンドラはあっけなく倒れていた。

「む、無念・・・」
「ガクッ」

「キャキャキャ!タルゥ!タルゥ!」

倒れたマンドラを見て樽は大喜びした。
自分が倒したと思っているのだろう。どうしようもなく愚かで、無力で
残酷な生き物だ。生まれつき暴力が大好きなのだろう。

198 名前: 3 投稿日: 2003/12/22(月) 01:42 [ xkvUVpMQ ]
「おのれ、兄弟の敵!」

「タル?」

樽が気が付くと、もう一匹のマンドラが現れていた。

「キャキャ!タルゥ〜!」

だらしない笑顔で喜び、再びトコトコ向かってくる樽。

「大変だ!リンクした!」

そうエルメスが叫ぶと、
マンドラ人形はエルメスの両手にはまっていた。
二匹のマンドラに挟まれて樽は混乱している。

「ウキャアアアァ!!」

樽は二匹のマンドラに挟まれて空中に持ち上げられた。
今回のマンドラは相当に手強いのか、
二匹がかりで樽をリフティングしたり、指一本に
樽を乗せてコマのように回したりした。もう一匹の
マンドラが手をそえて回転を加速させた。

「ウニャアアァ!フギャッフギャアアアン!」

樽はなされるがままにどうすることもできず、
ただ泣き叫ぶだけであった。

ボトッ

ソファーの上に落ちた樽は慌てて顔を上げた。
しかしその瞬間、樽の表情は恐怖にひきつった。
マンドラがどこまでも追いかけてくるのである。

「フニャアアア!」

一匹のマンドラが樽の上にのしかかり、もの凄い力で完全に
押さえ込んだ。そしてもう一匹のマンドラがゴチゴチ頭突きをかましてくる。

「ヘッドバットヘッドバット!」

マンドラのWSであった。しかし、端から見れば単にエルメスが殴っているだけなのだが。
樽は顔を真っ赤にして必死に抵抗している。もはや遊びの域を越えて
生きるか死ぬかのマジな抵抗であった。

「あーすっきりした」

エルメスF4はマンドラを手から外しつつ、部屋を出ようとした。

「ん?」

しかし、樽は泣きわめきながらも必死に/angryモーションで
暴れている。相当頭に来たのだろう。

「タルッ!タルッ!ミギィィィ!」

これはエルメスF4に対する宣戦布告であった。

「まだ懲りてないようね」

エルメスF4は今度は両足にマンドラをはめた。
そしてエルメスは叔母のコレクションの中にメス樽の
ぬいぐるみを発見した。おあつらえ向きにほぼ原寸大だ。

「大丈夫ですか?旅のお方?」
「タル?」
「このへんのマンドラは凶暴ですから気を付けて下さいね!」

エルメスF4演ずるメス樽が樽の前に現れた、
次の瞬間、

ドガッ!

突如としてエルメスF4の履いたマンドラによってメス樽のぬいぐるみは
原形をとどめないほどに縦につぶれた。驚く樽。

「タルゥゥゥ!!!!」

「この糞タルが!お前もぶっつぶしてやる!」

エルメスF4に履かれることによって醜くひしゃげたマンドラが
とてつもなく怖ろしいセリフを吐いた。

199 名前: 4 投稿日: 2003/12/22(月) 01:43 [ xkvUVpMQ ]
樽は逃げた。後ろを見ると、
二匹のマンドラが、交互に飛び跳ねながら迫ってくる。
しかも、とてつもない地響きを伴いながら。

「この!」

ブウン!

そうかとおもうと、何故か空中を飛んで体当たりをかましてくるのだった。
いや、マンドラとかそういう設定など、もうどうでも良かった。
蹴りであった。ローキックであった。
エルメスF4に踏みつぶされる、蹴られる、喰らったらひとたまりもない。
いくらオバカな樽でも直感的に殺意を感じ取った。

「マンドラタンはメテオを唱えた!ゴゴゴ・・」
「ほらほら、叩いて中断しないと!」

「タルゥゥ!」
樽は泣きそうになりながらエルメスの足下のマンドラを刀で叩いた。
遊んでいるわけではない。エルメスの出した条件を満たさなければ
何が起こるかわからないだけである。

「マンドラタンのメテオが発動!」

「ミギャアアア!」

エルメスの残酷な宣言を耳にして、
樽は恐怖で泣きそうになりながら/panicで必死に
抵抗?してみせた。

ドゴォオオン!

ひときわ大きな地響きが起こり、エルメスF4の
スカイツイスタープレスが炸裂した。
本棚が倒れ、エルメスは落ちてきたガラクタに埋まった。
間一髪で樽はかわしたが、腰が抜けて、つぶれたブリ虫のように
震えながら這っている。

「コノヤロー、かわしやがったな」

ガラクタの中からエルメスが立ち上がった。
樽の表情が恐怖にひきつる。

「ミギャアアア!!!」

樽の悲鳴が屋敷にこだました。

〜数日後〜

エルメスF4もさすがにやりすぎたと思ったのか、
その後、あの樽の会話はなるべく避けていた。しかし、叔母は言った。

「なんかこの間の樽、ウチに預けたらすっかりおとなしくなって、
勇者ごっこもしなくなったって、上司も喜んでたよ」

「ふうん」

「でさー、他の樽愛好家達もウチに預けたいって言ってきて、何匹か預かることになったんだけど・・」

「・・・」

マンドラのぬいぐるみがボトッっと一つ落ちた。

200 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 01:52 [ YaMyU91. ]
>>196
面白かったです

201 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 08:02 [ MBQtM68c ]
>おあつらえ向きにほぼ原寸大だ。
ワロタ。

202 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 14:00 [ DGtKpUvM ]
>>196-199

エルメスF4が叔母のために見れば殺したくなるほど大嫌いな樽を殺さずに相手している事に感動しました。
料理もうまいしエルメスF4はいい奥さんになりそうですなぁ。

203 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 21:00 [ NFqp4/Kc ]
エルメスF4タソ最高ですw

204 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 21:31 [ xQPGUUPM ]
オフィシャル、キターーーー(゚∀゚)ーーーー!!

「タルタルの唐揚げも得意だ」
http://www.playonline.com/ff11/vt/20/02-3.html

205 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/22(月) 22:39 [ YxYGqUfw ]
ここの住人からするとこの料理はもう必然だな。

206 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/24(水) 11:35 [ opHmN8OE ]
叔母とF4と言うことで、バスにいる彫金師のエル♀を思い出したり。

207 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/24(水) 16:29 [ Wae6lBQw ]
325 名前:既にその名前は使われています[] 投稿日:03/12/24 16:11 ID:cocYO+qp
もしリアルで家にタルタルがいたら、俺マジ頑張って働く
FF11とかしてる場合じゃない
おもちゃとか洋服とか買いまくる
庭付きの家も頑張って買う
夢だった仕事じゃなくて毎日通勤ラッシュに揉まれても超死ぬ気で働く
だけど定時にはなるべく帰るようにして祝日とかクリスマスにはちゃんと家に帰って
色んなところに連れてってやる
コレ超マジ

208 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/24(水) 17:21 [ h2vTe1lE ]
>>207の中の325
結婚して子供が出来たら良いお父さんになれますな。ガンガレ

209 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/24(水) 18:42 [ JH93OEbA ]
「おい!そこの糞樽共!ケーキは鮮度が命なんだ!とっとと作らないとてめーらをケーキの具にしちまうぞ!」
収容所の厨房では料理長と調理タルが必死でケーキを作っています。
収容所はクリスマスムード一色。そこらかしこにオブジェが飾られ、
入り口では収容所特製ケーキなどが売られています。(勿論材料はタル)
一方そのころ移動収容所では・・・

「ううっ、暇だな・・・」
看守詰め所で三人がこたつに入ってサルタオレンジをむいでいます。
「女どもはショッピングに出かけてしまったしな・・・」
禿ガルが言います。
「今日は所長もクリスマス商戦に必死だからレン樽もお休みゴブ。」
ゴブはマスクの下から器用にオレンジを食べています。
「ン、もうこんな時間か。レン樽どもにクリスマスプレゼントを渡してこなくては。」
そう言って禿ガルが立ち上がりました。

「ううっ、寒いタル・・・」
レン樽収容棟は冷暖房完備ではありません。
くすねてきた炎クリも使い果たし草布で樽共は体をつつんで寝ています。
「ハァァー、結局クリスマスプレゼントは無しタルか・・・」
赤樽がつぶやいたその時です。ガラッという音と共に禿ガル専用ドアが開きました。
「おまえら、クリスマスプレゼントだぞ!」
「うわぁーーーーいっ」
樽共は一斉に目を輝かせ草布を脱ぎ捨てました。
「うむ、これが俺からのクリスマスプレゼントだ。」(ヌッ
禿ガルがズボンの中からとりだしたイチモツは通常の1.5倍は有ろうかというモノでした。
見る見るうちに樽共の顔が変わってゆきます。
青ざめるモノ、目を輝かせるモノ、顔を赤くしつつモノを凝視するモノ・・・
「今日という日のためにじっくり準備してきたのだ、さあ!受け取れ!」(ズボッ
「あおおーーーーーっ!」

例え聖夜といえども樽の悲鳴と喘ぎ声は収容所から絶えることが無いのでした。

210 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/24(水) 19:41 [ 0/sar9f2 ]
>>207
ヴヴヴヴヴヴォォォォオオオオエエエエエエエ!!!!!!!!!

211 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/25(木) 10:18 [ 1ydZBfZU ]
緊急ニュースです

本日タルタルに狂樽病が発見されました。
樽食品を扱ってる樽樽収容所の食肉部門は当分食肉加工を自粛すると発表があり、
感染の恐れがあるので、狂樽病の恐れがある樽は発見しだい即射殺の方向で3国同意したようです

またウィンダス調理ギルドでは、タルタルのから揚げを公式に発表したばかりでコメントを控えてるようです

全国各地に狂樽病の感染たるは300匹はいると思われ、
現在狂樽感染者にインタビューをしている禿ガルさんと中継がつがなってます。


つづくかなw

212 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/26(金) 15:14 [ 45NCNmCY ]
こちら禿ガルです。

今私はウィンダス居住区に来ているのですが、
何か騒ぎになっているようです!
あ、なんでしょうか、タルタル・・ですね。大量の
タルタルが!処分されたくなくて
タルタルが決起したようです!緑の下着だったり全裸だったり、
着の身着のままです!
あ、放水が!タルタルの群に人々が放水しています!
これは効いてますね。
あ〜凄いですねどんどん押し流されていきます!
タルタルも石を投げてますが全然届きません!

あ、こちらでは女性に数匹のタルタルが襲いかかってます!
タルタルによる暴行と略奪が始まった模様です!
あ、サンドリア王国騎士団が突入しました!
逃げてます逃げてます!タルタルが蜘蛛の子を散らすように!
あ、発砲です、銃声が響きました!

・・ここからではわかりませんが、そうとうの数のタルタルが・・
殺害された、と思われます!スタジオの禿ヒュムさん?

つづきよろw

213 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/27(土) 15:38 [ aMg9Ia.s ]
禿ガルさんありがとうございました。
(小声で)え・・・?あ・・・はい。  
只今入ってきた情報によりますと、武装蜂起したタルタルが、
ウィンダスのバストゥーク領事館に侵入、占拠したとの事です。

丁度そちらに別の取材班がいるようです。
現地の禿ガルさん?どうなっていますか?


・・・こういうのもいいねw つづきよろw

214 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/27(土) 21:17 [ jXQbg.YQ ]
暴動の中継がなかなか繋がらないため、
急遽狂樽病研究のために収容された感染樽の映像が公開された。

「タッ…タルッ!…タルーッ!」
狂樽病と診断された一匹の栗樽が、病の進行によって異常な興奮状態に陥り、
泡を吹きながら/panic motionを繰り返し檻の中を駆けずり回っている。
出された食事のトレーを蹴飛ばしたのか、床にはこぼれた料理が散らばっていた。
何度も壁や鉄格子にぶつかったのか、頭に幾つものコブを作っている。

やがて打ち所が悪かったのかそのままバッタリと倒れ、ピクピクと痙攣を繰り返すだけになると
カメラの視点は隅のほうに横たわっていたボサ樽にクローズアップされた。
栗樽に何度も踏みつけられたのであろう、体中足跡だらけだ。
ボサ樽は栗樽が動かなくなったのをみると、丸っこい身体を芋虫のようにのたうたせ、
散らばっている料理の残骸を貪り始めた。手足の運動機能が麻痺しているようで、口で直接拾っている。
「ァゥゥ…ガツガツ…ブハッ…ゴホッ!…」
慌てているせいかむせて咳き込み、せっかくありついた食事を自ら吐き出してしまう。
「…タルゥ…グスッ…タルゥ…」
涙と鼻水にまみれた顔をぬぐう事もできず、惨めそうに嗚咽を繰り返しながら、
飛び散った食べ物を必死に集めていた。

映像はタルタル解剖学の専門家のコメントに切り替わった。
「このように、異常な興奮状態、身体機能の麻痺などに始まり、病状が進行するとやがて死に至ります」
そして、タルタルが同属のタル肉を摂取することによって脳内のたんぱく質に異常が生じ、
発症するのではないかと話し、多種族に感染する可能性はまだ判断しかねるが、
それほど高くはないのではないかという推測で締めくくられた。

215 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/27(土) 22:20 [ U3W1kDqk ]
こちら禿ガルです。

占拠された大使館は内部にいた鋼鉄銃士のみなさんによって解放されたようです。
あっ、タルタルが大使を人質に屋上でなにやら声明文を読み上げています。
内容はどうやらこの騒ぎに対する謝罪と賠償を請求する(バスッ
あっ!声明文を読み上げている最中に銃士の人が射殺しました。
どうやら取り逃がした一匹だったようです。

首謀者らしき樽が射殺された為かウィンダスのタルタルに動揺が広がっているようです。
私は現在ウィンダス森の区サンドリア大使館前に来ていますが、
亡命要請をするタルタルがかなり増えているようです。騎士団の人が必死に樽を押さえていますが・・・
あっ、ついに剣を抜いて一匹のタルタルの首をはねとばしました!
それを合図にしたかのように傍観していた群衆がタルタルに襲いかかっています!
え・・・?はい、はい。

危険です皆さん!樽を殴るのは危険です!
狂樽病に感染している樽の血液を浴びるとあなたも狂樽病になってしまいます!
ああっ!群衆がこちらにも襲いかかろうとしています!
ダメです!中継が持ちません!ああっ、樽が!樽が㌧で(ガガーピー

216 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/29(月) 02:00 [ jwfQaTrg ]
とある街角で。
主婦A「奥さん聞きました?狂樽病のこと」
主婦B「ええ、樽肉からも感染するって話ですわねぇ」
主婦C「当分樽肉は危なくて変えないわね」

一方、収容所では。
ハゲヒュム看「冬のボーナス20%カットってどういうことッスか!?」
事務ヒュム♀「例の狂樽病騒動で、樽肉製品や樽油製品が全然売れなくなっちゃったんですよ」

樽房では……
囚樽「ごはんの量が減らされてるタル〜!ひもじいタルよ〜っ!」
禿ガル看「仕方ないガル。お前らの仲間の肉が全く売れないから、
   収容所は全体的に経費削減ガル。所員も苦しいガルから、我慢するガルよ」
古株「ふむふむ、僕らの食費は僕らの仲間の肉と油でまかなわれていたタルかw
  早くこの騒動が鎮静化して、また樽肉樽油製品が、いっぱい売れるといいタルなw」
囚樽「…………」

217 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/29(月) 13:29 [ 7zLAFArQ ]
「樽肉」とか、正直気持ち悪い。やめれ

218 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/29(月) 14:28 [ cuwLnxiA ]
バストゥークではタル肉の需要はあるものの、生息数が少なく高価な肉でした。
しかし先日より養殖を試み、この度安定供給を行うことに成功いたしました。
完全無菌室で育てられた清潔なタル肉。もちろん狂樽病とは無縁です!
この無菌タル肉を一部離島を除き運送料は無料にて、あなたの食卓へ
バストゥークから直送いたします。あなたに、あなたに、そう>>217に!

219 名前: 教師2 投稿日: 2003/12/29(月) 21:09 [ XrSwfI8w ]
>>111より数ヵ月後・・・・・。
バストゥークの中学校でのこと・・・・・・。
「おい、ジュノの中学校じゃタルタルが教壇に立ったって話だぜ?」
人の噂は千里を走る。その中学校ではあの話が話題になっていた。
「タルタルが担任なんてその学校生徒ナメてるよ。まったく。」
「そう言えばよ、今日産休で代行来るって話だがどんな奴ガル?」
「遅いわねえ・・・。まだ来ないのかなあ?」
 そこで冗談交じりに誰かがこういった。
「もしタルタルだったらフクロにして収容所に送ってやろうぜ!」
「ははは・・・まさか。」

そして、それは来た。

「こんにちはタルゥ〜〜〜〜!!!!僕が代教のヘメロペメロタルゥ!!
 ちなみにウィンダス出身で鼻が黒くて背が低いけどエルヴァーンタルゥ!!皆宜しくタルゥ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




「 ふ ざ け ん な ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !!!」
ボスッ!ブチブチッ!!!
「オリャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
バリバリバリッ!!!!

「ピギィーーーーーーーーーー!!!!!」

そいつ・・・教師ヘメロペメロは、クラスの生徒全員にフクロにされ収容所に送られた・・・・。
金に任せて教員免許を取った奴のため誰も弁護する奴も居らず・・・・。

その後は、最近の情勢により他のタルと合わせてまとめて高度5000mから海中投棄処分になったとか・・・。

220 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 02:25 [ xpIhtH1I ]
午後のニュースです
今回、狂樽病騒動ですが、感染タルタルは
1、方向感覚がなくなり壁や柱に頭から突っ込み自滅する
2、港や海岸で海に向かって永遠と走っていく
などの現象がおき問題は解決の方向に向かってます

現在は収容所内の糞樽研究所で原因及び、第二の狂樽病対策が検討されてます

収容所も本日から通常営業を始めると発表があり、緊急の射殺命令も解除されたようです

普段の町中に戻った様子を現地の禿ガルリポーターさんに繋がってます

禿ガルさーん

221 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 02:26 [ xpIhtH1I ]
ハーイこちら禿げです

今回は空き地にきてます。普段は近所の子供たちが遊んでいる場所です。今日も元気に遊んでるようです。
タルタルに話を聞いてみます。

禿げリポ「今回の事件で、タルタル(子)君の心境の変化はあったかな〜?」
子樽「(・ω・)」←カメラに向かってきてドアップ

じゃいガル「タルタルのくせに、テレビにうつるなんて、なまいきだー。ぎったんぎったんにしてやるー(`・ω・´)」
すねヒュム「そうだーそうだータルタルのくせになまいきだー」

子樽「ぶびぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい><」←袋叩きにされてます 子供は時に酷いことを平気でしますね^−^

禿げリポ「・・・・・・」

えーどうやら町中は[普段どうりの生活]に戻ったようです。子供たちが無邪気に遊んでる様子をみてあの事件も微笑ましく思えます
以上禿げリポでしたー

222 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 02:39 [ xpIhtH1I ]
禿ガルさんありがとうございます

なお今回の一軒で愛タル家のタル離れが急速に進み
野タルが増える事が予想されており、タルタル収容所の活躍が世間で期待されています

尚、今回予定してた特番の「衝撃!!タルタルはアクティブ!!」は明日のこの時間で放送予定です


以上午後のニュースでした

223 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 02:46 [ xpIhtH1I ]
ちなみに>>211書いたの自分です
こんなに話がおおきくなるとは思わなかったです(^。^)
今年このスレみるの今日が最後なんで
みなさま良いお年を〜

224 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 03:27 [ Q2zUs2LA ]
久々のネタマラソン最高でしたな!

>>223
良質なネタフリGJ!もちろん繋げた方たちも。

来年もまた見てくださね〜。
じゃーんけーん、グーパァァァンチ!
糞樽「ぶべらっ!」
うふふふふ〜。

225 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/30(火) 21:28 [ pIYgJkNY ]
>>217
まあ、菜食主義の方にはちょっとつらいかもしれませんね。
そういう方はホットゾヌ等を使って、見えないようにするのがいいかもしれません。

226 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:33 [ fnzmZhxk ]
「いらっしゃいませ!マイチョコボをお探しですか?」
日曜日、ジュノ郊外にあるチョコボディーラーは週末セールの真っ只中で賑わっていた。
少し前まではチョコボは非常に高価で、多くの人はレンタルチョコボを利用していたのだが、
最近は冒険者の活躍でチョコボが魔物に襲われなくなり育成にお金がかからなくなったことや、
NM討伐などで財をなした冒険者の数が増えたこともあり、マイチョコボの販売が爆発的に伸びているのだ。
若者の冒険者には、足が速く方向転換にも機敏に応えてくれるチョコボが、
商利用目的の冒険者には、病気や怪我が少なく、食べる餌の量も少なめのチョコボが売れていた。
ただ、販売数が増加するに従い、客層の低レベル化も少しずつ問題になってきた。
何日も遺跡や洞窟に潜り込み、宝を漁って金儲けをしたような盗賊、
自分は何もせず、他人に貢がせてばかりでお金を貯めたお姫様気取りの女、
昨日まで貧乏だったのに、突然わいたかのような大金を持ってくる客など、
いかがわしい客も日に日に増えてきている。

227 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:33 [ fnzmZhxk ]
「おい!そこの営業ガルカ!こっちにこい!」
低い位置から声が聞こえた。あたりを見回すと、最高級チョコボの近くに、
バーミリオクロークを着て豪華そうに見えるが、良く見ると鼻水を垂らすなど汚らしいタルタルがこちらを睨んで立っていた。
「いらっしゃいませ、どのようなチョコボをお探しでしょうか?」
営業スマイルで声をかけると、タルタルは両手につけている豪勢な指輪をわざとみせびらかしながら言った。
「え〜とね〜、ボクチンはお金持ちなのタル〜。だから、こ〜んなボクチンに似合う、豪華なチョコボを用意するタルゥ!」
「は・・・はい。少々お待ちください・・・」
チョコボを売るというのは、実は非常に難しい。
お金を出されたからと言って、高級なチョコボをポンを渡すわけにはいかない。
ひどいオーナーがチョコボに乗っている時に何か悪さを働けば、一般人はそのチョコボのブランドにも悪いイメージを抱いてしまう。
また、成金冒険者が高級チョコボを買い、すぐに金が尽きて高級チョコボを中古チョコボとして売りに出すと、
そのブランドの価値の下落を招きかねない。
つまり、高級なチョコボはそれ相応の人にしか売ることができないのだ。
私はすぐに上司にタルタルのことを報告し、なんとかごまかして中級チョコボを売る方向に持っていくことにした。

228 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:34 [ fnzmZhxk ]
「お待たせしました!お客様にピッタリのチョコボがありますよ!」
「わ〜い!早くその豪華なチョコボを見せるタル!」
私がそのチョコボのいるところに案内すると、そのタルタルはジャラジャラと何か宝石や金属などのうるさい音をたててついてきた。
「こちらのティアナチョコボなどはいかがでしょう?見栄えがすごく良く、チョコボ自身もおとなしいですよ!」
タルタルはチョコボの周りを歩きながら見始めたが、どうやらチョコボの良し悪しやデザインなどについては無知らしく、
すぐに飽きてこう質問してきた。
「で、これはいくらなのタル?ボクチンはお金持ちなのタル〜!だから、いくらでも支払うタルよ!?」
「はい、こちらは252万ギルになります。」
そう応えると、タルタルは急に怒り出し、
「はぁ!?そんな安いチョコボなんて、糞ガルカの貴様には高級かもしれないけど、
ボクチンみたいなお金持ちのタルタルには安すぎて下品タル!もっと高いチョコボを見せろこの馬鹿ガルカ!」
と、激しく罵倒してきた。
最近は下品な客が増えてきたせいである程度の罵倒には慣れてしまったが、
このタルタルの下品っぷりは、これまでにないもので、私を怒らせるに足るものだった。
しかし悲しいかな、営業という業務では、仕事中は絶対に感情を表に出してはいけないのだ。
私は仕方なく、タルタルの予算を聞くことにした。
「それでは、お客様はどのくらいのご予算なのでしょうか?」
「ん〜とね〜、だいたい1000万ギルくらいタルゥ!本当はもっとお金はあるけど、
チョコボならこれくらいが最高級だって聞いたから、1000万にしたタルゥ!」
どうやら困ったことに、値段帯の知識だけはあるようだ。
確かに、現在このチョコボディーラーで扱っている最高級チョコボ「プレジデント」の値段は1000万ギル前後だ。
しかしこのチョコボは、バストゥークでいうところの大統領クラスの人物ぐらいにしか売ることはできない。
まだハナをたらしているようなタルタルには、絶対に売ることはできない。

229 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:34 [ fnzmZhxk ]
「残念ですが、1000万ギルもするようなチョコボは当店では扱ってないのですよ。
でも、500万ギルでものすごく豪華で実用性もあるチョコボならありますよ!」
私がそう言うと、最初はとても嫌そうな顔で文句を言っていたが、いかんせん知識が価格帯以外にはないせいで、
すぐにあきらめて、私の後ろをついてきた。
「こちらが、豪華で性能の良いグロリアチョコボです。このモデルはダッシューズもついており、
他のチョコボを余裕で追い越せますよ!」
私がそう言うと、「他のチョコボを余裕で追い越せる」というフレーズが気に入ったのか、
目を輝かせながらそのチョコボの周りをトテトテと歩き出した。
よし、これでいける!と思った瞬間、近くにいた客がとんでもない言葉を発してしまった。
「やっぱり、さっきの700万ギルのVIP仕様のチョコボにするか」
私は顔面蒼白になり、冷や汗が流れるのを感じた。
恐る恐るタルタルを見ると、やはり聞き逃していなかったようで、非常に恐ろしい顔でこちらを睨みつけていた。
「おい!アホガルカ!一体どういうことタル?これよりも200万ギルも高いチョコボがあるタルか?
しかも、ボクチンにぴったりなVIP仕様だなんて、なんで隠していたタル!?なんとか言えこの間抜けガルカ!」
私はひたすら頭を下げたが、タルタルの怒りは収まらないようだった。
上司を呼び一緒に謝罪をして、700万ギルのシーマチョコボで手を打つことにした。
「で、ボクチンを騙していたから、スペシャル大割引をするのは当然タルよね?」
商談に入ると、やはり金にがめついタルタルの本性が出てきた。
5割引け、マットは無料にしろ、オプション10個を無料にしろ、チョコボ検は10年無料にしろなど、
どう考えても無理な要求をつきつけてきた。
しかし断ろうとしても、
「あれ〜?そんなこと言っていいタルか〜?ここのディーラーは客に隠し事をするタル〜といいふらすタルよ?!」
と脅してくるため、最終的には3割引、オプション無料、チョコボ検は5年無料で商談を成立させた。
そのタルタルが帰ったあと、私は始末書を書かされ、給料10%カット12ヶ月を言い渡された。
絶望の淵に落とされた私が家に帰ると、そこに一枚のダイレクトメールが届いていた。

230 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:35 [ fnzmZhxk ]
そして2週間後、いよいよそのチョコボをタルタルに渡す日がきた。
腹の中のどす黒い感情を隠し、タルタルに
「おめでとうございます」
と心にもない言葉をかけると、
「ふん!ボクチンのお陰でこのチョコボが売れたのタル!もっと感謝するタル!
お前みたいなダメダメ貧乏ガルカには一生買えないチョコボを買ったボクチンを崇め讃えるタル!」
と、相変わらずバーミリオは着ているものの汚らしいタルタルは平然と、私の堪忍袋の緒を切らせるような台詞を吐いた。
私はなんとか表情を整え、
「それではお客様、最初はチョコボの慣らし運転が必要ですから、私が運転するチョコボのあとについてきてください」
とタルタルに伝えた。
私を乗せたチョコボとそのタルタルを乗せたチョコボは、ジュノを出てロランベリー耕地に向かった。
通常はパシュハウ方面へ道なりに進むのだが、私はある決心をもって、わざと起伏が激しく視界が悪くなる湖への道を選んだ。
最初はタルタルは黙ってついてきていたが、そのうちただついていくのに飽きたらしく、
急停止して急加速したり、蛇行したり、いかにもチョコボの扱い方を知らなさそうな走りを始めた。
そして、軽い上りに差し掛かったとき、私はわざと速度を落とし、こう言った。
「いや〜、安物でパワーのないチョコボは上りに弱いんですよ〜」
その瞬間、タルタルの目がギラリと光り、チョコボに激しくムチを打った。
タルタルのチョコボは急加速を始め、あっという間に私を追い抜いていった。
「ギャハハハハ!パワーがなくて、愚鈍で重いだけのガルカを乗せた安チョコボなんて、ぶっちぎりタル〜!」
タルタルはそう叫びながら両手を上げてバンザイをしたまま、チョコボに坂を上りきらせた。
「!?」
タルタルの乗ったチョコボが急に止まった。
乗っていたタルタルは、手を離していたため、チョコボから放り出され前方に飛んでいった。
「バシャーン!!」
坂の先には、池があった。それに気づいたチョコボが急停止したのだ。
私はタルタルが池に落ちたのを確認すると、解放されたチョコボを連れて急いで来た道をひきかえした。
「ブクブクブク・・・・・プハァ!なんていうひどいことをするタル!!!・・・タルゥ?」
タルタルは池の周りに妙な気配がするのを感じ、目を凝らした。
黒い影が数個、いや、数十個うごめいていた。
「タ・・・タルゥ?」
タルタルは恐る恐る池から上がり、その影に近づいていった。

231 名前: チョコボ販売店 投稿日: 2003/12/31(水) 02:35 [ fnzmZhxk ]
突然、
「ギャーーース!!!!!」
「グギャーーーーーーッ!!!」
黒い影が一斉にタルタルをめがけて飛んできた。
クゥダフ、グーブー、モルボル、クロウラー、ゴブリン・・・
ロランベリー中のモンスターというモンスター全てが、そのタルタルを襲い始めた。
「ぴギャアアアアァァァァァ!!!!!」
タルタルはバーミリオを着られるほどのLvではあったが、同時に数十匹が相手では、魔法の詠唱ができない。
しかも、ロランベリーにはいないはずの高Lvのモンスターもまじっていた。
(なんでボクチンが・・・善良で高貴やボクチンがこんな目に遭うタルゥ?)
頭でそう思ったが、タルタルはすでに声を出せない状態になっていた。
そして5分後、そこにはボロボロになったバーミリオだけが残っていた。

翌日、私は他のガルカを数匹連れて池に向かった。
「収容所のみなさん、モンスターを貸してくださって、どうもありがとうございました」
「いえいえ、私達にとってはまだまだ研究が必要なので、礼には及ばないですよ。
本当なら油や肉にできる程度にしたいんですが、どうやら今回は跡形もないようですねぇ。」



232 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/31(水) 07:10 [ Z0mCFHSE ]
>>231
ちなみに、収容所から協力代と樽害救済金が支給され、カット12か月分以上の現金を手にしたそうな。
そして、チョコボ販売店の店長の下に謎の皮ジャンを着た物凄い貫禄の禿ヒュムが訪れ、なぜか始末書および給料カットは取り消されたそうな。
その後、その店ではタルタルには販売しなくなったとも・・・。

233 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/31(水) 12:19 [ yzOWSnzk ]
>>232
長文乙。

恐らくどこからか掠め取った宝石で身を固めた樽だと予想したけど
そのあたりも書いてくれると尚良かったかも

234 名前: タルの音1 投稿日: 2003/12/31(水) 21:48 [ ZQchsGOc ]
 ノーグ近くの古びた神殿で、ある古文書が発見された…その後、バスの優秀な考古学者
が解読に成功し、今まさに古文書したがってある儀式が行われようとしていた。
「おーい、特注で創った釣鐘は設置出来たか〜?」
「大丈夫です、設置完了です。後は棒が届くのを待つだけです!」
屈強なガルカ職人によって、着々と準備が整っている。釣鐘は約5メートルぐらいであろ
うか、ガルカが小さく見える程の大きさである。そこに収容所から棒(タル)が搬入され
てきた…
「ここが新しいアトラクション会場タルか?楽しみタル!」
「最近働き詰めで、たまには生き抜きも必要でしゅ、」
遠足気分で遊びに来ているつもりらしいが、彼らはレン樽としての適正が無くなった。い
わば不用レン樽である。

235 名前: タルの音2 投稿日: 2003/12/31(水) 21:49 [ ZQchsGOc ]
学者らしき若いヒュムが、タルの前に立ち、儀式の説明に入った…
「ああ、何となく解っている人は、解っていると思うが、君達には神聖な棒となって、あ
の釣鐘に、頭からダイブして大きな音を出して頂きたい…」
釣鐘の右斜め上には、空中ブランコの飛び降り台を思わせる高所約25メートルに、やぐ
らが出来ており。ガルカ職人がロープをもって棒が来るのを、今か今かと待ち構えていた…
「は、話が違うタル!こんなの出来ないタル!!」
ざわめき逃げ出そうとするタル達、しかし周りには収容所から護送の任に就いたエル職員
達が、最近開発されたスパーク武器を持ち、逃げ出した数匹のタルを、黒コゲにして騒動
は、何とか収まった…
「タルちゃん達、これは新しいアトラクションにゃ、一番大きな音を出したタルちゃんに
は、私がいいことしてあげるにゃ」

236 名前: タルの音3 投稿日: 2003/12/31(水) 21:49 [ ZQchsGOc ]
一緒に同行していた世話焼きミスラが囁くと、タル達は唸り声を上げて我先にと、やぐら
に向かって走り出し全員が押すな押すなで順番待ちの状態になった、ガルカ職人がやけに
興奮したボサタルにロープつけて準備完了!
「僕が一番タル!待っててねミスラちゃん、タルツーフアム○逝きま〜す」
活き良いよく飛び出すボサタル、何か危険な発言をしていたが…3秒後大きな「ボ〜〜ン」
と「ピギャーー」と言う音と共に、ボサタルの頭は飛び散っていた…
「………死ぬのは嫌でしゅ!!!」
往生際の悪いタル達であるが、既にやぐらへの梯子は撤去済みである。どこにも逃げられ
はしないのであったが、数匹のタルが押されて地面に落下、真っ赤な花が咲いていた…
「はいはい、順番よく逝こうね、何も死ぬとは限らないから…」
(なるほど、解ったでしゅ!先に手を突き出して衝撃を緩和するでしゅ!この鍛えられた
拳で殴ればあんな釣鐘等、木っ端微塵でしゅ!)

237 名前: タルの音4 投稿日: 2003/12/31(水) 21:50 [ ZQchsGOc ]
一匹のタルモクソが自らガルカ職人の前に出て来て、やぐらから飛び発って逝った…まあ
短いタルの手が先に届く訳が無いのだが…
(馬鹿タルな…足からいけばいいだけタル、身体はボロボロになるかも知れないタルが、
死ぬ事は無いタル!)
今度は、垢タルが自らガルカ職人の前に出て来て、やぐらから飛び発って逝った…まあ一
番重い頭が先にぶつかるよね…
「ボ〜〜ン」「ボ〜〜ン」「ボ〜〜ン」「ボ〜〜ン」
鐘の音が辺りに鳴り響く、107迄鳴り響いた時…
「博士、タルの数が足りません、後一匹…収容所には多めに発注したのですが、トラブル
で数が減ってしまって…」

238 名前: タルの音5 投稿日: 2003/12/31(水) 21:51 [ ZQchsGOc ]
「ふむ…この近くだとノーグが一番近いか…そう言えばあそこの競売付近に警備員気取り
のタルが居ただろう確か…名前は忘れたがあのウザイ奴、あいつと競売員の樽の上に乗っ
たタルも序でに連れて来い、予備は一匹で十分だろう?」
…省略…
「ボ〜〜ン」、108目の鐘の音が鳴り響いた…
「博士この儀式は、何を意味するのですか?人間の感覚を司る眼、耳、鼻、舌、身、意、
の六つが、それぞれに好、悪、平の三種があって3x6=18の煩悩となり、これが、また浄、
染の二種に分かれ18x2=36の煩悩になり、さらに、過去、現在、未来の三つの時間が関わ
って、36x3=108となり百八の煩悩を鐘の音で淨めていくというとてもありがたいことな
のです。」
「へぇ〜、12へぇ〜ぐらいですね…」

PS:こんにちは収容所です、ご注文のタルお届けに参りました、108万匹のタルです…
 タルの煩悩は凄いからのう…(来年もよろしくね!)

239 名前: (・ω・) 投稿日: 2003/12/31(水) 22:21 [ 4DF2OyZM ]
>>238
収容所スレの暮れを締めくくるに良いネタでした。

240 名前: sage樽 投稿日: 2004/01/01(木) 20:08 [ 5.FRJREI ]
あけおめタル!
たるたる収容所から、天の塔宛てに大量のカミソリ刃つきの年賀状が来てたタル。
どうも御丁寧にありり〜タルwwwwwwwww
まあ、こちらも炭素菌入り年賀封筒何通か、収容所に送っておいたタルがwwwwwwww
というわけで、ことよろタル!

241 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/02(金) 03:11 [ pdCQG0Cw ]
「何だこの年賀封筒、汚い字で何書いてあるかさっぱりだぞ。」
「どうせ頭の悪い糞樽が書いたんだろ。ウィンダスにでも送っとけ。」
「了解。」

242 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/01/02(金) 09:13 [ R5Gjqwts ]
あけましておめでとうございます。
>>240-241
ま、いつものやりとりですな。
sage樽よ、今年もネタをよろしくな〜。

243 名前: ア・ドン 投稿日: 2004/01/02(金) 09:19 [ R5Gjqwts ]
>>241
というわけで、炭疽菌入り封筒は事前に防がれたのだが・・・・。
製油工場の生産が昨年末の狂樽病騒ぎでランプ用にしか売れなくなってしまったため
樽油の生産は限定がかかっている。
ま、「裏」の仕事でがんばるか。

244 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/02(金) 13:07 [ QSmiCFTU ]
あけましておめでとうございます。

年初めの仕事として、収容所で調教した殺樽猿を各地に解き放ちました。
樽以外の種族が物を差し出すと、強化魔法やお年玉を渡しますが
樽が視界に入った瞬間、樽に襲いかかり頭からバリバリ食べ始めます。

パパモンキーの口元に血がついていたら、それは収容所の殺樽猿です。

245 名前: 首爺忍法帖 投稿日: 2004/01/02(金) 14:44 [ Vdmu6mSg ]
実は拙者、オポオポ年でござる。しかもめでたいことに、1月2日の今日が誕生日でござる。
61歳でまだまだ男盛り!今年こそヴァナ最強の忍を目指し、躍進するでござるよ!
ところで触媒樽共よ、拙者への誕生日プレゼントは用意してあるのでござろうな?

触媒樽A「ケッ!何寝ぼけたこと言ってやがるタルか。いつもいつもコキ使いやがって!」
触媒樽B「ほらほら、僕の笑顔がプレゼントタルよw」 /huh motion
触媒樽C「lもうそろそろ爺にもお迎えが来るだろうタルから、そうすれば僕らは自由タルwwwwwwww」
触媒樽C「うはwwwwwwミスwwwwwwwww」
触媒樽D「……ソープ『オポオポの♀』のオポオポ年記念7割引チケット……あげるタル……」

全く愛い奴等よのお。それではこちらもお礼に、コマ回し、凧上げ、羽根突きなどで遊んでやるでござるよ。
た る た る 収 容 所 ば ー じょ ん の奴でのぉ。
きっと今頃収容所でも、盛大にやっているのであろうよ。
だが触媒樽Dにだけは、普通のお年玉をあげることにしたでござる。

では、拙者はこれにて!
いざ『オポオポの♀』に行かん!御免!

246 名前: sage樽の中の人 投稿日: 2004/01/02(金) 14:46 [ Vdmu6mSg ]
>>242
ア・ドン氏にも期待しておりますー。
今年も収容所を盛りたてていきましょう。

247 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/02(金) 22:36 [ w8TqcmR. ]
チッ、女共は里帰りでゴブのヤローは新婚旅行か・・・
禿ガルのヤローはアナルブレイクに忙しいしな・・・

Zzzz.....ハッ、いかん!このままではせっかくの正月を寝て過ごしてしまう!
よーし、モニタの前の皆さんにギャグを見せましょう!ほーら、おもしろいでしょう?
うぬ、文章じゃギャグが見えないんだっけ・・・
虚しい・・・貯金引き出してソープで脱童貞でもしようかな・・・
いやしかし捨てるだけなら樽でも出来るし・・・うーむ・・・
ハッ、いまのは無し!ナシだぞ!わかったな?
ン、いけねえ見回りの時間だ!
「見回り、終わったぞ。俺は向こうの牢屋にいるからな。」
あ、ああ・・・わかった。すまねえ。

うーむ、暇で仕方ない。AVはあらかた見ちまったし・・・
ああ〜、寝正月になりそうだ。ううっ、腹減ったな・・・
くそ、こんなことになるなら年末に食い物買いだめして置くんだった…(ガチャ
「あけましておめでとーニャ!」
お、世話猫じゃないか。実家に帰ってたんじゃないのか。
「今日はもう新年二日目ニャ。樽の管理が大変だと思って戻ってきたニャ。」
おお、そうなのか。いやー、すまんな。ミスラのしっぽでも禿ガルに負けっ放しでな・・・
「ふーん、まあおせち持ってきたから食べてニャ!」
何!食い物だと!よし!今あいつらは居ない!全部食って良いか!?
「たくさん有るから大丈夫ニャ!」
おおー!さすがだな!では遠慮せずに頂くぞ。ムグ・・・美味い!
美味いなこの魚!お前が作ったのか!いやー嫁さんに欲しいな!
「ニャ、そいつは嬉しいニャ。でもそれイエローグローブのはらわたニャ。大丈夫かニャ?」


「何!正月早々急患!?それもイエローグローブで死にかけだと!」

248 名前: 正月といえば・・・ 投稿日: 2004/01/03(土) 13:13 [ talC/ZsM ]
お正月と言われる某月某日

看守ガルカが中庭で何かを炭火で焼いていました。
「さーて、そろそろガル」
『それ』は次第に膨らみ、美味しそうな焦げ目がついてきました。
「ダ、ダルゥゥゥー!?お腹が膨らんでるタルゥゥゥ!」
「ん、もう目が覚めたガルか。まぁ、もう逃げられんガル」
「アヅゥイィィィ!!アツィイイイタルゥゥゥ!!」
『それ』は看守ガルカに押さえつけられながら/panic motionをして必死に逃げようとしています。
「では、いただきまーす」
「た、た・・べてもお・・・いしく・・な・・いタ・・・ルゥ・・・」
『それ』は何か必死に喋っていましたが、全身火傷でまともに喋れない様です。
「バリッ!バリッ!」
「び、びぎゃ費オアhdspk祖這いくぁい・・・・・・・」
「ご馳走様ガル」
看守ガルカは炭の始末をし、屋内に戻っていきました。
「お正月はやっぱりこれガルねー」

タルタルを使った料理の一つ、タル餅である。
特別な方法で飼育されたタルタルを焼き、醤油、きな粉等を付けて食べるのが一般的。

249 名前: 罰則(1) 投稿日: 2004/01/05(月) 15:33 [ br21UYwo ]
・刑法第三十七条
罪を犯した者にはそれ相応の罰が与えられる。

サンドリアの町に盗人が一人おりました。
その盗人は商店の物をこっそり盗んではバレて、何度も警察のお世話になっていました。

さて、盗人の今日の獲物はお婆さんが売っている赤いリンゴです。
盗人は狙いをつけるとこそこそと近づき、お婆さんの死角からリンゴを奪い取りました。
そしてリンゴを手に持ち、走り出しました。
しかし、すぐに近くを歩いていた警察官に捕まってしまいました。

警察官「またお前か!これで何度目だ?」
盗人はサンドリアの警察署で取調べを受けています。
盗人「ハハハ・・腹が減っちゃって、つい。」
警察官「・・まるで反省がないようだな。いつもの倍は持って帰ってもらおう。」
警察官のその言葉に、盗人の態度は豹変しました。
盗人「ご、ごめんなさい!僕が悪かったです!!許してください!!」

250 名前: 罰則(2) 投稿日: 2004/01/05(月) 15:34 [ br21UYwo ]
結局、盗人は許してもらえず罰を受け、家に帰ってきました。
盗人「はぁ・・もう置くところがないよ・・。」
ドアを開けると、家の中にはピィピィ鳴く樽樽という生物で埋め尽くされていました。
家の柱を食べて吐いている樽や、共食いして腕のない樽がいましたが、一応全て生きているようでした。

両手に持った二匹の樽樽をその雑踏の中に投げ込み、
ドアに鍵をかけ、盗人は家から逃げるように走っていきました。
盗人「ちくしょう、これなら刑務所で暮らしたほうがマシだぜ・・!」

251 名前: 罰則(3) 投稿日: 2004/01/05(月) 15:35 [ br21UYwo ]
・刑法第三十七条
罪を犯した者は罰として樽樽を持って帰らなくてはならない。
刑期が過ぎるまでそれを殺害してはならず、捨てることも許されない。

警察署コメント
「えー、この法律はですね。増えすぎた樽樽の処分が収容所では間に合わず、

 どうせなら犯罪者の刑罰の代わりに樽樽を受け取ってもらおうというシステムでして。

 刑期を過ぎるまで殺してはいけない・捨ててはいけないというのは

 犯罪者が次なる犯罪を犯すのを防止するためなんです。誰だって樽は嫌でしょ?

 つまり、樽処分と犯罪防止を一気に解決しようとする画期的な法律なんですよー。」

252 名前: 罰則(あとがきぃ) 投稿日: 2004/01/05(月) 15:38 [ br21UYwo ]
あとがきは迷惑と思う人もいるんで一言

最近このスレ見てませんでした。なんか間違ってたら許してクダサイ

253 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/05(月) 16:20 [ pwophjo. ]
ageでネタを書くなと言ったらまた荒れるかね?

254 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/05(月) 16:32 [ br21UYwo ]
>>253
いや、なんか落ちまくってたから・・ゴメン

255 名前: 栗樽 投稿日: 2004/01/05(月) 20:59 [ hysDL1xU ]
「よ、よろしくタルゥ!誘ってくれてありがとうタル!」

「げ、これって樽?」
「あ、樽だったのか・・」
グスタ観光案内クエの募集に集まっていたレベル一桁の
冒険者達は眉をしかめた。耳障りな甲高い声で、みすぼらしい下着に
サブリガ状態の野良樽が話しかけてきたのである。
栗樽は初めてPTに誘われて、はりきっていた。
密かに磨いてきたこの拳が火を噴くときが来たのだ。
とは言ってもモグハウスで/panicやら/angryやらを繰り返して
鍛えただけなのだが。
もちろんこれが単なるクエだということは知らない。

「おもしろーい。あたし樽を飼ってみたかったんだ〜ちょっと触ってみよう」

一人のエルヴァーンの少女が、膝に手を突いて、かがんでのぞき込んだ。
しかしそれでも樽が見上げるほどに体格差がある。
少女は栗樽に手を伸ばして持ち上げようとした。

「あ、あ、ヤメテタル!あ、あ、あ〜!!」

樽は耳をつかまれたウサギのように短い足をバタバタさせて暴れた。

「あ、あ、あ〜〜!!!!」
「どうしたの?ああ〜〜!!!」

「ミギャアアアアアァァン!!」

豚が叩きつぶされたような悲痛な叫び声とともに
樽は失禁していた。バザーで目立つように飼い主に履かされたサブリガから
尿が止めどなく流れ出ている。少女は思わず手を離し、樽は自分の尿が
水たまりを作った地面に顔面から落っこちた。

「ご、ごめんなさいタルゥ〜、ボ、ボク、高いところがちょっと、に、苦手で
で、でもこれでも戦いには自信があるタルから・・見捨てないで欲しいのタルゥ
〜〜ウグッウグッ・・エグッ」

栗樽は、自分の小便とヨダレと鼻水と涙でベチョベチョとなった顔面を
しわくちゃにさせて、泣きわめいた。

256 名前: 栗樽2 投稿日: 2004/01/05(月) 21:00 [ hysDL1xU ]
「さて・・最後の一人決まったから、いこっか」

リーダーのヒュムがさりげなく言うと、メンバーはスタスタと行ってしまう。
失禁したままだらしなくへたりこんでいた栗樽は、驚いたように後を追いかけた。
「ま、待ってタル!まだ準備もしてないタルゥ!」
栗樽は当然の如くPTから外されていた。しかし栗樽は気づいていない。

〜数時間後〜

あとを追いかけた栗樽が北グスタの滝までたどり着いたのは奇跡と言っても良かった。
もっとも初めて目にするモンスターに驚いて、必死にさまよっていただけかも知れない。
右も左もわからない栗樽にとって、グスタベルグは魔の空間であった。
短い脚は疲れて棒のようになり、みすぼらしい下着はますますボロボロになった。
日は暮れ、暗い足下の石で何度も何度も転んだ。擦り傷は数え切れない。
泣きすぎて喉はカラカラになり、流す涙も涸れ果てた。
通り過ぎる冒険者は誰一人として相手にしてくれなかった。
ようやく目的地らしきところにたどり着き、栗樽の表情に安堵の色が見えた。
しかし、ここで栗樽は衝撃的な光景を目にした。

「ああ〜!!」

そこには全滅した、先ほどのPTの死体が横たわっていた。

栗樽は膝から崩れ落ちて泣き崩れた。初めてのPTが
自分を残して全滅したなんて。せっかくここまで来たのに、
こんなところでひとりぼっちになって、一体どうすればいいのか。
悲しみと絶望が栗樽を打ちのめした。

「アウ、アウ・・・エグッエグッエグゥゥ・・・・」

もっとも彼らは目的を果たして死にデジョンをしただけなのだが。

数日後、

北グスタの橋にはちょっとした人だかりが出来ていた。
滝のすぐ横の岩の出っ張りに、樽のような変な動物がずっといるというのが話題になっていた。

栗樽は滝の側の岩にしがみついていた。夜が明けたら、高いところにいるのに気づいて
高所恐怖症で動けなくなったのである。姿がみすぼらしすぎるためか、誰も助けに来てくれない。
じょじょに力が入らなくなり、ずるずると斜面を落下し始めていた。
悲鳴を上げる気力もなかった。

「PTのみんな・・もうすぐそこにいくタル・・もう・・意識が・・」

257 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/05(月) 22:23 [ ceRC7tAg ]
>255-256
うほー! こういうの待っていたガルよぉおぉぉぉおぉぉっぉ!

258 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/05(月) 22:45 [ XTsG4SuI ]
小さくてモコモコしたやつを拾って来た。
暗い粉雪の公園、急ぐオレの足跡を何を求めてかトテトテトテと
必死がむしゃらについて来た、みじめで卑しい野良タルタルだ。

 部屋に入り、暖房をつけて一心地、冷たく湿った靴下をなんとか
脱ぎ捨てたオレは、さっそくそのモコモコを楽しむ事にした。
 室内のやさしい温もりに興奮気味でおおはしゃぎ、満面の笑みで
トテトテ駆け回る糞やかましいボサチビを勢いよく蹴りころばす。
ボサチビ「ぴぎゃっっっっ?!」
『グバァンっっっ!!!』
物凄い勢いでテーブルの角に顔面強打。逆海老状に反り返るやわな背骨。
激痛が小さな体を貫ぬき駆け巡り、短い手足を激しくパタつかせ
悶絶痙攣しているのを冷ややかに見下しながら、ソファーの足元に
来て床に座るよう冷たく叱咤する。痛みと恐怖にびぃびぃと
泣きじゃくり嗚咽しながらも、のそのそヨチヨチとオレの命令に服従するボサチビ…

259 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/05(月) 22:46 [ XTsG4SuI ]
 さてさて。ソファーに深々と腰を埋めたオレは、陰気に湿った両足を
よいしょっ!とばかりにモコモコ状のボサ頭の上に乗せてみる。
『ドッカッッッ!!!』
何の遠慮もなくかかる両足の重量を頭頂部にモロに受け、やわなタルタルの小さな体が
悲鳴とともに「く」の字型にへしゃけ、前屈状に押し潰される。
ボサチビ「ひぎゃっっ?!??  …くひっ…きゅぅ〜ん…きゅぅ〜ん…;;」
冬場の、特にこんな雪の日などはよく足の先がブーツの中で蒸れ冷えて、
大層心地の悪いものなのだ。その不快感を解消するのに、このモコモコは
かなり良いように思われる。
 
 ジンワリと足先に染み込む人肌の心地よい温もりに満足しながら
夢心地に明日の休日のプランなどを思い浮かべつつ、オレの満足の夜はふけるのだった。

260 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/06(火) 12:05 [ XvafxB2E ]
神サイトが更新されてましたな。
乙!

261 名前: マッチ売りの樽 投稿日: 2004/01/08(木) 16:41 [ DgibC9RI ]
ひどく寒い日でした。雪も降っており、すっかり暗くなり、もう夜 ―― 今年最後の夜でした。
この寒さと暗闇の中、一匹のみすぼらしいボサ樽が道を歩いておりました。
頭に何もかぶらず、足に何も履いていません。しかし家を出る時には靴を履いていました。
でも、靴は何の役にも立ちませんでした。それはとても大きな靴で、樽の主人である禿ヒュムが
これまで履いていたものでした。本当にたいそう大きい靴でした。
かわいそうに、道を大急ぎで渡ったとき、樽はその靴を無くしてしまいました。二台のチョコボ車が
猛スピードで走ってきたからです。

片方の靴はどこにも見つかりませんでした。もう片方は野良犬が走ってきてそれを持っていって
しまいました。それでボサ樽は小さな裸の足で歩いていました。両足は冷たさのためとても赤く、
また青くなっておりました。
ボサ樽はうんちとおしっこでガビガビの汚らしいサブリガの中にたくさんのマッチを入れ、
手に1たば持って売り歩いていました。
けれども誰もボサ樽から買いませんでした。わずか1ギルだって乞食樽にあげる者はおりませんでした。

寒さと空腹で震えながら、ボサ樽は歩き回りました 
――まさに悲惨を絵に描いたようです。かわいそうな子!

262 名前: マッチ売りの樽(2) 投稿日: 2004/01/08(木) 16:42 [ DgibC9RI ]
ひらひらと舞い降りる雪が樽の脂ぎった薄い青色の髪を覆いました。どの窓からも蝋燭の輝きが
広がり、鵞鳥を焼いているおいしそうな香りがしました。ご存知のように、今日は大みそかです。

二つの家が街の一角をなしていました。そのうち片方が前にせり出しています。ボサ樽はそこに
座って小さくなりました。引き寄せたボサ樽の小さな足は体にぴったりくっつきましたが、身体は
どんどん寒くなるばかりでした。けれど、家に帰るなんて冒険はできません。マッチはまったく売れて
いないし、たったの1ギルも持って帰れないからです。このまま帰ったら、きっとご主人様に酷いせっかんを
受けてしまいます。それに樽小屋だって寒いんです。大きなひび割れだけは、わらとぼろ切れでふさいで
いますが、上にあるものは風が音をたてて吹き込む天井だけなのですから。

ボサ樽の小さな両手は、寒さのためにもうかじかんでおりました。ああ!たばの中からマッチを
取り出し、壁にこすり付けて指を暖めれば、それがたった一本のマッチでも、ボサ樽はホッとできる
でしょう・・・。ボサ樽はがまん出来ず、商売道具のマッチを一本取り出しました。 
≪シュッ!≫ 何という輝きでしょう。何とよく燃えることでしょう。温かく、輝く炎で、上に手を
かざすとまるで蝋燭のようでした。すばらしい光です。小さな樽には、まるで大きな鉄のストーブの
前に実際に座っているようでした。そのストーブにはぴかぴかした真鍮の足があり、てっぺんには
真鍮の飾りがついていました。その炎は、まわりに祝福を与えるように燃えました。
いっぱいの喜びで満たすように、炎はまわりを暖めます。ボサ樽は足も伸ばして、暖まろうとします。
しかし小さな炎は消え、ストーブも消え失せました。残ったのは、手の中の燃え尽きたマッチだけでした。

263 名前: マッチ売りの樽(3) 投稿日: 2004/01/08(木) 16:43 [ DgibC9RI ]
ボサ樽はもう一本壁にこすりました。マッチは明るく燃え、その明かりが壁にあたったところはヴェールの
ように透け、部屋の中が見えました。テーブルの上には雪のように白いテーブルクロスが広げられ、
その上には豪華な磁器が揃えてあり、焼かれた鵞鳥はおいしそうな湯気を上げ、その中にはリンゴと
乾しプラムが詰められていました。さらに驚いたことには、鵞鳥は皿の上からぴょんと飛び降りて、
胸にナイフとフォークを刺したまま床の上をよろよろと歩いて、あわれなボサ樽のところまでやってきた
のです。ちょうどそのとき――マッチが消え、厚く、冷たく、じめじめした壁だけが残りました。
ボサ樽はもう一本マッチをともしました。すると、ボサ樽は最高に大きなクリスマスツリーの下に座って
いました。そのツリーは、金持ち商人の家のガラス戸を通して見たことのあるものよりもずっと大きく、
もっとたくさん飾り付けがしてありました。

何千もの光が緑の枝の上で燃え、店のショーウインドウの中で見たことがあるような楽しい色合い
の絵がボサ樽を見おろしています。ボサ樽は両手をそちらへのばして――そのとき、マッチが消えました。
クリスマスツリーの光は高く高く上っていき、もう天国の星々のように見えました。そのうちの一つが
流れ落ち、長い炎の尾となりました。

「いま、誰かが亡くなったタルゥ!」とボサ樽は言いました。というのは、おばあさん――ボサを愛した
ことのあるたった一人の人・・・とボサが思い込んでいる今はもう亡きご主人様のお母さん――が
こんなことを(ご主人様に)言ったからです。
星が一つ、流れ落ちるとき、魂が一つ、神さまのところへと引き上げられるのよ、と。

マッチをもう一本、壁でこすりました。すると再び明るくなり、その光輝の中におばあさんが立っていました。
とても明るく光を放ち、とても柔和で、愛にあふれた表情をしていました。

264 名前: マッチ売りの樽(完) 投稿日: 2004/01/08(木) 16:44 [ DgibC9RI ]
「おばあちゃん!」と小さな樽は大きな声をあげました。「お願い、ぼくちんを連れてってくだしゃい!
マッチが燃えつきたら、おばあちゃんも行っちゃうタル。あったかいストーブみたいに、おいしそうな
鵞鳥みたいに、それから、あの大きなクリスマスツリーみたいに、おばあちゃんも消えちゃうタルゥゥゥゥ!」
ボサ樽は急いで、一たばのマッチをありったけ壁にこすりつけました。おばあさんに、しっかりそばに
いてほしかったからです。マッチのたばはとてもまばゆい光を放ち、昼の光よりも明るいほどです。
このときほどおばあさんが美しく、大きく見えたことはありません。
しかしおばあさんは、ボサ樽の首をその腕で締め上げました。
「この糞樽使えねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ボサ樽は首を絞められトリップしています。ただでさえトリップしているので、二重トリップです。
二人は、輝く光と喜びに包まれて、高く、とても高く飛び、やがて、もはや寒くもなく、空腹もなく、心配も
ないところへ・・・神さまのみもとへ・・・行く妄想をしていました。 都合の良いように妄想していました。

夜明けの冷え込むころ、かわいそうなボサ樽が座っていました。リンゴのように頬を赤くし、
口もとには微笑みを浮かべ、壁にもたれて――古い一年の最後の夜に凍え死んでいたのです。
その樽は売り物のマッチをたくさん持ち、体を硬直させてそこに座っておりました。マッチのうちの一たばは
燃えつきていました。「この糞樽! 放火しようとしてやがったんだな!」と人々は言い、小さな物言わぬ
冷たくなった身体を蹴りまくっていました。


ボサ樽がどんなに美しいものを見たのかを考える人は、誰一人いませんでした。ボサ樽が、新しい年の喜びに
満ち、おばあさんと一緒に素晴らしいところへ入っていったと想像する人は、誰一人いなかったのです・・・。

265 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/08(木) 18:59 [ WZDQnAac ]
年明けにふさわしい作品。乙。
今年もガンガン収容していきましょう

266 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/09(金) 01:42 [ .d2bj.VQ ]
>>264
二重トリップワロタ

267 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2004/01/09(金) 09:09 [ W91Rz5K2 ]
その囚樽は、収容所内の清掃を任されていた。
樽にしては珍しく生真面目な性格である彼は、己の与えられた仕事を、毎日キチンとこなしていた。
「おいおい、何マジメになって働いちゃってるんですタルかぁ?」
「ケッ!禿共への御機嫌取り、必死タルな!」
同じ仕事を与えられた同僚の囚樽達は、そんな彼を揶揄していたが、
彼にとっては、むしろ他の樽達が信じられなかった。
「僕がやってることがそんなにおかしいタルか?ここに住まわせて食べさせてもらって、
その代わりに仕事をする。それは当然の義務ではないタルか?」
彼はスラムで生まれついた野良樽であり、収容所に来る以前の方が、ずっと悲惨な生活を送っていたのである。
また、ここにつれてこられる経緯も、特に犯罪を犯したわけでもなく、
野良樽狩りの巻き添えをくっただけの話である。
「またB棟三階清掃班か!お前ンとこだけ、いつもいつも汚えんだよゴラァ!気抜いて仕事してんじゃねえ!」
見回りの禿ヒュム看守が来る度に、彼は鉄拳制裁を喰らうのだった。それも無理はない。
何しろまともに仕事をしているのは彼一人なので、時間内にノルマを達成できないのである。
それでも彼は、雨風しのげて飢えずにすむだけマシなこの場所に、そして現在の境遇に、
さして不満を感じてはいなかった。

268 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2004/01/09(金) 09:11 [ W91Rz5K2 ]
だが、ある日のこと――
B棟三階だけがいつも汚いことに不審がり、禿ヒュム看守は清掃班を全員呼び出した。
「いつもこいつだけ仕事しているだけで、お前らは見かけなかったな」
彼の同僚の姿を見て、禿ヒュム看守もそのことに気づいた。
彼は別段、告げ口する気もなかった。同僚が自分だけに仕事をおしつけてサボってることにも、諦観していた。
「ひょっとして、お前らこいつだけに仕事を押し付けてたんじゃないか?」
看守のその一言に、同僚達は一斉に顔色を変える。
「違うタル!僕らはちゃんと仕事していたタルよ!こいつがサボっていたタル!」
と、いきなり同僚の一人がそんなことを口走り、彼を指差す。さすがに彼もこれには顔色を変えた。
「僕らがいくらお掃除しても、こいつ一人遊んでいて、片っ端から汚していったタル!
そして看守さんが来た時だけ僕らを押し込めて、自分だけ働いているように見せかけてたタル!」
「う、嘘タル!僕は一人でちゃんと働いてぶべらっ!」
彼の釈明は、憤怒の形相となった看守のトーキックによって遮られた。
そして半殺しにされた後、その場で処刑処分を言い渡され、油釜へと連行されていく。
「僕が何をしたっていうタルか……真面目に働いていた僕が殺されて、遊んでいたあいつらは無罪放免なんて、
あんまりタル……」
泣きながらブツブツと呟いていたが、看守の耳には全く届いていない。
「結局あいつらの言ってた通り、真面目だった僕が悪かったタルね……
わかったタル……今度生まれ変わった時は、自分のことだけ考えて生きる糞樽で逝くタルよ!」
その決意が、彼にとっての最期のせいいっぱいの抵抗だった。

めでたしめでたし

269 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/09(金) 15:26 [ waF.iaGI ]
>>267-268
真面目樽は生かしておいて、糞樽どもを成敗して欲しかったなぁ。
真面目樽が糞樽どもにリンチされたりするのはおk。

270 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/10(土) 01:11 [ 0jay/N3A ]
ジェシカリンチーおk

271 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/10(土) 09:01 [ T3AaTM3w ]
>>269
しかしまあ、この先を想像するのはたやすいな。

取りあえず危機を脱した糞樽どもだが、
すっかりサボり癖が付いてるせいで相変わらず汚いまま。
結局全員罰を受けることになり、その際に
「チッこんな事なら真面目樽に働かせときゃ良かったタル」
とか口を滑らせた事から発覚し、
全員厳しい取り調べの後、みせしめ系の懲罰で派手にアボーン。
糞樽ごときの嘘も見抜けなかった禿ヒュムは減棒処分といったとこだな。

272 名前: 糞樽で逝こう! 投稿日: 2004/01/10(土) 21:28 [ WuwHWatw ]
ここに真・禿樽党の設立を宣言する!
我々は改心の証として頭を丸め、収容所に永遠の忠誠を誓う者達である!
普段は囚樽として潜伏しつつ、収容所に背く愚かな同朋達を割り出して報告し、
世のため人のため収容所のために日々身を粉にして働き、
おじいさんおばあさんを大切にすることこそ、我らの使命である!

真・禿樽党の鋼鉄の掟
一、panic motion、huh motion、語尾の「〜タル」及び「wwwwwwww」の禁止。
一、頭は常に丸めておくこと。ただし、真・禿樽党であることを悟られぬよう、普段はカツラを被ること。
一、所員殿に会ったら敬礼を欠かさぬこと。ただし、真・禿樽党であることを悟られぬよう、囚樽の前では禁止。
一、禿ガルカ殿のアナルブレイクに備え、菊座は常に清潔に保つこと。
一、糞樽への私刑は禁ずる。その権利は我々には無い。


企画書
『最近、囚樽同士のイジメや罪のなすりつけあい、果ては暴行や殺害事件などが多発しております。
看守の監視にも限界があるため、以上の思想を彼等の中に刷りこんで洗脳した樽数名を草として、
彼等の中に潜り込ませる計画はいかがでしょうか?』

273 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/10(土) 21:31 [ WuwHWatw ]
>>269
そうですね。自分もちょっと迷いました。
当初は捕まる寸前に真面目樽が逃げ出して、悪事の限りを尽くすという展開考えてましたが、
その場で逃げられるのか&大した悪事できる状況でなさげ、ということを思い、
ああいう風にしてしまいました。

>>271
その後の展開の補完、ありがとですー。

274 名前: 追い剥ぎ殲滅作戦 投稿日: 2004/01/11(日) 10:10 [ eIiQooeI ]
《【追い剥ぎ】通行人を脅迫して装備品や金銭などを奪う事。またはそれをする連中の事。
冒険者が命を落とす要因の一つである。》
バストゥーク広辞苑より。

年も明けてしばらくしたころ・・・秋口よりタルタルの集団による凶悪な追い剥ぎが発生していたこともあり、
サンドリア王国騎士団の若い騎士がその対策で巡回任務をしていたとき・・・。
彼は腕は立つが少々お人よしのところがあり、樽でも助けてしまうことがあった。
巡回の途中でふと、戦闘を見かけた。
そこでは、新米冒険者気取りの糞樽(戦士・♂樽)の命がオークの集団によって消されるところであった・・・。
ガキン〜〜〜〜〜〜!!
「ピイィィィ!!」
糞樽の持っていた青銅で作られた玩具同然の剣はオークの一撃で飛ばされてしまった・・ま、むべなるかな。
「あーもう駄目タルゥ・・・お母ぢゃんたずけてーーーーー!!!」と糞樽は喚き散らしていた!!
糞樽はあたふたと暴れて自分の命が消える瞬間に見苦しい抵抗を続けていた・・・・・。
「ヴォーーーッ?」とその時オークが絶叫をあげる・・・・。
糞樽の身体に生暖かい液体が伝い落ちる。肉を切る音と醜い叫び声が続いた後静寂が戻ってきた。
「あ・・・・はははっは・・・もう死んだタルゥ・・・・」
「いつまでボケてんだよこの糞樽!」

275 名前: 追い剥ぎ殲滅作戦 投稿日: 2004/01/11(日) 10:12 [ eIiQooeI ]
「え?・・・あ・・・えっ?」
糞樽の命を救ったのはその青年騎士であった・・・ま、人がいいのか何なのか。
糞樽は騎士にお礼を言も言わずに自分の傷の手当てを始めた。
「(くっそー・・・樽が自己中心の塊と言うのは本当だったか・・・)悪い事は言わん、一度帰れ」
騎士はそう言い立ち去ろうとした時糞樽の身体がケアル光で包まれた・・
「け・・・けあるーー・・・け・・けあー・・・」
いったい何処から救援に駆けつけたのか不思議なくらいにそのタルタルは
汗をかいていた。
「ぶ・・ぶじだ・・たんタルゥ?」
息を切らしながら必死に話しかけ笑顔を見せる。
「(エーイ糞・・・・仲間が居やがったのか!・・・・・ここらへんは追い剥ぎが出ると言うに!)
青年の騎士は(作り)笑顔を返す。妙だと心の奥底で告げるところもあったが・・・。

276 名前: 追い剥ぎ殲滅作戦 投稿日: 2004/01/11(日) 10:13 [ eIiQooeI ]
「えっと・・・私たちこの近くでランチしていたんですタルが・・。で迷って彼がオークに絡まれて・・・
で、良かったら一緒に食べませんかタル?」

合方の♀のタルタルはうつむきながら一気に喋った。

(いらね〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!なんで俺が樽どもと食事しなきゃならんのだ!)
「じゃすぐランチセット取ってきますタルっ!!!!」
そういってタルタルは南に駆け出す・・・・・・・
(よーし、このまま居なくなればこの糞樽どもにかかわらずに済む・・・・・。)
と、そいつは戻ってきやがった。
騎士とは言え経験の浅い青年、断りきれなかった・・・。

エルヴァーンの騎士は糞樽どもの話に付き合わされることになってしまった。
といってもしょせんタルタル、愚にもつかない下らん話ばっか。
「さて、お前ら体力も回復したみたいだし俺は立ち去らせてもらうぞー。」
いーかげん二匹の馬鹿樽に付き合わされたエル騎士。堪忍袋も限界に・・・・。
「おめーはどうすんだよ?ん?」
タルタルは心地よさそうに石の上で横になっていた。そして寄り添うように片割れも眠っていた。
「すぴー・・・すぴー・・・」
「困ったな、このまま立ち去るか?」
そう思っていると何処からかガラの悪い樽の20匹以上の大群が!
「へっへっへ・・・・お兄さんよぉ・・・俺たちにも付き合ってくれないタルか・・・?」
ふと見ると、二人組みの樽どももいつのまにか起き上がっている。
「という事タル・・・・・とっとと有り金と装備よこすタルよ!」
(糞ォ・・・・・こいつらが最近ここらを荒らしまわっている追い剥ぎ共だったか・・・なんたる不覚!)
相手は樽とはいえ多勢に無勢、かと言ってこんな糞樽どもに降伏する気はさらさらない。

277 名前: 追い剥ぎ殲滅作戦 投稿日: 2004/01/11(日) 10:14 [ eIiQooeI ]

「す、す、すびばせ〜〜〜〜んん!!つい出来心だったんですゥタル!!」
と謎の部隊に取り囲まれた♂♀二人組みのあの糞樽ども。必死に命乞いをしているが・・・・・。
「お前たちが、一度でもそういった相手を許した事があるのか?」
とF4の女性エルヴァーンが片割れの♀樽を一気に踏み潰す。♂のほうも槍でめった刺しにされただの
肉の塊と化した・・・・・・。殲滅完了まで4分かからず。騎士団でもこうはいかないだろう。樽に魔法を
一切使わせないなどただものではない。

「あんたたちは一体、何者なんだ・・・・・?」
と聞く青年騎士。
F4の女性エルヴァーンは一言、
「忘れろ、あたしたちは存在しない・・・と言いたい所だが、私らは『たるたる収容所』の特務班だ。
 エルヴァーンの騎士たる者、樽などに心を許してはいけないよ・・・。」

(あれが・・・・たるたる収容所・・・・・)
そう思う青年騎士の前を彼らは風のように去っていったのであった。

278 名前: 追い剥ぎ殲滅作戦 投稿日: 2004/01/11(日) 10:14 [ eIiQooeI ]

《エルメスF4の業務日誌》
1月X日、件の樽の追い剥ぎ団の殲滅に成功。サンドリア騎士団の青年騎士が窮地に陥っていたので
ついでに救出する。
騎士団には隊員の教育の徹底を要請したい。
数日後には大規模作戦があるので予定どうり解体班及び捕獲班の増派を。

279 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/01/11(日) 10:20 [ eIiQooeI ]
>>276>>277の間に、これ抜けてました。

と、その時・・・・・・
「ミギャ!」「ベギュ!!」と、数匹の樽が吹き飛んだ!
そこには、女性のエルヴァーン(F4だった)を中心にヒュームやガルガの部隊が現わればっさばっさ
と追い剥ぎ樽共を殲滅して行く。魔法を詠唱させる間もなく叩き潰して行く。
明らかに熟練した戦闘行動。こいつらは何者なのだ?!と彼は思った。

(すみませんでした・・・・・・。)

280 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/11(日) 20:02 [ IWlkEx7M ]
ttp://mix.pinky.ne.jp/u/blueff/img/blueff911.jpg
たまにはイラストも。
グロく無い。っていうかむしろほのぼの。

281 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/11(日) 22:00 [ 0vaL37bo ]
>280
うほ! 神出現wwwww

282 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/11(日) 22:09 [ a/wxkZ3s ]
普通に可愛いと思ってしまったw

283 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/11(日) 23:37 [ C9O9nrvE ]
http://res9.7777.net/bbs/taru/

284 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/11(日) 23:57 [ JZW46e1U ]
>>283
キチガイばかりだな・・・

285 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 00:07 [ Cv30M4cA ]
だれか獣様虐待ストーリーきぼん
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/4042/1069724773/l100

286 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 03:26 [ xLl.3vbw ]
>>284
糞樽ではない樽ならば、愛でても問題なかろうよ。

287 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 09:00 [ VaZjmpbU ]
つーかここ見てる人はむしろ樽好き多いだろ(漏れもだし
好きだからこそ、いわゆる「糞樽」に歯軋りするほど怒りが沸くわけで・・・

288 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 12:42 [ kOYwCLto ]
>>280
(・∀・)イイ!

>>284
中の人批判イクナイ!

>>287
俺の場合、糞樽に怒りを感じるというより、自分を愛らしい存在と思い込み、
それに乗っかって傍若無人をする糞樽が成敗される場面に、カタルシスを感じるなー。

289 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 15:19 [ wBhXkQ.Q ]
LRのせいで板違いになるので移動してください

>■案内と誘導。以下の話題は該当の板でお願いします。
>・つっこんだ種族関連→FF11マターリ種族板

FF11マターリ種族板
http://jbbs.shitaraba.com/game/9738/

290 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 19:15 [ Yxo19Few ]
オレの場合樽ってのはませたガキ。
リアルに考えればあの体型で冒険なんか出来るわけ無い
と思うから、自分が強いと思ってる樽をどん底に陥れるのが
ツボかな。
心が折れる音が聞こえるようなネタがいいね。

291 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 19:26 [ Hxcwab06 ]
>>280
すごい(・∀・)イイ!

292 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/12(月) 22:58 [ /zQWDJMc ]
>>289
そこ寂れまくってるんですが…。

293 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 00:33 [ B17YQtTc ]
>288
 >>284
 中の人批判イクナイ!
でも事実は事実として認識しなきゃ・・・

294 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 00:52 [ fMliubUw ]
主観を事実と言い張る>>293がいるのはこのスレですか?

295 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 08:43 [ SiECqGIs ]
>293はア・ドンですか?

296 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 10:45 [ 2DlxzkGI ]
嗜好の違いはキリがないからやめとけ

297 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 18:51 [ D5IpMaA2 ]
ちょっとやさしくして樽が調子こいてから
突然態度をかえたときの
「タ、タルゥゥ!!?」

漏れはこの辺がたまりませんwwwwwwwwwwwwww

298 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 19:08 [ MCpJlxG6 ]
弟「兄さん、あれがサンドリアだよ」
兄「・・・・・・そうか」
僕たちは兄弟樽、仲良く冒険している。
芸人でいうなら、兄はボケ役、弟の俺はつっこみだ。
だが、兄さんの様子がどうもおかしい・・・!?
弟「に、兄さん!その痛々しい傷はどうしたんだ!??」
兄の体には無数の切り傷があり、顔は原型が分からぬほど変形していた。
兄「お、おお・・・エルヴァーンと喧嘩してな」
弟「エルヴァーンと!?兄さんは戦士で魔法使えないだろう、勝てるわけないじゃないか!」
兄「何言ってんだ、あんな奴ボコボコにしてやったさ」

兄の怪我のようすでは、どうみてもボコボコにしてやったようには見えなかった。
しかし僕は「そうかい、すごいな兄さんは」と気付かぬふりをしてやった。

しばらく歩いていた僕らはゴミを投げられたり突然蹴られたりした。
サンドリアでの樽樽の扱いは噂どおり酷いらしい。
だがそんなことにはめげず、僕らはサンドリアの町を探索した。
その時だ、頭上から誰かを呼ぶ声を聞いたのは。

エル「てめぇ!さっき喧嘩売ってきた樽じゃねぇか!!」
そのエルヴァーンは兄のことを指差し、兄を睨みつけた。
エル「即刻この国から立ち去るから許してくれって言ってたよなぁ!???」
兄は脅えて、僕を横目で見る。

兄は僕に助けを求めているのか・・・?いや、違う。
あの目は・・・・・・兄の威厳を失くしてしまうのではないかという、卑屈で最低な目だ・・・

僕はとっさに兄とエルヴァーンがいないかのように風景を眺めた。
見て見ぬふり、これが兄の威厳を守る唯一の手なのだろう・・・エルヴァーンに勝てるはずがない。

エル「おらぁ!今度はたっぷり痛めつけてやるぜ!!」
兄「ぴぎゃぁぁぁぁ!!許してくださぁぁぁぁぁぁい;;」
ドガッ!!

・・・美しいなぁ、あの建物は

バギィ!!ゴキグキバキィィィィ!!!!!
エル「おらおらぁ、まだまだ!こんなもんじゃすまさねぇ!!!」
兄「ぎゃぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」

・・・ほう、あそこに鍛冶ギルドがあるのか

グシャ!!ドスッドスッドスッドスッドスッ!!!!!!
エル「うらぁぁぁぁぁぁ!!乱撃ぃぃぃぃぃぃぃ」
兄「ぶぎゃっ!!べぎゃっっ!!ぴぎゃっっ!!ぐふぁっっ!!・・・ぴぎぃぃ・・・・・・・」

・・・わかってるよ、兄さん

ザクッ!ドカッ!バシッ!ズガッ!

・・・僕に見てもらいたくないのでしょう?

ズガシャッ!!ガスガスガスガス!ズヴァーン!!!!

・・・わかってるさ、これが終ったら何も見なかったふりをしてあげるさ
そして何もなかったかのように冒険を続けよう、兄さん

299 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 19:28 [ Oh/VktIM ]
>>298
一人称は僕か俺かのどちらかに固定するべきかと。

それにしても弟は最高にCOOLな樽ですな。
この弟樽はかっこいい。

300 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/13(火) 21:21 [ HIG983ZE ]
語尾には「タル」と付けてくれなきゃ萌えない自分がここにいる・・・

301 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/01/14(水) 15:28 [ JgSUoWtM ]
>>293なぞあたしじゃありませんよ。

302 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/14(水) 17:08 [ rbt5weNc ]
ここはアンチ樽スレじゃないことをみんなで認識しておきましょう。
明るく楽しい樽虐待萌えスレってことで。

303 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/14(水) 23:22 [ 82YRxho. ]
樽の頭を押さえて眼球を取り出した。
思ったより血は出ない。
口に入れて舌で転がすと変な味がした。
噛むと破れて液体が出てきた。
アハハハハハハハ

304 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/14(水) 23:24 [ 82YRxho. ]
樽の頭を押さえて眼球を取り出した。
思ったより血は出ない。
口に入れて舌で転がすと変な味がした。
噛むと破れて液体が出てきた。
アハハハハハハハ

305 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/14(水) 23:39 [ MbP2Kq6. ]
>>303-304
懐かしい方がきましたyp!

306 名前: 434 投稿日: 2004/01/15(木) 00:52 [ SfJh8ITs ]
ほんとだ!なつかしぃーきゃーきゃー

307 名前: 293 投稿日: 2004/01/15(木) 10:38 [ OubIySy6 ]
荒れるとアレなんですぐ消えるが一言だけ

0と1の組み合わせで作られた虚像を「カワイイ」だの「萌え」
だの言ってる時点で正常な思考の持ち主とは思えないわけで
だから漏れは「タル」ではなく「中の人」が既知外だといってる

308 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 11:50 [ bXDFmypE ]
多分、大多数の人が>307の方をおかしいと思う罠wwwwwwwwwwww

309 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 11:52 [ bXDFmypE ]
>82YRxho.
次の就職先は決まったのか? 今度はうまくやれよ

310 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 12:02 [ 5aYkvYIw ]
>>307
まあ、虚像がどうとかは関係なく、
何かに熱中してる人は傍から見ておかしく見える事もあるし、
気持ちはわからなくもないけど、わざわざ言うことでもないと思うなぁ。
変わり者がいると思ったら、そっとしておいてあげればいいんでないかな。

311 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 13:31 [ dqJFnriE ]
>>307
人にはいろいろ価値観があります。
以前このスレだって「自称樽萌え派」に散々キモいと言われて、荒らされました。
無闇に他者の価値観を否定するのは、それと同類ですよ。
キモいと思っても心の中でそう思うだけで、外には出さないのが普通です。
そこで自制できず、個人の主観を主張したがるのは、幼くありませんか?

そして何よりもここはネタスレであって、中の人叩きのスレではない。
それをやってしまうと、また荒らしを呼び込むことになりかねません。
だから中の人叩きや、それを暗に示唆する書き込みは、御法度になってるのです。

312 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 15:03 [ 1WCE08jM ]
ま、ぶっちゃけ映像は元がCGだろうが実写だろうが等価なんだがなw。
>>307はフィクションが楽しめない可哀想なタイプ。

313 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 17:06 [ 7eaL7Bi2 ]
なんだろう・・・>>303-304を待っていた気がする・・・
最後のアハハハハ以外読まんがなー

314 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 18:19 [ C5qN3iQU ]
>>303-304
まーた会社のPCから書きこんでるのかな?

315 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 19:44 [ Abx8r/KE ]
>>311が良いこと言った!

316 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 20:17 [ QjQKVIlE ]
>>315

つまりあれだな、お前らみんな愛してるぜ!って事だな。

317 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/15(木) 21:04 [ e7VBE62Q ]
こんばんは〜、のぶさん来てるタル?

318 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/16(金) 00:54 [ JYgX8U6g ]
307はあんまりだな。
それを言ったら人間だって空間という座標に
原子が並んでいるだけの虚像に過ぎない。

319 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/17(土) 01:01 [ Mw65swgA ]
---PM14:25 北サンドリア・噴水広場

「このサンドリアで、タルタルがどのような扱いを受けているか、知っていますか!?」

・・・誰もが知っている事だ。それとも、何も知らない人を説得して自分たちに同情でも求めているのか?

「私の家族は、このサンドリアで殺されました!!」

・・・当たり前だ、お前達タルタルはゴキブリみたいな・・・いや、それ以下か。

「私は、この国が私達タルタルに平和で安全な暮らしを保障する事を求めます!!」+お決まりのモーション

・・・その動きはこの国の人々に媚び、救いを求める為だろう?

