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ラグナ失恋スレ第5話
680
:
名無しさん@恋愛中
:2013/05/30(木) 02:52:31 ID:???
こんなスレがあったんだな。つらつら読んでいたら昔を思い出したので、せっかくなので少しだけ。
もう引退して遠い昔のことだが。
その人は小さなギルドのマスターで、ギルメンの前ではいつもどこか風変わりながさつな男っぽい
キャラを演じてたけど、さりげない優しさが伝わってきて、私はそんな彼女のことが好きだった。
私はギルドの補佐役だったが、ギルドの相談事で二人きりになったときに見せる彼女の素顔は
生真面目で思いやりのある、しかし線が細くて、ふとしたことで壊れてしまいそうな儚さを併せ持っていた。
とるにたらない悩みや愚痴を深夜まで聞かされてうんざりすることもあったが、今思えばまんざらでもなかったのだと思う。
二人きりのときはいい雰囲気になることもあったが、どちらからともなくはぐらかすような、
友達以上だが相方とは呼べない関係が長く続いていた。
一度だけ、私たちは相方ではないの?と聞かれたことがあるが、曖昧に答えてはぐらかした。
好意は抱いていたがそのような関係は望んでいなかったし、ぬるま湯のような関係が居心地がよかった。
好意を寄せられていることにちょっとした優越感があったし、その後も特に何も変わらなかった。
そんな日々がずっと続くと思っていたんだ。
あるとき彼女が臨公のトラブルで晒された。彼女ひとりが一方的に悪者にされ、ギルド全体が
謂れなき誹謗中傷と好奇の目に晒された。間が悪くログインできなかった私は、責任を感じて引退をきめた
彼女の最期の様子とギルメンへ向けられた謝罪の言葉を伝え聞いただけだった。
待っていたら、もしかしたら‥
だが、月日だけが虚しく過ぎていき、やがて私は引退した。
彼女と出会って一緒に過ごした時間より、待っていた時間の方が長くなっていたかもしれない。
今はもう思い出すこともあまりなくなったが、思い出せば今でも悔いが残っている。
失恋とは少し違うかもしれないが。
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