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FFDQかっこいい男コンテスト 〜ドラゴンクエスト4部門〜

245告白 5/5:2012/01/31(火) 22:30:43
 以上が、クリフトの話だった。ああ、台詞部分は僕の回想も入ってるよ。さすがに自分がどんな喘ぎ声を出したのか、クリフトは知らないだろうし。
 クリフトの事は最初、ベッドの上で高熱にうなされているところを見た時から抱いてしまいたいと思っていた。エロいんだよな。色白神官が汗を浮かべて苦しんでるんだもん。
熱に浮かされ涙目で焦点も合わずに空間を見上げている姿にゾクゾクしたんだよね。
死なせるには惜しいと思って必死に薬を探したよ。本当に見つかってよかった。復活後に気恥ずかしげに礼を言ってくるところも儚げで可愛かった。病み上がりでまだフラフラしてるのに自分の病を治すのに結構な人数が巻き込まれたことを知って恐縮しまくって、馬車の外を率先して歩いてた。
だから宿屋でも疲れきってベッドに横になったら即行に静かな寝息を立てて寝てしまう。最初は本当に息してるのか不安で彼のベッドを覗き込んだだけだったんだ。何も知らず眠っているクリフトを見ていて、実はその時から色々身体に触ってたんだけどね。
 ある日、どうしても自分がこんな目に遭ってることに気付いたらどんな反応示すんだろう、と思ってわざと身体を抱き起こしてみたんだ。僕の気持ちに気付いてないクリフトの反応は、彼自身が話したとおりだ。面白くてどんどんエスカレートしちゃった訳だけど。

 マーニャはクリフトが止めようとしてるのに、2つのワイングラスを再び満たす。マーニャが美味しそうにワインを飲むのを見て、クリフトは渋々という調子で再度ワインに口をつけた。
「で、勇者クンの行動をやめさせて欲しいわけ?」
 マーニャがチラリとクローゼットに視線を走らせる。クリフトは以外にも「いえ、それは…」と言葉を濁した。
「え、続けてもいいの?もっとエスカレートするわよ。あのバカは。」
「いや、でも、彼は私の体に触ることで癒されていらっしゃるわけでしょう。私などよりも重責にあるわけですから、これくらいは…。」
「そりゃあ、さぞや、癒されて、いらっしゃるでしょうけどね…。」
 マーニャは含み笑いをして答える。

「んじゃクリフトちゃんはずっと我慢していくの?」
「昨夜は驚きました。正直、羞恥で死にそうでした。でも、私が勇者さんに身構えてしまったから、機嫌を損ねられたのかも知れませんし、
 特に抵抗しなければ、ひどいことはされないのではないか、と思ったんですが。」
「されるわよ。続き、今度は間違いなくされるから。羞恥で死ぬどころか、体が死にそうになるわよ。」
 余計な事言うなよ、マーニャ!ほら、クリフトが青ざめていくじゃないか。クリフトは緊張してきたのか、今度も一気にワインを煽った。
「続きって、何ですか。あの、我々は男同士ですし、身体を触る以上のことはできないでしょう?」
 一縷の望みを求めて、クリフトはすがるようにマーニャに教えを請う。しかしマーニャは
「できるわよ。ここがあるでしょ。」
と椅子に腰掛けているクリフトに近付き、ぽんと彼のおしりを叩いた。クリフトはきょとんと自分の腰を見つめていたが、やがて「あぁぁっ…!」と勢い良く立ち上がる。
そして酔いが一気に回ったらしく、ふらついてドン、とクローゼットにもたれかかってきた。こちらにもたれ掛かったまま、
「そんな…知りませんでした…!」と搾り出すように呟く。

「いや、でもっ…このこと、年若い勇者さんはご存知無いかも知れません。」
「知ってるわよ。私、教えた事あるもん。まさか実践する気だったとは思わなかったけど。」

 クリフトは卒倒しかねないくらい青ざめきって、ショックからか足がガクン、と折れて倒れそうになった。僕は慌ててクローゼットから飛び出し、彼の上腕を抱える。
「ゆっ、勇者さん!?」
 僕の登場でこれ以上ないくらい衝撃を受けたのだろう。酒のせいもあってか、クリフトはもう自力で立てなくなっていた。倒れないように後ろから抱きとめている僕の方を
まるで見ずに、クリフトはなんと気を失ってしまった。目から涙がこぼれているのが痛々しくも可愛らしい。マーニャはクリフトを抱き上げた僕をワインを飲みながら見上げた。

「あんまり苛めなさんな。可愛そうに現実逃避しちゃったじゃないの。」
「ワイン飲ませすぎなんだよ。酒の匂いで酔っ払うくらいの下戸なの知ってるくせに。」
「あんまり真っ白だと苛めたくなるのよねぇ。新雪の上に足跡を付けたくなるみたいなもんかしら。」
 僕には苛めるな、と言っといて良く言うよ。僕は肩をすくめた。

「部屋に連れて帰るよ。本当に昨日の続きから始めてやる。」
「協力する気は無かったんだけどね。まぁ、クリフトにはいい社会勉強でしょ。大いに悩んでもらいましょ。」

 肩をすくめるマーニャを背にして僕はそのまま部屋を出た。
 愛しい人を抱きかかえて。


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