(タルタル、ひたすらパニックモーション)

・・・だんだん鬱陶しくなってきたな・・・

・・・日頃のストレスの発散でもさせて貰うか・・・

踊っているタルタルに前から近づき、胸倉を掴む「タ、タルゥ!?」

噴水に思いっきり投げつける---ブンッ!! 「ドグシャァ!」

噴水にヒビが入り、タルタルはビクビクと震えている。

「・・・どうした?演説はもう終わりか?」

「ご、ご、・・・ごめんさいぃ!ごめんなさい!もうしませんっ!!許してください!!」

言いながらタルタルは水に向かって土下座している。さっきまでのあの面影など無かった。

「断る、俺もストレスが溜まってるんだ、しばらく付き合って貰う」

俺はそう言いながら、タルタルの両足を掴み、樹齢200年程と言われている立派な木に近づいた。

「な、何をするんですタルか・・・?」

「こうするのさ!」

手に持ったタルタルを、思いっきり木の幹に叩き付ける!!

ブン!「ギニャアッァァァァ!!」ブンッ!「ピギャァァァァァァ!!」

・・・叩きつけるたびに木は揺れ、タルタルの首が曲がる

・・・かれこれ30回は叩いただろうか、タルタルは全身に傷を負い、気絶していた。
そこで噴水の水を浴びせ、ムリヤリ目を覚まさせる。

「・・・?・・・・ハッ・・・や、やめてくれるんですタル・・・?

「誰がそんな事を言った?」

320 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/17(土) 01:12 [ Mw65swgA ]
今度はマトモな体術を使うことにした・・・
タルタルを軽く斜め上方に放り投げ、軽くコンボを入れてみる。

ボンッ!ボンッ!ドガァッ!「グバァァンンッ!」

タルタルは思いっきり城壁に向かっていき・・・城壁を剥がしてしまった。

「今度はどういたぶってやろうか・・・」

タルタルを足元に置いた俺は、リフティングを始めた。
膝や足で浮かせるたびにタルタルギャンギャン五月蝿いので、そろそろ終わりにすることにした。
リフティングで浮いたタルタルを手で掴み、地面に叩きつける「グギャ!」

跳ね返ってきたタルタルの左手、左足を掴み、その場で回転する・・・ハンマー投げのような構えだ。

ブンブンブンブンブンブン・・・・ブンブンブンブンブンッッッッッ!!

目ではとても追えないスピードで飛んでいったタルタルは、放物線を描き・・・落下した。

「ゴンッ!」 という鈍い音と共に、タルタルはミンチと化した・・・

321 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/21(水) 17:55 [ v97Tcd1I ]
業者へのインタビュー(プライバシー保護のために音声は変えてあります)

「樽は盗撮に長けた種族なので需要がつきませんよ。ただ、うちは専属の樽を雇うのではなく、
持ち込みSSをギルで買い取る方式ですね。野良樽が小遣い稼ぎに撮ってくるんですよ。
ライブカメラの方が売れるんですが、そこまでいくと、素人樽では無理でしょう。
その道のプロの樽がいます。彼等はそれなりに雇い賃も高く、大抵専属で保護されてますね」

322 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/22(木) 13:11 [ yb0ub0us ]
>>321
摘発されたら収容所行きだな・・・・・・。
まあ、調教されてウィンダスへの密偵にされたりして。

323 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/22(木) 15:07 [ yDn6acsw ]
>>322
捕まった時の言い訳は
「み、ミニにタコが出来たというギャグのつもりタルゥ」
だな

324 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 04:02 [ 0w.AObXE ]
豆樽「しゃぶいぃいいぃいっっ!!!しゃぶいたるぅうぅうっっ!!」
 寒風吹きすさぶ月夜の荒野。焚火でコーンスープを作る俺に、突然暗闇から
現れたチビのそいつは、体中にボロ切れをクルクルとまとい、体の芯まで
冷えきった様子でガタガタプルプル、焚火に吸い込まれるようにヨタヨタ
歩み寄り、火が燃え移らんばかりの近距離にちょこんと腰をおろした。
豆樽「ふぎゅぅうぅぅ…もうちょっとで死んじゃう所だったの〜…
    あっ!ああ〜〜っ!!スープっ??これ、コーンスープタルねっ!!」
未だこの場の主である私に何の挨拶もないまま、卑しい豆樽、鼻水で
グチャグチャな阿呆ズラに満面の笑みを浮かべ、まるで魅せられたかのように
爛々と輝く両目で焚火にかかるコーンスープを凝視する。そんな礼儀知らずな
馴れ馴れしい劣等亜人を見下し気味に無視しながら、無言でスープをかき混ぜる俺。

325 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 04:03 [ 0w.AObXE ]
 鍋の中では甘く黄色いコーンたちが、クリーム色のスープに穏やかに
くるまれて楽しそうに回り、暖かな湯気にのって深く優しい香りが辺りに
沸き立っている。豆樽の心は完全にコーンスープの虜。スープに吸い込まれる
ように夢心地に身を乗り出した豆樽…突然、灼熱の炎が烈火のごとくふき上がり、
あっという間に小さなタルタルを包み込む。身にまいたボロ切れに焚火が
引火したようだ。小気味良いほどよく燃える。
豆樽「あぎぃっ!? アギャンミギニャァァアアァァァっっっっっ!!!!!!」
けたたましい悲鳴、轟々と燃えさかる小さな炎の塊にいささか仰天気味の俺だったが、
俺に向かって転がって来る豆樽を冷静にトゥキックで弾き返した後、
氷の張ったバケツの冷水を思いっきり投げ付けた。
『グバンゴロンッ!!ジュンっジュジュジュッ!!しゅしゅぅううぅぅうぅ…』
丁度でかい頭にバケツをかぶる格好で、豆チビタルタルは岩の隅、ピクピクと
体を痙攣させながらも、何とかかんとか一命は取り留めたようだった。

326 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 04:03 [ 0w.AObXE ]
 このままほかっておくわけにも行かない。ほとんど全裸で転がり、ぴぃぴぃと
か細く泣きじゃくる豆樽の焼け残ったボサ髪の毛を掴み上げ、取りあえず焚火の前に
連れ戻す。耳を力無く垂らし、すっかりしょげきった様子でうつむきながらボロボロと
涙を流す豆樽。俺は袋から取り出したウサギのマントで豆樽を優しく包んでやると、
湯気の立ち上るコーンスープをカップによそい、小さな両手に持たしてやった。
豆樽「ふ…ふぇ…ふぎぇぇええええぇえ〜〜〜〜〜〜んっっっっっっ!!!!!」
コーンスープのやさしい温もりに、堰をきったように泣きじゃくる豆樽。劣等種族と
蔑まれ、陰湿にいじめにいじめ抜かれて…それでも小さな胸を這って笑顔で今日まで
頑張って来たのだろうに。哀れなタルタルを見下ろしながら、自分のコーンスープを
静かに味わう。

327 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 04:03 [ 0w.AObXE ]
 突然何を思ったのか、豆樽は渡されたカップをぐいッと傾け、一気にスープを
飲み干そうとした。多分少しでも早く次のいっぱいをせしめようと言う
腹なんだろうが…
豆樽「ひぎっ!?ホゴハガギュイィイイイィいィいィいィいッッッッッ!!!!!!」
アツアツトロトロのコーンスープが、物凄い勢いで口の中へと流込み、口内の
デリケートな粘膜を微塵の容赦もなく焼けただらせる。さらに溢れたスープに顔面を
焼かれた豆チビは、もんどりうった拍子、後頭部を背後の岩石に強烈に激突させ、
そのまま暗闇の崖下へと転がり落ちて行ったのだった。その出来事はまさに一瞬で、
俺にどうする事も出来なかった。
豆樽「…きゅぅ…きゅう…きゅうぅう〜…」
遠くで微かに情けない嗚咽が聞こえるが、同時に野生で凶暴な獣たちの沸き立つような
遠吠えも聞こえてくる。今焚火を離れる事は危険なのだ。
 しばらくは豆樽の助けを求めるような鳴き声が聞こえていたが、驚くような小さな
悲鳴の後、断末魔の叫び声を最後に冷たい沈黙が闇夜を包み込んだ。
 俺は焚火に充分な木をくべて、寝袋にするりと潜り込むと、小さく一つため息を
つくのだった。

328 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 04:36 [ KbmVsP16 ]
ひさびさの「豆樽」ネタですな。

329 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 08:30 [ EXzTRY96 ]
>>324-327
全部豆樽の自爆ってのが最高w
俺さんがいつ虐待師に変貌するのかと思ってたけど、むしろいい人だったのね。

330 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 13:27 [ AbVyAepU ]
文面からして「ボビ」作者かな?
いつもながら素晴らしいお手並みですなぁ
萌えますた

331 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 13:28 [ AbVyAepU ]
ボビじゃなくてポビだったね。スマソ

332 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 21:25 [ 1h1ZawKo ]
東サルタバルタの原野に私たちがバザーを開いたのは三日前であった。
本当は安全な町中でバザーを開きたかったのだが、共に商売をしている相方がゴブリンと言うことと、
ウィンダスの街ではタルタル以外の種族のバザーに対する営業妨害が激しく、
また、私たちが扱っている商品がタルタルが好むチョコレート等であったので
仕方なくウィンダスの外で商売をする事となったのである。
街の外という不利な条件ではあったが、地道に宣伝を続けた結果、
三日目にはかなりの数のお客が集うようになった。

333 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 21:42 [ JJhFQI1k ]
ミスラ達に頼まれた多数のハートチョコレートをようやく届け終え、
私が相方の待つテントに戻ってきたときに目にした物は、
頭を割られ、血の海で横たわる相方の無惨な姿だった。
バザーの売り物だったチョコレートやパイはは持ち去られ、
綺麗に包装を施していた包み紙は滅茶苦茶に踏み散らかされていた。
その包み紙は相方の妻が身重の体も省みずに作ってくれた物で、
相方の施した包装が私の宣伝と相まって評判になっていたのだ。
私は苦楽を共にした友の何もかもを踏みにじった盗人に目の前が真っ赤にならんばかりの怒りに燃えていた。
いや、実際に目の前が赤く染まっていた。
私は目から血の涙を流していたのだ。

334 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 21:53 [ aTLNgbUo ]
犯人がタルタルだと言うことは足跡で一目瞭然だったが、
ウィンダスに逃げ込まれていれば容易に手出しは出来ない。
下手をすれば仇を討つ前に私が捕まり、殺されかねないからだ。
思案に暮れつつふと足下を見ると、チョコレートが一つ転がっていた。
チョコレートは点々とウィンダスとは反対の方向へ落ちていた。
それは相方が「俺を殺した奴はこっちだ!!」と導いているようだった。
ウィンダスに逃げていないならこちらの物だ。
私は剣を手に取り、物言わぬ相方の遺体に仇討ちを誓うと走り出した。

335 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 22:13 [ aTLNgbUo ]
チョコレートはサルタバルタの池のほとりへと続き、
私は岩陰に隠れて略奪者の様子を探った。
「モギュ〜…プピィィィ…」
口の周りを略奪品のチョコレートで汚らしく汚した子樽が3匹とその親らしいタルタルが二匹。
「ほらほら、がっつかなくてもたくさんあるタルよ」
「素直に1ギルで全部渡せばいいのに、まったくゴブリンごときがタルタル様に楯突くから…。」
私の怒りのタガは一瞬にしてはじけ飛んだ。
まるで獣のような叫び声を上げ、私は糞樽親子の所に乱入した!

336 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 22:21 [ aTLNgbUo ]
まずは子樽三匹を蹴り上げ、ボーパルブレードで切り刻む。
一瞬で殺す程の慈悲はない。
血が流れ出す程度に加減をし、地面に叩き付けられたところを見計らって、一匹づつ池に放り込んだ。
血と小便を撒き散らしながら、三匹とも池に落ちて行くと、
程なくして血に呼び寄せられたピピラの群が三匹をくわえ込み、水底へと引きずり込んだ。
後は数分もしないうちに骨まで食らいつくされるだろう。
残るは親の糞樽二匹だ。

337 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 22:31 [ aTLNgbUo ]
あきれたことに自分の子供が命の危険に晒されているというのに、
この二匹は事もあろうに残った略奪品を担いで逃げようとしていたのだ!
「ゆ、ゆるちて下さいタル!!おなかが空いて、子供達が鳴くし、仕方なく…!!」
精一杯のパニックモーションでかわいさと哀れさを振りまいているつもりの糞樽夫婦。
今の私には愚かなタコ踊りにしか映っていなかった。
「お前達…そんなにチョコレートが好きか…!?」
「は?」
樽♂の顔に私は剣を突きつける。
「ならば好きなだけ喰らわしてやる…来い。」

338 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 22:44 [ CrffmspU ]
私は二匹をぐるぐる巻きに縛り上げ、テントの所まで引きずって行った。
相方の亡骸の横を抜け、テントの奥にある大鍋の所で二匹を放り出す。
相方の形見となってしまった大鍋には、
主を亡くしてほったらかしになったチョコレートが煮えたぎっていた。
「これを全部食わせてやろう。出来立てを味わえるなんて滅多にないことだぞ…。」
私は二匹の口をこじ開け、管を付けた漏斗をねじ込んだ。
「あがゅ…止め…ピギャン熱ッヒィピグプグオプ」
そして間断なく灼熱のチョコレートを流し込み、
辺りはチョコレートの香ばしい匂いと樽肉の焼ける臭いが混ざり合って行った。

339 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/23(金) 23:12 [ CrffmspU ]
大鍋の中のチョコレートがすべて無くなる頃には、
腹部がボールのように膨れ上がった不格好な生物が二匹出来上がっていた。
まだ生きているのが不思議なくらいの生命力で樽二匹はピィピィ鳴いている。
もはや精神は破壊され尽くしたのだろう。涎をだらしなく流して、痙攣するばかりであった。
その後、タルタル収容所に通報した私は、収容所の職員が忙しく樽二匹を運ぼうとしている中、
これからどうしようかと途方に暮れていた。
「大変だったわね…お友達を亡くされて。」
収容所の職員である黒の鎧に身を包んだお下げ髪のエルヴァーンの女性が私の肩に手を置く。
「もう商売も続けられそうにない…私はもう…」
「気を落とさないで。あなたには商売以外の才能があるわよ。あのタルタルの虐待の仕方…素人なのに筋がいいわ。」
面食らった私に彼女は美しい顔に満面の笑みを満たし、こう返した。
「どう?たるたる収容所で私たちと働いてみない?」

数日後。
「あの新入り、気合い入ってんなぁ〜」
「なんせエルメスF4さんのスカウトで入ってきた奴らしいガル。」
「ああ、成る程ゴブね…」
私は結局彼女の誘いを受け、収容所で働くこととなった。
ここにはあの糞樽以下の樽共が毎日間断なく送られてくる。
私は改めて亡き相方に誓う。
こんな邪悪な生き物は生き延びさせる理由はない。
あのような悲劇を繰り返さないためにも。



340 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/24(土) 00:44 [ B/iZBLrk ]
たるっぽんはかわいいのぉ
http://res9.7777.net/bbs/taru/

341 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/24(土) 01:22 [ pF7z2z1Q ]
>>340
長編乙

342 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/25(日) 10:51 [ Q5/ZMsx6 ]
>>340
あーかわいいいねー収容したくなるよ

343 名前: 遺伝(前書き) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:05 [ VEEjg5Y. ]
>>30-40を先にお読み下さい。

344 名前: 遺伝(1) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:06 [ VEEjg5Y. ]
私がタルタル虐待の快感に目覚めてから2年が経ちました。
ある時は不憫な野良子タルをペットにして散々信用させてから虐待したり、
ある時は散歩途中に見つけた野良タル一家を家族バラバラにしてやったり……。
この間に地獄を見せてやったタルタルは3桁に登るかもしれません。
そんなある日の夕方です。
翌日はゴミの日だったので私はゴミを出して部屋に戻り、テレビをつけました。
と、その時です。
「………さん、………さん。」
とマンションの廊下から小さな声がするではありませんか。
私はテレビを消し、耳をドアに近づけてみました。すると……
「ポン吉さん、ポン吉さん、ドアをあけて下さいタル。一緒に逃げるタル……。」
ポン吉?それにこの声は……。
私はドアをあけました。
するとそこには予想通り、グミがおりました。
グミ「ピィッ!?」
グミは/panic motionを始めました。
予想外だったのは、そこに小さな小さな♂子タルも一緒にいたことです。
見たところ1才少々といったところでしょう。
子タルもグミにつられて/panic motionをしております。

345 名前: 遺伝(2) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:07 [ VEEjg5Y. ]
私は数秒混乱して立ちつくしておりましたが、やがて一つの答えにたどり着きました。
どうやらこの子タル、ポン吉とグミの間にできた子供のようです。
恐らく私が留守にしている間、ポン吉が部屋を抜け出してグミと交尾してたのでしょう。
何故ならその子タルはポン吉にそっくりだったのです。
そのボサボサの頭、人を疑うことをしらないような純粋なまん丸の大きな瞳、地面に水平に突き出た長い耳…。
まさに小さなポン吉でした。
「な……なんでいるタル……?」
グミは震える声で私に質問しました。
「私の部屋だ、私が住んでて何が悪い?」
どうやら私がゴミ捨てに出たのをどこかで見て外出したと早とちりしたようです。
「お……お願いしますタル、ポン吉さんに会わせて下さいタル…。」
グミの声はまだ震えておりました。
そう言えばグミはポン吉がとっくに食肉加工されたことを知りません。
「こ…この子はポン吉さんの子供タル…、この子にはポン吉さんが必要なんですタル…。」
よく見ると2匹の身なりはボロボロでした。
この世の中は野良タル親子が2匹で生きていくには厳しすぎるのでしょう。

346 名前: 遺伝(3) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:07 [ VEEjg5Y. ]
「なるほど……その子タルの為に私に見つかるかもしれないというリスクを背負ってポン吉に会いに来たのだな?」
「そして一緒に3匹で逃げようと思っていたわけだ。」
「だがポン吉に会わすことはできんな!」
私は素早くグミにかかと落としを食らわせました。
ドガッ!「アギャァァー!!」
悲鳴をあげてグミはその場にうつ伏せに倒れこみました。
子タルはまだ言葉を覚えていないようで、母タルのピンチに/panic motionして、
「ピッ!ピィィィィ!!」
と叫んでおりました。
「お前は後でたっぷり可愛がってやるからな…。楽しみにしとけよ!」
私はそう言いながら子タルを思いっきり蹴飛ばしました。
「ピギャアァァ!!」
子タルは数メートル吹っ飛びピクピクと倒れこんでおりました。
私は倒れているグミの首根っこを掴み、何度も何度も廊下の柵に打ち付けました。
ガン!「ビギッ!」 ゴン!「アギッ!」 ドン!「ミギィィ!」 ……
そして動けなくなったグミと子タルを部屋から持ってきたダンボールに詰め、ふたを閉めて2年前のあの日と同様、川へ向かいました。

347 名前: 遺伝(4) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:08 [ VEEjg5Y. ]
川へ向かう途中、ダンボールからは
「ピィ!ピィィィ!」
とパニクっている子タルの声と
「だ、大丈夫タル、お母さんがついているタル!」
などと必死になだめるグミの声が聞こえてきました。
「うるさいぞ、お前達!」
と私はダンボールを思いっきりシェイクしてやりました。
子タル「ピィィィ!!」グミ「タルゥゥゥ!」
しばらく静かになったと思ったらグミは哀願を始めました。、
「お…お願いしますタルゥ…ポ…ポン吉さんに…(ドガッ!)アギャ!」
ダンボールに蹴りを入れているうちに、川原へ着きました。
私は2匹をダンボールから取りだしながら、
「いいことを教えてやろう……。ポン吉はあの後すぐに収容所送りにしたぞ。」
と教えてやりました。
グミ「タ…タルゥ!?」
そして私はグミを左手で押さえつけ、子タルを右手で持ってグミを殴り始めたのでした。
バキ! 子タル「ピィィ!!」グミ「アビャ!!」
ボキ! 子タル「アピィ!!」グミ「ギミィ!!」 ………

348 名前: 遺伝(5) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:09 [ VEEjg5Y. ]
散々殴って2匹共動けなくなったので、
「そして数ヶ月後には食肉加工されたぞ。」
と言い、私はグミを川へと投げ入れました。
「タ…タルゥゥゥゥゥ!!」 ドボン!
子タルは
「ピッ!?ピィィィィィ!!」
と飛びあがって私の足元で再び/panic motionをしておりました。
「心配するなよ、グミ!この子タルはたっぷり可愛がってやってから収容所送りにしてやるかな!」
私は流されていくグミにそう言ってやりました。
「タルゥゥゥゥ!!」
と流されていくグミを子タルはピィピィ泣きながら追いかけようとしました。
私はかつてのポン吉にそうしたように子タルに足払いをかけ、踏みつけてやりました。
子タルは私の足の下で泣き叫んでおりました。その様子はまさに2年前のポン吉でした。
遺伝とは面白いものです。容姿が似るだけでなく、行動までそっくりになるものです。
グミが見えなくなると、「タルゥ!タルゥゥゥゥゥ!!」とせきを切ったように泣いておりました。
子タルをつまみ上げると、なんとも悲しそうな目で私を見つめて泣きつづけておりました。
「さあ、今度はお前の番だぞ。」
私はニヤリと笑い、子タルを持ったままマンションへと戻りました。 (子タル虐待編へと続く)

349 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/25(日) 17:57 [ yknWLqMQ ]
>>344-
(・∀・)カコイイ!!

350 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/25(日) 19:13 [ 9FzVq5BE ]
おまいらサイコーダヨ

351 名前: タロンギにて 投稿日: 2004/01/25(日) 21:17 [ rgj1Xh7k ]
ここはタロンギ大峡谷。
冒険者のつもりの樽が調子に乗ってノコノコ来ては犠牲になる、いわくつきの土地である。
私はヒュームの狩人なのだが、かわいくて非力なタルタルが、
何も知らずに次々命を落としていくことに無性に怒りが湧いてくるのだった。
ウィンダス国は一体どういうつもりなのか。私はタルタル愛好家だが樽を冒険者にしようという
ウィンダスの方針には我慢がならない。
荒野に点在する無知なタルタルの死骸を見る度に
私の拳は血を流さんばかりに握りしめられ、怒りに体が震えるのだった。

タルタルは冒険者になるべきではない。タルタルはもともと家畜や愛玩用として
人の役に立ってきた動物だ。それが本来の姿なのだ。昨今のウィンダス=タルタル達
の思い上がりも甚だしい。
大事な愛娘が女子プロレスラーになってボコボコにされてるような気分だ。

ガッ!

「む?」

突如、ヒューム狩人を襲ったのはダルメルであった。普通の個体より凶暴なところを見ると
NMか。狩人は走った。しかし、峡谷は断崖絶壁の行き止まりが多い。
狩人の前方には幅数メートルの谷間が横たわっている。

「く・・不覚・・」

狩人は後ろを振り向いた。地響きを立ててダルメルは突進してくる。
狩人は逃げ道を探した。橋のようなものは無い。
あるのは、地面の中にあった物が風化して丁度橋のように現れた、
木の根っこだった。

「だめだ、細すぎる。走るのは無理だし、のった瞬間に蹴落とされてしまう」

狩人は振り返り、弓を構えた。

「おじしゃん、大丈夫タル〜?」

そのとき、狩人の耳に間の抜けた声が聞こえた。

「大変タル!いま助けに行くタル〜」
「ボク達が行けばガルカに金棒タルよ!」
「この根っこを渡るタル!」

「シッシッ!タルなんぞと遊んでる時ではない!」

後ろを振り返った狩人は仰天した。あの細い根っこを、
見るからにレベルの低そうなタルタル達が必死に渡ってきている。
ときおり、バランスを崩して前屈みになったり、しがみついたりして
今にも落ちそうだ。なにか太った芋虫がとりついているようにも見える。

352 名前: その2 投稿日: 2004/01/25(日) 21:18 [ rgj1Xh7k ]
「馬鹿な・・死にたいのか・・」

そのとき、ダルメルは激しく地面を踏みならした。

ズズン!・・ゴゴゴ

「うお!」

激しい振動が狩人を襲い、狩人は倒れそうになったが
なんとか持ちこたえた。

「フン!」

ビシッ

狩人は一発弓をお見舞いしてダルメルがひるんだ隙に、、
体勢を立て直した。そしてタルタル達に目をやった。
その瞬間、狩人の表情は凍り付いた

「!!」

なんと、先ほどの振動でタルタル達は完全にバランスを崩し、
一匹は行方不明に、一匹はしがみついているが、もう一匹は
片手でしがみついて、完全に宙吊りとなっている。

「うおお!」

狩人の怒りのイーグルアイがダルメルに炸裂し、
地響きを立ててダルメルは力つきた。
狩人は間髪入れずに振り返ると、タルタル達の元へ走った。

しかし、倒れたときの地響きで更に状況は悪くなっていた。
既に二匹とも落ちそうな体勢だ。

「怖いタル怖いタル」
「お、お、お、落ちちゃうタルゥ〜〜!!!!!!!!!!!」

崖下では、動かなくなったチュニックタルが小さな死骸となって
力つきている。この高さではタルタルなどトマトのようなものである。

狩人は腹這いになって根っこを渡り始めた。しかし、まだかなり距離がある。

「そのまま動くな!そこにいるんだ!」

だが、ダルメルが暴れたせいで地盤が崩れつつあり、根っこが揺れる度に
バラバラとがれきが崩れ落ちる。その度に根っこはガクンガクンと
降下し、宙吊りタルの握力に限界が迫っていた。

「あ、あ、あ、死んじゃう!死んじゃうタルゥ!!!イヤイヤイヤァァァ!!!!」

次の瞬間、宙吊りタルは涙目を大きく見開いたまま、スローモーションのように
空中に躍り出ていた。この世に未練を残しすぎている、情けない死に際の表情。
地表までの半分くらいの間は、空中で激しくパニックらしきモーションでもがいていたが、
衝突間際は、あきらめたのか気を失ったのか、人形のように動かなくなり、
乾いた音をたててあっけなく地表に衝突した。地面の出っ張りに
ぶつかるような感じで落ちた瞬間、横方向にバウンドした。小さな赤いシミが飛び散るのが
かすかに見えた。

「なんてことだ・・!」

残るは一匹だった。せめてこの一匹だけでも助けなければ。

もう少しだ。それほど状況は悪くない。これは助かる!

狩人は、必死に根っこにしがみつき、すっかり怯えきった樽に
手をさしのべた。

353 名前: その3 投稿日: 2004/01/25(日) 21:19 [ rgj1Xh7k ]
しかし、次の瞬間、激しい地響きが迫ってきた。
見ると、ダルメルの大群が崖の側を暴走している。
狩人は群の先頭の小さな影に目を凝らした。

「ウホ〜いっぱい集まったタルゥ、ダルメルの皮で乱獲ウマータルw」

ドゴゴゴ!

「ウニャアアアァァ!!!」

残った樽もこの振動で犠牲になった。

狩人は根っこに額を押しつけてうつむき、唇をかんだ。

疲れきった表情で狩人が
無言で崖の上に引き返すと、
大量のダルメルの死骸と、せっせと皮をまとめて運ぼうとしている
糞樽が目に入った。糞樽が振り返って言った。

「ん?こんなトコでアンタ何してるタル?言っとくけど、黄色文字は誰のモノでもないタルよw
あ、でもボクがリンクさせたキリンさんを横取りしたらボクが隙を見てMPKしてやるタルw」

ドスッ

狩人は無言で樽に弓をたたき込んだ。抜く手も見せぬ早業であった。
やはり、タルタルは冒険者になってはいけない。問題はウィンダスの一部の
糞樽や上層部のタルだ。
狩人の弓を握る手に力が入った。粛正しなくてはならない。
愚かな樽どもを。ウィンダスを。
狩人はウィンダスに向かって歩き始めた。

354 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/25(日) 22:42 [ QaQH4yRg ]
「遺伝」作者、「タロンギにて」作者 乙です。
久々に読み応えのあるSSを連続で読めて、余は満足じゃ!ですwwwww

355 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/26(月) 03:40 [ HFq7rBCo ]
>>344-348
続編楽しませて貰いました。
ポン吉め、純情そうにしててやることはしっかりやってたんですなw
子樽虐待編も楽しみにしてます。

356 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/26(月) 13:19 [ i3Hsd6a. ]
>>30
>>344の前作だね

357 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/27(火) 04:02 [ oeuPWvZE ]
アニメとかマンガで出してやってくれないかな

358 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/27(火) 11:21 [ 87Ht9iWc ]
「タル」しか言えない樽の言葉を翻訳できる画期的な
翻訳機が開発された。その名も、タルリンガル。

樽の鳴き声を判別し、画面上にその樽の感情がアイコンとなって
表示される。判別できる鳴き声は、

・金くれタル
・腹へったタル
・ヤローはあっちいけタル
・うほ、イカス姉ちゃんタル
・バザーアイテム買えよ
・何みてんだゴルァ

などの種類があります。試しに野良樽に使ってみましょう。

「タルゥタルゥタルゥ!」

{うほ、イカス姉ちゃんタル}
{うほ、イカス姉ちゃんタル}
{うほ、イカス姉ちゃんタル}

失礼、交尾中でした。

359 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/27(火) 12:16 [ a8mzShpA ]
昔、タルリンガルを使ったネタあったよね

360 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/27(火) 17:15 [ U/jPqG/M ]
あれはかなり虐待のし甲斐がある糞樽だったなぁ

361 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/27(火) 18:27 [ qohwkOR. ]
>>344
面白かったです、よかったら
>ある時は不憫な野良子タルをペットにして散々信用させてから虐待したり、
>ある時は散歩途中に見つけた野良タル一家を家族バラバラにしてやったり……。
ここの内容なんぞを次回にでも・・・

362 名前: アリス (iceNsBZI) 投稿日: 2004/01/27(火) 19:46 [ eQnMqY4Q ]
タルタル収容所長になって、タル♀にミンキーステッキとか
つっこむ実験やってみてぇなwww大人に変身したりしてw

363 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/28(水) 10:09 [ E3CGnc6I ]
>362
キモ!wwwwwwww

364 名前: 358 投稿日: 2004/01/28(水) 11:43 [ pxk3X15. ]
>>359
む・・新製品かと思ったら古いチラシだったか・・

ところで子樽って豆樽とかぶるとこあるよね。
やはりちびっちゃい樽の需要は高いんだろうか。

365 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/28(水) 12:02 [ Kce96w6. ]
今いいとも見て思ったんだけど、
樽樽がリアルにいたら爆笑問題の小さい方にそっくりなんだろうなw


なんて妄想してみたw

366 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/28(水) 12:20 [ pxk3X15. ]
それは違うと思う

367 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/28(水) 17:09 [ 4wb2Jsqg ]
>364
子樽は子供、豆樽は大人だけどミクロマンサイズってことじゃないの?
全然別もんだと思ってたけど?

368 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/01/29(木) 09:10 [ L8.4/WSQ ]
>>332-339
糞樽どもの行動を見て、「まんゆうき」の妖怪共(クソザル・クソデブ・クソハゲ・クソボーズ)
を思い出してしまったよ・・・・・。

まあ、タルタルは妖怪以下なわけだが

369 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/01/30(金) 15:13 [ tyWAd2Ao ]
>まあ、タルタルは妖怪以下なわけだが

キジムナーやコロポックルにまで虐待される樽を想像してワロタ

370 名前: 人気のゲームレビュー 投稿日: 2004/02/02(月) 14:56 [ m8bMfg/M ]
究極の樽虐殺格闘ゲーム!!!!

     モ ー 樽 コ ン バ ッ ト
   《 M O T A R U    K O M B A T 》
(”KOMBAT”は原文綴りママ)
モー樽コンバット.......それはヴァナでの昨今の格闘ゲーム大ブームのまっただ中、サンドリアの「モレスビー社」が世に出した、リアリテイを極限まで追求したスーパーバイオレンスリアル格闘・樽虐殺ゲームである!!

キャラクターは種々様々でアルタナ神殿の神官からサンドリア陸軍特殊部隊、謎のゴブ忍者、人間外がいいという人はサイボーグクゥダフ、闇の王の娘、はては半獣人から悪魔までどんな趣味の人までOKだ。

倒すべき敵はもちろん、ヴァナの害虫タルタルだ!!ゲーム中ではシャントット等により邪悪に改造された魔獣のごとき樽が腐るほど出てくる。

371 名前: 人気のゲームレビュー 投稿日: 2004/02/02(月) 14:57 [ m8bMfg/M ]
操作法はローパンチ、ローキック、ハイパンチ、ハイキック、ガードの五つのボタン(3以降はRUNボタンが更に増える)と八方向レバーでになっており、このゲームの最大の特徴として二本目、樽共の体力が0になった時に画面に「FINISH HIM!!(HER!!)」とでて『FATALITY(究極神拳)』といわれる技をたたきこむことができる。この技はいわゆる超必殺技とは違い相手にダメージを与える事はできない(相手の体力はすでに0になっているので)が視覚的効果として首が飛ぶ、焼死する、押し潰されるなどの素晴らしい効果の恩恵に預る事ができる。(無論このゲームでは樽共の血が飛ぶ事はは日常茶飯事である、それも尋常じゃない量が。)

372 名前: 人気のゲームレビュー 投稿日: 2004/02/02(月) 14:58 [ m8bMfg/M ]
その他樽をいくら虐殺できるか競う『ザ・爆樽』、樽を魔獣とのキメラに変える『魔改造』、自分が動物になって樽にとどめを指す『百獣の王』などなどソウルをくすぐる熱き技ばっかりだ。
3までは人間側とウィン側の戦いが中心のストーリーだったが、4以降はそれ以外、モー樽コンバットという世界での他の話にも広がりつつある。そして数年前には映画にもなった。そのまま、「モー樽コンバット」という名前で、当時モー樽リアンは狂喜乱舞し、映画館で野良樽相手に究極神拳を乱発したとかしないとか。
その後、 映画版2も出ており、両方ともレンタルビデオショップで借りられるぞ。この映画版も数々の名場面、名セリフ、そして幾多もの樽虐殺シーンを残した。
その他、CD、アニメ、ドラマなど多岐にわたってモー樽コンバットワールドは繰り広げられている。


さあこれで君もモー樽の事が分かったね。今日から君もモー樽リアンだ!!

373 名前: 人気のゲームレビュー 投稿日: 2004/02/02(月) 15:02 [ m8bMfg/M ]
(・・・・・ちなみに、映画版の究極神拳シーンをはじめ樽虐殺シーンは収容所協力による実写だったそうです。)

374 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/02(月) 15:49 [ pibN5WP. ]
モタコンかよwwwwwwwwww
究極神拳やったら、敵が換気扇にジャイアントスイングされて
内臓ばら撒きながらミンチになってるのみて大爆笑した記憶があるなぁ。

ネクロフィリア多そうなこのスレの住民にはお勧めだぜwwwwwwwww

375 名前: たるもぞうりゃ (RNNBaMQE) 投稿日: 2004/02/02(月) 21:06 [ CeS8Tyss ]
http://www.reset931.net/saiban/Obj_Kar.swf?inputStr=%83%5E%83%8B%83%5E%83%8B%8E%FB%97e%8F%8A%82%C8%82%F1%82%C4%82%D4%82%C1%89%F3%82%B7%83%5E%83%8B%81%84%81%83%0D%0A

376 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/02(月) 21:15 [ 4fF2kfhc ]
それがアリならPOSTARUもアリだな

377 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/02(月) 21:31 [ AhMTN9H2 ]
お前らやばいな。

378 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 08:23 [ nifHWkHY ]
>>376
「POSTARU」はだいぶ前のスレでありましたよ。
(神サイト検索してみなさい)
カーマゲのパロディの「タルマゲドン」も・・・・・・・。
>>375
君はヒュムの癖に樽の味方などして頭どうかしているんと違うか?
それともかの忌々しい「愛樽家」かね?

379 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 08:39 [ nifHWkHY ]
>>376
http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/bunroku/bun/2/24.shtml
ここ見てみるよーに。

380 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 08:59 [ nifHWkHY ]
>>370-373
究極神拳をかましてみたい奴

ミーリウォーリ 首から下白骨化

クピピ 巨大蠍に串刺しにされる

シャントット 穴に落ちて全身串刺し

アルドマルジド 換気扇に放りこまれてミンチ

ズババ 首脊髄ごと引っこ抜き

星の神子 溶岩の中で焼死・溶解

こんなもんでしょう。

381 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 09:02 [ nifHWkHY ]
(あ、アルドマルジドでなくアルドマジルドだった。 スマソ。)

382 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 12:57 [ 0J4.XhpU ]
( -ω-)y━~~

ふ、久々タルね、古株タルよ
1年前の雪辱を晴らすためにやってきたタルよ
収容所の♀どもはこのボクにチョコと尻を差し出すのが運命タル

383 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 14:58 [ /f3b3EN. ]
>>382
尻を差し出す……?バックが好きなのか?
まあ♀樽相手ではなく、他の種族相手ならば……絵的に想像してみよう。
四つんばいになったエル♀のデカ尻に、へばりついてる樽の姿。当然地面に足もついてない。
全くHさがないな……。

384 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 15:54 [ nifHWkHY ]
>>382
古株帰還おひさしぶり!
(この調子でsage樽や自慰さんも帰ってくると嬉しいのだが)

385 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/03(火) 21:17 [ OxB9BEyg ]
http://www.reset931.net/saiban/Obj_Kar.swf?inputStr=%8D%C5%8B%AD%82%C9%82%B5%82%C4%83L%83%85%81%5B%83g%82%C5%89%C2%88%A4%82%A2%83%5E%83%8B%83%5E%83%8B%97l%82%F0%8Ch%82%A4%83%5E%83%8B%81%60%81%F4%0D%0A+

386 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/04(水) 00:58 [ MPzCGF92 ]
>>383
そうでもないな
http://cgi.2chan.net/up2/src/f47260.jpg

387 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/04(水) 02:25 [ Ohi1CzAM ]
( -ω-)y━~~ 去年の回想タル・・・

335 名前:自分と同じ強さな名無しさん 投稿日:2003/02/13(木) 12:11 ID:OQnHTPNc
@ 人@
リ*TωT)                   ヽ(´ω`*)ノ
材料はおろか火クリもないので     チョコでなくてもかまわんタル
チョコなんて作れないタル         何ならその身体でプレゼントキボン

  ∧ ∧
 (*゚ー゚)                   ヽ(`ω´ )ノ  
3倍返しとはいわず万倍返しなら    出世払いということでOKするタル
いつでも作ってやるニャ         というわけでそのチョコと身体をプレゼントキボン

〃ノ^ヾ
リ´−`ル                   ヽ(´ω` )ノ
はぁ、まぁ義理くらいは職員の方に  ヒュム♀さんは優しいタルねぇ〜
お配りしようかと思いますが?     ボクにはチョコといわずその身をプレゼントキボン

∋oノハヽo∈
 < ゚皿゚ >                  =ヽ( `ω´)ノ
ギギギギゴ・・・              お前はいいタル!


       = ∋oノハヽo∈
         =∩< ゚皿゚>∩=ニフ
        = ヽヽ v )丿        人
       =   ノ´⌒ )      =ヽ(; `ω´)ノ
        = (__ノ ^U        (っ__ノ フフフ・・
         = U            u   これで明日のイベントはボクのものタル・・ハァハァ・・

388 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/04(水) 02:30 [ Ohi1CzAM ]
353 名前:自分と同じ強さな名無しさん 投稿日:2003/02/14(金) 12:53 ID:uM7Mny.U
   人                     @ 人@
ヽ( ・ω・)ノ                  リ*・ω・) プイッ
というわけで今日はバレンタインデータル!   火クリなんて貴重品でチョコなんて勿体無いタル
まずは上級樽ちゃんからチョコキボン    第一なんで下級樽にチョコあげる必要あるタル?

   人                     ∧ ∧
ヽ( -ω-)ノ                  (*゚ー゚) プイッ 
・・火クリは貴重品だから仕方ないタルね あんた出世払いどころか一生収容所暮らしじゃないの!
というわけで世話猫タン、チョコキボン    将来性と資金のない生物は相手しないニャ

   人                     〃ノ^ヾ
ヽ( TωT)ノ                  リ´−`ル                 
収容所暮らしでも夢見させてタルゥ・・   樽に物をあげるのは原則的に禁止なの
ヒュム♀さん、義理でもいいからキボンヌ  ごめんなさい

||||||        ||||
||||          ||     完 全 敗 北
     人ヾ
  (.(||TωT)
 ⊂_∪ー∪   

354 名前:自分と同じ強さな名無しさん 投稿日:2003/02/14(金) 12:54 ID:uM7Mny.U
         ∋oノハヽo∈
           <`A´ >
   Σ人  ●と(_v_(ヽ
  (.(;´Д`).   | 、U=ニフ
 ⊂_∪ー∪    U U
「エルメスタン」!  「食え」

          ∋oノハヽo∈
            <`A´ >
モグモグ・・人.    /(_v_(ヽ
   (.(*´ω`).  U| 、 |U=ニフ
  ⊂_つ●∪    .U U
とてもとても   手作りのガトーショコラだ
おいしいタル!  外はカリカリ、中身はトローリ


          ∋oノハヽo∈
            <゚皿゚ >
           /(_v_(ヽ
   アヒャ 人    U| 、 |U=ニフ
⊂_ノ⌒っ゚ω。)っ● .U U

   毒麦粉入りだけどな

( -ω-)y━~~
去年は皆はずかしがりやさんだったタルねぇ
まぁ1年も一つ屋根の下暮らしてきたので今年こそムフフ・・・タルタルゥ

389 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/04(水) 19:24 [ XmIOZkg2 ]
私はバストゥークで生活している者ですがこの度新しい拷問方を閃めいてしまいました。
わたくし栽培が大好きで主に霊芝などを生活の糧として育てているのですがそんなある日ふと思いついたのです。
植木鉢に糞樽を植えてみたい・・と。
糞尿はそのまま一緒に植えた花の肥料になりますし私の栽培にも役に立つこと請け合いです。
というわけでこの「植樽」を収容所の皆さんに実行してみて頂きたくこの手紙を送らせて頂きました。
これからもこのヴァナディールから一日でも早く糞蟲どもを駆逐できるよう頑張ってください。

390 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 01:10 [ iE86GsuI ]
>>389
植えるよりも地面に埋める方がいいかもな。
首だけ出して地面に埋まると身動きできなくなる。
たくさん埋めて往来が激しい道の中央分離帯や緩衝帯に利用できるな。

391 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 04:25 [ W1GpYIaQ ]
>>390
餌はリトルワームで十分だと思うのですがどうでしょうか?

392 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 06:14 [ W1GpYIaQ ]
・植樽
1、糞樽をひん剥きプリケツを柔らかくなるまで徹底的に強打する。(肥料の出が良くなるため) 
2、両手を木綿製の糸でぐるぐる巻きに縛る。(この時両手は切断してしまっても良い)
3、樽を首まで深々と埋めそれと同時に栽培したい種も一緒に埋める。
4、完成!

樽の餌は主にリトルワームを与える。水は一日に朝夜の二回、日に当てる事も忘れてはいけない。
種は樽の糞尿と樽そのものを肥料にして通常よりもゆっくりとそして力強く育っていく。
樽の命が尽きる時、普通の栽培では有り得ないほどの大きく美しい実を付けるのである。

その他特殊な植樽として樽そのものに種を植えるというものもあるらしい・・・

393 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 08:00 [ y379JCYU ]
>>385
しつこいねあんたも・・・。

394 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 08:01 [ y379JCYU ]
アンケート (糞樽スレであった奴より、一部変更)

Q1.朝起きたら愛用の布団が玉葱樽になってたらどうする? 
 
Q2.食事を取ろうと思って冷蔵庫開けたら玉葱樽が寄り添うようにギッシリつまってたらどうする? 
 
Q3.会社行こうと電車にのったらその車両が玉葱樽で満員だったらどうする!? 
 
Q4.いつも苛める会社の上司が玉葱樽になっていたらどうする!? 
 
Q5.母が「新しい弟よ・・・よろしくね・・・」と言って玉葱樽を紹介されたらどうする!?

395 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 08:02 [ y379JCYU ]
収容所的模範解答
A1.さんざ虐待した上、収容所に引き取ってもらう(食肉・虐待用と言う条件で)。

A2.冷蔵庫を特殊金属ワイヤーでグルグル巻きにして、重りを付けてマグマの煮えたぎる火山の火口に投棄。

A3.マシンガン・もしくはアサルトライフルで一匹残らず射殺、他の車両の乗客と協力して川に差し掛かったところでまとめて投棄。

A4.屋上に連れ出しポーパルブレードで斬殺、後会社に精神的苦痛の慰謝料を請求する。

A5.母親に44口径マグナム(デザートイーグルでも可)を全弾ぶち込み射殺。樽は「究極神拳」の餌食!


こんなものではないでしょうか。皆さんのさまざまな回答待ってます。

396 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 08:11 [ y379JCYU ]
>>392
>その他特殊な植樽として樽そのものに種を植えるというものもあるらしい・・・
冬虫夏草でつか・・・・。

397 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 14:32 [ DcK/W1i6 ]
918 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/02/05(木) 10:00

幼児虐待みたいで吐き気がする

398 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 14:50 [ z1JVp01Q ]
タルを人間同等扱いするな。吐き気がする

399 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 18:36 [ /X8ryr6Q ]
>>397
愛樽家めどこで捏造したんだか・・・・。

400 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 21:03 [ OKoZvzo6 ]
>>収容所営業部さん
私植樽に非常に興味を持ちました。
植樽栽培セットはいくらで購入できますか?

401 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 21:10 [ kJ9Fqsvs ]
>>384
グヒョヒョヒョヒョヒョ。自慰さんはキャラが楽だったせいか知らんが
複数が代わる代わる投稿してた形跡があったんじゃよ。
かくいうワシも……いや、ワシャちがうぞう。通りすがりのただのじじいじゃよ。

402 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/05(木) 21:30 [ 33rgcN6s ]
>394
向こうからネタもってくんな。お前アドンかよ

403 名前: sage 投稿日: 2004/02/06(金) 07:49 [ .TnQ.CGM ]
>>394-395

A1.両手両足を縛りつけた後、灯油をかけて焼却処分

A2.中にC4プラスティック爆弾をありったけ貼り付け、海に投げ捨てた後に爆破

A3.一人残らず斬殺。バラバラにしてから「マーブルチョコ」と書いて天の当に送る

A4.頭を至近距離で撃ってから、社員全員でダーツの的に

A5.換気扇に(ry

404 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 07:50 [ .TnQ.CGM ]
・・・スマソ、首吊ってくる

405 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 11:32 [ 9B4bZE6s ]
なんつーか、やたら惨殺しても意外に面白くないんだよな。
個人的なものかもしれんが。
「その糞樽は死刑宣告され油釜送りとなった」
程度の描写ならいいが、
手を切断するとか焼却とか、光景が目に浮かんじゃう描写は
なるべく避けた方がよろしいかと。

406 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 13:45 [ .n3CrB.k ]
おいらは>>405とは逆だな
タルの虐殺は面白いし目に浮かぶ方が楽しい

407 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 14:03 [ 9B4bZE6s ]
まあそういう人間もいるだろうが、
前にテンプラに
「やたらに虐殺するべからず」
ってなかったっけ?

408 名前: 楽屋レススマーソ 投稿日: 2004/02/06(金) 15:07 [ FOSbSoBU ]
>>407
テンプレと同時に生かさず殺さずやたら強いトムとしぶといジェリーの
ような関係がよいのじゃー!…って感じの議論もあったが、現在は
当時とは主旨があまりにかけ離れてしまったので、「それもまたアリ」位なのかもね。

 ただ、残酷描写はやりすぎると板削除にまで問題が発展しかねないので
まあほどほどにってのは今もかえるべきじゃないとは思う。

409 名前: 転載 投稿日: 2004/02/06(金) 15:25 [ OV/7JVjM ]
「タルタルと一緒」板より一部修正して転載。
皆様のお口にあいますかどうか。

夜中の2時過ぎだろうか、相変わらずボサタルのグスグス、ズズッッと鼻を
啜る音が五月蝿くてとても眠れはしない…「じょぶちぇんじ」とやらをして
欲しい見たいなので、そっとボサタルの頭を撫でながら、「夜遅いから近所
迷惑になるでしょ?」とボディーを力一杯殴ってやった!
「ぴんぎぃいぃいぃいぃぃいぃい〜〜〜っっっ!!!!><」
蛙が潰れたような不気味な悲鳴。やっと静かになった…
ボサタルの着ていた下着を剥いで、モグハウスの外に放り出して置いた。
これでボサタルから野良ボサタルに念願の「じょぶちゃんじ」が出来たのである。

野良ボサタルが目を覚ますと、そこは、野良犬集団の真ん中であった。
「ウーッウーッ」と腹を空かせた様子の無数の野良犬。
野良犬達は一気に野良ボサタルに襲い掛かる。
無論装備も何もないので、反撃も出来ない。
「ピギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
野良ボサタルは最後の力を振り絞ってピロピロ!かまって欲しかったのであろう。
両耳がしなしなになり、息絶えたのであった…。

410 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 16:12 [ vcc1dKBA ]
>>407
あからさまな糞樽が虐待されるのはなんかあんまり面白くない。
無邪気に悪さをするボサ樽や豆樽が不幸になるのはなんか良い・・・

411 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 17:31 [ Ijmv.b4Y ]
  _ _ _
  〈>´  ` くノ
  ルノノノハ)) 
  ノ人リ ゚ -゚ノl))
 ((( / ⊂ノ⌒⌒⌒`〜、_人   中田氏最高タルよ
( ̄⊂人 //⌒   ノ (( ゚ω゚)ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃

412 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 17:32 [ Ijmv.b4Y ]
   _人
  ( ゚ω゚)ノシ 助けてタルー
 (.    .)    うんこに埋められたタルよー
(       )

413 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 17:32 [ Ijmv.b4Y ]

   _人
  ( ゚ω゚)ノ  とりあえず、おはようタル
 (.    .)
(       )

414 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/06(金) 17:32 [ Ijmv.b4Y ]
    人     早く ミスマンハーレムに案内するタル
   ( ゚ω゚)-σ   
   (ヽヘヘ__
   〈>´  ` くノ
 ∩ | i iノノ人))
  ))| トゝ゚ ヮ゚イl
 ((ノ つ⌒Y^O
   んハ (_ノ_ノ

415 名前: 所長 投稿日: 2004/02/06(金) 21:15 [ qfpdGnys ]
今年もバレンタインの季節がやってきた。
そこで我々はタル♀どもにチョコを作らせ、
ヴァナの冒険者共にばらまき三倍返しで大もうけ作戦を展開することになった!
「所長、今ロンフォが獣人支配で炎クリの供給がありません!」
「所長、ククル豆を樽共が食い散らかして在庫がないです!」
「所長、うちのレン樽どもが宅配のねーちゃんに嫌がらせして使用停止処分です!」
「所ち(ry



収 容 所 の 大 も う け 作 戦 は 頓 挫 し て し ま っ た !

416 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 03:49 [ QKntEgvo ]
タルチョコ・・・
タルタルの内部ににチョコを流し込み冷やし固めたお菓子。
バストゥークでよく食される。
チョコの中にタルを埋め込んだ逆バージョンも有り。
いずれもガルカ専用。
原産国:タルタル収容所と書いてある。たぶん製作者はあの人。

417 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 08:26 [ YLvS/dBM ]
羊毛メール:樽同士のPvP実装希望。

418 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 13:45 [ A9v2mbAo ]
>>417
むしろ糞樽に対してのPK解禁希望。NPCも例外無く狩れる様に

419 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 14:06 [ OAE3TwM. ]
樽同士のPvPは普通に出来るようになるだろ。

420 名前: ■e 投稿日: 2004/02/07(土) 14:17 [ 8eZ4Yk9I ]
裏世界に新エリア:たるたる収容所を実装予定です。
また同時に新ジョブ:収容所職員も実装予定です。

421 名前: 報道特集 投稿日: 2004/02/07(土) 15:41 [ JrJXy2h. ]
       バストゥークTV 報道特集番組
       『クローズアップバストゥーク』 第253回
       〜増えつづける樽害・なぜタルタルは嫌われるのか〜

『以前より増えつづけるタルタルのさまざまな害。最近は歯止めのかからない野良樽の増加、「樽マフィア」と言われる犯罪シンジケートにより麻薬・覚せい剤等や、警察当局に対する「愛樽家」と言われる集団の妨害によりなかなか減少しないのが実情です。果たしてタルタルがいかなる害を及ぼしているのか市民の皆さんにインタビューしてみました。まずはご覧下さい。』

 市西部に住むガルガのグレゴリーさん(38歳)。グレゴリーさんは町内会長をつとめていますが、以前より樽害に町内の人々は悩まされているようです。
「10年ぐらい前から野良樽が増え始めてねぇ。最初は可愛いなんて思っていた人もいたけど、生ゴミはあさるはたくさん集まってバラックを作って住み着くわでもう大変ですわ。その上連中、ウィンダス出身の冒険者崩れの連中から『自分たちは高等種族だ』なんて吹き込まれてさらに増長して。
レストランは集団で荒らすわ、店に入って万引きするわ、たまに魔法が使える奴がいたりして文句言うとストーンだのウォータだの使って反撃してくるわ、手ぇつけられなかったんですわ。見た目でたぶらかして子供を誘拐したりとか、公園で真夜中に2〜30匹ほどの集団で気持ち悪い踊り踊ってたりとか。
その上奴ら繁殖力が強いからすぐに増えて。一時は町内が樽に占領されるかと皆思ってましたよ。・・・・・・・
 まあ、あんまり大声じゃいえませんが警察からあるところを紹介されましてね、半年前に一斉駆除してもらって町はやっと元通りになりましたよ。
 それ以来、樽は町内には冒険者でも近づけないようにしてます。」

422 名前: 報道特集 投稿日: 2004/02/07(土) 15:43 [ JrJXy2h. ]

『このように野良樽は少数でもすぐに同類を集めて増加してしまいます。このケースでは駆除に成功してますが、問題はそればかりではないようです。』

 警察当局のヒュームのスマイス警部補(43歳)。樽マフィア対策の現場責任者の一人です。
「裏社会でも食い詰めた樽が寄り集まって組織作ってしまいましてね。「樽マフィア」て誰からとも無く言ってますが。
最近の麻薬・覚せい剤の大半は連中が国外から密輸したものですわ。え、何で解かるかって?連中、機械とか道具とか使うのに慣れていませんからねえ。普通なら機械使って精製するところを強引に魔法で精製するんですよ。そのため質が悪くて一目でわかるんですよ。
食い詰めた技術者がつい転んでしまうというのはあるけど、連中は国境を越えて組織的だからなお性質が悪い。
ウィンダスに逃げ込まれるとお手上げというところもありますし・・・・。なにせ連中の上層部はウィンダスの裏社会の黒幕ともつながりがらうというはなしですからね・・・。本音言えばウィンダスなんぞ滅ぼして欲しいですわ。」

423 名前: 報道特集 投稿日: 2004/02/07(土) 15:44 [ JrJXy2h. ]

『巷で問題の薬物汚染にもタルタルは大きな問題と化してしまっています。国際的な犯罪樽対策の枠組みの待たれるところですが、ウィンダスが極めて非協力的というのが各国の悩みの種です。大国としての責任を果たそうとしないウィンダスにはなにかしらの制裁が必要との政府筋からのコメントも出ています。
一方、愛樽家の妨害も根強いようです。本当に困ったと言うのが本音なのですが。』
 
市北部の地主のヒュームのエリントさん(56歳)。最近まで愛樽家に悩まされていた一人です。
「いや、家を貸したんですよ。普通の借家という条件でね。そうしたら野良樽わんさか集めてきましてね。近所中大迷惑!
野良樽追っ払ってくれって言っても『ピロピロ』だの『りっくりっく』だの『ヒハァ!』だのでまるで話になりゃしません。
そのうち「アルタナ神殿」だの言い始めましてね、家は不法改造して樽式風にするわ、不細工な『神子像』なんぞおっ立てるわ・・・。
追い払おうにも樽の冒険者崩れ集めて『神官騎士』だの言い始めましてね・・・・。追っ払おうにも追っ払えない。
丁度そこで「あるところ」を紹介されましてね、・・・・解体班とか言いましたか。家自体樽式に改造されてしまって資産価値なくなっていたし、駆除ついでに更地にしてもらいました。無論抵抗はしましたがね、愛樽家含めて野良樽共みんな連行されていきましたがね・・・。
そいつらのその後?いや、知りませんねえ。・・・ほう、樽は食肉処分ですか。あの愛樽家は・・・矯正処置中ですか。なるほど。」

424 名前: 報道特集 投稿日: 2004/02/07(土) 15:45 [ JrJXy2h. ]

『ここで紹介したのはほんの一例にすぎません。他国でもいたるところで野良樽や愛樽家に悩まされている例が存在します。ただ、行政、民間とも、それに対抗する為のさまざまな試みがなされています。そのうちのいくつかを紹介したいと思います。』

 「ヴァストゥーク保健所では♂♀限らず、飼い樽の避妊手術が行政の補助により強力に実行に移されています。これにより増えすぎて飼い切れなくなり子樽を捨てて野良樽化する、と言う悪循環を断ち切ろうという試みです。また、飼い樽自体を禁止する自治体も現われています。これにより野良樽の数は2年前より10%減少したという報告結果が出ています。
 また、家や土地を貸し借りする際も、愛樽家ではないか厳重にチェックすると言う体制もとられています。これによりトラブルの減少がはかられています。
 国境を越えた違法薬物犯罪についても樽の冒険者経由で入ってくるというケースが非常に多く報告されているので、樽の冒険者そのものの入国も我が国他、ジュノ・サンドリアで厳しく規制の対象とされ入国管理を厳しくすると言う体制もとっています。
 樽規制の民間団体やNGO等ととも強力に協調して、野良樽・愛樽家の減少をはかるということも重要でしょう。」

『樽対策・・・・それは官民協力してあたる重要な課題ではないでしょうか。樽犯罪の撲滅のためにも、ヴァナを樽で溢れさせないためにも、人類一致団結してあたる問題でしょう。
それでは、今日はこの辺で失礼させていただきたいと思います。』

425 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 17:28 [ Su.mqUiM ]
http://w2.oekakies.com/p/FF11HIDE/27.png

426 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/07(土) 23:47 [ iTMP0Gww ]
>>420
それマジなら絶対復帰するwww

427 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 00:22 [ Xom.wj6E ]
とりあえず所員の二時間アビと基本アビの詳細お願い。

428 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 00:55 [ N/QEBYyw ]
ジョブ特性に欠かせないのが

  樽 樽 キ ラ ー

だろうな。

429 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 01:25 [ yqPmCHzo ]
2Hアビ 魔法結界(樽樽のみの魔法を封じる)効果は1日ねw

5〜捕獲
10〜いじめ
15〜調査隊配属
20〜虐待
25〜調教
30〜樽樽回収隊配属(逃げたの捕まえたりする香具師)
35〜樽樽キラーうp
40〜AF1 一時間に野樽を30匹確保で、収容所所長から鞭がもらえます
45〜拷問
50〜AF2&3と宝箱
60〜役職うp(結束した樽どもを崩壊、回収する任務)
75 対樽ws実装

まーこんな感じかな?w適当に脚色してw

430 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 10:10 [ jlZzJ1bY ]
5分アビ
 スルー:
 樽の/emを無効化する。

431 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 11:09 [ VzD8l5HM ]
登場するモンスターに
野良樽(NORATARU)
野良子樽(NORAKOTARU)
糞樽(KUSOTARU)
も実装。
(見た目はプレイヤーキャラクターより薄汚い)
野良樽どもはフィールドではなく都市の市中を徘徊。さまざまな悪さをしている。
糞樽は・・・・・・まあ想像どうり、DQN野郎ばっか。

ミッションに
「野良樽捕獲」
「集団ダンス取締り」
「不法建築の解体」・・・・・
その他もろもろ
など。

むろんモンスターの樽の虐殺可能は当然。(血ぃドバドバ出ます)
その他プレイヤーキャラクターの樽もPK可能。(罰則なし)

本拠地として地上の収容所と移動収容所双方実装。
看守ゴブ・看守ガル・看守ヒュムのおなじみ3人組や世話猫、受付のヒュムねーちゃん、エルメスF4や所長代理や所長(留守がち)etc・・・などの収容所レギュラーキャラクターもNPCで全員登場。

樽のNPCも捕獲・虐殺可能!!最終目標はもちろん
「 ウ ィ ン ダ ス 滅 亡! ! !」

FF11拡張パック 「たるたる収容所」
200X年O月X日発売予定?

( ■eさん、本当お願いしますよ・・・・・。)

432 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 21:29 [ U/iEqEiE ]
>>430
それデフォルトでほしいなぁ
文字は当然として動作自体もう見たくないし

433 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 21:34 [ N/QEBYyw ]
だからさ。樽とゴブタン入れ替えればいいんだよな。

で獣神は星の神子辺りにやらせるかな。

434 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/08(日) 23:56 [ cyX2Tyxc ]
ttp://www.phank.com/movies/tarutarutaru.wmv

野良樽の生態のドキュメント映像・・
収容所所員は恐るべき樽の実態を、この機会に目を背けずに見ておくように。
なお、ゴブ看守による虐殺シーンもあるので参考にして欲しい。

435 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 04:14 [ tMg1odjs ]
>>434
なんつーか本当に集団化した樽ってのは
子悪党集団って感じするな

後半のゴブ看守の捕獲作業は見ていて胸がスカッとする瞬間

436 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 10:33 [ 6BRqdq0g ]
>>344-348
ポン吉Jr虐待編まだ〜????

437 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 13:32 [ MS/HXZnw ]
>>436
ネタでも考えながら気長に待って下さい。

438 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 14:01 [ rkSpWcKs ]
新製品! タルタルタケ
植樽(直植え)によって作られた上質な魔力がたっぷりと詰まったキノコ。
栽培課程の樽の苦痛が強ければ強いほどにその魔力が高まる。
樽一匹から一つしか採れない為かなりの貴重品である。

439 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 15:12 [ Iv6Q4tt6 ]
>>438
ちなみに野生のキノコにも樽に寄生するタイプの
モノがあり、野山で行き倒れた野良樽の背中に
生えていたりする。
乾燥させて煎じて薬にする。
漢方薬店などで買うことが出きる。
生きている不潔な樽にも寄生しているときもあり、
本人は気づかずにりっくりっく歩いている。
しかし次第に養分を吸い取られて死亡する。貴重なキノコなので
その樽には教えてあげないで、捕獲して飼い、栽培する人も多い。

440 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 16:16 [ m3XYJ19g ]
179 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/02/09(月) 15:39

収容所のノリが何処でも通用すると思ってる香具師は氏ね

441 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 18:35 [ n8e76XIo ]
ここにいるこういうやつらがなにかをきっかけとして犯罪とか起こすんだろうと思った。
早く目を覚ませよ社会の鉄くずども。

442 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 18:42 [ jrAk6Eu. ]
>>441
5点w

443 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 19:11 [ Iv6Q4tt6 ]
収樽441は自分は絶対正義、自分は絶対犯罪は犯さない
という根拠のない主張を繰り返していたが、
タルタル自体の存在が犯罪だと気づいていない。
反省が全く感じらず、悪質だとして
タルタルサッカー、タルタルボーリング、タルタル野球
のボールとして使用した後に処刑、HPに戻ったところで
最初に戻って永久ループの刑と処す。

444 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 19:47 [ kcPHsJSc ]
>441
鉄くずっていう表現がようわからんなぁ

445 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 21:09 [ Iv6Q4tt6 ]
ttp://mix.pinky.ne.jp/u/blueff/img/blueff996.jpg

446 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 21:36 [ 3LE8wFtU ]
>>445
エル♀F4は実に色っぽいですね

447 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/09(月) 21:41 [ 8eGUsjp6 ]
>>434
見てみたけど素で気持ち悪いね
うぞうぞと動くグロ画像って感じで
精神衛生上よくない

448 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 00:31 [ qZtg9NQU ]
ホルトトのシーンだけかな。まともに見れたのは。

449 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 02:24 [ .f3vwMGk ]
F4と樽
http://mix.pinky.ne.jp/u/blueff/img/blueff996.jpg

450 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 15:36 [ ewheMcDg ]
ここのじゅうにんってきもいタルTT
ほんと きちがいばっかタル><

そんなにたるたるを ぎゃくたいしてたのしいタル?><

451 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 17:14 [ s7YhFSjQ ]
看守さ〜ん、お客さん(>>450)ですよ〜♪

452 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 17:32 [ ewheMcDg ]
さいきょうなぼくたんがきたのだから さっさとごちそうをだすタル〜♪
ぼくたんは きゅうきょくさいきょうしゅぞくたるたるタル^^

453 名前: ア・ドン 投稿日: 2004/02/10(火) 17:50 [ ob0MxOjQ ]
>>452
ああ、出してやるとも。
エルメスF4の所の新人が居たな・・・・。(>>332-339)

「オラァァッァァ!!!!!!!そんなに喰いたきゃ食らいやがれ!!!!!」
「ぶぎゃ!ぴぎゃ!!やめてたる!!グギャアアアアア嗚呼ああ!!!!」

口の中にアツアツの沸騰したシチュー(食肉樽飼育用)を流し込まれ無残な姿になった阿保が一匹完成したか・・・。

何日か待って食肉だな・・・。(INT/MNDともに非常に低いしな・・・。)

454 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 17:57 [ ewheMcDg ]
>>453
あつかったタルTT
なにするタル><
ぼくたんたち ずのうめいせきでさいきょうにしてきゅうきょくにかわいい
たるたるたまに さからうとどうなるかわかってるタル(`ω´)

455 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:06 [ ewheMcDg ]
                                          
              人   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ( )ノヽ( )ノ ̄ ̄ ̄ヽ
  +激しく樽動砲+  ( ゚д゚)                    ( )  ( )    
            iヾ_,,| |-,_,-\__________________ゝゝ_ゝゝ____ノ
     _,、  __/ー-+-+、ヽ__\ノ|i K                     
    ./λノ\,人-,、/^ヾ,,ヽ,ヽ,.,---`' ヾ,/`
   / / ̄\フ、> 'i |\/ヾ,)) |===i  ("iソ
  <`レ’   i'V ノ | ,,|>-"' ヽーソ  | il`i
   i",|-,   ヽニヽ_.|/^il"~`》_,-" <`ー"ヽ
   `i"-P   _/ ̄,]|`=,)ー+ー'     `-, ,Y )
   ヾイゝ_ '"┴-<|iヾソ          レレ'
  ∠ニO)ー`    />i |L
          <)_ヘ_(^ヽ
              ヽ| ~

456 名前: ア・ドン 投稿日: 2004/02/10(火) 18:33 [ ob0MxOjQ ]
>>454-455
何か幸せそうな幻覚を見ているようだが・・・・・・・・。
あ、食肉用家畜舎に運んどくよーに。

何かまだぶつくさ言ってるようだが・・・・・

      気  に  す  る  な

457 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/02/10(火) 18:36 [ ob0MxOjQ ]
 さて、粘着しそうなバカはほっといて・・・。
>>449ですが、個人的にはSABE氏風のも見たいですな。

・・・・・・・・すまん、吊ってくる

458 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:38 [ ewheMcDg ]
>>456
ぼくたんは げんかくをみていないタル><
あどんたんが ぼくたんのこうげきをくらってのびてるだけタル^^

とりあえず しょくようかちくしゃにいれとくタル〜♪

459 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:39 [ ewheMcDg ]
>>457
ばかじゃないタル><
ぼくたんは ゆうがでゆうしゅうなたるたるタル><

460 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:44 [ cOOdXJ5. ]
こいつ、ホントは心底タルタルを憎んでるんじゃないかな?
この収容所の誰よりも。
ある意味この収容所が生み出した最低最悪の化け物なのかもね。

461 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:47 [ ewheMcDg ]
  〈>´  ` くノ
  ルノノノハ)) 
  ノ人リ ゚ -゚ノl))
 ((( / ⊂ノ⌒⌒⌒`〜、_人   さいこうタル
( ̄⊂人 //⌒   ノ (( ゚ω゚)ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃

462 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:52 [ ob0MxOjQ ]
>>454-455
古株サーン!
「OKタル!」
  人
 (# ゚皿゚) ウシャー!!!
(((  つ(;>Д<) イクーーー!!
 ))) )(⌒つ つ
 〈_) _)《zswF0gYw》

463 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 18:55 [ ewheMcDg ]
    人     はやくしゅうようじょないの
   ( ゚ω゚)-σ   みすまんは〜れむにつれてくタル
   (ヽヘヘ__
   〈>´  ` くノ
 ∩ | i iノノ人))
  ))| トゝ゚ ヮ゚イl
 ((ノ つ⌒Y^O
   んハ (_ノ_ノ

464 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 19:04 [ ewheMcDg ]
   _    人
  //\  (゚ω゚)
 (.(  \ ノ/ )
  V    \| |
____________
|Antaru:ギロ単発しながら.  |
| ミスラとニャンニャンしたい     |
|_____________|

465 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 19:12 [ ewheMcDg ]
>タルタルを使用しているPLへの叩き
ここはPLすいしょうタル?

466 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 19:41 [ ob0MxOjQ ]
「あんたる (zswF0gYw)」 君とやらよ、このゲームに出場権を与えてやろう・・・・。
もちろん・・・・・・通行人としてな!


                   「今度こそ、ヤバイ!」
P O S T A R U  2
                  《 ポ   ス  樽  2》

467 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 19:43 [ ob0MxOjQ ]
P O S T A R U  2
               《 ポ   ス  樽  2》
                ヴァナ最速発売!!
ウィンダスにお使いをして家に帰ってくるだけ。
平和なゲームです。(大ウソ)

            「ギャクタル2」エンジンで
            世界は超リアルになったし、
             オレ様も美しくなったぜ!

ヴァナ発売禁止の残虐ゲーム「ポスタル」がとんでもなくパワーアップして帰ってきた!
一人称視点&超美麗グラフィックで再構築された「ポス樽2」の世界はとんでもなくヤバイ!白樽も黒樽も、♂樽も♀樽も、野良樽も樽貴族も、商人も子樽も、とにかくみんな平等に死を与えるのだ!

ゲームはウィンダスを舞台に、月曜日から金曜日までの5日間の物語が語られます。5日の間には、あなたのフラストレーションを増大させるような出来事が幾つも起こります。怒りに身を任せて暴れまくるのか、怒りを鎮め、誰を傷つけることなくベッドへ入り、新しい日を迎えるのか、全てはあなた次第なのです!!

「オレ様の家だ。家の前は野良樽のクソだらけだぜ。」
「武器屋だ。樽の店員がムカつくんだよな。」


                        オレはお前だ!
                       オレの残虐行為は
                      お前の残虐行為なのだ!

「ポス樽2」のテーマは”日常の怒り”です!あなたが普段、プレイしていて"ムッ"とするような出来事、樽がゲーム中にも登場します。

真昼間から大酒を飲み、道路の真ん中で奇声をあげながら下手糞なダンスを踊りまくる糞樽。ちょっと肩が触れただけなのに悪態をつく子樽。誰かを捕まえたくて仕方ない樽警官。下らない主張で町の静観を乱す野良樽のデモ隊。

あなたの手にはまず、ショベルが!ショベルで糞樽の頭をぶん殴ってスカーッとするのも良し!「時間の無駄」と無視して先を急ぐのも良し!あなたが操作するのはゲームの主人公である禿ヒュムですが、彼はあなた自身なのです。

       「いきがってる♀樽だ。一発食らわせてやろうか?」
「うわ!あんたの家、火事だぜ!あれ?なんでオレ様はガスバーナーを持ってるんだ?」

タイミングを誤るな!パレードの盛り上がりはお前にかかってるんだぜ!

銀行、道具や、図書館、アルタナ神殿、工場、院、警察署、繁華街など、あなたが暴れられる舞台は盛りだくさん!・・・というよりも、あなたの好きな時に、好きな場所で暴れられるので町全体が暴れられる舞台だと言えます!人家に侵入して盗んだり、道行く人から奪ったお金を使って、お店でアイテムを購入することも可能です!

ショベル、スタンガン、火炎瓶、ピストル、ショットガン、ロケットランチャー、オシッコなど、暴れるための武器も盛りだくさん!道端にガソリンをまいておき、パニエモパレードが行進してきたら、マッチで火をつけてパレードを盛り上げてやれ!町を歩くムカつく樽の顔面にオシッコを引っ掛けてやれ!

468 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 19:44 [ ob0MxOjQ ]


                         いけない事は
                     奴らのいない場所でやるもんさ

あなたの最強の敵?は警官です(しょせん樽ですが)。あなたがオチン○ンをしまい忘れて町を歩いているのを発見すると、オチ○チンをしまうように警告してきますし、あなたが武器を携帯しているのを発見すると、やっぱり武器をしまうように警告してきます。泥棒や殺人など、彼らがあなたの明らかな犯罪行為を発見した際には、彼らはあなたを逮捕するために近寄ってきます。抵抗せずにそのまま立ちすくみ、逮捕されるのを黙って待つのも良し、逃亡してしまうのも良し、必死に抵抗して大勢の警官と激しい銃撃戦を繰り広げるのも良し!

逮捕されたからといってゲームが終了するわけではありません。逮捕されると投獄されます。このまま一生を終えるわけには行かないので、どうにかして脱獄しなければなりません。ここは警察署です。無事に脱獄するには、あなたのインテリジェンスと度胸、慎重さが物を言うのです。もちろん、警察署の中で沢山の警官相手にひと暴れするのも良し・・・!逆襲で皆殺しも良し!!

                            最後に
このゲームは極めて暴力的な表現を含んでおりますので、社会的常識のある大人の樽嫌いの方のみプレイしてください。

469 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 20:01 [ ob0MxOjQ ]
zswF0gYwは・・・・・食肉にされる前に「ポス樽2」のモーショントレースに使われて 、死んだようです・・・・・・。

(これでまた来たら大馬鹿ロード並みだぜ・・・・。)

470 名前: BIG GALKADY 投稿日: 2004/02/10(火) 20:37 [ lkCgEhcM ]
>>469
バランス、すなわち調和を乱してはならんぞ。樽どもは生かさず殺さず。
奴等を撲滅させては我らの存在意義もなくなるではないか。
ヒサベツの対象あってこその収容所だ。ゆめゆめそのことを、忘れてはいかんぞ。

おっと、年寄りの説教と思って聞き流してくれ。

(古株やsage樽以来の「樽役」さんカキコなのでいろんな意味での優遇キボンヌ)

471 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 20:40 [ ewheMcDg ]
          ズーン
 _  人     ,.._   ,,...-:':::":~~ ,,..  .~~""''':::..,,,
 コ ( ゚д゚)二二二 ‐{   :::::,         :..::::::::
 |彡´| y|\/" ` ̄ー~"''-::..,,,. ;;;;;,,,...:::--''''"~
             ヽ⊂  丿
              ⊂ _  />>ob0MxOjQ
                 し

472 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 20:42 [ ewheMcDg ]
ア・ドンのなかのひとがよくつれるつりぼりはここタル?

473 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 21:11 [ s7YhFSjQ ]
後釣り宣言キターーー(゚∀゚)ーーーー!>>472

474 名前: あんたるの中の人 (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/10(火) 21:28 [ ewheMcDg ]
                         いけない事は
                     大勢の人?がいる場所でやるもんさ

野良樽の最強の敵?はタルタル収容所です(しょせん樽ですが)。野良樽がわざと裸で町を歩いているのを発見すると、
いきなり殴ってきますし、野良樽が股間の武器を携帯しているのを発見すると、やっぱり股間の武器を潰そうと襲いかか
ってきます。強姦や恐喝など、タルタル収容所があなたの明らかな犯罪行為を発見した際には、捕獲班が野良樽を捕獲す
るために近寄ってきます。怖いのでガクガク震えて、捕獲されるのを失禁しながら待つのも良し、ちょこまかと壁に衝突
しながら捕獲されるのも良し、必死に抵抗して大勢の捕獲班と激しい魔法戦(モーションのみ)を繰り広げるのも良し!

捕獲されたからといって人生が終了するわけではありません。捕獲されるとタルタル収容所に投獄されます。
このままでは食肉加工されるのでで、どうにかして脱獄しなければなりません。ここはタルタル収容所です。
無事に脱獄するには、野良樽のずる賢さと臨機応変さが物を言うのです。もちろん、タルタル収容所の中で沢山の捕獲班
相手に殴られまくるのも良し・・・!逆襲で返り討ちに合うも良し!!(結局捕まって食肉加工されるけどねw)

                            最後に
このゲームは極めて教育的な表現を含んでおりますので、小さい子供の教育用教材としてプレイしてください。

>>468 いけない事は 人の見付かるぎりぎりのところでやるのが面白いw

475 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 21:30 [ f3ZU9HQ6 ]
ツマンネ

476 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/10(火) 23:58 [ qZtg9NQU ]
新手の荒らしか?

477 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 01:04 [ VHVk25f. ]
>>476
荒らしにしては小粒、、というか
単純に樽側をかってくれてる人だと思って付き合うのが吉

478 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 01:22 [ qYJeVdKo ]
 陰険な不興のあおりを受け、仕事と家と、大切な家族を失った俺は
極寒のジュノ下層、ホームレス仲間とともに小さな焚火を囲い、肩を
すぼめて震えていた。皆一様に無言、ただひたすら今この瞬間のいたたまれない
寒さをごまかししのぐのに精一杯なのだ…
 そんな灰色の空間を切り裂くように突如として現れた、深い藍色ボディーの
ゴージャスなチョコボ車。見るからに裕福な…およそこの場にふさわしくない
きらびやかなそれは、まるで小汚い我々を威圧するかのように焚火のすぐ手前で
ゆっくりと停車した。
 いくつもの怪訝な視線の中、暖かそうな車の窓中にはいわゆる貴族であろう
気難しそうな初老の老人と、まだ年端も行かぬドレス姿の少女、そしてその胸の中に
大事そうに抱かれた小さな劣等亜人、真ん丸顔で後ろ縛りタルタルが一匹…
 最低最悪の気分だ。まだ上の酒場の汚い糞壷にでもはまった方が、いくらか
ましと言うものだ。暖かそうな車中、知性のかけらもない不細工なドテ顔を窓ガラスに
「ノベタッ」と張りつけながらまるで動物園のゴリラでも見るかのように
目を見開き輝かせながらオレ達を見下ろしている下等種族…無駄にムチムチした
頬を火照らせ、大興奮に鼻息荒く窓ガラスを白く曇らせはしゃぐサマは
その場全員の、深くて暗い憎悪の感情を煽るのにしくはなかった。
(早く消えやがれっ!!!この下品なブルジョア野郎がっ!!!!)
誰もが悪意ある舌打ちをし、自分の置かれた状況とのあまりのギャップを心底呪い、
それから目を背けるかのように弱々しく燃える焚火に再び視線を戻した。

479 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 01:23 [ qYJeVdKo ]
 …と、それは突然の事だった。背後でドアの開く重たい音とともに女の子の
絹を裂くようなかん高い泣き声が辺りに響き渡る。と同時に、柔らかい何かが地面に
投げ捨てられ、『ふぎゃっ!!』というネコが踏まれたかのようなうめき声。
驚いた皆が声の方に振り向いた時には、すでにあの車は走り去り、後には深い泥水で
不様にもがくあのタルタル…
一瞬何が起こったのか一同顔を見合わせ首をかしげていたが、足元の油の浮いた水たまりで
ガクガクブルブルとずぶ濡れで震え何が起こったのかまるで
理解できないまま、ひたすら優しい主人を探している様子のタルタルを見て、
誰もが状況を的確に把握した。…こいつ、間抜けにも捨てられたのだ!!

