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ブレグラーンの歴史
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名前:
安藤 昌季
投稿日: 2004/01/29(木) 22:14
●〈星王の章〉
「──そこには星があった。原初の星は青い海を湛え、大地は緑が芽吹こうとしていた。けれども、そこには精神を持ち、それによって地上を支配できる人間はまだいなかった。
あるとき、星に〈龍〉の形をした“世界”が降り立った。“世界”を体現せし〈龍〉は“ブレグラーン”という名を持つ〈龍王〉に従っていた。
〈龍王〉は『太陽』と『月』が重なった日に〈創造の吐息〉を吐いた。放たれたその息は蒼空に〈風〉を呼び、〈水〉に波打つことを教え、そしてまだ幼い命に〈火〉を灯した。その〈火〉は、この星の者たちに〈心〉を吹き込んだ。
〈龍王〉が息吹を吐くごとに、世界は“想力”に満ちていった。世界に満ちた“想力”は〈精霊〉となった。大いなる創造を行った〈龍王〉は〈龍魂〉を星に宿し、深い眠りについた。〈龍王〉の魂が宿った〈大地〉は力に満ち、その創造の力は〈生命樹〉となって星を満たした。
〈生命樹〉の種子は芽を吹き、さらに多くの命が生まれた。命は幾倍にも増えて地上を満たした。
〈龍王〉が〈創造の息吹〉を吹き、眠りについたころ、〈龍〉と〈龍人〉は〈語り継ぐ者〉が描いた世界図を元に、“文明”を創造していた。
石を彫りだして削り、粘土から煉瓦を焼き、森の木々から角材を作った。動物や恐竜たちを軛につなぎ、航海のための船や帆を作った。数の数え方と文字を考案し、花に満たされた春や、果実の豊かな夏の営みを記録していった。
この最初の文明──〈龍王文明〉は繁栄した。千年の平穏の中で〈龍人技師〉による建築が行われ、〈龍〉の〈塒〉を飾る居城が世界中に建築された。天空や海底すら、その例外ではなかった。
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