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改訂版投下用スレッド

307閉会式'07:2007/11/04(日) 17:11:34
「さあ、それでは逃げ手の方々の表彰に戻りましょう。
 続いては第六位、リサ・ヴィクセンさんです」
「Hi!」
 秋子に名を呼ばれ、軽い足取りで壇上にひょいと上がるのは地獄の雌狐、リサ・ヴィクセン。
「入賞おめでとうございます」
「ありがとうございます。ただ、私としてはちょっと不本意な順位ではあるけど、ね」
「大会中、主催側の間でもリサさんは非常に高く評価されていました。
 一般人の身ながら、しかも単独行動でここまで食い込めたのは素晴らしい結果といえるでしょう」
 褒めちぎる秋子さんだが、リサは
「そんなことはありません。私も何人もの人に助けられ、協力してここまで来れたのです。
 けして独りの力ではありません」
 と答えながらかぶりを振った。

「ケッ、よく言うぜあのアマ」
 それを聞いて漏らすのは御堂。コップの中身を一息に飲み干しながら毒づく。
「俺を二度も出し抜いときながら謙遜たぁ、いい度胸だ」
 いっそのこと勝ち誇ってくれれば素直に反感ももてたのだが、ああも優等生な回答をされては反応に困る。
「やるもんだぜ。”この時代”の裏家業の連中もな……」

「……………………」
 一方、”この時代の裏家業”のナンバーワンであるナスティボーイ。
「……なんてーかな……」
 壇上のリサと、少し離れた場所で同じような雰囲気の連中とつるんでいる蝉丸と、
 料理に舌鼓を打っている結花を見比べて…………
「…………はあ」
 少しイヤンな記憶をフラッシュバックし、いくらか鬱になった。


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