捨て樽「…ぴぃ〜?…ふぎゅぅ…たぅたぅ?…たぅたぅ〜????
    …くぴっ!!!!…ぴんぎゃぁああぁぁあああああっっっっっっっ!!!!!!」
 今までさんざん甘やかされ、大きな安心の温もりに包まれていた自分が…
これは一体どうしたことなのっっっ????
 あまりにもわかりやすいチビの狼狽っぷりに、その場の一同は自分の不幸はどこへやら、
何もかも忘れてガッハガッハと腹の底から声をだし、心から大笑いした。

 肌を切り裂くような寒風と沸き起こる嘲笑の波の中、凍えて身動きの取れないタルタルは、
汚泥まじりの水たまりから出られず、当然誰にも助けてもらえないまま、いつまでもいつまでも
ビィビィビィビィ泣きじゃくるのだった。

480 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 03:11 [ vwIN1lHc ]
>>478-479
なんだか面白そうな長編の予感

481 名前: 遺伝(6) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:27 [ 5g8Lf8cc ]
部屋につくと、まず子タルを風呂場へ連れていきました。
子タルはその長い耳を力無く垂れ下げ、いまだにピィピィと泣いておりました。
「まず最初に涙でぐしゃぐしゃのお前を洗ってやらないといかんなぁ。」
私はそう言い、服を着たままの子タルを浴槽の中へ置き、たっぷりと液体洗剤をかけてやったのです。
そして風呂の栓をはめると、最大放出のシャワーをかけてやりました。
無論、温かいお湯など使うはずもありません。
強烈な水勢と限りなく0℃に近い水が凶器となって小さな子タルの体を襲うのです。
「ピィィィィィィィ!!」
と子タルは水にうたれながら/panic motionを始めました。
「どうした、シャワーは生まれて初めてか?気持ちいいだろう?」
私はニヤニヤしながら恐らく言葉など理解していないであろう子タルにそう言ってやりました。
次第に浴槽に水がたまり、背の低い子タルは溺れ出しました。
「タルゥ!タル……ゴボッ!…ゴボゴボッ!!……」
折角ポン吉が残してくれた大切な遺産です。ここで溺死させるわけにはいきません。
私は溺れて意識を失いかけている子タルを引き上げると、
恐らく拾い物であろうボロボロのタルタルカフタンやタルタルブラッカエを脱がし、
裸の子タルの体に縄をきつく巻きつけるとベランダに出て、柵に縄のもう片方を括り付け、そこから空中に吊るしたのです。

482 名前: 遺伝(7) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:27 [ 5g8Lf8cc ]
「ピッ!?ピィィィ!!ピィイイ!!ピィィィ!!」
流石に地上4階の高さの恐怖に意識を取り戻し、空中で再び/panic motionを始めました。
水滴の付いた体に真冬の夕暮れの冷たい風が吹き付け、小さな体の体温を容赦無く奪っていきます。
私はタルタルカフタンやタルタルブラッカエを子タル同様にベランダに干しながら、
「乾くまでお前はそのままだ。下手に暴れるなよ。落ちても知らんぞ。」
と言い、遠くから子タルの無様な様子を観察しようと、部屋を出て向かいの道路に行きました。
すると帰宅途中の2人組みの女子高校生が足を止め、
「見て見て!あんなところに裸のタルタルが干してあるよー!」
「ほんとだ、おもしろーい!w」
と話しておりました。また、他の男子高校生達も足を止め、
「あの飼い主、いい虐タルのセンスしてるなww」
「収容所の職員なんじゃねぇの?w」
などと話しをしておりました。
そうなのです、以前の私のようなタルタル愛好家などごく一部の例外で、
他の99%の人間はタルタルに同情などしないのです。
犬や猫などの他のペットは人間に好かれる為に進化の過程で今のような可愛らしい容姿や仕草を獲得したといいます。
しかしタルタルは可愛らしさを強調する余り、可虐心をも刺激してしまった、進化の道を誤った哀れな珍生物なのです。
子タルがもはや暴れるのを諦め、うなだれてポロポロと涙をこぼしている様子が道路からでも分かりました。
私はそのまま夕食を買いにスーパーへと向かいました。

483 名前: 遺伝(8) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:28 [ 5g8Lf8cc ]
夕食を済ませ、風呂に入り、テレビドラマを見ているうちにそろそろ就寝時間になりました。
もう子タルは乾いたはずです。
ベランダから子タルを引き上げると、あまりの寒さのせいでしょうか、顔は青ざめ、全身はブルブルと震えて、
小さな声で「タルゥ…タルゥ…;;」と鳴きながら、目には大量の涙をためておりました。
そんな子タルに乾いた服を着せてやりました。
私はポン吉にそっくりなこのボサ子タルが可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。
なので電気を消して一緒にベットに入り、子タルを思いっきり抱きしめてやりました。
自分に散々な目を合わせる人間と一緒に寝るのがよっぽど嫌なのか、子タルはなんとも嫌そうな顔をして
「ピキュー…ピキュー…;;」
と鳴きながら、微弱な精一杯の力を込めて私を拒絶しようとしておりました。
「野良タル時代には考えられなかった温かい布団をご主人様が用意してやってるのに拒絶するとは何事だ!」
と私は子タルを叱り付け、近くの壁に3度、そのボサ頭を思いっきり叩きつけてやりました。
ゴン!「ピギャ!!」 バゴ!「アギィ!!」 ベキ!「ピィィ!!」
再び子タルを抱きしめると、今度は拒絶をやめて、
「タルゥ……タルゥゥ……;;」
と私の腕の中で涙を流しながら小さな声で泣いておりました。

484 名前: 遺伝(9) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:28 [ 5g8Lf8cc ]
翌朝、先に起きていた子タルは明らかに私を恐怖しておりました。
部屋の隅で小さくなって、朝食にパン切れを与えてやろうとしても、全く食べようとしないのです。
いじらしい抵抗をする子タルを蹴飛ばし、私は職場へと向かいました。
それにしても昨日あれだけの仕打ちを受けたのに風邪を引かないのはさすが元野良です。
風邪を引いたら引いたですぐに収容所送りにしてやるだけでしたが。

仕事を終えて帰宅すると、床の上で子タルが眠っておりました。
泣き疲れて眠ったのでありましょう、大量の涙のあとが床にありました。
そう言えばトイレを教えるのを忘れていましたが、幸いにも既に覚えているらしく、ちゃんとトイレで用を足したようでした。
恐らくオムツを買う金の無いグミが無理矢理覚えさせたのでしょう。
まぁ、漏らしたなら漏らしたでトイレを体に教え込んでやるつもりでしたがね。
蹴飛ばして子タルを起こすと、苦渋に満ちた顔をして再び部屋の隅へ逃げて行きました。
私は買ってきた刺身を一切れ子タルの前に差し出しました。
ところが相変わらず子タルは/no motionをして食べようとしません。
刺身と炊いておいたご飯をテーブルに並べ、わざと子タルの方を向いておいしそうに食べ始めました。
子タルは最初/angry motionをして食べたくないフリをしておりましたが、
私が二切れ、三切れと食べていくうちにその目は刺身に釘付けになっていきました。
潰れたチョコレートのように黒くてシミのようなハナをヒクヒクさせてご馳走の匂いをかぎ、
子タルは空腹と私に対する憎しみとの間で戦っておりました。

485 名前: 遺伝(10) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:29 [ 5g8Lf8cc ]
私が四切れ目に箸を伸ばしたときです。子タルが寄ってきて
「タルゥ!タルゥ!」
と長い耳をピンと伸ばして必死に/panic motionをし始めました。
どうやら刺身を分けて貰いたいようです。
昨日子タルをさらってきてから子タルは一度も食事を取っていません。
極度の空腹が憎き私に対する憎悪を上回ったのでありましょう、必死に可愛らしさを振りまいております。
「そうかそうか、そんなにこれが欲しいのか。じゃあ分けてやろうじゃないか。」
私はニヤリと笑うと、一切れの刺身を取って子タルに見えないように大量のワサビを練りこみました。
「ほら、あーんしなさい。」
私が笑顔で子タルの前に刺身を取り出すと、子タルも初めて私にぎこちない笑顔を見せて、恐らく媚びているのでありましょう、
「タルゥ^^タルゥ^^」
と喜んで小さな口をあけました。
その口に刺身を入れてあげ、あごと頭を押さえ込み、吐き出せないようにしました。
「んん!!んんんんんんん!!!」
凄まじいワサビの刺激が小さな子タルを強烈に襲うのです。
先ほどの笑顔はどこへやら、子タルは大量の涙を流しながら、/panic motionを始めました。
「どうした?食べ物は粗末にせずにちゃんと食べるんだぞ。」
私は悪魔のような笑みを浮かべて子タルを見つめました。

486 名前: 遺伝(11) 投稿日: 2004/02/11(水) 06:30 [ 5g8Lf8cc ]
その夜、トイレに起きた私がベットに戻り泣き疲れて眠っている子タルを再び抱きしめると、
何の夢を見ているのか、私を小さな腕で掴み、「マ………マ………」と寝言を言ったのです。
そして「……ムニャ……ムニャ……タルゥ^^……タリュゥ^^」と幸せそうな寝顔で寝言を続けました。
きっと私の温もりに触れて、グミの温もりを思い出しているのでしょう。
無理もありません。生まれてからほんの昨日まで1年以上、ずっと母タルと一緒だったのでしょうから。
私は子タルをベッドから突き落としました。子タルは寝言を言いながら落下して、頭から逆さまに床に衝突しました。
「ムニャ……ムニャ……(ゴン!!)…アビィィィ!!?」
ベットとはいえ子タルにとっては相当な高さからの落下です。
うつ伏せの格好で、ぶつけた場所には手が短くて届かないくせに両手で頭を押さえて、短い足をバタバタと悶えておりました。
さらに子タルの後頭部を右足で踏みつけてやりました。
「残念だったな、もうお前の大好きなママはいないんだよ!!」
そのまま右足で子タルを蹴飛ばすと、ゴロゴロと転がってテーブルにぶつかって止まりました。
「ピキュゥ……ピキュゥ……;;」
夢の中の幸せすら許されない子タルの長い耳は力なく垂れ下がり、うつろな瞳からは涙がポロポロと流れ落ちていました。
「そんなに野良タル時代が恋しければ、野良タル時代と同じように冷たい床で眠るんだな!」
と子タルをそのまま床に放置し、私は暖かい布団に入って再び眠りにつきました。
(最終章「再会」に続く)

487 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 12:13 [ KZ0mcQQo ]
>>481
うひょおおおお、続き待ってたタルゥゥゥゥ!
最終章、楽しみにしてるタルよおおお

488 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 12:25 [ HSyMoCOE ]
>>481
最高です!!
最終章楽しみにしてますw

489 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/02/11(水) 12:33 [ qKa1aL42 ]
>>481-486
よっしゃ!待ってたよ!
>>474
つまんね。パクリ馬鹿はこれだから・・・・。

490 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/02/11(水) 12:58 [ qKa1aL42 ]
それとね、樽役をやる時はもっと過去の事例を見てから書きなさいな。
まとめ(神サイト)
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/link.cgi?url=http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/

491 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 13:27 [ 4IBg.vw6 ]
まあ気がむいたらまた収監されにくるでしょう。

>>457
イラストは、一般人の目もあるからどこまで許されるか
微妙かもね。前の神絵師はそれで叩かれて消えたし
(まだどこかにいるのか?)
でもあれでも全然緩かったけどねー

492 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 13:44 [ vwIN1lHc ]
遺伝作者乙です。
これはポビ以来の傑作だよ。

493 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 15:35 [ RVQrS2Yc ]
>>481-486
おお!続編待ってました、乙です!
最終章でどうなるか楽しみにしてますです。

494 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 17:34 [ ZUADLehc ]
>>481-486
 続き待ってました。
 今回もナイスなタル虐です。
 最終章も楽しみにしてます。


>>478-479
 遺伝とかぶってスルーされてますが、こちらもかなり面白そうですね。
 是非続きを。

495 名前: sage樽の最期? 投稿日: 2004/02/11(水) 18:20 [ .OheV6ac ]
気分が悪いタル。天の塔の言いつけで、サンドリア視察団の隠密警護を命じられてきたタルが、
ここはとかく反樽意識の強い国タルからね。普通に歩いているだけで、刺すような視線が降り注がれるタル。
頭の悪い劣等種族のエルの分際で、最強優良種族のタルタル様を見下すなど、全くふざけた話タル!

退屈な仕事も一息つき、サンドを出る予定の前日の夜。僕はガラの悪い酒場で一人、グラスを傾けていたタル。
僕のようなナイスガイは、もっといい店で飲んでしかるべきタルが、何しろここは排他的かつ退廃的なエルの国、
樽お断りの店ばかりで、ここしか目ぼしい飲み屋が無かったタルよ。
しかも店の客層ときたら、これまた最悪タル。いかにも品の無いチンピラ風なエルがたむろっていて、
僕に向かってひたすらガンを飛ばしてくるのタルよ!
「おいおい、ここはお子ちゃまの来る場所じゃねーだろ?」
そしてそのうちの一人が、とうとう僕に喧嘩を売ってきたタル。
「いや、あれでも立派な大人なんだよ。あれは子供じゃなくてな、タルタルっていう種族なんだよ!」
「な、なんだってーっ!!あれがヴァナで最も卑しい種族たるたるかよ!
即物的でプライドのカケラもなくて、生きるためにはオークの小便でも笑いながらすすれるって話じゃねーか」
ヘラヘラと笑いながらそんなことを言ってくる二匹の首に、僕はブチキレたタルぅぅぅぅーっ!
「首は口ばかり達者タルな!僕が気にくわないなら勝負するタルよ!さあ表に出るタル!」
羽帽子を被り、エンハンスソードを抜いた僕に、騒然としていた店内が静まりかえったタル。
見た所、目の前の二人も、店内にいる連中も、ラテーヌも生きて通れるかどうか怪しいゴロツキタルね。
本気になれば勝負にならないことは、こいつらもわかっていたタル。

496 名前: sage樽の最期? 投稿日: 2004/02/11(水) 18:21 [ .OheV6ac ]
「ふんっ!人がおとなしくしているうちにはデカい口叩くくせに!
少しでもその気になったら、ブルってだんまりタルか?所詮は劣等種族の首タルなwwwwww」
おもいっきり侮蔑を込めて言ってやると、視線を外したり、舌打ちしたりと、
いかにも負け犬らしい反応を返してくれたタルよ。やはり所詮は口だけのチキンタルかwwwwwwwww
「いいぜ、勝負といこうか」
ところが、最初に喧嘩を売ってきた首二匹だけは、ニヤニヤ笑いながらこちらにやってきたタル。
「親父。店の酒をありったけもってきてくれ。
代金は飲み負けた方が払うってことで、いいよなあ?高レベルのタルタル様?w」
「なるほど、そういうことタルか。まあ、そっちの勝負でも僕は負けるつもりは無いタルよwwwwwwwwwwwww」
ふっ。石の区一の酒豪と言われる僕に酒で勝負するとは、全く哀れな首タルwwwwwww

そして飲み勝負が始まったタル。挑発された分僕も頭に来ていたタルから、最初から飛ばしていったタルが……
お、おかしいタル。まだ大して飲んでいないはずなのに、頭がクラクラするタル。
とてもとても気分がよくなってきてしまっているタル。死ぬほど酔っ払っているタル。理性が吹っ飛んで、わけわからなく……

497 名前: sage樽の最期? 投稿日: 2004/02/11(水) 18:22 [ .OheV6ac ]
「もう終りか〜?」
首の笑い声が聞こえたような気がしたタル。勝ち……負け……もうどうでもいいタル……
ああ、素晴らしく気分がいいタル〜wwwwwww世の中全部薔薇色に見えるタルよ〜wwwwwwww
うらーっ!酒の代金ぐらい払ってやるタルよーっ!
それどころか持ち金300万ギル、全部この場でバラまいてやるタルぁぁぁーっ!
キャハハハハハっ!僕がバラまいたギルに、頭の悪い首共が嬉々として群がっているタル!
まるで蛆虫タル!おもしれー、おもしれーよ、たまんねーよ、ウキャキャキャキャwwwwwww
あー、何か熱いタルなー。そうか!酒のせいタルな!熱い!そして気分いい!
こんな時は 脱 ぐ タ ル よ ー っ!
うっひょ〜っ、どうタルか!この僕の美しい裸体は!お前ら、あまりの美しさに眼球が蒸発しないように気をつけるタルよ!
ええい!この芸術的裸体を人の目に触れさせぬことは罪タル!世に知らしめてやるタル!
「なっ、何だこの樽は!」「露出狂の樽ですってー!キモーイ!」「ケーサツ呼べケーサツ!」
通行人共が僕を賛美しているタル〜っwwwwww僕を見て樽がいかに偉大な種族かわかって改心したみたいタルよwwww
こうして反樽感情の強いサンドは、僕の偉業によって親樽国家へと改め、
さらにはウィンの属国となることを自ら申し出てたタルよwwwwww
そして僕は樽の英雄として末永く語り継がれ……
「こらっ、そこの糞樽!ここをどこだと思っている!樽の分際で酔っ払いやがって!タイホだタイーホ!」
む、武装した首が僕を捕まえようとしているタル。
「この僕を誰だと思っているタルかぁぁぁぁぁ!ファイガーーーーッ!!!!!」
ふっ、サポ黒だったのは正解だったタルね!芸術は爆発タル!そこら中に花火を打ち上げてやるタルよ!これが漢のロマンタル!
「応援求む!糞樽が一匹暴れて、家屋に火をつけてまわってます!」
首が何かわめいているタル!もう誰にも僕は止められないタル!連続魔も発動してやるタル!木造建築はよく燃えるタル!
「ダメです!私一人では手に負える相手ではありません!」
MPたりなくなったらコンバートタル!力の付く限り燃やしてやるタル!世界は今日で終わるタルぅぅぅゥぅぅゥゥうゥゥぁぁぁァァぁァァァ!!
「あ、コンバートしました。しかも回復してません。チャンス!」
首が何かわめきながら突進してきたタル。だから今の僕は誰にも止めら……
「ぶべらっ!」

498 名前: sage樽の最期? 投稿日: 2004/02/11(水) 18:23 [ .OheV6ac ]
頭が痛いタル……ガタガタと体が揺れてるタル……吐き気が……
いや、二日酔いだけではなく本当に揺れてるタルよ、、
目が覚めると、僕は馬車に揺られていたタル。しかもよく見ると、窓には鉄格子がついていて、壁もアダマン仕様。
この馬車が囚人護送用のものであることは、すぐに理解できたタル。同時に昨夜の出来事も思い出して、蒼ざめたタル。
「おいっ!止めろタル!僕はこれからウィンに戻らねばならないタルよ!」
格子越しに、御者に向かって怒鳴ったタル。僕は自分のおかれた状況を瞬時に理解したタル。
「僕は騙されたタル!酒の中に幻覚剤か麻薬かをいれられたタルよ!タイ−ホするなら、僕を騙したあいつらをタイ−ホするべきタル!」
必死で叫んだが、よくよく考えれば、こんな下っ端にわめいた所で無駄タルな。
しかるべき所に出て、弁護士を呼んでから無実を釈明しないと……
ところが、馬車が止まったタル。そして扉が開き、そこに現れた者の顔を見て、僕は心底驚愕することになったタル。
「これはこれは、偉大なるたるたるのエージェント様、お目覚めですかwwwwwwww」
「お前らは!」
そこにいたのは、昨夜僕に因縁をふっかけ、飲み勝負をもちかけてきたあの首二人だったタル。しかも!
こいつらの着ている服は、たるたる収容所の看守服!
「そんな……収容所が僕を……ちょっと待つタル!これまで僕は二重スパイとして、
そちらにも有益な情報を、いろいろ提供してきたではないタルか!それをここに来て……」
「上の方針さ。確かに収容所にとってもお前の存在はメリットとなる部分もあった。だが、デメリットの部分も多いしな」
「ついでに言うと、薬のせいとはいえ、お前があそこまで暴走するとは思わなかったんでな。
本来は罪を被せたうえで、完璧にこちらの飼い犬とする予定だったが、
あの事件のせいで、連邦からも解雇通達されてるぞ。トカゲの尻尾切りだなw
てなわけで、最早お前はもう完璧な役立たず。哀れだなあ、走狗の末路は」
「……」
首二人は笑いながら扉を閉め、僕は思考停止の状態に陥りながら、馬車にそのまま揺られていったタル。

『聞こえるであろう?タルタルを運ぶ馬車の音が
見えるであろう?許しを請い泣き叫ぶタルタルの姿が!
さぁ!門を開け!!ここはタルタル収容所、血塗られた楽園である!!』

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャwwwwwwアヒャ〜ヒャヒャヒャヒャヒャヒャwwwwwww」
収容所のそんなフレーズが、一瞬僕の脳裏をよぎり、僕は大声で笑い出したタル。
そしてそのまま馬車が止まるまで、発作的に笑い続けていたタル。

END

499 名前: sage樽の中の人 投稿日: 2004/02/11(水) 18:25 [ .OheV6ac ]
役一ヶ月ぶりくらいに帰還いたしました。
リアルで忙しかったり、自分のHPにあげる漫画描いていたりしてたもので。
しばらくぶりに見てみたら、素晴らしい作品の数々がたんまり溜まっていたので、
それらを楽しませていただいたうえで、自分も創作意欲を激しく刺激され、久しぶりにネタ作ってみました。

前からずーっと思っていて、収容所神サイトができる直前くらいにも話に上がっていましたが、
たるたる収容所の漫画描いてみたいという欲求が、ずっとあります。
まあ、イメージの問題もいろいろありますし、俺は超絵下手ですが(6年ぶりくらいに漫画描いたし)。

>>384
>(この調子でsage樽や自慰さんも帰ってくると嬉しいのだが)
ネタ晴らししときますと、首爺忍の作者は自分です。
あと二つほど頭の中に首爺忍のネタストックありますが、出すかどうかずっと悩んでおります。

>>401
>複数が代わる代わる投稿してた形跡があったんじゃよ。
今のところは全て自分一人のようですが、もし使いやすいのであれば、
使いまわしていただれば幸いです。

500 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 20:39 [ mi0pee7Y ]
草木も眠る丑三つ時、ある牢屋で樽共がなにやら話をしていた。
「フフフ、ついに完成したタルね。」
「ああ、これでここから逃げ出せるタル。」
「魔法禁止フィールドにも引っかからない、しかも移動先を特定できる・・・」
樽共は何やら新しい魔法を開発したらしい。
「フフフ新魔法の名は、そう!」
「 マ ロ ー ル !」
「移動先の座標を特定しそこへ任意でテレポート出来る魔法!」
何やら自分で説明して悦に浸っているようだ。
だがそれもつかの間、奴らは魔法を唱え始めた。
「フフフ、サンドリア当たりにテレポするのがイイタルね・・・」
「いやだめたる、ウィンダスでなくちゃダメタル。」
「自由の国バストゥークの方が・・・」
樽共が言い争っているうちに魔法が発動してちまった。
光り輝く粒子に包まれてジャンプする樽共。だが、その移動先は・・・
「ン?真っ暗タルね。」
「いや、それ以前に動けないタルよ」
「い、息が苦しいタル・・・ま、まさかここは・・・」
  い  し  の  な  か  に  い  る  !  

「32番牢の樽共を見なかったか?」
「さぁ・・・見なかったけど・・・」

501 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 22:50 [ vwIN1lHc ]
>500
このネタわかるやつ、今何人くらい居るのかな?

502 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/11(水) 23:42 [ 4IBg.vw6 ]
俺的にはレベル1でエナジードレインくらって
消滅して欲しい。

503 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/12(木) 18:53 [ 9Kcc455w ]
 >>490
      人   
     (;0w0) <オンドゥルルラギッタンディスカー!!
    /|=#|ヽ             ウゾダ、ウゾダドンドコドーーーーーン!!!!!
     ノ >

504 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/12(木) 19:00 [ 9Kcc455w ]
>>500-501
Wizヴァカがまたせいそくしていたタル?
もうとっくにぜつめつしてるものだとおもってたタル^^;;;;;;;;;;;;;

505 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 19:35 [ lrlMdz6c ]
成り金貴族にクズゴミ同然にポイ捨てされた後ろ縛りの白痴タルタルは
ヘドロまみれで冷たい水たまりの中、すっかり凍えてそこから出る事も
出来ないまま、親を求める子猫のように、悲しげで心細い耳障りな鳴き声を
いつまでもいつまでも上げている。

捨て樽「ピンキュゥゥ〜…ピンキュゥウ〜…ヒグッ…ヒギィ〜…タゥタゥ…」
クズ男1「んじゃぁボケェッ!!じゃかぁしいんじゃワレェコラァっっ!!!」
クズ男2「いつまでもビィビィ泣いてんなやっ!!さっさと死ぃねっ!!!」
『ボカッ!!』『ドカッ!!』『ガァンッ!!!』『グシッ!!』『グドッ!!』
捨て樽「ピィイイイイィイィィィィッッッッ!!!!!」
世の中の不満を一気にぶちまけるかのように、男たちは凍死寸前で身動きの出来ない
小さな体をこれでもかっ!!このやろぅっ!!!と言う具合、ここぞとばかリに
殴る蹴る蹴るっ!!うずくまったタルタルの悲痛な命乞いも叫び声もすべて無視、
歯が折れようが耳が裂けようが、まるっきりお構いなし…
ひどく叩かれ続けた弱い者は、さらに弱い者を決して許しはしないモノなのだ…

506 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 19:36 [ lrlMdz6c ]
 しばらくして、この惨めなタルタルはようやく水たまりから出られたようだった。
さんざんボコボコにされた上、金目のモノを根こそぎ強奪されて、ではあるが…
 裸同然でうつ伏せに地面に打ち捨てられたタルタルは、身の上の不条理と極寒の寒さに
ガクガクブルブル打ち震え、黒目がちな小さな目からボロボロボロボロと涙を垂れ流し
声にならない悲痛な悲鳴を体全身から発している。
 あまりといえばあまりの仕打ち。見るに見かねたオレは、嗚咽をくり返す
小さな震えるタルタルにぶっきらぼうに歩み寄り、いらないボロ布を傷だらけの小さな体に
乱暴にまいてやると、うろ覚えな治癒魔法をいくつか施す。
 うつ伏せのタルタルは始め、また殴られるものと思い、ひどく怯えて小さく
丸まったのだが、どうやら助けてもらえるんだとわかった途端、アゥアゥと巨漢の
オレを全身で見上げ、何かを強烈に訴えるかのように眼差し、堰をきってビィビィビィと
泣きじゃくった。オレの足に必死に泣きすがる非力で小さくみっともない劣等種族に
一瞬、手放してしまった家族の…心から愛したわが子の影を見出したのだが、
すぐに頭を振ってその甘い空想を振払った。ここで甘い妄想は禁物だ。けっして夢など
見てはならない。現実とのあまりのギャップに耐えられず、心がこなごなに壊れてしまう…。

507 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 19:36 [ lrlMdz6c ]
 オレにすがりつき、どこか安心気味な汚いタルタル…心惑わす悪魔の珍獣をオレは
強烈に蹴り飛ばすっ!!ひどく吹き飛びゴロン !ゴロゴロゴロ〜ガァアンッ!!
壁にぶつかって放心気味のタルタル。何が起こったのか見当も付かず、しばらくピスピスと
鼻を鳴らしていたのが、すぐに絶望的な表情をし、奇声にも似た悲鳴を一つ上げ、ひたすら
オレに助けを求めて来る。それを無情な足払いですっ転ばして一言
オレ「助けるのはここまでだ。何も信じるな。死ぬぞ…」
 茫然自失でプルプルと震え、それでも切ない涙目ですがるようにオレを凝視するタルタル…
しかし、そんな甘えは許されない。弱肉強食のこの掃き溜めでオレのした事などただの
自慰にすぎない…絶望する劣等亜人に背を向けてオレは自分の戦いの準備にかかる。
これからやって来る極寒の夜に備え、死なないための寝床を整えなければ
ならないのだ…

捨て樽「ピィっ!!ピィイイィィイィィィイィィ〜〜〜ッッッッッッッ!!!!!」
小さく弱きタルタルの悲しき鳴き声がいつまでもいつまでも灰色の空間に響き続けるのであった…

508 名前: 再会(1) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:22 [ pdCCjEEI ]
子タルをさらってきてから約1月が経ちました。
冬の厳しい寒さもピークを過ぎ、僅かではありますが春の暖かさを感じる時期となりました。
私は子タルに考えられる全ての虐待をし尽くしてやりました。
ですから今日は子タルとお別れをする日なのです。
勿論野良に返すつもりは全くありません。収容所送りにしてやるのです。
そろそろ所員が迎えに来る時間です。
私は部屋の隅で完全に怯えきっている子タルをつまみあげると、
部屋の前の廊下に放り出し、サッカーのようにドリブルをしてやりました。
階段から蹴り落としながらマンション入り口へと向かいました。
「ビギャアアアァァ!!」「ピィィイイ!!」
子タルのこの悲鳴を聞くのも今日が最後です。
そう考えると妙に感慨深かったのでした。
部屋で待っていても所員は来てくれますが、あえて1Fまで降りてきたのにはある理由があったのでした。

509 名前: 再会(2) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:23 [ pdCCjEEI ]
実は10日程前からグミがマンションの周囲で私と子タルの様子を伺っていたのです。
本当ならすぐにでも子タルを助けてあげたいのでしょうが、ノコノコ私の前に出ていっては以前の二の舞だと考えていたのでしょう。
グミがゴミ捨て場からこちらを伺っているのが窓を覗けばすぐに分かりましたし、
私が子タルを連れて散歩(という名目の虐待)に出かけるときにはすぐ後ろをトコトコ付いてきておりました。
私が後ろを振り返ると、慌てて物陰に隠れておりましたが、それは尾行と呼ぶにはあまりに拙いもので、
グミは私に気付かれていないと思っていたようですが、バレバレでした。
そうです、グミをおびき出すためにマンション入り口で子タルを所員に渡すのです。
すぐに所員のガルカが上側が開いたダンボールを持ってやってきました。
「これはこれは、収容所を毎度ご贔屓にして頂いてありがとうございますガル。」
深く所員は礼をしました。
「いやいや、いいんですよ。それよりコレ、お願いしますね。」
と私は子タルを差し出しました。
子タルもこれから行くところが自分にとっていい所ではないということに勘付いているようで、
「タルゥー………」
と力なく耳を垂れ下げておりました。
「かしこまりましたガル。この子タルには想像を絶する地獄を用意しておきますのでご安心を下さいガル。」
と所員がダンボールに子タルを入れたその時です。

510 名前: 再会(3) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:23 [ pdCCjEEI ]
近くのゴミ捨て場から小動物が……、いえグミが飛び出してきたのです。
「お、お願いしますタル!その子を連れて行かないで下さいタル!」
などと叫びながら所員に飛びかかろうとするグミに私は足をかけてやりました。
「ピギャ!」とうつ伏せに転んだグミを右足で踏みつけてやりました。
子タルもこの事態にダンボールの上で/panic motionを始め、
「タルゥ!?ミャミャ!?ミャミャァ!!」
と叫び始めたのです。
「お願いしますタルゥ!その子を収容所だけには連れてかないで下さいタルゥゥ!」
足の下で哀願するグミを無視し、
「あ、いいですよ、コレは私が押さえておくので所員さんは行ってください。」
「そうですガルか、ではまたご贔屓にガル!」
所員が離れて行くにつれ、2匹の絶叫は強まるばかりです。

511 名前: 再会(4) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:24 [ pdCCjEEI ]
「お前ら一家はそろいもそろって同じ行動をするなぁw」
そうです、この光景はポン吉の時と、子タルの時と全く同じなのです。
「わ、分かりましたタル、それなら私も収容所送りにしてくださいタル!」
それは突然の思いがけない発言でした。
「ほう、子タルが地獄を見るなら自分も見る、というのかね?いいだろう。お前も収容所送りだ!」
私は所員を呼び止め、グミも連れて行ってもらうことにしました。
2匹はダンボールの上で抱き合い、
子タル「タルゥ!!^^ミャミャ!!ミャミャ!!^^」
グミ「今まで辛い目に会わせてごめんなさいタル。でも安心するタル、もうママは2度と離れないタル…」
などと涙を流して喜んでおりました。
一緒にいられるなら、もう収容所でどんな仕打ちを受けても構わないといった様子でした。
私は喜ぶ2匹には聞こえないように、所員にあることを耳打ちしました。
所員はそれを聞いてニヤリと笑い、不気味にうなずいたのでした。
私は2匹を見送ると、久しぶりに一人の部屋に戻ったのでした。

512 名前: 再会(5) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:24 [ pdCCjEEI ]
(以下当日のゴブ看守の日記)
今日の夕方タル母子が収容されたゴブ。
何故か2匹で随分と喜んでいたゴブ。
収容されるのにあんなに喜んでいたのは初めて見たゴブよ。
2匹を連れ帰ったガル所員が依頼人からの要望を聞いてきたゴブ。
その要望を聞いてニヤリとしてしまったゴブ。
早速実行に移してやったゴブ。
食肉加工場に連れてきて、2匹を無理矢理引き離して子タルの見ている前で母タルを食肉加工してやったゴブ。
母タルの最後の絶叫もなかなかだったゴブが、子タルの絶叫はそれ以上だったゴブ。
子タルは母タルを助けようとしたかったみたいゴブが、屈強なガル所員に体をつかまれて泣き叫んでいたゴブ。
子タルは見たことないような激しい/panic motionをして大量の涙を流しながら
「ミャ、ミャミャァ!!!?ミャミャアアアアァァ!!タルゥゥ!!タルゥウウウウゥゥ!!!ミャみゃあああぁぁ!?
 アギュレfsふぇわjろオイjjqpw……!!!!!」
などと聞いたことのないような絶叫を繰り返していたゴブ。
食肉加工が終わる頃には子タルは精神崩壊気味だったゴブ。
子タルもいずれ食肉加工されるゴブからきっと有意義な見学だったゴブよ。
実はこの食肉加工の一部始終はビデオに収めておいたゴブ。
このビデオをこれから毎朝子タルに見せてやることにしたゴブ。
これも依頼人からの要望ゴブ。
この依頼人は2年前からの収容所の大のお得意様ゴブが、全く素敵なお得意様ゴブw。 (終わり)

513 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:37 [ xnZ1ceJY ]
>505-507
つづき乙です、甘ったれた糞樽の末路がナイスでした。

>508-512
最終章待ってました!
しかしこのご主人、グミにかけたかかと落としといい、足技が達者ですなぁ…

514 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:39 [ LutGkXQw ]
樽親子長編乙!
実は食肉加工は魔女さん特製の催眠誘導で苦痛も無く暴れることなく
自ら加工装置に入る事になってる(手作業だとつまみぐいの恐れがある)
んだけど・・

まぁ特別な措置でこういう拷問もあるのだろうということで
次回策に期待しています

>>505作者も乙!
男の葛藤とかが良くかけてて良かったですよ

>>504
まぁ馬鹿タルの考える事だからいつもこんなんだけどね

515 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 20:59 [ oirVkDn2 ]
>503
特撮板に帰れ、ヴぁか

516 名前: 所長 投稿日: 2004/02/12(木) 21:27 [ QTXlJkl6 ]
何、樽共の不満が高まっているだと?
一日3食で寝床も完備のこの収容所になんの不満があると言うんだ・・・
何?自分より下等なヤツが居ないのが不満?
お前のペンタスラストでもどうにもならないな、それは。
しかしどうすればいいんだ。全員殺して肉にしても狂樽病のおかげで輸出禁止だしな・・・

そうだ、こうしよう。
おい!ヴァナ中におふれを出せ!

〜〜〜数日後〜〜〜
糞樽共!所長が直々にお前達にプレゼントだ!
体操が終わって牢屋に戻ったときおまえらは自分たちより遙かに下等な生物を目にするだろう!
「おお!やったタル!初めて僕らの言い分が通ったタル!」
「う、うれしいタルよ!生きててよかったタル!早速牢屋に戻るタル!」

牢屋にて
「クポ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

何、最近牢屋に得体の知れない肉片が転がっている?
樽共の数に変化がない?なら共食いではあるまい。一体どこから肉を入手したんだ?

517 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/12(木) 22:34 [ SKcBwpm6 ]
「再会」面白かったが、どうも「食肉加工」ってのが肌にあわん。

518 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 01:57 [ NiXAS/7Y ]
>>508
とても面白かったです、次回作お待ちしています
グミ、2回も川に放り込まれて戻ってくるとはしぶとい奴w

519 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:09 [ iCD/MUsk ]
南サンドリアの街路は夜にも関わらず賑やかだった。
冒険者達が、冒険で得た様々な品物を目の前に並べて売りさばく為列をなして道端に座り込み、
競売所を中心としたあちこちで旅の仲間を募る呼びかけが聞こえている。
だが、劣等種族のタルタルまでもが冒険者面をして往来を歩く様は、忌むべき都市の退廃と映るのだろうか、
苦々しい表情を浮かべたエルヴァーンの老人が足早にその場を通り過ぎて行った。
俺はとあるクエストをこなすためにパーティを組んだのだが、
集合場所に着いて驚くべき物を見る羽目になった。

520 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:11 [ iCD/MUsk ]
メンバーの中に暗黒騎士のアーティファクト装備に身を包んだタルタルが一匹…
そいつが片手に持った鎖に繋がれていたのはなんと俺と同族のエルヴァーンの少女だった。
装備からして白魔導師のようだが、ご丁寧に犬の首輪に鎖を付けている。
「そ、その娘もパーティメンバーだよな?」
そのエル♀の風体に面食らったリーダーの髭ヒュームが質問する。
風の噂にタルタルを忍術代わりに使うエルヴァーンの忍者が居ると聞いた事があるが、まさか…
「あ、この尻女はボク専用ケアルタンクタルwwwwwww」
「おい、それじゃあメンバーの回復はどうするんだ!?」
「はぁ?そこのお前がやればいいタル^^あ、この世界最強最優秀種族のタルタル様と違ってゴミ種族の首、しかも垢魔導士のMPじゃ心細いタルかwwならケアル500ギルからでかけてやってもいいタルよw」
樽が鼻水を手で擦った汚らしい指で俺の方を指し、憎たらしい声で言い放つ。
寄りによってこんな奴とパーティを組む事になるとは…

521 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:12 [ iCD/MUsk ]
気にしないで。私も回復フォローするから…。」
今にも剣を抜かんばかりの俺の怒りを察した黒魔導師のミスラがそっと耳打ちする。
彼女も暗樽の物言いにかなりの不快感を覚えているようだ。
「……では人数は揃ったことだし、目的地に行くことにするか。」
かなり不穏な雰囲気のまま、パーティは目的地に向かう事となった。

目的地にたどり着いたのは良かったが、この暗樽やはり飛んだ食わせ物だった。
指示を無視して戦う必要のないモンスターにまで戦闘を仕掛け、
リーダーを戦闘不能寸前に追い込むわ、地図もないのに勝手に突っ走り、道に迷うわ…
俺とミスラのMPも尽き、さすがに疲れがピークに達したので一旦キャンプを張り、一休みすることになった。
サンドリアティーがパーティ全員に振る舞われ、戦闘の緊張から解放されたホッとした雰囲気が辺りを包むかに見えた。

522 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:15 [ iCD/MUsk ]
しかし、暗樽のわめく声でその雰囲気は一瞬にしてかき消された。
「ミルクがないタルゥゥゥゥ!!ミルクティーが飲みたいタルゥゥゥ!!」
/panic motion でギャーギャータルタルと糞やかましいことこの上ない。
「あの…セルビナミルクは…重いからって…買ってこなかったじゃないですか…」
エル♀が小声でおずおずと言う。
「じゃぁお前が乳を出してミルクティーを作れタル!!」
何を思ったか、暗樽はエル♀にしがみつくと、胸をあらわにして揉みしだき始めたではないか!!
「や…止めて下さい…無茶です…」
当たり前だ、子供も産んでないのに母乳が出るはずがない。
「じゃあさっさと借金を返せタル!!この貧乏エルが!!」
エル♀は恥辱に震えながらも借金のことが樽の口から出ると、その身を糞樽に委ねようとした

523 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:16 [ iCD/MUsk ]
もう我慢の限界だ。俺は剣を抜き放ち、後ろからこの糞暗樽に斬りつけた。
身にまとうAF装備の所為で大したダメージは与えられなかったが、斬りつけた衝撃でエル♀の体から暗樽を引き剥がす事には成功した。
「ピィィィ!!何するタルこの首垢!!」
「いい加減にしろこのゴミ野郎、叩っ斬ってやる!!!」
俺の剣幕に一瞬ひるんだ暗樽だが、すぐに小馬鹿にした笑いを浮かべ、武器を取りだした。
「ぷw最強暗黒タルタル様に首垢ごときが勝てると思ってるタルかwwwwww」
俺も伊達に冒険者をやっている訳じゃない。
樽とは言え前衛の攻撃力があなどれないのは百も承知だ。
だがこいつだけは絶対に許せなかった。
「……止せ。」
髭ヒュムが俺の手を押しとどめた。
先ほどの様子とはうって変わって恐ろしいまでの威圧感が髭ヒュムの体中から沸き上がっていた

524 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:19 [ iCD/MUsk ]
「君が手を汚すことはない、ここからは……我々の仕事だ!!」
髭ヒュムが自らの髪を引っ張り、放り投げる
…そこに現れたのはまばゆいばかりの禿頭であった!
「この悪徳樽は我が収容所が追っていたのだ。しばらく泳がせていたが、
その悪徳ぶり、しっかりと見とどけさせて貰った。貴様の運命もここまでだ!!」
「一匹が二匹に増えたくらいで何も変わらないタルwwww」
暗樽はまだ調子づいて/huh motion などをしているが、
今目の前にいる相手の実力が全く分かってないのか…お目出度い奴だ。
「劣等ヒュムはさっさと死ねタル…グギャァピィ!!!」
暗樽が鎌を振り下ろす前に禿ヒュムは既に暗樽を蹴りつけていた。
何度も闇雲に鎌を振り回すも、禿ヒュムには毛筋一本ほどの傷も付けられていない。
それどころか禿ヒュムの的確な打撃にAF装備はひしゃげ、ほとんどボロクズのように暗樽は痛めつけられていった。
「ピィッ!?な、何で…」
「「当たらなければどうと言うことはない。」ある軍人の言葉だ。覚えておけ。」
そして必殺の大技が暗樽を襲った。あれこそが噂に聞く「夢想阿修羅拳」!
暗樽は面白いように吹っ飛び、壁にめり込んだ。

525 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:28 [ iCD/MUsk ]
「ギヤプキュ;アイヤjkbァfgyhjヴァァ:」亜;〜!!!」
「さて、ここで痛めつけるのはこの位にしておこう。」
髭…いや、禿ヒュムが指を鳴らすと、今までどこに隠れていたのだろうか、
同じ様な姿のヒュムや、ガルカが集団で現れた。
その手には今の暗樽と同じくボロボロにされたタルタル共が居た。
おそらく奴の仲間だった樽なのだろう。
「お仲間も待っている…地獄はこれからだ。」
「ヒィッ、止めてイヤタルーーーーー!!!」
暗樽を含むタルタル共はガルカ達に蹴り転ばされながら、去っていった。
「さあ、もう大丈夫ニャ。」
黒魔ミスラが、戒めからエル♀を解き放っていた。
「あ…私…」
「奴が言っている借金は我々が何とかしておこう。君は今日から自由の身だ。」
禿ヒュムは安心させようと彼女の頭をなでる。
先ほどの鬼神のような様子とは違い、父親のような暖かい声だ。

526 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 04:38 [ iCD/MUsk ]
君の勇気には感服させられた。
もしタルタルに悩ませられることがあれば、このパールを使うといい。」
禿ヒュムは俺の方を向くと、手に一つのリンクパールを握らせた。
「所長。そろそろ戻りましょう。」
「うむ。ではデジョンを頼む。」
禿ヒュムとミスラはデジョンを唱えるとその場から消えていった。
「…行っちゃったな…これからどうする?」
彼女は答えない。
いきなり自由の身だと言われて混乱しているのだろうか?
しばらくして彼女が口を開いた。
「もし良かったら…少しの間だけでいいんです、私と一緒に行動して貰えませんか?」
俺は無言でうなずくと、彼女の手を取った。



527 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 11:16 [ qJS4U9ac ]
>519
ええ話や・・

528 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 11:56 [ XxJzEZto ]
>>「「当たらなければどうと言うことはない。」ある軍人の言葉だ。覚えておけ。」
ワロタ

いい話ありがとう

529 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 12:05 [ L5cvbG.. ]
>>519-526
この二人の続きが気になります・・・w

530 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 12:12 [ 5bEMyg8I ]
>>519
じーんときちゃったね
グッジョブであります

531 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 13:02 [ ifEAKriM ]
>>508
面白かったです、乙です。
でもちょっと主人公が悪役っぽくなってしまっているかなぁ。
歪んだ愛情みたいなのが感じられたらもっといいかも

532 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 13:35 [ JRehR8BU ]
お前らは鬼たる・・・

533 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 14:01 [ fMio6qDw ]
犯しタル―――――――――――――――――――――!

534 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 19:24 [ R3vApSck ]
寒さの厳しいサンドリア王国。
バストゥークで育った僕にはとても辛い。
空は雲で覆われてあり、どんよりとしている。
時折吹く風が肌に突き刺さるかのようだ。
無慈悲に吹く風はかつてヴァナ・ディールを冒険していた時に、北の大地を旅した時の事を思い出させた。
僕は最近冒険者を廃業したばかりで、自分の生誕した国であるサンドリアに住んでいる。
生まれてすぐに両親は亡くなり、赤子だった僕をヒュームの人が引き取ってくれたのだ。
エルヴァーンである僕は、冒険者を辞めたその時は帰るべき国はサンドリア、と決めていた。

・・・僕は南サンドリアの皮ギルド近くを歩いていた時。
道端に小さな何かが倒れているのを見つけた。
それはおかっぱ頭の小さなタルタルだった。
その小さな手と足は寒さで赤くなっている。
道を行き交う人々はそれを汚らしいものを見る眼で一瞥するだけだ。
サンドリアの人々はタルタルに対して冷たい。
家畜同然、いや家畜以下として扱っている。
おかっぱ頭のタルタルはうつぶせのまま震えている。
かろうじて息がある、と言ったところか・・・。
ふと、空から白いものがふわふわと舞い落ちてくる。
雪が降ってきた。
再び、視線をタルタルに移す。
体を丸めて、暖をとっているらしかった。
「ピィィ・・・ピィ・・・・」
弱々しく、鳴く。
死への抵抗。
僕は、そのタルタルへと歩み寄る。
「タルゥ・・・?」
靴音に気がつき、顔を上げる。
鼻からは鼻水が垂れている。
汚らわしい・・・。
確かにそう思うのも無理はない。
だがそれ以上に哀れみの感情が僕を支配した。
不思議そうに僕を見つめるタルタル。
僕はそのタルタルを抱きかかえ、家路についた。

自宅に着くまで、タルタルは僕の腕の中で震えていた。
何も話さず、ひたすらに震えていた。
まず僕はタルタルの体を洗ってやった。
手と足が冷えきっていたので、多少ぬるめのお湯で。
着ていた服も洗濯する。
そしてタオルを肩にかけてやり、タルタルを暖炉の前に置き、
「ちょっと待っててな。」
と告げ、台所へと向かう。
ホットミルクを作ってやり、それをタルタルに飲むよう促す。
夢中でそれを飲み干す。
しばらくして、ふぅ、と一息つき、タルタルが場の沈黙を破る。
「ありがとうございますタル、あなたは命の恩人さまですタル。」
眼からぽろぽろと涙をこぼし、小さな体を丸めて土下座するタルタル。
話を聞くと、名前はピリリ。(と呼ばれていたとの事。)
かつて人に飼われていたが、邪魔になって捨てられ、そして野良樽と化したらしい。
野良樽の集団からも爪弾きにされ、町ではエルヴァーンに暴力を振るわれ、絶望の淵だったと言う。
僕は幼少の頃ヒュームに苛められていた。
ガルカからも馬鹿にされていた。
そんな幼少の頃の己とピリリが重なった。

僕はピリリの頭を撫でてやる。
そのまま腕に抱き、ベッドへと潜り込む。
ピリリは戸惑いながらも、柔らかい布団の温もりに安心してか、すぐさま寝息を立てていた。

僕はピリリを家に置こう、と心に決めた。

535 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 19:42 [ SUjSmgdo ]
>>534
うーん・・・・これは萌え樽スレのネタなのでは・・・。

536 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 19:49 [ qJS4U9ac ]
>>535
楽しみはこれからこれからw

期待してますよ
もし萌樽でいくのならこちらでリレーしていい感じでつないでいくので無問題

537 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/13(金) 23:22 [ NiXAS/7Y ]
>>536
全くですな、続きが楽しみです
この心温まる話がどう変わっていくのかが考えるだけでワクワクしてきます

538 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 10:51 [ MH6Dfowk ]
>>534
僕は好きだなぁ。「飼う」とか使うと、あっちでは嫌がられるんだよね…
前に書込んだら『出てけ〜!!』とか言われた。

しばらくして、こっちで改造されていたのには泣いた。
リレーならともかく、改造はやめてくれ…

539 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 11:18 [ P7QlWjVU ]
>>538
でも樽を倉庫にして飼い殺してる樽萌えも多い罠。

ポン吉がまだかわいがられてたときの、
散歩に出るとき、さりげなく首輪つけるのがなんか、
愛情をもっているくせに、屈辱的で良かったなぁ

540 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 11:53 [ IqPvzTZU ]
ピリリは素直で可愛らしいタルタルだった。
進んで家事や清掃などを行う。
『また捨てられるかもしれない』と言う恐怖がそうさせているのかもしれない、と疑ったりもしたが
しばらく一緒に暮らしていく内に、それは彼女の性格だと理解した。
僕は彼女が快適に暮らせるように梯子を作った。
料理をする時、トイレで用を足す時などのために。

冬の寒い朝、ピリリに起こしてもらい、起床する。
ゴミ捨てを終えて家に入ると、テーブルの上に朝食が並んでいた。
朝食を済ますと、ピリリはこんな事を口にした。
「ご主人様、これからは朝のゴミ捨ては私がしますタル」
僕はそれだけはさせなかった。
外に出ると言うのはタルタルにとっては崩れかけた橋を渡る事に等しい。
飼われている(こういう表現はしたくないが)以上は、町に住むエルヴァーンは手を出さないと思うが、事故にみせかけて・・・
例えば、凶暴で大きな犬をわざと放すとか。
そういったことも考えられる。
だから買い物とかも僕がしていた。
「お願いですタル、少しでも恩返しがしたいんですタル」
ピリリの懇願に僕は折れることにした。

僕はピリリが外に出た時、すぐに家の中に逃げられるように、玄関のドアにペット用の小さな出入口を取り付けた。
動物扱いだが仕方がない。
タルタルはドアノブに手が届かないのだから。
それでもピリリは喜び、飛び跳ねていた。
「極力外には出ないこと」
と言い、僕は仕事に出掛けた。

僕は北サンドリアの木工ギルドで働いていた。
親方に言われ、木材をノコギリで切る作業を行っていた時、となりの作業台に同僚が来る。
彼も僕と同様に木材を切っていた。
「よう、カプーノ。 お前最近タルタルを拾ったんだってな?」
作業をしながら同僚が話しかけてくる。
その言葉に頷くと、同僚はケタケタと笑う。
「お人好しだなぁお前は。 奴等は獣人以下の最低な種族だぜ?
 奴等に気を許したら・・・痛い目にあうぜ。」
切り終えた木材を床に置き、新たな木材へと手を延ばす。
「あの見た目で人を信用させておいて、いつかは寝首を
 カッ切る・・・そして金目の物を盗んで、ドロン。
 何人の愛樽家が犠牲になったか解りゃしないぜ?
 悪いことは言わねえ、カプーノ。
 収容所に送るなり、殺すなりしちまった方が良いぞ。」
木材を掴もうとした手が宙で止まる。
もしピリリが、僕を騙しているのだとしたら・・・。
胸に不安が広がっていく。
そんな馬鹿な、と頭を強く振るい、木材を掴んだ。
しかしいくら仕事に没頭しても同僚の言葉が焼き付いて離れない。
苛立ちが募る。
ノコギリをひく手も、つい力がこもってしまう。
バキンッ、と言う軽い音がする。
力をこめすぎたせいで、ノコギリの金具の部分が根元から折れてしまった。
くそ、と悪態をつく。
苛立ちは仕事が終わる間際も、尚続いていた。

541 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 12:59 [ IqPvzTZU ]
僕は頬を赤らめて家路についている。
同僚の言葉を忘れたくて、飲み慣れない酒を煽った。
しかし飲めば飲むほど不安は大きくなり、苛立ちは強くなった。
ヒックとしゃっくりをする。
今日は家に着いたらそのまま寝よう。
ピリリと顔を合わせると、八つ当たりしてしまうかもしれないから。
自宅のドアの前についた時、少し違和感を覚えた。
設置したばかりのピリリ用の出入口が壊されていたのだった。
木の破片が外には散らばってないとすると・・・
外側から壊されたのだろう。
しかし一体誰が?
僕の酔いは一気に醒め、言いようのない不安が身を包んだ。
家の中がカチャカチャとやかましい。
僕は音を立てないようにドアノブを回し、家の中へと入っていった。

「あ〜 なにもないタル〜!!」
「まったく!シケた家タル!!」
聞き慣れない声。
声のした部屋へと忍び足で向かう。
そっと物陰から覗き見る。
頭がボサボサで、ボロボロの緑色の服を着た樽樽。
シーフのアーティファクトだ。
もう片方は黒い鎧に身を包んだ、まるで大きなゴキブリ。
暗黒騎士のアーティファクトに身を包んだ樽樽。
この辺りの野良樽のボスだろうか。
そして縛り上げられたピリリ。
「チッ、さぞや裕福かと思ったのに何もないタル」
ボサ樽がペッと唾を吐き捨てる。
「愛樽家は裕福なやつが多いのにタルね、期待外れタル〜」
/laugh motionする樽。
「やい、おまえ」
ゴキブリ樽・・・ゴキ樽が爪楊枝みたいな両手剣を持ち、ピリリに向ける。
「おまえは知ってるタル? この家のどこに金目のものがあるタルか?」
凄んでいるらしいが、はたから見ると間抜け以外の何物でもない。
シーフ樽はテーブルの上に並んでいる晩飯をガツガツと食べている。
その様子は目を覆いたくなるほど、汚らしい。
「し、知らないタル!知ってても貴方達なんかに教えないタル!」
豚の丸焼でもされるかのように縛り上げられているピリリ。
その返答にゴキ樽は両手剣の刃の平たい部分で、ピリリをひっぱたく。
「ピ、ピィィ!?」
痛みにうごめくピリリ。
それを見てシーフ樽が足をパタパタさせて笑う。
「もとは野良樽のくせして生意気タルね〜
 拾われたからって良い気になってるタル。
 白状しないとシックルムーンを食らわすタルよ〜?」
「し、知らないタルゥ・・・」
僕は助けずに、そのまま様子をじっと見つめる。
シーフ樽がテーブルから降り、ピリリに にじり寄る。
「素直じゃないタルね、おまえ。
 その意地がどこまで続くか、調べてやるタル^^」
ボーンカジェルを手に持つシーフ樽。
糞樽二匹は武器を振りあげる。
「ピギッ!? ピィィィーーー!! やめっピギィ!! ギャピピィィィィ!!」
ドカドカと容赦なくピリリを殴りつける糞樽。
のたうちまわるその様を楽しんでいる。
「ケタケタケタ、良い声で鳴くタルね〜〜」
同種族同士で傷をなめあうどころか、傷つけあい、奪い、騙しあう。
嫌悪感から吐き気がする。
しばらくして、ピリリは悲鳴を上げなくなった。
ぐったりとしてもう虫の息だろう。
「白状する気になったタル?^^」
シーフ樽がピリリの髪の毛を引っ張りあげる。

542 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 13:25 [ DdVDqFrA ]
うお、面白いじゃん!
新人さんかな? あまり見ない文体だね

543 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 13:38 [ IqPvzTZU ]
ピリリは僕の財布の隠し場所を知っている。
僕は冒険者の時、PTを組んだシーフとの野宿の際に
財布を盗まれた経験がある。
以来、僕は枕のカバーの中に忍ばせるようにしている。
ピリリはそれを知っている。

「し・・・知・・・らないタルゥ・・・」
その言葉を聞き、シーフ樽はピリリを蹴飛ばす。
「暗黒たん、もういいタル。
 引き上げるタル><」
「じゃあ仕上げにこいつを暖炉の中につっこんで帰るタル〜
 それなら骨も残らないタル〜」
「良いアイディアタルね^^
 飼い主も火葬の手間が省けて、一石二鳥タルwww」
シーフ樽は/clapする。
「ピ、ピィッ!!?」
ゴキ樽はひょいとピリリを持ち上げる。
そのまま暖炉の前へとトコトコ歩いていく。
燃え盛る炎が狂気の権化に見える。
弾ける火の粉はピリリを誘うかのようだ。
「さあ最後のチャンスタル〜
 金目の物の在処は知らないタルね?」
ニコニコと満面の笑みのゴキ樽。
ピリリはぐったりとしている。
そして鼻で笑う。
「糞樽に話すことなんてないタル」
その言葉を聞き、シーフ樽はさぞたのしそうに笑った。
「おまえは糞も残らず灰になるタルwwwww
 ケタケタケタケタwwwww」
「馬鹿なやつタル〜」
ゴキ樽もそれにつられて笑う。

酒の酔いは完全に醒めていた。
心臓が早鐘のように鼓動する。
糞樽め。
お前たちみたいな奴がいるからタルタルは樽樽と揶揄されるのだ。
怒りが水のように染み込んでゆく。
粘っこいドロドロとした憎悪が、僕を支配する。

ピリリを暖炉に放ろうと身体を反らせたゴキ樽に足払いをする。
「ぶぎゃっ><」
無様な様子で転がる。
ピリリが床に落ちる。
気絶しているようだった。
僕はピリリを椅子の上に置く。
「いたた・・・何するタル〜!」
僕は糞樽二匹を見下ろす。
「その馬鹿タルの飼い主タルね?」
シーフ樽が僕に対して指をさす。
僕はゆっくりと頷く。
ゴキ樽は嬉しそうに飛び跳ねる。
/joy motionを繰り返す。
「せっかく忍び込んだのに、収穫無しにならなくて
 良かったタル〜〜 さあさあ、飼い主。
 さっさと金目の物を出すタル〜」
僕は無言で二匹を睨む。
その様子を見て、/angry motionではねる二匹。
「LV60のボクたん達に刃向かう気タル?><
 首のくせしてむかつくタル!!」
ゴキ樽が両手剣を振りかぶる。
僕は笑った。
顔を歪めて笑った。

544 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 14:21 [ IqPvzTZU ]
「ビギャッ!!」
ゴキ樽が無様な声で鳴く。
頭を踏みつけて、そのまま叩きつけた。
「あ、暗黒たん!?><;」
僕はそのままぐりぐりと頭を踏み、床に押し付ける。
「ななななんでタル〜!? ボクは最強の暗黒なのにブブブブ」
更に踏みつけ、口を塞ぐ。
ばたばたともがくゴキ樽は、正しくゴキブリそのもの。
思いきり蹴飛ばす。
「ぎゃんっ!!」
サッカーボールを蹴るようにして蹴飛ばされたゴキ樽は
壁にぶつかり、べちゃっと床に落ちる。
シーフ樽は脅えきって小便を漏らす。
「ななな、なんでタル!?
 暗黒たんはLV60の強い強い暗黒騎士タルよ!??」
僕は低い声で笑う。
頭の悪い糞樽どもめ。
「僕は暗黒騎士LV75だったんだよ。」
その言葉を聞き、脅えるシーフ樽。
そのせつな、シーフ樽の首を掴む。
「ごごごご、ごめんなさいぃぃ〜〜!!><
 出来心だったんですぅ〜!!」
そんな言葉は耳に入らない。
勢いよく床にたたきつける。
「ビギッ!! ギャピッ!!」
そして倒れているゴキ樽も空いている手で掴み、二匹同士をぶつかりあわせる。
「ご、ごめんなギャッ! わ、悪気はなガッ!!」
シーフ樽の言葉を無視して、ひたすらかちあわせる。
汚らしい血が飛び散る。
しばらくすると、二匹は何も喋らなくなった。
僕は手に持っていた二匹を離す。
そして気絶しているピリリを寝室へと運んだ。

疑ってすまなかった、ピリリ。

そう胸で呟くと、僕は寝室を後にした。
糞樽共のいる部屋へと戻る。
僕が帰ってきたのを確認するため、二匹は顔を上げる。
「ご、ごめんなさいタル・・・樽愛好家の人はお金持ちが
 多いから、つい出来心で・・・」
シーフ樽が弱々しく呟く。
「ボ、ボク達も生活が苦しいタル〜・・・仕方なく
 泥棒みたいなコトをしてたタル〜」
ゴキ樽もそれに加わる。
僕はこの二匹の哀れみを感じた。
荒んだ生活、差別。
エルヴァーンの僕には解らない、数多くの苦しみがあるのだろう。
ふう、と一息つく。
「それは気の毒だ・・・可哀相に。」
僕は手で顔を覆う。
二匹の樽が眉を八の字にする。
「ありがとうタル・・・許してくれるタルね」
僕は肩を震わせる。
嗚咽を漏らす。
「あなたは良い人タルゥ〜・・・」

「誰が許すなんて言った。
 もっと苦しめてやろうと思っただけさ。」

顔を覆ったのは、眼も当てられないくらい、哀れで、小賢しくて、汚らしいから。
肩を震わせたのは、同情を誘おうとしたこの糞樽共に対する怒り。
嗚咽と思わせた行為は、同情を誘おうとしたこの二匹を、どう料理してやろうかと言う、楽しみからの蔑みの笑い声。

僕は恐怖に顔を歪めた糞樽二匹を殴り飛ばし、出掛ける支度をした。

545 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 15:18 [ IqPvzTZU ]
糞樽二匹を連れ、僕は自分の仕事場である木工ギルドの前に居た。
鍵を開け、ギルド内へと入る。
石の壁が独自の冷たい質感を感じさせ、材木の心安らぐ香りがする。
「ボ、ボク達をどうする気タルゥ〜〜〜!!?」
ゴキ樽が/panic motionで暴れる。
思いきり角材目掛け、投げ飛ばす。
かしましい音を立ててぶつかり、角材の雪崩が起きた。
「ギャピィィィ〜〜!!!」
ゴツゴツした角材にぶつけられた痛みでじたばたと暴れる。
本当にゴキブリだな、見た目といい、仕草といい、しぶとさといい・・・。
シーフ樽も壁目掛けて投げ飛ばす。
「ビギャ!!!」
石の壁に叩きつけられた痛みは凄まじいだろう。
ボテッと床に落ちたが、動く気配はない。
数々の骨が折れたのだろう。
呻き声を上げるだけだ。
僕はゴキ樽を持ち上げる。
そこで、一つの角材を取り出す。
「ウルシは高くて困る。
 汚いけど、お前の血で代用できないものか。」
「む、無理でしゅ〜〜!! やめてくだジャブブ!!!」
顔を角材に押し付ける。
汚らしい鼻血がべったりと付着する。
「も、もうしませんから許してくだしゃい〜」
僕は顎に手をやる。
「全然血が足りないな・・・」
ゴキ樽の顔を幾度と角材に叩きつける。
ゴンッ、ゴンッ、と鈍い音が室内に響きわたる。
「ギャピッ! ミギャッ!! プギィ!! ピギギッ!! ギヤピピピーー!!」
僕は楽しくて仕方がなかった。
楽器のように鳴る悲鳴は聞いていて心地良い。
ピリリをいたぶられた怒りがその音色によって、更に燃え上がる。
角材の半分が血で赤く染まった時には、いくら叩きつけても血が出なくなっていた。
「ううう・・・ごめんな・・しゃい・・・
 わるいのは全部シーフたん・・・なのタルゥ・・・」
許してもらえないと解ったら、相方に責任をなすりつけようとしているのか・・・。
反省の色が見られないな。
もう既に歯は欠け、黒い鼻は赤い鼻へと変わっている。
醜悪だ。
ゴキ樽を放り投げる。
今度はシーフ樽へと歩み寄る。
髪の毛を掴み、持ち上げる。
そして、血に染まった角材に今度はシーフ樽をたたきつけた。
「ピギッ! ギャッ!!! グギピィーーー!!!!」
木霊する悲鳴は石の壁が跳ね返し、室内を飛び回る。

546 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 16:04 [ IqPvzTZU ]
しばらくし、一本の真っ赤な角材が出来上がった。
糞樽二匹はもう虫の息だ。
僕は角材を満足そうに見つめる。
「ふふん、ウルシじゃこんな色にはならんな。」
糞樽を一瞥し、言の葉を投げる。
「もういいだろう、許そうじゃないか。」
この言葉に反応し、糞樽は顔をあげた。
「も、もう許してくれるタルね・・・?」
僕はにっこりと優しく微笑む。
「ああ、但し、この質問に答えたらな。」
角材を壁にかけ、二匹の元へと歩み寄る。

「僕の家に忍び込もうと言う話を持ちかけたのは・・・
 どっちだ?」
 
二匹は迷わず、お互いを指さす。
「あ、暗黒たんが・・・!!!」
「シ、シーフたんが・・・!!!」
僕はゲラゲラと笑う。
互いに助かろうと必死なのだ。
「そうかそうか、お互いが話を持ちかけたのか。
 それじゃあ貴様等二匹とも許せないなあ。」
目を見開く二匹。
「ち、ちがうタル! あ、暗黒たんがこう言ったタル!
 『あの家にはタルタル用に出入口がいるから泥棒は
 お手のものタル〜』て!!」
「ちがうタルゥ! シーフたんがボクに
 『泥棒ならボクたんにおまかせタル!』て言ったタル〜!」
必死になって言い訳をする二匹。
あまりにおかしくて笑いが止まらなかった。

「会話が成り立ってるじゃないか、アハハ」

僕は糞樽に背中を向け、ある物を取り出した。
ギラギラと輝く銀色の金属。
顔が映るほどに綺麗で新しい。
そう、木工の際には欠かせない『ノコギリ』だ。
今日刃を取り替えたばかりの、切れ味の良いノコギリ。
うっとりとして見つめる僕を、脅えきった瞳で見つめる二匹。
視線を糞樽に移す。
僕の瞳はまるで欲しいオモチャを手に入れた子供のように輝いているだろう。
「ゆ、許してくれるタルよね??^^;;;」
「しょ、正直に答えたタルよ〜??」
二匹は愛想笑いを浮かべる。
だが肉体は恐怖におびえ、尿を漏らしている。

「カンナがけは時間かかるからさぁ・・・・
 やっぱりノコギリの方が良いと思ってね。
 刃を新しくしたばっかりだから、良く切れるよ。」

僕は笑っていた。
黒い狂気に燐々と眼を輝かせ、僕は笑っている。
悪魔の微笑みだった。

547 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 16:16 [ IqPvzTZU ]
糞樽への、制裁。
やはり、その命を持ってして償ってもらう。

僕はじりじりと、歩み寄る。
「ひ、ひぃぃ!!!ピィィィーーーーーー!!!!!!」
二匹は死に物狂いで逃げようとする。
しかし、痛めつけられた肉体は言う事を聞かない。
芋虫のように這いずりまわるだけだ。

僕はゴキ樽を捕まえた。
よもや鎧とは言えないくらい壊れた鎧をはぎ取る。
僕は鼻歌を歌っている。
極上の悲鳴を聞けると思うと嬉しくて仕方がない。
「ピ、ピィィィィーーー!!!!!」
作業台の上で寝かされ、/panic motionするゴキ樽。
僕はゴキ樽を押さえつけると、ゆっくりとその刃を当てた。
そして『作業』に取り掛かる。

「ピギッ!!ギャビッ!!ビギギィイ!!キュプ!ピギッバキュッギャプッグペペ〜〜!!!」

ああっ 聞こえているかい? ピリリ。
糞樽の断末魔だよ。
君は可愛くて、素直だ。
こんなゴミとはちがうさ。
こんなゴミとは、ねっ!!!

「ビィィイイイイイ〜〜〜・・・!!!!」
ゴロン、と丸い物が転がり落ちた。

シーフ樽を捕まえる。
真っ赤に染まった作業台。
脂と血でてらてらと光るノコギリ。
辺りに充満する鉄臭いものを意に介せず、僕はノコギリを当てる。

「ギャビィッ!!ビッ!!ビギギッ!!グププ!プギュウッ!グビィ!アピビャァァァーーー!!!」

ピリリ、君の怪我が治ったら木工を教えてあげよう。
そう、ノコギリってのはね、押して切るんじゃない。
引いて切るんだよ。
力を込めちゃあいけない。
ゆっくり、ゆぅ〜っくりと、切るんだ。
ほら、こうやってさ。
こうやってねっ!!!!

「ピィィギャアアアアアアアアア・・・・!!!!!」

  ゴロンッ



半刻程して、僕は木工ギルドから出てきた。
ずっしりとした重そうなバッグを肩にかけ、赤茶色のノコギリを持って。
僕の服は真っ赤に染まっていたが・・・

夜の闇に紛れて、それに気がつく者はいなかった。
血の匂いに釣られた野良犬を蹴飛ばし、

僕は家路へとついた。

548 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 16:21 [ 4zpuewyg ]
ピリリが金もって逃走しているに100ガルカ

549 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 16:50 [ IqPvzTZU ]
しばらく僕は仕事を休むことにした。
ピリリの看病をしてやらないといけない。
幸い、骨に異常はないようだ。
しかし幾度となく殴りつけられた身体中が、腫れて熱を持ち、痛みに苦しんでいた。
熱と痛みで意識がもうろうとしているピリリ。
小さな声でぼそぼそと、寝言のようにささやく。

「ご主人様、ご迷惑をおかけいたしますタルゥ・・・」

、と。
良いから休んでいなさい、と言葉をかけて、温くなったタオルを水でしぼる。

コンコンッ。

玄関からノックの音。
「こんにちは、収容所の者です。」
ドア越しに聞こえた声に、ドアを開けて答える。

「お疲れ様です。」
「いえいえ、ところでお引き取りになる物は
 ゴミ樽ですよね?」
「ええ。」
そう答えると僕は、ずっしりとしたバッグを渡した。
少し滲んでいるが、収容所の人は気にとめなかった。
「バラしてから二日経ってますから、肉にはならないと
 思いますよ。
 油にでもなれば良いのですが・・・」
僕の言葉にニッコリと笑う、収容所の人。
「いえいえ、とんでもございません。
 むしろ駆除する手間が省けて感謝いたしております。」
「それは良かったです。」
「それでは、失礼させて頂きます。
 ご利用ありがとうございます。」
そう言い終えると、収容所の人は去っていった。

僕は再びピリリの看病についた。
うなされるピリリの耳元で、僕は呟いた。
「怪我が治ったら、木工を教えてあげよう。
 ピリリ用の小さなベッドを作ろうじゃないか。」
その言葉を聞き、微笑むピリリ。
僕もにっこりと笑う。

君は、僕があの糞樽共を惨殺したと聞いたらどう思う?
僕を軽蔑するかい?
ああ、構わないよ。
軽蔑したければしておくれ、ピリリ。
小さな君を護られるなら、それで良いのさ。



それから数日後。

野良樽を惨殺する通り魔が、サンドリアに出没するようになった。
顔や体は隠しているので解らないが、ただ一つ確実な情報は・・・

そいつがノコギリを持っている、と言う事だった。

550 名前: 534 投稿日: 2004/02/14(土) 17:56 [ IqPvzTZU ]
歯切れが悪いかもしれませんが、
終わりです。
ご期待に添えられなかった方、すみません。
誤字も多くて、申し訳ない。

551 名前: 禿藁 投稿日: 2004/02/14(土) 18:20 [ 5bbANEis ]


201 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 18:12 [ 8VbdioWY ]

(1) スレ削除
(2) 新・たるたる収容所3・5棟目
(3) http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1069312403/
(4) 種族叩き

552 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 18:20 [ QskrixEE ]
おつかれさまでした!
樽拾う→調子こいて糞樽→制裁という流れとは違って
とても面白く読めました。

ただ547の記述は直接すぎるのでノコギリを取り出した546のあとすぐに
548へ移行すればより良かったと思います。
次回作に期待していますので頑張ってください!

553 名前: 勝手に続き1 投稿日: 2004/02/14(土) 18:34 [ DqxAs2XA ]
 燃え上がる家を見ながら、おかっぱ頭の小さな♀タルは、薄っぺらい財布を右手に持ち、
ケラケラと笑っていた…馬鹿な首長エルも居たもんだと…
 彼ら野良タルは何時も命がけで生活をしている。わざと汚らわしい格好で同情を引いて
奴らの家に侵入し、金目の物を盗み主人を抹殺し何食わぬ顔をして、お金が無くなるまで
遊んで暮らす。後先考えないタルらしい生活である。
 今回も馬鹿な首長エルが私を家に招き入れてくれた。薄気味悪い男であった。いきなり
服を脱がされて、こいつロ○コンと疑ったがどうも違うらしい、明後日の方向を見て何や
ら感傷に浸っているようだ。しかし油断は出来ない虐待の為に私を家に入れたのかもしれ
ない。
 それにしても薄汚い部屋である。仕方無しに家事や清掃を行う、もちろん目に見える所
だけだ。しかし今回の金ズルはどうやら虐待の為に私を招き入れたのでは無いらしい…
朝食の準備をして金ズルの食事に、愛の調味料をパラリ、無論毒である少量なので直ぐに
効果は出ない、個人差もあるが大体三ヶ月で致死量にいたる。時間をかけて長い戦いは今
始まったばかりである。

554 名前: 勝手に続き2 投稿日: 2004/02/14(土) 18:35 [ DqxAs2XA ]
 今日は、ハプニングが起こった最近物足りなかったので、♂タルを招き入れて、ロープ
を使ってのSMプレイを楽しむ事にした。罵倒や武器の傷みに快感を感じつついってしま
った。私が余韻に浸っている時に、丁度金ズルが帰宅したようだ、血まみれの服でニヤリ
と私に向かって微笑んでいる…気持ち悪い、そういえば♂タルの姿が見当たらないがどう
でもいいことであった。
 翌朝金ズルが、昨日の事を話してくれた。金ズルの口には笑みがこぼれ、思い出したか
のようにノコギリを使う仕草を繰り返していた。私がノコギリの餌食となる日も近いと悟
り、少々早いが始末する事にした。
運良く金ズルがご機嫌で酒をたらふく飲んで帰宅。痺れ薬入り水を飲ませ、ベットで寝息
を確認した所を、ベットにロープで括り付けて置いた。梯子を登り台所に発火性のオイル
をぶちまけ、ポッケから羊皮紙を取り出し火打石で火を付た、最後一言「ご苦労さん」と
言って燃える羊皮紙をオイルに投げ…金ズル取り付けた小さな出入口を後にした

555 名前: 勝手に続き3 投稿日: 2004/02/14(土) 18:36 [ DqxAs2XA ]
 燃え上がる家の中でブラックウェポン発動、ドクロが彼の辺りを包み炎を吸収HPに変
換去れていた。♀タルは驚きのパニックモーションを繰り返している。痺れ薬をダースも
飲ませたのに…しかし♀タルは知らなかったのだ暗黒にはレジストパライズ機能があるこ
とを…青白い炎を身に纏った影の片手には鈍く光るノコギリが握られていた。
 ♀タルは涙涎鼻水糞尿を垂れ流しながら、必死に何かを言っている様だが彼は、聞き入
れはしない、聞きたくないのであろう。♀タルから財布を取り返し、一万ギルミスリル貨
を取り出し♀タルの目の前に差出し、燃え上がる炎の家に投げ入れた…♀タル本能の趣く
まま硬貨を追い駆け炎の中に消えていった。彼は、最後一言「所詮はタルか…」と言って
燃える家を後にした。
 その後焼け跡からは黒く焦げた消し炭が一つ発見された、その右手部分には一ギルブロ
ンズ貨が握られていた。

556 名前: 548 投稿日: 2004/02/14(土) 18:45 [ 4zpuewyg ]
>>550
こちらこそ割り込んでしまって申し訳ない

ゆがんだ愛情って、なんかこう、来るものがあるね
楽しませていただきました

557 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 18:54 [ 73crIDro ]
>>553
なんか…だいなしな感じ。
せっかく作者さんが苦労して書いたのに…

558 名前: 恐怖のバレンタイン 投稿日: 2004/02/14(土) 19:17 [ W3MxUb8U ]
今日は聖なるバレンタイン!思いを抱く女の子が男の子にチョコを渡して愛を告白する日!


「つーかおれたちにゃ関係ねえよ」
看守待機所で禿ヒュムがボヤいています。
「ゴブ〜、フィアンセから10コもチョコを貰ったゴブ!」
「収容している♀タル共からハートチョコが送られてきたぞ。」
山のようなチョコレートに囲まれた禿ガルとゴブが言います。
さすがに衝撃を受けた禿ヒュムは、無言のまま巡回に出ていきました。
一方そのころ…

( -ω-)y━~~  フフフ、今年こそチョコまみれでバラ色の収容生活タル
 リ*・ω・)ノ■  古株タン、これあげるタル!
ヽ( ´ω`)ノ■  オオ、ありがたいタル!嬉しいタルよ!
(´■` )ノ     オオオ、う、美味いタルよ・・・ン?
(゚ ■。 )ノ    ウ、ウグ、これは・・・
リ*・ω・)       <゚皿゚ > ヨクヤッタ
オ、オネータマのためなら人だって殺すタル!

「ふ、古株!なにが有ったんだ!古株!古株ーーーーッ!」

シュゥゥゥゥンチャッチャチャラ♪ チャッチャッチャッ♪

      GAME    OVER

559 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 20:51 [ QskrixEE ]
またかよ、古株・・・

560 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 21:34 [ UsY0OZes ]
>>553-555はなかったことにしておこう。
蛇足で駄作だ。どうしようもない。
作者の意図をまったく読めていない。
完璧な自分本位の自慰作品だな。
>>553-555はなかったことにしておこう。

561 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/14(土) 21:55 [ QskrixEE ]
>>560
まぁそう目くじら立てるほどのもんでもないかと・・

562 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 00:02 [ ye4nzJ26 ]
つーか、>>553-555は内容はともかく、日本語になってないから
わけわからん。

563 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 01:25 [ 3g8y6zCQ ]
樽樽をターゲットしました。

>攻撃
>魔法
>アビリティ
>アイテム
>戦闘解除
>調べる←

樽樽、どうしようもない種族、練習相手どころか話し相手にさえならない

>攻撃←
>魔法
>アビリティ
>アイテム
>戦闘解除
>調べる

MPKとなります、よろしいですか?

メニュー→コンフィグ→樽樽設定

樽樽を味方と認識する ○←

樽樽を味方に認識する ×←

>攻撃←
>魔法
>アビリティ
>アイテム
>戦闘解除
>調べる

樽樽「ピギャッ!!」
樽樽は倒れた・・・。

564 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 03:36 [ /RGyOULQ ]
>>534
 長文乙!
 読みやすく面白い傑作でした、次回作も期待してます。
 ガガンボの腹虫のような553-555など気にせずに。

565 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 11:49 [ StQQovAA ]
>>553-555
あーなんかムカつく。他人の褌で相撲取ってるみたいな
糞樽ってこんな感じよね。まさに寄生虫。
誰か553-555を収容して!

566 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 13:39 [ t7Q9nJG. ]
467 :既にその名前は使われています :04/02/15 12:47 ID:XOJyasiY
269 名前: 名も無き軍師 投稿日: 2004/02/15(日) 00:33 [ gAdJkNsg ]

麒麟より萌えるぞ
http://uploader.org/adult/data/up242.jpg
http://uploader.org/adult/data/up243.jpg
http://uploader.org/adult/data/up244.jpg
http://uploader.org/adult/data/up246.jpg
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http://uploader.org/adult/data/up249.jpg
http://uploader.org/adult/data/up250.jpg
http://uploader.org/adult/data/up251.jpg



468 :既にその名前は使われています :04/02/15 12:47 ID:XOJyasiY
http://uploader.org/adult/data/up252.jpg
http://uploader.org/adult/data/up253.jpg
http://uploader.org/adult/data/up254.jpg
http://uploader.org/adult/data/up256.jpg
http://uploader.org/adult/data/up260.jpg
http://uploader.org/adult/data/up261.jpg
http://uploader.org/adult/data/up262.jpg
http://firedragon.homelinux.com/moelabo/img-box/img20040213003058.jpg

567 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 13:57 [ xZzL0NiQ ]
>>566
あー、オレが読みたいと思ってた奴だ。
その作者そんなんばっかりだな。

553がやたらに不評だなwそこまで言うこと無いと思うが・・
完結したのを勝手にリレーすると反感買うって事かな。

568 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 13:58 [ DUQbaTEU ]
>>566
きもい!!
それに樽関係ねーし

569 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 14:34 [ vVpQgCE. ]
>>566
あのねえ、別に虐待が好きってわけじゃないのよ

570 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 15:07 [ R8bk8pZs ]
>>566
ォェ・・・・

571 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 17:59 [ 3g8y6zCQ ]
Q.問題です。このようなミスがあった場合、どうすればいいでしょう?

××「一番ファストTP120%!!」
▽▽「② レタス TP200%」
樽樽「三番コンボ〜TP300%タルよぉ!!!!!」
××「ヨーシ連携開始〜!!」

××のファスト
▽▽のレタス→溶解

××「あれ?樽樽さんコンボは?」
樽樽「ごめんタル、TP溜まってないタル。」
▽▽「え〜?だってさっきTP300%って・・・」

樽樽「TP報告マクロつくるのめんどくさいからボクのTPは い つ で も 3 0 0 % タル。」

××「・・・・・・」
▽▽「・・・・・・」
■■「・・・・・・」
○○「・・・・・・」
@@「・・・・・・」

××「じゃ、次いこうか・・・」
樽樽「釣ってくるタル〜!」
▽▽「あ、いいですよ、私いきます」
樽樽「いいタルいいタル、休んでてタル〜♪」

樽樽「釣ってきたタル〜」
@@「ウワァァァ!5匹まとめて釣ってくんなー!!(汗」
○○「眠らします!殴らないで!!」
××「挑発!!」
▽▽「ん・・・樽樽さん?何を詠唱して・・・」

樽樽のストンガ→モンスター5匹にちょびっとのダメージ

■■「何やってんだ樽樽ゥゥゥゥゥ全員起きちゃったじゃないか!!!!」
××「っていうかモンクがなんでサポ黒つけてんだよゴルァ」
○○「もっかい眠らします」
@@「樽樽さんにケアルIII〜」
▽▽「あ、まずい・・・樽樽さんダメージくらいまくり」

樽樽はモンスターに倒された

樽樽「・l ちゃんとパーティが サ ポ ー ト し て く れ な い から死んじゃったタル〜(怒」
樽樽「ミスw」

572 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 19:05 [ vVpQgCE. ]
>>ボクのTPは い つ で も 3 0 0 % タル
ここワラタ

573 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 20:01 [ FkPFs3Sw ]
とてとて釣って来てその樽キックしてテレポでどうでしょう?

え?普通過ぎ?

574 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/15(日) 23:21 [ ye4nzJ26 ]
ここで食肉加工や惨殺やってるやつは、>566とそう大して変わらん。
他のスレ住人からみればな。現実にいないものをネタにしているとしても。
戒めのために、一度見ておけばいいんじゃない?
しかしまぁ、俺も収容所スレ住人だが、>566の内容は反吐が出る。

575 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 00:26 [ lCjXfJ4s ]
>>573
良い案だな!

576 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 00:51 [ Z31PZf5Q ]
よく見てみろ。その小生意気なマジムカつく糞樽はサポ黒だぞ。

デジョンで逃げるだろうな・・・

577 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 01:13 [ hxUAA5kI ]
>>573
レン樽の返却方法で一般的に使われるのはそれだな。(白限定)

敵大量に釣って女神を使わせてタゲを取ったら樽をキック。
死ねばOPに戻るので楽だ

578 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 09:14 [ qpvNHfAI ]
ここ最近は純粋な樽虐待が好まれているようだな
看守共と樽の攻防がなくなっておじさんは悲しい

579 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 09:56 [ gj.5fq7A ]
>>578
>>看守共と樽の攻防
のネタよろww

580 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 12:03 [ JZbJWUwY ]
F4と糞樽の散歩
http://mix.pinky.ne.jp/u/blueff/img/blueff1016.jpg

581 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 13:35 [ s6OyFuoM ]
F4はエロイd

582 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:02 [ MJ/KBO7s ]
534がどの様に偽善タルを始末するのかに期待していたのに、あれじゃあねえ…
個人的に、別の板でタル愛好家に好まれる、ファンシーな作品書いた方がいいんじゃね?
553、面白かったよ、これぞ糞タルて内容で不完全な534の内容を補填してくれてね(・ω・)
ここは、たるたる収容所、タルに夢見る、おこちゃまのタル愛好家は、来る所違うよ。
後、他人の作品にケチつけてんじゃねーよ、お前は評論家か?そう言う奴の方が糞タルじゃねえ?

583 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:23 [ 7mc9o61A ]
タルタルゥヽ(・ω・)ノ

584 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:30 [ 7mc9o61A ]
きゅ〜とでかわいいたるたるたんのぎゃくたいは いくないタル><

585 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:48 [ JZbJWUwY ]
>>584
ガルカ風ウィンダスの幸串焼き

586 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:54 [ mrxXf8yk ]
収容所・本日の処刑(2月16日付)
  ノノノ
 ( ゜∋゜)   人 >>553-555
/|   y=ー( ´ω`)・∵. ターン
ヽ |  |   (| |
二次創作・三次創作には世界観に気をつけやがれ
  ノノノ
 ( ゜∋゜)    人>>556
/|   y=ー( ´ω`)・∵. ターン
ヽ |  |   (| |
スレ違いもはなはだしい。二度と来るな。
  ノノノ
 ( ゜∋゜)   人>>582
/|   y=ー( ´ω`)・∵. ターン
ヽ |  |   (| |
大馬鹿ロードと同レベルだな

なお、この3匹の死骸はほかの屠殺された製油用の樽と共に油釜で処理され有効活用された。

587 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 17:59 [ mrxXf8yk ]
修正
  ノノノ
 ( ゜∋゜)    人>>566
/|   y=ー( ´ω`)・∵. ターン
ヽ |  |   (| |
スレ違いもはなはだしい。二度と来るな。

まあ、>>556も処刑しても差し支えないわけだが

588 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 18:17 [ LUMG7kRo ]
叩きやすい作品をこぞって叩くことでスレを荒れた雰囲気に見せようとする何かの陰謀

と見た

589 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 18:21 [ mrxXf8yk ]
>>582
正直、貴様のような奴よりは「あんたる」のほうがまだまともに付き合えるよ。
少なくとも奴には「憎悪」という積極的な感情が抱けるが、
>582、貴様には軽蔑しか抱けない。
・・・・匿名の常連からの一言。

590 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 18:26 [ mrxXf8yk ]
>>588氏、それは誤解ですな。
荒らしているのは「叩きやすい=くそったれな作品」を書いて嬉々としている
「奴ら」なのだから。(>>566は作品とは言えんけどな。)
無駄話よりネタを書こう、そー言うこった。

591 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 19:13 [ eN7dYeM. ]
ウザイ荒らし行為を行っている事に[mrxXf8yk]は、気が付いていない…
ゴメンよシカトリング外れてた。

592 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/16(月) 23:38 [ ejbGIWvo ]
だれかこういうの作ってよwwwwwwwwwww




(;゚ω。)ノ 囚人66号 ただいま帰りましたタル


       /⌒\
      (  ゚皿゚) 勝手に収容所を抜け出して、どうなるかわかってるガルか?
      (    )   人
      ノノ  |  |   (´ω`;) ちょっとした出来心タル。 許して欲しいタルよ…… 
     V(__)_)  (uu__)


       /⌒\  やかましい!! 媚びれば何でも許されると思いやがって!!
      (  ゚皿゚)  ガラムからしをたっぷり塗った俺様の尻尾を舐めろ!!
      (つ  つ人
       ヽニつ(>ω<;)  カ、辛いタル〜!
      (__)_(uu__)


       /⌒\  ホレホレホレホレ!! からしが直腸に心地いいガル!!!
      (  ゚皿゚)人
      (つ (;>ω<) 結局こうなるタルか〜〜!!
      ((ヽニ((uu)))
      (__)_)

593 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 06:50 [ KHJ9Btx6 ]
>>591
お前みたいな馬鹿にはつきあいきれんな。

594 名前: 所長と所長代理 投稿日: 2004/02/17(火) 08:05 [ KHJ9Btx6 ]
収容所にも書類仕事はある。まあ、無ければ天国だと思っている人物が多いのも事実だが書類が無ければ進まない仕事があるのも、また事実。
そんな中で所長と所長代理が、最近の問題について色々と意見交換することもあるのだった。

「ま、樽油の生産量は1月分はこのくらいですが・・・・。狂樽病騒ぎが痛かったですな。」
「たしかにな。ところで所長代理、言いたい事があるのだろう?まあ、正直にいってみようか。」
「私がうかがいたいのは、正直な所最近の貴方の真意です。現場から送られてくる生の情報−これは、現在でも処理しかねる量になっております。調査部があげるウィンダスその他の動静報告、戦訓研究でも充分なはずです。であるのに、なぜですか。屋上屋を重ねる事になりかねませんが。」
言葉遣いこそ礼儀に叶ったものだが、内容は全く痛烈だった。言ってみれば所長の持ち込んだ話は無駄だと斬って捨てている。
正直、並みの人間なら決して部下には持ちたがらない人物、それが所長代理だった。
 しかし所長は気にする風もない。むしろ楽しげな表情を浮かべた。
 「きちんとした報告や研究は馬鹿を評論家にする。」所長は言った。
 「ああ、最近の風潮ですか」さもありなんと所長代理は答えた。
 「其れが理由だ。連中、整った物を目にすると其れが何を語っているかではなく、そこにある小さな傷を見つけ出して自分の卑小な優越感を満足させる事に喜びを見いだす」
 「馬鹿、ですか」
 「なに、どこにでもいる。最近の場合『ここは、たるたる収容所、タルに夢見る、おこちゃまのタル愛好家は、来る所違うよ。
後、他人の作品にケチつけてんじゃねーよ、お前は評論家か?そう言う奴の方が糞タルじゃねえ?』 などと言う馬鹿。
『ウザイ荒らし行為を行っている事に・・・・・』と言って嬉々としている馬鹿、そういう連中の事だ。
この収容所にも掃いて捨てるほど居るだろう。この世は決して楽園じゃない」
 思い当たる事があるのだろう、所長代理は苦笑した。
 「確かに、困った物でありますね。それほど大勢居るのですか」
 「おるおる。迷惑で仕方が無い。特に物事を自主的に判断すると言う点でな。奴らは他者を認識する基準が2種類しか無い。「信仰」と「憎悪」だ。
・・・・・・・まあ、馬鹿というよりは、狂人だな。」

595 名前: 所長と所長代理 投稿日: 2004/02/17(火) 08:06 [ KHJ9Btx6 ]
所長はきつく罵った。
 「他人の尻馬に乗って天下を取った気分になって、そのくせ何か自分の思い通りにならないとなると糞樽のごとく
『ウザイ荒らし行為を行っている事に・・・・・は、気が付いていない…』だの『期待していたのに、あれじゃあねえ…』だのと裏切られたのどうのわめきちらす。
それでいて、自分はいっぱしの理屈を通している信じて疑わないのだから始末に負えない。所長代理、そんな屑共の事をなんと表現するかわかるか」
 「馬鹿や無能ではおっつきませんな」
 「ああ、おっつかない」所長はうなづいた。
 「糞樽にも劣る奴、というのさ」
 所長代理は一瞬ぽかんとし、ついで噴き出しそうになった。
 「追放準備は出来ているか?」
 「ウィンダスの収容施設に当りがあるそうです。」
 「よし、早速コマンドで奴らを拘束しろ。ウィンダスとの交換条件のカードはあるな?」
 「承知。」

ここはたるたる収容所。無能や狂人には用は無いのであった。

596 名前: 領事館職員の憂鬱(1) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:03 [ bQxkbP9s ]
「これだから、歴史も浅い片田舎の新興国を相手にするのは苦労するタルよwwww」
ジュノ大公国、バストゥーク領事館会議室で聞いた言葉が頭から離れない。
道端に転がる空き缶を蹴り上げる。    カァ〜〜〜ン
            『ぴぎゃぁああぁぁいぃぃぃぁぁぁッ!!!』
空き缶がゴミを漁っていた野良タルに直撃したらしい。
まったく胸糞悪くなる悲鳴だ。
空き缶を蹴れば、野良タルに当たる。それが今のジュノの現状である。

このジュノにあふれる野良タル達、昨今では集団化が進み一種の犯罪集団を形成しつつあるのは周知の事実である。
ジュノ郊外にゴミ置き場を模した一種のコロニーを築き、ねずみ算式に増えていく野良タル・・・。
その勢いは止まらず、各地に分散し、着々とその行動範囲を広げていった。
各域でわき上がる反タル論争、我が祖国バストゥーク共和国は野良タルの流入を防げずにいた。
結果、ジュノにも並ぶ数の野良タル達がバストゥーク中に疫病の様に蔓延したのである
無論、バストゥーク政府も事態を重く見、対策本部を設置したが時すでに遅く、
病巣の根源より断ち切らねばいけない程の、事態悪化を遂げていた。

ウィンダス連邦政府の冒険者推進政策のせいで各地に拡がっていった【自称】冒険者達。
計画性も無く、おのれ等の力量も量れず、食い扶持が稼げない、
挙句の果てに不法滞在化し、他国の治安を乱す。その様な野良タル達が問題視されているのに、
政策を進めた連邦政府が関係無い訳ないであろう!その為の協議ではないか!
国の政策を推し進めた結果が現状であるというのに、責任は無いと!?
そればかりか、我々に問題が有るのではないか、と!?そう仰ってあらせますか!?
冒険者推進政策の見直し、ジュノ周辺での警戒配備、
野良タルの保護、及び犯罪タルの収監程度の提案すら呑めませんか?
「くそッ!なんて生き物だ!!」   ドガァァッ!!
          『みぎゃぁぁあぁああぁっっっつっ!!!』
ぼろぼろのブロンズキャップを差し出して小銭をせびる乞食タルを蹴り飛ばす。
忌々しい感触、水を入れた皮袋を蹴ったかのような質感。
ウィンダス連邦外交官の/huh motionが瞼に浮かぶ。
「えぇいッ!!」    パコンッ!ピュゥゥ〜〜〜〜〜・・・・ドッパァ〜ン。
        『あぎッ!?ぴぃぃいぃぃぃいいぃぃあぁああぁぁ・・・!!!!』
ゴミ箱を覗き込んでいた野良タルをゴミ箱に閉じ込め川に向かって投げ捨てる。いい飛距離だ。
「お前等のォッ!!!世話する為にィッ!!!冒険者辞めたわけじゃねぇんだぞォッッ!!!」
   『『ぴぃぃっぃいいぃぃいっぃぃぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁあっああぁああぁっぁ〜〜〜〜』』
私の怒声が恐怖を呼び起こしたのだろうか?様子を窺っていた野良タル達は我先にと近くの路地裏に隠れだす。
静まり返った暗い夜道を一人、再び歩き出す。
そうだ、奴等のご機嫌取りの為に冒険者を引退したわけじゃない。
私の知識を経験を、この世界の為に生かそうと領事館職員になったのに・・・・・・・・。
目頭を押さえる、声を上げて洩らしそうになった嗚咽を抑え、道を急ぐ。
3日ぶりに帰る我が家へと・・・・・・・。

597 名前: 領事館職員の憂鬱(2) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:03 [ bQxkbP9s ]
「これだから、歴史も浅い片田舎の新興国を相手にするのは苦労するタルよwwww」
ジュノ大公国、バストゥーク領事館会議室で聞いた言葉が頭から離れない。
道端に転がる空き缶を蹴り上げる。    カァ〜〜〜ン
            『ぴぎゃぁああぁぁいぃぃぃぁぁぁッ!!!』
空き缶がゴミを漁っていた野良タルに直撃したらしい。
まったく胸糞悪くなる悲鳴だ。
空き缶を蹴れば、野良タルに当たる。それが今のジュノの現状である。

このジュノにあふれる野良タル達、昨今では集団化が進み一種の犯罪集団を形成しつつあるのは周知の事実である。
ジュノ郊外にゴミ置き場を模した一種のコロニーを築き、ねずみ算式に増えていく野良タル・・・。
その勢いは止まらず、各地に分散し、着々とその行動範囲を広げていった。
各域でわき上がる反タル論争、我が祖国バストゥーク共和国は野良タルの流入を防げずにいた。
結果、ジュノにも並ぶ数の野良タル達がバストゥーク中に疫病の様に蔓延したのである
無論、バストゥーク政府も事態を重く見、対策本部を設置したが時すでに遅く、
病巣の根源より断ち切らねばいけない程の、事態悪化を遂げていた。

ウィンダス連邦政府の冒険者推進政策のせいで各地に拡がっていった【自称】冒険者達。
計画性も無く、おのれ等の力量も量れず、食い扶持が稼げない、
挙句の果てに不法滞在化し、他国の治安を乱す。その様な野良タル達が問題視されているのに、
政策を進めた連邦政府が関係無い訳ないであろう!その為の協議ではないか!
国の政策を推し進めた結果が現状であるというのに、責任は無いと!?
そればかりか、我々に問題が有るのではないか、と!?そう仰ってあらせますか!?
冒険者推進政策の見直し、ジュノ周辺での警戒配備、
野良タルの保護、及び犯罪タルの収監程度の提案すら呑めませんか?
「くそッ!なんて生き物だ!!」   ドガァァッ!!
          『みぎゃぁぁあぁああぁっっっつっ!!!』
ぼろぼろのブロンズキャップを差し出して小銭をせびる乞食タルを蹴り飛ばす。
忌々しい感触、水を入れた皮袋を蹴ったかのような質感。
ウィンダス連邦外交官の/huh motionが瞼に浮かぶ。
「えぇいッ!!」    パコンッ!ピュゥゥ〜〜〜〜〜・・・・ドッパァ〜ン。
        『あぎッ!?ぴぃぃいぃぃぃいいぃぃあぁああぁぁ・・・!!!!』
ゴミ箱を覗き込んでいた野良タルをゴミ箱に閉じ込め川に向かって投げ捨てる。いい飛距離だ。
「お前等のォッ!!!世話する為にィッ!!!冒険者辞めたわけじゃねぇんだぞォッッ!!!」
   『『ぴぃぃっぃいいぃぃいっぃぃぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁあっああぁああぁっぁ〜〜〜〜』』
私の怒声が恐怖を呼び起こしたのだろうか?様子を窺っていた野良タル達は我先にと近くの路地裏に隠れだす。
静まり返った暗い夜道を一人、再び歩き出す。
そうだ、奴等のご機嫌取りの為に冒険者を引退したわけじゃない。
私の知識を経験を、この世界の為に生かそうと領事館職員になったのに・・・・・・・・。
目頭を押さえる、声を上げて洩らしそうになった嗚咽を抑え、道を急ぐ。
3日ぶりに帰る我が家へと・・・・・・・。

598 名前: 領事館職員の憂鬱(2) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:08 [ bQxkbP9s ]
「あ〜きゃっきゃっ!むひゃぁっ!タルゥ〜〜ッ!柔らかいタルゥ〜ッ!!あったかいタルゥ〜ッ!
 おいしいもの、たくさんあるタルゥ〜ッ!!ウヒャッ!アヒャァッ!こんな幸せいいタルかァ!?
 ウゥ〜ンッ!いいんですゥッ! こ・れ・は・神に選ばれた最高優良種であり、世界の指導者である
 タルタル族に許されし、特・権wwwwwwwwウ〜〜〜〜〜ヒャッヒャッヒャッヒャァwwwww」
窓から覗き込んだ光景は筆舌しがたき惨状であった。心が凍りつき、膝が笑う。
冒険者時代にも経験し得なかった地獄が、一介の惨めったらしい野良タル(♂F4)によって繰り広げられていた。
喉元までせり上がった吐き気を無理やり意思の力で抑えかかる。
「タルゥ〜ッ!!オッピャァキュヒャァハ〜〜〜ッ!!ウヘァッ!ノヒャァ〜〜〜タルゥ〜〜〜ッ!!」
奇声を発しながら、ベットの上から私の愛用の安楽椅子に飛びかかる、ギィコギィコと揺れるのが楽しいのか、
背もたれに手を付き、必死で体を動かす。無論、その様に遊ぶ為のものではない。
「えぎゃっひゃおぽぽぽぺぇえぇええ〜〜〜ッ!!タッタルゥ〜〜〜ッ!タルタルタリュゥ〜〜ッ!!」
野良タルの眼は眩しいほどの輝きを放ち、
『これ以上に楽しい事ってあるのかしら?』とでも言いたげな恍惚とした表情を見せる。
速度を上げていく安楽椅子、野良タルの奇声のトーンもさらに上昇。しかし終局は近い。
背もたれの方に重心が懸かりすぎたのであろう。バランスを失った安楽椅子は地面にひれ伏した。
「ぴぃぃぃいぃぃいいぃぃぃぃいぃぃぃぁあぁぁぁあぁぁあぁああぁぁぁぁあぁあぁぁあぁぁぁぁ!?」
予想だにしなかったのであろう。速度のついたタルの体は安々と中空を舞い上がる。
冒険者時代に送られた絵画のかかった壁に向かって速度を上げていく。
「ぴぎゃぁんっつっ!がぼゥおふッッッ!!あぎゃぁぁぁぁっ!!ぴぎぃいぃぃいいぃいぃ〜〜〜ッ!!!!」   
絵画を滅茶苦茶にした挙句、引力に従い小さな体を地面に叩きつけられ、ゴムまりのように弾む野良タル。
「あッあッあッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いぎゃぁぁあッあぁぁまぁぁあぁッ!!!おぷッおぷッゥ〜ッ!!」
鼻水と涎、涙を辺りに撒き散らしつつ地面を転がり、今まで以上の奇声をかき鳴らす。
「あひっああぁぁあぁあっぁぁあぁっぁぁぁ〜ヒフゥ〜〜ッヒッヒッフゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・」
痛みが治まったのであろうか、りっくと立ち上がるや傍らにあったおもちゃの様なナイフを取り出す。
「むきぃいいぃいぃゃぁっつっ!!木材のかたまりのクセに、最高優良民族種タルタル様をきずつけるとわ、
 畏れ多いタルよぉぉぉっ!!泣けッ!泣いてあやまるタルゥゥゥ〜〜〜ッ!!むきゃぁ!ひっひゃぁ〜〜〜!!」
口の周りは涎だらけ、鼻から放射状に拡がった鼻水、大きな目には涙を貯めている。
一振りごとに奇声を上げながら、倒れた安楽椅子にむかって滅多矢鱈にナイフを振り回す。
余りに奇妙な体験の為か呆然とその様子を見ていた私にある一つの当然の疑問が湧く。

599 名前: 領事館職員の憂鬱(3) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:11 [ bQxkbP9s ]
           『何故、我が家にこの様な珍生物が紛れ込んでいるのだ?』
3日前から今日の野良タル対策協議の準備の為、領事館に泊り込んでいた。
鍵は・・・・・記憶通りなら確かに掛けた、はず?なら、何故!?
・・・・・答えは簡単だった。近くの割れた窓ガラスの下にダンボールで出来た、簡易式階段が鎮座している。
割るかァ!?窓ガラスをォ!?立派な犯罪行為じゃねぇか!?住居不法侵入ならびに器物破損の現行犯だ!!!
「あきゃぁッ!!こきゃぁぁッ!えぎゃぁッ!!ヒィハァ〜ヒィハァ〜ヒィハァ〜ヒィハァ〜〜。」
安楽椅子に当たり疲れたのだろうか、ナイフを落とし『思い知ったか!?』とでも言わんばかりの一瞥をくれて
クッションへと歩み寄って行く。りっく、りっく、りっく。王様気分である。
偉そうに大きめのクッションに腰掛けた後、周りを見回し安心しきったかの様に瞼を閉じる。
しばしの静寂。どうやら眠ったようだ。黒ずんだ鼻からピス〜ピス〜と間の抜けた音を漏らしながら船を漕いでいる。
タル特有の間抜け面をさらに弛緩させ、幸せそうに寝入る野良タル。
家主が帰ってきているとも知らずに・・・・・・・。

600 名前: 領事館職員の憂鬱(4) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:12 [ bQxkbP9s ]
このとき私はどんな顔をしていたのだろう?
獣人と戦っている時でさえ、ここまでの殺意は湧かなかったであろう。
四肢が、脳髄が、心が・・・いや、私を包む世界そのものが【奴を殺せ】と叫んでいた。
しかし・・・しかし、私のこの怒りは奴を嬲り殺しにした所でおさまりの付くものなのだろうか?
奴が泣き叫び、私に許しを請う様を笑い、無慈悲に殺す事でこの昂ぶりを慰める事が出来るのだろうか?
否、断じて否である。
奴は今、人生の最高到達点にいるであろう。
今踏み込んで、この感情の昂ぶりを、溢れかえらんばかりの殺意を放った所で開き直るに違いない。
「ハンッ!好き放題やったタルよ。思い残す事は無いタル!いっそ、ひと思いにやるタルよッ!!!」
浮かぶ、容易にその光景が目に浮かぶ。
駄目だ、そんなのは駄目だ。そんなのは許せない。女神アルタナが許そうとも、この私が許さない。
もっと奴に幸福を味あわせ、さらなる高みを見せ、希望を持った時に叩きつけるのだ。
あまりにも過酷な現実を、
地面に這い蹲る己の姿を、
おまえが登っていたのは砂上の楼閣なのだよ、と。

601 名前: 領事館職員の憂鬱(5) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:13 [ bQxkbP9s ]
教えてやらねばなるまい、見知らぬ他人の家に犯罪行為でもって上がりこみ、
尚且つ様々な器物を損壊し、食料を漁り、挙句の果てには寝入ってしまう珍生物に、奴にこの世界の仕組みを。
眠る野良タルの様子を窺う。見れば上着はボロボロ、下半身はブロンズサブリガ。
所々破れた部分をなんとか誤魔化しながら厳しい風から身を守ってきたのであろう。
もはやそれは人の着る物ではなかった、ゴミ以下の代物である。
一度も顔を洗った事などないのだろうか?涙の跡がくっきりと残っていて、そこですらうっすらと黒ずんでいる。
小さなもみじの様な手はそこらじゅう、あかぎれをおこしている。
肌は荒れ、爪は伸びきっていて髪などは伸びっぱなし。
片方しか履いていない靴ですら、そこかしこに穴が開いていて機能を満足に満たしていない。
何と言う哀れで滑稽な醜態か・・・生きているのが不思議なくらい酷い姿だった。
奴を観察していたその時、私の脳髄から背骨にかけて身震いするほどの電流が駆け巡る。
これは悪魔の献策か、天の啓示か!?
どちらでも構わぬ、奴の全てを剥ぎ取り、全てを全否定し、存在した事を後悔させねば!

602 名前: 領事館職員の憂鬱(6) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:13 [ bQxkbP9s ]
心を決めて静かにドアの鍵を開ける。
「タタタタタタタルゥゥゥ〜〜〜ッ?」
わずかな音に、激しい反応を返す野良タル。今から隠れても遅い。
クッションから跳ね上がり、あわてて退路を探す野良タル。
先程まで眠っていた頭は満足に働かず、導き出された答えはベットの下に大きな頭を突っ込むだけであった。
無論隠れおおせる訳もなく、人一倍大きい腹部と尻が丸出しのままであった。
まさか、ことわざの再現をこの目で見る事になろうとは。
ドス黒い感情に突き動かされながら、ベットの下に隠れたつもりの野良タルを引き出してやる。
突然、抱え上げられ自分の身長よりも高く持ち上げられたタルは、/panic motionを繰り返すばかり。
野良タルの体は身体構造上、異常があるのではないかと思わんばかりに震え始める。
尚も止めない、/panic motion。
野良タルの大きく見開かれた眼は零れ落ちる涙を止めどなく溢れさせ、鼻からは放射状鼻水。
薄汚れ、サイズの合っていないやや大きめのサブリガからは、湯気と共に小水が足に滴り垂れていく。
「ぴぴぴぴぴぃ・・・・・・・・ぴぃぎゃぁあぁぁぁああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
かすかな自尊心を恐怖が塗りつぶしたのであろう。堰を切ったように泣き出す野良タル。
いつもであればこの時点で殴りつけ、蹴り飛ばし、尚も止まぬ悲鳴をテーマ音楽の様に奏でさせたであろう。
しかし自重せねば・・・今キレてしまうと先程の悪魔の献策が無駄になってしまう。
暗闇の中、見知らぬ相手に捕まり、身長以上の高さに抱え上げられ、咎の執行を受けようとしているのだ。
媚びを売って少しでも私の同情を引き出し、罪の軽減を計りたいのであろう。
ああ・・・・・今は同情してやろうじゃないか。そして貴様を許してやろう。
今だけは・・・・・。

603 名前: 領事館職員の憂鬱(7) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:14 [ bQxkbP9s ]
微笑んだ私は野良タルを降ろし、同じ目線にまで膝を曲げる。やさしく頭を撫でながら泣き止むのを待つ。
「ぴぎゅぅ〜〜〜〜〜〜うぐっ、うぐっ、うぐっ、うぐっ・・・・・・ピス〜〜〜・・・・・・。」
そろそろ落ち着いてきたようだ。話をしようと顔を覗き込むと『いじめるぅ?』と聞きたげな様子の表情を見せる。
                    『あぁ・・・虐めてぇな』
その言葉を呑み込む。それは下策だ。もっとも、おもしろくない答えだ。
深いため息をつくと首を振ると、無理やりにでも笑顔を作る。
『私は虐めないよ』そういう表情が出来たのであろうか、野良タルの表情が少し明るくなる。
「君はなんていう名前なのか、教えてくれるかい?」
質問の意味が解らなかったのであろうか?流れるように/pnaic motionから/no motionへと切り替わる。
「ぅっ・・・・・名前・・・・・ぐしゅっ・・・・・無いタルゥ・・・・ひぐっ・・・・気が・・・・ぴす・・・・・・
 ついたら一人だっ・・・・ぁぁっ・・・・・たタルゥ・・・・・えぐっ・・・・・僕・・・・・・さむかったんでしゅぅ・・・・」
野良タルの目を見ながら、根気よく答えを待ち続け、途絶えがちに野良タルは答えた。
でしゅゥ!?貴様ァ!先程の狂態を見ていたんだぞ!こっちはァッ!!
いかん、いちいち反応していては簡単に尻尾を見せかねない。

604 名前: 領事館職員の憂鬱(8) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:16 [ bQxkbP9s ]
私は自分自身を深くバストア海溝より、なお深くに沈ませる。私は、奴の望む通りの私にならなければいけないのだ。
「・・・周りには・・・えぐっ・・・ソコとかオマエって・・・よばれてたタルゥ・・・・ぐしゅっ・・・」
ポツポツと今までの境遇を語り始める野良タル。
それでも警戒をやめる気はなく、しきりにこちらの視線を気にした素振りを見せる。
私は忍耐強く彼の語りに耳を傾ける。彼の口からでる言葉は私の想像を絶する事ばかりであった。
知らず私の四肢が震え始める。
自分の置かれた境遇がいかに恵まれた物であるか、幼い自分の望んだ世界は何と満たされきっていたものであったか。
「・・・目をあけて・・・初めて見たのは・・・ダンボールだったタルゥ・・・・足元はぬれていて・・・だれもいなくてぇ
 ・・・お空がとってもたかくてぇ・・・どんどん・・・つめたい水が・・・はいってきたタルゥ・・・」
その光景を思い出したのか、枯れていたはずの涙が零れ落ちていく、小さなあかぎれの手を胸の前で擦り合わせる。
心身供に冷え切っていたのであろう、体の震えもぶり返してきた。
「・・・おなか・・・へったから・・・そこらの食べれそうなものを・・・食べて・・・うえをしのいだタルゥ・・・・・・」
時折この近辺でも聞かれる、ゴミの散乱はこういった理由からだろう。
飢えを凌ぐためにはこうでもしないと生きてはいけないのだ。この野良タルたちは。

605 名前: 領事館職員の憂鬱(9) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:17 [ bQxkbP9s ]
現在ジュノ近郊の野良タル達は地域事に群れを形成しているという。
その中では力関係による階級制度も存在し、群れの為に働ける者であれば他者からの待遇も良いのであろう。
目の前の彼は明らかに働けない者であり、群れの階級の中でも最下層に位置する者だと思われる。
加えて最近は、ジュノまでくればまともな生活ができる、と浅はかなタル考えのタル冒険者も増えていると聞く。
タル冒険者達はおのれ等の力量がわかっていないのであろう、その矜持の高さ故か、他種族からのサポートも無く、
依頼も満足にこなせず、最後には食い詰めて、野良タルに成り下がるという喜劇を自ら演出していく。
しかし彼のような純然たる野良タルには、元冒険者達のような生きるための最低限のスキルが無く、
自分の食い扶持はゴミ漁りや他種族よりの施し、または・・・盗むしかなかったのだろう。
「・・・いくところがなかったタルゥ・・・まえに住んでいたところは・・・おいだされたタルゥ・・・僕・・・一人だけが・・・
 ・・・稼ぎがなかったからタルゥ・・・みんな・・・ぼくのこと・・・いらないって・・・いうんでしゅ・・・」

606 名前: 領事館職員の憂鬱(10) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:18 [ bQxkbP9s ]
そうして私の家を襲撃したのか。
確かにここ2〜3週間仕事の為、休みなく家を空けていた。
帰ってきても着替えを取りに来ただけだったり、3〜4時間寝るだけだったりと生活の臭いは無かったであろう。
その間にあたりをつけていて、しばらく帰ってこないと踏んだのだろう。
何と言うタル知恵、いや浅知恵。自らの欲して已まない【楽園】を堪能しようとした所に私が帰ってきたという訳か。
おかしくて涙が出そうだ。なんて、面白くて間の悪い生き物なのだ。明日から私は連休だというのに。
「ごご・・・ごめんなさいタルゥ〜悪い事ってわかっていたタルゥ・・・でも、でも・・・がまんできなかったんでしゅ
 ・・・どうしても生きていきたかったんでしゅ・・・お願い・・・お願いですから・・・しゅうよ・・・・・・・・・・タルゥ???」
実際、私は笑いを抑える事が出来なかった。
声は押し殺せたが、生理現象である涙と体の震えだけは止める事が出来なかった。
「おにいしゃ・・・ん・・・・・・・・・・・?」
彼は突然のことに驚いたのであろう、/panic motionを繰り返しながら、
膝をつき、笑い崩れてる私の周りをくるくる回っている。しまった、ばれてしまったのか!?
「おにいしゃん・・・泣かないでくだしゃい・・・しょうがないんでしゅ・・・僕は・・・たるたる・・・だかりゃ・・・ぐしゅっ・・・」
こォのッ!馬鹿タルめッ!!再び、笑いを堪えなくてはいけないではないかッ!!
私の必死な姿を、同情してると勘違いしたのか!?面白い!面白すぎるぞ!この馬鹿タルはッ!
何でも自分に都合の良い方向にしか考えないのか!これぞ、タルの考え休むに似たり、だ。

607 名前: 領事館職員の憂鬱(11) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:19 [ bQxkbP9s ]
「ぐしゅっ・・・ぐしゅっ・・・ごめんにゃしゃぃ…ごめんにゃしゃぃ・・・ぅっぅっ・・・ぴぃぃぃいぃぁぁあぁぁぁ!!!」
ここが落とし時と踏んだのだろうか?/cry motionで、いっきにラストスパートを計る野良タル。
暗い部屋の中で2人して泣いている異様な光景。顔を覆う指の隙間から野良タルを観察してみる。
こいつ・・・目が泣いてねぇ・・・明らかにこちらを観察してきている。これ以上、私の演技は持つまい。
ゆっくりと立ち上がり顔を袖で拭く、さて、ここからが勝負どころだ。
自分自身をも騙す。さも奴に同情してると見せかけねば・・・いや、同情しているのだ!
そして心配そうにこちらを見上げ泣きじゃくる彼に微笑みながら、こう提案するのだ。
「どうだろう?行く所がないなら、しばらく家で暮らさないか?」
突然の言葉に驚きで声も出ない、ただただ/panic motionを繰り返すばかりの野良タル。
「私は仕事の為に、今日の様に家を空ける事が多い。その間、君が家の戸締りをしてくれるなら安心できるのだが、
 勿論、住居費、光熱費、食費などはいらない、ただ一つだけこちらからの要望がある」
勝負所は一気呵成に責める、冒険で学んだ事の一つだ。野良タルの反応を待たず自分の言葉だけを紡いでいく。
「君が社会に出る為の最低限の教育をさせてくれ。冒険者になりたいのなら、私自身もそれなりの心得はある。
 商売を始めたいのなら、友人を紹介しよう。何でもいい。君の成りたいものの為に力になりたいんだ」

608 名前: 領事館職員の憂鬱(12) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:20 [ bQxkbP9s ]
野良タルは一瞬、『かかったタルゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!』という表情を見せたが、
奴も今が勝負所と感じているのだろう。戸惑いの表情に切り替え、渾身の/surprised motion。
そして必殺の/panic motionへと流れ込む。その後は私の読み通り、憂いの/no motionを見せやがった。
「おにいしゃん・・・ありがとうタルゥ・・・とってもうれしいでしゅ・・・でも・・・でも・・・ぼくは・・・たるたるでしゅ・・・
 きっと・・・おにいさんに・・・めいわくを・・・かけてしまう・・・それなら・・・ぼくなんか・・・いないほうがいいタルッ!!」
駄目だッ我慢できないッッッ!!!それは、それは、あまりにもみえみえ過ぎるだろうッ!!!
その背中に『今、引き止めないとこのまま出て行っちゃうタルよォ!?』と書かれているではないか!!!
それに、人の家に不法侵入し荒らしまわったのにもかかわらず、自首する気も無いのか?
まったく呆れるほどの馬鹿生物である。逃がしてたまるものか、じっくり楽しんでやる。
背中を向けた野良タルを振り向かせ、ギュッっと抱きしめる。こうでもしないと笑いが込み上げてきてしまう。
「このままでいいはずが無いだろう!?君は今日まで、がんばって生きてきたんだろう!?
 歯を喰いしばって生きてきたんだろう?なら君はこれからも生きるべきなんだ!!
 君の今までのがんばりが報われないなら、私はこの世界を赦せなくなってしまう!」
我ながら臭過ぎる台詞である。まさかこんな所で一ヶ月前に読んだ戯曲のシナリオが役に立つとは。
野良タルには見破られはしないだろうか?背中を走る冷や汗。

609 名前: 領事館職員の憂鬱(13) 投稿日: 2004/02/17(火) 12:21 [ bQxkbP9s ]
「おっ・・・・・・おっ・・・・・・おにいしゃぁぁぁぁぁぁぁん・・・・・・・うあっぅう・・・あっぅ・・・うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
あれま・・・大好評?
先程まで目の奥にはこちらを窺う光が見えたが、それが消えた今、今度こそは心からの大号泣だった。
「おっ・・・おっ・・・おにいしゃん・・・んぐっ・・・ぼくが・・・ぼくがまちがってたタルゥ・・・世をすねて・・・世間をねたみ・・・
 ふがっ・・・まわりにばかにしゃれて・・・まわりをばかにして・・・ぴす〜…いじけてた…ぼくが…ばかだったんでしゅ」
オイオイ、どうでもいいが鼻水だけは勘弁してくれよ。それに大分、語彙が増えてんな、さっきまでと。
まぁ、いいだろう…私を信用したならそれに越した事は無い。やさしく背中をさすってやる。
今は泣くがいい。これから始まるかも知れぬ新しい生活に希望を抱くがいい。
私が見たいのは、絶望に濡れる貴様なのだから…。

610 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 15:30 [ FUCOpOU2 ]
つ、続きが読みたいです!!

611 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/17(火) 15:47 [ gLMC/kH. ]
>>519-526

なんでゆうしゅうなあんこくたるがいじめられなきゃいけないタル><
いやしいれっかしゅぞくのだるめるなんかこきつかわれてあたりまえタル><

612 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/17(火) 15:57 [ gLMC/kH. ]
なんでゆうしゅうでかわいいぼくたんたちたるたるちゃんをいじめるタル><




れっかしゅぞくたちは かれいでゆうがなたるたるちゃんのどれいだから
みついでとうぜんタル〜♪

613 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 16:21 [ uEva1HWo ]
>>612
本当にその通りですね。タルタルは食品としては最高級だと思いますとてもかないませんw

614 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 16:33 [ FUCOpOU2 ]
>>612
樽は油も他の動物よりよく取れるし安値で優秀ですよ
多少臭みはありますがまぁ気にはなりません

ジュノに夜灯る明かりはタル油を使っております

615 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 17:11 [ uEva1HWo ]
樽たるの末路
http://www.mslab.com/doc/tartar.html

616 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/17(火) 18:59 [ gLMC/kH. ]
むき〜〜〜><

617 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 19:09 [ e53qgDJw ]
>>594-595
自分の事理解出来ていない様、馬鹿や無能は貴方自身です。
言葉を借りるなら、「完璧な自分本位の自慰作品だな」
貴方の考えたが優先されるのでしょうが、
例えるならピーマンには緑以外にも赤や黄色もあるんですよ。
貴方の考えたは緑以外はピーマンと認めていないそんな感じです。

きっと過剰に反応されるんでしょうね。嫌だな…

618 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/17(火) 19:24 [ gLMC/kH. ]
あみのしき のうた
さいきょうけい さいきょうけい たるあんこく〜♪
ゆうしゅうけい ゆうしゅうけい たるあんこく〜♪
こんなにかわいいたるなのに〜♪
かわいいけい きゅっきゅっきゅっ たるあんこく〜♪

ねむいタル-ω-)Zzzzz
/doze

619 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 19:35 [ K8Xu3vRs ]
「イエローグローブの毒のようですな。一日寝てれば大丈夫でしょう。」
そうですか、ありがとうございました。
ったくゴキブリよりしぶといな。俺は同じの食べて死にかけたんだぞ。
しかしまあ毒入りのチョコ食わされるなんてお前も女運がないな・・・
樽といえども同情したくなるな・・・
「古株はいるか?」
お、F4氏、どうしたんですか?古株ならベッドで寝てますよ。
一日経てば回復するそうです。
「そうか。目が覚めたらコイツを食わせてやれ。」
え、これですか?わかりました、食わせておきます。
「すまんな。では。」
はい・・・F4氏、虐待好きに見えて意外と思いやりを・・・
にしてもなにを持ってきたんだ?なんだ、クッキー?
カーッ、美味そうだなチクショウ。俺も一つ頂いておいとまするとするか。
ったく・・・アレで虐待癖がなけりゃいい女なんだが・・・

〜〜〜翌日〜〜〜
「何、古株がクッキーを食べて意識不明?」
「禿ヒュムも腹痛で今日は休むらしいゴブ。」
「そろいも揃って何をやって居るんだあいつらは。」

エル♀F4。それは生かさず殺さずの範囲で樽を虐待するスペシャリスト。

620 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 19:48 [ FUCOpOU2 ]
>>617
つまんないのでそろそろ黙っててくれない?
あんたるの方がまだこのスレの事理解してくれてるよ

621 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 20:24 [ EiKq/EiQ ]
>>620
同意!!
純粋につまらん

622 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/17(火) 23:00 [ jEEpVDSc ]
はい良い子の皆ーシカトリング装着だー
できない樽っこはなまはげに着られて死んじまえー

623 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 01:51 [ QJvA3gvE ]
あんたるたんこっちきてー(>_<)
抱き絞め殺してあげるからー(>∀<)

624 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 03:47 [ o/PeDyPM ]
>>595-609
 長文乙!
 激しく続きが読みたい。
 この糞樽がどのように地獄に突き落とされるのか、想像するだけでどきどきです。
 続編待ってるよー。

625 名前: 電磁ネット再び 1/3 投稿日: 2004/02/18(水) 03:58 [ nYEH.5t2 ]
バジュジュバジュジュバジュジュバジュ!!
・・・ドサァ!!

沈黙をやぶる激しい音のあと焼け焦げた肉の匂いを発しながら
収容所の中庭に黒こげた物体が落ちてきた
収容所の防空対策に張り巡らせた高圧電磁ネットに不幸にも引っかかってしまったのだ

落ちてきた物体・・飛竜はまだ生きていた。
体中を焼かれながらも、その命の灯が消えかけようとも
自らをコールした主人の下へと赴こうと懸命に動いていた
・・その霞む目の中に一匹の樽の姿が見えた・・
こちらに駆けて来る樽の姿が・・

ああ、まちがいない・・私のご主人様だ。
私を呼んでくれた小さな私のご主人様だ・・
私はここです・・御用はなんでしょう?・・
飛竜は安心したのかゆっくりと意識が落ちていくのを感じていた・・

・・・・・・ガブゥ!
突然の激痛に意識が呼び戻され飛竜は思わず声を上げた。
火傷の痛みは全身を余すところ無く犯しているがその傷口に刃を差し込まれたような痛み。
モンスター?もう匂いをかぎつけてやってきたのだろうか!?
それよりもご主人様は無事だろうか?もう死に掛けている自分を捨てて早くこの場から離れて・・
ご主人様が逃げ切れるまでにせめて、せめて一撃でも与えなければ・・・
飛竜は衰えた瞳で激痛が走った左足に目をやった。

626 名前: 電磁ネット再び 2/3 投稿日: 2004/02/18(水) 04:02 [ nYEH.5t2 ]
「ぶひゅぅううん! 久しぶりのお肉タルゥウ!! ウマウマァ!」

・・信じられない光景を見た

自分の左足にご主人様が噛み付いている。
焼けてくすぶっている足に歯を立てて骨から肉を引き剥がそうとしている。
涎と鼻水で口の周りを汚く汚しながらぺちゃぺちゃと筋をかじっている。
小さな手で焼け爛れた竜燐をこそぎ落とし次にかじりつく場所を探している。
恐怖と混乱の余り飛竜は思わず樽を払いのけた

「まだ生きてるタルか? まぁボクちんはレア肉のほうが好きタルよぉw
 最後のお努めとしてご主人様においしく食べられるといいタルゥ!」
思うように動けないのを良いことに再び飛竜に歯を立てる樽。
激痛に苦悶しながら飛竜は全てを理解しはじめていた。


そうか・・最初からそういうつもりだったのだ、と
ご主人様は・・この樽は建物に危険な罠がある事を知っていた、
知っていて自分を呼んだ、自分をわざと殺すために、殺して食料にするために・・
なんという浅ましい考えだろう、なんという身勝手な考えなのだろう
飛竜の心の中にドス黒い炎が揺らめきはじめた

627 名前: 電磁ネット再び 3/3 投稿日: 2004/02/18(水) 04:06 [ nYEH.5t2 ]
ガギィイン!ブシュウウ!

「ミギャアアア! アグググアググゥゥゥ!」
もてる力を振り絞って樽の左腕に喰らいつく飛竜。そのまま2度、3度激しく咀嚼する
樽の腕は噛むごとに血が噴出し、肉が裂け、骨が軋む
そのまま噛みちぎってもいいがそれではいけない。確実に逃げられてしまう
こ い つ は 絶 対 に 逃 が す も の か

自分は長くは無い。この火傷だ、遅かれ早かれ死ぬだろう
だがこの醜い脂肪ダルマの食料になるために死ぬのはごめんだった
そしてこの愚かで浅ましい生物だけは生かしておくわけにはいかない
飛竜の心が黒い炎で燃え上がる・・!

-貴様が我が身を喰らうというのなら-
-我は貴様を喰らおう!-

噛み付いた左腕を喉元に引き寄せ飛竜はその先の肩口にかぶりついた!
「アギャギャア!! やめて!やめてMikan!やめてー!おねがいタルウウ!」
一層高い声を上げて泣き喚く樽。残る片手で必死にパニエモを繰り返すがもちろん容赦はしない
「ボクちんと君は友達タル!ト・モ・ダ・チ! だからやめるタルゥ!Mikanタン!」
今更そんな事を言うな。都合よく友達などという言葉を使うな。
喉に伝わる血の不味さを感じながら飛竜はなぜか心地よい感覚に捕らわれていた

より一層牙に力を混めつつ飛竜は「頭はどうやって飲み込もうか・・?」などと考えていた。


その後収容所中庭で黒焦げになった飛竜の亡骸が発見された。
腹が大きく膨れ上がっている飛竜が。
その飛竜の死顔はとても・・とても穏やかだった

628 名前: 領事館職員の視線(1) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:44 [ QNQRQUMA ]
そうして私は野良タルをあやし続け、泣き止ませる。
部屋を片付けねば…と思ったが、外は夜。部屋の中は月の明かりしか入ってこなかった。
私が家に帰ってから何時間も経っているというのに、暖炉に火を入れてないことにすら気が回っていなかった。
泣き止んだ野良タルを連れて暖炉の前まで行く。2人とも体の芯まで冷え切っていた。
暖炉に火のクリスタルを媒介にファイアで一気に火をくべる。
「君の名前を考えなくてはいけないな、胸を張って生きるために」
火かき棒で暖炉の炭をかき混ぜながら、唐突に言う。
「な、名前をくれるんでしか!?」
暖炉に向かって手を差し出していた野良タルは驚いたように私を見る。
「当たり前だろう?君はこれから私の家族になるようなもんだ。名前が無いんじゃ…その…格好がつかないだろう?」
嬉しさにはちきれんばかりの表情を見せた彼は/joy motionではしゃぎまわる。
「それで〜それで、どんな名前タル?教えて欲しいタルゥ〜〜〜〜〜^^」
私の腕に抱きつき、小汚い尻を振りながら目を輝かせ私にせがむ様な態勢を取る。
その仕草は今はまた遠い過去になってしまった光景を思い出させた。
「マメってのはどうかな?昔居た古い友人の名前なんだけどね。私にとって最初の友人だったんだ」
私の言葉をかみ締めるように、口の中で何度も何度もマメという言葉を繰り返す。
やがてパッと瞳を輝かせ、うれしそうに私の腕に抱きついてくる。
「ありがとでしゅ〜〜マメってとっても、きれいなひびきタルゥ〜〜〜〜。」
マメ、マメ、マメ、マメと嬉しそうに連呼しつつ部屋中を走り回る野良タル、いや、マメ…か。
犬の名前なんだがなぁ…まあ奴にはお似合いの名前ではある。

629 名前: 領事館職員の視線(2) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:46 [ QNQRQUMA ]
走り回るマメを見ながら、バスタブに湯を落としに行く。
まずは奴の汚れを拭き取ってやらねば、私のウールガンビスンは奴の触った所がべったりと汚れていた。
奴には昔のチュニックでも着せてやれば充分。明日はバザーで適当にタル用の服を見繕ってこよう。
暖かい湯が貯まった所でマメを呼ぶ。思った通り、とてつもない汚れだ。
脱いだ服飾品はどう補修しようが使い物にならないので捨ててしまおう。金にもならないだろうし。
暖かい湯を頭から掛け、全身の汚れを拭い落とす。水は見る見る間に汚濁されていく。
体を擦られるのが、こそばゆいのだろうか?やたらと私の方にじゃれてきて鬱陶しかった。
鑑賞に堪え得るであろう状態まで洗い流し、全身をまっさらなバスタオルで包む。
もはや先程までの小汚い野良タルはいない。首輪が似合うであろう、立派なタルペットの出来上がりだ。
ふと窓から空を見上げる。深夜と言うより朝に近い。部屋の掃除は明日に回そう。
大きめなクッションを整え、タルサイズに調整した簡易型ベットにあつらえる。その上で大はしゃぎするマメ。
まことに、鬱陶しい。
暖炉の火を落とし、寝る準備を整える。すっかり寛いだ様子のマメ。明日からの毎日に夢を馳せているのであろう。
「おにいしゃんは……冒険者だったんでしか?」
壁にかかった絵画を見たのか。そこには笑顔を覗かせる古い友と私がいた。

630 名前: 領事館職員の視線(3) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:46 [ QNQRQUMA ]
休日の計画を頭の中で立て直しながら、今は懐かしい冒険の日々に思いを馳せる。
「ああ……冒険者だった。色んな所へ行ったよ。万年、氷に包まれた大地、灼熱のように熱い山、見渡す限りの砂漠、
 古代の大迷宮、不思議な生き物、目の眩む様な輝きを放つ建築物、中空に浮かぶ島、全てが懐かしい思い出だ。」
「す…すごいタルゥ〜〜〜ッ!!空に浮かぶ島でしか?い…いってみたいですタルゥ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
クッションの上で目を爛々と光らせるマメ。興奮を隠しきれない様子だ。
「ぼ…ぼく、冒険者になるタルゥ〜ッ!空に浮かぶ島、行ってみたいタルゥ〜〜〜〜!!!」
ククク……格好の口実ができた。相手をいたぶりつつ、信頼を失くす事の無い口実が。
「マメさえ本気なら基本的な事から教えてやろう。ただし、厳しいぞ。」
口篭るマメ。言葉の様子から私が本気で言ってるというのが感じ取れたらしい。
わずかな逡巡の後、はっきりとこう言った。
「……なりたいタルッ!!いつも冒険者崩れの性悪シーフ樽と馬鹿暗黒樽に虐められてきたタル。
 アイツ等よりスゴイ冒険者になって見返してやるタルゥ〜〜〜〜〜〜ッ!」
そっちが目的かよ…。まぁいい、何がしたいかは関係ない。私がどうするか、が問題なのだ。
さて、明日からどんな難問を出そうか…マメの憔悴する顔が今から楽しみである。
「おにいしゃん、冒険してた時のお話して欲しいタルゥ〜〜〜〜」
ふん……奴に夢を見せてやるのも悪くない。絶対に叶わぬ夢を……。



「……………・・・その時、私はこう言った、止めろ!!それ以上す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイ・・・・・・」
『ぴぎゅ〜〜〜〜ぎゅるる〜〜〜〜ぴす〜〜〜〜ぴす〜〜〜〜〜ぴぴぴぴぴ〜〜〜〜〜ぷぴゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
コイツ・・・・・・今すぐ・・・殺してぇ・・・・・・。

631 名前: 領事館職員の視線(4) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:47 [ QNQRQUMA ]
こうして翌日からマメと私の生活が始まった。
奴には朝から食事をする生活が信じられなかったのであろう。
熱いキノコのスープに目を丸くし、いい匂いを漂わせるふっくら焼けたサンドリアの白パンに喉を鳴らす。
目を輝かせ、『いいんでしか?いいんでしか?』と聞いてくる。
微笑み返すと椅子から飛び出し(実際、飛ばないと机に届かない)白パンを掴む。
白パンを喉を詰まらせ、熱いキノコのスープに咥内を焼かれながらもその顔は幸せそのものだった。
朝食が終わると、自分の分の食器を洗わせる。そうやって生活の基本を学ばせていく。
さて、私はタル用の服を買ってこなければならない。
ブカブカのチュニックしか着ていないマメを外に出すわけにもいかないので早速、課題を与える事にした。
「いいか、マメ。冒険者たるもの1に体力、2に体力だ。そこで、私が帰ってくるまでにタルナイフ、千回素振りだ」
「ぴぃぃぃいぃぃいいぃっ・・・いきなり厳しい試練でしぃ・・・・・・」パチンッ!!!
奴の大きな頭に全力デコピン。勢いで後ろにでんぐり返しの形になる。オマケに椅子の足に激突。
「ぴぎゃぁぁっぁああっぁぁっぁぁぁあぁあぁっぁぁあぁああぁぁぁん〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
ああ…マウントポジションから思う様、殴り倒してやりたい。
「泣き言は聞かない。昨日も言っただろう?厳しいぞ、と。それとも決意の言葉は嘘だったのか?ん?」
昨日の言葉は心からのものであったのか。ぐっと唇を真一文字に結ぶと涙を堪えて立ち上がる。
くっと、こちらを見上げてくる。ほぅ…ちょっと見直したぞ、結末は変わらんが。
基本的な剣捌きの型を教えてやる。これを千回も繰り返せば、ナイフは手に馴染むだろう。
私のいない間の細かい注意点を復唱させた後、私は買い物に出かける。さてマメは諦めずに千回降り終えるだろうか?

632 名前: 領事館職員の視線(5) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:48 [ QNQRQUMA ]
街に出ると、冒険者から委託されたのであろう恒例のバザーが街を彩っている。
私も昔よくここで小さなバザーを開いたものである。
私は手先が器用だったので小さな装飾品、指輪やピアスを加工して売り渡していた。行列も出来たくらいであった。
左右に別れたバザーを交互に冷やかして回る。流石にタルタル用の服なぞ置いてない。
あれは他種族にトコトン嫌われている為であろう。元より買い手がいないのだ。商売が成り立つ筈がない。
隅々まで見渡したが、タル用の服はただの一着も見かけなかった。しょうがないこんな時は・・・・・・。
裏路地の方へ曲がる。つんっとした臭気が漂う。空気が淀んでいる。
普通の住人なら避けるであろう危険な裏道、通称野良タルストリート。ジュノにもこの様なスラムが存在する。
ありとあらゆるゴミが集まる浮浪者達のメインストリート。
壁には下劣な落書きが書き込まれ、道端には汚物と吐瀉物が拡がる。
私がこの汚らわしい所に求めるものは・・・・・・。

633 名前: 領事館職員の視線(6) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:49 [ QNQRQUMA ]
「もし・・・もし・・・そこのお方・・・」
右脇から差し出された汚い小さな手が私の行く手を遮る。
じっと見つめたまま私は動かない。
「あのぉ・・・・・・もしもし・・・・・・?」
私が声を掛けるまで、この学芸会を続けるのだろうか?いいかげん本題に入って欲しい。
物言わぬ、ヒュム♂に苛立ったのか、周りから2〜3体の小動物がゴミを掻き分け飛び降りてくる。
「もしもしって聞かれたら、どうしたんですかお嬢さんって返すのがセオリータルよぉ〜〜〜〜ッ!!!」
「様式美って奴がわかってないタルねぇ〜〜〜〜タルタルタルゥ〜〜〜〜〜ッ!!!」
「それともビビって言葉を忘れたんでしゅかぁ〜〜〜〜〜ッ!!!!」
右端から穢れた臭い手を差し出していた小動物も全容を覆い隠していた小汚い布をむしり取る。
「ヲ〜〜〜〜ッホッホッホッ、今なら土下座して惨めったらしく、こォの世界に冠たる【紅の隼団】に許しを請えば
 全財産で修めてあげてもよくってよぉ〜〜〜〜〜〜〜ヲ〜〜〜ッホッホッホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
私に向かって剣をひけらかす樽樽たち。
右から戦死樽♂、モソク樽♂、臼樽♀、垢樽♂、か・・・・・・。
私相手には役者不足だな。
「あらあらあら〜〜〜〜だんまりでしゅかぁ〜〜〜〜〜?もっしも〜し聞こえてますタリュ〜〜〜ゥ?」
「あっヒャッひゃっひゃっひゃぁはぁ〜〜〜〜〜〜震えて声もでましぇんかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜?」
「んっきゃっ〜〜お漏らしでもしたんでしゅかぁ〜〜いけまちぇんねぇ〜〜〜おしめ取り替えてあげるタルよぉ〜?」
「ぴゃっぴゃっぴゃぁ〜〜〜虐めたら可愛そうタルよぉ〜〜〜僕たちにぃ〜〜お金運んできてくれたんでちからぁ〜」
まったく楽しい生き物達である。自分等の優位性を信じて疑わず、自分の相手の力量を計る事もしない。
夢を見て、ウィンダス連邦というしみったれた衰退国から出てきたものの、
剣に裏切られ、
魔法を奪われ、
人に媚びる事で自己を保ち、
プライドだけはザルカバードの山々よりも高く、
哀れにも他者を下から見下ろそうとして失笑され、
同胞を騙し、
同胞を見下し、
同胞を喰らい、
挙句、世界に拒絶されたケダモノ。
それが奴等の正体である。

634 名前: 領事館職員の視線(7) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:49 [ QNQRQUMA ]
あ〜〜〜〜〜〜〜ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャァァアアァァァアッッッッッッツッッ!!!』
                  ブバンッッッッッッッッ!!!!
「ぴにゅりゅぺrぱわにゅくぁぁぁぁぁあぁぁっぁっぁあぁぁあぁっぁっぁあっっっっっっ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
モソク樽♂が、『卯印堕巣最凶国家万歳』と落書きされた壁に綺麗な紅い華を咲かせる。
壁から足が生えてるような硬直姿勢のまま、ずるずると地面に堕ちていく。
残った三人はまだ現状把握に、大きな頭の中の、微かな脳細胞をフル活動させている。
臼樽♀は目をギョロギョロ動かし、じょぶちぇんじ・・・じょぶちぇんじ・・・とウワ言を繰り返し。
戦死樽♂はフルブレイキュ!フルブレイキュ!と叫びながら片手剣を振り回す。
垢樽♂は命中率・・・命中率・・・と口走り、正義バッチとウィングペンダントの装備変更を繰り返している。
しばらく観察し続ける。いつ現実を見始めるのであろうか?奴等の夢はまだ醒めない・・・。
面倒くさいのでもう一匹、世界を動かす為に生け贄を捧げる事にする。
                       ぱしゅっ!!
「ぴきゃっあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ?」
垢樽♂の股下に、優しく足を添えて、思いっきり上へと振り上げる。痛みは無かった筈だ。
「あひゃぁっ?うっきゃっきゃきゃおぴゃぶひょひょひょ〜?ここはお空タルゥ〜〜〜〜空飛んでるタリュ〜〜ゥ!」
垢樽♂は違う世界に入り込んでしまった様だ。少ない脳細胞を焼き尽くしてしまったのだろう。
バタバタと空を飛ぶ鳥のように四肢をばバタつかせる。軌道変更は無い。
くるっと半回転。振り上げた足をそのまま器用に回し、振り向き様に足の裏で押すように垢樽♂の顔面を弾き飛ばす。
                  バスンッッッッッッ!!!  
「あぎゃぁぁぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁあっっつっっっっつつっkもhdあげrjおぎwぴゃっ〜〜〜〜〜!!」
寸分たがわずモソク樽♂の隣に再び綺麗な紅い華を作り上げる。同じ様に崩れ落ちる垢樽♂。
2匹共『ビクンッ・・・ビクンッ・・・』と小刻みに痙攣している。

635 名前: 領事館職員の視線(8) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:50 [ QNQRQUMA ]
私は尚も、じょぶちぇんじ・・・じょぶちぇんじ・・・とウワ言を繰り返す臼樽♀の手を引っ張って2匹の近くに連れて行く。
「ほら、まだ生きてるよ?こういう時は、何するんだっけ?」
臼樽♀の頭をガクガク前後に揺らしながら、行動を促す。
「ぴぴぴぴぃぃぃぎぎぎぎぎぃぃぃぃ〜〜〜〜ッ!!けっけっけっけっけけけあるっっっ!!!!」
                  ブゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜ン!!!
「はい、残念賞〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜記念品はこちらっ!マンドラたんヘッドバット!!!」
                  ガッッツンッッッッッ!!!!!   
「あぴゃぁぁぁぁぁあぁぁああぁぁああぁっっっっっっっっっっっっっっっっ」
目から火花が飛び出たのであろう。届かない手を必死に上に向け頭を押さえようとしている。
「さぁっ、速くッ速くッ時間なくなっちゃうよぉ〜〜〜?何をすればいいのかなぁ〜〜〜〜〜?」
この場を支配するルールに気付いたのだろう。足りない知恵を絞って大慌てで詠唱に入る臼樽♀。
「あひっあひっあひぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜っ!!けっけっけっけっけけけある2ゥ!?」
                  ブゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜ン!!!
「ブッブッブ〜〜〜〜〜〜〜〜ゥまたもや残念賞〜。記念品はこちらっ!マンドラたん光合成!!!」
                   ズザンッッッッ!!!!
頭のてっぺんに路地に落ちていた木の枝を突き刺す。綺麗な血の噴水が舞い上がる。あっ虹が出た。
「はっぎゃっぎゃっぎゃっぎゃぴぴゃきゅおうわにゅこっぴょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!!!!」
臼樽♀は木の枝を軸に、くるくると回転していた。痙攣し始めた。明らかに目の焦点が合っていない。
「ああ〜〜〜っと、痙攣の間隔が長くなってきたよぉ〜?ヤバイよヤバイよ〜〜〜?死んじゃう!死んじゃうゥッ!」
「あヒッあヒッあヒッあヒャふゃはぴゃぴゃや〜〜〜〜??めぎゃみゃのしゅきゅふきゅ〜〜〜〜っきゅっきゅ〜ゥ」
                パッカァァーーーーーーーーーーーーーン!!!!
「ピンポンピンポンおめでとうございます!!優秀回答者のアナタにはッ!ら・ん・げ・き・ぃ〜〜〜〜〜!!!!」
  ドンッ   ドンッ   ガンッ  ガスッ      ドッギャァァァァン!!!!
「ぎゃびゃっ!ごぺぇっ!ぶきゃんっ!あぷぉっ!ぴいぎゃああああぁぁぁぁぁぁあぁああぁああぁぁ〜〜〜〜っ!」
発動前に叩き込む。手と足が逆の方向を向いたまま、クルクルと縦方向に器用に回転して壁に熱いベーゼ。
三つ並んだ紅い華に満足して振り向く、さて、戦死樽♂はそろそろ目を覚ましてくれたかな?

636 名前: 領事館職員の視線(9) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:51 [ QNQRQUMA ]
目の前に丁寧に畳まれた、リザードジャーキン、ブラスサブリガ、ビースパタ。その奥には土下座した。戦死樽♂。
「みょっみょっみょうしわっきゃああありまちぇんでちたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
頭を石畳に擦りつけ、血を滲ませながら顔から出せうる液体を残さず洩らしている。
足元にはチョロチョロと生臭いアンモニア臭を匂わせる、黄色の液体を垂れ流し、汚れた空気を更に汚す。
「じじじ自分は反対してたんですタルゥ〜〜〜〜。でも白姫ちゃんが、白姫ちゃんぎゃぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
ひれ伏せたまま膝を擦り合わせ私の方へとにじり寄って来る。
戦死樽♂の目は最早、先程まで仲間であった肉塊3個すでに見ていない。
涙を貯めながら上目遣いにこちらの顔を見ていた。哀願という表現が相応しいのだろう。
鼻水を啜り上げながら、口から地面に架かった涎橋を引きずり、まだこちらに滲み寄って来る。
「あっああっ・・・ケアルガ欲しいってぇ・・・キョ・・・協力・・・しないとぉ・・・も・・・もぅ・・・ケアルぅ・・・し・・・してく・・・
 ひぐっ・・・してくれないってぇ・・・赤くんもォ・・・ぁぅぁ・・・ケアル・・・してやんないってぇ・・・い、いうからぁぁ〜っ!」
ようやく足元まで辿り着いた戦死樽♂、何かにすがる様に脹脛の所まで手を伸ばし、下から私の顔を見上げている。
仕方が無かったと。そう言いたいのかな?

637 名前: 領事館職員の視線(10) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:51 [ QNQRQUMA ]
「だ・・・だきゃりゃぁ・・・だきゃりゃぁ・・・しょ・・・しょ・・・しょぉぎゃなきゃったのぉ〜〜〜ッ!!!
 ・・・ねっ・・・ねっ・・・わりゅきゅ・・・にゃいにょぉ〜ぼくてゃん・・・わりゅきゅ・・・にゃぁいにょぉぉぉぉぉっ!!」
「んっなわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっっっっっ!!!」
               バキンッ!!!ゴォリッゴォリッゴォリッッ!!!
「あっぁっぁあっぁっぁあぁああっぁっぁ〜〜〜ぴぎゃぁぁああぁああぁぁああぁぁぁぁああぁぁあぁぁあ〜〜ッ!」
奴の左手を右足で叩き潰す。骨を取り出せば粉末状にして飲めるまでにすり潰す。
戦死樽♂は顔を真っ赤にして今までの卑屈な態度も何処へやら。
「いてゃぁ〜〜〜〜〜はなちぇぇぇ〜〜〜っ!はなちぇぇ〜〜〜っばかぁぁあぁっ!しねぇぇぇえあぁぁっっ!!」
口から泡を吹き出し、鼻水は髪の毛に大きなブリッジを作っている。目は私の足を睨みつけ、涙でブーツを濡らす。
本当に戦士なのだろうか?力ない奴の右手がブーツを叩くのだが、ポッフ、ポッフと乾いたファンシーな音を立てる。
「あ〜〜〜〜ぎゃっぎゃっぎゃぁぁぁぁっつぁっつむきゃぁぁぁんぁああぁぁんひきゃぁぁぁあぁぁぁああぁぁ!!」
ついには頭を打ちつけ始めた。脂汗と涎と鼻水がブーツに染み込んでいく。
「うわっ、きたねぇな!鼻水と涎つけるんじゃねぇよ。」
ぼさぼさの髪の毛に汚れを擦り付ける。うん。いいデッキブラシになるじゃないか。
「あ〜〜〜ぎゃッぎゃっぎゃっぎゃぁああぁっぁぁ〜〜〜〜〜白姫しゃん〜〜ッ!けあるぅ〜〜〜けあるぅ〜〜〜っ
 赤くぅ〜〜んっ!けあるっ遅いでしぃぃぃぃっ!!おれさまがいりきゃらぁぁっ!おまえらいきてるのにぃぃぃっ!
 なにしてるタルゥ〜〜〜〜〜〜ッ!!!はやくっばやくぅ〜〜〜〜〜〜っ!!あっああっゃぁああ〜〜〜〜!!!」
薄汚れた小動物が私の足元を、軋んだ悲鳴を上げながらばたばたと転がり、すごい勢いで壁に突進。激突。
壁に頭をなすりつけながら、おぅおぅ悲鳴を上げている。
私はその悲鳴を聞きながら愉悦に浸る。
至福の時間であった。
ん?何かを忘れているな?何だったのだろう?・・・・・・あっマメの服を買いに来たんだった。

638 名前: 領事館職員の視線(11) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:52 [ QNQRQUMA ]
軽く戦死樽♂の頭を蹴りつける。
痛みで反応できないのはわかる。だが、こちらに注意を向けねば話にすらならない。
「おい、私の頼みを聞くならばケアル掛けてやらん事も無いぞ?私の言葉が理解できるか?ん?」
さすがに遣り過ぎたか、悲鳴すら上げなくなった戦死樽♂を再び蹴りつける。
「ほ・・・本当ですか〜?け・・・けあるかけてくれましゅかぁ〜〜〜?痛いんですぅ〜〜〜〜っ・・・とっても・・・・・・
 とぉぉぉぉぉっても痛いんですぅ〜〜〜〜〜〜」
藁にでもすがる思いなのか、額から脂汗をにじませつつも、大きな目をくりっくりっと輝かせながら
引きつる頬に鞭を入れ、卑屈なまでにへりくだった笑顔を見せる。
自分のその笑顔は相手に、ある感情を抱かせると確信しているかのような、一切の迷いを感じさせないものだった。
奴の笑顔を、私は鼻で笑い飛ばしてタルの無駄に大きい頭をミシミシと音を響かせながら持ち上げる。
「理解できたなら、忠実な奴隷の様に『ご主人様、下劣で卑しい私めになんなりと御用を申しつけくださいませ』
 と答えろ」
青筋の浮かんだ私の手の中で、ミシミシと骨を擦り合わせるような音の中、
「・・・ご・・・ぎょしゅじんしゃまぁ〜〜〜げ・・・げれつでぇ〜〜いやしいぃ〜〜〜わたくしみぇにぃ〜〜〜
 にゃんにゃりとぉ〜〜ごよう・・・もうしつけ・・・くだしゃぁぁぁいぃぃ・・・・・・・タルゥ〜〜〜〜〜〜」
ふむ・・・余計な語句が多少混じっていたが、概ね期待どうりの返答だ。
「其処まで言うのだったら仕方ないな。いいか?12〜16歳くらいのタルタルの子供の着れる服を用意しろ」
危険な音を立てていた頭蓋骨を解放する。「ぴぎゃっ!!!」
大きい尻から愛すべき大地に着地すると左手を押さえつつ、よちよちふらつきながら臼樽♀の方へ向かっていった。

639 名前: 領事館職員の視線(12) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:53 [ QNQRQUMA ]
「・・・ぅあ・・・あはぁ・・・白姫ちゃんが・・・一杯持って・・・いたですぅ・・・何もぉ・・・知らないぃ・・・奴からぁ・・・
 奪い取ってぇ・・・いたタルゥ〜〜〜。コレクションしてる・・・ってぇ・・・言ってたでしゅぅ〜〜〜〜〜〜〜」
言うが早いか臼樽♀の背負っていた鞄の中をガサゴソとまさぐり始める。
その音に反応したのは絶命したと思っていた臼樽♀だった。
「うっ・・・あっはぁ・・・何してるタルゥ〜〜?勝手にアタクシの・・・大切な物に・・・触れるんじゃないタルゥ〜・・・・・・」
まだ生きていたのか?まったく無能な癖に生への執着は人一倍だな。知らず嘆息する私。
自分の荷物をまさぐる戦死樽♂を振り払おうと、へろへろと力ない手を叩きつける。
その力ない一撃が戦死樽♂の鬱積を呼び起こしたのか、無事であった右手を振上げ容赦なく臼樽♀を撃ちつける。
「誰のせいでこんな目に遭ったと思ってるでしかっ!!・・・おまえがっ!・・・おまえがっケアルガ欲しいぃなんてぇ
 いうから、こんな事になったんでしぃっ!反省しろでしぃっ!!!だいたいタルゥ!オマエらいつも偉そうに
 僕様を扱ってぇ!けあるがそんなに偉いタルかぁ!?矢面に立っていたのはいつも僕様タルゥ!!けあるするのは
 当たり前タルゥ!!僕様がいたから今まで生きてこれたタルよぉ!!タルゥッ!タルゥッ!タルゥッ!!」
鬼の様な形相で、今まで仲間であった筈の肉塊を撃ちつけていく戦死樽♂。
「あぎゃぁっ!・・・へぎゃぁっ!・・・へぺぇっ!・・・あんたもぉ・・・ぷぎゃっ!・・・チョコ食べたいってぇ・・・ぷごっ!」
その醜い様相を醒めた視線で見続ける。

640 名前: 領事館職員の視線(13) 投稿日: 2004/02/18(水) 07:54 [ QNQRQUMA ]
気が済んだのか、先程までの狂騒を感じさせない、へりくだった笑顔でこちらに向かってくる戦死樽♂。
手には数着のタルタルカフタンや、ミトン、ブラッカエ、クロンプを持っている。
「ふむ、ご苦労」
その言葉を聞いて、ケアルをかけて貰えると思ったのか、嬉しそうにこちらの顔を覗き込んでくる。
「ところで、見たところおまえさんの仲間達はまだ事切れていないようだな。
 先程は私もやり過ぎたと、反省していたんだが、お前の手と仲間の傷、どちらを治して欲しい?」
戦死樽♂は少しは躊躇するかな?と思っていたのだが、間髪いれず即答を返す。
「ぼくたんの可愛らしいもみじの様なお手手でち!」
こいつの脳裏には仲間の安否なぞ毛頭ないのだろう。
この場を切り抜けた後、仲間の荷物全て自分の物にしようとか考えてるんじゃないだろうか?
どこまでも自分本位で我侭なタルタルの笑顔を見ながら私は呆れ果てる。
もちろん奴の望み通りにしてやるいわれはない。こいつらは私を襲おうとしていたのだから。
「そうか、それじゃあ仕方ないな。・・・ケアルガ・・・」
                    ブィィィィン
戦死樽♂を対象外のまま、樽3匹に光が収束していく。
『…えっ・・・えっ!?なんでぇ?なんでぇ?どうしてぼくさまちゃんには光がこないのぉ?』
不思議そうな顔をしたままの戦死樽♂を残しながら光は消えていく。
ゆっくりと起き上がりながら、憎悪のこもった眼差しを戦死樽♂に向け、一歩また一歩と近づいていく。
奴等は死の淵で全て聞いていたのだろう。次々と発動していくアビリティ。
「ち・・・違うのぉ〜〜〜!!こ・・・これはぁ・・・何かの・・・間違いなのぉ・・・自分だけ助かろうとかぁ〜〜〜〜
 みんなの荷物売り払おうとかぁ〜〜〜〜そんな事考えてなかったのぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぴぎゃっ!!!」
熱のこもった拳が、魔法剣が、見境の無いロッドが戦死樽♂に降りそそがれていく。
その生々しい屠殺場を生暖かい目で見守りながら一息つく。
頃合を見計り、その場を後にする・・・・・・「ファイガ」・・・そんな言葉を残しながら。
路地裏に大きな贖罪の炎の渦が、数種類のけたたましい悲鳴と共に響き渡っていく。
今日もいい天気だ・・・・・・。

641 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 08:59 [ 5M3gkYSY ]
>>617
「と言う投書が来たが、どうする?」
収容所からウィンの犯罪者収容所にぶち込まれた元所員からの嘆願状が所長代理の下に来たが・・・。
「読む価値など無い。捨ててしまえ。どうせ好き勝手やって手がつけられないほどの馬鹿だ。
それに一度腐ったリンゴは元には戻らん。とっとと処刑してもらえ。」

・・・・・・・まあ、馬鹿には生きる価値がないと言う事だった。

642 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 09:10 [ 5M3gkYSY ]
そういえば、どこかの自分勝手ななんかの会の副会長も同じ言い回し使ってたっけ・・・。
この手の馬鹿の考える事は同レベルと改めて実感。

 「クズはどこまでいってもクズだ!!」

643 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 14:01 [ SjmvZ9g6 ]
>>628-640
キター!!

待ってました。ちょっと話長すぎですがそれでも読み応え十分!
次回は恐らく修行をサボっているであろうマメの回
期待してますよ!

>>625-627
以前見た竜樽エピソードの飛竜逆襲バージョンですな。
こちらもなかなか面白かったです。次回作に期待!

644 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/18(水) 14:12 [ QF9M3.ok ]
>>642

(´・ω・`)つ旦
おちつくタル。

645 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 16:31 [ SjmvZ9g6 ]
>>644

旦ヽ(`A´ ) 「ありがとよ、あんたる」

旦ヽ(`A´ ) 「・・・・・」
                人       人
( `A´)つ旦       ヽ(´ω` )ノ= ヽ(´ω` )ノ=
「おい、おまえら    「わーい、何か飲ませてくれるタル?
 これでも飲めや」    ジュースキボンヌ!」

                アヒャ 人       人ウボァー
( `A´)         ⊂_ノ⌒っ゚ω。)っ旦⊂(゚ω。 )つ
「やはりな・・」   


|ω・´)    Σ(`A´ )
コソーリ


         =∩( `A´)∩=ニフ
        = ヽヽ v |丿        人
       =   ノ´⌒ )      =ヽ(; `ω´)ノ
        = (__ノ ^U        (っ__ノ 
         = U            u   しっぱいたるぅ〜 ハァハァ・・ ハァハァ・・

646 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 18:51 [ Mm2jo9VM ]
>>628-640
最高すw

最近少し荒れてるように見えるけど、イイ作品が沢山ですね

647 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 20:27 [ uiHOd7oI ]
>>628-640
「あっ虹が出た。」で笑いすぎて腹筋つったよ!すばらしい!

648 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 20:38 [ GTxCDRkA ]
やう゛ぇぇ豆が真面目にカワイイ

だがそれはこのスレにとってどうでもいいことだ

649 名前: 560 投稿日: 2004/02/18(水) 20:55 [ un69bd/E ]
>>628-640
素晴らしい!素晴らしいです!
思わず感情移入をさせすぎて私までマメの事を忘れてしまいました!
ああ!続きが非常に気になります!神様頑張って下さい!
もっと読みたい!もっともっと!

>>617さんへ。
560は私ですが、
良樽には幸福を与えたいですが、
糞樽には絶望を与えてやりたいですね。
それも達磨にして腹を割き刺激物を塗るような、
死ぬ事はないが、死ぬ以上の苦しみを与えて。
一生後悔してほしいですね。
・・・でも糞樽に後悔なんて高度な思考が出来るのかな?

650 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 20:55 [ fG0S.Rd. ]
空に浮かぶ大陸トゥー・リア。
その正体はジラート兄弟・兄が童貞を捨てた後各地の女を呼び寄せて至上の楽園とする為の庭であった。
(本編とは一切関係有りません)
だが童貞を捨てるべく招き入れたフェレーナに「短小に興味はない」と言われ怒り狂った兄が、
凶悪なモンスターの徘徊する冒険者のレベル上げ場所に変えてしまったのである。
(本編とは一切関係有りません)
そんななか各地のレイプ被害者からジラート兄弟・兄の討伐を頼まれた冒険者一行は、
ガードのAA樽に全滅させられていた。
(本編とは一切関係有りません)
「うおお、クソ・・・糞タルのクセに何て強さだ。」
「イジョウよね絶対。」
「くそー、腹の虫がおさまらねえ。どうにかならねえかな・・・」
「どう考えてもならないと思うが。」
「うーん・・・あ、そうだ!収容所に糞樽として引き取らせちまえwwww」
「つーか勝てるの?」
「知るか、やってみれば分かるだろwwwww」

ジリリリリンジリリリリン
「はいコチラたるたる収容所。えっ?糞樽収容ですか?
 分かりました、すぐ職員を向かわせます。
 オイ看守共仕事だ!とっととトゥー・リアへ糞樽収容にむかえ!」
「な、なんでおれらなんだよ!そう言うのは実行部隊の仕事だろ!」
「グダグダいってんじゃねえよ!実行部隊は今昼飯で全部出払ってンだよ!」
「トゥー・リアだと?糞樽はこんなところまで居るのか。」
「サラリーマンは辛いゴブね。」
「面白そうだな、私もついていくぞ。」
「え!F4氏もですか!」
「不満か?」
「い、いえ・・・」

「内なる怯懦がお前達を飲み込む・・・
 んん、なんか違うタルね。いやそんなことはどうでもイイタル。
 やっぱボクチン強いタル!ハッ!?この殺気は・・・」
AAタルが自分の強さに自惚れているところに恐るべき殺気が向けられた。
明らかにF4氏の物である。だが彼女の姿は入り口にはなく、
看守3人が居るだけである。
「おい、なんか強そうだぜ。」
「やるしかないだろ。」
「ゴブー、やな仕事ゴブね。」
「内なる怯懦がお前達を押しつぶす・・・ウキャッ、しっかり言えたタル!」
AAタルが空中浮遊しつつ凄まじいスピードで看守に迫る。
その鎌が最初に振り下ろされたのは禿ヒュムであった。
禿ヒュムは装備していた片手剣でとっさに受け止めるが、タルのクセになかなか強い。
「オイ!これほんとにタルか?」
「ゴブ、禿ガルさん一撃宜敷ゴブ!」
「任せろ。」
タルがつばぜり合いしている背後で、突然禿ガルがサブリガを取り外す。
巨大なモノが現れタルの尻を襲う!
「タルッ!?」
だがAAタルは瞬時に危険を察知し、回避運動に入る。
チーーーン! 勢い余った禿ガルのモノはよろめいた禿ヒュムの股間に直撃した。
「オオオォォォーーーーマイガァァァァーーーーー」
禿ヒュムが前屈みになって倒れる。
禿ガルも衝撃で動けないようだ。
「貰ったタルー!ギロティンコ〜〜〜〜!」
禿ガルのモノにギロティンが放たれようとしたその時である。

651 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 21:02 [ UZZsixrI ]
               ゴリッ
「ピィィィィィィィィギャッァァァァァアアアアァァアアア!」
AAタルの股間にダークモールが直撃している。
エル♀F4氏だ。
F4氏は直後にもだえ苦しむAAタルを蹴り飛ばし、
部屋の中央に放り出した。
「アァッウウハウァアアアハウフハハハ」
あまりの衝撃に目が完全にイっているAAタルの上に乗ったF4氏は、
その美しい顔に笑みをたっぷり浮かべてこういった。
「マウントポジショォォ〜〜〜ン」
ゴッゴッゴッガッゴンゴリッメリッミシッミシッミシッベリベリ

「あ、お帰りニャ!どうだったかニャ?」
出迎えに出た世話猫にF4氏はぐったりとしているAAタルを見せつけた。
実に嬉しそうである。
「このタルはしばらく借りるぞ。」
「は、はいご自由にどうぞ・・・」
こうしてF4氏とAAタルの奇妙な共同生活が始まった。

「よし、お前の名前はビロだ。」
「ぼ、ボクにはアークエンジェルタルタルって言う名前が有るタルゥゥ!」
ゴリッゴリッゴリッ
「お前の名前はビロだ。わかったな?」
「ハ、ハウ、分かったタル・・・」

652 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/18(水) 23:10 [ Ogblbx3k ]
>「マウントポジショォォ〜〜〜ン」

このあたりで吹きました。

653 名前: 548 投稿日: 2004/02/19(木) 00:20 [ /AkVE1II ]
>>652
樽の短い手足じゃガードポジションも取れないだろうしな

654 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/19(木) 01:24 [ IZEYVtSw ]
超糞樽
ttp://fruit.chips.jp/img/kako_107.jpg

655 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/19(木) 17:27 [ dw4ShXOM ]
>>648
マメの本性は>>598で語ってる通りなんだが・・
さては本気で樽の擬態に騙されたか!!

656 名前: 560 投稿日: 2004/02/19(木) 19:10 [ hY0s13mM ]
>>655
ばっかおまえ、ばっか、
これからどんな目に合うのか期待が膨らむからこそ豆がかわいいんだろ!

657 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/02/19(木) 20:30 [ ScgxSFgs ]
           −−=    人
           −−=  ( ・ω・) 邪魔タルぅ
           −−=  (つI[二二i=━━━
           −−=  ijコニlニ└||‐
     −−=  ,.ィニニニニニニニニィ============ヽ
    −−= / | i‐―il|iー‐‐[]||   ||(・ω・)||;[j>
  −−=  /__| |___|||__|||゙-r----''------゙ー-,、..  ドカッ     ヽ(  )ノ
  −−=  |jー‐、| |:  |||:   :||゙^i、ィー-ヘjニlOlijijijijijijlOlニj  Λ      (  )
  −−=  ィ'"`ヽi|___|||__|| / ィ'"`ヾヽヘ;;ニニニニ;;/、ヽ < >    ノ ノ
  −−=  i 〇 lヘニニニ二二二/__i  〇 ;lll,ィ'ン===ヽヘ) ;lll  V     
   −−= ヽ_.//         ヽ__//    ヽ_.//

658 名前: 脱出せよ!恐怖のたるたる収容所! 投稿日: 2004/02/19(木) 20:46 [ kP.x3nQs ]
ここへ来てから3日が経った。
エル♀F4は俺を「所内挨拶」といって連れ出した。
やって来た(というか連れて行かれた)のは女子寮の広間だ。
そこにはミスラ・ヒューム・エルヴァーンが談笑していた。
「みんな見てくれ、私の新しい家族だ。ビロ、挨拶しろ。」
「よ、よろしくタル〜。」
俺は一生懸命愛想のいい挨拶をした。
「ニャ、大変ニャ。ここに来たからには逃げ出せはしないニャ。でも安心するニャ!
 あたしたちがたっぷりかわいがってやるニャ!」
ミスラがそのでかい乳を強調しながら言い張った。
正直俺はティ(ry がビンビンで隠すのに精一杯だったが、
必死に愛想笑いで誤魔化していた。
そのうちミスラが、俺に料理の味見をさせたいと言ってきた。
エル♀F4は何やら笑みを浮かべた後承諾した(首輪はつけっぱなしだ)

ミスラの部屋はなかなかこぎれいだった。
♀特有のいい匂いが鼻に広がる。
「ちょっとそこに座っていてニャ。すぐ作るニャ〜」
言われたとおり椅子に座り、俺は脱出の方法を考えていた。
正直、ひ弱そうなヤツならば素手の俺でも倒せるだろう。
そう算段しているうちにヤツの料理が運ばれてきた。
見る限りでは普通っぽかったし、ここ最近タルタルフードしか食わせて貰えなかったので喜んで食う。
芳醇なカオリが口の中に・・・うっ!?

ぐわぁー グワァー グワァー ゥワァー ァァー ・・・

それから三日間俺は生死の境を彷徨った。
原因はどうやらヤツの料理に入っていたコバルトジェリーらしい。
エル♀F4はこれを狙っていたのだろうか。俺にはわからない・・・

659 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/19(木) 21:14 [ dw4ShXOM ]
           −−=    人
           −−=  ( ・ω・) 邪魔タルぅ
           −−=  (つI[二二i=━━━
           −−=  ijコニlニ└||‐
     −−=  ,.ィニニニニニニニニィ============ヽ
    −−= / | i‐―il|iー‐‐[]||   ||(・ω・)||;[j>.              人 ←これ忘れてるぜ
  −−=  /__| |___|||__|||゙-r----''------゙ー-,、..  ドカッ     ヽ(  )ノ 
  −−=  |jー‐、| |:  |||:   :||゙^i、ィー-ヘjニlOlijijijijijijlOlニj  Λ      (  )
  −−=  ィ'"`ヽi|___|||__|| / ィ'"`ヾヽヘ;;ニニニニ;;/、ヽ < >    ノ ノ
  −−=  i 〇 lヘニニニ二二二/__i  〇 ;lll,ィ'ン===ヽヘ) ;lll  V     
   −−= ヽ_.//         ヽ__//    ヽ_.//

         【調子に乗った樽、同族をはねるの図】

660 名前: 書いてて気持ち悪くなってきた・・・ 投稿日: 2004/02/20(金) 00:18 [ iu.SDnv. ]
問題:あなたは樽樽収容所の管理員になりました、主な任務は樽樽の管理です。
   このような場合、あなたはどう対処しますか?

看守A「ハーイ、みんな飯だぞー」
樽樽○「ワーイ、飯タルー」
樽樽▽「早くくれタルー」
樽樽■「うわ、ボクのシチューゴキブリばっかタル!どうにかしてタルゥ」
樽樽◇「そんなのまだマシタルよぉ、ボクのサラダなんかダンゴムシしか入ってないタル・・・」
樽樽@「何言ってるタルか?お前ら、新人タルね?」
樽樽◇「え?」

樽樽@「今日のメニューはゴキブリシチューにダンゴムシサラダ、ジュースはモルボルの唾液タルよ」

樽樽■「そ、そんなの毎日食うタルか!?ボク嫌タルゥゥゥ・・・」
樽樽◇「管理員さんに相談するタル!もうちょっと改善してもらうタル!!」
樽樽○「無駄だと思うがなぁ・・・タルゥ」

あなたの元に一匹の樽樽から食事の改善についての抗議文が届きました。
どうしますか?行動パターンは無限大に増やして構いません

行動① 反乱されても困るので人並み程度に改善
行動② わざと入れさせてたゴキブリの代わりに蛆を入れる
行動③ わざと入れさせてたダンゴムシの代わりにゾウリムシを入れる
行動④ モルボルの唾液の変わりにオチューの唾液を飲ませる
行動⑤ 兄貴樽の巣に放り込んで■■■させて■■■■させて■■を飲ませる

661 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/20(金) 02:15 [ 7fo/YDyM ]
行動⑥新メニューとして(②+③+④)/2のモノを飲ませる…いや流し込むか。

662 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/20(金) 03:03 [ ZLIBfHi6 ]
行動⑦ 謎の肉骨粉を与える。 後に樽がふらふら歩くようになり・・

663 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/02/20(金) 07:38 [ kcqQTTEQ ]
まあ、「兄貴樽」の作者としては⑤ですな。
確実にぶち込まれてさほどたたんうちに精神崩壊しますが・・・・・・・。
ま、常識的なのは⑥をしばらくやって精神的に降伏した後で他の樽並みですかね。

664 名前: ア・ドン 投稿日: 2004/02/20(金) 07:46 [ kcqQTTEQ ]
・・・・さて、ひさびさである・・・・。
あんたるの際は見苦しい態度を見せて申し訳ない。精神的にストレスがたまっていた物でな・・・。
滞っていた樽油の市場供給もジュノガス燈公社にガス化樽油の大量供給を取り付けたので一安心。
サンドリア・バストゥーク両国にも営業活動を強化して大量に売りつけなくては。
・・・幸い、冒険者崩れの野良樽は腐るほど居るので原料には困らんしな。
では。

665 名前: ア・ドンの中の人 投稿日: 2004/02/20(金) 08:04 [ kcqQTTEQ ]
・・・・・正直、リアルで「ストレス」どころではない状態だったのは事実だったんだけどね。
一時の感情に任せて「ポス樽2」なんて物を書いちまったために勘違い野郎を呼び込んじまった事は事実だし、その辺は反省点ですね・・・。
二次創作の不文律も知らない奴とか、グロ画像のリンク貼り付け野郎とか、ここがただの虐待スレと勘違いした奴とか。
その辺は自分の責任だと思っております。責められても反論のしようがありません。

こう言うある意味インモラルなうさばらし的場所はやはり書き手のモラル感にかかっているのであって、その辺は自分も含め各自の責任。
その辺に気をつけていきたいと思います。
では。
P.S・・・sage樽よ、漫画の話一口乗りたいんだが・・・・・・。(元々は私、絵方面が本来は本職なのです。・・・休業中だけどね)

666 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/20(金) 18:55 [ 7MD/ncBs ]
「良樽にはもっと不幸を」が収容所スタイルでいいのにな…
やば、叩かれそう、昔は良かったのにね

667 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/20(金) 19:21 [ hM3p9Kqc ]
正直どうでも良いよ、笑えれば

668 名前: 世話猫の独り言 投稿日: 2004/02/20(金) 21:06 [ ZLIBfHi6 ]
最近やたら背の低いヒュムや歩き方がりっくりっくしているゴブが
いるような気がするニャ・・

というか間違いなくアレなんだけど
他のヒュムちゃんやガルちゃんは知ってて接してるようで
たまにお尻をおもいっきりに蹴り上げたり、放電パネルに突き飛ばして遊んでるみたいニャ
でも仲間のフリしないといけないので
どんなに蹴っても死に掛けても絶対に怒らないニャ。楽しそうだニャ〜
私もたまにコバルトジェリーとか毒麦粉を食わせて遊んでるけど
脂汗かきつつ呼吸困難になりながらヘラヘラ笑ってるニャ

・・あ、また放電パネルにつきとばされてるニャ
「タルタルタルゥ!!!  ・・や、やめて下さいタ、よう〜」

いいオモチャが増えたニャ

669 名前: 恐怖!エル♀F4から逃亡せよ! 投稿日: 2004/02/20(金) 22:48 [ azFcnvNY ]
俺がF4の部屋に閉じこめられてから数日が過ぎた。
部屋のモノを壊すとブン殴られそうなのでおとなしく待っている。
食事は日に3度、タルタルフードが与えられる。
どうやらここの調理部が作り出した栄養食らしく、
なかなか美味い。とはいえ、何とかしてここから脱出せねば。
俺ほどの能力が有れば脱出は可能だろうが・・・おっと、F4が帰ってきたようだ。
「おとなしく待っていたようだな。よし、今日は臭い貴様を風呂で洗うことにしよう。」
なんd(ry

俺は今全裸に首輪というあまりに情けない姿で風呂場に立っている。
後ろではF4が淡々と下着を脱いでいる。よく見ると非常にエロい体をしている。
乳は少々小ぶりだが尻とそれに至るまでのラインが絶妙だ。
俺のナニは通常の5倍ほどにふくれあがり隠すのに精一杯だった。
「よし、まずはかけゆだ。」
頭部から熱い湯がかけられる。冒険者のファイガに耐えた俺にとってこの程度で熱いとは
思いもしない。そのご俺は湯船にブチこまれ、F4は体を洗い始めた。
黄色いスポンジがその浅黒い体の上に白い泡を残しつつ走る様は美麗の一言だった。
・・・いや俺は何をやっているのだ。相手は全裸なのだ。今なら脱出の好機だ・・・
と、そう考えている間にF4が「こっちへこい」と手招きしている。
どうやら背中を流してくれるらしい。湯船から上がった俺はF4の前に鎮座した。
F4は俺を膝の上にわざわざ乗せ、うつぶせにした。
芳醇なカオリと太股の間から見えるま
ガリィィィィーーーーーッ!
ピィィィィィィィィィギャァァァァァァァァァッ!
「そぉらそらそら金たわしで全身ぴぃっかぴかだぞ〜♪」
ああっ!はうああ!ぜ、絶望に近い痛みとともに、
俺の足の先にあるま(ry の感触が俺を絶頂へさそうぅぅぅぅあああああああ
ガリリィィィィーーーーーッ!
ミィィィィィギャァァァァァァァァァァァッ!

この世の地獄と天国を同時に味わった(アークエンジェルの俺が言うのもなんだが)
俺は三日三晩精子の境・・・もとい生死の境を彷徨った。

670 名前: 領事館職員の疑問(1) 投稿日: 2004/02/20(金) 22:58 [ vvaEBbBE ]
さてマメのナイフの素振りはどこまで済んだだろうか?
細々とした日用品を買い集め、家路につく。
雑多な通りを抜け、私の家が立ち並ぶ郊外へと入る。
近所のおばさんと軽く挨拶を交わしながら家の通用門をくぐる。
静かに我が家に忍び寄る。微かな期待を胸に窓から中を覗き込む。
案の定、奴はサボってやがった。
こまっしゃくれた鼻をピスピス鳴らしながら、暢気にあったかいセルビナミルクを飲んでやがる。
「むふふゅふゅぅ〜〜暖かいタルゥ〜〜〜おいしいタルゥ〜〜〜〜ズビ〜〜〜ズビ〜〜〜ぷはぁっ」
このヤロウ・・・幸せそうじゃねぇか。こっちは貴様の服の為に不愉快な思いまでしたというのに・・・。
「ぐっふゅっふゅ〜〜幸せタルゥ〜〜バブルチョコも食べ放題タルゥ〜〜〜。
 おっといけないタルゥ〜〜〜証拠は隠しておかないとぉ〜〜いつ帰ってくるとも知れましぇんからねぇ〜〜〜〜
 うっきゃっきゃッッッッ〜〜〜〜〜ぼくちん頭が良すぎタルゥ〜〜〜〜〜修正されちゃうタルゥwwwwwww」
てきぱきと後片付けを始めるマメ、全て見られてるけどな。
「さてと・・・・・・いかにも、苦労していたって状況を作らないといけましぇんね。」
水道から垂らした水で顔を濡らす。汗をかいて一生懸命やったのだと、私に見せる為だろう。
そろそろ入ってもいいだろう・・・まだ計画は第一段階にすぎない。
今、奴を叩きのめした所で今日の様な一時的な満足感しか得ることは出来ない。
ロランベリーも熟成した年代物がおいしいというではないか。その為にも今はまだ我慢の時期だ。
種の発育具合も悪くない。収穫までじっと・・・じっと、待ち続けよう。

671 名前: 領事館職員の疑問(2) 投稿日: 2004/02/20(金) 22:59 [ vvaEBbBE ]
「ただいま」
一際大きな声を挙げて、自分の存在を大きくアピールする。マメの心の準備を促す為に。
ドアを開けると、顔中に水滴を垂らしたマメがバツの悪そうな顔で私に寄ってくる。
「・・・おかえりなさいでち。・・・ごめんなしゃい、おにいしゃん・・・一生懸命したけど、千回も出来なかったタルゥ・・・」
疲れきった顔で青色吐息といったそぶりを見せるマメ。目に涙まで貯めている。
そんなマメを慰めるように膝をつき片手で頭を撫でながら顔を覗き込み、優しげな声色で話しかける。
「いいんだよ。一生懸命やったのなら。今できなくても努力すればそれは君の力になる。急がなくてもいいんだ」
私の声に安心したのだろうか。貯めていた涙をこぼし、微笑むマメ。
「うん!がんばる!ぼく、がんばるタルっ!」
と/psych motionを私に向かってやってみせる。
うん、そんな事してみせなくても貴様の性根はさっき見たから。私もマメにむかって微笑み返す。
マメを食卓に促し、昼食を広げる。
屋台で買い求めてきた物だがマメは喜んで平らげる。
さっきまで色々物色していたくせに・・・その小さい体のどこに、これだけの大量の食物が入るのか?
胃が4つくらいあるんじゃないか?
2人のお腹を3人分の食料が満たし、野良タルから献上された服をマメに見せる。
「うあぁぁ〜〜〜これ、僕にぴったりタルゥ〜〜ど、ど、どおでしか?似合ってるでしか?変じゃないでしか?」
さっそく着てみたようだ。コレクションと言うだけはあって、綺麗に保管していたらしい。
裾のほつれも無く、返り血もなく、汚れた跡の染みもない。
「ほお・・・よく似合ってるじゃないか。これじゃ、街の女の子達が黙っていないな」
私のあまり巧くないお世辞にも気を良くしたのだろう。
/blush motionを見せると鏡に写る自分の全身図をしげしげと眺め、うっとりとしている。
次第に思い思いのポーズを決めはじめた。
そのまま見ていたら爆笑してしまいそうなので、食卓を片し始めた。
それに気付いたマメは殊勝にもこんな事言ってくるではないか。
「おにいしゃん、そんな家事、僕がするタルゥ。おにいしゃんは座ってて、お茶でも飲んでてくだしゃい」
そうか?すまないな・・・そんな言葉をかけつつ、マメの頭を撫でてやる。
マメは嬉しそうに微笑むと、甲斐甲斐しく片付けをはじめた。
まぁ、これぐらいの気遣いが出来ないようでは楽しむ価値もないからな。
私は暗い笑みを、働くマメの背中にむけるのだった。

672 名前: 領事館職員の疑問(3) 投稿日: 2004/02/20(金) 23:00 [ vvaEBbBE ]
午後は静かに過ごす事にしよう。
昨日の夜から【タルタル発射装置】と名前を変えた、安楽椅子に腰掛け本を開く。
マメを呼び寄せ私の膝に座らせる。
「いいか?今から読む本はサンドリアの騎士達の回顧録だ。
 この本には冒険の心構えが逸話となって残っている。覚えておいて損は無いぞ」
へぇ〜〜〜と私の顔を見上げ、本の表紙に描かれたエルヴァーンの凛々しい姿に目を輝かせた。
そうやって何時間読み続けただろう?
静かになった膝元を見てみると腹がふくれて満足したマメは、ピス〜ピス〜と寝息を立てていた。
このヤロウ、人様が折角読み聞かせてやってるというのに・・・・・・。
しかしまぁ、ここまで信頼されているのだ。
私が態度を豹変させた時マメはどんな顔をするだろう?
それを想像するだけで頬が緩んでしまう。
眠るマメを優しく抱き、クッションに移す。
『ん〜〜〜ぴきゃぁ〜〜〜ぴす〜〜』寝返りを打ちながらにやにやと頬を弛緩させるマメ。
その様な姿を見ているのは腹立たしく、サンドリアティーと茶菓子を用意し気分を落ち着かせる。
サンドリアティーの芳醇な香りがマメの意識を覚醒させたのか?気付くとマメがこちらを見ていた。
あぁん?てめぇの鼻は特別製か!?食いモンの香りは逃さねぇっ!ってかぁ!?
仕方ないからこっちに呼び寄せて食べさせてやる。
口元の周りをベタベタと汚しながら、嬉しそうに私に笑顔を向けるマメ。
私は嬉しくもなんともないよ、マメ。微笑み返す。

673 名前: 領事館職員の疑問(4) 投稿日: 2004/02/20(金) 23:01 [ vvaEBbBE ]
そうやって一息ついた後、こいつには頭でわからせるのは無理だと理解した。
体で教えるのが一番だと、脳筋ひゃっほ〜いなお馬鹿さんなのだろう。
タルタルとしては致命的だな・・・ま、関係ないけど。
なら、体に教えてやろう。
「マメ、朝に教えた型をやってみせてくれ」
洗い物を終えて、手をふいていたマメは、キョトンとした顔を見せた。
「・・・か・・・型・・・でしか・・・?」
頷く、にこやかな笑顔であっただろう。勿論だ、私はマメが素振りなぞやっていないのを知っているのだから。
/panic motionを繰り返すマメを不思議そうにながめる私。
ビクビクとこちらを窺いながらナイフを振り回す。
予想通り。私の教えてやった型なぞ、すっかり忘れ去っていた。
「ん〜〜いけないなぁ。間違って覚えてしまったみたいだな。」
ピシッピシッと物差しで、伸びてない腕やガードすべき所を補わない腕、間違った足使いを矯正していく。
「あうっ!ひぎっ!んぴゃっ!ぴあっ!おきょっ!ふがっ!はげっ!い、痛いタルゥ〜〜〜痛ぁっ!」
細かな痛みを断続的にマメに与えていく。体中にミミズ腫れの跡が出来ていく。
「お・・・おにいしゃん、い・・・痛いタルゥ〜〜あうっ!もっと優しくしてほしいタルゥ〜〜へあっ!」
私は悲しげに、首を振って答える。
「駄目だ。朝ずっと間違った型を繰り返したんだろう?それじゃ体が覚えてしまっている。こうやって体に
 違うんだぞ、と教えてやらないといけないんだ」
ピシィッッ!物差しを肩に甲高い音を響かせながら落としていく。
マメは素振りをしていないとは言えず、言うがままに物差しを受け入れる。
矯正すべき点が無くなると、そのまま素振りを繰り返させる。今度は私の監視付きだ。手は抜けない。
これが夕食まで続いたのだった。
全身、疲労困憊のマメは夕食を食べるのも億劫そうだった。残さず平らげてしまったが。
大きなマメ用クッションに体を沈めると燃料の切れたおもちゃみたいに、そのままマメは眠りについた。
私は眠る前にする事があった。色々と部屋中に仕掛けを施す。よし、準備は万全だ。
ついでにマメのカフタンにもチョコチョコっと細工とサイズ合わせを施す。
手先の器用さがこんな所に活きてくるとはな・・・つい苦笑してしまう。
こうして1日目は過ぎていった。

674 名前: 領事館職員の疑問(5) 投稿日: 2004/02/20(金) 23:02 [ vvaEBbBE ]
こうして翌日以降もマメを冒険者にするというお題目の元、程ほどに調教を施していった。
ムチとアメを巧みに使い分け、時には鬼の様に厳しく、時には天使の様に優しく。
マメは自分でもそれと気付かぬ内にすくすくと育っていった。立派なタルペットとして・・・。
私は領事館勤務で忙しい時も1日と忘れず家に帰った。
同僚は猫でも飼ってるんじゃないか?と私を揶揄したが、ま、実際その様なものなので笑って誤魔化す。
最近は私に褒めてもらうのがうれしいのだろう。
マメは課題をきちんとこなしている様で、私に叱責される事も減ってきた。つまらん。
マメの動向は全てわかっているので問題はない。
その証拠という訳でもないが、読むように言っておいたモンスター図鑑などを見ながら私に質問してくるのである。
「おにいしゃん、このダルメルってのはどんな攻撃してくるんでしゅか?」
私が経験を元に説明してやると、こうしたらいいタルか?こういうのはどうタル?などと言ってくる。
なかなかの向上心じゃないか。戦う日が来る事はないが。
私の表情で喜ばれる行動を学んでいたのだろう。
マメは進んで私に尽くしてくれるようになった。今ではすっかり雑事を任せてしまっている。
そろそろ第二段階に移るべきだろうか?
マメは充分過ぎるほど私に従順になった。だが、まだ何か足りぬ。
だが、その足りないものが何なのかわからないのだ。

675 名前: 領事館職員の疑問(6) 投稿日: 2004/02/20(金) 23:03 [ vvaEBbBE ]
        ガァ〜〜〜ン、ガァ〜〜〜ン、ガァ〜〜〜ン、ガァ〜〜〜ン、ガァ〜〜〜ン。
ん?もうこんな時間か。時計塔の鐘が鳴っている。
日はすっかり落ちて周りの同僚達も姿を消していた。
考えに耽っていた所為であろう。同僚の声も届かなかった様だ。
足りないものが分からず、もやもやとした気持ちのまま、帰るために身支度を整える。
うす暗くなった街並みをぼんやりとした状態の頭のまま歩いていく。
街の景観を汚す野良タル達は今日も必死で自分達の腹の虫を満たそうと奔走していた。
私はそれらの光景を見ながら一つの疑問が湧いた。
こうやって表に出てくる野良タル達は汚い身なりをしているが、冒険者風の装備ではない。
前に路地裏で燃やした不燃物達はいかにも、元冒険者風とした格好だった。
なぜだろう?そこらの野良タルにでも聞いてみるか?
ゴミ箱を漁っていた野良タル達の1匹に石をぶつけ気絶した所を捕まえて逃げられぬようにする。
電燈に縛られ、水をかけられた野良タルは怯えきった目をしていた。
「ぼくたち、かわいいたるたるにぃ・・・なんでこんな事するんでしゅかぁ?放して欲しいタルゥ〜〜〜〜?」
疑問を拳ごと野良タルにぶつけてみると、簡単に答えた。ちっ、なんかおもしろくないな。
「げぷっ・・・あいつらは・・・僕達を軽蔑してるタルゥ。何もできない野良タルなんてぇ自分達とは違うタルゥ〜〜
 とか言って、僕達のお金奪ったりぃ、ごはん奪ったりしてるタルゥ。その癖、プライドだけ高くて路地裏に、
 引き篭もってるんでしゅぅ。答えたタルゥ〜〜〜はやく、縄といてタルゥ〜〜〜苦しいタルよぉ〜〜〜〜〜〜」
それだ!!軽蔑!!そのフレーズだ!!
私の疑問に出てきた答えのそのフレーズは足りないピースの一つだったのだ!!
天啓を得た私はその小汚い野良タルに、小踊りした後キスの一つもしたいくらい感謝していた。
感謝しているので、虫の息まで殴って川に投げ込むのは止めておこう。
【殴ってください】との書き看板をつけて猿轡をかませた後、意気揚々と家路に就く。
後ろで、モガーモガーモガーと変な呼び声が聞こえたが振り向かない。私はモガー星人じゃないからね。

676 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/20(金) 23:56 [ vL93O8Jw ]
ア・ドン、あんたちょっと自意識過剰だよ

677 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 00:57 [ 9MlVazkw ]
>>670->>675
ああ、今回は豆の汚さの再確認、そして糞樽特有の、
「僕頑張ってるんだから絶対に幸せになれるよね」
という勘違いからくる愚直な願望による成長、
そして服にした細工や、職員の考えた行動、
ああ、今回は嵐の前の凪のような、そんなお話で、
次回これからどう展開するのか今からとても楽しみです。
神様この調子で頑張ってください。

678 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 01:02 [ tRnYcjqw ]
>>670->>675
待ってました、マメ録!
やはりサボリくれてるとはおもいましたが
昼になって「型をやってみろ」のあたりはとてもいいかんじでした

679 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 01:05 [ tRnYcjqw ]
>>669もおもしろい作品サンクス!
今回かなり笑えました!

680 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 08:36 [ fuB8gzM6 ]
>>676
いいじゃない、なんにも無自覚な奴よりは。

681 名前: 領事館職員の散策(1) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:43 [ HdwHF73Y ]
私が小さな荷物を抱えて家に帰るとマメが近づいてきて優秀な執事の様にぺこりとお辞儀をして出迎える。
「お帰りなさいタルゥ〜。今日は遅かったんでしね?残業だったんでしか?」
それにしては機嫌が良さそうでしね?と訝しげな表情のマメ。
鞄を預けた後、マメの頭を撫でて笑顔で答える。
「いや、ちょっとな。探し物をしてたんだが、良い物が見つかってな」
そういって手にした小荷物をマメに手渡してやる。受け取ったマメは訳が分からない様子でぼーっと突っ立ている。
開けていいんだよ。と促すとおずおずと包装紙を一枚また一枚と破っていく。
中から出てきたのは一本の細い剣だった。デーゲン、名うての鍛冶屋に鍛えられた逸品である。
剣と私を見比べて、両手で掲げたまま/panic motionを繰り返している。
細剣を選んだのには意味がある。
周知の通り、タルタルは種族的に腕力がない。その為、剣で言う所の斬り、払いが圧倒的に不得手なのだ。
腕力がなければ速度をコントロール出来ないし、剣を押し斬るまでのウェイトコントロールも小さい体では無理だ。
ならば何が適用か?答えは突きである。敵の急所を見抜き、そこを的確に突く。
これしかタルタル戦士の突破口はないのだ。
細剣はその剣質で受け流す事も可能で、本来は女性向きであったりするのだが、タル用としても最適なのである。
その事は口を酸っぱくしてマメに教え込んできた。
私の言ってる事を理解しているならば、この剣を選んだ理由はマメにもわかるだろう。
デーゲンを与えられたマメはまるで勇者の剣を与えられたかの如く、目を輝かせて剣に魅せられていた。
その剣を両手で抱きしめたまま私に向き直る。両目に涙を湛え、言葉にならない感謝の意を顔中で私に示していた。
「・・・・・・・・・ん・・・・・んぁ・・・・うぁ・・・・・ぁ・・・・・お・・・・おに・・・ぃしゃん・・・・・・・・・・あ・・・ありが・・・ありがとうでちぃ」
そう言って私の胸に飛び込んでくる。声に成らぬうれし泣きが私の心に拡がって行く。
デーゲンが頬を切りそうで怖いんだがな。優しく頭を撫でてやる。
その夜、マメはしっかとデーゲンを抱きしめたまま離す事はなかった。

682 名前: 領事館職員の散策(2) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:44 [ HdwHF73Y ]
次の日の休日、足りないピースを埋める為、裏口の所にタル用の出入り口を設置してやる。
そうマメは今まで外に出る事がなかったのである。
そして足りないものとは、外の野良タル、つまり他のタル達への蔑視であった。
自分はそこ等の野良タル達とは違う存在タルよ。頭が高いタルゥ〜〜〜〜〜〜うきゃきゃきゃぁぁぁぁ〜〜〜〜。
などといった、自己神聖化の儀式がまだであった。
今日はマメを連れて休日のジュノを散策しようと考えていた。
しかし、マメは我が家に来るまでのトラウマであろうか?
外に出る事にいい顔をせず、頑ななまでに散策を拒絶していた。
一緒にいるから、と食卓の足をつかんで離さないマメを説得してみる。
渋々ながら、私のウールホーズの端を掴み、恐る恐る外へ踏み出す。
そこは気持ちの良い風が吹いていた。
私はマメの歩幅に合わせるようにゆっくりとジュノの街並みを歩いていく。
周りの認識は、私を裕福なタル愛好家として見ているのであろう。
不快な視線は受けたが、不愉快な差別を受けることはなかった。
次第にマメの態度も落ち着いてくる。
街を歩けばそこら中に野良タルがいて不躾な視線をマメにぶつけるのだった。
「なんでアイツはあんなに綺麗な格好してるタル!」「毎日、食ってそうだなぁ羨ましいタルゥ」
「どこで手に入れたんだ、あの腰に光る剣は、畜生タルッ!」「なんでアタシだけこんなんタルゥ」
「アイツは俺がパシリに使っていたタルでしゅ、な・・・なんでこんな事になってるタルゥ〜〜〜???」
「格好いいタルゥ、あの方に目をかけてもらえれば、食料わけてくれそうタルゥ〜〜〜」
様々な視線を受けて、マメは次第に自分がどの様な立場に立っているか再認識し始めたようだった。
次々と通り過ぎていく野良タル達に少しづつ優越感を持ち始め、目元が緩んできている。
自分を取り囲む世界の中で確固としたポジションを把握したのだろうか。
猫背だった肩は真っ直ぐに伸び始め、さらに胸を張って歩くようになっていった。
目にはありありと周りの連中に対する蔑視が含まれていた。
ツヤツヤと黒光りした鼻はピス〜ピス〜音を立てている。
得意絶頂だった。これだよ。私はこんなマメが見たかったんだ。
私もつい嬉しくなって歩幅も大きくなってしまう。
ここでふと、私はマメの一人の時の立ち振る舞いが見たくなった。
ちょっと待ってろと言い残して人通りの無い所でマメを待たせる。
マメは不安がっていたが、近くで見守るつもりでいた為、すぐ帰るからと言い残していく。
先程の気配から、数匹の野良タルが付いて来ているのは明白であった。おこぼれを期待しているのであろう。
じっと曲がり角の脇からマメを覗き見る。

683 名前: 領事館職員の散策(3) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:44 [ HdwHF73Y ]
案の定、私が居なくなるとマメは周りを気にしだし、見るからに落ち着きが無い。
「威勢が良いのはご主人様の前だけタルかぁ〜〜〜?」「見掛け倒しタルゥ〜〜〜やっちゃうタルゥ〜〜〜」
「助けて欲しかったら服を脱いで土・下・座でしゅよ〜〜」「何とか言うタルッ!本当にやっちゃうぞぉ〜〜〜」
後をつけて来た野良タル達が一斉にマメに絡み始める。
汚らしい手でマメを小突き回す。恐怖に慄くマメ。顔は歪んで今にも泣き出しそうだ。
「お前〜捨てられたタルゥ〜〜あっひゃっひゃっひゃ〜〜〜情けないタルゥ〜〜〜〜はっずかしいのぉ〜〜〜〜」
「生意気ですぅ〜〜〜お前みたいな〜〜〜ダメタルがぁ〜こんな物持ってちゃいけないのぉ〜〜〜ぼっしゅ〜〜〜」
野良タルの中の一匹がデーゲンを触ろうとした瞬間、マメの中で恐怖が怒りに切り替わった。
「触るなタルッ!!」
一際大きな声を上げて、震えながらもデーゲンを抜き放つマメ。
震えているマメと違い、野良タル達は荒事に慣れてるのだろう。落ち着いた様子で油断無く周りを取り囲む。
「ひゃっ、ご主人様にシッポ振って甘えるだけのペットタルに何が出来るって言うでしゅかぁ〜〜〜ん?」
「あきゃきゃぁ〜〜馬鹿タルゥ〜〜〜ここにご主人様はいないでちゅよ〜〜〜プライドで飯は食えましぇンよぉ?」
「今のウチに謝っちゃたらどおでしゅ〜ぅ?もちっろ〜〜ん、ゆるしてあげましぇんがぁ〜〜〜〜〜あひゃひゃひゃ」
「フルチンになってご主人様のトコへお逃げなさいな?今なら後ろの穴は勘弁してやるタルよぉ〜〜〜〜〜〜?」
思い思いの罵声を浴びながら、震える足を叱咤し周りを睨みつけるマメ。
恐怖に割れた声で奴等に言ってのける。
「ふふふ、ふん!おおおおお、お前ら、すす隙だらけタルッ!かっか、かかって来いタルゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

684 名前: 領事館職員の散策(4) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:45 [ HdwHF73Y ]
一瞬、野良タル達は呆気にとられると、堰を切ったかのようにけたたましく笑いだした。
「あっひゃhっひゃっはyひゃぁ〜〜〜〜〜〜こいつ、馬鹿タルゥ〜〜〜〜あひゃっあひゃひゃひゃひゃはぁ〜〜!」
「ぴゃっぴゃぴゃぁ〜〜〜〜ちょっと、ドキッとしちゃったタルよぉ〜〜〜〜やだぁ〜〜怖い怖いぃ〜あひゃぁっ!」
「壊れちゃったよぉ〜〜壊れちゃったよぉ〜〜〜ままん〜〜〜〜〜あっキャっきゃっきゃっきゃゅぁ〜〜〜〜〜〜!」
「さいこぉタルよぉ、おまえ、さいこぉに面白いタルゥ〜〜〜だめでしゅ〜〜〜ぼくちん、再起不能でしゅゥ〜〜!」
それらの歓声に自分を律していた最後の恐怖が取り払われたのか、放たれた矢の如くマメが弾け疾ぶ。
バカ、あれほど感情に流されて行動するなといったのに。相手のナイフは油断なくお前を狙っているんだぞ。
簡単に死なれたら私が困るんだ!!
カウンター気味に繰り出される野良タルナイフ。
点の攻撃を安々と捌いたナイフがマメの頭を狙う。
しかし恐怖に怯えていたのが功を奏したのか、萎縮しきっていた足がもつれてバランスを崩すマメ。
一閃。寸での処でナイフはマメの頭を掠める。整えられた銀髪が5〜6本、宙を舞う。
野良タル達の動きが変わる。相手は痛めつけられないとわからない、と判断したのだろう。
じりじりと顔には嘲笑を浮かべつつ輪を小さくしながらマメに襲い掛かる。
四方からの攻撃は捌ききれないという事くらいは理解していたようだ。
マメはバランスを崩したまま地を転がり、壁を背に野良タルに相、対す。
冷静になれば訓練されてない野良タルの動きなぞ苦にしないマメであった。
迫ってくる野良タル達のナイフをデーゲン特有の撓る剣質で捌き、一突き入れて、次の獲物を見る。
徐々に戦闘の流れはマメに傾いていく。野良タル達は小さな傷が絶えない。
しかし4対1という劣勢は如何ともし難く、マメの疲労の色が濃くなっていく。
3人目の足を突いた処で、マメの顔色は真っ青になっていた。初めての戦闘で緊張もしていたのだろう。
野良タル達の中で満足に動けるのはあと一人だけだが、マメ自身は緊張と疲労のピークを越えていた。
限界だな。私は静かにその喧騒にむかって歩き出す。

685 名前: 領事館職員の散策(5) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:45 [ HdwHF73Y ]
既にマメの意識は飛んでいるのだが、最後の野良タルはそれをわかっておらず、躊躇していた。
                   チャリン!チャリン!
緊迫していた空気を払いのける硬貨の音、野良タル達は過敏に反応していた。
「お、お金タルゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」「ど、どこ?どこタルか。ぼくたんのお金はっ!!!」
「押すなタルッ!あれはぼくのお金タルッ!!!」「どくタルッ!おまえ生意気タルッ!!」
怪我したタルでさえ、這いつくばって私の手から零れ落ちた硬貨に躍起になる野良タルたち。
拾い尽くした野良タルたちは私を優しい愛タル家と錯覚したのだろう。
「ご主人様ぁ〜〜〜ありがとうタルゥ〜〜〜〜」「ぼくだけ一枚でしゅぅ〜〜不公平ぃ〜〜不公平ぃ〜〜!!」
「できればもうちょっとおめぐみくださいタルゥ〜〜〜〜!!」「ちょこ!ちょこが買えるタルゥ〜〜〜〜ッ!!」
などど小賢しい卑屈な笑みを私に見せ、周りを取り囲んだ。
目は先程までの殺気走った凶悪な目つきではなく、道行く人に媚を売る可愛らしい目になっていた。
この二面性に心底、憎悪を掻き立てられた私はパニックダンスを踊っている目の前の野良タルに優しく微笑む。
足元には私のブーツに口ヅケして媚びるタルまでいやがる。
「もっと、欲しいか?」
そう聞く私に、目を輝かせる野良タルたち。その輝きは暗い夜道を照らすかのように光を放っていた。
興奮した野良タル達は怪我も忘れ、その場で飛び跳ね私の周りを走り回っている。
小さな手は黒く濁り、興奮は鼻水が垂れている事も意識させない。
自分達の振る舞いが相手に感銘を与えずにはいられないと確信したかのような歓迎ムードの真っ最中であった。

686 名前: 領事館職員の散策(6) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:46 [ HdwHF73Y ]
『なれば、くれてやろう』
私の顔を諸手を差し出しながら覗き込んでいた野良タルに死角からの蹴りが放たれる。
「ぱぎゅんっっっっっっ!!!」真上に向かってグングン加速する野良タル。
他の野良タルはその光景に気付かない。
ひたすら自らに注がれる笑顔が幸福をもたらすと信じきっているようであった。
「ぴぎゃぁんっ!」「あべばぁっ!」「ぎょりゅんっ!」
次々と打ち上げられていくタルタルロケット。手にした筈の幸せを象徴していた硬貨も空に散らばる。
打ち上げられた樽はそこそこに、空を舞う硬貨は持ち主の懐へと帰っていく。一枚足りない。
「あべっ・・・あべばっ・・・・ぴぷ〜〜っぴ〜・・・・ぷひゅるぅぅぅ・・・・・・」
ボトッボトッ!と大雪の翌日に屋根から落ちてくる屋根雪の様な擬音を立てながらロケットが降りてくる。
落ちてきた樽の中で一匹だけ、決してこの幸せを逃すまいと固く指を閉じていた野良タルがいた。
いいだろう、その幸せを離さず楽園へ行くがいい。
弛緩した笑顔を浮かべながら空を飛んだ獣たちの片足を掴み川へと次々に投げ捨てていく。
これって不法投棄にあたるのかな?ま、誰も見てないし。
意識が飛んでいるのにもかかわらず、膝を屈するものかと言わんばかりに仁王立ちするマメに近づいていく。
細かい切り傷がマメ自慢のカフタンを切り刻んでいた。致命傷はない。
マメの奮戦は私の教えを裏づけるものであり、私にとっても誇らしいものであった。

687 名前: 領事館職員の散策(7) 投稿日: 2004/02/21(土) 10:47 [ HdwHF73Y ]
そっとマメを労わるように肩に手をやる。
その刺激に意識が答えたのか、ビクッと震えた後、
「みぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁああぁあぁっっっつっつつっつっ!!!」
慌てて目の前をデーゲンで振り払う。
危ねぇっ!!左手に小さな刺激が走る。尚もデーゲンを振り払うマメの手を捻り上げ、痛みで自覚を促す。
「いたっ痛いでしゅっ!痛いでしゅっ!はなしぇ!はなしぇっ・・・・・・ありぇ?・・・おにぃ・・・しゃん・・・?」
腕を捻り上げられた痛みから解放され、ポッカーンとこっちを見上げるマメ。虚ろな目が私の顔、体をなぞっていく。
『なんで?』と問いただげな目は私の左手に止まる。
先程の切っ先の感触を思い出したのだろう。/no motionを繰り返しながら背負っていた壁に手をつく。
緊張と疲労のため固まった指はデーゲンをしっかと絡め取っていておりマメが手を振っても離れない。
私が怒っていると思い込んでいるのだろう。歩を進める私に怯えるように、声無き悲鳴をあげる。
そんな恐怖におののくマメをやさしく抱きとめると「よくがんばったな」言葉と共に頭を撫でてやる。
私の声で体を縛っていた戒めが解けたのか、デーゲンが地面に零れ落ちる。
空手になった両手で私の体をきつく抱きしめ顔を胸に埋めて大声で泣き出す。
超音波兵器と化した振動が私を襲う。障害が残りそうで正直逃げたい。
しかし、今回の出来事はマメに同種族に対する絶対的な自信を植えつける事に成功したであろう。
そろそろ第二段階に移行する頃合であろうか。
まだ鼻を鳴らし続けているマメを抱き上げながらジュノの街を歩く。
ああ、やっとコイツを虐める事が出来る。
自らの手で積み上げた積み木を、自らの手で打ち壊す。
これに勝る喜びがあるだろうか?
知らず頬が緩んでいく。心を暗い喜びで満たしていく。
久しぶりに明日という日が来るのが待ち遠しかった。

688 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 14:13 [ vah5FIr2 ]
>>681->>687
自分を幸せであると確信し、
他者より優れているという妄想に取り付かれるも、
所詮一人では何も出来ない糞樽。
正直今回は同種族に対する自信よりも、
職員の大切さに気づいただけなような気もしますが、
それはそれで特に問題にはなりませんね。
次回、豆が信じていた幸せに裏切られた時に、
信じられない現実をどのように受け止めるのか、
とても気になります。速いペースでの投稿お疲れ様です!
神様次回も期待しております!頑張って下さい!

689 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:02 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| はい、コチラ樽樽収容所です。お父さんを引き取ってほしい?
|  え???アンタ樽樽なの?なんでココに電話するわけ?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  理由を聞かずにお願いできませんか
\_____________

690 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:04 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| まぁできない事はねぇけどな・・・駄目親父なのか?
\_____ _______
         ∨
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      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ボクの本当の父親ではなかったんです
\_____________

691 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:08 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ほぉ・・・でも、血がつながってなくても親子だろう
|  オマエらの絆はそんなにもろかったのかい?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ・・・ボクだって今までは父さんが大好きでした
| ボクよりずっと背が高くて、男らしくて、強い父さんでした。
\_____________

692 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:12 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  そうか・・・そんなに今の父さんは嫌いなのか?
\_____ _______
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       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  大嫌いです!数日前から人が変わったように母さんを殴るんです!!
\_____________

693 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:14 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (人生相談に付き合うのも飽きてきたな)
|  ほぅ・・・そりゃいけない親父だな
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         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  「ちくしょう、なんで俺はこんな薄汚い動物と!!」とか
| 意味不明な言葉を口にしながらアッシュスタッフでヘキサをしてくるんです・・・;;
\_____________

694 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:16 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (ん?薄汚い動物??)
|  ・・・君の家の住所は?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  サンドリア●●●地区■■■■通りの××です
\_____________

695 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:19 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (そこにエルと樽の奇妙な夫婦が住んでたような覚えが・・・)
|  君の父さん、身長何センチ?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  182ですが・・・それが今の話と何か関係があるんですか?
\_____________

696 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:23 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (やっぱエルかよ・・・っていうか何で今まで気付かなかったんだコイツ)
|  ・・・君の母さんの身長は?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  60くらいですかね・・・凸凹夫婦って言われて有名だったらしいです
\_____________

697 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:25 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (そこのエルって確か脳に障害が・・・樽がエルに見えるとかいう)
|  ・・・君の身長は?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  40センチです、身長が父さんと何か関係あるんでしょうか?
\_____________

698 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:30 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (障害が治って父親が怒り狂ってるらしいな)
|  ・・・やはり君と君の父さんは血はつながってないらしいな
| というか、種族違うんじゃないか?
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      ( ´∀`)○    ___
      (    )D……/◎\
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         C∧ ∧
   ___  �堯�(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  エェェェェェェェェッッ!!そんなバカな!!血はつながってなくても政府に父は樽樽と・・・
\_____________

699 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:34 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (え?政府が登録ミスを行ったのか!!)
| だって身長が違いすぎるじゃないか・・・どう考えても・・・
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
      (;;;´∀`)○ �堯�___
      (    )D……/◎\
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         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  父さんは昔どっかの機関で実験を受けて巨大化したとか・・・
| 父さんは樽樽ですよ!!!
\_____________

700 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:37 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (ハッ、たしか十数年前、収容所の樽樽改造研究所から)
| (実験樽が脱走したという記録があったようななかったような・・・)
| ・・・・・・
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩ D
    �堯福───②蓮�)○    ___
      (    )D……/◎\
=============================
         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  と、ともかく引き取ってもらえますよね!?父さんには困っちゃってて・・・
\_____________

701 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 16:44 [ 77b.febI ]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| (しょ、所長に連絡しないと・・・)
|  わ、わかった、すぐに行くからちょっと待っててねボウヤ
\_____ _______
         ∨
       ∩_∩
      (;;;´∀`) С_○_Сガチャン
      (    )   /◎\
=============================
         C∧ ∧
   ___    ○(゚Д゚;;;)
 /◎\……C|  \
          ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  できるだけ早くお願いします
\_____________

702 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 17:08 [ 77b.febI ]
そして20分後のサンドリア●●●地区■■■■通りの××
        \ || /                      \‖/
           ┌┬┬┬┐                        ∩
     ―――┴┴┴┴┴―――――.、       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    ./.  ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄||      || ̄ ̄ ̄ ̄||. ̄ ̄.| ||#######||########|
   /.    ∧// ∧ ∧| ||      ||    .||     ..||  ∧∧ ||.∧∧.| ||#######||########|
  [/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___||__.||     .[|||.へ(゚Д゚ )..|| ゚Д゚,,) ||#######||########|
  ||_. *  _|_| ̄ ̄ ∪|.|.       |ヽ.  _.||      || ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄∪ ̄|.| ̄ ̄ ̄ヽ| ̄ ̄ ̄ ̄..|
  lO|o―o|O゜.|二二二 |.|樽樽収容病院 .|    ..  lO|o―o|O゜|======||===樽樽収容所===|
  | ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l__..|| ≡)) .  |∈口∋ ̄_l__l⌒l_|____|___l⌒l__|≡≡))
    ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'    `ー'          ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'     `ー'
          ∧                         .∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|  オラァ出て来い薄汚いデカ樽!!どれでもいいから乗りやがれ!!
\__ _________________________ ______/
    V       凸\_________/,凸、         . ∨._________
          ノ´⌒`ヽ三三三三三三三i三.ノ´⌒`ヽ、       ―――――――、      \ 〜〜
        [二ノ´金`ヽ二]二二二二二二i仁ノ´劵`ヽニフ     /.. ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| ||_____\〜
          ,.-┴―┬┴┐鬨鬩鬨鬩鬨鬨鬩鬨        /.    ∧// ∧ ∧| || 収容所  | \ 〜
          /∧∧ //∧ ||L匳匳||卅||匳匯||匳||       ..[/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) || 清掃局  |  |
       /_(゚д゚_//_゚Д゚,,)| |丗卅丗卅丗卅丗卅丗      ||_    _|_| ̄ ̄..∪|.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
 _,,,.-―''''"_,,,.-―''''"|コ ̄ ∪i  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄|    lO|――|O゜.|____.|.||-――――┴―|
i゙(}[王i王]I()0コ ―― |―――=|――樽樽霊園――――〕    |_∈口∋ ̄_l__l⌒l |____l⌒lソ ≡))
|_∈口∋ ̄_l_l⌒l ノ       ノ      ___l⌒l_ソ≡))     .`ー' ̄   `ー' ̄ `ー'   `ー'
  ̄ ̄`ー' ̄ `ー' ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`ー'   `ー'

703 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 17:18 [ 77b.febI ]
樽樽収容所裁判所
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |  十二年前、樽樽収容所から脱走し
    |  逃亡したデカ樽は大変危険なので死刑に処す
   \_____  ________________
              ∨
─────┐         ,∧_∧
   ∧_∧ |    ∩_∩   ∂ノノハ)))
  ( ´Д`) |   (´ー`)   |ハ^∀^ノ      _______________
  ,丿~,  ~ヽ│  丿~, ~ヾ  丿~,  ~.ヾ、    /
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  | 死にたくないタルゥ・・・
    |                              |  |
    |.         A_A.           |  \
    |         (  ´酈`)         |    ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |          ノ~,   iO)、          |   ∧_∧            / ̄ ̄ ̄
    |  | ̄ ̄|~. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| (∀・ ; ,)       ∧∧  | 
  ∧|_∧     |               ┌─┬┴⊂  〇 ) ,,'⌒丶、 (゚Д゚ )<異議なし
 (   `)    |               │  │  │ | │_ゝ@==>(〈y〉 `つ────
┏━┳┓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   │  │  (__)__,) (´∀` ;) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
┃  ┃┗┓        |      |   │  │ ̄ ̄ ̄| ̄~i ( =|=,~ ),,        |
┗━╋━┛        |      |   │  │ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|⌒(⌒,,_,)          |
  ┏┻┓_         │,   │   │  │ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|(__) ̄ ̄ ̄| ̄|、  │
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
    (    )(    )(,    )(,,    )    ,,)(    )(    )(,    )(^×^ ;)
   ウワッ、ナンデ樽樽ガアンナデケェンダ・・・キモチワルイ  デカクナッタッテ場所トルダケジャネェカ樽樽ナンテ サッサト死ネデカ樽

704 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 17:28 [ JXwsuQ/g ]
正直、AA連貼りはうっとーしい。
どっかからパクってきたんだろうが、頭は耳じゃなくてとんがりに
するくらいしろ。

705 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 17:35 [ 77b.febI ]
<グフォアァァァァァァ助ケテクレヨォォォォ死ニタクネ・・・ゲホッ!!息子ヨ・・・

         ∧∧
   ∧∧   (,,゚Д゚) <あなたの本当のお父さんよ
   (,,゚Д゚)  ⊂  つ    (゚Д゚,,)<・・・息子か?
   / つつ  〜  |    /  |
〜(__)   し`J  〜(__)
<父さん・・・会いたかったよ

706 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 20:42 [ tRnYcjqw ]
>>689-705
ええと、話は面白いです。普通に。
ちゃんと既存設定物ですしパンチもきいてます

でもAAを張りすぎるのはちょっと問題かなと思います
あと>>704の指摘どおり樽でしたら猫耳でなくトンガリの方が認識もしやすいでしょう
AA貼りが悪いというわけではないので次回に活かして下さい。

707 名前: 豆樽再び 投稿日: 2004/02/21(土) 20:45 [ kVYnyZlM ]
墓場の近くにある不気味な屋敷。
日が暮れた頃にミスラF3魔導師が帰宅し、ドアを開けると、
様々な錬金術用の実験機材、動物の飼育ケースが部屋を埋め尽くしている。

ミスラ魔導師は大きな水槽の前に立った。
水草や丸太などが設置された水槽内には、
牙が生えている奇妙な魚が十数匹泳いでいる。

「そろそろ食べ頃だにゃー、これならいいピピラの姿焼きになるにゃ」

どん欲そうな牙を持つピピラと見つめ合いながら、ミスラはあどけない顔で舌なめずりし、
種族服の、いいラインをしたヘソだしの腹がグゥゥ〜と鳴った。
どちらが凶暴な生物なのかわからない。

「コレを喰ってまるまる太るにゃ」

ミスラが、先ほど買ってきたらしい餌が入っている小箱を包みから取り出す。
20センチくらいの小さな小箱からキュウゥ・・とかすかな生き物の鳴き声が聞こえる。

ミスラが箱を開けると、そこには小さな丸っこい、プヨプヨと太った生物が
数十匹集まり、玉のようになって収まっていた。
どうやら群れることによって体温を維持し、外敵から身を守っているらしい。
箱を開けて光が射し込んでも、数匹がまぶしそうに顔を背けたりするだけで、
ほとんどが気持ちよさそうに寝ている。仲間の体温の中で、安心しきっているようだ。

箱には、「肉食ペット用餌・活き豆樽」と書いてある。

ミスラは慣れた手つきで箱を傾け、豆樽を水槽に放り込んだ。
「キュッ!?キュゥゥ〜??」
いきなり水中に放り出され、豆樽達はキョロキョロと目を丸くして、パチャパチャもがいている。
中には落ちてからもしばらく寝ている者もいる。
水中に沈んでからゆっくりともがきだし、目を開けて初めて水中にいることに気づき、
眉毛がハの字になり、表情が必死になっていく。

ミスラはその様子を、水槽のガラス越しに嬉しそうに見つめている。

ピピラが水面の異変に気づき、にわかに騒がしくなる。
まずは一匹が、ポンプの水流で沈んだ、動きの鈍い寝ぼけ樽をパクッとくわえ、モフモフっと
飲み込んだ。
それに続くようにして、他のピピラが水面の豆樽を次々襲い始める。
短い手足で必死に泳ぐ樽の泳ぎは、犬かきを思わせる。だが、決して上手ではない。
「キー!キーキー!キュウキュウ!」
次々と水面下に消えていく仲間に驚き、必死に警戒音を発している。
この声を一匹が発すると、豆樽は一斉に逃げようとする。

一見逃げ場がない水槽だが、一ヶ所だけ岩が水面に出て、陸地になっている
場所があった。もちろんドラマを演出するためにわざと作ってあるのだが。

豆樽にもある程度の知能はあるらしく、生き残った何匹かが陸地に向かって無様な犬かきで必死に
泳いでいる。陸地では既に上陸した何匹かが占拠し、すでにスペースはない。

ここで、興味深い習性がみられる。上陸した豆樽は、上がってこようとする仲間を
短い足で蹴って落とそうとするのである。蹴られた豆樽は逆にその樽の足をつかみ、
二匹とも水中に沈んで犠牲になった。

神の視点で見物するミスラは笑いをこらえずにはいられなかった。
なんと愉快な生き物なのだろう。ミスラはこの豆樽の愚かな生態を観察するのが日課となっていた。

708 名前: 豆樽再び2 投稿日: 2004/02/21(土) 20:47 [ kVYnyZlM ]
ここでミスラは一本の草糸を取り出した。
それをゆっくりと豆樽の島へと降下させる。
上陸した豆樽は、ずぶぬれとなった寒さと恐怖で、キョロキョロと周囲を伺いながら
小さく固まってプルプル震えている。

と、そこへミスラの救いの糸が降下してきた。
「キュウ!キュキュウッ!」
集団はにわかに騒がしくなり、醜い糸の争奪戦が始まった。
一匹のLサイズのタマネギが小さな手でしっかり糸をつかみ、
離そうとしない。「ミギッヒ!ピギィィ!」としきりに周囲を威嚇し、
すがってくる仲間を短い足で蹴り飛ばしている。
メス樽であろうと容赦しない。そのくせ、ミスラを見つめるときは
「プキュゥゥ・・・」と服従の鳴き声を発し、目を潤ませ、眉毛をハの字にしてみせ、
「ボクって一番かわいそうでしょ?」という表情をするのである。

ミスラはこの豆樽がいとおしくて仕方が無くなった。
なんと面白い奴なんだろう。そう、野生の世界では善も悪もない。
強くてずるい奴だけが生き残るのだ。
お前は合格だ。

スルスルと糸が宙に上がっていき、必死に登る樽は眼下の水槽を見下ろし、
「ピキュゥ!」
と安心したような声を発した。そして希望に満ちた表情で
糸をまた登り始めた。

「だが詰めが甘いにゃ」

ミスラは豆樽の表情を見逃さなかった。豆樽は豆樽らしく
飼い主に媚びへつらって生きていればよい。だが、その晴れやかな表情は何だ?
さっきまでのミエミエの演技はどうした?それで神である私を
騙しているつもりか?下手な芝居なりに最後まで努力してみたらどうだ?

ミスラは失望した。まあ理由は何でもいいのだが、要するに
貴様の嬉しそうな顔が気にくわないにゃ!

豆樽がぶらさがったままの草糸をつまんだミスラの右手は、ツツーっと水槽のど真ん中に移動した。

「ピッ!?ピピィィィ!?」

激しく行き交う怖ろしい魚影が眼下に迫り、豆樽の表情はみるみる青ざめた。
糸をつかむ腕はガクガク震え、涙目を大きく見開いて眼下をキョロキョロ見回す。
ミスラは糸をゆっくり降下させた。

「ピィィィ!!」

それと同時に豆樽も生涯最高のスピードで登り始める。手足が短いので
胴体を伸縮させる独特の登り方だ。尺取り虫に近い。

「結構頑張るにゃ」

一つ問題があった。ピピラは人間の指でも食いちぎるほど凶暴なのだ。
このまま降下させるとミスラも指を喰われてしまう。

「残念だけど、お別れにゃ。じゃあバイバイ」

ミスラは草糸をぱっと離すと、ポチャン、と小さな音を立てて、行き交う魚影の中に
豆樽は消えた。

「さて・・そろそろ寝るにゃ」

ミスラは岩の上で集まって震えている豆樽達に一瞥してにやりと微笑むと、
汲み置きして置いた水を水差しでゆっくりと水槽に足し始めた。

豆樽の乗っている岩が序序に沈んでいく。下半身が水に浸かり、恐怖に打ち震える豆樽達。
そして、臭いを感知したピピラが近寄ってくる。

「ピピラが襲えるかどうか、微妙な深度だにゃ。まあせいぜい恐怖を味わうにゃ」

明日の朝、何匹が生き残っているのだろうか?ミスラはドキドキしながら
床につくのだった。

「生き残った豆樽は、大ヨロイ蟲のケースに入れてやるにゃ。明日も楽しみだにゃ・・」

709 名前: 倒せ!無敵のエル♀F4! 投稿日: 2004/02/21(土) 21:00 [ 8flbGTsI ]
ここに連れてこられてから一週間。
俺は脱出の準備を始めていた。ドアを開ければ逃げ出せる?
バカを言うな、正面突破したら外にいるHNM共に殺されてしまう。
そこで俺はまず武器を手に入れることから始めた。
F4の下着の金属フックを複数もぎ取り、家具を1㍉ずつ削って木材を手に入れる。
そこへ俺の思念を(クリスタルの戦士なので合成はクリ要らずだ!)を加え、
得意とする鎌を作り出した。・・・ブロンズザグナルだったが。
それでも無いよりはマシである。達人はいかなる武器でも力を発揮できるという。
準備は万全である。(コンコン ハ、ハイタルッ!どなた樽か?
「あら、F4さんは居ないのね。」

訪ねてきたのは事務をしているヒューム♀だった。非番なのだろうか。
何やら鞄がパンパンにふくらんでいる。俺に一体何をするつもりなのだろうか。
「F4さんがいないならあなたに存分にイタズラできるわぁ・・・」
・・・どうやらこの収容所にマトモな人間は居ないらしい。
そう思っている内にヒュム♀は鞄から服のようなものを取り出す。
俺はそれを見て愕然とした。
「じゃーん♪アタシ特製のウェディングドレスです♪」

710 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/21(土) 21:14 [ 4yRPFZKk ]
一応言って置くが俺は♂である。
当然ウェディングドレスなど着る予定はないし、
そもそも俺はクリスタルの戦士である。
だがこの姿は何だ。絹糸で編まれたドレスが俺の素肌にピッタリフィットしているではないか!
「いやん、予想以上に可愛いわ・・・」
・・・後で知ったことだがこのヒュム♀は樽が好きらしい。
たぶん看守達も知っているのだろうが、逆らえば自分の給料が弾け飛ぶのだろう。
何も言っていないに違いない。
「うーん、でもまだまだ改良の余地はあるわね・・・その服はあげるわ。じゃまたね♪」
タ、タル!ありがとうタル!・・・
後に残されたウェディングドレス姿の俺は実に無様だった。

F4が帰ってきて俺の服装を見た途端、吹き出したのは言うまでもない。
あえてF4は着替えさせようともせず、時折こちらを見ては吹き出していた。
・・・これも虐待なのだろうか。何、何故自分で脱がないか、だと?
後ろのホックに手が届かないのだ。

夜。丑三つ時である。
俺は床に眠ったふりをしている。
ヤツが床についてから1時間・・・もう熟睡した頃だろう。
俺は音を立てずにブロンズザグナルを装備する。
TPはF4の着替えを見て300%だ。
フッ、お前の体はいい物だったがしかたない。死んでもらう!
クロォォォォスリィィ (グッシャ ビギャァァァァァァァァッ!
「クロォォォォス・・・ん〜・・・なんだ?」
は、はうああ・ああ・・・
「クロス・・・なんだぁ?ん?」
ク・・・クロスインですタルゥゥ〜・・・
「ん〜?誰とクロスインだぁぁ〜?」
は、はい・・・エル♀F4氏の・・・美しいからだとぉぉう!
クロスインするのでぇぇええありまぁぁあっすううう!
「ん〜、そうかそうか。私の体はエロイからなぁ・・・ん〜?」
そ、そうですとも!あなたさまの体はせかいいブギュエ

体のコトを持ち出したのは不味かったかも知れない。
完全に目の覚めたF4はそのまま裸になり、
俺にSMプレイを仕掛けてきた。俺は待たしても天国と地獄を同時に味わってしまったのだ。
・・・生きてここから脱出できる日は来るのだろうか。

711 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/22(日) 00:20 [ IRRpcl2Q ]
豆樽、最高!
最近ので一番キました。
ここんとこ傑作揃いだねぇ。

712 名前: (・ч・) 投稿日: 2004/02/22(日) 02:31 [ U7Tfitag ]
タルタル飼いたくなりましたw誰か下さい。
なんか萌えるタルがいいです。そして苛めてやります
糞樽は要らないです。健全でタルタルとしての意識が薄い奴がいいです。
素材飼ってくる奴とかいいですね。とにかく待ってます
スレ違いかも(微妙なので判断できず;;)

713 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/22(日) 17:00 [ tYj.UsiU ]
>>712
「萌え樽」ならここに問い合わせればいいかも

タル♀とまんこしたい
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1073188605/

一応収容所でも売買用の樽は取り扱ってるけど富豪の道楽用なので値段は法外です

樽としての意識が薄いのが好みでしたら
自分で月100円で個人契約するのも手です
倉庫、自動販売機を行わせれば樽としての意識も薄くなるでしょう
時には獣人に裸で突っ込ませてボコボコにしてもらったりと用途も様々です
LV4までは経験値もコンクエにも影響ありませんので安心ですね

714 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/22(日) 18:05 [ 5naslAjU ]
AATTはタル♀だってば。

715 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/22(日) 18:07 [ vCjMdWRc ]
>>714
なんd(ry

716 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/22(日) 20:12 [ mVZxGKB2 ]
デカ樽のイメージ画像
http://fruit.chips.jp/img/469.gif

717 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/23(月) 02:16 [ kB6xpQg. ]
ポン吉シリーズは「再会」で終わりにする予定だったけど
続編の構想が浮かんできた。
書くかどうか分からないけどそのうち投稿するかも。

718 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/23(月) 08:02 [ XEslQZTM ]
>>716
少し画太郎風味だな・・・・・。
まあ、描いたのはあの御仁なわけだけど。

719 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/23(月) 08:20 [ XEslQZTM ]
>>718
あ、「まんゆうき」コミックスの「妖怪辞典」のことですよ。

720 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/23(月) 21:06 [ BPmjXRWY ]
>716
うお、また懐かしい絵だな。最近見かけないけど、神様ご降臨まだでつか?

721 名前: 偽借金取りの樽樽講座 投稿日: 2004/02/23(月) 23:00 [ PcdRJJIg ]
さぁ、まずはレッスン1

俺様「おう、上がらせてもらうぜ糞樽ども」
樽A「え??え???オマエ誰タル!?」
俺様「ああ?忘れたとは言わせねぇぞゴルァ!!さっさと金返せやぁ!!!」

ここで重要なのは押しの強さ、確固たる意思、そして気迫だ。

樽A「な、なんの事タルか?ボクはお金借りた覚えは・・・」

俺様「 だ ま ら っ し ゃ い ! ! ! 」

俺様「オマエが一週間前クラブで飲み食いして女達におごりまくったこと、忘れてねぇだろう!!」
樽B「あ、あなた・・・まさかあれほど何度もキツく言っておいたのにタル・・・また行ったタルのね!?」
樽A「し、知らないタルよ!もう何年も行ってないタルよぉぉぉぉ・・・」
樽B「うるさいこの浮気者〜〜死んじゃえタルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」

この樽樽には前科があることは調べがついていた。狙うならこういう樽だ。

722 名前: 領事館職員の策動 投稿日: 2004/02/24(火) 00:14 [ 0Sv/lfhc ]
その日は有給を取った。これから計画の第二段階に移るのである。
その為にも、準備は万全。と言いたい所なのだが、肝心のキィがまだ見つかっていなかった。
今日中には見つけ出したいが、そう物事は巧くいくものではないだろう。
しかし急がねば・・・私とてそう忍耐力のある方ではない。心の防波堤は決壊寸前なのだ。
あの奮戦の後でも、体中に包帯を巻きつけたままマメは雑事をこなしてくれる。
今日も仕事に出かける振りをする私をドアの所まで見送ってくれた。
あの後、態度が少しは変わるかなと注意深く観察したが、奴もさるもの。
表面上は従順なそぶりを見せていた。
だが、数々の困難を乗り越えてきた私である。
奴の目の奥に光る増長した驕りを見逃す事は無かった。
その光はいつかの路地裏でみた野良タル軍団を思い出させる。

いつもの道をそれ、住宅街を越え郊外へと近づいていく。
働きに出る人の波がおさまった今、主婦たちも一段落し、家で寛いでいるであろうこの時間帯。
極端に往来から人の姿が消える時間、野良タル達の活動が活発化する。
我先にと、朝出された生ゴミに向かって路地裏から飛び出す大小さまざまな野良タル達。
力のない野良タルは弾き出され、人の少ないゴミ置き場へと向かう。
そこは一種の戦場であった。親も子も無い、食うか食われるかの厳しいサバイバル。
自分の分を確保してはじめて、子を顧みる余裕が生まれる無常の風吹き荒ぶ荒野。
道端に腰を降ろし、じっと眺める。
所々で子タルの母タルを呼ぶ悲鳴が聞こえてくる。
そうやってしばらく観察した末、それに相応しい適性タルを発見した。
明らかに群れより弾き出された、力も無く、意志薄弱、無能を全身で表現している餓鬼樽(♂F6)
髪の毛は荒れ放題。奪われたであろう粗末な身なり。誰かを頼りにするような泳いだ視線。
ゴミに群がるのではなく、物陰に潜みじっと待つだけの存在。
いいね。実にいい素材だ。私はその餓鬼樽に近づいていく。手にはバブルチョコを持って。

723 名前: 領事館職員のペット(1) 投稿日: 2004/02/24(火) 00:15 [ 0Sv/lfhc ]
話は本日の早朝までさかのぼる。

我輩はタルタル。名はマバート=メルリート。親しい者は、マメと呼ぶタル。
あの日は私様(わたくしさま)の栄光の第一歩であったタル。
私様の求める理想への道程は困難で険しく人知未踏の領域タル。
しかし歩き出さねば永遠に辿り着けないタル。その一歩を踏み出した今、後戻りは許されなかったタル。
・・・・・・むふっ、決ったタルゥ〜〜〜。今後売り出す自伝の冒頭はこれで決まりタルね。
あうっ!昨日の傷が痛むタルゥ。まぁ仕方ないタル。いくら野盗とはいえ15人も居たのでは流石に苦戦したタル。
しかし、私様はそれに打ち勝ったタル。勝利の朝タル。歴史が終わり、伝説が始まるタルゥ〜〜〜あぴゃっwww
ふぅ〜〜〜ちょっと盛り上がりすぎてしまったタルね。金ヅルが起きそうだったタル。
まったく金ヅルしゃんは朝が弱いタルなぁ。所詮、金が頼りの劣化民族タル。
腕力が無いとか、体が小さいとか、ま〜好き勝手言っちゃってくれタルが、ヒガミもそこまでいくと面白いタル。
時折、笑いを堪えるのが大変タルよぉ?もっと自分に厳しく生きないと駄目になっちゃうタル。
ま、下等民族だから仕方ないでしゅけどね。我々の様な最優等高潔種に嫉妬するのは当然タル。
寧ろそれは当然の権利タルなw弱きものどもの宿命タル。よいよい、許してつかわすタルゥ〜〜〜。
おっそろそろ起きそうタルな。どれ、今日も私様の為に身を粉にして働くタル。

私様の為に働く金ヅルの為に朝食を作っておいたタル。ほれ、食え。
「いつも済まないな。マメ。おはよう。今日くらいは休んでいても良かったのに」
ハッ、本当タル。いつもいつも私様がこうやって哀れんでいるから、お前はまともな生活が出来てるタル。
だいたいネーミングセンスも悪いタル。マメ、マメってスープに入れる具材のように呼ぶなタル。
「いえいえ、当たり前でち。おにいしゃんが喜んでくれるのが僕の喜びタル」
流石、私様タル。東方より伝わりし伝説の言葉、オ世〜辞を使えるのは優秀なタルタル族だけタル。
貴様等、下等民族には意味が判らないでしょうがね。タルタルタルゥ〜〜〜〜ッwww

724 名前: 領事館職員のペット(2) 投稿日: 2004/02/24(火) 00:16 [ 0Sv/lfhc ]
それじゃあ、いってくる。戸締りはしっかりな」
「ハイ!いってらっしゃいタルゥ〜〜〜今日も一日がんばってくだしゃい〜〜〜〜〜」
ふぅぅ〜〜〜疲れたタルゥ〜〜。まったく金ヅルの機嫌をとるのも一苦労でしゅ。
ま、それで稼ぎが良くなるのなら仕方ないタル。いくらでも/smileでも/wave motionをやってやるタルよ。
さて、と、金ヅルも居なくなった事だし、優雅な時間を楽しみましゅかねぇ〜〜〜うぴゅぴゅぴゅ〜〜〜〜www
セルビナミルクを温めて、食材入れからバブルチョコとパママのタルトを一欠けらを取り出す。
はぁ〜〜〜〜暖まるタルねぇ〜〜〜〜。もぎゅもぎゅ。おいしいタルゥ〜〜〜あぴゃ〜〜〜〜。
しっかし昨日の私様格好良かったタルねぇ。劣化民族の金ヅルを襲う卑劣な野盗タルタル団の罠!
颯爽とその場に降り立つ勇者タル様。襲い来る盗賊共を千切っては投げ千切っては投げ、七面八ぴの大活躍。
感謝して泣き濡れる金ヅルを優しく抱きとめる私様。ん〜〜〜〜絵になるタルゥ〜〜〜。
本になってもおかしくないタルね。詩人でもいたら新たな歌に加えられていたタル。残念タルねぇ。
金ヅルもちょっとは鍛えた方がいいタル。いつもいつも私様が助けてくれると思ったら大間違いタルゥ。
知識だけは有りましゅから、傍に置いてやってもいいタルけどね。ぐっひゃっひゃっひゃっひゃっ〜〜〜〜。
今日は本当に気分がいいタルゥ〜〜。
どれ、然るべき未来。我が支配下に治まるべき下界を視察でもしてくるタルか?
金ヅルも私様の威に打たれて専用のドアをあつらえた事だし、それも悪くないタル。
庭に出ると昨日の勝利を祝うかのように太陽が私様に燦々と降り注ぐ。
ちょっと眩し過ぎるくらいタル。はっはぁ〜〜〜ん。
太陽め私様の輝きに嫉妬して対抗してるタルねぇ?負けないタルよぉ?むっひゃっひゃっひゃっひゃ〜〜〜〜〜www

725 名前: 領事館職員のペット(3) 投稿日: 2004/02/24(火) 00:17 [ 0Sv/lfhc ]
庭にごろりと寝転がる。風が私様の髪をハープを奏でるようになびかせる。
きゅっふゅっふゅ。見てる見てる。食い入るように美しい私様を羨望の眼差しで見てるタル。
ここ最近タル。視線を感じて窓から外を見ると、門の脇からこちらを覗く野良ポニ樽♀(F5)がいつも居たタル。
美しい私様に一目ぼれしたタルね。まぁそれも仕方ないタル。
今日もチロチロと門のところから私様を盗み見してるタル。ふっ、仕方ないタルなぁ。
恵まれた身体能力を見せるべく、ヘッドスプリングで立ち上がる。りっく、りっく、りっく。
近づいてくる私様に、恭しく/panic motionで出迎えるポニ樽。はっはっは。慌てなくていいタルよ。私様は紳士タル。
「やぁ、お嬢さん。今日もいい天気タルね。私はマバート=メルリート。今後ともよろしくタル」
私様は/salute motionで優雅にあいさつをする。典雅な対応に慣れていないのだろう。
尚も狂ったように/panic motionで顔を深紅に染めるポニタル。手を取って落ち着かせる私様。
どれくらいたったであろうか、ようやく興奮が収まったのであろう尚も顔を染めたポニタルがおずおずと喋りだす。
「ここ、こんにち…ゎですの……。あ…あ、あたしはミルって呼ばれてますの。」
そこまでが精一杯の勇気だった。/blush motionで塞ぎこむミル。
「美しいお名前タル。ミルさん。こうお呼びしてもよろしいタルか?」
そんな、とんでもないタルゥ〜と言わんばかりに首を振る。小さな声で、呼び捨てで結構ですの……とつぶやくミル。
むっふっふっふ。なかなか、いじましいタルね。気に入ったタル。我が家にご招待するタルよwww
ミルの手を取って、我が家に案内する。ミルは口では固辞していたが期待もあったのだろう。タル専用の扉をくぐる。
「ふあぁぁぁぁ〜〜〜素敵なところですぅ〜〜〜〜」
その大きな目を輝かせ、手の届かない宝物を見るように室内を見回す。

726 名前: 領事館職員のペット(4) 投稿日: 2004/02/24(火) 00:18 [ 0Sv/lfhc ]
私様はミルの為に暖めたセルビナミルクをカップに入れ、その小さな手に握らせてやる。
ミルの目に宝石の様な輝きが溢れ出る。ボーっと私様を見つめるミル。
「ほら、冷めないウチに飲んじゃうタルよ」
「あっはいですの……あちゅっ……ふぅ〜〜〜っふぅ〜〜〜〜っ……ズズズーーーーーぷはぁっ…ぐしゅっ」
今までの辛い生活で心がすっかり固まってしまっていたのだろう。
「ぐしゅっ……んふふ……あったかくて、おいしいの……ぐしゅっ……」
その心を縛る冷たい緊縛を暖かいセルビナミルクが溶かしていく。春の穏やかな光が雪を溶かすように……。
ミルは涙をそのつぶらな瞳に湛えたまま不器用に笑顔を作る。
知らず私様の手がミルの頬に伸びていく。
私様の武骨な指が彼女の瞳を飾りつける宝石を拭い取った。
「……マバート…しゃん・・・・・・」
目を閉じるミル。その顔に吸い寄せられるかのように私様の顔が近づいていく……。



…………ザァーーーーーーー
シャワーを浴びながら今日の出来事を思い返す。
ミルとの昼の情事、私様の傷を見て驚くミルに昨日の武勇伝を掻い摘んで話す。
うっとりとした顔で聞き惚れるミル。穏やかな一時を過ごし、
その後、少しばかりの食料を持たせ、ある約束を交わし別れた。
何ていうんでしゅかぁ?運が巡ってきたぁ?そんな感じぃ?あ〜〜〜〜きゃっきゃっきゃっきゃwwwww
愉快すぎて笑いが止まらないタルゥ〜〜〜www
おっと、そろそろ金ヅルが帰ってくる時間でしゅね。はぁ〜〜めんどくさいタルなぁ。
いっそ帰ってこなきゃいいタルゥ〜。
「ただいま〜」「ぴきゅ〜」
ふっいいでしゅね。社会の歯車となって回るだけの凡人は気楽しょうで。少しは選ばれし者の苦労を知るべきタル。
「お帰りなさいタルゥ〜〜〜」「ぱぴゅ〜」
?ふぇ?何でしゅか?何か聞き覚えのない声がするタル?
ドアをくぐって入ってきたのは、見覚えの無い小さなガキ樽(♂F6)をおぶった金ヅルだった。

727 名前: 領事館職員のペット(5) 投稿日: 2004/02/24(火) 00:19 [ 0Sv/lfhc ]
呆然とする私様の前で仲睦まじい様子を見せる2人。金ヅルの周りをはしゃぎまわるガキ樽。
「この子は、シャロロ=デュロロこれからしばらく面倒を見る事になった。こっちはマメ。私の同居人だ」
しばらく……めんどう・・・を?はぇ!?何言ってるんでしか!?金ヅル!?どどどどどういう事でち!?
「……よろしくでしゅ!」
勢いよく頭を下げるガキ樽。頭を下げた拍子に鼻水が床に着地。ヅルルルルーと引力に逆らって元の場所に戻っていく。
金ヅルには見えない角度からにやりと、底意地の悪い笑顔を私様に見せる。
一目でわかった。コイツは私様の敵だ!
「…よ・・・よろしくタルゥ」
何か…何か、決定的な何かが崩れる音が耳の奥で鳴り響く。
コイツに気を許してはいけない。そんな直感が私様の脳内を駆け巡っていた。
「そ、それじゃ夕食の準備をし直すタル。お、おにいしゃん、ち、ちょっと待っててくださいタルゥ〜〜〜〜」
顔が引きつるのを意識しつつ台所へと向かう。
私様の様子が変なのを感じ取ったのだろう、金ヅルは私様に近づいてくる。
「…すまないな、マメ。上司が出張でな、急に預かってくれと言われたんだ…」
すまないじゃないタル!そういう事は前もって言っておいて欲しいタルよ!
「い、いえ、おにいしゃんが謝る事じゃないタル。…ただ…あまりにも急だったからビックリしたタル…」
あ、あんな変なガキがしばらく家にいるんでしか…ぇ…って事は……タタタタタタタタルゥ!?
「だから仕事をしている間マメに面倒見てもらいたいんだが……何せ上司が甘やかしてたみたいで遠慮を知らない」
ぴぃぃぃぃぃぃっ!!そんな暴君、私様、面倒見切れないタルゥゥゥ〜〜〜〜ッ!!!
「なんとか私の顔が立つよう、がんばってくれ」
そう言って金ヅルは居間の方へと歩き去っていく。得体の知れない重石を背中に背負った気分タルゥ……。
居間を見ると、シャロロは私様専用ベット…昼間の情事の匂いの残った…で嬉しそうに飛び跳ねているッ!!!
ななななな何してくれさますッこンガキャぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!
わわわ私様の聖地を、どどどど土足で踏みにじるんじゃにゃーーーだわよぉぉぉぉぉぉッ!!!
かかかか金ヅルもッ!!笑って手を振ってる場合じゃないタルッ!!!!
       ………『私の顔が立つよう』………『がんばってくれ』…………
ンハッ!!!そそそそうだったタルね。しししし仕方ないタルね。これも仕事タルね。そう、しょうがないタル…。
私様は心が引き裂かれるような思いで、食事の準備を始めた。
……あれれ?……おかしいタル……。ワイルドオニオン刻んでないのに、涙が出てきたタル……。

728 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/24(火) 01:08 [ nWfhkYN. ]
>>722
最高タルぅ〜〜!マメの高慢っぷりが見てて滑稽でたまらないタル
続き待ってるタルよぉ〜


話し変わるがこのスレ現在496kなんだが次スレの季節だよな?

729 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/24(火) 02:13 [ LD.aF.U2 ]
>>728
漏れはAAだらけのアムロのブチ切れスレの住人だが、
つい先日の削除&倉庫格納板での問答によると
スレの容量は気にしないで普通に使ってくださいと
管理サイドは言っているようだ。

730 名前: (・ω・)[TRACKBACK] 投稿日: 2004/02/24(火) 02:20 [ LD.aF.U2 ]
>>729
補足:
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1057214809/r231

このレスね。ちなみに500Kは超えてたような気がする。
心配なら自治スレで改めてお伺いを立ててみてもいいかも。

731 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/24(火) 15:38 [ aHOv7G66 ]
>>722-727
糞樽はどこまで行っても糞樽ですな。
自分を保護してくれた者を金づるとしてみていたとはねぇ。
しかし最後で泣いているところからすると、
本当は好きなのか?ううむ、糞樽の考えることはわかりませんのう。
ところで拾った子供は名前からすると雌樽でしょうか?
まぁどうでもいいですね。早く絶望を味わってもらいたいなぁ。
神様、続き期待しております。

732 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/24(火) 19:04 [ JvkwTWHU ]
>>722-727
個人的には良樽虐待が好きだけど、この話はいいね!
>>731
子樽は♂F6と書いてあるけど…
あと個人的解釈をすると最後泣いてるのはどんなにマメがいきがっても
結局は飼われているという弱い立場に過ぎず、
主人の命令だと子樽にすら逆らえないという現実をつきつけられた屈辱の涙なんじゃないかと思う。

733 名前: この話のAATTは♂と考えてください 投稿日: 2004/02/24(火) 21:36 [ 5Vk/HgUs ]
二週間の監禁(いやむしろ拷問)の後俺は解放された。
エル♀F4の肢体に鼻血を噴きつつムチを受ける姿はアホの一言だったに違いない。
とりあえずトゥー・リアに帰ろうと思ったがテレポの座標を度重なる拷問で忘れてしまった。
一歩間違えば「いしのなかにいる」になってしまうのでロ・メーヴがら歩いて帰ることにした。

しかし聖地ジ・タでチョコボの大群に轢かれあえなく轢死。どうやらトゥー・リアへ行く予定だったらしい。
ホームポイントが収容所の外だったのには幸いした。
MGS魔法を駆使してトゥー・リアにたどり着いたはいいが、
ゴーレムのメルトダウンに巻き込まれ地上へ落下→ミンチ。
ホームポイントに戻ると門番のエルヴァーン共がイチャイチャしていた。
なんだか気分が悪くなったのでとっとと帰る。

その後も何度か冒険者に絡まれつつなんとか懐かしの我が家へ帰宅。
しかし何やらヒトが一杯並んでいる。何事かと思いかき分けて先へ進むと、
なんとエル♀F4が俺の鼻血を噴きつつムチ打たれる写真を一枚一万ギルで売っていた。
一枚購入してみると何とも情けない姿だ。あまりに人間がウザイので一匹残らずミンチにする。
脱力感を感じながら中へ入ると、そこには一枚の紙切れが・・・
「写真をばらまかれたくなかったら冒険者に殴られても手を出すな」


俺は泣いた。


「うわぁ何これ、もしかしてAAタルタル?」
「だっさwwwwあwwwwこれもってったら何もせずに勝てるかもwwwww」

734 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/24(火) 21:44 [ aHOv7G66 ]
>>732
おお、申し訳ない、ちゃんと書いてありましたな。
ご指摘ありがとうございます。
屈辱の涙。
ああ、なるほど!そう考えると確かに話とマッチしますな!
回答ありがとうございます。

735 名前: 1/2 投稿日: 2004/02/25(水) 04:36 [ ZpvFBXpc ]

バストゥーク港区 勢いのある国らしい活気がただよっている場所だ
しかし、俺たちが根城にしている場所だけは空気が違っているように思える
開発計画が流れて手付かずになった場所…世間から見放された俺たちにはお似合いだ
ここには俺を始めとする数人のシーフが暮らしている

しかし、エルヴァーンのこの俺が最初からここで暮らしていたわけではない
サンドリア王国で騎士団長を夢見た俺だったが頭の悪い上官のご機嫌伺いにウンザリして命令に逆らったのが運のツキ
王国に対する忠誠心無し。と見なされた俺は王国を追われ、ここバストゥークに流れ着いた
いかにも落ちぶれたエルヴァーンである俺が珍しかったのだろう、まるで俺を糞タルでも見るような目で見るヒューム共
恐らくあの時の俺はまさに糞タルのような無様な表情をしていたに違いない(もっとも、鼻水や涎で顔をグシャグシャにしたりはしてないが

「なあ、あんた行くトコ無いんなら俺んとこくるか?」
鉱山区の隅っこで座り込んでいた俺に声をかけるヒュームがいた
以前の俺ならヒュームの哀れみを受けるくらいなら死を選んでいただろう…
だが、今の俺にはそんなプライドのカケラすら残ってはいなかった
(本当に糞タルなみだな…)
自嘲の言葉が脳裏に浮かぶ。しかし、そんな力も無いのか自嘲の笑みはでない。
極限まで疲労が溜まっていたのだろう。溜まり場に連れて行かれた俺は自己紹介どころか挨拶もしないまま倒れた

「早く元気になるといいタル〜♪目が覚めたら歓迎会タル〜」
すぐ近くに耳障りな声がした…
「新人さんが入るってことはボクたんも先輩としての自覚を持たなきゃいけないタルね〜」
どうやら俺とは対照的に奇声の主はだいぶご機嫌のようだ
いつまでも、耳元でコカトリスのような声で騒がれて寝てられるわけがない、俺は体にかけられた藁のような物を剥いで起き上がると声の主を見る
見るとみすぼらしい格好のボサタルが独り言をつぶやきながらニヤニヤしている
「ここは…」
ここはどこだ?…そうタルタルに問おうとしたが、寝ボケていた頭がハッキリしてきてデコヒュームに連れてこられたことを思い出す

736 名前: 2/2 投稿日: 2004/02/25(水) 04:39 [ ZpvFBXpc ]

俺の声にタルタルが振り向く
「あ、目が覚めたタルぅ!?」
突然のことに驚いたのかタルタルはpanic motionを繰り返している
とっさにこの下等生物を追っ払おうと武器を手にする…いや、手にするハズだったが剣が無い
恐らくこの糞タルが俺の身ぐるみを剥いだに違いない。だが、逃げる前に俺に気づかれるとはバカな奴だ
「おい、俺の装備はどこにやった?」
「え?何のことタr グフッ!?  ピギャッ!」
起き上がりざまにアッパー気味に腹に拳を叩き込み、目の高さまで浮いたタルにさらに拳を叩きつけた
土砂をせき止めている木の柵に叩きつけられたタルタルは激痛により悶えている
格闘は不慣れだったがタルタル如きには充分な威力だったようだ、逃げる気配がない
まあ、元二刀流ナイトだったおかげで違和感無く連打を撃てたわけだが(もっとも上官はそこが気に食わなかったようだが…

タルタルは自分が何故殴られているのかが解らない…といった感じで目を白黒させながら力のないpanic motionを繰り返している
「俺の装備はどうした?あぁ?」
そう言いながら糞タルの首を片手で絞めつつ持ち上げる
「ぎぐぐ…ぅぅぎぎぃ…」
首を絞められて呼吸も満足に出来ない状態で俺の質問に答えられるわけがない。タルタルは鼻をピスピスさせながら手足をバタつかせている
涙の溜まった目で俺に必死で言葉が発っせないコトを伝えようとしている
もちろん、そんなことはわかっている。俺はなんとか呼吸はできるが声がでないギリギリの力加減を維持しながら再度タルタルに問う
「装備はどうした?あまり手荒なことはしたくないんだ…だが、言わないのならこうするしかないんだ…」
俺はタルタルの脂肪の乗った腹の肉を少しつまむと思いっきりつねった
「ピ…ィィィィ……ィ…ィ!!!!」
大声で叫んだつもりだろうが首を絞められているためにあまり声が漏れない
狂ったように手足をバタつかせる様は見ていてとても心地がいい。
すでに俺は装備など、どうでもよくなっていた。ひたすらこのタルを苦しめたかった。装備のことは虐待に飽きた頃に聞けばいい
とりあえず気のすむまでタルタルをつねることにした。地味だが殴るよりも苦痛を与えられるようでタルタルはさらに必死に声を出そうとしている。

結局、俺のストレス発散は出稼ぎから戻ったデコヒュームが止めに入るまで続いた
このヒュームの話によるとここはこのヒュームがリーダーを勤めるシーフ集団の溜まり場でこのタルもそのシーフの仲間らしい
タルタルは俺を介抱していただけであり、装備はガルカシーフが俺を寝床(と、言っても藁が敷いてあるだけだが)に運ぶ際に邪魔だったので荷物置き場に置いたそうだ
そしてタルタルはその事をまったく知らなかったようだ…まあ、それはどうでもいいことだったが

…とりあえず、こんな感じで俺はこの場所に流れついた
糞タルと行動を共にするなど虫唾が走ったが、良いストレス発散の道具だと思えばそれもいいと思えた
リーダー格のヒュームの目を掻い潜り如何にタルを痛めつけるかを考えると俺の胸は騎士を目指した頃のような高鳴りをおぼえるのだった。

737 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 09:27 [ JYNV6hRw ]
ああ、寒い・・・。
冬も、もう終わると言うのに寒くて仕方がない。
風と共に襲いくる冷気に身体が震える。
週に一度の休日、俺は釣りを楽しんでいる。
自分で作ったお手製の釣竿で釣れるのは、晩飯か苛立ちか。
俺は釣りが得意だから滅多にボウズなんてのはないけどな。
サンドリア港にいる釣り馬鹿兄弟にはかなわないが。
大抵は昼までにはデカイ獲物を釣り上げるんだが・・・・今日に限って、なかなかかからない。
北風が容赦なく突き刺さる。
ああ、失敗したぜ、まったく。
こんな事なら長袖を着るなり上着を羽織るなりすりゃよかった。
  ゴーン・・・・
   ゴーン・・・・・
大聖堂の鐘が鳴る。
正午の合図だった。
俺は今日の晩飯をあきらめることにした。
釣竿をしまい、折り畳み式の椅子をかたす。
家に帰って昼飯を食おうかと言う思いが浮かんだが、それはすぐに消えた。
少し離れた所に、同僚の姿が見えたから。
しかも食料の買い出しの帰りらしい。
抱えた紙袋から野菜やら穀物やらの姿が覗いていた。
俺は小走りで駆け寄り、その背中に声をかける。
「よう、カプーノ。」
俺の声に気が付き、こちらを振り向く。
「やあ、ハーン。」
カプーノは爽やかな声で答える。

俺とカプーノはそのまま他愛も無い会話をしながら、北サンドリアを抜け、南サンドリアを歩いていた。
野良樽、立ち話する主婦、冒険者のバザー。
良くも悪くも、にぎやかな風景だ。
「ところでカプーノ、腹減ってねーか?」
俺の問いにカプーノは、
「おごってくれるのか?」
と、感情のこもらぬ声で返す。
「まさか。」
俺は肩をすくめる。
「その買い物袋の中の物の処理を手伝ってやろうと思ってさ。」
その言葉に、カプーノは「ふふ」と軽く笑って答える。
それの意味は、俺の昼飯代がういた・・・と言う事だ。

738 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 10:23 [ JYNV6hRw ]
俺は驚きを隠せなかった・・・。
何なんだよ、この家は。
これが、エルヴァーンの住む家か??
玄関に取り付けられた、小さな出入口。
家の中にはいたる所に梯子、はしご、ハシゴ・・・・。
台所にある小さなフライパンや鍋。
何が丁寧ってエプロンや鍋つかみまであると来た!
そして、この食卓の椅子!!
レストランにある『子供が一人で座ったり降りたり出来る、段のついた椅子』じゃありませんか!!
そして今、台所で鼻歌を歌う小さな生き物・・・。
『タルタル』だ・・・。
おかっぱ頭の頂点にあるチョンマゲがふわふわと揺れる。
楽しそうに、嬉しそうに。
俺は気が狂いそうな気分だった。
カプーノがタルタルを飼っているのは知ってた。
まさかここまで愛樽家だとは想像していなかったからだ。
俺は胃がムカムカしてきた。
苛立ちが募って止まない。
タルタルだぞ? これは何かの間違いだろ??
家畜以下の奴等が・・・。
人間同様の暮らしするなんておかしいだろ、いやマジで。
しかしカプーノの手前、文句を言う訳にもいかない。
俺は大聖堂の屋根から飛び降りる気持ちで、タルタルの調理した食事を摂った。
何が一番きつかったって、味。
ウマイのなんの・・・エルヴァーン好みの味付けだった。
だが、その言葉を口にする事はしなかった。

昼食を終え、俺はカプーノと明日の仕事について話をしようと持ちかけた。
カプーノは「昼食を終えたのに帰らないのかい?」と言ってきたが、聞き流した。
仕事以外の、趣味や好みの女のタイプ、冒険者時代の話。
とにかく時間を稼ぎたかった。
陽も落ち、夜も更け、二度目のタル料理を酒と一緒に流し込む。
しばらくするとようやくカプーノがその言葉を言った。
「ピリリ、君はもう寝るといい。
 僕は彼のお喋りに付き合ってあげないといけないからね。」
その言葉に頷き、丁寧にお辞儀する。
「お言葉に甘えて・・・お先に失礼させて頂きます。
 お休みなさいませ、ご主人様。」
くそ、かしこまりやがって。
俺はグイッと酒をあおる。
カプーノもそれに習い、酒をあおる。
あのタルタルはもう寝室へと行ったようだ。
俺は待ちに待った質問を浴びせる。
「なあ、カプーノ、この家はなんなんだ?
 エルヴァーンの住む家じゃねえぞ、この家はよ。」
一つ大きなしゃっくりをする。
カプーノは涼しい顔している。
「ヒュームに育てられたしな、僕は。」
「訳わからねえ返答だな、ったく。
 お前にはエルヴァーンの誇りが無いのか?
 何だよこのバリアフリー化した家はよ。
 全部あのタルタルのためにやってやったってのか?」
ついつい声が大きくなってしまう。
「そうだよ。」
そんな俺の苛立ち等 露知らず、と言ったところか。
カプーノは自分のグラスに酒を注ぐ。
俺は目眩がして仕方がなかった。
サンドリア生まれ、サンドリア育ちの生粋のエルヴァーンでない者に、エルヴァーンの誇りは無いのかも知れない。
やれやれ、とため息をつく。
そんな俺の様子を見て、涼しい笑顔を見せる。

739 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 11:16 [ JYNV6hRw ]
「・・・・・」

「・・・・・・・・」

今、俺の部屋には一匹の樽がいる。
頭がとんがっていて(髪型だよな??)茶髪の、栗のようなタルタルだ。
俺がソファーで姿勢を変えるたびに、弾かれたかのようにビクンッ!と跳ねるタル。
欠伸をすると、頭を押さえて震える。
部屋の隅でうずくまっている。
俺は栗頭タルを睨むようにして見つめる。
見つめられている栗頭は、脅えて背中を向けた。
・・・話は数日前に遡る。

「ハーン、タルタルを馬鹿にしてはいけないな。
 手先は器用だし、頭は良いし、何より可愛い。」
カプーノはグラスに口をつける。
「お前、それマジで言ってる?」
俺は眉をしかめて尋ねる。
「まあ・・・『タルタル』をどう思うかは君に任せるよ。
 少なくとも、うちのピリリはそうだよ。」
「親バカならぬ、樽バカだな カプーノ。」
「ピリリのお蔭で、僕はここ最近家事をやった事がない。
 彼女が居てくれて大助かりさ。」
ははは、と楽しそうに笑う。
『彼女』ねえ・・・タルメスとでも言やぁ充分だろうに。
しかし実際の所、独身の俺やカプーノにとって、召し使いのような存在はかなり助かるだろう。
仕事から帰ってきてから、服は脱ぎっぱなし。
洗濯や部屋の片付けは正直だるい。
炊事などは言うまでもあるまい。
「俺も、そういうタルタル飼いてえなあ。」
ぽつりと呟く。
「飼う、と言う単語は使うな。 ハーン。」
「言ってみただけだってば、怒るなよ、カプーノ。」

そして・・・収容所には『レン樽』と言うタルを買ったり借りられたりするシステムがある事を知った俺は、一匹の樽を買ったと言う訳だ。
数あるレン樽の中で一番安いやつを買った。
しかし安いからって、裸で届けられるとは思ってもみなかった。
服は別売りかよ、と舌打ちした。
散らかった部屋に、みすぼらしい栗頭樽が一匹。
いつまで経っても部屋の隅でうずくまったままだ。
ラチがあかない。
俺から接触を試みる。
「おい。」
俺の言葉を聞き、一段と体を大きく震わせる栗頭樽。
背中ごしからチラッとこちらを覗きみる。
イライラするぜ、まったく。
「返事くらいしろよ、クソチビ。
 それとも言葉が喋られないんじゃないだろうな?」
俺の言葉を聞き、こちらをチラッと見て、答える。
「な・・・なんでしゅ・・・ご、ご主人たま??」
「何だよ、その喋り方は!!
 ガキじゃあるまいし、ご主人『たま』だぁああ!?
 オークの方がまだまともに口きけらぁ!!」
俺の苛立ちは頂点まで登り詰めた。
側に重ねておいた雑誌をブン投げる。
雑誌は栗頭樽には当たらず、壁に当たる。
「ひ、ひぃぃ!! ごごごごめんなしゃいませっ!!」
あたかも己が傷つけられたかのように脅える。
俺はテーブルの上に置いておいたサンドリアティーを一口飲む。

740 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 12:11 [ JYNV6hRw ]
くそが、サンドリアティーがまずく感じるなんざ生まれて初めてだ。
栗頭樽はしきりに、
「ごめんなしゃい、ごめんなしゃい」
と、念仏のように唱えている。
体を丸めて、俺の顔を見ないようにして、ただひたすらにブツブツとつぶやく。
まったく、とんだ樽を買っちまったもんだ。
ここで後悔してても仕方ない。
取り敢えずはこのチビを落ち着かせないといかん。
俺はチビのもとへと歩み寄る。
ごめんなしゃい念仏を止め、顔を見上げる。
脅えきっていて暗い瞳。
艶のない髪の毛に、汚らしい鼻は鼻水が垂れている。
これじゃあコイツが部屋を汚す原因になるじゃないか。
体中にすり傷がある。
そういや、チョコボ車で引っ張られてきたみたいだしな。
しばらく無言で見つめあう。
「あー・・・さっきは怒鳴ったりして悪かったな。
 取り敢えずは風呂入れてやるから、落ち着け。」
俺はそう言うや否や、栗頭樽を脇に抱え、風呂場へと足を向ける。
手っとり早く頭、体を洗う。
何が楽しくて♂の身体を洗わにゃいかんのだ・・・。
一方、栗頭樽は・・・
「キャッキャッ^^タルゥ^^」
と、喜んでいる。
こんチビ、浴槽に沈めてやろうかと言う気持ちに駆られた。

チビの洗濯を終え、服を見繕ってやる。
包帯をぐるぐる巻き付けて縛っただけの、フンドシのような状態だ。
まあ、素っ裸よりはマシだろう。
栗頭樽は落ち着いたのか、脅えた様子はもうない。
「おい、お前の名前は?」
俺の言葉に/sigh motionする栗頭。
うつむいたまま、返事をしない。
「な、名前は・・・ないでしゅ。
 ご、ご主人たまが、す、好きな名前で・・・
 呼んで下さいまち・・・。」
俺はその言葉を聞き「はぃ?」と呆れる。
こいつは今まで何と呼ばれていたのだろうか・・・。
栗頭だけにクリタルとでも呼ばれていたんだろうか。
「そうか、じゃあ名前は後でつける。
 で、お前は一体何が出来るわけ??」
俺の質問に反応し、先程とはうってかわり嬉々とする栗頭。
「はいっ!! これでしっ!!!」
突然の気迫に何をするかと思いきや。
ひたすら、/panic motionと/psych motionを繰り返す。
パタパタと動く栗頭。
「・・・いや、それはいいよ。うん、もう解ったから。
 で、何が出来るの?」
栗頭は呆然とする。
しばらく考え込み、栗頭からの疑問の眼差しを受ける俺。
「・・・何って、な、何でしゅか??」
「例えば炊事は得意だとか、掃除大好きとか・・・
 いろいろあるよな?」
苛立つ 俺。
もしや、コイツ・・・。
栗頭は子供の様に眼を輝かせる。
「得意なのはタルダンスでしゅ!
 好きなものは甘いお菓子でしゅ〜^^」

「・・・・・・」

俺は金をドブに捨てたらしい。
いや、ドブに捨てた方がまだマシだ。
何と言うか・・・金をドブに投げ入れた時に跳ね返ってきた汚水が服にかかったとでも言うのか・・・。
もう、よくわからん。

俺は途方に暮れていた・・・。

741 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 13:04 [ JYNV6hRw ]
もういい、どうとでもなれ。
今日はぐっすり寝ておこう。
明日も仕事だ。
栗頭はソファーで寝かせた。
「スピ〜〜〜〜〜プフ〜〜〜〜〜
 クピ〜〜〜〜ピルルルルル・・・・・」
イビキがうるさすぎる・・・・。
ストレスがチクチクと胃を刺激する。
頭が熱を持ってきた。
怒りだろう。
俺は激情を押さえ、頭の中でリザードの数を数えて、眠りについた。

大きな欠伸をする。
昨夜の栗頭のイビキのせいで、寝た時間が遅かったのだ。
ノコギリを引く手にも力が入らない。
酒でも飲んで、寝付きを良くすればよかったと後悔した。
「どうしたのかな、ハーン。
 随分と眠そうじゃないか。」
隣の作業台にカプーノが来た。
正直、今は愛樽家の顔は見たくなかった。
「まあいろいろとな。
 俺も隅に置けない男だしな。」
見栄を張って誤魔化す。
まさかタルタルのイビキのせいで眠れなかったなどと、口が裂けても言えない。
それ以前に、俺が樽を買ったと言う事を知られたくなかったから。
「へえ、身を固める気になったのかい?」
野次るカプーノ。
「まさか。俺みたいなイイ男が結婚したら、その日から
 サンドリア中で若い娘のすすり泣く声を聞く事になるぜ?」
くだらない洒落っ気を込めて返す。
『ああ、家に帰りたくねえなあ・・・』
出来る事ならこのまま逃げ出してしまいたい気分だ。
家に帰ったらあの栗頭の相手が待っている。

仕事を終え、俺は自宅へと足を向けていた。
一応、栗頭には可能な限りの家事はやっておくように伝えておいた。
まったく期待していないけど・・・。
まあ手伝おうとする努力さえしてくれればいい。
洗濯機に届かないとか言うなら梯子でもつくってやる。

・・・あれ?
これじゃ俺も愛樽家じゃないか。
カプーノに毒されちまったか??
考えれば、あの栗頭を一発も殴ってないし。
風呂にも入れてやったくらいの気遣いをしてやってる。
朝飯もアイツの分もしっかり作っちまってた。
俺は頭をガリガリと掻く。
まいったな。
俺もすっかり樽バカか?
まんざら悪くないかも知れない。
あのアホ樽を何処まで立派にしてやれるか・・・俺次第か。
歳のはなれた弟を持った気分だった。
そうと決まったら、名前をつけてやらないといけない。
「栗みたいな頭だからって、クリじゃそのまんまだし。
 『マロ』にしてやるか。」
栗頭の名前も完成した。
シンプルな名前だが、悪くない名だ。

俺は好きな歌を口ずさみながら、家路へとついた。

742 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 13:37 [ JYNV6hRw ]
「・・・何だよこれは。」
俺は独り言のように呟く。
自宅のドアを開けると、今朝仕事に出掛ける前より散らかっていた。
割れた磁器の植木鉢。
そこいらにある小さな足跡。
冷蔵庫は空きっぱなし。
テーブルは倒されていて、昨夜の飲みかけのサンドリアティーがこぼれていた。
辺りに散らかるバブルチョコのかけら。
ベランダの戸が開いている。
マロが開けたのだろう。
ベッドを見ると、シーツがしわくちゃになっている。
そしてそこにはオムツのようなパンツが二つ・・・。
情事ですか、そうですね。
何よりすごいのは糞尿。
トイレのドアノブに手が届かないからだろう。
そこいらに・・・してあるのだ。
部屋の中にはボサ樽、後ろしばり樽、そしてマロ。
ポニテ樽もいた。
俺はその場に凍り付いた。
「おかえりなさいでしゅ〜^^
 ご主人たま〜」
マロが満面の笑顔で俺の帰宅を迎える。
「お邪魔してますタル」
樽共が、俺に向かって頭をさげる。
マロは眼を輝かせて、野良樽共に説明する。
「この人がご主人たまでしゅ!!
 とっても優しくて、何やっても怒らないでし!」
「タルの救世主タルね^^
 栗たんはこんな人と暮らせて幸せタル^^^^」
ポニテ樽が/joy motionを繰り返す。

何やっても怒らないって言われても、まだお前とは二日程度しか面識ないのですが。
俺は無言で部屋の奥へと進む。
比較的汚れていないベッドの上へとあがる。
マロもベッドに上がり、俺の顔を下から覗く。
可愛らしい可愛らしい微笑みで。

「ご主人たま! ぼくこの人達とお友達になったでし!!
 だから、お友達も一緒にここで暮らしてい・・・」

「い い わ け ね え だ ろ お お お お お !!!」

俺はキレた。
帰り道に思い浮かべていた、未来予想図は粉々に打ち砕かれた。
やっぱり、タルタル・・・いや樽樽は最悪だ。

743 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 14:06 [ JYNV6hRw ]
俺は生粋の木工職人。
親父もそうだった。
祖父は漁師だったとか聞いたけど、よく覚えていない。
俺の血筋に冒険者の者や、修行僧の類の者はいない。
なのに、今の俺はモンク僧の奥義、『百烈拳』を行っていた。
糞樽4匹を縄で縛り、ひたすら殴っていた。
もう音とか聞こえてこない。
俺自身の血の鼓動だけが脳内に響く。
けたたましいであろう樽の悲鳴も、耳に届かない。
見る見るうちに血に染まる己の拳。

どれくらい時間が経っただろうか。
拳の骨がギシギシと悲鳴を上げ、俺の怒りは治まった。
4匹の樽は謝罪の言葉を口にしているようだ。
「ご・・・ごめんにゃ・・・しゃい」
「もぅ・・・しませんタルゥ」
「ゆ、許して・・・くださいタル・・・」
「本当に・・・ごめんな・・さいタル」
己の興奮を静める。
フゥー、と深呼吸をして、自分を落ち着かせた。
「もういい、俺の気は済んだ。」
俺は4匹の口にガムテープで閉じ、脇に抱えて持ち上げる。
「ン゛ーーン゛ーー」
何かを言いたがっているようだが、無視する事にした。

夜の南サンドリア。
表通りを抜け、裏路地へと入っていく。
街外れに当たるここは、人通りが少ない。
俺はそこに糞樽4匹を置いた。
去り際に、俺は一言教えておいた。


「ここいら近辺は、野良樽狩りをする通り魔がよく出没する。
 ノコギリでバラバラにしちまうそうだぜ。
 まあ、運良く縄が解けるといいな。
 それと、栗頭。
 お前の名前は『マロ』だ、覚えておけよ。」


俺は涙を流す糞樽4匹に一瞥もせず、その場を立ち去った。

744 名前: お詫び広告 投稿日: 2004/02/25(水) 14:44 [ rr0je0HQ ]
お詫びとお知らせ
平素は当収容所商品のレン樽に格別のご愛用を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、このほど、当レン樽調教課で調教し、レン樽事務所で扱っております商品に一部調教に誤りのあるタルタルが発生致しました。
 
 該当商品は
 使役用NO1087〜1139番
 虐待用NO3059〜3158番
 冒険者サポート用白樽NO986〜1035番
 同 黒樽NO1453〜1502番
 同 赤樽NO1066〜1118番

 その用途でレン樽なされたお客様やご家族の皆様には多大なご迷惑とご心配・損害を与える結果となり、深くお詫び申し上げます。
該当商品はすでに待機所から除去、食肉・製油処分いたしましたが、お手元に該当するNOの商品がございましたら、回収し、処分いたします。
誠にお手数ではございますが、早急に収容所までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
 今後は管理・調教体制の一層の強化に努め、万全を尽くす所存でございますので、なにとぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
     二月二十五日

販売者 たるたる収容所 レン樽班
ジュノ ソロムグXXXXX番58号

お問い合わせ先 フリーダイヤル 0120−0X5−XX4
(受付時間月曜日〜土曜日 午前9時30分〜午後9時まで)

745 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 14:51 [ JYNV6hRw ]
俺は仕事を休ませて貰った。
家の片付けが夜通し行っても終わらなかったから。
普段やりもしない、雑巾かけやら何やら、大変だった。
デオドライザーをしこたま使用して、やっと奴等の糞尿の匂いがとれた。
食いつくされた食料も買いにいかないといけない。

それと、あの4匹の糞樽はあの夜以来見掛けない。
俺が糞樽共を置いた場所は、翌朝血まみれだったみたいだ。
これに懲りて、二度と樽を飼ったりしない事にしよう。

虐待用ならば話は別物だが。

746 名前: 737〜743.745 投稿日: 2004/02/25(水) 15:00 [ JYNV6hRw ]
534〜の続編・・・?
出ているキャラは同じです。
同僚の視点からのを書いてみました。
激しく眠いので、ものすごく手抜きな形に仕上がってしまいました。

夜は寝ないといけませんね('∇')

747 名前: 種族板の管理人 投稿日: 2004/02/25(水) 15:03 [ NvyCbVQw ]
*************************************
マターリ種族板
ttp://jbbs.shitaraba.com/game/9738/

種族関連・種族叩き・種族ネタは是非ここに!
獣人関連・獣人叩き・GM等もこちらでおk!

スレの皆様に、移動などお願いに参りました。

バラバラになってしまった種族関連スレ、
また一つにまとまりましょう!
*************************************

748 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 19:31 [ BMVbj0os ]
>>735->>736
俺はたしかに樽樽はムカつく存在だとは思う、別に想像内だからいいとは思う。
っていうかこのスレむしろ俺のお気に入りだ。超好きだ。

だが、解せん。なんかムカつく、>>735->>736
樽樽がやられてる文章。何度も見てきてスカッとしてきたが・・・
>>735->>736の作品だけは別だ。なんかムカつく。心の底からなんかムカつく。

いや、別に基本的に悪いって言ってるわけじゃないんだが。
で、ここまで書いてきてわかった。
妙に偽善ぶっている主人公。なんか虐め方が超陰険な主人公。

まるで理不尽に先生に虐待されている生徒のような気分にさせられる。

>>735->>736では文章には出されていないんだが
「私悪くないんですぅー、むしろ当然なんですぅー」みたいな宗男パワーが文章から伝わってくる

>>735->>736の作者に言おう

オマエ、友達いないだろ?

749 名前: (・ч・) 投稿日: 2004/02/25(水) 19:45 [ t/tLHR0w ]
>>735->>736に。別にあのタルは糞じゃないだろ。
むしろタルタルにしてはいい奴だろ。
正直俺はあんたみたいに書けないけど、良いタルを苛めるのは
おかしいのではないかな?いままでどの作品にも糞タルの証拠って物が出てきているが
、735−736だけ、作品には糞タルが出てきてないのでは?
ちょっと良いタルが可哀相だと思った。
あんたはもっと良い作品を書けるはずだ。もっと糞タルを
苛めている作品なら納得できると思う。だからこれを機に
もっと能力を伸ばして欲しいと思った

750 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 19:59 [ XFHzYois ]
良樽への迫害もこのスレでは要望があるわけで

>>735->>736 気にせずに今後もネタをお願いします

751 名前: 748 投稿日: 2004/02/25(水) 21:09 [ BMVbj0os ]
>>735->>736がノッてくれないよ・・・_| ̄|○

752 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 21:12 [ OY.EZEcQ ]
>>751
ダンナ、1時間半じゃ見てない可能性のほうが高いっすよ・・・

753 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 22:26 [ ZknKKhlA ]
735は作者が樽を作品内でいじめてストレス発散しちゃってるのよ。
読者は二の次ね。だから変にえぐみがあるんだと思われ。

754 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 22:35 [ gUj3t8G2 ]
というか話はこれからだと思うので
君たち、もうちょっと待ちなさいな

755 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 23:10 [ blG6HDWw ]
>>749
っていうか、このスレの話で「良樽いじめ」ってかなり多いんだが?
それも傑作多し。おまえ初心者か?

756 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 23:45 [ ZknKKhlA ]
基本的に虐待と言うより主人公が怒りに身を任せてるでしょ。
それも勘違いのとばっちりってのが良くないな。
主人公が悪役にしか見えない。

良タル虐待のパターンは

・野良、実験、食肉などの境遇から来る必然性
・自らのドジによる自滅
・周囲からの無意識の虐待(親切が仇になるなど)

などが主なパターンだと思う。
735は言うなれば
・主人公の勘違いとタル嫌いから来る悪意のある虐待
ってところか

757 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/25(水) 23:59 [ 6mUnkQpI ]
おいおい
mailみれ!!ねたにまじれすかこわるい

758 名前: (・ч・) 投稿日: 2004/02/26(木) 00:30 [ F6frGCJw ]
>>755
初心者ですが?

759 名前: 1/5? 投稿日: 2004/02/26(木) 00:49 [ L1O4nabY ]
俺がここに流れて来てしばらくたった。
シーフだけの集団ということもあって社会からのはみ出し者の集まりの割には活気がある(俺は元騎士だが
まあ、集団といっても6人しかいないのだが、それを感じさせない程に陽気な感じだ
リーダー格のデコヒューム、落ち着いた髭ヒュームにガルカの双子(正確には双子ではないんだろう…兄弟の契りを交わしたとかか?)
そして新入りの俺と…例の糞タルだ。

最初の事件で俺と糞樽の仲は最悪になるかと思われたが
「いいんでしゅ、ちゃんと説明しなかったボクがいけなかったタル〜…気にしないでくだしゃい」
とかほざきやがったので表面上は何事もなかったかのように振舞っている
説明させないようにしてたとは思ってないのか?さすが下等種族だけあって頭が悪い。
しかし、あの糞樽のヤツはなぜかメンバーと仲良くやってるようだ…
リーダーが種族を気にしないからであろう。メンバーとも自然に打ち解けているようだ。

しかし、俺にはこの糞樽が本当にいい奴とは思えん。
いや、きっと良いタルを装っているだけなのだろう。いつか糞樽の本性を見せるに決まってる!
いつ寝首をかかれるかと思うと不安でしかたない。
新人ということもあって俺はリーダーと行動を供にすることが多かった。
そのため糞樽を痛めつける機会は全く無かったが、今は不安により痛めつけようなどとのん気な事を考えてる余裕はない。
(早く糞樽を追い出すなりしなければ…)
そうしなければ、いつか俺たちは糞樽に裏切られて命を失うだろう。
だが、リーダーに樽どもの醜悪さや意地汚さを語っても恐らくは聞き入れないだろう…
あの糞樽はメンバーから絶対の信頼を得ていやがる、俺が迂闊な事を言えば追い出されるのは俺のほうだろう。
焦る気持ちを抑えて俺はチャンスを待つしかなかった。

760 名前: 2/5? 投稿日: 2004/02/26(木) 00:50 [ L1O4nabY ]
それから2週間程たったころ、俺はあれからずっと考えてた計画を実行に移した。
「あ、ちょっといいかな?」
「ん?どうしたタル〜?」
最初は先輩らしくしなければとか言っていた糞樽だったが、この集団は上下関係等はなく皆が対等といった感じだった。
そうは言っても自然と上下の関係は出来てくるものだが、糞樽も入ってそう日がたってないらしく
俺と樽は同等といった感じで扱われた(まあ、俺はコイツを内心見下してはいるが
「ちょっと、シーフの動きがわかんなくてな…よかったら教えて欲しいんだ…いいかな?」
当然そんなわけはない。Lvで言ったら俺は50以上55未満程度の実力だ。動きなど体でしっかり覚えている
「い、いいタルよぉ♪任せるタルぅ〜」
案の定、糞樽は醜い黒い鼻の穴をピクピク広げ喜んでいる
「お前も頼もしくなったな〜」
「俺たちもウカウカしてられないガル」
他のメンバーも頼られて喜んでいる糞樽を見て微笑ましいと思っているのか樽をおちょくっている
照れている糞樽をよそに俺はリーダーに許可を得る
「そんなわけでちょっと訓練がてらいいですかね?」
樽はようやく騙しうちが満足に撃てるようになった程度で俺が教わることなど無いことはリーダーは理解している。
だが、一応先輩である樽に華を持たせようとしていると思ったのだろう。
「ああ、わかった。俺たちも出かけるとするかな…」
一瞬、俺と糞樽について行くのかと思ったがそうではないようだ。
まあ、樽に華を持たせる程度なので危険はないと踏んだのだろう。どうやら全員でミスリル貨でも盗みに行くようだ。
「それでは出発するタル〜♪」
「あ、じゃあ行って来ます」
俺は残ったメンバー達に軽く頭を下げ、無邪気にはしゃぐ糞樽を追った。

「そういえばどこに行くタル?」
何も考えてないクセに俺より先を歩くんじゃねえよ!…と怒鳴りたいのを堪える。
今日は俺はこの糞樽を虐待したりはしない。ただ、絶望を味あわせて死んでもらうだけなのだから。
「どこで練習するタル?コロロカでコウモリとかクモとかいいと思うタルよ?あ、でも必殺技が危険タルゥ…」
頼られて嬉しいのか、はりきってるのかわからないが糞樽がピーピーやかましい。
「でもでも、2人だから力を合わせれば楽勝タルッ♪」
それだと俺の計画が実行できないんだよねぇ〜…
「真剣に練習がしたいからもうちょっと危険なところでもいいかな?アルテパ砂漠ってとことか…どうかな?」
「アルテパ砂漠タル!?あそこは危ないタルぅ…」
俺にはそう危険じゃねぇよ…まあ、方向音痴の俺はよく迷うが…そういう意味では危険だな。
「でも、必死じゃないと身につかないと思うんだ…」
「そ、そうタルか…わかったタル!あそこには何度か行ったことあるし地理も頭に入ってるタル!任せるタル!」
下等種族のくせにアルテパ砂漠の地形が頭に入ってやがるのか…
俺は怒りと悲しみでこの糞樽をこの場で叩き殺してやりたい衝動にかられたがなんとか堪えた。
(ふん…自分の墓場となる場所の地理くらいは知ってないと哀れだしな)
なんとか冷静さを取り戻すと糞樽と一緒にまずはコロロカへと向かう
「それじゃあボクちんについて来るタルっ!」
とりあえず、俺はこれから起こる惨劇を期待しながら後をついて行く事にした

761 名前: 3/5? 投稿日: 2004/02/26(木) 00:51 [ L1O4nabY ]
「ここは昔、水の底だったと思うタル〜珊瑚とかあるしキレイな場所タルぅ」
「そう言えばボクちんボサ頭だけどエルシフ君もボクちんと同じ髪型タルね^^」
「真ん中の道は危険だからわき道を通って行くのがいいタルよ」
「魚は襲ってくるから気をつけるタルよ…」
糞樽は俺にやたらと話しかけてきやがる…残念だが俺は他のメンバーと違ってお前に騙されたりはしないぞ。
ついでに言えば俺は今サンドリアで流行の兆しを見せてるトリオンカットにしたかったんだよ。
しかし、あのバカ王子は「由緒正しいこの髪型をマネすることを禁ずる!!」とか言い出してよ…
俺が物思いにふけっていると糞樽が足を止める。
「ここを降りて行くタルよ」
「あ、ああ…」
言われなかったら俺はこのまま行き止まりまで進んでいただろう…
この糞樽が自ら罠にハマる馬鹿な羽虫のように見えて笑いがこみ上げてくる
とりあえず俺たちは崖を飛び降りるとそのままアルテパ砂漠へと向かった


たどり着いたのは正午をしばらく過ぎたあたりだった。
照りつける太陽が俺を苛立たせる…しかし、それを糞樽にぶつけるのはスマートじゃない
「うぅぅ〜…スゴク暑いたるぅぅ…」
本当に暑い。いや、熱い。糞樽の黒い鼻は熱により乾燥し、耳は力無く垂れ下がっている。
「とりあえず、一緒に訓練がんばるタル〜」
そう言うと糞樽は一番近くにいたクモにブーメランを投げて注意を惹くと戦闘を開始した。
(しかたがない…しばらくは付き合ってやるか…)
とりあえず、適当に不意撃ちを真正面から試してみたり、誰もいないのに騙しうちをしてみたりする
我ながらアホ丸出しであるが、おかげで糞樽は俺が本当によくわかってないと信じたようだ
「不意撃ちは敵のスキを突く技だから後ろから撃たないと失敗しちゃうタル〜」
「前は横からでもできたけどモンスターも意識するようになって不意を突けなくなったタルよ」
「失敗しても気にしちゃダメタル!次の機会を冷静に待つタルよ♪」
(うぜぇ…そんなことは言われなくてもわかってんだよ…)
たまに成功する俺の不意撃ちを見るだけでアホみたいにハシャぎまわるのも胸クソ悪い…
とりあえず、不意撃ちなんぞ使わなくても充分倒せるクモどもは、しばらくすると1匹たりとも見当たらなくなった

どうやら俺が自分より相当強いという事は教える事に必死で気づかなかったらしい。
計算高い糞樽も自分の計算外のことには頭が回らないようだ。
「エルシフ君はここで休んでるといいタル。ボクちんが次の練習相手をつれてくるタル〜」
ヤバイ!
「いや、俺が教えてもらう立場なんだし俺が連れてくるよ。戦いながら教えるって大変だろ?」
事実、糞樽は戦いながらも常に俺を気遣っている。すこしでも俺が攻撃を喰らうとすぐにケアルをしてきやがる。
優越感に浸るためとはいえ、とても体力を使っているハズだ。いや、俺に少しでも恩を売ろうとしているのかもしれない…
俺がモンスターを連れてくると言ってるのになかなか聞きやがらなかったが、しばらくすると
「わかったタル〜じゃあ、ちょっと休ませてもらってるタル」
そう言うと日陰に移動すると、ぽすん…と座って休憩を始めた。
(最初っからそうしやがれ…)
心の中で呟くと、今日のメインディッシュであるモンスターを探しにでかけた。

762 名前: 4/5? 投稿日: 2004/02/26(木) 00:53 [ L1O4nabY ]

あれから1時間はたっただろうか?
そろそろ頃合いだと判断した俺はあるモンスターに近づいた。
巨大なサソリである。正直な話しコイツはなかなか危険である。全力で戦っても下手したら殺されてしまうだろう。
『 た す け て く れ ー ! 』
ありったけの大声で叫ぶ。まだ、サソリは俺を襲おうとはしていないが念のために早めに叫ぶ!
しばらくすると遠くから糞樽が走ってくる。恐ろしく早いのはとんずらを使用しているからなのであろう。
予想外の速さで助けに来る糞樽に慌てた俺は急いで後ろにいるサソリを殴ろうと振り向いた。
「えっ!?」

バキィ!

どうやら糞樽がこっちに来る様子を見ていた間にサソリが俺に気づいたのだろう。
ハサミで横からなぎ払われた俺は砂煙を上げてふき飛んだ
(いいねぇ…その調子で糞樽を葬っちゃってくれよな…)
予想以上に強いサソリに危機を覚える前に俺は期待した。
倒れた俺にさらに攻撃しようとハサミを振り上げたサソリだったが急に動きが止まった。
「だ、大丈夫だったでしかっ!?」
どうやらサソリに不意撃ちを喰らわしたらしい。そこそこのダメージを負ったのかサソリは俺のことを忘れたかのように
すごい勢いで糞樽のほうへ向きなおした。

計画通りに進んで俺は少し安心した。
ここで糞樽が助けにくるかどうかは賭けだったからだ。
まあ、逃げたら逃げたで、リーダーに糞樽は仲間を置いて逃げ出した…とチクればいいだけだが。
後は俺の前でカッコつけて戦ってもらうだけだ。
サソリとの力の差の前に徐々に糞樽の顔が恐怖で歪んでいく様を想像すると夜も眠れなかったほどだ。
そのまま殺されればそれで良し。逃げようとしてもまず無理だろう。涙と鼻水を垂れ流しながら逃げ惑う姿を味わうのもいい。
ましてやこの糞樽はさっきとんずらを使っている…逃げ切れるわけがない。

俺は砂をはたいて起き上がると糞樽の生涯最後になるであろう戦いを見守ることにした。
サソリの尻尾が糞樽に襲い掛かる。
運良く盾で受け止めた糞樽だが思いっきり吹き飛ばされる。
起き上がった糞樽の表情は恐怖に歪むどころか恐怖一色だった。
(ちぃっ!あのサソリは強すぎたか!)
とりあえず、この糞樽の死が確実になったから良しとするが…問題はその後だ。
必死でこのサソリをどう始末するか考える。恐らく下手に逃げるのは得策ではない。
絶対回避などを駆使しても勝率は五分五分だろう…糞樽が粘ってくれれば助かるんだが…
そう思い糞樽に目をやる。

763 名前: 5/5? 投稿日: 2004/02/26(木) 00:54 [ L1O4nabY ]

「ピィ…ピィ…ぐしっぐしっ…」
息を切らせながら泣いているせいか呼吸をする度に妙な音がする。
恐らく今日ここに来たことを後悔しているんだろうがもう遅い。
サソリのハサミが頭上から叩きつけられた
「ピギギィィィィ…ぐしっ…ぐしっ……やっ!!」
サソリの攻撃に倒れた糞樽だがすぐに起き上がるとすかさず反撃をする。
俺にみっともない所を見られたくないのであろうか?
涙と鼻水と涎でビシャビシャになった顔に砂が張り付いている…充分みっともないんだがな。
だが、あと1歩で糞樽も終わりだろう。このまま殺されるにしろ逃げるにしろ次は俺の番だ…俺はボーンナイフ2本を抜き構えた。
しかし、糞樽も死ぶとい。自分に回復魔法をかけて僅かに命をつなぐ。
どうやら以前は白魔導師だったようだ。
(ぉぃぉぃ、無駄足掻きはそれくらいにして逃げたらどうだ?もっとも結果は変わらないだろうがな)
そんなことを考えているとサソリの巨大なハサミに糞樽が捕まった。
(うひゃっ!潰れたミスラントマトの出来上がりか!?サソリのクセにイキじゃねぇか!)
しかし、残念ながらはさまれてるのは頭から下…ミスラントマトのようにはなりそうもない。
「い、痛いタルーーー!!ピギャァァァァァァァッ!!!」
相当な痛みなのだろう。今まで泣き叫ばなかった糞樽が悲鳴をあげている。
ハサミから大量の水分が滴り落ちている。血かと思ったがどうやら糞樽が失禁したようだ。
それに構う様子もなくサソリのハサミが容赦なく糞樽を挟みあげる…苦痛のあまり目を見開いた糞樽と目が合う。

「な、なんでまだいるでしかっ!?」
「え……?」
この糞樽は何が言いたいんだ?予想外の言葉にマヌケな返事をしてしまった。
本来なら「な、なにをしてるでしかっ!?早く助けるタルっ!」とか言いそうなものだが…
俺が混乱していると糞樽はサソリのハサミからなんとか脱出したらしくサソリに向かって再度構えた。
「絶対回避でしっ!!」
そう叫ぶと糞樽は回復魔法を唱えた。
(なんで、絶対回避って叫ぶだけで回避できるようになるか不思議だよなぁ…)
俺は混乱のあまり、シーフが考えてはいけないことを考えていた。
とりあえず、思考を立て直す。糞樽が死ぶとかった…そう、ただそれだけの事だ。
しかし、次の瞬間俺の思考は氷ついた。

さっき、サソリの攻撃でついた傷が癒えていったからである。
糞樽は俺に回復魔法を唱えていたのである。傷といってもそう大したものではなかったが…
要は俺に戦えといった所だろう。だが俺は戦ってやらない。
お前の死に様をニヤニヤと見守ってやるよ。

764 名前: 6/5 _| ̄|○ 投稿日: 2004/02/26(木) 00:55 [ L1O4nabY ]

「もう、そんなに持たないでしっ!早く逃げるでしっ!」
(・・・・・・・・は?)
そんな鼻水やら涎垂らしながら何言ってやがる?
いや、それよりコイツは時間を稼いでたつもりだったのか?
俺のイメージとは違うタルタルの行動に俺は衝撃を受けた。
今まで俺が見てきたタルタルはまさに糞樽という呼び名がピッタリの屑どもだった…
己の為なら同種族でも容赦なく殺し。恩を受けても必ず仇で返す。金とチョコがなによりも大事。
そのイメージが音を立てて崩れていった。

「悪いっ!腰が抜けてた!俺は逃げ道がわからない!だから…協力してなんとかしよう!」
我ながら恥ずかしいセリフだがそんな事は言ってられない。
サソリにありったけの力で不意うちを決める…がサソリの興味がタルタルから離れない。
「わ、わかったタル!でも、危なくなったらいつでも逃げていいタル!」
いつもの俺ならタルにこんな言葉を掛けられたら逆上しているだろうが、今はそれはささいなことに思えた。
サソリとタルの間にすべり込むとタルに騙しうちをするように促す。
これが決まりサソリの興味を俺に向かせる事に成功しサソリはなんとか倒せたのだった。

サソリの死骸の前に俺たちは座り込んだ。
恐らく俺1人だったら間違いなく死んでいただろう…
「ボクちんの教えのおかげタルね♪」
必要以上に胸をはってタルタルが自慢げに言う
「でも、小便を漏らすようなヤツに教わったってのは恥ずかしいな…」
「ち、違うタル!あれは本気汁って言って一流のシーフが本気を出すときに出るものでしっ!」
おぃおぃ、それはちょっとヤヴァイぞ…と思いながら2人でコロロカを通ってバストゥークに帰ることにした。
日はすでに暮れており、辺りは暗闇につつまれて昼間の暑さが嘘のようだ。

とりあえずこの日から俺はタルを特別な目では見なくなった。タルにしたことは謝って許されることではないが
俺は全てのタルが糞樽と呼ばれるような存在ではないことに、この時初めて気づいたのだった。
しかし、この後の出来事を考えると気づかなかったほうが幸せだったのかもしれない…

765 名前: 735 投稿日: 2004/02/26(木) 01:01 [ L1O4nabY ]
すみませんエライことになってた_| ̄|○

しかも、今回無駄に長いです…
話しが収容所向きじゃないのは次回のが本題でこの無駄に長いのが前フリだからです

だから、ちょっといつもと違う前菜くらいの気持ちで読み飛ばしていただけるとありがたいです(つД`)
もしかしたらそのままちょっと違うメインディッシュが出るかもですが_| ̄|○

766 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/26(木) 02:07 [ xo/UJfgs ]
>>735
おつかれ

とりあえずエルも改心したということで上でいろいろ言ってた方々も満足でしょう
まぁ、正直内容は「いい話系」なので当スレ向きではないとは思いますが。

ちょっとちがうメインディッシュに期待しますが
その味がこのスレの住人のお口にあうよう期待します

767 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/26(木) 13:06 [ FeXCeIAQ ]
このシフタルは良樽のままでおいといて、別の糞樽を登場させてほしいね。
良樽が糞樽に騙されたり殺されたりして、シフエルが仇を取るみたいな感じキボン。

768 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/26(木) 13:56 [ VL7iQYhM ]
>>767
ここは個人の勝手な妄想を依頼して話し書いてもらうところじゃねぇよ。

769 名前: 領事館職員のペット達(1) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:05 [ ICERO56A ]
食卓に湯気の立った料理が並べられる。
いつもなら2人だけだった食事。それが今日から3人に増えた。
増えた……だけなのに何でこんなに気分が落ち着かないタル……。
ふとシャロロの方を見る。
王国風オムレツを口一杯に頬張っている。口の周りは玉子だらけでベトベトに汚れ、見るに耐えない。
それを見かねた金ヅルが布巾で拭ってやる。今、胸にチクッと走った痛みは何だろう?
「ぷひゃぁ〜〜〜〜」
周りの気遣いなどに意に解さず、ガッツガッツと再びオムレツにスプーンを走らせるシャロロ。
まったく、金ヅルの上司は何を教えていたタルかッ!少しは遠慮しろタルッ!
厚かましいガキ樽め。私様はつけあわせのミスラントマトを食べる。
オムライスの皿を綺麗に平らげたシャロロはじぃーーーっと私様の皿に視線を注ぐ。
ななななな何タルか?これは私様のオムライスタルッ!あげる訳にはいかないタルッ!!!
キッと視線を戦わせる。フッと視線を逸らすシャロロ。
ふふふふんっ!!新参者にそうそう好きにはやらせんタルよ!!
「ふぇぁ………ふぇ……ふぇ……ふぃあぁぁぁぁああぁぁぁああぁあぁぁあん………」
へ?ふゃっ?ななな何泣いてるタルッ!?まるで、まるで私様の方が悪者みたいではないでしゅかっ!?
シャロロは泣きながら、よっちよっちと金ヅルの足を登っていく。
金ヅルの膝の上に座り込み、向き合う形でオムライシュゥ〜〜オムライシュゥ〜〜などと泣き叫んでいる。
ななななな何てムカつくガキ樽でしゅかっ!自分の分は食べつくしたじゃないでしゅかっ!
その上で私のをねだり、その上でさも私様が悪いかのように金ヅルに泣きつきましゅかっ!?
そんなに食べたいなら、金ヅルに食べさせてもらうがいいタルッッッ!!!
……あ、金ヅルのオムライスの皿ももう空タル……。
うっ……何でしゅか、金ヅルの目が何か訴えてきてるタル。……そんな…そんな事ってありでしゅか?
静かに私様の皿を金ヅルの方へと差し出す。
「……あきゃぁっ!!ありがとうでしゅ!!おにいしゃんやさしいでちっ!!!」
優しいのはこの私様、マメ様タルッ!!私様に感謝するタルッ!なんで金ヅルに礼を言うタルッ!?
金ヅルの上に乗ったまま私様のオムライスにスプーンを走らせるシャロロ。
やっぱり嘘泣きタルかッ!!金ヅルもしょうがないなぁなどと口走って頭を撫でてるんじゃないタルッ!!
「あいっ、あ〜〜〜〜〜ん。おにいしゃん、おいちぃ?」
あっあっあーーーっ!何オムライスを金ヅルに食べさせてるタルッ!!
くあぁぁあぁぁぁあぁあああぁああぁぁぁッ!!何てっ何てムカつくガキタルッ!!
媚びを売る事だけは一人前タルッ!!
ガジガジとつけあわせを食べながら向けどころの分からない怒りをスプーンにぶつけていると、
金ヅルの膝の上で私様にしか見えないように、にやぁっと笑いをこちらに向けている。
『あんたしゃんはじゃまなんでしゅよぉ……とっとと、どこかに消えるでしゅ〜〜あっきゃっきゃっきゃぁwww』
そう言ってる様にも思えた。
背筋がぞっとする。今のは笑みは……私様に対する宣戦布告タルッ!
「おにいしゃん!!この後、剣の稽古をつけて下さいタルッ!!!」
ふんっ!!貴様なんぞには負けないタルッ!!
おにいしゃんと私様の間には今まで築きあげた時間と歴史と信頼があるタル!!
そうと決ったらさっさと食器片付けるタル。

770 名前: 領事館職員のペット達(2) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:07 [ ICERO56A ]
ひふゅ〜〜〜あふゅぅ〜〜〜きょふゅ〜〜〜い…痛いタルゥ〜〜〜〜〜。
「大丈夫か?マメ。だから傷癒えてないんだから無茶するなって言ったのに………」
後ろで見ていたシャロロがケタケタ笑っている。何がおかしいタルッ!!
「今日はもうやめとこう?マメ。これ以上は無理だよ」
心配そうにこちらを覗きこむおにいしゃん。その後ろでは尚もケタケタ笑うシャロロ。
「……まだ、まだいけるでしゅ。も…もう一回お願いしましゅッ!」
あの不愉快なシャロロの笑い止めてやるでしッ!!………でも、なんか厳しくないでしゅか?
ンハッ!そうか、私様のレベルが上がったからそれに相応しいレベルで訓練してくれてるタルね!!
そうとわかれば、寝てる場合じゃないタルッ!
このガキ樽め〜〜見てろタルッ!私様とおにいしゃんの華麗なコラボレートをっ!!

「ぴぎぃっ!ふぎゃっ!いあっぁっ!おぷっ!あひゃっ!あぴゅっ!あっああっぁっあっあぁぁあぁぁぁっ!!」
「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃはふゃぁひゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜ひぃ〜ひぃ〜ひぃ〜〜〜しにゅぅ〜www」
シシシャロロめぇぇぇぇぇ〜〜〜なんて耳障りな声タルッ!!
そんなに私様が苦痛に転がりまわってる様がおもしろいタルかっ!?
歯を喰いしばり、痛みに悲鳴を上げる身体に活を入れ、木剣を手に立ち上がる。
ああ…おにいしゃん、そんな気遣わしげな顔は見せなくていいタルよ。
全部…全部、あの後ろでケタケタ笑ってるガキ樽が悪いタルッ!こうなれば……!
打たれて痺れていた左手を木剣の柄部分に添える、裂帛の気合いを込めて振りかぶる。足が大地を蹴る。

771 名前: 領事館職員のペット達(3) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:07 [ ICERO56A ]
私様は大地も割れよ!と言わんばかりに稲妻の様に斬りかかる。
その剣を、まるで手本を示すように最小限の接触で剣先を左に逸らし、自らの優位な立ち位置を作り上げるおにいしゃん。
「ぷっ」
吹き出すガキ樽。その小生意気な笑みもここで打ち止めタルッ!!
今の状況になるのがわかっていた私様は地面を穿っていた剣を素早く右に切り払う!
しかし、木剣をフックしていた右手を意図的に解き放つ!
自分を縛っていた戒めが無くなり、自由になった木剣は綺麗な円を描きながらシャロロに向かって襲いかかる!
「ぷぎゃんっ!!」
クリーンヒット!!速度のついた木剣は弛緩しきったガキ樽の反応では避けきれず、横っ面を弾き飛ばす。
自分を襲った暴威がわからなかったシャロロは悲鳴を上げた後、速すぎた痛覚神経到達を脳が受け入れず呆然としていた。
その様子を、呆気にとられ眺めるだけのおにいしゃん。頬がにやけてしまう私様。
痛みがブロックしていた防壁を突破したのか、脳がけたたましい勧告を発動し痛みを全身に伝える。
「……っぴっ……ぴぎゃぁあぁあああぁあぁぁぁぁぁぁっっっっつっっっつっつつっっっあぁぁぁぁああんんんっ!!」
シャロロの発した振動が人の耐えうる周波数を安々と越えて脳に突き刺さる。
ふんっいい気味タルゥ。今まで散々バカにしてきた罪を受けるタル。それにしても遠慮がないタルなぁ?
もっと人様に憐憫の情を抱かせる心地良い悲鳴を上げる事が出来ないタルかぁ?うっひゃっひゃっひゃっひゃ〜〜www

772 名前: 領事館職員のペット達(4) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:08 [ ICERO56A ]
                     ブンッ!!
急激にブラックアウトする視界。はえ!?何がこの世界に起こったタルゥッ!?
宙を舞うような感覚、きりもみ状に中空を飛んでる様にも感じる。
何かに当たり勢いが抑えられる、が、尚も飛行は止まらない。
断続的に何かにぶつかっている、頭が、体が、何かに動かされるように、前へ、後ろへ。
頭?頭って何でしか?体?私様の体が何で勝手に動くタル?手?手が振られる?そんな命令出してないタル?
心臓が一瞬、動きを止める。体を疾駆していた血流が逆走する。各地に伸びていた神経応答が断絶していく。
遠ぉく、遠ぉくで何か音がするタル。わずらわしいような、なつかしいようなフシギなおとが………。
だんだんと思考がくりあーになっていくたる……すべてをつかんだようなかんかく……せかいがみえる……
…………これが【真理】タルか!!私様は今【真理】をつかんだタル!!………あれ?ワタクシサマってダレ…だっけ?………
                  ガッゴォォォォォンッ!!!!
                  「がぼぉげがぁっっっ!!」
自らの発した声が視界に光を取り戻させる。白黒だった画面に色が付いていく。
急速に取り戻していく身体感覚、それとは逆に漂白されていく記憶。
そのブランクを抱えたまま、身体を支配するある衝撃に思考がフリーズしていく。
「ぴぎにゃにぁぁぁぁぅあっあっあーーーーーーっいひっいひぃっあびょっいたぁ〜〜〜〜〜っ痛いぃぃぃぃっ!!」
そうなのだった。この身体を蝕む衝撃とは【痛み】であった。
顎がガクガクと噛み合わず、脳がりゅんりゅん、音を立てて頭蓋骨を叩く感覚。
痛みに先程まで手にしていた【何か】が世界の隙間に零れ落ち、一瞬前の光景がフラッシュバックする。
(……ふんっいい気味タルゥ。今まで散々バカにしてきた罪を受けるタル。それにしても遠慮がないタルなぁ?……)
罪ってなんだったタル……?遠慮がないって…何を指して言ってたタル……?
(憐憫の情を抱かせる心地良い悲鳴を上げる事が出来ないタルかぁ?うっひゃっひゃっひゃっひゃ〜〜www)
このバカ笑いは…私様?何がおかしいタル?憐憫……?悲鳴……?
痛みに悲鳴を上げ続ける私様の涙で滲みきった目に、小さな子供をあやし続けるおにいしゃんが入ってくる。
おにいしゃん……そんな…みも知らない子供に構ってないで、私様を構って欲しいタル……私様…ぼろぼろタルゥ…。
子供……?こ…ど……も?
          ………『私の顔が立つよう』………『がんばってくれ』…………
ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!
速度のついた木剣は弛緩しきったガキ樽の反応では避けきれず、横っ面を弾き飛ばす。
       木剣をフックしていた右手を意図的に解き放つ!
    私様は大地も割れよ!と言わんばかりに稲妻の様に斬りかかる。
巻き戻す様に断続的に記憶が蘇っていく。
そして閉じ込めておきたかった記憶、ブラックアウトした瞬間の事も思い出す。

773 名前: 領事館職員のペット達(5) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:09 [ ICERO56A ]
呆気に取られた顔をしているおにいしゃん。
数瞬の後、ハッと思考が蘇らせると、今までに見たことのない鬼のような表情を私様に見せる。
その表情に身を凍らせる私様。
私様に迫る旋風。
物凄い風圧の後、身体に走る衝撃。
顎を圧する肉触、骨の軋む音、脳がぐりゅりゅんと震える感覚。
耳を切る音、世界がぐるぐる回る。左に消えていった地面が右から入ってくる。
世界を律する法則に頭を垂れる。接着する地面。
目から飛び出る火花。パチッパチィッと視界から外れていく。
接着しても尚、弾け飛ぶ身体。ぶらぶらと体が揺れる。
水面を弾く石の様に、地面を弾く。
弾いた瞬間、回転軸が捻り回転から横回転に変化する。
頭を中心に旋回運動。
入れ替わっていた地面が目前に拡がったり狭くなったり。
3、4、5回弾け、顔から着水、いや着地。
勢いは止まらない。
愛しき地面を離すものか、と顔面を擦りつけたまま終着駅、壁に叩きつけられる。
勢いは私様の身体を跳ね上げ、ボールのようにバウンドする。
                   ガッゴォォォォォンッ!!!!                 
ようやく勢いが止まる、遮断されていた神経に火が入る。
                   「がぼぉげがぁっっっ!!」


認めたくない事実がマメを襲う。
『おにいしゃんに殴られた……今まで優しかったおにいしゃんが……』
四肢は震え、力入らず、目からは大量の涙、鼻から水状の鼻水、咥内を満たす涙と鼻水、血と涎。
意思に反して体内の恐怖を捻り出すように地面を濡らしていく小水。
腸内に貯まっていた物も湯気を立ててブラッカエを汚していく。
今や先程まで自分を縛っていた『痛み』より、『殴られた』という事実がその身体を震えさせていた。
みっともなく震え、所在をなくしたように、場に嫌悪感をもたらす悪臭を放ちながら佇む。
『おにいしゃんに殴られた……今まで優しかったおにいしゃんが……』
考える事はただそれだけ、脳内を占める一つの出来事。
どれほどの時間がすぎたであろうか?ブラッカエを暖めていた湯気はなりを潜め、足元を満たす小水は水の様に冷たい。
私様の顔の正面を、表情の見えない顔をしたおにいしゃんが占めていた。
おにいしゃんの暖かい手は私様の頭を撫でている。
私様の思考が蘇る。何か……何か言わないと…謝らないと……。
場を満たす悪臭が、鼻水を出すだけの機関と化した黒い鼻を突く。
自分の出したモノだと気付き、顔色をさらに悪化させる。何も言葉にならない。
「あ……あぅあぅぁ……あ…ぉ…ぁ…あ…う…ぇ……」
口に出せるのは化け物じみた嗚咽の声。
目の前のおにいしゃんは悲しそうに目を細め、言葉を口に出す。
「…すまなかった。つい、頭に血が登ってしまった。いつも冷静たれ、と教えてきたが…教師失格だな……」
悲しそうに視線を逸らすおにいしゃん。
それを聞いた私様の頭は激しく回転しだす、全ての可能性を考慮に入れ、シュミレーションを重ねた結果。
「…おにい…ひぐっ…しゃんは…えぐっ…悪くないタルゥ…ぼくしゃんが……汗が…手に……すべったから…ぉうっ…
 いけないんでしゅ……ごめんなしゃい……ごめんなしゃぁぁいぃぃぃっぅあぁぁぁぁああぁんんんんっっっ!!!」
プァーフェクトな解答を返す。

774 名前: 領事館職員のペット達(6) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:10 [ ICERO56A ]
もういいから……わかったから……と同情と後悔を含ませた声で立つように促すおにいしゃん。
その優しい暖かな手は、今だ私様の頭の上に置かれ綺麗な銀色の髪を指に絡ませていた。
『……ほっ……バレて無かったタルね。わざと木剣を投げたのがバレたかと思っていたタルよぉ』
一息つく、が私様から放出した様々な物体に改めて気付き、顔が真紅に染まる。
自然と身体が動き出す/panic motion。目がフラフラと部屋中を彷徨う。
ふと、おにいしゃんの後ろに目が釘付けになる。
                  シャロロの/panic motion。
その顔は緩みきっており、目はこちらに注がれ、声に出さずとも聞こえる笑い声。
それを見て、さぁーーーーーっと思考が麻痺していく。今、心満たすは羞恥よりも憎悪。
おにいしゃんが何か言ってるが、耳、届きせしめど脳内届かず、目が敵を凝視する。
/stagger motion、/surprised motion、 /blush motion 、/no motion、 /comfort motion、 /laugh motion。
よろめく、吃驚する、照れて頬を赤らめる、横に首を振る、慰める、笑う。
なんとも多彩なエモーション。それらを、目の前で、おにいしゃんには、見えぬよう、私様に、むかって。
                 こ ろ し て や り た い 
ドス黒い憤怒が我が身を焦がす。
きさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさまきさま………
ブラッカエに手を突っ込んで中の物を叩きつけてやろうかっ!?
足元に拡がる黄金色の液体を啜らせてやろうかっ!?
「どうした?マメ?早くお風呂場にいこう?」
おにいしゃんが私様の頭を撫でながら優しく気遣う。
/huh motionで頭を振りながらこちらを見下しきった表情を見せるシャロロ。
奥歯を噛み締めながら屈辱に染まった身体を引きずって風呂場へ向かう。涙が違う意味で頬を伝った。

775 名前: 領事館職員のペット達(7) 投稿日: 2004/02/26(木) 18:11 [ ICERO56A ]
風呂場の中で屈辱に汚れたブラッカエと私様の心を洗い流す。
身体を打つ温水は暖かい。されど、心は癒えず先程の屈辱が今も私様を打ちのめす。
何ていう事タル……このマメ様が……あんなガキ樽に……笑われて……屈辱タルゥ……。
温水と涙と鼻水が混同して、私様の美しい身体を伝っていく。
シャロロが上司のペットでなければ……ン?……ペット?………
ンハッ!!!そうタルッ!やつはペットタルッ!私様とは身分が違うタル!私様は冒険者!奴はペット!!
今日はたまたま、おにいしゃんが見ていたからこうなっただけタル!
ンムフフフフ……明日……明日を見てろタル。元来の身分ってヤツを教え込んでやるタル。
あの小生意気な髪の毛ボサボサ貧相鼻水ガキ樽め。
涙流して許しを請わせ、足元這いつくばらせて私様のクロンプを舐めさせてやるタルッ!!
だいたい、あの言葉使いも生意気タル!ペットの癖に私様と被ってるタル!修正してやるタルッ!!
そう決意し、洗ったブラッカエを洗濯槽に叩き込む。屈辱に塗れた心に復讐というガソリンを注ぎ込む。
綺麗なバスタオルに身を包み、身辺の水を拭き取る。
寝巻き代わりの大きいヒュムチュニックを着込んで居間に出ると、壁際に這いつくばるおにいしゃんの姿があった。
そこは私様の屈辱の地。雑巾を使って床を拭いていた。
「ごごごごめんなさいでしゅ!おにいしゃんがそんな事しないでくだしゃい!!ぼくがやるでしゅ!」
思わず駆け寄って、赤面した私様を見るおにいしゃんの手から雑巾を奪い取る。
自分が復讐の念を募らせている間、そんな事をさせていたかと思うと涙が出る。
心を焦がす復讐の念を床にぶつける様に力を込めて屈辱の残り火を雑巾で消していく。
私様の一途な可愛さに心打たれたのだろう柔和な目をして、雑巾で床を拭く私様の頭を撫でてくれる。
……手を洗ってからにして欲しいタルゥ……。
全てを洗い流し、屈辱の痕跡を拭い去る。
照れて笑う私様と微笑むおにいしゃん。夜は更けて、もう月が2人を照らしていた。
2人とも今日の様々な騒動で心底疲れていた。2人?……そういえば、風呂からでてシャロロを見てない。
アイツは、元凶は、あの小生意気な髪の毛ボサボサ貧相鼻水ガキ樽はどこで何をしてるタル?
嫌な予感が私様をついばむ。私様専用ベットを急ぎ確認する。
……寝てやがった。私様専用ベットで鼻水と涎を垂らしたまま幸せそうに寝てやがった。
ギ…ギ…ギ…と首にあるまじき音を立てながら横にいるおにいしゃんを仰ぎ見る。
鏡を見なくても分かる。確実に私様の可愛らしい笑顔は引き攣っている。目は、殺していい?と聞いている。
おにいしゃんは申し訳なさそうに、首を振りながら。
「すまない、マメ。アレは譲ってやってくれ。小さいがもう一つクッションがある。それで我慢してくれないか?」
なんと無常なお言葉。全てを奪われたような錯覚。嘘だと言ってよ、おにいしゃん。
………本当に小さいクッションに身体を横たえる。足は、はみ出ていて寝返りで床にディープキスしちゃう小ささ。
うつぶせのまま、嗚咽をクッションで噛み殺す。涙でクッションを濡らしていく。
中に詰まった……いや、あんまり詰まってない綿を全てしょっぱい涙味になりそうな量の血涙を……。

776 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/26(木) 23:25 [ ZYi3d4Co ]
ごめん、今回はひじょーーーーーーーーーに読みにくい

777 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/27(金) 01:44 [ fAgz/jT. ]
おもしろかった。
やっぱマメは少なからず金ヅル、もとい「おにいしゃん」に懐いてるんだな。

汗で滑った云々は糞樽の浅はかさを醸し出しててよかった。
つかその後の屈辱的な仕打ちがね…www

778 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/27(金) 01:51 [ /5dV/J8U ]
というか今回マメよりもガキ樽にむかついてしょうがない。
糞樽の描写はうまいなぁ

779 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/27(金) 14:11 [ OsK1RhFo ]
金づる金づるといいながら職員が好きになっているマメ。
しかし言いつけを守らなかったというのにまったく悪びれもしないマメ。
そして自称完璧な嘘をつけばつくほど職員から見放されいる事に気づかないマメ。
所詮糞樽は糞樽か。
ガキ樽もマメも職員から見たら絶望を与える対象でしかないでしょう。
神様次回も期待しております。頑張って下さい。

780 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/27(金) 17:33 [ k3rjgXyI ]
「おにいしゃん」に懐いてるぽいからか、長編ってことで俺にも情がわいたのか、
今回のマメにはちょっと幸福な結末でも良い気がしてきた







まあ、いつもの展開も大好きななだがなーwwww

781 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/27(金) 20:37 [ 8FRZUMQg ]
最近、良い作品ホント多いなぁ・・・

782 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 05:16 [ WUJfsJYM ]
良い作品?馬鹿か!
タルタルみたいな可愛い生き物を虐めて何が良い作品だよ!
おまえら腐ってやがる・・・
リアルであったらぜってー殺しそう

783 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 06:43 [ HtO7a3mY ]
>>781
最近、良作揃いだね。
月末に向けてこちらもネタ考えないと

784 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 09:20 [ hL9SGlBg ]
 俺がそのタルタルと出会ったのは、雪が深々と降り積もる夜半のことだった。
 残業で帰宅が遅れた俺が、自宅近くのゴミ捨て場の側を通りかかったときのこと。
 ダガガガガガガッ!!
 激しく雪を舞い上げながら、一台のチョコボ車がゴミ捨て場に止まり、ダンボールを一つ捨てて行った。
 おいおいゴミ収集の日は明後日だぜ、出すの早いぞこのバカがッなどと思いながらダンボールの前を通りかかった時。
 ダンボールからごそごそと音が聞こえ、バクンと上側が開く。
 同時に、

「ピギィィィィイイイイ、寒いでしゅぅぅぅぅぅぅうううぅぅぅううううえぇぇぇーーーーん!!!」

 とけたたましい悲鳴が上がった。
 吃驚して見てみると、そこにいたのは一匹のタルタル。
 小奇麗なワンダーカフタンに、キッチリと結い上げられたツインテール。
 よく見れば、ダンボールには『誰か拾ってやってください』との張り紙もある。
 恐らく、裕福な家で飼われていたメスのタルタルが、何らかの理由で捨てられたのだろう。

「ビエエエエェェェェン、ブェェェェェン、ブビィィィィィィ……><」

 なんて醜い泣き方だ。
 あっという間に涙と鼻水と涎でベトベトになり、さらにそれが寒さで凍っていくものだからもう大変。
 顔つきだけは、そこらの野良タルにも劣らない汚らしさとなる。

「………さむっ」

 俺は寒さに身震いした。
 こんな醜悪な生物などどうでもいい。
 早く帰って、風呂に入って温まるとしようか。

785 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 09:22 [ hL9SGlBg ]
「ビギィィィィィィィ、ピギャアアアァァァ……………アァ?」

 俺が歩き出したとき、タルタルと目が合った。
 奴は惨めったらしく泣き喚くのをやめ、俺を見ている。
 嫌な予感がした。

「……お、おにいしゃん………あ、あたちを連れてってくだしゃいい………」
「ふざけるな。俺はタルタルなぞ飼う気は無い」

 それだけ答えて、俺は再び歩き出す。
 背後からの視線を感じるが、ひたすら無視し続ける。
 しかし、しばらく進んでも一向に後ろの気配は消えない。
 バッと振り返ってみると、Shit!!
 あのクソついてきてやがる!!!
 電柱の影に隠れてるつもりだろうが、テメェの馬鹿でかいドタマが丸見えなんだよ!!
 俺が大股でツカツカ電柱まで戻ると、タルタルは/panic motionして慌ててみせる。
 そのくせ、上目遣いに俺を見上げ、
『可愛いタルタルちゃんの可愛い/panic motionでしゅ、可愛いでしゅよね〜?』
と言わんばかりだ。
 前に飼われていた家ではさぞウケていたんだろうが、俺には苛立つだけだ。

「さ、寒いでしゅぅ……はやくご主人たまのおうちに連れてってでしゅ……><」

 ご主人様だと?!
 いつ俺がお前を飼ってやると言った?!
 お前が勝手についてきただけだろうが!!

「………」

 怒り心頭に達した俺は、タルタルを掴み上げると、傍らの電柱に思い切り叩き付けた。
 ガゴン!!「ぴぎゃっ!!」 ギガン!!「ぐぎゃっ!!」 バガン!!「ぎゃんっ!!」
 さらに気絶しかけているタルタルを左手で電柱に押し付け、右手でひたすら殴りつける。
 ボス!ガス!バキ!ボグ!ガス!ガン!ドン!………
「ブギャ、アギブジ、ギビカ、ゲビイイイ………」
 これだけやっても、未だに気を失っていない。
 タンコブと青痣だらけでありながら、黒く潰れた鼻でピスピスと必死に息をしている。

「どうだ、体中火照ってきただろう? これで寒くなくなったよな?」
「………タ……タルゥ………でしゅぅぅ……」

 何を言っているのか聞き取れないタルタルを放り捨て、俺は家路を辿ることにした。

786 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 09:22 [ hL9SGlBg ]
 帰宅したものの、どうにも懸念が晴れない。
 あのタルタルがついてくるような気がしてならないのだ。
 あんな下等な小動物にマイホームを荒らされてはたまらない。
 俺は一計を案じ、それを実行に移すことで漸く落ち着いてコーヒーを淹れることができた。
 コーヒーメーカーのコポコポという小気味良い音を聞きながら、コーヒーを一口含む。
 芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
 やはりコーヒーはデルフラント物に限るな。
 と、その時。

「ぴぎゃあああああああああっっっ、痛い痛い痛いでしゅぅぅぅぅぅっっ!!」

 甲高い悲鳴が上がった。
 案の定、あのタルタルが俺の後をつけてきたらしい。
 俺はウンザリしながらコートを羽織り、玄関の扉を開けた。

「ぐふゅううう、うぎゅううう、ぐみゅううぅぅぅ………」

 ツインテールがフリフリ揺れる。
 あのタルは、玄関前に設置したネズミ捕り用のバネ仕掛け(アニメや漫画によく出てくるアレだ)に見事に
右足を挟まれていた。
 宴会芸用に買ったもので、実用性は皆無だと思っていたが、こんなものに引っかかる愚かな生き物もいるものだ。
 さて、我が家への侵入者を捕らえることは出来たが、これからどうしたものか。
 放逐してもまた戻ってくるだろう。

「ぶぎゃああああん、痛いでしゅぅぅぅぅぅ………」

 しかも、泣き声がすこぶるうるさい。
 近所迷惑になるし、俺が愛樽家になったと思われてしまうかもしれない。
 まったく、厄介な生物に目をつけられたものだ。
 俺はとりあえずタルを黙らせることにした。

「うるさい。だまれ」
「ふ、ふぎゅっっ?!」

 バネに挟まれたままの右足を支点にタルを踏み倒し、仰向けにさせる。
 再度泣き声を張り上げようと口を開けた瞬間に、俺は雪を思い切り詰め込んだ。

「ぶ、たぁぅー、ぅーーーーーぁうーーーー!!」

 唸り続けるタルを無視して限界まで雪をいれ、仕上げに台所からパンくずを持ってきてタルに振りかけてやった。

「じゃあ、おやすみ」
「うー、むーぅぅぅぅーーーーー!!」

 必死に頭を振って何かを訴えるタルに笑顔で手を振り、俺は家へと戻った。
 明日の朝が楽しみだ。

787 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 12:48 [ .H.KOwmw ]
自分のこと可愛いと思ってるタルが
いじめられるのがたまんない

最近はホントに良作揃いで見てて楽しいです

788 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 14:45 [ WUJfsJYM ]
そろそろタルタルを犯すのやってくれ

789 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 17:43 [ CufTEUaY ]
2月入ってからやたらスレが伸びるようになった気がする。
数えてみると1月の投稿数130件、2月の投稿数419件。
1月の3倍以上…春休みの大学生が多いのかな?
ま、面白い話が増えて大変結構なことだけど。

790 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 19:28 [ aoSGRfeI ]
最近は虐待ネタが増えたな



まあ時代なのかねぇ・・・

791 名前: 学者エル♂の実験日記 投稿日: 2004/02/28(土) 19:50 [ aoSGRfeI ]
以前収容所の慰安旅行でNMを狩りに行った時のことである。
旅行とは程遠いソロムグでのRoc狩りである。
その時に見た石碑に樽三匹でエロヴァーンの一個師団を壊滅させた、ということが書かれていた。
非常に興味をそそられたので早速実験することにした。

用意したのは腕利きの樽3匹。
一匹目は有名なシャントットのような樽だ。
と言うか見るからにシャントットなのだが・・・
以前ここに美樽が収容されていると聞き自ら進んで収容されにきて、
そのまま食肉加工されかけたらしい。魔力の強さを買われたのか、レン樽で生活していた。
しかしでは今ウィンダスにいるシャントットはナニモノなのだろうか。
二匹目は某ミッションで『異常に』足手まといな某樽である。
というかアジドマルジドなのだが・・・どうやらミッションであまりに足手まといだったらしく、
クリア直後に冒険者の手によって収容されてきたらしい。
三匹目は古株である。と言うか選定するのが面倒だったのだが。
コイツについては説明は不用であろう。とはいえ収容される前には、
HNM戦で盾をしていたらしい。能力は十分であろう。
対する一個師団は某脳筋王子率いる王立騎士団である。
交渉に応じるとは思えなかったが、タルタルヘルス無料優待券で一発OKだった。
さすが脳筋である。
考察結果は次ページに書き記した。

792 名前: 学者エル♂の実験日記2 投稿日: 2004/02/28(土) 20:00 [ aoSGRfeI ]
そもそもたった3匹の樽がどうやって勝ったのか、が問題である。
と言っても戦争の勝ち負けは相手を全滅させることではない。
拠点を破壊したり、総大将を倒せば相手は総崩れだ。勝ちと言っていい。
攻め方は3匹に任せた。無論王立騎士団には樽が襲ってくるとは言っていない。
言ってしまえば対策が採られてしまうからである。

夜間、3匹はまずチョコボ厩舎に攻撃を仕掛けた。
チョコボを混乱させ解き放ち、総崩れに持ち込む作戦であろう。
案の定チョコボは逃げだし、夜襲の警報が鳴る。
そこへ小さな体を生かし3匹が建物に次々と炎を放つ。
炎上する建物の消火に手一杯で、騎士団は手も足も出ない。
なるほど、確かにこうやれば3人でも何十倍もの敵を相手に勝利することが出来る。
さらには風も吹き始め、3匹は脱出を残すのみ、と思われたその時であった。
某脳筋王子が顔を真っ赤にしつつ暴れ出したのである。
どうやら炎で無料優待券が燃えてしまったらしい。
そして逃げだそうとしている3匹を発見し、あっという間に斬りかかった。


後は書く必要もないだろう。怒りに燃える脳筋王子に3匹は為す術もなく沈んだ。
だがこれは良い実験結果がとれた、と言うべきだろう。
歴史的事実が、また一つ解き明かされたのだから・・・

793 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 23:31 [ 6Te8Ntzs ]
>>788
それはいらん

794 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/28(土) 23:52 [ eNWkoyms ]
>>793
同意

795 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 00:27 [ mDODJPcQ ]
>>790
SSの読み書きで発散できてるならむしろいいんちゃう?

虐待を実行に移してしまう奴は昔もいたよ。
昔は正当化されていたり看過されていた暴力(体罰、躾、シゴキ、イジメ)が
禁止と明示されるようになったから増えたように感じるだけ。
犯罪研究関連の文書を時々読むが、想像の世界で止めておけない奴は
作品ががあろうと無かろうとやるときはやっちまうもののようだし…。

796 名前: レン樽レイド[一戦目] 投稿日: 2004/02/29(日) 00:36 [ 07wuFDaE ]
ボクはレイド、樽樽だ

収容所に入れられて1週間、ボクはレン樽養成所というところで訓練させられた

所員A「オラオラオラァ、お前ケアルが遅いぞぉ!!」
ボク「す、すいませんタル!」
所員A「プロかかってねぇじゃねぇか!!それでも白魔道士かテメェェェ!」
ボク「すいませんタル!すいませんタル!」

白魔道士として養成されているボクだが、本当は戦士をやりたいタル
敵の前に出てみんなを守り、自分の武器で倒したいタル
そもそもボクはウィンダスの魔法学校が大嫌いだったタル

トゥルルル、トゥルルル
>所員B「ハイ、こちらレン樽貸し出し口です、ハイ、白樽一名ですね?」
>所員B「少々お待ち下さい」

所員B「オーイ、白樽一匹余ってるかぁ?」
所員A「オウ、ここにあんま上手くねえけど一匹いるぞ」
所員B「よーし、そこの樽!仕事だ、行って来い」

初仕事タル。だけどボクは姿は白でも心は戦士タル、収容所の言いなりにはならないタル

P1「お、来た来た、レン樽だ」
ボク「ハァハァ、お待たせしましたタル!」
P1「よーし、じゃあ行くかぁ」
P2「連携どうします〜?」
ボク「片手棍両手棍タル!!!」
P1「ハァ?白の武器なんて聞いてねぇよ糞樽」
ボク「で、でも・・・」
P3「いいから、白は黙ってプロとケアルしてりゃあいいんだよ糞樽」
ボク「ハ、ハイタル・・・」

くぅ・・・悔しいタル、ボクも連携に参加したいタル・・・

P1「よーし、狩るぞ〜」

えーと、まずはプロテスタルね、プロテスプロテス・・・

P2「あれ?ただのプロ?もうプロ3使えるだろ?」
ボク「そ、それしかないですタル・・・」
P3「ああ?ふざけんなこの糞樽がぁぁぁぁ!!!」

ドスッッッ!!!!!
ボク「びぎゃぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!!!」
い、痛いタル・・・両手剣で串刺しはひどいタル・・・

P4「なんでプロ3持ってねぇんだよ糞樽!!!死ね!!!!!!」
ドゴッ!ドゴッ!!ガスッ!!!バキッッ!!!!!!!
P1「オラァ!!収容所では魔法も支給してねぇのか!?アアン!!!??」
ドスドスドスドスッッ!!ズバッッ!!
P2「しかたねぇ、とりあえず死なれちゃ困るしプロ1で我慢するか」
ボク「ピギィィ・・・す、すいませんタル・・・」

す、すごく痛いタル・・・あばら骨がニ、三本逝っちゃってるタル・・・
くそっ!!仕返ししないと気がすまないタル・・・くぅぅぅぅ!!!

ボク「このやろぉぉぉ・・・」
P3「よーし、釣ってきたぞー」
P2[ん?糞樽、何やってんだ?」
ボク「な、なんでもないですぅ〜^^;」

・・・・・・し、仕方ないタル、今日はまぁ許してやるタル


収容所の邪魔にならなけりゃ明日くらいに次載せるかも

797 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 11:12 [ hObgNij. ]
>>795
猫などの動物もネズミを意味も無くいたぶって遊ぶことがあるらしいから、
人間の持つ肉食動物の部分が、弱くてうまそうな動物をみると
発揮されるんじゃね?

ただエログロはいらない。

798 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 16:47 [ CnTgfrsE ]
>>796
むしろ収容所ネタなので
大歓迎。

期待してます

799 名前: 領事館職員のペット達の死闘(1) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:08 [ QSu6hgv2 ]
「タッタルゥゥゥゥ〜〜〜〜ッ!!」
遠ぉく高ぁくから響く無邪気な声。何かの落下音。
「ぷぎゅるぅっ!!おぐぅっ!!タタタタタルゥ〜〜〜〜〜???」
なななななんでしゅか?このお腹の妙な圧迫感は!?何か、何かがお腹の上で飛び跳ねてるタルゥッ!!
こちらを覗きこんでくる無邪気な一対の目、口元には涎の跡がこびりついており、不愉快感を倍増させる。
シャロロ……うれしそうでしゅね?私様のお腹の上に乗るのはそんなに楽しいでしゅか?
「あきゃぁ!タルタルタルゥ〜〜〜〜〜ッ!!!」
ペチペチと私様の顔を力ない手で叩く。その目その顔は完全に私様を軽蔑しきっていた。
シャロロの中では昨夜の間にこの家におけるヒエラルキーが構成されてしまったのだろう。
昨夜の事件が脳裏をよぎる。カァッと一瞬にて熱が脳を焦がす。
コイツは………許されざる者タルッ!!
私様の可憐なお顔を叩く、小汚い手を下から掴み捻り上げクッションと私様の上から床に引きずり落とす。
「みぎゃぁぁぁぁあぁっ!!」
床に鼻水製造機の黒い鼻から叩きつけられる。床に広がる鼻水。ふっと緩くなる手のロック。
「申し訳ないタルゥ〜〜急な事で思わず反応しちゃったタルゥ〜〜〜」
そうそう、泣かれておにいしゃんが起きて来て止められたらおもしろくありましぇんからね。タルタルタルゥ〜〜www
「うぴゅっ、んむふゅ〜〜〜〜〜ピスッピスッ〜〜〜〜〜」
私様の従順な態度に満足したのか、泣き声を上げず、鼻を鳴らしながら立ち上がる。
立ち上がった足を払う、次々と変わる状況にシャロロの幼稚なお脳味噌では対応できず、目を白黒させている。
「ぷぎゃっ!」
床に尻餅をつくシャロロ。きゅっきゅっきゅっ……いい気味タル。何をされているか状況が掴めてましぇんねwww
ルゥゥゥゥ〜〜〜〜ッ!!」

800 名前: 領事館職員のペット達の死闘(2) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:09 [ QSu6hgv2 ]
「どうしたタルゥ〜〜?いきなり転んじゃってぇ?」
ニヤニヤと笑いながら手を差し出す。ぼけぇっとしたシャロロの手を掴むと一気に引き起こす。
勢いを止める事なく、そのまま手を引くと、シャロロの足は空をきり、今度は前から倒れこむ。
「あっらっらっらら〜〜〜〜どうしたんでちゅかぁ〜〜〜?ちゃんと、たっちしなきゃダメでちょ〜〜〜www」
ここまでされて、ようやく目の前の私様の悪意に気がついたのであろう。
自分より下のものにいいようにされる屈辱、身体を襲う痛み、上から注がれる侮蔑の嘲笑。
みるみるうちに歪んだ目玉から涙が溢れ出していく。唇が震え、涎が口の端から姿を覗かせる。
「ぴっ………」
させるかっ!私様は素早く足を動かすと、悲鳴を紡ぎだそうとしている口と床を密着させるべくシャロロの頭を踏みつける。
もっもごぉ〜〜〜〜ふっふが〜〜〜〜〜ぁひぐ〜〜〜ひぐ〜〜〜〜ぷぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ピスッピスッピスッ!!
密着した口からは空気を吸えないため、何とか難を逃れ少しだけ隙間のある鼻から空気を貪る。
しかし鼻水を絶え間なく放出し続けている為、効率よく空気を吸引する事が出来ない。
目の前の床を涙と涎と鼻水が埋めていく。息が出来ない、という恐怖で頭が真っ白になる。
それらの様子を見ながら少しづつ心の鬱積が癒されていくように感じる私様。
ぎゅっふゅっふゅっふゅ……いい気分タルゥ〜〜〜わかりまちたかぁ?この卑しい下賤なガキ樽め!あっひゃっひゃっひゃぁ〜〜〜〜。
ふっと、頭を踏みしめていた足に抵抗が伝わらなくなる。シャロロの手は小さく蠢動しているが、痙攣に近い。
ちっ、ここまでタルね。流石にこの状態で死なれるとおにいしゃんに言い訳出来ないタル。
足を降ろし、汚らしい汚泥の中、泡を吹くシャロロの頭を蹴り飛ばして食事の準備を始める。

801 名前: 領事館職員のペット達の死闘(3) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:10 [ QSu6hgv2 ]
「おはよう、マメ。今日もいい天気だね。……あれ?シャロロ?」
食卓につくおにいしゃん。ぐったりと椅子に横たわるシャロロの様子に気付いたのだろう。訝しげに覗きこむ。
「さぁ〜?多分、ご飯の用意をしてる間に待ちくたびれたみたいタルゥ〜〜」
何気ない様子でしれっと嘘をつく私様。
暖かな食事の匂いにつられたのか、シャロロの鼻がピクピクッと蠢く。
まったくしぶといガキ樽でしゅ。おにいしゃんが出社するまで寝てればいいタルに……。
ブパッと起き上がるシャロロ、記憶の混濁ゆえか、目の前の状況と先程までの地獄が結びつかず、混乱している。
「どうしたタル?朝ごはんタルよ?」
にこやかに微笑む私様。その声に反応しビクッと身を縮み上がらせるシャロロ。
ククク……怯えてるタル、怯えてるタル。さぁ〜〜〜目の前のおいしそうな料理を前にいつまで抗えるタルゥ〜〜?
目の前の食事と、私様の優しい微笑みを見比べ、警戒態勢を取っているシャロロ。
やがて、食事の誘惑に耐え切れなくなったシャロロは「むきゃぁ〜〜〜〜」と一声上げた後、貪るように朝食を食べ荒らした。
その様子はさながら、敗軍の将の様でもあり、惨めな敗残者そのものであった。
涙を流しつつも、食事をかき込むその姿はこの日常では明らかに異質であった。
その哀れな様相の裏にあるものがわからぬおにいしゃんは、首をかしげながら静かに食べる。
訝しげな視線をこちらに向ける事もあったが「タルゥ〜?」私様の用意していた自然な対応で誤魔化せたようである。
異質感の漂った朝食を終わらせると、出社するおにいしゃんを見送り、朝食の後始末にかかる。
シャロロが何かおにいしゃんに纏わりついていたタルが、もう庇護者はいないタルゥ〜〜。
ぎゅるっふっふ……さぁて、どんな地獄を見せてやろうでしゅかね…………。

802 名前: 領事館職員のペット達の死闘(4) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:11 [ QSu6hgv2 ]
濡れた手を拭きながら、今日の獲物を目で探す。
シャロロちゃ〜ん、でてきなしゃ〜い。出てこないとひどいでちゅよぉ〜〜〜あっきゃっきゃっきゃぁ〜〜〜〜www
奴は居間のところで昨日の訓練に使っていた木剣を手に私を待ち構えていた。
「ぷぎゅりゅぅ〜〜ぷぎゅりゅぅ〜」
顔に緊張を漲らせ、こちらを憎しみの点った両目で睨みつけている。
ふっふ〜〜ん小賢しいタルゥ〜昨日今日初めて剣を握った奴に、この天才タルタル剣士様が遅れを取る筈が無いタルゥ〜〜。
………アレ?もう一本の木剣は……?タタッタッタタタタタルゥ〜〜〜〜〜ッ?
シャロロの後ろにある木剣。それはまさしく私様の探していたモノであった。
ソレに私様が気付いた瞬間、
「みぎゅぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ッ!!」
トテトテと擬音を立てながら突っ込んでくる。ちちちっちちちょっと待つタルッ!それは余りにも卑怯タルッ!!
動揺した私様を容赦なく打ちすえる速度のついた木剣。大上段から振り落とされたその衝撃は微塵の狂いもなく私様の頭を貫く。
「っぷっぎゃぁあぁぁっ!」
頭から鼻に貫通した衝撃は、容赦なく鼻水と鼻血を舞い上がらせる。
一瞬の空白、打った方も、打たれた方も、互いの時間が止まったかのような虚ろな空間を共有する。
先に時間を取り戻したのは、打った方だった。シャロロの腰が落ち、振りぬいた木剣を右脇に構える。
左脇を襲う渾身の一撃。身体事ぶつかって来る様なその斬撃は私様を地面に這いつくばらせる。
「っいぎゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
脇腹を襲う鈍い痛み。息が詰まり、転げまわる。
今まで、おにいしゃんと厳しい訓練をした私様が、今日はじめて剣を握った子供に打ちのめされる。
なんと滑稽な姿か。痛みとは違う意味の涙が床を濡らす。
その情けない私様の姿に勝利を確信したのか、身体全体を左右に揺らし、りっく、りっくと歩いてくる。
細かく私様の肩を蹴りあげながら、軽蔑の眼差しをこちらにむけてくる。
「ぴっきゅ〜〜〜ちゃっきはよくもやってくれたでちゃぁ〜〜〜あっきゃっきゃっきゃぁぁぁ〜〜〜www」
その顔は愉悦に歪み、なおも打ちつけようと木剣を振り上げる。
じじじじじじ冗談じゃないタルッ!これ以上、打たれたら死んじゃうタルッ!!

803 名前: 領事館職員のペット達の死闘(5) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:12 [ QSu6hgv2 ]
「ぴぃぁぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
文字通り、必死に転げまわる。シャロロの容赦ない剣が次々と地面を穿っていく。
「いぇっひぇああああ〜〜〜〜あひゃひゃひゃひゃ〜〜〜ぁ!まぁつでしゅぅ〜〜〜うっぴゃぁ〜〜!!」
シャロロが奇声を上げつつ剣を振り回す。遊びと勘違いしてるんじゃないか?と思うほど声は喜びに満ちている。
何とか…何とかならないタルかぁ?このままじゃ不味いタルゥ〜〜〜!!あっ………
ドカンッ!!シャロロとは反対側の肩口に衝撃が走る。
目を向けると木目が見えた。あっコレ、花瓶の載った机タル。って事は……あ、やっぱり?……ガッシャーン!!!
「あぃあいぃああぃああぁぁ〜〜ッ!!つつ冷たいぃぁ〜〜〜〜〜痛あぁぁぁ〜〜〜っ!!」
顔中に散らばった陶器のカケラを払いのけ、濡れネズミとなった身体を抱え震える。
そこにゆっくりと近寄ってくる足音。床についた手に小さな影がかかる。
震える私様を見下ろしながら、笑うシャロロ。ゆっくりと振り落とされていく木剣。
恐怖が脳の視神経を過敏にしているのか、スローモーションのようにゆっくりと時間が流れていく。
ガズンッ!「はぎゃぁぁぁっ!」バギッ!!「むぎょるっ!」ドギャッ「ぴあぁっ!」
自分の身長程もある木剣を振り回し疲れたのだろう。ピス〜ピス〜と鼻で息しながら、痛みに震える私様を見下ろす。
私様は恥も外聞もなく、ガキ樽に泣きつく。
「…ぴゅる〜〜〜ご…ごめんなさい…タルゥ〜〜朝の事は……私めが…わりゅかったタリュゥ〜ゆ…ゆるしてぇ〜タルゥ〜」
哀れっぽく目に涙を貯めて頭を床に擦りつけながら許しを請う。
タルタルにとって服従のサイン、ピロピロっと耳を動かしながら。

804 名前: 領事館職員のペット達の死闘(6) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:15 [ QSu6hgv2 ]
その光景に満足したのか、鼻をピス〜〜〜〜っと満足気に鳴らし、私様に向かってツバを吐く。
「けっ!このくじゅ樽めっ!わかればいいでしゅよっ!昨日からこのかわいい、ぼくたんに絡んできて不快っだったでしゅ!
 きちゃまみたいな汚いンコ樽は、そうやって床にへばりついてるのがお似合いでしゅっ!!!かーーーっぺっ!!」
止めとばかりに、興奮で喉に絡んだのであろう痰を私様の涙に濡れたプリチィな鼻に吐きつける。
その顔は優越感に満ち溢れており、絶対者の様な威厳を感じさせるものだった。
しかし、そこに生じる油断。私様は痛む身体に鞭を打ち、仁王立ちしていたシャロロの両足を抱え込む!
「……はにゃぁ?」
ゆっくりと遠ざかる天井を見ながら、間抜けな声を洩らすシャロロ。貴様の時間は終わったタルよっ!!
ゴチーンッ!!「ひぎゃぁっ!!いちゃぁぁぁぁああっ!!いちゃぁいのぉいちゃぁいのぉぉぉぉおぉぉぉっっっ!!」
床に強かに後頭部をうちつけるシャロロ。
まさか、今まで這いつくばっていた私様が反抗するなどと露とも思っていなかったのだろう。
手にしていた木剣は床を転がり、後頭部に拡がる痛みを我慢できず、勝利者の威厳をかなぐり捨てて泣き喚く。
そこに太ももを抉る鈍い痛み。「みぎゅぅわぁぁ〜っ!」と喚くシャロロを見下ろし、私様は木剣を振るう。
私様の顔がそれほど怖かったのでしょうか。仰向けに転がったシャロロは股間から生暖かい湯気を発していた。
「いたたたた…ぎゅふゅっ……先程はよくもやってくれたタルね。唾どころか痰まで吐きかけてくれて」
おっととと、顔はまずいタルゥ。おにいしゃんにバレてしまうタルゥ〜〜〜。
「ぎゃぷぅっ!ひぎゃぁっ!や…やめるでしゅ〜〜ぺぎゃぁっ〜〜〜ぴいぁぁぁぁぁ〜〜ぷぎゅぅっ〜〜〜!!」
少しだけ手加減を加えながら、死なないよう、殺さないようにじわりじわりと殴打を加えていく。

805 名前: 領事館職員のペット達の死闘(7) 投稿日: 2004/02/29(日) 18:15 [ QSu6hgv2 ]
「ほらほら〜どうしたんでしゅかぁ〜?昨日のようなパニックモーションはどうしたんでしゅあかぁぁん?あっきゃっっきゃきゃ〜www」
シャロロの小さい身体はガタガタ震え、痛みに歪んだ目は助けを求める様に部屋中を駆け巡るが、勿論そんなものはない。
「いぎゃぁぁぁっ!おねがいでしゅぅ!へぶっ!た、助けてでしゅ〜〜もう、しないでしゅぅ〜〜〜!!」
亀のような態勢になって自らの粗相に顔を埋め、泣き喚いて許しを請う。
その下卑た態度に満足感を覚えた私様は、持っていた丈夫な修道士の荒縄をシャロロの小さい足に括りつける。
「っみきゃぁっ!ななな何するんでしゅかぁ?痛ぁっ!!痛いでしゅっ!や、やめちぇ〜〜〜!!」
その縄をずるずると引きずって裏庭の方へと出る。
後ろで引きずられるガキ樽の抵抗があったが、その度に蹴りつけて大人しくさせる。
裏庭は太陽の照りもよく、洗濯物がよく乾きそうだった。
「この小汚い雑巾は濡れてましゅからねぇ、よっく乾かさないとぉ〜〜いっけないタルゥ〜〜〜www」
そう言って、痛みに泣き喚くシャロロの腹を踏みつける。「ぐぇっ」潰されたカエルのような呻きタルゥ。
荒縄の端を物干し竿の上に通し、そこを支点にシャロロを宙に浮かせる。グングン視点が高くなっていく。
自分の身長の3倍ほどになったであろうか、今までにない恐怖を感じたシャロロは必要以上に暴れた。
「いぎゅわぁぁぁぁぁあん!!たたた助ゅけちぇ〜〜〜〜!!おおお落ちりゅぅ〜〜〜〜!!!
 死んぢゃぅぉぉぉぉ〜〜〜ゆるちちぇ〜〜〜〜!!あひゃぁっあひゅわっ揺れりゅ〜〜〜〜みゅぎゅぁぁぁぁあ!!」
警報を思わせるような悲鳴を背に縄を近くの木に固定させて、シャロロの醜態を楽しむ。
「そうやって暴れてると、物干し竿が落ちて、頭から地面にまっ逆さまタルゥ〜〜その高さから地面に落ちたら
 熟れ過ぎたミスラントマトみたいに爆ぜちゃうタルゥ〜痛ぁいタルよぉ〜〜〜けっひゃっひゃっひゃぁ〜〜www」
その言葉に想像力を喚起されたシャロロは水を打ったかのように静まり返る。
が、恐怖を抑えきれなかったのであろう、再び激しく/panic motionを繰り返す。
その様がおかしくてたまらない私様。春先なのに日差しがきつくなってきた。
私様に罵詈雑言を飛ばすシャロロに背を向け家の中に避難する。窓からでも観察出来ましゅからねぇ〜〜www

806 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 19:52 [ lzyspy/Q ]
最高です!樽が樽を虐待する今までになかった構図ですな。
続き楽しみにしてます!頑張ってください

807 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 20:57 [ q31VzGeY ]
>799-806
話し自体はかなり面白いです。
ただ客観とマメの主観が曖昧で読みにくい感があります。例えば
>>震える私様を見下ろしながら、笑うシャロロ。ゆっくりと振り落とされていく木剣。
ここは「私様」ではなく「マメ」にしたほうがいいのでは?
もしくはマメの主観は()で括るとか。
これからも期待してます。

808 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/02/29(日) 22:18 [ Jo7kZoWQ ]
        _,..-───-- 、
     ,. '"  _ -−ニ二二`ヽ、
    /   /  _,.−'⌒ヽ,ノ``'ミ,、
  ,.'   /  /  ,,イ゙\ /入、ヾ,
. /  / // -‐''"_ヽ'、 l l′/`_''l}
 '  / ,.イii/ /∠´ `ヾ' l lレ'´ 'ヾ
   / ,.' ii/u i{,_,,  ゚ }! l li{,_,. ゚ }
.  / /ii i/u uヾく,_,ノ′ l lゞi-rイ
 ,' /-、 i| u    ' ' ` ,__〉〉  |    うわあぁぁぁぁぁぁあ
.  /l 「ヾ'i|   ,.r‐     `'U'U__,.ィ}|
 / | ー}.l| /,r 'T"丁 ̄| ̄ | l|'|
 }i iト、}( l! ,イ  |__,∟ ⊥ _|__,l|.ト、
 `i iiiハ `| i l_/       _,ノノ|| \
.  }iij. |. l |Y/      ‐┴''" ||\ \
  ゙l!  | l|. 仁   _,__      ||  \ \
  /   | |l lニレ'´     `ヾ'、  ||  
  /   |. |ヽ 「]、       ヾ>、||   
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http://www.pandora.nu/tv/src/img20040222195205.jpg

809 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/01(月) 00:17 [ Yf5pYKEM ]
>>799-805
かなり素敵なお話でした。
神様の書く話はいつも樽が樽の中で優劣を誇示し、
糞樽同士で虐待しあい、薄汚く生きる姿がありありと書いてありとても面白いです。
次回も期待しております。神様頑張って下さい。

>>807
いや、今回の話の表現は、
マメが、客観的に、自分の状況を、説明する話なのだから、
書き方には全く問題はないだろうよ。

810 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/01(月) 09:03 [ PAXVoaI2 ]
うーむ、>>809氏のようにとらえると、語尾に「タル」「でしゅ」とそうでないのがあって
よけい違和感あると思うけど…。
まぁ自分も言葉のプロではないし、場外で議論しても何なので、作者氏本人に任せるしかないですが。

811 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/02(火) 09:25 [ hJDtPIDw ]
期待上げ

812 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/02(火) 13:04 [ WcPl63.Y ]
お昼のジュノ・トリビューンTVです。
今日は予定を変更して緊急ニュースをお伝えしたいと思います。

今日、極めて毒性の高い「樽インフルエンザ」の発生が確認されました。
この病原体である「C−606」ウィルスはタルタルに対してのみ爆発的な伝染性を有し、初期症状では風邪と同様の症例を示しますが、発病後2〜3日を過ぎると非常な劇的な症状を発します。
発病後は極めて致死性が高く、野良樽や飼い樽が各国で大量死しております。
具体的な症例は、神経細胞を腐食させ癌症例以上の苦痛を訴え、苦痛の中悶え死ぬとのことです。
 空気感染による高い伝染性を持ちますが、他種族へはそれで感染する恐れはないようです。
ただ、感染した樽や樽の死体に接触する事により感染例が見られ死亡するケースもあり、各国保健省は樽への接触を遠ざけるようにとの通達も出されました。
 また、ウィンダスへの渡航の厳重な制限が発せられました。冒険者の方はウィンダスへのミッションは控えてください。
発生原因は今の所詳しい所は不明ですが、ウィンダスの院の生物兵器実験によるバイオハザードとの見方が出ています。

繰り返します、市民の皆さんは野良樽との接触は絶対に避けてください。飼い樽は隔離か処分をお勧めします。

お昼のニュースでした。

(つづく・・・・・?)

813 名前: 樽樽 投稿日: 2004/03/02(火) 23:10 [ .uwyRKX. ]
ねぇ樽樽
収容所の景色は君の目にどう映るの?
所員達はどう見えるの?

ねぇ樽樽
樽樽の悲鳴も皮肉に聞こえてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい?

良かった事だけ思い出させて
やけに後悔させたい気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
収容所の一つにならなくてはなぁ
失敗の数だけ言い訳は増える
それでも虐待に胸は震える
「樽、どんな言い訳するんだろう?」
想像してみるんだよ

ねぇ樽樽
政府が何もかも見て見ぬ振りしてくれれば
樽殺しは実に容易い

ねぇ樽樽
あれから日に三度も樽に飯やってるよ
でも文句言われる事は多い

どこかで置き忘れてきて
気が付けば一つ余った死体
同じようにして誰かが持て余した樽樽たちに
制裁をくわえることが出来たならいい
出会いの数だけ樽樽は増える
それでも虐待に胸は震える
樽樽たちをイジメるたび
前科も増えるだろうけど

今以上をいつも欲しがるくせに
変わらない虐待を求め歌う
そうして樽樽は動く
この必要以上の負担に
ピーピー悲鳴をあげながら
失敗の数だけ悲鳴は増える
それでも樽は失敗ばかり
「どんな悲鳴あげてくるんだろう?」
想像してみよう
出会いの数だけ樽樽は増える
それでも虐待に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 収容所への道の上へ

収容所社歌
※この社歌は一切のパクリをしておりません、下記の英数字の並びは偶然の産物にすぎません

ttp://bbs.enjoykorea.naver.co.jp/jaction/read.php?id=enjoyjapan_28&nid=5877&work=search&st=writer&sw=genzi&cp=1

814 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 00:35 [ aGN9PD8Q ]
319 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/02(火) 23:23 [ CRipv7Gw ]

ネ実 なんでリーダーしないの?スレから転載

 502 名前:カリタルクン ◆ZSNzlDzB2g 投稿日:04/02/29 10:43 X4wDJYGX

 中略

 >496
 樽白は前衛の性欲処理の道具みたいに扱われるからな。

 「ひゃっほーい!サイド当たったぜ!俺のチンポくわえろw」
 「は、はい…ケアルケアルケアル…」

なあ、こういう小説書いたらおまいら読む?

815 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 00:59 [ ODO1Y5RQ ]
ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/luluna/tarudd.html
コレ、収容しますか?

816 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 02:35 [ dzVL5TnA ]
なんでもかんでも糞樽スレからもってくんな

817 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 02:51 [ oh0v0JAY ]
>>815
音楽云々に通報して
リアルの方で収容してもらいますか

818 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 04:05 [ ydRfrSCw ]
『ぴぃ〜っ!!ぎゃっぎゃっ!!ブィブィ!!タルルルゥ〜!!』
我が家で飼ってやっているとんがり頭の馬鹿タルタルが
庭に入ってきた一匹の乞食タルに警告音を発しながらノテノテと
近づいて行く。朝っぱらからやかましい事この上ない。
 あのチビはキャンキャンよく吠えるばかりでからっきし度胸がない、
典型的な負け犬チワワのダメタルなので、今朝の図太い侵入者をさんざんやかましく
吠えかけた挙げ句、追い払う事が出来ないを感じるや否や、すかさずきびすを返し
物凄い形相で家の中に飛び込んで来ると、ドテテテトテと一目散、
大事件ですっと言わんばかりにオレの足元へとやって来た。
負け犬「大変なのっ!!大変なのっ!!侵入者なのっ!!凶暴なのっ!!
    大きいのっ!!動かないのっ!!恐いのっ!!食べられちゃうのっ〜!!!」
ピスピスクンクンとやかましく鼻を鳴らし、ちっこいお目目を白黒白黒、激しく手足を
バタつかせ、負け犬の馬鹿タルは半泣き気味にそうのたまうと、驚きやら悔しさやらが
激しい感情となって胸の中で沸き上がり、それが堰をきって一気に溢れだし、
『びんぎゃぁぁあぁああああぁああぁあぁあぁああっっっっっっ!!!!』
その場でボロボロと漫画みたいに大泣きし始めた。
 このトンチキチビの助太刀をするようで面白くないが、庭に乞食タルタルがいるのは
もっと胸くそ悪い。オレはプルプル震えてビィビィ泣きじゃくる白痴な出来損ないを
その場に放置し、庭にいるらしい大きくて凶暴なヤツを追い出す事にした。

819 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 04:06 [ ydRfrSCw ]
オレ「おいお前…この辺りで凶暴で大きくて、とても危険な生き物…見なかったか?」
オレは庭の草むらに倒れてガタガタ震え、目を真ん丸にしてオレを見上げる
小さくて痩せ細り、垢でうす汚れたオカッパタルタルに聞いてみた。そいつは視線を外す事も
出来ないほど怯えきった様子カタカタゆっくり首を横に動かした。
 どうやら物騒な輩はどこかに消えたらしい。新たに現れた死にかけのタルタルの首根っこを
ネコみたいにムンズッと摘まみ上げると、家の中、日当たりのいい場所へ運んでやる。
タルタルは始めモガモガと手足を蠢かし「だめっ!だめぇ〜!」と抵抗したが、
すぐに諦めたのかなされるがまままま、震えながらもおとなしく、その身をオレに預けたのだった。
 ソファーの後ろに隠れて『ブィブィ!タルルルゥ〜…』と威嚇音を発する負け犬を無視し、
残り物のクリームシチューを負け犬用食器によそって与えてやった。そいつは最初緊張に身を
こわばらせていたのだが、優しく髪を撫でてやるとすっかり安心したのか、ぼろぼろと
大粒の涙をこぼしながら、食器のシチューを小犬のようにフガフガクチャクチャ舐め食べ始めた。
 そんな様子をオレは「やれやれ」とため息まじりに見下ろしていたが、どうにもこうにも
面白くないヤツがいたようだ。
負け犬「びぎゃぁぁああんっ!!みぃ〜!みぃ〜!ブシュルルゥピィピィ〜!!タルタァ〜ル!!」
そいつは突然妙な鳴き声を張り上げると、オレの足にじゃれ付き始め、激しくウザイ自己アピールを
くり返し、鼻から分泌される匂い汁をオレのズボンに擦り付けて来た。心底激しく嫌だったので、
下賤で浅ましい笑顔を恥ずかし気もなく浮かべるのチビのそいつを、サッカーボールよろしく
ヒョイッと軽く持ち上げると、寒風吹きすさぶ庭へ向けて、開けた窓から蹴り捨てた。
 勢いよく庭へ転がり出た小さな肉隗は、丁度中ごろ付近でキョトンペタン!と止まった。

820 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 04:06 [ ydRfrSCw ]
しばらく己の状況を理解出来ないかのように左右にゆっくりユラユラと揺れていたが、
急速に奪われる体温に否応無しに我に帰ると、(すてられた!!)とうい激しい孤独の恐怖と
沸き上がり押し寄せる陰鬱な悲しみに、小さな体をみるみると支配され、そして
『ピィイイイィイィィィィィィイィィイィイイィイイッッッッッッッッッッ!!!!!!」』
心を縦に引き裂かれたかのような壮絶な悲鳴をあげると一目散、家への入り口窓ガラス目がけて
猛烈に突進し始めた。オレは普段の鬱憤ばらしに、ちょっとイタズラしてやろうと、
入り口のガラス戸にササッと錠をかう。直後、
『ブバァンっっっ!!!』
家中に響き渡る大轟音!!それはもうギャグアニメ顔負けの見事滑稽なの大激突。ペチャンコヘ
チャムクレの糞チビは、鼻水だらだら、瞳いっぱいに涙を溜めながら、惨めに空しく
そのままズルズルとガラス戸をずり落ちて行く…オレはヤツの無駄に高いプライドに
渾身のトドメを差すがごとく、ゆび差をしてガッハガッハ、死ぬほど大笑いしてやった。
『ひんぎぃぃぃっ!!ぴんぎゃぁあっ!!あぐぅぅううっっ!!!みぎゃぁああっっっ!!!』
ビィビィワンワンと泣きじゃくりながら、チッコイ体で何度も何度も必死懸命にガラス戸に
飛びつきすがりつく哀れなトンがり頭。オレはピョコピョコと視界に入るウザイそいつを軽く無視して
室内で寒そうにガクガクブルブルと震えているオカッパに視線を向けた。

821 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 04:07 [ ydRfrSCw ]
オカッパ「…あぅ…あの、シチュー…おいしかった…です…あり…がとぅ…」
消え入りそうな声でそう呟くと、とても座っていられない、と言った様子でその場にペタンっ!!と
小さくうつ伏せに倒れ込んでしまった。オレが近くの破れたタオルケットで震える体を
雪だるまよろしくくるんでやると、弱々しくも真っ青な唇にそっと優しく笑みを浮かべた。
オカッパ「…はやく…あたしを…捨てて…くだ…さい…。…あた…し…タルタ…ル…インフル…
     …エン…ザ…。あなた…のタル…タル…ちゃん…にうつっちゃ…う…から…」
大きな瞳に涙をいっぱい溜めて、震える声でそう言い終えると、今まで必死に張り詰めていた
緊張の糸がプツンッと切れてしまったようだ。大きく深く息を吸い込む音…フッと目の焦点は
遠くを見つめ、小さな体はそのまま二度と動かなくなった。
 オレは大きなため息一つ、開いたままの瞳を優しく閉じてやると、「やすらかに…」と
言葉を呟いて、しばしの黙祷…しーんと静まり返る室内。
…突然、つかの間の静寂を撃ち破り、奥の方から何かがこちらに向かって来る、激く荒い足音が
家中に響き渡った。とっさの事に何が起こったのやら、オレはまるで見当も付かないまま身構える。
『ガッツン!!!』
後頭部に激しい衝撃!!思わず頭を抱えながらその場にうずくまるオレ。
『ピギャァアアアアァアァアアァ〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!』
脳内に木霊する激しく不愉快な鳴き叫び声。あいつかっ!!混濁する意識の中を、一匹の貧相で惰弱な
トンがり頭の、極めて不細工な笑顔がよぎり蠢いた。オレの心の髄液に、激しく苦い憎悪の毒液が
ジュワッと一気に染み出す。徐々に回復する視界、室内を隅々まで舐め上げるかのように
陰険な視線をまき散らしながら、あのウジムシ野郎の動向を探る。
 捕らえたっ!!オレがそう思った瞬間、この事態は既ににっこり笑って穏便に…では済まされない、
途方もなく陰気で血なまぐさい所にまで達しているようだった。オレの極悪な視線の先、半狂乱で
スコップを振り回す小さな醜い肉隗。狂った笑顔を満面に浮かべ狂喜乱舞で何度も何度も得物を
うち降ろし強打するその先には…想像するだけでも吐き気がする、よりにもよって…
…そこには先ほど安らかに旅立った、あの小さなオカッパタルタル…のかわいそうな肉隗がっ!!
もはや原形を止めてはいない。不謹慎な言い方で明瞭な状況説明をするならば…
『タルタルがタルタルにされた。』

822 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 04:07 [ ydRfrSCw ]
 血化粧に酔いしれ、自身の憎悪と嫉妬の炎に焼きつくされた燃えカスのようなトンガリチビタルは
ふらふら〜っと部屋中をさまよい歩き、怒り震える地獄の彫像と化したオレの足元まで辿り着き、
「にひゃ〜!むっきゅ〜!!マンマァ〜!うぃ〜!タルルゥ〜!タルタルルゥ〜^^!!」
幼児帰りしたがごとく、無邪気に甘え、鼻をすり寄せている。やつの顔に付いた返り血が、オレの
ズボンに染みを作り、ゆっくりと広がって行く…
「うみゅぅ〜…マンマッ!マンマァ〜!!うきゅぅ〜っ!みにゅ〜っ!」
 どうやら腹が空いているらしい…切な気にオレを見上げお腹を押さえてハの字眉。足をパタパタ
させながら、しきりに同じ事をくり返す…
「マンマ、マンマ、マンママンマ、マンマ、マンマ、マンママンマァ〜!!
 マンマ、マンママンママンママンママンママンァ〜!マンママンマ、マン…」

『ズドバガゴォオォオオォンッッッッッ!!!!!!』

怒りと憎悪を込めた渾身鋼必殺の拳、不思議そうな表情でオレを見上げる、許されざる猿モドキの
醜い黒鼻目に、全身全霊で強烈にねじり込むっっ!!!!!!

『ブンビニュギュブブブビィイイィイィィィィィイッッッッッッッッ !!!!!!』
歯車に絡まれながら死にもがくドブネズミのような、おぞましい断末魔の鳴き叫び声っ!!!!
 強烈にねじ込まれた鉄拳は、貧弱なタルタルの鼻骨を見事粉々に粉砕し、周囲の贅肉までをも
強引に巻き込み、激しい勢いで一気に縦方向へ、数々の重要で繊細な骨や臓器ともども、小さな体を
グチャグチャに押しつぶした。
『ムンガモニ〜っ!!モニモニモニモニモニィイイイっっっ !!!!ヌヒュゥウう…』
床板を貫き、暗い床下へと姿を消した元トンがリ頭のタルタル…尚もそのしぶとい生命活動を
アピールするがごとく奇怪な悲鳴を残し、激しく息を乱し、肩で呼吸するオレの前から
姿を消したのだった…。

 その日の夕刻、あの鬼畜タルタルにタルタルされてしまったかわいそうなオカッパの肉片を
庭に埋葬し、床板を元道理に修理した後、奥に作っておいたタルタル専用の出入り口を板で
しっかりとふさいだ。全てのかたがつき、部屋のソファーで横になると、冗談のような無音の世界…
あんなやつでも、オレを少しは慰めていたのかな?などと思い、自嘲気味に「フンッ」鼻を一つならす。
もう他には何も考えず、極度の疲労に誘われるがまま、オレは深い眠りに落ちて行くのだった…

823 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 08:21 [ 1Q7JGcSM ]
続く、のか?

824 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/03(水) 10:41 [ Ec6mJCcU ]
この文体どっかで読んだような・・・

825 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 02:27 [ 6D9fALjk ]
今見たんだけど欠番扱いの
新 たるたる収容所3棟目(前スレ)
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1063390678
新 たるたる収容所2棟目
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1057898779
新 たるたる収容所1棟目
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=5091&KEY=1048828318
のログがまるまる残ってた。

前スレはだれかが保存したらしいけど残りはどうしようか
神サイトにおくろうか?

826 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 02:31 [ 8CwZHI.w ]
実はこれをいってみたかっただけなんじゃないのか?w


『タルタルがタルタルにされた。』

827 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 05:05 [ bK86Cwds ]
【タルタルが】たるたる収容所4棟目【タルタルにされた】

828 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 05:08 [ iXceokVI ]
「タルタルがタルタルにされた。」
    ・・・・名言なヨカーン!!!!!

829 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 05:28 [ bK86Cwds ]
意味身長だけど俺の訳では

(糞タルタルによって良)タルタルが(醜い)タルタルにされた

タルタル=醜い生き物だから、珍しく良樽がいたのに樽樽(糞)によって樽樽本来の姿にされた。
結局タルタルは醜い生き物になるという故事で脳内変換完了。

830 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 08:28 [ lpNXgzKo ]
>829
ハァ?

831 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 10:23 [ B9QfhXS6 ]
>>825
神サイトも近頃動きないようだし、むしろどこかに上げてもらえませんか?
このスレから見始めたんで消失したその3つのスレが激しく見たい

832 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 14:33 [ 0MeNkkAo ]
新・たるたる収容所
http://mst.s1.xrea.com/test/read.xcg?bbs=ff11&key=034861877&ls=30
真・たるたる収容所2棟目
http://mst.s1.xrea.com/test/read.cgi/ff11/043599753/

こっちはまだ見えるけどいつ消えるかわかんないので
ここものこしといたほうがいいね

833 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 16:02 [ s3aN7gmA ]
タルタルステーキのことでしょ。
挽肉。

834 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 17:07 [ yZExqG5g ]
タルタル【Tartar】
「タタール(の)」「タタール人(の)」「蒹葷(だつたん)(の)」の意。


タルタルステーキ【tartar steak】
肉料理の一。細かく挽いた牛肉に塩・胡椒をし,玉ネギ・パセリなどの薬味を加え,オリーブ油・生の卵黄を入れてペースト状に練ったもの。


タルタルソース【tartar sauce】
ソースの一。ピクルス・タマネギ・パセリ・ゆで卵などを刻んで,マヨネーズと混ぜたもの。魚・貝・鶏肉などに添える。

>833が正解。

835 名前: あんたる (zswF0gYw) 投稿日: 2004/03/04(木) 19:45 [ 8M6xTtR. ]
あんたるがとおるタル〜♪
           −−=    人
           −−=  ( ・ω・) 邪魔タルぅ
           −−=  (つI[二二i=━━━
           −−=  ijコニlニ└||‐
     −−=  ,.ィニニニニニニニニィ============ヽ
    −−= / | i‐―il|iー‐‐[]||   ||(・ω・)||;[j>.              人 ←これ忘れてるぜ
  −−=  /__| |___|||__|||゙-r----''------゙ー-,、..  ドカッ     ヽ(  )ノ 
  −−=  |jー‐、| |:  |||:   :||゙^i、ィー-ヘjニlOlijijijijijijlOlニj  Λ      (  )
  −−=  ィ'"`ヽi|___|||__|| / ィ'"`ヾヽヘ;;ニニニニ;;/、ヽ < >    ノ ノ
  −−=  i 〇 lヘニニニ二二二/__i  〇 ;lll,ィ'ン===ヽヘ) ;lll  V     
   −−= ヽ_.//         ヽ__//    ヽ_.//

836 名前: 名無しの冒険者 投稿日: 2004/03/04(木) 19:59 [ zhRG8VCs ]
http://res9.7777.net/bbs/taru/20040304085726.1.jpg
凄惨な場面・・

837 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:10 [ 0MeNkkAo ]
>>835
君、どのスレでも嫌われてるねぇ
立つスレ全て削除依頼でてるし、FFも解約してるんだって?
ここで樽側でがんばってくれる人かと思ってたんだけど・・

838 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:17 [ 8CwZHI.w ]
あんたるは特別にあっちに収容ねwwwwwwwwwww

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1076392326/l100

839 名前: 領事館職員のペットの憤怒(1) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:50 [ 4t40umUY ]
いつもの優雅な時間が戻ってきた。誰にも邪魔されない時間。
今日はタルタルライスで作った鮭おにぎりを頬張る。釣らされたシャロロの前で。
暖めたウィンダスティーをずずーっと啜る。ぷひゃぁ〜〜極楽、極楽。幸せタルゥ〜〜。
あ〜〜なんか、遠くで泣き声がするけど問題な〜しタル。おっと指にライスが、もったいないお化けが出ちゃうタルゥ〜〜アキャw
「〜〜〜あにゅ〜〜〜おねがいしますでしゅ〜お腹がへって仕方ないんでしゅ〜〜」
グピュリュリュリュリュ〜〜〜〜〜ウゥゥゥ〜〜〜〜〜
あ〜〜いじきたないお腹の音が聞こえてくるタル。
まったく誰のお腹タルゥ?もぉ〜ね、なんちゅうかねぇ。風情ってモン大切にねぇ………
「あきゅぅ〜〜〜お腹へったでしゅぅっ!たべものぉ〜〜〜たべものぉ〜〜〜!はやくちょぉだぁいよぉ〜〜」
「うっせぇタルッ!!!ちったぁこっちの身になってみるタルッ!!」
その辺にあった石を手に取ってユラユラ揺れる蓑虫みたいな腹に向けて投げつける。
「ぷぎゃぁっ!うっうっうっうああああぁぁぁぁぁぁあん!ひどいでしゅぅっ!おなかっおなかへったでしゅぅぅぅ!!」
まだ言うタルかっ!手当たり次第に石を投げる。
「みぎゃぁぁあぁああぁんっ!やめちぇ〜やめちぇ〜〜あびゅっ!うっぎゃぁぁあぁんっ!!ごめんなしゃぁい!」
肩で息でする。まったくやかましい蓑虫タル。

840 名前: 領事館職員のペットの憤怒(2) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:51 [ 4t40umUY ]
鮭おにぎりを持って蓑虫の方へ向かう。痛みに泣いていた筈が、おにぎりが目に入った瞬間、喜悦に目を輝かせる。
「仕方ないタルなぁ〜〜食べるタルかぁ?鮭おにぎり?」
「あきゃぁっwwwありがとうでち!!マメしゃん、実はやさしいでち!」
どこをどう取ったらそう思えるのか、みえみえのオ世〜辞なので本気にしない。寧ろ逆に腹立ってきたタルッ!
鮭おにぎりを近づけると、餌をもらう堀ブナの様に口をパクパクとさせている。
期待に目を輝かせるシャロロを尻目に手はUターン、私様の口に納まる。
「うきゃぁ〜おいちぃタルゥ〜〜〜!!!」
目を輝かせる私様。呆気に取られるシャロロの目の前で殊更、おいしそうに表情を綻ばせる。
「……う……う…うあ…ぅぁ…ぅあああぁぁぁぁっ!!うぴゃぁぁぁぁぁぁああぁあぁぁっ!!」
うっぴゃっぴゃっぴゃっぴゃっぴゃぁ〜〜〜っ!!たっのしいタルゥ〜〜あひゃひゃ泣いてるタルゥ〜〜〜。
あやあやあや。足から宙釣りになってると、/angryだか/panicだか、/surprisedなんだかわっかんないタルねぇ〜〜www
「あっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃッきゃぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ペロペロと指を舐めていると尚も泣き続ける蓑虫がいるので、もう一個おにぎりを持ってきてやる。
「ほれ、優ち〜〜いマメ様に、心底感謝するタルよ。あい、あ〜〜〜ん?」
うっ、と泣き続けていた蓑虫が泣き止む。『ほんとでちかぁ〜〜?』と訝しげな視線。
まったく生意気な蓑虫タル。こうやっておにぎりが目の前にあるのに何を疑うタルゥ?
背に腹は変えられないのか、まだこちらに訝しげな視線をやたらと飛ばしてくるが、恐る恐る口を開ける。
おにぎりを少し割って口に入れてやる。じらしにじらした所為か、おにぎりの真の味を理解したかの様に感動している。
「ぴっきゃぁぁ〜おいしいでしゅぅ〜〜もっと!もっと!ちょうだぁい!足りなぁい〜〜足りないでしゅぅ〜〜〜!!」
そうか、そうかおいしいタルか。もっと食べたいタルか。あい、あ〜〜〜〜〜ん。
「んぴゅ〜〜〜〜きゃっきゃっきゃっきゃぁ〜〜〜!!あ〜〜〜〜ん」
ほれ、喰え。
                      ガキィィィッ!!!
「…………っっっぴっぴぴっっぴぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!コ………コレ石ィッ!コレ石ィィィッ!!」
あ〜〜〜ぴゃっぴゃっぴゃっぴゃっぴゃっ!!!騙されたぁ〜〜〜!!石ぃ石喰ってるぅ!!あっひゃっひゃっひゃぁ〜〜www
あ〜〜おもしろかったタルゥ〜〜。さぁて、後片付けでもするタルゥ〜〜〜。
なおも喚きたてる蓑虫を無視して家へと入ってく。私様は忙しいタルよ。

841 名前: 領事館職員のペットの憤怒(3) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:52 [ 4t40umUY ]
残った鮭おにぎりを手に、正面玄関の庭の方へ向かう。
そう、今日もミルと逢う約束を交わしていたのだ。気分は沸き立って、自然と足取りも軽くなる。
むふゅ。今日もいじましく門のところからコチラを覗いてるじゃないでしゅか。愛い奴よのぅ。タルタルタルゥ〜〜www
「あっマバートしゃん……こんにちわなの」
今日は落ち着いてるようタル。恭しく/bow motionで挨拶を交わしてきた。
みゅふ〜。/panic motionでのお出迎えも悪くなかったタルが、コレはコレでいいものタル。
おっとっと、私様は紳士、私様は紳士。思わず/grinするところだったタルゥ〜〜。
「こんにちは、ミルしゃん。ご機嫌麗しゅう」
さっと/salute motion。ついでに手を取って甲に軽くキス。
そんな対応に顔を赤らめつつも、満更ではない様子。きゅきゅきゅ〜〜サンドリアの首長族の風習も悪くないタルねぇwww
ミルを促し、今日は玄関前の芝生の上で昼食を取る。
さて、どのタイミングでアレを切り出しましゅかね。まったくめんどくさい物を押し付けてくれたタル。
しばし、穏やかな時間が2人を包む。じゃれあいながら、見つめ合いながら。
その中で私様は悲劇を背負ったかのように、精一杯の悲憤を込めて語りだす。
そう、裏庭でぶら下がっている蓑虫の事を。
私様の友人が一匹の闖入者を預かりいれてしまったこと、その闖入者は危険でミルの身に危険が及びかねない事。
全てを話した。ミルの手を握っていた私様の手に力が籠もる。
ミルは納得してくれたのだろう。
その可愛らしい顔に憂いを浮かばせて、
「わかりましたの……でも、全てが終わったら…また、また会ってくださいますの?」
勿論タルッ!!まだ、まだまだ私様は抱き足りないタルよっ!!
「僕の心の宿り木はミルさんだけタル。悪魔にこの右腕差し出そうとも、あなたに会えるのなら惜しくはないタル!」
そう言って優しくミルを抱き寄せる。しばしの抱擁。目はお互いを捕らえて離さない。
「必ず、必ず迎えに行くタル。その時は……」
ミルの優しげな目が言葉を止める。その先はわかってるから……と言わんばかりに。
               ミルしゃん……………………マバートしゃん。
                ミルしゃん………………マバートしゃん。
                 ミルしゃん…………マバートしゃん。
お互いの吐息が届く程の距離。
やがて重なる2人の吐息。



そうして、私様は断腸の思いで今日からしばらく会えなくなるミルを見送ったのだった。
はぁ〜〜〜せつないタルねぇ。今日だって情事に及びたかったタル。だがシャロロが居る以上、迂闊に事に及ぶ事は出来ないタル。
改めて、憎悪の念が巻き起こる。なんだってこんな良い時期にあんな奴の世話しなくちゃいけないタル。
なんか、結婚式と葬式が一度に起きたみたいタルゥ〜〜。

842 名前: 領事館職員のペットの憤怒(4) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:53 [ 4t40umUY ]
裏庭に出る、流石にこのままの状況でおにいしゃんの帰宅を待っていては私様が叱責を受ける。
それではおもしろくないので、シャロロを降ろしてやらねばなるまい。
物干し竿に寄生する蓑虫はこちらを視界に入れると、惨めったらしく懇願してきた。
「マ〜メしゃぁぁん〜〜ぼくちゃんがわるかったでしゅぅ〜〜〜おねがいだから〜〜〜おろちちぇ〜〜〜」
ぶらん、ぶらんっと小さく揺れている。なんか楽しそうタルね、ちょっと押してみるタル。
木剣を振りかぶる。バガーーーーンッ!!
「みぎゅぁぁぁぁぁああぁあぁあぁぁっっっっ!!」
ドップラー効果のついた悲鳴が心地良い。シャロロも楽しさのあまり泣き出している。
「ぴぃぎぃぃぃぃぁぁぁぁぁっ!!ごめんなしゃぁぁいい!!ごめんなしゃぁぁいい!!ひぎゃぁぁぁぁぁっ!!」
あ〜ぁ。折角、乾いてきたのに、また顔面がべしゃべしゃになっちったタルゥ〜。
「少しは立場の違いってヤツが、身に沁みたタルゥ?」
木剣を鼻先に突きつけて聞いてみる。
「ぜぇんぶ、ぼくちゃんがわるかったでしゅぅ〜〜だから、だからぁ〜〜おろちちぇ〜〜〜み゛ゃぁぁぁぁぁぁああぁあん!!」
「結構タル。ごれはご褒美タル。よぉく味わってほしいタルよ♪」
蓑虫のお腹に向かってフルスゥイング。肺に貯まっていた空気がシャロロの口から吐き出される。
「びぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああああっっっっんんんん〜〜〜!!」
全くもって鬱陶しい奴タル。木に固定させておいた修道士の荒縄を解く。
勢いのついていた、シャロロの身体は高々と宙を舞い、家の壁に衝突する。
「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁああああぁああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っ、べぷしッッッッ!!」
壁面に汚らしい鼻血の跡を残し地面へと滑り落ちていく。
もはや、言葉を交わすのも億劫で、再び荒縄を持ってシャロロを引きずる。
ゴツゴツと何か引きずる物が地面の石に当たる音がするが全く気にしない。
「あうっ!ひばっ!おぐっ!マ、マメしゃぁ〜ん〜〜ぼくちゃんあるけましゅぅ〜〜いぎっ!ひきず、あぴっ!りゃないでぇ〜〜〜」
そう喚くシャロロを居間の中央まで引っ張ってくると、後頭部に手を回して泣き喚くシャロロをよそ目に、
手に木剣を持ったまま本来の持ち主の元に還った玉座、奪回されるべき聖地。私様専用ベットに腰を据える。

843 名前: 領事館職員のペットの憤怒(5) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:54 [ 4t40umUY ]
おにいしゃんはまだまだ帰ってくる時間じゃないタル。じっくりと身分の違いってヤツを教えこまないといけないタル。
「……いえっっぐ……いえっぐ……おなか…おなかへったでしゅぅ……うっぎゅっ……おなきゃぁ……」
そういや昼はおにぎり一欠けらと石しか与えてなかったタルゥ〜〜あっひゃっひゃっひゃwww
ちょっと待ってるタルよぉ〜〜今、いい物作ってやるタル。
夕食に使おうと思っていた余ったタルタルライスと粉末状にしたイボガエルと適当なキノコ数種に草汁をぶっかけて……完成♪
深皿に盛って、食卓ではなく床に這いつくばるシャロロの目の前に置く。
変な臭いの放つものに吃驚した様子のシャロロ。
私様の顔を見てこれ以外の食べれるものをくれないと悟ったのか、諦めたように、
「……マメしゃぁん、スプーンがないでしゅぅ〜たべれないぃ〜〜たべれないでしゅよぉ〜〜〜〜」
はんっ!なんと小賢しい口を聞くタル。皿に盛られた異様な臭いを放つモノに唾を吐く。
「…す ぷ ぅ ん?家畜が何言ってるタルッ!!」ガスッ!!
私様を仰ぎ見るシャロロの腹に言い含めるように丁寧にトゥキックで今を教えてやる。
「家畜はッ!犬はッ!ペットはッ!汚らしくッ!、直接ッ!口でッ!喰うタルよッ!!」
一言ごとに身体に解らせる様にトゥキックを叩き込む。その言葉を噛み締めるように悲鳴で答える。
「ぷぎゃぁんっ!ぴぎぃっ!あがっ!はぴゃぁんっ!わっわかったでしゅっ!!ぴぎっ!しっしいましぇんっ!!」
さめざめと涙を流しながら犬のように顔から深皿に突っ込む。
四つん這いになり小さな身体には似つかわしくない大きな尻を左右にプリプリ振りながら貪っている。
まさにペット。まさに家畜。貴様のような貧相なガキ樽にはその格好がお似合いタル。
ん……お茶の時間タル。家畜は床に、人は食卓に。それぞれに相応しい住み分けができて結構タル。

844 名前: 領事館職員のペットの憤怒(6) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:55 [ 4t40umUY ]
サンドリアティーとシナモンクッキーそれとバブルチョコをだして優雅に味わう。
口に広がるバブルチョコの甘味、その至福に頬を震わせる。
サンドリアティーの一瞬の苦味の後にくる芳香、豊かな味わい。そこに加わるシナモンクッキーのハーモニー。
あぁ〜〜なんて満ち足りた時間タルゥ〜〜。
もう、この世の全てを愛せちゃうタルよぉ〜〜あぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぁ〜〜〜〜wwwww
バブルチョコを取って、ひとしきりその黒く甘い芳香を放つモノを目で楽しみ、口に入れようとした瞬間。
                      革命が起こった
下から突き上げられた庶民の手が絶対君主である私様の手を払う。
宙を舞うバブルチョコ。
甘い芳香を放つそれは、緩やかな曲線を描き、
吸い寄せられるように草汁とタルタルライスを顔中につけた、
庶民シャロロの口に当然のようにおさまっていった。
封建制度のあまりにも早い瓦解であった。
「うっぴゃぁぁ〜〜〜おいし〜でち!」
何度も味わうように反芻するシャロロ。爛々と目は輝き、鼻はピスピスと蠢動し、耳は弛緩して垂れ下がっている。
その顔は理性などそもそも存在しないかのように綻んでいる。
食卓にまだソレがあるとふんだのか、固まる私様を無視して反対側の椅子から食卓に飛び移る。
食卓を、りっく、りっくと歩くその姿は開拓者のように堂々としたもので、
バブルチョコを見つけたその目は金鉱を発見したかのように輝いていた。
道で落し物を拾うようにバブルチョコを拾い上げ口に頬張る。
力加減を知らないその手は手の平どころか口の周りまでもチョコで汚し、
挙句、手についたチョコの名残をもう一度食べるかのように手ごと口に突っ込む。
ジュパッ、ジュパッと耳障りな音を立てて世にも稀な甘露を手から吸い出す。
自分の特権を庶民に侵害された権力者はどうするのか………。
「もうっ!!許さんタルゥゥゥゥッッッァァァァァァァァァ!!!」
力で押さえ込むだけである。絶対権力者である由縁は何か?
それは何者にも屈せぬ力があるからなのである。
「ぴッッぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁあぁあなにするでしゅぁぁぁぁあぁあぁああぁっ!!!」
庶民もやられっぱなしではない。反抗すべき理由があるから反抗するのだ。
しかしその力は弱く、脆い。故に庶民なのである。
「いっぺん死ねタルッ!!人様の物に手を出すなタルッ!」
王は戦い方を知っていた。
ただ、自らによって当然だと思う事を、力で表現する術を知っていた。
「みぎゃぁんっ!!いっいっぱいあったでしゅっ!っちょちょっとくらい食べたっていいでしゅっ!!」
庶民は戦い方なぞ知らなかった。
ただ、自らによって当然だと思う事を、当然だと声高に叫ぶ事しか知らなかった。
それは一方的な殴り合いであり、私刑であった。

845 名前: 領事館職員のペットの憤怒(7) 投稿日: 2004/03/04(木) 20:55 [ 4t40umUY ]
「おおおおにいしゃんに言いつけてやるでしゅっ!!いっぱい、いーーーーっぱい殴られたって言いつけてやるでしゅ!」
庶民の苦し紛れに放った一言は、王の右拳を空に縫いつけた。
馬乗りになっていた王は明らかに動揺していた。王を支配していた激憤は途端に色褪せていき、顔色を変える。
           ………『私の顔が立つよう』………『がんばってくれ』…………
神の声が脳裏に響く。
それを見た庶民は自分の言葉が革命の鍵だと気付いた。尚も居丈だけに言葉を紡ぐ。
「おおおおにいしゃんに言えば、おまえなんかゴミくずの様に捨てられちゃうでしゅっ!ざざざざまぁみろでしゅっ!!」
庶民は勝ち誇る。難攻不落の城壁を突破したかのように。
王を守っていた城壁が崩れ、庶民は初めて王の尊顔を直に拝謁する。剥き出しの素のままの王を。
すぅっと青ざめた王は、庶民に目を細めてボソッと呟いた。
「………バレなきゃ……いいタル………」
青ざめた王の目に殺意が点る。敏感にその気配を察知する庶民。
「ぴぃっ!」
再び再開される公開私刑。
王の目には明らかに狂気が混じっていた。
「安心するタル……帰ってくるには、まだ時間があるタル……その間に…………」
もはや、言葉で留める事の出来ない境界線(デッドライン)まで来てしまっていたようだ。
庶民は恐怖の余り本日二度目の失禁。目からは大粒の涙。鼻血と鼻水は混同して垂れ流し、涎も王の膝を濡らしていた。
身体はガクガクと震え、喉は渇き、心臓は鼓動を早め、血液は炎の様に熱い。
「おおおおおにいしゃぁぁぁあん!!たしゅけちぇぇぇぇぇ!じぬぅぅぅっ!じんじゃぁぁうあぁぁぁぁぁぁん!!」
呼吸すら忘れたかのように此処には居ぬ神の名を泣き叫ぶ。
                        革命は成らず
庶民の最後の神頼みを聞く王は愉悦に綻ぶ。
処刑の斧を振り落とそうとした瞬間。
「ただいま〜〜今日は、上司が出張だ…か…ら………はやく、かえっ…てこれた…んだけ…ど……」
ドアを開く声。
あぁ……神はきませり。

846 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 21:54 [ Fr6re0.Y ]
やあみんな久々タルね。
ここんところ裏世界、とやらが実装されてレン樽の需要が高まってるタルよ。
とりあえず移動式収容所はジュノ近くに停泊してるタル。
実際ボクも裏世界とやらに行ってきたタルが、どうやら裏の世界から侵略の手が迫っているらしいタル。
そのことをレン樽後の報告時に言ったタルが、どうやら所長はそいつら相手に商売する気らしいタル。
恐ろしいこととは思うタルが、それでボクらの生活が良くなるなら嬉しいことタル。
タルタルヘルスも順調に顧客を伸ばして、最近ではお空の上からもイライが来るタル。
でも帰ってきた♀樽がみーんな口をそろえて「アイツはインポだ」と言っているタル。
・・・お空の上には一体何が居るタルか?

あ、そうそう。最近ボクらが持ち帰った印章を使ってBC100連戦に行ってきたタル。
でるわでるわの素材で所長の懐もホックホクだったみたいタル。
しばらくは経営の心配は要らないようタルね。

847 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/04(木) 23:36 [ wsdDbsYQ ]
>領事館職員のペットの憤怒
今日のも痛快で面白かった。また頑張って!

848 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/05(金) 00:22 [ oHiA4TIk ]
>>838 あんたるの性格、主義、口調、
これはどう考えても、このスレにおける「糞樽」
のイメージを基に作られたキャラだ。
あんたるの中の人がこのスレの住人なのは明白。
よって、収容所が責任を持って処理してください。

849 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/05(金) 01:44 [ tVmBBAQM ]
>>848
うぜー

850 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/05(金) 05:53 [ utSRhyU. ]
>>839-845
今回もまた素晴らしいですが、いつも以上に素晴らしかったです。
ああ、なんか日本語が変ですね。すみません。
続きが読みてぇえええ、じゃなかった、続きが非常に気になります。
神様次回作も頑張って下さい。とても楽しみです。非常に。

851 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/05(金) 15:41 [ L7y6cfEI ]
ここは♂タル、どうなってもいいが、
♀タルに甘い、ロリプニョ集団がいるからな!
どこの奴だって?もうすぐ大量に釣れからまってなよ。

852 名前: 禿ガルカ 投稿日: 2004/03/05(金) 16:35 [ r7Zfxx8c ]
呼んだか?

853 名前: 桃タルゥ 投稿日: 2004/03/06(土) 02:47 [ B4u3hEdc ]
昔、あるところに桃タルゥという若者がおじいさんおばあさんと
一緒に住んでいました。

おじいさん「桃タルゥよ。ウチで栽培してた桃に入り込んで、食い散らかしてた
お前を拾って10年になるが、お前はちっとも成長しないのう。どうもお前は樽
だったようじゃ」

「タルゥ・・・」

「樽は家畜として処分されてしまう身。しかし、鬼退治をすれば
特別に人権が与えられるかもしれん」

「タルゥ!」

「そうか、やってくれるか」

桃タルゥは早速旅立ちました。鬼を退治するには三匹の僕を捜さなくてはなりません。

「タルゥ(まずはおサルさんをさがすタル!)」

サルは飛空挺に乗って行く、南の島にいるといいます。桃タルゥは初めての飛空挺に胸が高鳴りました。
りっくりっくと、おじいさんにもらったブロンズ系装備も誇らしげに、ジュノ港飛空挺乗り場のドアを
くぐっていきます。

「ヒンギャアアアァアン!!」

数分後、屈強な警備のガルカに摘まれて表の通路に放り出される桃タルゥがいました。
装備も全て剥がされて裸です。

「パスもねぇのにふてえ野郎だ。まあ、野良樽なんか、パス取得クエをやったとしても通さないがなぁ」
「装備はその辺で店売りにでもして従業員の便所紙代にでもしてやるよ。うせな」


〜ところ変わって、ガルレージュ要塞、魔防門。

「ううう、、この先にロックさんという強い鳥さんがいるらしいタル〜誰か開けてくれないと通れないタル〜」

桃タルゥは、四つのスイッチの一つにちゃっかり乗ったまま、誰かが通るのを待ちます。
と、そこへ、冒険者の一団が通りかかりました。

「あ、あ、開けて欲しいタル!通して欲しいタル!」

「じゃまだ、どけ」
「よくいるんだよなぁ、人が開けてくれるのを待ってる奴が」
「これでもくれてやるよ」

冒険者は桃タルゥの短い手が届かない背中にネズミ花火を仕込むと、火打ち石で火を付けてやりました。

シュシュシュ〜パチパチ!

「ミギャアアアァアア!!」

桃タルゥは猛烈な勢いでダッシュすると、通路の先の落とし穴に落ちて消えました。
穴の中からドクロ型の花火の爆発が浮かんできて、パチンっと皮肉っぽく消滅しました。

〜ところ変わってジュノ下層

「フェンリル戦に行くタル〜75以上の前衛さん、後衛さん募集タルw」
「できれば経験者の人で頼むタル〜。えーと、なんだっけ、玉!玉もってる人がいいタル。現在1名w」

とても強い犬さんがいると聞いて、意味も分からず募集シャウトの真似をしている桃タルゥ。

「お、いたいた、おめぇか、意味わからんシャウトしてるのは」

突然、数名の屈強な男達が桃タルゥを取り囲みました。

「みんなフェンリル戦にいきたい人タルか?経験はあるタル?」

「そうじゃねぇよ、糞樽の意味のわからないシャウトがうるさいって苦情がきてんの。
自治体としては害樽は速やかに収容所に送ることになってんの」

「ほらよっと!」
「タルゥゥゥ!?ボク何にもしてないタルゥ〜!!!」

桃タルゥは捕獲ケースに放り込まれ、収容所送りになりました。
そこは、樽の死骸をつつく死鳥と、屍犬。そして
夜な夜な樽を性欲発散の道具として酷使するミスラタン(猿?)
のパラダイスでした。他の収容所職員は鬼そのものです。

「確かに犬猿キジと鬼はいたタル・・でも何かが違うタル・・・」

854 名前: 領事館職員のペット、夢の終焉(1) 投稿日: 2004/03/06(土) 21:02 [ t2Hb1iwU ]
漂白する空気。
「なぁ、マメ。社会にはルールがあるって教えたよな。ルールを破ったら罰を受けるって事も………」
おにいしゃんの声は容赦なく冷たい。手に持っていた紙袋は床に落ち、中にあった生活用品は転がっていく。
私様の頭は真っ白になり、言うべき言葉の一つも浮かんでこない。
「言ったよな……確かに、私は言ったよな………」
身体を動かす事が出来ず、今だシャロロに馬乗りの態勢のまま、呆然とおにいしゃんの言葉に耳を傾ける。
おにいしゃんが無表情なのが今は一層、恐怖を駆り立てる。
「そんなに私の顔を潰したいのか………?」
私様に出来るのは/no motionだけ。
汗が目に入る。視界がおぼろげに映る。
一瞬見えた、おにいしゃんの顔が愉悦に歪んでいたのは気の所為だろう。何せ目はまるで使い物になっちゃいなかったのだから。
シャロロの身体を覆っていた震えは今や私様にも伝染し、涎で濡れていた膝は自らの糞尿にまみれてる。
顔中に広がる暴風の後、目の前に広がる茶色。その色は何を象徴していたのか?
様々なモノを、大多数の人にとって不快感を煽る様々な液体を撒き散らし、私様は、宙、を、舞、っ、た。
「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁああぁぁあぁんっっっ!!!」
『ちち違うタルゥ〜〜〜おにいしゃん!!悪いのは私様じゃないタルゥ〜〜〜全部、全部シャロロがぁ悪いタルゥ〜〜〜!!』
心の声は届かない。その様な器官は備わっていないために。
侵攻を阻む壁、それに体当たり。砕く事叶わず、力なく弾かれる身体。
『我が突進、阻む事叶わず!』
そう言わんとするかのように、尚も吶喊。吶喊。吶喊。
『おにいしゃぁぁぁん、先に私様の方が壊れちゃうタルゥ〜〜〜〜〜〜おべぇっ!!』
使い古された雑巾の様に床に転がる私様。
私様の身体の下から解放されたシャロロはおにいしゃんに駆け寄り、何かを訴えてるようだ。
あん?家畜が何、私様を指差してやがるタル。おにいしゃんも頭撫でないで欲しいタル。
これ以上、調子にのられ……「えごぶぱぁっ!!!」……ちゃ…たまらない……タルゥ……
もう一度、吶喊。完璧なトラップを見せるおにいしゃん。
自分のものになったボールを確保するように足元に転がる私様の頭を踏みしめる。
「…おまえがそういうヤツだったなんてな……。信じられないよ………」
『???』
「現場も見たし…な……。シャロロの傷も………」
『っちょちょちょっと待つタルッ!!ここっ!私様の前頭部っ!!コブがっ!木剣で殴られたコブがっ!!』
そう言おうとしたのだが、目の前に広がる茶色のブーツが尚も蹴りつける。
「ぶべりゃぁぁぁんっっっ!!」
言ったとしても信じてはもらえなかったであろう。
マメの顔はもはや原形を留めないほどボコボコに腫上がっていたのだから。
「こんなもの……必要ないと思ってたんだがな……」
カチャカチャと妙な金属音がする。時折、乱暴に身体が動かされるがそんな事は痛みで気が回らない。
意識も朦朧としていて自分の身に何が施されているのかよく解らない。
ジャララっと金属状の物が擦りあう音もしていた。
……眠い……なんだか、とっても眠いタルゥ……
コォーン、コォーン、何か、杭を打ちつけるような音。
あぁ……瞼が落ちていくタルゥ……
暗闇に落ちる前、何かとてつもない声と姿を見たような気がしたが、考える事を放棄した脳は映像と音を受け付けない。
こうして私様は意識を手放した。

855 名前: 領事館職員のペット、夢の終焉(2) 投稿日: 2004/03/06(土) 21:04 [ t2Hb1iwU ]
「おにいしゃん、このForest Tigerってモンスターはどんな攻撃をしてくるタル?」
「こんな感じかな?レイザーファング!」
「あひゃひゃひゃ〜〜〜痛いタルゥ〜〜おにいしゃん〜〜もっと手加減して欲しいタルゥ〜〜〜」
「はははは〜〜〜本物はもっと痛いぞ。がおおおおおっ!咆哮だぞぉぉぉぉ!マメは麻痺した!」
「みゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜麻痺しちゃったタルゥ〜〜〜あひゃひゃひゃひゃ〜〜〜」
「おっと、どうもリンクしちゃったみたいだぞぉ。Desert Spiderの登場だぁ」
「ふぇっ?Desert Spiderはアルテパにでるって………」
「はっはっは〜〜〜スパイダーウェブッ!!ぴゅるるるぅ〜〜〜マメはスロウの効果!」
「はぇっ〜〜〜腕が〜〜〜腕が重いタルゥ〜〜〜ぼくちゃんの華麗な足捌きが〜〜〜う動きにくいタルゥ〜〜〜」
「どおした〜?マメ?そんな事じゃ立派な冒険者にはなれないぞぉ〜〜」
「そ…そうタルッ!ここはこの前、おぼえた必殺技タルッ!!」
「(マクロ)星の力をこの剣に!全ての魔を薙ぎ払うタルッ!今、必殺のぉぉっ!ファストブレードォォォォッ!タルゥッ!」
 マメは麻痺している。
「あっはっはっは〜〜駄目だなぁ。TPを無駄にしちゃったぞぉ。それForest Tigerの攻撃だぁ」
「みぎゃぁんっ!!い痛いタルゥ〜〜〜、こんな時はどうしたらいいタルゥ〜〜〜!?」
「あっはっは〜〜〜そんなときは、仲間の援護をうけるんだぞぉ〜〜〜それ、Greater Pugilのスプラッシュブレスだ〜〜」
「ぷぎゃぁぁんっ!!なんでプギルがこんなところにぃぃぃっ!!シ、シャロロ!はやく私様に回復魔法かけるタルッ!!」
「ぷぎゅっ?ケアル買ってないでしゅ?ぼくちゃんにできるのはこれくらいでしゅ。でぃあが〜〜〜〜〜」
「ばばばばバカーーーーッ!!そんなことしたら……ぴぃぃぃぃぃぃっ!!!」
「あっはっはっは〜〜〜ディアガで周りのモンスターたちも一斉にこちらに向かってきたぞぉ。ジェットストリームッ!!」
「あぎゅりゅをえぱぁぁぁぁぁぁああぁあぁぁっ!!!」
「おおっと、さらなる窮地に追い込まれてしまったぁーーーーっ!さ、どうするんだ?マメ?」

856 名前: 領事館職員のペット、夢の終焉(3) 投稿日: 2004/03/06(土) 21:04 [ t2Hb1iwU ]
「んみゅっみゅっみゅみゅぅ〜〜っ!(マクロ)女神アルタナよ!一時、この身体に神の息吹をっ!マイティストライク!タルッ!!」
(残り時間08:54:23)
「ななななななななななななんあ何でぇぇぇぇぇぇっ!?何で8時間も必要タルゥゥゥゥッ!?」
「ぷっ」
「何がおかしいタルッ!!元はといえばお前がケアル買って来てないからこうなったタルッ!!」
(パーティメンバーがいません)
「ぴぃぃぃぃっ!!いいいいないタルッ!!おにいしゃんもシャロロもっ!!何処!?何処にいったタルッ!?」
(パーティメンバーがいません)
Forest Tigerのクローサイクロン。
「はぎゅりゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあぁっっっっ!!!ぴぃやぁぁぁぁ私様のォッ!私様の左手ぎゃぁぁぁっ!!」
(パーティメンバーがいません)
Desert Spiderのシックルスラッシュ。
「みぎゃぁああぁあぁぁぁぁああぁあんっ!!右足!!軽やかな私様の右足っ!!いいい痛いのぉぉぉぉっいちゃぁいぃぃぃ!!」
(パーティメンバーがいません)
Greater Pugilのスクリュードライバー。
「あいあいあぁぁぁぁぁぁぃぃぃっっっっ!!!ぷぷぷプリチィなお腹がっっ!!お腹がぁぁっっ!!」
(パーティメンバーがいません)
「いきゅわぁぁぁぁぁぁっっっ!!!しししし死んじゃうでしゅぅぅぅぅっ!!このままじゃ死んじゃうでしゅっ!!」
(パーティメンバーがいません)
「おおおおにいしゃぁぁぁぁんっっ!!たちゅけっ!たちゅけちぇぇぇぇっっ!!」
(パーティメンバーがいません)
「シャシャシャロロぉぉぉおぉぉおおぉぉん、私様が悪かったタルゥゥゥッ!!おねぎゅわぁいっ!!たちゅけてぇぇぇっ!!」
(パーティメンバーがいません)
どこまで叫んでも返事はない………そもそも戦っていた場所はどこなのか?
知識でしか知らなかった様々な地方のモンスター達が群れをなして襲ってくる。そんな事、有り得る筈がない。
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ……これは夢タルゥ……でもなきゃ…おにいしゃんがぁ…私様を…見捨てていく訳ないタルゥ〜……
……ぎょふっ、ぎょふっ…でも…リアル志向でしゅねぇ……身体中が………とても…痛いでしゅぅ……。
辺りには闇が落ちている。
闇の奥から、りっく、りっく、りっく、と足音が響いてくる。
その足音は無様に横たわった私様の上で止まると、顔を覗き込んでこう言った。

857 名前: 領事館職員のペット、夢の終焉(4) 投稿日: 2004/03/06(土) 21:05 [ t2Hb1iwU ]
『『これでわかったでしゅきゃぁ?おにいしゃんは、ぼくちゃんの方が大事なんでしゅっ!家畜はおまえでしゅっ!!』』



「ぎにゅわあぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
恐怖と怒りがさいまぜになって、先程の声の主に飛び掛ろうとする。だが目前には誰もいない。
首を何者かに捕まれたように勢いが中空で止まる。と後ろに何か引きずられる様な感覚。
ジャラランッッ!!「みぎゃんっ!!」
背中から地面に落ちる。天井が映る。その前に鈍く光る銀色の鎖。
その鎖の先を追うと壁に打ち付けられた杭、そこに絡まる鎖、それが………
首を覆う大きめの皮製のベルト……いや首輪に繋がっている。
………あまりの事に、その現実の指し示しす事象がわかっても直ちに脳に直結しない。
天井を仰ぎ見ながら呆けたように口を開けっ放しで何かを見ようとする。しかし目から頭に届く情報は何も語らない。
なれば、せめて身体を動かそう。そう思ったのかもしれない。足を動かす反動で上半身を起き上がらせる。
そこにはいつもと同じ風景。
食卓について遅くなった晩御飯を食べるおにいしゃん。
味わうという事を知らないシャロロの暴食。
床に尻餅をついて呆けている私様、以外は………。
ふと目前に深皿に盛られた変な食物と思しきモノが目についた。
なにやら異臭を放つソレは昼間に作ったものより数段非道く、火の通ってないもの、生ゴミ寸前なモノ、それらの詰め合わせだった。
それは人の食事にはなり得ないシロモノだった。
……これ、は…だれのご飯……タルゥ?
「ぷっひゃぁぁぁぁ〜〜〜ごちそうさまでしゅっ!!おいしかったでしゅっ!」
満足そうな嬌声を上げて、椅子から飛び降りる。
テタテタテタ、とこちらに駆けてくるシャロロ。床に足を投げ出して呆然と呆ける私様の顔を覗き込んで笑う。
その顔は爽やかでさえあった。勝利者の余裕というものであろうか?
「おきましたでしゅか?マメしゃんの晩御飯はぼくちゃんがちゅくりましゅたっ!おいち〜でしゅよ〜〜?さっ食べるでしゅっ!」
そういって、先述の残飯にもなり得ない汚物を突き出してくる。
……こ…これが今日の私様の晩御飯タルか……?ちょっと待つタルッ!こんなもの……こんなもの食える訳ないタルッ!!
慄然とする私様。尚も笑顔で汚物を進めてくるシャロロ。

858 名前: 領事館職員のペット、夢の終焉(5) 投稿日: 2004/03/06(土) 21:06 [ t2Hb1iwU ]
この神経を疑う行為に底知れぬ恐怖を感じ、頭の中で防衛本能、デフコン2のサイレンがかき鳴らされる。
素早く立ち上がり、火急に戦闘態勢を整える。手元には武器となるものはない。しかし、シャロロには負けはしないはず。
そんな私様をバカにしたように嘲笑い、腕を組みながら蔑む。
無防備にこちらに歩を進めてくる。警戒態勢をとる私様を傍目に脇を通り過ぎていく。
シャロロは壁に繋がれた鎖を手に取ると左右に振り回す。
…?………っあぎゅっっっ!?ぴぃぃぃぃっっ!!なんでっ!!なんで私様の首が絞まるんでしゅかっ!!!
ずるずると左右に振られる身体を紙一重のところで床に転がらずに制御する。
「ややややめるタルゥ〜〜〜ッ!!そ、その鎖を離せぇタルゥ〜〜〜ッ!!」
私様の身体が何故、鎖に連動しているか?など簡単な事だった。鎖は私様の不恰好な首輪に繋がっているから。
シャロロは尚も蔑む視線と、嘲笑う笑みを止めない。
次第に頭が下がっていく。抗えば止める事は可能な筈だが、首が絞まっていて踏ん張る事もできない。
息が詰まって、立っている事すら儘ならなくなる。膝をつく。
まるで土下座しているかの様な態勢に、カァーーーーっと顔を朱に染める。
「ぼくちゃんの料理食べてくれる気になりまちたかぁ?いいでしゅねぇ〜〜あ、もちろぉん、すぷーんはありまちぇんよぉ?」
タルタルタルタルゥ〜〜〜〜〜〜ッ!!
部屋中に広がる、なんとも無邪気で無慈悲な笑い声。
事、ここに至っては理解せざるをおえない。
先程までの狂騒を見ながらも、おにいしゃんは何も言ってくれない。
それはそうであろう。何しろ、殺害未遂の瞬間を見られてしまったのだから。
しかし、こちらを覗く同情的な視線はこの処置を一時的なものと肯定しているかのようで、彼にとっては苦渋の選択であったのだろう。
上司のペットを立てる手前、私様にこの様な屈辱を強いるのは仕方のない事。でなければ、おにいしゃんの立場がない。
私様の軽率な一連の運びがこういう状況を生み出したのだ。
おにいしゃんの目にはもはや苦悩という言葉すら軽く感じるような憂慮の色が見て取れた。
そうなのだ。私様の生活を支えているのは、おにいしゃんの稼ぎなのだ。
シャロロの口から上司に洩れれば、おにいしゃんは失職の憂き目に遭うかもしれない。
そうなれば、今までの私様の優雅な生活が瓦解する。それは…それだけは避けなければ………。
四つん這いになりながら、鼻をクピクピ蠢動させて恐る恐る、残飯めいたモノの臭いを嗅ぐ。
その瞬間、後頭部を押さえつけるかのように短い足を伸ばして踏みしめるシャロロ。
顔は強制的に深皿に押し込まれ、口に汚物が流れ込んでくる。
涙が油の浮いた鉛色した液体に溶けていく。
「あぴゃっ?おいしいでしゅかぁん?おいしかったらぁ、お尻ふるでしゅよぉ!!犬みたいにぃ!あひゃっひゃっひゃっひゃぁ〜〜〜www」
………今…今だけ…タルゥ〜〜〜……お前が…お前が居なくなれば…元の生活にぃ…戻るタルゥ〜〜〜……・・・
プリプリと桃の様な可愛いお尻を震わせる。
おにいしゃん……私様は耐えるタルゥ〜〜〜えぐっ〜〜〜がんばるタルよぉ〜〜〜〜うっぎゅっ〜〜〜〜。

859 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/06(土) 23:11 [ FKTxqxsQ ]
やばいwwwwwwwwwwwwwwww
サイコーですwwwwwwwwww

860 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/07(日) 01:26 [ IIXs/1hw ]
樽虐はいいんだけど、それ以上に子樽の糞さが鼻について
+−ゼロって感じがするのはオレだけ?

861 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/07(日) 02:12 [ ppdq1eb2 ]
>>860
 きっとこの先、領事館職員が子樽もさんざんに虐待してくれるさ。
 この二匹が絶望のどん底に突き落とされると信じて、神様の続編を待とうじゃないか。

862 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/07(日) 03:10 [ Zmo0fCYU ]
>>860
自分も同じ意見ですな。
マメはむしろ根底の性格は良樽なのでは?って感じます
が、子樽は無能で糞すぎるのでイライラしますね。
その分この子樽がお兄しゃんに裏切られるときの反応が楽しみです。

863 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/07(日) 12:37 [ JnAhM1Es ]
マメが良樽とはとてもとても思えませんな。
マメの思考回路は自分が職員を裏切ることはあっても、自分が裏切られることは絶対に無いという、
ご都合主義のまさに糞樽的思考回路かと。
シャロロに逆らえないのも職員の顔を立てるためではなく、自分の優雅な生活のためですしね。
所詮糞樽は糞樽なのです。
しかしまぁ、早く残りの二匹にも酷い目にあってもらいたいところですなぁ。
神様続編待っております。期待しております。

864 名前: ガルカ橋のタルタルたち 投稿日: 2004/03/07(日) 14:11 [ ZMOfZc.. ]
「あの」
バストゥークの鉱山区と商業区とを結ぶガルカ橋の上で、虫ダンゴを釣り針につけていた私に、遠くからささやきかけるような小さな声が聞こえた。ガルカのなかではそんなに大きな体格でもない私だが、その声は随分と下のほうから聞こえてきた。手を止めて横を見ると、おそらく使い古しなのであろう、サイズの合っていないよれよれのレザーベストをきた、なんとも頼りないタルタルが私のことを見上げていた。頭のトンガリを含めても、私の腰までしかない。
「あの、お恵みを」
一瞬、何を言われているのかよくわからず、私は眉をひそめて、その身体に似合わず大きな顔を見返した。
「お恵みください」
タルタルは、そういって手を差し出す。なるほど、私の服装からある程度熟練した冒険者だということを判断したのだろう、小銭なりアイテムなり、なにがしか分けて欲しいようだ。
たしかに、後輩の冒険者にいくらか援助したことは少なくはないが、会ったばかりの相手に、面と向かって言われたのは初めてのことだった。しかも、こういったことにはなれた様子で、怖気づいたり、遠慮する様子もない。よれよれのレザーベストも、こうやって誰かにもらったものなのだろうか。
「なにか、お恵みください」
一歩も動かずに、いいつのる。私は、釣り上げたばかりのトリカラードカープを一尾、何も言わずこのタルタルに渡した。食用には適さないが、店で売ればいくばくかの金にはなるだろう。野良タルタルに食べ物やギルを渡すことはいいことではないのだということはわかっている。ましてそれが、冒険者として生活しようするならばなおのことなのだが、このタルタルには少し感情移入せずにいられなかったのだ。
ふとまわりを見渡すと、橋の上には他にも数匹のタルタル達がいる。
皆一様にみすぼらしい格好で、橋の上から釣り糸をたれているのだ。服装から推測するに、冒険者くずればかりだ。冒険者としてバストゥークにきたが、商業区に住むヒュームたちからは追い出され、ガルカに踏み潰されることを恐れて鉱山区で生活することもできず、この橋の上に集まっている、といったところだろうか。
トンガリタルが私からトリカラードカープをせしめたことに気がついたまわりのタルタル達は、恨めしそうにトンガリタルを見ている。手に入れたカープを狙われていると思ったのだろう、トンガリタルはカープをわきに抱え、腰にさしていた剣を抜き放ち、「タルルルルルルルルゥゥ!」と、威嚇の声を出してすごんで見せた。
私は、その手に握られた武器を見て、愕然とした。
それは、ある程度の腕を持つ冒険者が、やっとあつかえるようになる武器、両手刀だったのだ。つまり、このトンガリタルは多少なりとも腕のある冒険者だったということになる。タルタルだというだけで、彼らはこんな生活を余儀なくされているのだろうか。少なくとも、ノーグにたどり着けるだけの腕があれば、ふつう冒険者としてはほぼ一人前だというのに・・・。

865 名前: ガルカ橋のタルタルたち 投稿日: 2004/03/07(日) 14:12 [ ZMOfZc.. ]
しかし、私にも身に覚えがある。
ガルカの私だが、サンドリアで育ち、赤魔道士として冒険者を志した。ここで多くを語る必要はないだろう。閉鎖的なエルヴァーンたちのなかで、適正の低い魔道士として修行を積む。つらいことは多かった。
だが、今こうして熟練といわれる冒険者になれたのは、私をさげすむ人々のほかに、多くのかけがえのない仲間たちがいたからだった。彼らを助けたことよりも、仲間たちに支えられたことの方がはるかに多かったのは、言うまでもない。
冒険者には、冒険者としての誇りがある。
その一つは、支えあう仲間がいること。私は、長い冒険のなかでそう学んだ。
しかし、この橋の上にいるタルタルたちはどうだ。誇りなどとは程遠い。ツェールン鉱山に働くガルカよりもあきらかにひどい生活を送っている。魚一匹を守る為に、必死に周りにいる同族を追い払おうとする。彼らは、何を思って冒険者を志したのだろう。
私は、彼らを助けたいと思ったのだ。彼らに冒険者としての自信を持たせ、力をつけさせて、自分の力で生きていくことをおぼえてもらいたかった。
昔の私と重なって見える彼らタルタルに、胸をはっていられるようになってもらいたかった。
ほうっておいたなら、そのまま野良タルとして収容所に運ばれるだけなのは明白だ。そこで私は、彼らに声をかけた。
「君達は、冒険者なんだね?」
「そうタル!ぼくはとおい東の国で修行をつんだ“サムライ”タルよ!!」
まだ刀を抜いたままのトンガリタルが、振り向きもせずに叫んだ。私に答えたというよりも、まわりのタルタルをけん制するつもりで口に出したように思える。
「そうか、ならばこんな所で釣り糸をたれているよりも、街の外に出るのはどうだろう。山にいるハチから手にはいる蜂の巣のかけらや蜂蜜は需要が高いし、羊の毛皮も重宝される。なにより、危険なモンスターや獣人たちを追い払えば、街の人たちにも感謝される」
さっと、トンガリタルの手にある魚に注がれていたタルタルたちの目が、こちらに向く。その中の一人、シーフらしきタルタルが口を開いた。
「そんなあぶなっかしいことをわざわざする必要はないタル!」
そうは言っているが、かすかに目は期待に光っている。
「こんなに人数がいるんだ、そう危険なことはないさ。君たちが協力して集めたかけらや毛皮は、私が責任をもって高値で買い取ろう」
高値という言葉に反応して、何人かはゴソゴソと相談しているようだ。
「なんなら、私がサポートに回ろう。こう見えても、回復魔法は得意なんだ。それなら、危険はないだろう?」
この言葉に、シーフタルはフンッと得意げに鼻を鳴らした。
「そこまで言うなら、手伝ってやるタル」
「仕方ないタルね、ぼくのこの名刀の力がそんなに必要タルか」
橋の上にいたすべてのタルタルが、やる気にはなったようだ。

866 名前: ガルカ橋のタルタルたち 投稿日: 2004/03/07(日) 14:14 [ ZMOfZc.. ]
モンク、シーフ、侍、黒魔道士、獣使い。即席ではあるがタルタルのパーティが完成した。
私は、彼らを連れてグスタベルグの山を目指すことにした。もちろん、蜂の巣のかけらなど、特に必要でもない。目的は、実戦闘を通じて、彼らに連帯感をもたせることだ。
「まずは、外に出たところにいるHuge Hornetで肩慣らしをしていこう」
「あんなの、たいしたことないざこタル」
笑いながら、モンクタルは手近にあった石を投げつけた。怒って向かってくるハチの針を、横にかわして、カウンターでこぶしを2発、たたきつける。次の侍タルの斬撃を受けて、ハチは第2撃を繰り出すことなく地面に落ちた。
「うぴゃぴゃっぴゃっぴゃ!こんなの肩慣らしにもならないタル!」
「はちみつタル〜。甘くておいしいタルぅ」
獣タルはさっそく蜂蜜にむしゃぶりついてうっとりとしている。
「なにしてるタル!やまわけタル!!かってに食べるなんてずるいタルよ!!!」
「なにいってるタルゥ。はやいものがちに決まってるタル。あ〜、おいしかったタルゥ」
獣タルの態度に、黒タルは気分を害したようだ。
「次はあのハチタル!」
モンクタルが次の標的に向かって石を投げつけるが、横をかすめただけだ。そこに、シーフタルは走っていって、ハチから蜂蜜をくすねようとする。が、失敗して逆に追いまわされている。
「ぴぃぃぃぃぃ!早く助けるタル!」
針でつつかれて逃げ惑うシーフタル。
「ぷひゃひゃひゃひゃひゃ!」
モンクタルと侍タルは腹を抱えて笑うばかりで、助けようとはしない。仕方なく、私はシーフタルにケアルを飛ばす。
ハチの目標が私に移ったところで、とつぜん地面から飛び出した岩塊が、したたかにぶつかり、ハチは地面に倒れた。黒タルのストーンが決まったのだ。傍観していた獣タルが、またも蜂蜜を手に入れるチャンスと、倒れたハチに向かって走り出した。そこをすかさず黒タルは、持っていた両手棍を獣タルの足に引っ掛けた。べしゃっ!と砂煙を上げて獣タルは倒れる。
「なにするタル!痛いタル!」
「そうそうはちみつは渡さないタル〜」
黒タルはピスピスと黒くしめった鼻を動かして、獣タルに対して横目で得意げな視線を送った。
「バカにするとぉ、いたいメみるタルよ!!」
「やってみるタル。わたしの究極魔法、すとーんでおまえなんか一撃タル。ぷぷぷ」
涙目の獣タルを、さらに挑発する。
仲間というものを認識させようと連れ出したのに、早くも見事なまでに仲間割れを起こしている。このままでは目的を達することは不可能だ。
「よし、山の上にいる、Ornery Sheepを倒すことにしよう。毛皮に肉、歯も高く売れるからね」
強敵相手なら、彼らも団結せざるを得ないだろうし、仲間割れを起こしている暇もないだろう、と考えた私は、なかば強引に、いがみ合う彼らを山のほうに連れて行こうとした。
が、ここで思いがけなかったことがおこった。
「あいつ、気にくわないタル!」

867 名前: ガルカ橋のタルタルたち 投稿日: 2004/03/07(日) 14:16 [ ZMOfZc.. ]
そういって駆け出した侍タルは、Amber Quadavに斬りかかる。私のもっている短剣ほどしかない両手刀では、クゥダフの硬い背甲は貫くことはできない。カチン、と高い金属音を立てて刃ははねかえった。振り返ったクゥダフの両手棍が、侍タルを突き飛ばした。私は、慌てて侍タルにプロテスをかける。いきなりクゥダフ相手では、分が悪すぎる。硬い合金製の背甲をせおう彼らは、力の弱いタルタルたちには相性が悪いのだ。
「うっぴゃああああぁぁ!」
こぶしを赤くしながら、モンクタルは鼻水と涙を流して走り回る。セスタスもつけていない素手で殴りかかったら、当たり前だ。獣タルはいつのまにかいないし、黒タルはハチから手に入れた蜂蜜を夢中でしゃぶっている。横からスキをうかがっていたシーフタルが、獣人貨でも手に入れようというのだろうか、背甲の中に手を突っ込んだ。が、握っていたのは獣人貨ではなく、大量のヨロイ蟲だ。小さな手をぶんぶんと振って、くっついたヨロイ蟲を振り払おうとする。背甲に手を突っ込まれたのがよほど気に触ったのか、クゥダフのストーン、そして両手棍の一撃がシーフタルの黒い鼻にきれいに決まった。
「ぷぎぁ!」
のけぞったまま、一瞬ふみとどまるが、すぐに仰向けにくずおれた。あっという間の出来事で、プロテスも、ケアルすら詠唱する暇はない。そしてまた、クゥダフは侍タルの方に向き直る。両手棍での攻撃を繰り出すが、その威力はあたる直前で勢いを失っている。
「そんな攻撃、かゆいばっかりタル!きゃきゃきゃ!」
直前に私がかけたプロテスの効力なのだが、侍タルは有頂天だ。
「ぼくは東の国で修行をした、つよぉいサムライタル!」
両手刀を前に構えて、突きをうちこむ。その一撃が、棍棒を振りかぶったクゥダフの背甲の隙間、わきの下に入り込み、それが致命傷になったのだろう、クゥダフは倒れた。
「ふふん、ざこみたいな獣人なんて、めじゃないタル」
勝ち誇った冷笑を、倒れたシーフタルと、赤くはれたこぶしに息を吹きかけているモンクタルに向けた。
戦闘不能になったシーフタルにレイズを、自分の攻撃でダメージをおってしまったモンクタルにケアルをかけてやる。
「もっとつよいあいてをさがすタル!」
戦闘の興奮に我を忘れた侍タルは、ぎらぎらとした目をまわりに走らせる。
「あいつがいいタル〜」
走り出した先にいたのは、Shrapnel!いくらなんでも、それは無茶すぎる。シーフタルにいたっては、起き上がったばかりでまだ本調子には程遠い。
「待つんだ!そいつはまだ君には危ない!」
「ぼくはつよいタル!あんなのぼくひとりで十分タル!」
すでに抜刀していて、追いつくことができない。ボムの方も、向かってくる侍タルに気がついたらしく、裂けた口をにやりと、笑ったようにゆがめている。侍タルは刀を大上段に構えて振り下ろそうとしたが、スキだらけの顔めがけて、ボムの体当たりを食らった。ぼこん、とはねた侍タルはコロコロと地面を転がっていく。

868 名前: ガルカ橋のタルタルたち 投稿日: 2004/03/07(日) 14:17 [ ZMOfZc.. ]
「ざこのくせになにするタル!」
すばやく立ち上がり、またむかっていく。だが、小さな刀でも、侍タルは体が振り回されてしまい、ふわふわと空中を漂うボムにはなかなかあたらない。
「むきぃ!」
ぶんぶんと刀を振り回しては、ボムに弾き飛ばされてコロコロと転がる侍タルを笑いながら、モンクタルも戦列に参加する。シーフタルはまだ、意識が定まらないらしく、座ったまた頭をフラフラとしている。黒タルの方は、いない。黒タルがいたところにはRock Lizard。体の半分を占める巨大な口から、黒タルのものらしき、足がはみ出していた。
「ほぉら、いたいメ見たタル」
いつの間に戻ってきたのか、リザードのわきに立った獣タルがその足をぺちぺちたたいていた。わざわざリザードをさがしに行って魅了してきたらしい。リザードの口の中で、もがもがと何をいっているかわからない声がきこえ、はみ出した足はジタバタと暴れている。
「しばらくそこではんせいするタルゥ」
さもたのしそうに、獣タルは大笑いしている。私はリザードの口をこじ開けて、黒タルを助け出してやった。ぜぇ、ぜぇ、と肩で息をしながら、黒タルは獣タルのことをにらみながら、ぶつぶつと何かつぶやいている。二人を仲裁して、ボムの方に向かわせようと考えたが、そこで侍タルの叫び声が飛んできた。
「そこの筋肉魔道士、なにやってるタル!はやく回復魔法をかけるタル!こんなにぼくががんばってやってるというのに、その目はふしあなタルか!?」
目をむけると、転がりすぎたのか、侍タルは擦り傷だらけだ。タルタルの小さな身体では、ほんの少しの傷でも致命傷になることもある。私はにらみ合う獣タルと黒タルを仲裁することもできず、仕方なくケアルを侍タルにかける。が、かけてもかけても次々に新しい傷ができていく。
「もーぉ、めんどくさいタルゥ!」
モンクタルが、気合を込めた。そして、むやみやたらをこぶしを振り回す。ほとんどはあたらないが、何発かがポコン、ポコンと軽い音を立ててボムにヒットした。
一瞬のことだった。
モンクタルのこぶしが、ボムの腹にあたった瞬間、ボムの身体は大きくふくらみ、口が大きく裂けた。私の横で、今にもつかみ合いになろうとする獣タルと黒タルとが、視界のはじに見えた。ボムの身体に亀裂が入り、ちらちらと火花と光がもれる。
そして、ボムは大きな爆発音ともにはじけ飛んだ。
一瞬、赤い閃光に目がくらみ、耳鳴りで何も聞こえなくなる。
周りには何もなくなっていた。
やけに静かだった。
あの軽い身体だ、ボムの自爆に巻き込まれて、どこまで飛んでいってしまったのか見当もつかない。侍タルの持っていた、小さな小さな刀が地面に転がっていた。
山あいを流れる風の音と、空を飛ぶ鳥の声のなか、つかれきった私は、ため息をついてデジョンをとなえた。

暗闇に包まれ、一瞬後には明るいジュノ港の喧騒のなかにいた。

869 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 00:34 [ SWWjm3CM ]
>>868
これで終わり? 長い割にあっさりしてるなぁ。
あと改行した方がいいよ。読みにくい。

870 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 01:36 [ 6Jtf2xRU ]
>>868 無理だ、と思ったならボム倒してやれよと
突っ込むのは無粋ですかそうですか

871 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 03:23 [ qxUqjtTw ]
>>870 ガル赤はタルとPT組んでいたわけでなく、
タルPTをPLしていたので、タルPTがヘルプ出さなかったので
タゲ取れなかったんだよ、きっとw
しかし、EXジョブまで行ったにしてはダメダメすぎだな、侍&獣

872 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 03:49 [ ZPASYB1U ]
>>871
PL論については、同意見

で、ダメダメだなに関しては
ここで語られる『糞タル類』は、自己中主義の塊として書かれているから
例えそれが裏世界に行けるLvであっても、タルである以上は、
ここではあんな物ではないかと思うが

ってか、侍になったのも『寄生でなったんでは無いか』とか、
更に妄想が膨らむネタとして見てたりする私がいる…

873 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 04:03 [ qxUqjtTw ]
>872
言葉が足りなかったが、ダメダメすぎってのは「期待通りだな」というニュアンスでしたw

874 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 04:28 [ ZPASYB1U ]
>873
ふむ、そうでしたか、こちらの早とちりでしたか、申し訳ない

それはそうと、侍タル辺りが瀕死の重傷で生き残っていて
『さっさとボクを回復するタル、これだから大きいだけの下等種族は…」
とかな台詞を吐いて、ガルカ殿が
『所詮タルはこの程度の生き物か…』と見捨ててデジョン…といった流れも
ここてきには美味しそう…?と、読み専門の分際で妄想してみたり…

ごめんよ、作者殿〜

875 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 14:50 [ Pi4cuvaU ]
>>875そこでアナルブ(ry

876 名前: 禿ガルカ 投稿日: 2004/03/08(月) 18:52 [ cIb1DU9g ]
>>875
OK、尻を出せ。

877 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 21:26 [ 0Mu3N1sg ]

  人
(`ω´;)<自治スレにこんなものがあったタル^^;;;;;;
373 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 20:56 [ BCC5dsFE ]

>>372
ではたるたる収容所の削除依頼はあなたが出しておいて下さい。

878 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/08(月) 22:28 [ pdGVeJ0. ]
タルタル収容所 練金術研究室から新製品のご案内

【タルタルシェル】
D8 隔999 全
Lv35〜 戦シ赤暗狩忍
追加効果:叫び声・モーション

スタック不可

・発射後、けたたましい泣き声で範囲内の敵・味方を問わずに静寂、スタン、子守りなどの状態異常を起こします。
・しばらくすると、周囲を徘徊して、/cry /panic /jou /poke モーションを駆使して、標的からのターゲットをとります(ときおり、味方の暴走を招きます)。
・弾のHPが0になるまでは何度でもご使用いただけますが、当たり所が悪いと一度目でも破損する場合があります。

※ご使用時には泣き声の効果を受けないように耳栓をご用意ください。
※本品は生モノですので、あまり長い期間ご利用にならないと腐る場合があります。また、発射後の放置は野良樽の増加を招き、収容所職員の負担になりますので極力おやめください。
※本品をご使用いただくためには【タルバリン】(別売)が必要となります。

879 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 00:07 [ Ciorfe0U ]
>「そんなあぶなっかしいことをわざわざする必要はないタル!」
これって、今の生活に満足してるってことじゃないだろうか…

880 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 00:26 [ eRWdyVkw ]
>そう言ってるがかすかに目は期待に光ってる
っていうのは?
タルの強がりか・・・・
結局は人に寄生するんだね。樽樽は

881 名前: Antaru (CPKnRr.6) 投稿日: 2004/03/09(火) 12:32 [ 072OY/pc ]

            _   ___    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            /日=「' '日\_\ <すみませんちょっと通ります。
           {' | \\ ┃|    |  \_____
          __\ 人| _/__/,-、__
    0ニニニ'∠=〔 (゚ω゚*) (( ))_二〉 ̄,ー'
         \|乙/∪∪ /__/__二二,
            <_,<、二ニ_/ ̄ ̄
              l/   l/^ー'

882 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 12:33 [ NmOOfVS6 ]
板のトップより※
・つっこんだ種族関連→FF11マターリ種族板
http://jbbs.shitaraba.com/game/9738/

おまえら板違い

883 名前: sage 投稿日: 2004/03/09(火) 14:37 [ 072OY/pc ]
>>1-450
 人
(>ω<)<うんこ漏らしちゃったタル〜><

 人
(>ω<)<小便漏らしちゃったタル〜><

 人
(^ω^)つ旦<絞りたての僕たん特性の黄金色の水でもどうぞ

884 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 14:56 [ v8cRG9r6 ]
マテゴブー   マテゴブー   マテゴブー ●~*           ヘ( TД)ノ ウワァァァン
  ヘ(´・ω・)ノ ヘ(´・ω・)ノ ヘ(´・ω・)ノ  ≡  ≡  ≡  ≡ ( ┐ノ ←Antaru (CPKnRr.6)
   ( ┐ ノ  ( ┐ ノ  ( ┐ ノ            ;。;  /

885 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 16:00 [ NmOOfVS6 ]
板のトップより※
・つっこんだ種族関連→FF11マターリ種族板
http://jbbs.shitaraba.com/game/9738/

おまえら板違い

886 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 19:07 [ d7IX1WgM ]
>>885
誰も居ないので誘導?

887 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 19:23 [ vTypWY3s ]
管理人からの誘導要請がない限り動きまつぇんよ

888 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/09(火) 21:28 [ 072OY/pc ]
>>885

   人
(`ω´;)<某管理人必死タル^^;

 人
(>ω<)<うんこ漏らしちゃったタル〜><

 人
(^ω^)つ●<出したてホッカホカの饅頭(う○こ)でもどぞ

889 名前: 領事館職員の思索(1) 投稿日: 2004/03/11(木) 06:23 [ CncLve8A ]
マメが屈辱の戒めを受け入れてから3日が過ぎた。
この3日間でマメは完全に家畜化したと言ってもよい。
事あるごとに、こちらの反応を卑屈な態度で伺い、下卑た笑顔で答える。
マメにシャロロの事を上司から預かったペットだと説明したのが功を奏したのだろう。
私の叱責を当然の事のように受け入れ、シャロロさえ居なければこんな事にはならない、と心から信じているようだ。
今の生活の全収入が私の仕事から出ている以上、私の上司のペットであるシャロロに危害を加えれば私の仕事に影響を及ぼす。
その影響は私の収入に直接関わって来るかも知れない。そうなれば、今の状況を好転させるどころか、今までの生活すら保てないかもしれない。
最悪、失職の憂き目に遭うことにでもなれば昔の野良生活に逆戻りである。
その事をマメが理解してくれて今の現状を作り上げた。
当初の様子から、あのバカ樽にそこまで考えが及ぶかな?と疑問視していたが杞憂に終わったようだ。
マメの中では『私のため』に今の状況を受け入れているという事になっているのだろう。
その姿は小汚くなれど、寧ろ私の生活を支えているという誇りすら感じられ、
私を見る目は任務を遂行している気高き鋼鉄銃士隊の様な澄みきった瞳であった。
ま、いかなる感慨を持とうとも、そこにいる樽は小汚い家畜に他ならないのだが。
他の生物の心にまで私の主観を押し付ける気は毛頭ない。今の現状に誇りを感じるのなら、それもまた一つの幸福であろう。

890 名前: 領事館職員の思索(2) 投稿日: 2004/03/11(木) 06:24 [ CncLve8A ]
しかし、予想外だったのは餓鬼樽…もといシャロロであった。
同族嫌悪とでも言うのだろうか?マメに対する虐待はこちらの想像を遥かに越え、凄惨を極めた。
表立った暴力などではなく、じわりじわりと真綿で喉を締め付けるような陰湿で恐ろしいものだった。
神経にサワサワくる嫌らしさとでもいうのだろうか。じわじわと言葉で嬲り、決して致命傷を負わさず、細かい痛みを与え、
そう、生かさず殺さず、という言葉を体現するかのように粘着質な虐待を繰り返していた。
食事はいつもシャロロの作った残飯以下のような食事を食べさせ、犬のように這いつくばらせる。
拾ってきた小汚い小さめのサブリガを無理やり履かせ、
「………僕……サブリガ…す…好きタルゥ〜〜〜〜……」
などと、ブラッカエを履かせようとする私に向かってマメに喋らせる様なえげつない事までしてみせた。
何処から用意してきたのか?シャロロは四六時中鎖に繋がれたマメのため、土の敷き詰められた猫用の簡易式トイレを設置し、
周りの視線に晒されながら用を足すという屈辱的な行為を強いられるのだ。
それを目にする機会があるのは私とシャロロしかいないのだが、人数の問題ではない。
言葉というものを媒介にして意思疎通をはかれる生き物が、
排泄行為を衆人監視の下で行うという事は、正直、気分の悪いものである。見る方も、見せる方も。
しかし、そんなタブーをもあっさりと突破してみせるのが同族でもあるシャロロであった。
何が楽しいのであろうか?そんな後味悪い光景を私の膝の上で愉快そうに、キャッキャ言いながら笑ってみせる。
本音を洩らせば、私はこの時マメに同情していた。
私とて、樽を虐めて楽しもうと思っていた腹である。
このくらいの虐待は当然だと思いつつも、同族のシャロロが此処までするのには流石に怖気立つ。
マメに言い聞かせたようなどちらが上か、などといった権威付けはしていないにもかかわらず、こうも増長するシャロロ。
庇護される身分でありながら、己れの特異性に毛程も気付かず恐るべき残虐性を露わに曝け出す。
樽樽という生き物は全てが本来こうなのであろうか?
このシャロロの症例が全てのタルタルに当てはまるのであれば、今ヴァナ・ディール全土に広がる数を考えると恐怖を禁じえない。
それは近年、噂されている闇王の復活よりも恐ろしい事ではないだろうか?
モンスター共であれば最初から敵であると認識できるが、
しかし、現在ヤツ等は味方、共に轡を並べる者として私達の隣に立っているのだ。
それが、こちらがふと隙を見せた時、その汚らわしい本性を剥き出しに襲って来たら………
いいや、そんな事はあるまい………一時の夢想を頭から追い出そうとする。
しかしその悪夢は普段飲み慣れない酒の力を借りても振り払う事は出来なかった。

891 名前: 領事館職員の思索(3) 投稿日: 2004/03/11(木) 06:24 [ CncLve8A ]
「ほらっ!おきるでしゅっ!!家畜がこんな時間まで寝てるとは何事でしゅかっ!!」
いつものシャロロの甲高い声で目が覚める。
酒で濁った思考を蘇らせると、その傲慢極まりない言葉がマメに向けていると知って安堵する。
……安堵する?バカな?私が奴等に怯えているとでも言うのか?
しかし、この胸を穿つ鼓動は尚も激しく心臓を収縮させる。
今日が休日で助かった。昨日、飲み慣れない酒をあおった所為か、いつもよりかなりの寝坊だ。
案外、あのシャロロの甲高い声も私に聞かせるためのものかも知れない。
そう、シャロロはマメの様に朝の食事の用意を整えて私を起こす。などと気の効いた事なぞ一つも出来ない。
だから、日が昼近くまで傾こうとも、私かマメでなければシャロロの食事の用意なぞできないのだ。
それは当然である。マメには出来るだけ一般人としての生活の出来るように教育はしたが、
シャロロは拾ってきたまま何の教育も施されていないのである。
なるほど。この胸のむかつきは昨日の酒だけが問題ではないな。暗に、自分の朝食を作れ、とペットに言われればむかつきもするだろう。
「おはよう、シャロロ、マメ」
いつからか、呼ばれる順番が逆になったペットどもに向かって最低限のあいさつを交わす。
「あっ!おはようでちっ!おにいしゃん〜〜〜っ!!」
私の挨拶に何がそんなに嬉しいのか?笑いながら私の足にしがみついて来る。
誠に、疎ましい存在である。この足を樽ごと壁に叩きつけたい衝動があるが、ぐっと堪える。
「…お…おはようございますタルゥ〜〜〜」
鎖に繋がれ、申し訳なさそうに頭を垂れるマメ。その顔には早々に青タンができている。
シャロロに殴られた後であろう。最近は大っぴらに暴力の痕が見えるようになってきた。
それでも尚、卑屈な笑みを見せる。
しかし、その目は悲劇に酔っている役者の目であった。
ここまで耐える私様が誇らしいタルゥ?
おにいしゃんの為に耐えてるタルよ?
ほぉら、私様、いじましいタルゥ?
そう、私にむかって目で語りかけてくるのだった。
そりゃ同情はする。だがそういう気持ちは私から発するものであって、お前が語りかけてくるものじゃない。
なんて一方的で押しつけがましい眼つきであろうか。
こんなむかつく朝はさっさと朝飯を食って、心の平安を得るに限る。
足にへばりつくシャロロを引きずりながらキッチンへと向かった。
あぁ、嫌な朝だ。

892 名前: 領事館職員の思索(4) 投稿日: 2004/03/11(木) 06:25 [ CncLve8A ]
「むっきゃぁ〜〜〜おいしぃでち〜〜おにいしゃんのご飯は、いつも絶品でちぃ〜〜〜」
こうして朝食を摂っているとふと、気付く事があった。
シャロロの特異性にしか目がいかなかったが、気付くと私にむける顔とマメにむける顔はまったく違う。
それに、こうして私が在宅している間は、四六時中、私の傍を離れない。
マメの存在など忘れ去ったかのように、私の関心をかおうと、何かと纏わりついてくる。
それは、小銭をせびる野良樽の様な見苦しいタルタルダンスであったり、
それは、Mad Sheepのシープソングの様な眠気を誘う歌であったり、
それは、生意気にも自分を勇者様に見立てた小演劇であったり、
それは、動くものに反応し、じゃれてくる猫の様でもあったり、
それは、大切なご主人様に尻尾をふる子犬の様であったり、

まぁ〜〜〜まっこと、見苦しく、且つ、鬱陶しいモノであった。
そこには人としての尊厳はなく、ただ、ひたすらに愛玩されるだけの意義しかもたない存在であった。

食後にサンドリアティーの香しい芳香を辺り一面に漂わせ、身心を満たす。
礼儀作法も知らぬ、尻を狼に噛み付かれているのに餌をねだる間抜け面の羊のような弛緩した顔で、食卓の上に座り込むシャロロ。
私の余った左手にじゃれつくように猫のように絡みついてくる。
腹をみせて、撫でて欲しいといったポーズを見せたり、指の節に黒ずんだ水っぽい鼻を擦りつけて来たりしている。
それらをいちいち構ってやりながら、マメの方を視界の端で観察する。
マメの目はシャロロを睨みつけており、その色は憎悪に染まっていた。
嫉妬であろう。マメとは違う方法で私と仲睦まじくしているのが憎らしいのではないだろうか。
その嫉妬に焦がれる表情を見ていて、だんだんこの家畜共、それぞれの今の考え方が見えてきたような気がする。
マメの場合は単純である。
この屈辱にまみれた時間は、一時的なものであり、いつかは元の2人きりの生活に戻れると信じているようである。
シャロロさえ居なければ。その一念であろう。
今の卑屈な態度も、下卑た笑顔も今だけ、と。
シャロロに追従してみせるのは、これ以上私を窮地に追い込んで昔の野良生活に戻るよりは。
小汚いサブリガで風雨を凌ぎ、土の滲んだ泥水を啜り、生ゴミを漁り、徒党を組んだ野良樽に追い駈け回される生活。
戻れるものか。そんな惨めな生活に戻れる訳がない。
まだ希望があるのだ。故に耐える。どんなことがあろうとも耐える。


マメが私の視線に気付き、媚びを売るように卑屈な笑みを見せる。
それに気付いたシャロロは、食卓の上だというのに私の関心を得ようと/panic motionや/angry motionを繰り返していた。

893 名前: 領事館職員の思索(5) 投稿日: 2004/03/11(木) 06:26 [ CncLve8A ]
一方、シャロロの場合は結構、切実であった。
連れてこられた当初は、私の愛情がそのまま自分に来るとでも思っていたのだろう。
それゆえ、もう一匹、同居人が居ると聞いたときの顔は見物であった。


私と初めて会った時、過去によっぽど人間に酷い目に遭わされたのであろうか。私を見ると同時に逃げ出したのだ。
が、所詮、樽樽の短い足のスライドでは私から逃げる事など出来ない。
行く先を防いだ私の目の前で泣き崩れる餓鬼樽。吹雪の中を彷徨う旅人のように震え、涙を流して赦しを請うのだ。
その餓鬼樽を立たせ、鼻先にバブルチョコを差し出す。
鼻を刺す刺激的な甘い香りに我を忘れ、それに惹かれる様に涙が止まり、喉を唾で鳴らす。
私の顔と手を見比べながらバブルチョコに少しづつ近づいていく。
我慢しきれなくなったのか、本人は俊敏なつもりで私の手の上に置かれたチョコをかっさらう。
口に入れた瞬間、餓鬼樽の全身に電撃が走ったかのように、ビリリッと身体を奮わせた。
眼は既に次のチョコを求めていた。そして餓鬼樽の前に立つ私が今までの人間達とは違うと勘違いしたのだろう。
その顔は先程までの得体の知れぬ化け物を見るようなものとは違い、自分を救う聖者を見るかのような憧憬に似た眼差しをしていた。
そうして私は餓鬼樽にシャロロ=デュロロという聞こえだけは良い名前を与え、我が家に連れ帰った。


そこで改めて見る同族の姿。
自分だけに向けられぬ愛情。
それに、マメはシャロロと違い、有能でもあった。
私の食事の準備をし、身の回りの雑事もこなす。
今まで物を散らかす事はあっても、整理整頓なぞやったことのないシャロロである。無論、食事の用意なども。
時間をかけて一般常識を仕込まれたマメにコンプレックスを感じたであろう。
シャロロの眼からすれば、マメという存在は私にとってなくてはならない物、という風に見えたのではないだろうか?
主人の代わりに家の諸事を司る執事の様に。
無為無職のシャロロは焦る。
ならば、せめて自分を拾ってくれた私に愛想を振りまく事で関心を得、居場所を作ろうとしたのではないだろうか。
その態度に過剰反応したのがマメである。
私がマメに語った上司のペットという言葉がそうさせたのか。
ペットとして他にも愛情を与えてくれる存在があるのにも関わらず(と思ってる)私の関心を引こうとするシャロロが気に食わないのか。
シャロロに対抗するかのように、私に甘えてくるマメ。
それらを見て、はっきりとマメが邪魔だと感じ、居場所を作る為に事有るごとに挑発を繰り返すシャロロ。
その2匹による一触即発の睨み合いは、私の予想を大幅に繰り上げ、翌日にはぶつかっていた。
私が早くに帰ってこなければ、恐らくはマメの圧勝であったに違いない。
どう客観的に見ても優れているのはマメの方である。
それに対抗するシャロロは可愛げに振舞う事しか出来ない役立たずであった。
その立場の差はあきらかで、その差を覆すのは容易ではない。
それを、その容易ならぬ差を、神の様に逆転させたのは私であった。
この日からのシャロロは、部屋の片隅に鎖に繋がれるマメを得て得意絶頂であった。
権勢を握っていた寵姫を蹴落とした華人のような振る舞い、そして、なおも権力を求めるように私の寵愛を得ようと媚びを売ってきた。
そして、私が不在の折にはマメをいたぶりつつも、自己アピールの練習している。
哀れなものである。どの様な努力をしようとも私に捨てられるという事実は変わらないのに。

894 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 07:23 [ OM3zXg3s ]
作者さん、乙。

毎回毎回楽しく読ませていただいております、、が
そろそろ助長気味のような気もしてきましたので
そろそろまとめていただけますようよろしくおねがいします

895 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 11:51 [ MAHBmCGc ]
作者さん乙

俺は一切注文ありません
このまま楽しませてw

896 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 13:09 [ rspg6Cbc ]
>>889-893
待ってました、続き乙です。
そろそろ領事館員が二匹に牙を剥く様な感じですね。
頑張って下さいませ。

897 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 14:14 [ T4et8bpA ]
>>894
ですな。スレの流れ的にはシャロロとマメ、どっちも不幸な結果が
待ってるはずですが、どうも被害者と加害者の位置づけが曖昧なのが冗長して
しまってる原因かと。

898 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 16:25 [ /5ak8BW6 ]
>>889-893
私的にはこのシリーズでいつまでも連載をしていただきたいものですが、
いや、この作者様の作品を定期的に見れるのならばそれだけで満足ですな。
冗長というよりも今回の話には山場が無かった、それだけではないでしょうか。
今回の話はマメが可愛く見えている方々の目を覚ますために書いたお話だとは思いますが、
糞樽が糞のような行動をし、それに対して処罰が与えられる。
そういうものを期待している人にとっては二匹の糞樽共生態レポートは冗長にしか見えないでしょう。
なにはともあれ神様、次回の虐待を期待しております。

899 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 18:58 [ ih6kFVkA ]
俺は今回のも好きだなぁ
二匹の憐れさが際立ってきて、
次への期待がかなり高まった感じ

900 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 21:13 [ 7RHS8Gj2 ]
過去戦争ネタでも荒れたときがあったな
あれも長すぎるネタだったので住民に飽きが来たんだったか

まだ作者にたいして概ね好意的なので
しばらくは大丈夫だろうが

901 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 21:44 [ RdMkt1/M ]
>900
いや、あれは普通に面白くなかっただけだ

902 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/11(木) 21:48 [ DeXRFSy6 ]
神サイトにはしっかり保存されてるがな

903 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/12(金) 01:57 [ Xw0u9tJE ]
神サイトに保存されているのが全て傑作ってわけじゃないよね?

904 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/12(金) 15:50 [ lcyeGaME ]
神サイトは保管庫だからして傑作選という訳じゃないさ
ちょっと小荒れ気味なのでここらで一服いかがタ・・ゴホンゴホン・・ですか?
 ξ
つ旦ソーット

905 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/12(金) 17:44 [ 0AGl0J8Y ]
           ノノノノ          /LLLLL             .| |    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
           ( ゚∋゚)        >( ・ω・)<          | |::::::::::::::::::::::::       |
         ( ニニニニニニニニニニ_ア  /::::::::::::;\           | |             |
          |:::::::::::: l |       //´|:::::::::::: l |            | |          ミ⌒ |
          |:::::::::::: | |       | | |:::::::::::: | |            | |          [゜皿.|
         /::::::::::::/| |      // /::::::::::::/| |             | |  グツグツ  /    .|
         |::::::::::/ Uヽ    /U |::::::::::/ | |            | |      ―┴―   |
         |::::||:::|  | |    | |  |::::||:::|  U            | |    -v-|     |-v- |
         |::::||::|   |  人 | |   |::::||::|.              .| |      | |__| |  |
          | / | |   (; ´Д`)   | / | |                | |パチパチ_ 从从 _  .|
         // | |   |   /   // .| |              | |     //||\  |
        //  | |   | /| |   //  .| |                | |             |
       //   | |   // | |   //   | |                | |             |
       U    U  U  .U  .U     U               | |             |

906 名前: あんた、ルー? (6VpfCgrQ) 投稿日: 2004/03/12(金) 19:48 [ /T9Pl.BI ]

  人
ψ(TωT)ψ<腹減ったタルTT 頑固ガルカでも喰うタル〜♪

907 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/13(土) 16:34 [ uKZw5D7Y ]
    ジュノ JNOニュース
《収容所養樽場で火災発生、樽300匹以上死ぬ》
本日午後12時ごろたるたる収容所・食肉用樽養樽場で火災が発生し、飼育されていた食肉用樽約320匹が焼死すると言う事故が発生しました。
原因は脱走しようとした樽の火クリの使用による火が燃え広がった物と見られています。
これにより養樽場は全焼し、食肉用の樽は大半が焼け死んだようです。

現場のミスラレポーター、シルビィさんより報道が入っております。
(丸焼けになった樽舎の前で)
「すみません、責任者のゴブリンの方ですね。今回の事件、大変ですね・・。」
「樽舎は建て直しが利くからいいゴブが、火クリを持ち込まれると言う管理上のミスが今回の事故を招いたゴブよ。今後は管理体制の徹底を図りたいゴブ。」

なお、冷凍肉の備蓄により当面の市場への影響はないようです。
それでは次のニュース・・・・

908 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/13(土) 23:56 [ VPq4nkoc ]
このスレ読んでたら泣けてきた、マジで。

てめーらせめてリアルでこんなことすんなよ。

909 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/14(日) 00:48 [ W59kjmAc ]
>>908
リアルで樽が存在してたら絶対虐待するに決まってるじゃありませんか
ただ残念な事にリアルに樽は居ないのでやりません。

910 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/14(日) 08:40 [ D7kCkDUM ]
>>908
はいはい、愛樽家は帰ってね。
そういえば、某ムックのおまけについている「団長」ペーパーフィギュアですが、あれには針や釘、画鋲を刺したり、頭から踏み潰してエルメスF4ごっこをして楽しもう!!
・・・・頭から踏み潰す時はカラーコピーを厚手の紙にとってからやると経済的だぞ。

911 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/14(日) 12:49 [ tvJplOtQ ]
>>909-910
おまえら新参者か?
シカトリング+1ちゃんと装備しとけよ。

912 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/14(日) 14:12 [ GjMwWFjA ]
>>911
面白くない。2点

うはwww釣られごめwwww

913 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/14(日) 20:47 [ 9BysGEBw ]
>>910
ついでに言うと電撃四コマの作者もタル虐の
気があるよ。

914 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/15(月) 16:06 [ x7ETcG26 ]
そろそろ次スレなので
1につかう例文を皆でかんがえましょうか

後半3行は変えないことが条件でかつ
長すぎないように5〜8行くらいで

915 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/15(月) 21:33 [ V6uOaBmA ]
>>909
「やりません」じゃなくて「やれません」だろw

916 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/16(火) 16:42 [ lMDkEjTI ]
  /⌒ヽ
   ⊂二二⊃ ζ
   ( ゚ω゚)―┛
   ( ( Uノ) く ̄人 ̄〉く ̄人 ̄〉
   [[[[|]]]]] | (゚ω゚) | | (゚ω゚) |  __________
   (_)_)と__つ と__つ /\タルタルクッション    1G\

917 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/16(火) 16:43 [ lMDkEjTI ]
>>908
リアルで本物のタルタルが居れば必ずやります。


リアルに糞樽が居ないので不可能です。

918 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/16(火) 18:00 [ KxQW9nTI ]
||
|| 釣りには釣られる   \   ノノノノ
||                \ (゚∈゚ )
|| 煽りは殴る          ミ\/\|⌒ヽ
||                \/|  | |
|| 荒らしは暇なら相手にする    .|  | |
||______________ |\/|ソ
                    | /| |
                    | )//
                  彡ノヽミ

919 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/16(火) 21:58 [ phOYxsBg ]
ようするに、暇なんだよなぁ・・・

920 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/17(水) 00:36 [ vgYvkluE ]
|ω・)誰もいないたるぅ?逃げれるたるぅ?

921 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/17(水) 01:06 [ Z2eiGCls ]
>>920
やってごらん?

922 名前: 小話 投稿日: 2004/03/17(水) 05:06 [ PqrrK32Y ]
タルタルに喧嘩を売られた。暴力は嫌いなのでその場を収めて帰った。
次の日「ボク様におそれをなして逃げ出したタル。ヒュームは臆病タル^^」と言いふらされた。

タルタルに喧嘩を売られた。一発殴ったらピーピー泣いて許しを乞うので、
「こちらも悪かった」といって頭を下げ、仲直りをして帰った。
次の日「ボク様に喧嘩で負けて頭を下げたタル。ヒュームは弱っちいタル^^」と言いふらされた。

タルタルに喧嘩を売られた。
謝れば許してやると言ったが減らず口ばかりたたくので叩きのめして帰った。
次の日「謝っているのに笑いながらこのかわいくてきゅーとなボク様を殴ったタル;;
ヒュームは残虐非道タル;;」と言いふらされた。

タルタルに喧嘩を売られた。
有無を言わさずボコボコにした上、一生奴隷になると誓わせ。
上納金として金目のものをすべて巻き上げて帰った。
次の日「ボクに頼れるご主人様ができたタル^^」と言いふらされた

教訓:糞樽は速やかに収容所にぶち込みましょう。

923 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/17(水) 13:30 [ nrgUgr7Y ]
どんなにぼこっても、タルが減らず口をたたける
余裕は残しておくヒュムに萌え

924 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/18(木) 11:56 [ 25dFwgQU ]
『小タル爆弾』って、ここの製品でしょ?
なんか、せっかく仕掛けても破裂の恐怖に耐えきれずに
大泣きして逃げ出しちゃうから
ぜんぜん狩りにならないよ、もう。

925 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/18(木) 13:19 [ 2l2iHMUY ]
おやおや、924様それは取扱が少し難しい品ですからのぉ、
説明書をよく読んでからのご使用をお願いしますじゃ…

とはいえ、わざわざ此方まで出向いて頂いたので、
使用法を実際お見せ致しますかのぉ…
お〜い、そこの君〜『小タル爆弾』を1つ持ってきてくれたまえ〜

/wait 三分

え〜、まずですな使用時は、
『投擲御に身動きしない様に手足をきつく縛る』
「ピギャ〜〜〜〜痛いタル、嫌タル、死にたくないタル〜〜〜〜〜」
まぁ、少々泣き喚くでしょうが、気にせんで良いデスじゃ

そして次に
『起爆装置を起動させる』
「ピギャルヒグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜」
流石に少し五月蝿いですな…君、静かにさせてくれ…
「フガグモゴォォ」
これで耳障りな音は少し軽減されますな、
あぁ、今回は静かな方が説明しやすいから、
このような措置を取っただけですよって、
普段はそのまま使ってもらって結構ですじゃ

そして、起爆装置を起動させたら、
『2秒待って目標に向けて投擲』
まぁ、外からの衝撃では爆裂しないから、蹴り飛ばしてもokじゃ。
と、一連の流れをお見せしたが、これでお分かりいただけたかのぅ

しかし、確かに多少改良せねばならん商品かもしれんの、これは…

926 名前: 925 投稿日: 2004/03/18(木) 13:38 [ 2l2iHMUY ]
>924様

申し訳無い、ROM専が不慣れな事して、
ネタをつまらん物にしてしまった…

北の地に行って、タルの黒歴史でも研究してくるよ…

927 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/18(木) 16:59 [ Aougmwgs ]
新楽器 樽味線
東方に伝わる三味線という楽器に興味を持った
三味線は三毛猫の皮で出来てると聞いたのだがあいにく私は猫好きなのでとても出来ない
そこで樽たるを使うことにした
使う皮は出来れば子樽の物が好ましい
首の骨が柔らかく簡単に殺せるからだ
殺る時は危険を悟ってピキュ〜;;と泣くがいちいち気にしてはいけない
一つの樽味線には子樽を4、5匹使うので材料調達が大変だ
今度野良樽を一家丸ごとでもさらって来ようと思う

928 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/18(木) 17:09 [ CbsMpAaA ]
>>927

最後に「アハハハハハハハハ」って抜けてませんか?w

929 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/19(金) 00:51 [ 5cz3E0XM ]
一部の糞害人と糞タルが重なって見える・・・
どっちのスレに書けばいいのか分からないので
スレ違いだったらスマソ

930 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/19(金) 05:24 [ 0vhFoGus ]
樽外人に糞が多いのは事実 それも糞樽

関係ないが巣で戯れに球根狩ってたらNA黒樽が何故かこっちに近づいてきて
真横で何度も見つめてきた
うぜえええと思ってたら球根の範囲攻撃→外人黒樽に160ちょっとのダメージ!
/wait 5
外人黒樽はデジョンを唱えた

うほ ナイス球根

931 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/19(金) 09:49 [ U51qjyo. ]
神サイトで見当たらなかったのですが、豆樽初登場?の話ってどこかで
見れないですかね?瓶詰めにされててライター代わりに使われてるやつ
です。

932 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/19(金) 21:35 [ Hz5RtAdg ]
シャロロがひぎゃあああんってなるのマダー?

933 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/20(土) 15:26 [ hqI0S9u. ]
サンドリアのスーパーで売られているハンバーグ(冷凍食品)
 
 名称 冷凍ハンバーグ

 原材料名 食肉(牛肉・ダルメル肉・樽肉)たまねぎ つなぎ(卵白、パン粉)食塩 香辛料 着色料(カラメル)

      ソース サルタトマトケチャップ 無塩バター 小麦粉 トマトペースト たまねぎ ワイン マーガリン でん粉 砂糖 チキンコンソメ 酵母エキス 食塩 香辛料 着色料(カラメル)
      (その他、樽由来原料を含む)

      タ ル タ ル は 食 材 で す。

934 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/20(土) 15:43 [ O/ZbePLI ]
もうこのスレよりあんたるヲチしてた方が面白いな(プゲラ

935 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/20(土) 21:00 [ AvCFPX22 ]
ついにジュノおよびバス・サンド両国は糞樽問題に重い腰を上げた。
PvPの実装である。
これは樽を合法的に葬るべくウィンダスを除いた各国が編み出した苦肉の策なのだ
これにより冒険者はたとえウィンダス領土内であろうとも樽を虐殺する事が可能になったのである!

936 名前: レン樽 投稿日: 2004/03/20(土) 22:25 [ bQqUKDbA ]
今日はよろしくお願いします。
「はい、よろしくお願いしますタル。」
いやぁ、しかしこんな便利なシステムがあったなんて知らなかったよ。
「そうね〜。レンタルパーティなんて知らなかったわ。」
「ほんと人気ないボクみたいなタル竜騎士を誘ってくれて有難うタル〜」
え、竜騎士だったのかい?でも両手槍を持っていないようだけど・・・
「ああ、それは心配ないタルよ」
(バッ
「キャッ、な、なに!?」
「自前の両手槍ペニスリンタルよ。形がちょっとアレタルが性能はイイタルよ。」
HumSensiはKusotaruをジッと見つめた。
なるほど・・・たしかに性能はいいみたいだ・・・
「そうそう、じゃあさっさと狩りに行くタル。」

そうだ、連携を決め忘れていたな。
「ボクは連携に入らずにブレイクを撃つタル。」
え、両手槍でブレイクなんて出来るのかい?
「もちろんタルよ。ボクを普通のタルタルと同じにしてもらっては困るタル。」
Kusotaruがイカロスウイングを使用した。
「敵を釣ってきたぜ。」
「おっk、ボクのブレイクを見るタル!」
Kusotaruの不意打ち!
Kusotaruはアナルブレイクの構え。
Kusotaruはアナルブレイクを実行→Orcish Motherfuckerに6552のダメージ。
「キ、キャーッ!」

トゥルルル、トゥルルル
「はいコチラたるたる収容所。え?PT戦闘中にオークとナニしだした樽がいる?
 ああ、それはうちのタルタルの目玉行為ですよ。その隙にガ系なりなんなり撃ってください」

937 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/21(日) 02:23 [ MlbxpA/M ]
>934のキモイ笑い方に(プゲロ

938 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(1) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:33 [ y4ZI2ybQ ]

「シャロロ、今日は散歩に行こう。用意しておいで」
私はこう言ってシャロロの最初で最後の微行に誘う。
マメもそろそろ我慢の種が尽きてくる頃だろう。上司から預かっていると言っても限界がある。
マメには声がかからなかったのを喜んだのか、大はしゃぎして綺麗めのカフタン、ブラッカエ等に袖を通す。
その様子を恨めしげに嫉妬の炎を燃やす眼でシャロロを睨み続けるマメ。
「お待たせでしゅ!!」
私の前に服装を整えたシャロロが立った。小生意気にも/welcome motionなぞしてみせる。
なんとむかつく偉容であろうか。今すぐ蹴り飛ばして、生まれた事、存在した事を後悔させてやりたい。
いや、家を出てからだ。マメの眼がある。奴には最後までシャロロが上司のペットだったと思わせておきたい。
事は最後まで完璧に。それが様式美というものだろう。
唇がプルプルと震え、懇願めいた眼差しでこちらを見るマメを尻目に、シャロロを伴って扉をくぐる。
庭先に出たシャロロは私の前ではしゃぎまわってみせる。同族のマメがあのような情けない顔をしていたというのに。
今頃、扉の向こうではマメは悲嘆に暮れているであろう。
ふむ、少しは希望を与えて身悶えさせておこうかな。
「シャロロ、ちょっと待っていてくれ。忘れ物だ」
庭先でシャロロにそう言って踵を返す。
案の定、家の中ではさめざめとマメは泣いていた。
内股でしゃがみ込み、両手は力なくダレ下がり、床に溜まる自分の涙で作った湖を眺めていた。
そんなマメの頭を軽く撫でながら、そっとヘロヘロと萎びた無駄に長い耳に小さく囁く。
「今日、上司が帰ってくるはずだから、ついでにシャロロを返してくるよ」
瞬間、垂れ下がっていた筈の耳が勢いよく跳ね上がり、私の鼻に軽い刺激を与える。
「ほ…本当タルかっ!?本当にシャロロがいなくなるタルッ!?」
無尽蔵とも思える涙を流し続けていた眼が輝きを取り戻し、私の顔を射止める。
私は軽く微笑を返すと、いきり立つマメを抑えるように続けて囁く。
「まだ、確証はないけど予定通りなら、な。だから首輪はまだ外せないけど我慢してくれないか?」
そう言って立ち上がる。マメの神の使いを見るかのような敬虔な眼差しは私の顔を捕らえて離さない。
ブンブンと中身の詰まってない大きな頭を上下に振りながら歓喜に震えるマメ。
「ま、待ってるタルッ!!この程度、いくらでも我慢できるタルッ!!信じてるタルッ!!」
そうか、そうか、いくらでも我慢できるか。良い返事だな。これも私の教育の賜物であろう。
/psych motionで私を見送るマメ。
失くしたはずの、かけがえのない宝物を見つけ出したように喜ぶマメを見ながら、忘れ物を手に再び家を出る。

939 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(2) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:34 [ y4ZI2ybQ ]
庭先では、一足早い春を告げるかのように三匹の蝶が舞っていた。
それに魅かれるように軽くもない足取りで、バタバタと追い掛け回すシャロロ。
シャロロをバカにするかのように樽の身長で届くか届かないか、という高さで優雅に舞う蝶達。
小さな身体をめいっぱい伸ばして大地を蹴るが、その度に蝶は高度を上げてシャロロの頭の上を飛び回る。
哀れな奴、蝶にすら遊ばれてるのか。何というかコイツは本当に救いようがないな。
シャロロは夢中で蝶を追いかけていて、私が此処にいる事すら気付いていない。
丁度いい。マメに声をかけるついでに持ってきたコレが役に立つ。
ソレを頭上で2〜3回振り回すと、勢いのついたロープは不気味な音を立てて目標に真っ直ぐに飛んでいく。
先端についた輪っかが、シャロロの身体を捕らえる。
シャロロの眼は一瞬、黒い影を捉えただけであっただろう。手を空に向かって伸ばしていた為、輪っかの部分が脇の下に入る。
そこを一気に引き寄せる。
「あぴぴいぃぃぃぃぃいいぃぃいぃっ!!」
砂鉄が磁石に引き寄せられるように、バカが飛んでくる。
その不恰好な生き物は私の足元に跪くように地面を転がってきた。
その顔は疑問に満ちており、何故引っ張られたのか?誰がこんな事をしたのか?そう問いたげであった。
シャロロの視線は私の足から舐め上げるようにゆるりと上昇していき、視線が交錯する。
「お、おにいしゃんだったんでしか!?び、びっくりしたでしぃ〜〜でも、ちょっと楽しかったでしっ!!」
よっちと立ち上がるなり、私の足にしがみつくシャロロ。甘えるように鼻を擦りつけて来る。
「そうか、楽しかったか?」
ブンブンと顔を上下に揺らしながら、その小生意気な眼に喜色を浮かべつつ私に笑いかける。
うわっ鼻水出てんじゃねぇか。汚らしいなっ!!
「最初、ぎゅーっと引っ張られた時はどきーっとしたでしゅけど、そのあとびゅわぁーっとお空を飛んでるみたいで、
 スゴイ、スッゴイ楽しかったでしゅぅ〜〜!!」
/joy motionで喜びを全身で表す。
ならば、もっと楽しませてやろう。飛び跳ねてるシャロロを押さえてお腹の上でロープを固定する。
「うぴゅ〜〜ちょちょっと、何するんでしゅか?き、きついでち〜〜おにいしゃぁん〜〜」
空を飛んでるみたいで楽しかったんだろう?なら思う存分、飛ばしてやろうじゃないか。
ロープの端をしっかり握り、砲丸投げのように振り回す。
最初こそ地面に引き摺られていたが、次第に遠心力でシャロロの軽い身体は重力の頚木より解き放たれ、中空に舞い上がる。
「ぷぎゅわぁぁぁぁっっあ?あひゃっ?ひゃ?うぴゃあぁぁ〜〜〜〜あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜〜〜〜www」
困惑や恐怖に彩られていた顔色が、回転を重ねると共に喜色に色づき始めた。
私を中心とした旋回運動が次第に大きくなっていく。
遠心力に揺れるシャロロの顔から歓喜の鼻水、涎が撒き散らされ太陽の輝きを反射してキラキラと無駄に光っている。
愉悦に輝くシャロロの眼にはさぞ美しく見えていたことであろう。
「おぴゃっぴゃあぁぁ〜〜っ!たっ楽しいでちぃぃぃ〜〜!もっと、もっちょはやきゅ〜〜〜〜っ!あっきゃっきゃっきゃwww」
奇声を上げるソレの顔は、私を信頼しきっているようで、眼は次々と切り替わる風景を楽しむ暇すら与えない。
もはや、速度が与える快楽が理性を淘汰してしまったのであろう。私の耳にはシャロロのイカレたような嬌声しか聞こえてこない。

940 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(3) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:34 [ y4ZI2ybQ ]
私の感情が神経に伝わってしまったのだろうか?
シャロロの嬌声に心底ウンザリする、と同時にロープを掴んでいた両指は弛緩し、速度のついていた物体は間抜けな音を立てて飛んでいった。
「ぴょりゃぁりゅりゅりゅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜???」
樽特有の小さい脳を保護する無駄に大きい頭が塀に向かって一直線に向かっていく。
「みぎゃぁんっっっ!」
渾身の力で振り回されていたシャロロは塀の最上段に当たっても止まらず、バウンドした勢いで塀を乗り越え路上にまで転げ飛ぶ。
流石にやりすぎたかな?と一瞬、躊躇したが塀の向こうから大音量の悲鳴が響き渡る。なんだ、無事か。しぶてぇな。
しぶしぶ路上に出てみると、後頭部にコブを作ったシャロロが痛みにのた打ち回っていた。
しかし、なんとタルタル族の丈夫な事か?これが本当に最弱部族と呼ばれている打たれ強さか?
あれだけの勢いで塀に突っ込んだのにもかかわらず、コブ1つで済むものなのか?
「ぃいちゃぁぁぁぁ〜〜〜っ!!いちゃいのぉ〜〜〜っ!!非道いでしゅぅ〜〜っ!!ぼくちゃんのあちゃまにぃぃぃっ!!」
脳挫傷を起こしてもおかしくない衝撃が走ったはずなのに、やたら元気に騒ぎ立てるシャロロ。
痛みで迸る涙をそのままに、非難の色を湛えた視線が私に向けられる。
その眼は私に謝罪を要求していた。この餓鬼!そこまで増長してやがりましたかっ!!
「悪かった。汗が眼に入ってしまって、つい、な……」
以前のマメのような小賢しい言い訳を口に、慌ててシャロロを立ち上がらせる。
カフタンやブラッカエについた埃を手で払いながら、怒りを見せないように俯いたまま謝罪する。
その私の姿に溜飲が下がったのであろう。ピス〜ッと鼻で息を吐くと、袖で乱暴に涙と鼻水を拭う。
「大丈夫でち!!あたまはズキズキするけど、チョコ買ってくれたらゆるしてあげるでちっ!!」

941 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(4) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:35 [ y4ZI2ybQ ]
              ―――――――――プッチーン――――――――――
私の頭の中で、大事な………とても大事な何かが火花と音を立てて弾け飛ぶ。
何だろう?眼の前の抽象的な【何か】が口とおぼしき器官で奇声を発しながら、私の頭をクネクネと捻じ曲がった棒で撫でている。
目の前の【何か】は私に向かって/comfort motionしているようだが一向に心が動かない。
何故だろう?私の心は千々に乱れており、感情という機械がエラーメッセージを垂れ流している。
喉は何か、言葉を吐き出そうとしているのだが、その言葉に繋がる感情がエラーしているため、体内にて木霊のように乱反響している。
心臓の鼓動がやたらと早い。あのking Behemothと相対したときですら此処までの昂ぶりは感じなかった。
身体に熱がこもっている。はやく、はやくこの熱を吐き出さないと、どうにかなってしまいそうだ。
目に拡がる世界が極彩色で彩られている。ケバケバしい緑につつまれた松ボックリらしきものがユラユラと揺れている。
頬に当たる軽い刺激。ペチペチと生々しい音がやたら頭に響く。
「どーしたんでちか?おにいしゃん?」
刺激と声が私の身体、全機能を覚醒させる。
身体全体に澄み切った冷水が駆け巡るイメージ。全てが繋がる。
あぁ………そうだっけ。シャロロを散歩に連れ出したんだっけ。
止まっていた時間が再び、あるべき流れに引き戻される。軽く身震いをして、全細胞を活性化させる。
「……ちょっと、呆けちゃったよ。もう年かな?シャロロ、何秒くらい呆然としてた?」
/think motionの後、指折り数え、引き攣っている私の笑顔に向かって5本の指を突き出す。
「う〜〜っと、だいたい、これぐらいでしゅっ!!」
自信満々に、自分自身を誇るような晴れがましい顔で答えるシャロロ。
黒ずんだ鼻からピスッピスッと鼻息を得意げに吐き出す。
先程までこの身体を支配していたはずの熱は、最初から無かったかのように綺麗さっぱり消え失せ、不思議な程、冷静な自分がいる。
無邪気に笑うシャロロに向かって適当な約束を交わす自分。
『そうだな。今日は休日だしバザーをしている人達もいるだろう。チョコがあったら買ってあげよう』
そんな事でも言ったのかもしれない。
後頭部のコブを忘れたように、はしゃぐシャロロに笑いかける自分を【世界の外】から見ている自分がいた。

942 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(5) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:36 [ y4ZI2ybQ ]
思った通り、主要道路は露天バザーで溢れかえっていた。
人に非道い目に遭わされてきたシャロロはこのように人混みの集まるような場所には近寄らなかったのだろう。
その眼は驚きに満ちており、興奮で鼻水が垂れ、口からは感嘆のため息しか漏れてこない。
先程まで人目を気にしていた怯えは無くなり、雑多に広げられた物品を鑑定するかのような目つきでジロジロと眺め回している。
片手で私のウールホーズを掴み、片方の指は口に咥えられたまま品定めし続けるシャロロ。
「あれもいいでしゅ………これも……ん〜〜〜〜欲しいものがいっぱいでしゅっ!」
嬉しそうにこちらを見る眼は輝き、だらしなく開いた口から涎が流れだす。
ってか、何でも買ってもらえると思っているのか?チョコを買ってやるとは記憶にあるが、何でも買ってやるとは言ってねぇぞ。
バザーを開く冒険者や、委託販売をしている業者達の白い眼に気付かず、トテトテと辺り構わず覗き見る。
胸に巻かれたロープがブラブラと左右に揺れる。そのロープの先は私の手に握られている。
最初はシャロロもつながれる事に抵抗を感じていたようだが、野良樽が人前に出るとどの様な目に遭うか理解もしていたのだろう。
今では逆に繋がっている事により安心するようだ。何かあっても守ってもらえると思っているのであろう。
ロープの届く範囲であちこちのバザーを冷やかして周っている。
「ばざーって楽しいでち、何でもあるでしゅ!!」
ヒュム用の剣を必死の形相で持ち上げてみようとしたり、
業者が止めるのにもかかわらずブカブカのダブレットの中に頭を突っ込んで出れなくなったり、本当に人様の手を煩わせる。
いい加減、面倒になって蹴り飛ばしてやろうか?などと考えていた所、ピタッとシャロロの視線が一箇所に縫い付けられる。

943 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:36 [ XW6c2xsE ]
キターーーーー

待ってました

944 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(6) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:37 [ y4ZI2ybQ ]
そこには、一匹のブロンズキャップとサブリガを着た貧相な委託樽(♀F3)と思われるバザーがあった。
「ぷっ」
一笑にふしたシャロロは勝利者の様な笑みを浮かべつつ、その委託樽に近づいていく。
委託樽もこちらに気付いたようで、慌てつつ立ち上がり、ぺこりと頭を下げる。
「ぃいらっしゃいませタルゥ〜〜」
あまり販売慣れしていないのであろうか?余りにも不慣れな様子に眉を顰める。
理由は商品を見れば明らかであった。余りにも売れ筋ではない商品に、2〜3割増しの値段設定。
正規のルートであれば完全なボッタクリ商売である。誰が土クリスタル1個なぞに500〜750ギルも払うのであろうか?
あ〜あ、こんなにボロボロのレザーベスト売り物にならないよ。
このブラスダガーなんか折れてる所をライス粒で補修してやがる。
「ど、どれも高名な冒険者、パッタ=コッタ様がお使いになったものですタルゥ〜将来的にはプレミア必死タルゥ〜…」
どう見ても全てタルタル専用のサイズだ。しかもそんな冒険者の名前、聞いた事も無い。
ぼろぼろになった紙に書き綴られた文字をオドオドと読み上げる委託樽。
その張りの無い声は周りの同業者達に聞こえないよう細心の注意を払っている。
以前この通りで開かれたバザーではこの様な樽用の服飾品を取り扱ってる所なぞ無かった所をみると、最近、此処に構えたのだろう。
場所的にも目前に公衆トイレが有る事もあって中々人が止まる事も無い。
顔に所々傷が見えることから、委託した冒険者?か、同じ様な同業者に暴力を受けていることは想像に難くない。
それでも自分の食い扶持を稼ぐ為にも必死で私とシャロロに他商品をアピールしてくる。
「こ、これなんか、いかがですタルゥ〜?遠く南方まで捜し求めたトラベラーマント。着けているだけで身が軽くなるタルゥ〜〜」
違う。これただのケープだよ。銘入りの物でもなんでもない、ただの市販ケープ。
やばっ、なんか涙出てきた。

945 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(7) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:38 [ y4ZI2ybQ ]
が同情に涙腺を緩ませていると、物珍しげに覗きこんでいたシャロロが色々な物を触りだす。
やがて飽きたのか。バカにしたように置かれていた甲羅の盾に唾を吐きかける。
「けっこんなチンケな物、誰も買わないでしゅよっ!!しみったれた樽は持ってる物もしみったれてるでしゅっ!!」
あまりの衝撃に開いた口が塞がらない。委託樽も顔面蒼白で眼には涙が溢れ、わなわなと唇が波うっている。
今まで笑われた事はあっただろうが、ここまでの暴言を吐かれた事も無いだろう。
この餓鬼樽は何と言う事を口走るのか?この厳しい場所で商売をしていると言う事がどう言う事か解っているのか?
貴様の様な何の能力も無い樽に、必死で生きようとしている委託樽を罵る権利があるというのか?
シャロロは尚も得意げにまくし立てる。
「こんな使えない物並べて、金まで取ろうというんでしゅかぁ?厚かましいにも程があるでしゅっ!!しぇえばいっ!!」
                        ボキッ!!!
あーーーーっ!!ライス粒で修復されたブラスダガーをっ!!
「ぷーーーーひゃっひゃっぁぁぁぁ〜〜〜wwwなんでしゅかぁ?このネバネバすりゅもにょわ〜〜〜〜wwwww
 話にもなりまちぇぇんっ!!てんちゅうでちゅよっ!!お客しゃまをバカにしたむくいでちゅぅぅぅっ!!!」
誰が誰をバカにしたと言うのか?そして、それをそうする事に何の意義があるというのか!?
お客しゃまって誰の事だ!?おまえの事かっ!?俺の事かっ!?
もう愕然とするしかない私と委託樽を尻目に、ぶるるっと身震いしたかと思うと、
「あーーーつまんないもの見て時間の無駄だったでしゅっ!!こんなとこ見てても欲しいものなんか、一つもなかったでしゅっ!
 おにいしゃん、他のところ見にいきまちょ〜〜うっぴゃっぴゃっぴゃぁ〜〜www」
力の抜けた私の指からするり、とロープが抜けていく。
シャロロはついて来てくれてると思い込んでいるのだろう。
香ばしい匂いに惹かれるように、トタテタと短いスライドで、上半身を左右に揺らしながら、湯気の立った屋台へと走り去って行く。

946 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(8) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:39 [ y4ZI2ybQ ]
走り去って行ったシャロロを見送っていると、私の背後でトタッと情けない音を立てて座り込む委託樽。
その、つぶらな瞳に湛えていた涙は決壊したダムの様にとめどなく溢れ出ていく。
頭に載っていたブロンズキャップがポトッと地面に落ちる。結わえた2つのお団子がプルプルと震え、嗚咽は声にもならない。
しまった……手に持つロープは何の為であったか?シャロロを戒める為のロープではなかったのか?
流石に、この事態は予測していなかった。此処まで私を愕然とさせる事が有り得るとは………。
「ひ…非道いタルゥ………コレじゃぁ…売り物にならないタルゥ……うっ……ぅぁっ…ぁっ……」
イヤ、元より売り物になっていなかったが……。流石にコレはなぁ………。
肩を落とす委託樽の頭を撫でて、懐から小銭入れを出す。
「アレが迷惑をかけて、申し訳ない……。責任とって買い取らせてもらうよ」
そう言って、委託樽の震える手を支え、その小さな掌に代金を握らせる。
手に収まる代金を見ると委託樽は驚愕に慄く。
「こここ、こんなにもらえませんタルゥ!?多すぎるタルッ!!」
確かに多すぎたかもしれない。しかしアレの増長は私がさせたことでもあるのだ。責任がない訳でもない。
「いいかい?ブラスダガーは定額で売れたって言うんだよ。残ったお金は君が取っておくんだ。
 委託した奴には見つからないように隠しておくんだよ。君への謝罪も兼ねているんだから、気にしなくて良いんだ」
そう優しく微笑むと、感極まった様子の委託樽は平れ伏さんばかりの低姿勢で感謝を表す。
しかし、何か気が晴れないな。余分に金を渡しただけでは何かしっくりこない。
甲羅の盾に吐きかけられた唾を、涙ぐみながら、ほつれた自分の袖で拭い取っている委託樽を見て考え込む。
そんなものジュノでは売り物にならないだろうに……。どれを見ても此処、ジュノでは需要の必要性の無い物ばかり。
ふと、思いついて手元にあった紙に知人の名と紹介文を書く。そうして、その紙を委託樽に握らせる。
「明日になったら、この知人の元を訪ねてみなさい。そして、この紙を渡すんだ。力になってくれるかも知れない」
眼を白黒させて手元の紙と私の顔を見比べる委託樽。
本来であればここまでしてやる事もないだろうが、アレは後味が悪すぎた。
自己満足かもしれない。この委託樽とて良樽だという確証はない、シャロロの様になるかもしれないのだ。
しかし、このバザーの委託品はお粗末過ぎる。言葉は悪いがシャロロの言う事もまた真理なのだ。
あの知人であれば樽だからという偏見で見ないだろうし、見てくれに左右されず、経過と結果を公正に見れる男であった。
そして何よりも商売が上手で、私も冒険者時代、彼のアドバイスで赤字続きであった所を持ち直した事がある。
きっかけは与えてくれるであろう。そこからは委託樽次第だ。
「「「ぴぃぃぃにゃぁあぁぁぁぁあぁぁああぁあぁぁぁぁん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」」」
遠くで極めて不愉快な樽の泣き声が聞こえる。あのバカ、今更、私がついて来てない事に気付いたらしい。
呆けたように手紙を握り締める委託樽に手を振り、声のする方へと歩き出す。
私の背中に先程とは違った張りのある声が響く。
「あ…ありがとうございますタルゥ〜〜ッ!!」

947 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(9) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:39 [ y4ZI2ybQ ]
生意気な野良樽に天誅を下し、意気揚々となったシャロロ。
太陽の光を浴びて、テラテラと滑り輝く黒い鼻は馨しい香りを嗅ぎ取り、操られるように匂いの根源へと近寄る。
人混みの中もこの胸に結われた一本の縄が自分の自由を守ってくれている。
そう確信している小動物は、自分の存在を唯一無二のものだと主張せんばかりに胸を張り小さな身体を左右に揺らしつつ走り寄る。
全ては我が願望を満たさんがために。
やがて人の波が途切れ、目の前に肉の焼ける香ばしい音、鼻をつく香辛料の香りが広がる。
備え付けられた台座の上に鎮座するミスラ風山の幸串焼、海の幸串焼、コカトリスの煮込み。
それらを見るだけで、咥内はおのずと涎と唾で満たされる。香辛料と肉の香ばしい匂いが溶け合い、鼻から脳に刺激をもたらす。
ゴクリと喉が鳴り、腹からの欲求は音を立てて脳に意思を伝える。『コレを貪れ』と。
最早、涎を咥内に留めてはおけない。微かに開いた指一本分の隙間から、掌を伝って袖に染みを作る。
眼は限界にまで見開かれ、肉の繊維一本一本を見極めるかのように注視する。
店員の訝しげな視線なぞ気にも止めない。
「オイ、そこの薄汚い樽。何見てやがんだ?とっとと散れ。商売の邪魔するんじゃねぇよ」
シャロロはその言葉が己れに向けられたものと気付かず、辺りを見回す。
(どこにも【うすぎたないたる】は居ないでしゅ。まったくこのヒュームは何を言ってるんでしゅかねぇ?痴呆でしゅかぁ?)
/huh motionをして再び視線を串焼に戻す。焼けた肉のいたるところから肉汁が染み出していてシャロロの食欲を更に煽り立てる。
その仕草に表情を歪ませた店員が一歩踏み出す。
「おまえの事だッ!!この糞樽がッ!!」  バガンッッ!!
上から振り落とされた拳の衝撃は頭蓋を貫き、シャロロを地面に縫い付ける。

948 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(10) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:40 [ y4ZI2ybQ ]
突然の襲撃にまったく予期していなかったシャロロは、咥えていた指が涎と唾で満たされた咥内を陵辱し喉仏を突く。
勢いは腕を手首まで口の中に埋没させていた。口から手を生やした奇妙生物がのた打ち回る。
人混みは割れ、通り過ぎる人達の顔は一様に『またか…』という渋面であった。
「げばっ!!ごぼぼぉををっ!!おえっっっっぷっ!!………げひゃぁ〜〜げひゃぁ〜〜〜っ!!」
転がりまわる樽は往路の中央でようやく口から手を吐き出す。
同時に咥内を満たしていた大量の涎だか唾等の、汚らわしい吐洒物をぶちまける。
周りはソレを見ても、誰一人同情しない。
シャロロは眼に涙を貯めながら、自分を守護する筈の存在を、ロープの先に確かめようとする。
どちて、この可愛いぼくたんを守ってくれなかったんでしゅかっ!?という悲憤を込めて。
―――――――――ロープの先には何も無かった。
次々と移り変わる人の足元、持ち主を見失ったロープは力なく石畳に横たわるだけ。
時折、上空より侮蔑の唾が吐きかけられる、が焦点を失った眼は青く広い空を映す。
「……ぴっ………ぴぃぃぃにゃぁあぁぁぁぁあぁぁああぁあぁぁぁぁん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
自分の存在を確かめるように、喉を枯らさんばかりの大声を張り上げる。
まるで、世界に自分一人取り残された哀れな生き物のように。

949 名前: 領事館職員の週末、シャロロ前篇(11) 投稿日: 2004/03/21(日) 20:50 [ y4ZI2ybQ ]
道行く人達の鬱陶しげな顔に暗澹となる気持ちが抑えられなくなる。
他者から見れば私の顔は死人同然に青くなっているのであろう。自然と私の前に道が出来ていく。
その先には人混み激しい通りにも関わらず、ぽっかりとソムログ原野にあいたクレーターの様に開かれた土地があった。
そこには一匹の泣き喚く樽。
先程、委託樽に見せた虚勢は既になく、惨めに泣き濡れる小汚い獣がいるだけ。
私のゆったりとした重い足取りは次第に距離を詰めていく。
そして、遂に其処へと辿り着く。グラウンド・ゼロへと………。
爆心地中央の生体兵器は私の視線に気付かない。
尚も激しく、自分が可哀そうだ、と今の孤独な状況に酔いしれている。
「みゃぁぁぁぁぁん!!おにいしゃぁぁん!!おにいしゃぁぁぁん!!ぷぎゃぁぁぁぁあぁぁぁああぁあぁああん!!」
よくもまあ、ここまで泣けるものだ。ひどく冷めた気分でその光景を眺める。
もはや、シャロロを見ても何の感情も沸かない。ただひたすらに邪魔なだけであった。
指から抜け落ちたロープの先端を握る。シャロロは自分の頭を撫でてくれるであろう私の手を待っている。
しかし、私は振りかぶる。
肩の挙動限界ギリギリのところまで貯めた力を解き放つ。
ロープは撓り、その先端に結われた物は異変を察知する。だが、もう遅い。
「ぷにゃぁぁぁっ?」
間抜けな声を残し、残像もなく消え失せる。
「………………………みぎゅわぁんっっっっっ!!!」
その投擲物は放物線を描き、空間を仕切っていた頭上のアーチに派手な音を立ててて激突した。
壮麗なアーチに紅い花。周りからは拍手と喝采。
紅い花中央に飾られた酷く不恰好な物体が重力に抗いきれず、道路中央に落ちてくる。
ザッと人の波が割れ、そのラインは私に繋がる。
軽く会釈をして落下中の物体の一番掴みやすい場所、頭をワンハンドキャッチ。
「お見苦しい所をお見せしました。引き続き、お買い物をお楽しみください」
そう言って頭を下げる。シャロロは完全に気を失っているようだ。
クタッと萎びたラテーヌキャベツのような身体を地面に放り投げ、ロープで石畳の上を引き摺りまわす。
立ち去ろうとする私の背中に、惜しみない観衆の賞賛が浴びせられる。
気恥ずかしくなった私は顔を紅く染めながら、急いで人気の無い所へと走り出していた。

950 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/21(日) 22:05 [ 1Xp57DGo ]
壁に勢いよくぶつかっても
頭蓋を貫かれても元気に泣き叫んでる
究極生物シャロロage

951 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/21(日) 23:37 [ oCUpcN8w ]
>>938>>949
神様乙です!
シャロロの糞樽ぶり最高デシタ
この先の地獄も楽しみにしてます

952 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/22(月) 04:03 [ 57SnBs5k ]
最高です!神つぁま!
シャロロは「こいつもうホント殴りたいwwwww」って所まで細かい描写で積み上げて
くれたので、これから起こる事がとてもとてもすがすがしく、楽しみです!
シャロロ後編期待しております!

953 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/22(月) 11:35 [ TXwTtVFQ ]
ちなみにハンマー投げじゃないか?
無粋で申し訳ない。

954 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/22(月) 15:39 [ W/.SqjCQ ]
誉めるのはいいと思うけど
あんま神扱いしないほうが・・
なんか自作自演に見えてしまう

955 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/22(月) 16:07 [ ozN5c6n. ]
乙でした。
長かったけど読み応えありました。
なるべく近いうちに後編お願いします。

956 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/22(月) 18:35 [ fY0YpkHU ]
神様お疲れ様です!
毎度素晴らしい小説をありがとうございます!
前回から結構たっていたのでもう書かないのかもしれないと、
悲観していましたがこうして続きを見れてとても嬉しいです。
ここまで完璧な糞樽を書ける方はそうはいないことでしょう。
はやくシャロロの最後を看取りたい気持ちでいっぱいです。
そして糞樽以外には真摯な職員が最高に魅力的です。
次回も期待しております。
神様頑張って下さい。

957 名前: Antaru (5.RT3tQE) 投稿日: 2004/03/23(火) 12:18 [ udX7dt7o ]
       人
    |  (;゚ω゚) シュッシュッ ハァハァ     
    |  (ヽ♂彡    <タルタルぅぅぅ〜〜
   / ̄ 」 」

958 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/23(火) 18:42 [ kaWbgucs ]
餡樽キターーー(°∀°)ーーーッ!!



お久しぶりー('∇')ノシ

959 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/23(火) 19:13 [ BlXalb7. ]
収容所職員へ緊急業務通達

電波樽認定ナンバーOOXB「Antaru」の発生が確認された
各位発見次第、対処するよう

収容所対応マニュアル
電波樽は他用途には使用不可な為、発見次第『隔離後処分』

960 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/23(火) 19:48 [ v35brslk ]
>>959
つきあってられないので無視

961 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 01:02 [ bp8X9TYE ]
>>960
これを無視といえるのか?

962 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 09:05 [ 9tcPPP1Y ]
>>950
感想はいいから、板創れよな。
>>949
タルを助けるな駄文でいい内容が台無し…

963 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 11:48 [ AjkjgEXg ]
>962
お前偉そうだな。来なくて良いよ

964 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 12:53 [ 51iXu8WI ]
>>962

まずは後編を嫁。
話はそれからだ!

965 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 13:00 [ 9FOc94xg ]
>>962
板作れと……
今時板ですか? 春だなぁ。

966 名前: 950 投稿日: 2004/03/24(水) 13:04 [ f/3LtVI2 ]
*************************************
板作りました
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/i.cgi/game/9738/
*************************************

967 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 13:25 [ f/3LtVI2 ]
まあ冗談はいいとして、スレ進行も早くないので
980あたりまで1のテンプレを考えませんか?

↓リンク切れ補完済み。2chブラウザからなら直で飛べるはず。
前スレ集
神サイト
http://vectorserv.hp.infoseek.co.jp/tarutaru/
新・たるたる収容所3・5棟目
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1069312403/
新 たるたる収容所3棟目
http://hyakuyen.nce.buttobi.net/FF11log2/1063390678.html
新 たるたる収容所2棟目
http://hyakuyen.nce.buttobi.net/FF11log2/1057898779.html
新 たるたる収容所1棟目
http://hyakuyen.nce.buttobi.net/FF11log/1048828318.html
真・たるたる収容所2棟目
http://mst.s1.xrea.com/test/read.cgi/kako/043599753/
新・たるたる収容所
http://mst.s1.xrea.com/test/read.cgi/kako/034861877/
【寺好き】たるたる収容所 第4棟【卍?】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1033/10336/1033689373.html
【グリーン】たるたる収容所 第3棟【マイル】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1032/10328/1032882109.html
【冷たい】たるたる収容所 第2棟【地下牢】
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1029/10295/1029582619.html
タルタル収容所
http://yasai.2ch.net/ogame/kako/1024/10245/1024566960.html

968 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/24(水) 21:37 [ .MBj/TFc ]
>>962
板じゃなくてスレじゃないの?(プゲラ

969 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 01:46 [ obTEMtfU ]
しかしこうして歴代スレみると収容所も結構多いよな。

970 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 03:53 [ E/3EGcYc ]
>>966
まだあったのかwwwwwwwwwwww

971 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 08:47 [ Ctv/mVN2 ]
とりあえず収容所の世界観の漫画が欲しい
それか画像が欲しい
どこかにないかな?

972 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 17:29 [ KU0XPJVQ ]
たるたる収容所専用板があったらいいな〜とか?
>>971 確か画像の掲示板ポイのがあったけど、
最近面白い画像は出てないな…昔は神が降臨してましたよ

973 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 17:43 [ Ctv/mVN2 ]
ほうほう

974 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 18:14 [ LYEjrZvc ]
>>971
漫画化されることは有り得ない

975 名前: エルメスF4 投稿日: 2004/03/25(木) 18:27 [ 7aq4FPaQ ]
ここに新たるたる収容所 4棟目(通算12棟目)の設立を宣言する!
驚異的繁殖力でヴァナにはびこる害獣どもよ、
人間の幼児に擬態し、人間を欺く卑劣な家畜共よ。
「ぼく達は可愛いタルwヒュムメスになでなでして欲しいタルw」
たわけが!貴様等にふさわしいのは私のハイヒール電気アンマであろう!

尚ここはネタスレであり、私怨、タルタルを使用しているPLへの叩き、晒し行為は
激しく禁止する。このようなことを行う不届き者は収容するにも値しないゴミである。
したがって必ず放置し、この板の管理人殿に報告及び削除依頼を出すこと。


考えてみた。つうか960でもいいから次スレよろ。

976 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 19:07 [ KnX1nDB6 ]
よし立ててくる

977 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/25(木) 20:09 [ Dho0A.9w ]
新・たるたる収容所4棟目
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/6493/1080209313/

978 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/29(月) 12:40 [ QjOwvv3w ]
>>976
スレ立て乙〜

979 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/31(水) 01:15 [ Nvc.iXH2 ]
梅梅

980 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/03/31(水) 01:48 [ xiU3hb/g ]
(・ω・)

981 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/01(木) 16:25 [ nbwNQsCY ]
       人
    |  (;゚ω゚) シュッシュッ ハァハァ     
    |  (ヽ♂彡    <タルタルぅぅぅ〜〜
   / ̄ 」 」

982 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/01(木) 16:25 [ nbwNQsCY ]
       人
    |  (;゚ω゚) シュッシュッ ハァハァ     
    |  (ヽ♂彡    <タルタルぅぅぅ〜〜
   / ̄ 」 」

983 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/01(木) 18:51 [ IbrH8dGE ]
       人
    |  (;゚ω゚) シュッシュッ ハァハァ     
    |  (ヽ♂彡    <タルタルぅぅぅ〜〜
   / ̄ 」 」

984 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 09:11 [ SnDkKBrg ]
んじゃまぁ埋めるか

985 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 11:55 [ VJRXkcmg ]
タルタルが生き埋めにされてるAA↓

986 名前: さがしてきたぞ 投稿日: 2004/04/22(木) 19:19 [ SnDkKBrg ]
砂かけれ!!

(っ`▽´)っ=<⊃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  (>ω<)    | ̄ ̄ ̄ ̄
       ヽ(゚ω゚;)(・ω・;)ノ

987 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 21:26 [ SnDkKBrg ]
うめる

988 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 21:57 [ SnDkKBrg ]
またうめる

989 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 23:09 [ 8e8HW1p2 ]
   ______________
   |\________|___|__/|
   |  |    /____\. |  |
   |  |    ゚̄" ,,,,. "゚ ̄ |  |
   |  |   _/          ヽ |  |
   |  | /;'    /""ヽ   ヽ. .|__
   |. / :i   ノ   ゙:、   iヽ ||△|
   |(,,,.-ーi,,,,/__,..--、_ \,,,ノi | ||▽|
   |  |  | ~""     ゙゙゙゙~  |:l |  ̄
   | ∧ ∧ ゴ、ゴルァ!  . _ノノ |
   | (,,゚Д゚),i`ー-、.,_______,..-ーフj|.|
   |.(つ⊂)、   |___|  ノμ |
   | _)__(__( ヽ,,,,,,,,八,,,,,,,,/ |  |
   |∠三三:三三 三三:三三\|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

990 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/22(木) 23:10 [ VJRXkcmg ]
>>986
GJ!
ume

991 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:13 [ XZyJWIs2 ]
とりあえずコノスレ埋めるか

992 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:25 [ 6l5e8Fns ]
だな。収容所を削除されるわけにはいかない。
樽はどうでもいいがな

993 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:33 [ z1NvLUJw ]
ume

994 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:44 [ evEUuyCY ]
なんだかよく解らないけどここにタルタル置いていきますね

    ※ シュー--- 
    人
  (;;;゚ ω゜)ヒィィィダレカケシテー
 ├-─-┤
 ├-─-┤
 └-─-┘

995 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:52 [ evEUuyCY ]
これでどうガルか     
          (゜皿゜ )
    ドス-ン!!  (⊃  ⊂ノ   ドス-ン!!  
           |   ) )>
       (   ( ( (_)  ヽヾ 
 ピギャーー!!!( ,,,,,,(_)    ) )
      ⊂(tωt`⊂⌒つ

996 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:55 [ evEUuyCY ]
 (# ゚皿゚) ウシャー!!!
(((  つ(;>Д<) イクーーー!!
 ))) )(⌒つ つ
 〈_) _)

997 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:56 [ evEUuyCY ]
   人
 (* ゚∀゚)  人
(((  つ(*>д<) ありがとうタルーちょっと快感になってきたタル
 ))) )(⌒つ つ
 〈_) _)

998 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:56 [ evEUuyCY ]
   人   そうかい! そいつはよかっ………… ウッッ!!
 (; ゚ω゚)  人
 (  つ(* ゚∀゚) デテルッ!!
  ) )(⌒つ つ
 〈_) _)

999 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 00:58 [ evEUuyCY ]
ということで手段かまわずUME。んで依頼はどうやるんだ?

オレハヤリカタシラナイyp

1000 名前: (・ω・) 投稿日: 2004/04/23(金) 01:02 [ evEUuyCY ]
 _,.-.^~^-,.
           ,-~      ~-、
         /          ヽ
         i  'i, 'i,   ノ ノ   i
       __l /^'ー-ヽ._.ノ-‐'^~i i__
     ヽ.,____l l  ○    ○  l l___ノ  (゚д゚)なんタルことタル
         'i, .i.●  ▲  ●,i i
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