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灰羽連盟SSスレ

68カナの時計 </b><font color=#FF0000>(yKdeBUHM)</font><b>:2003/12/23(火) 16:21
続きを付けてみました。(67承前)

                    *                    *

「…それから、ダイの里帰りの時に、 廃工場の子、名前はミドリって言うんだけれど、その子とね…」
ラッカの話は続いている。

西の森から、空に昇って行く光.。その光は、今までの全ての出来事を浄化してゆく光のように思われたのだけれど…


日が経つにつれ、やはり考えてしまう。


私は、もっと強く、レキに呼びかけていなければならなかったのでは?
もっと、レキの心の真実を、求め続けていなければならなかったのでは? 

川を挟んで、ずっと長い間、気持ちを伝えたがっていた二人。 ラッカは、ここに来て一年にもならない。
「…それで、過ぎ越しの祭りの日に、レキのためにって、ヒョコさんにお願いして…」


日が経つにつれ、やはり考えてしまう。


なぜ、レキが話をはぐらかす毎に、押して聞いてみなかったのだろう。
私が何もしなかったから、レキの苦しみはこんなにも永引いてしまったのでは?
最初の日、勇気を出して私から一歩を踏み出していれば?

今となっては、もう解らないことなのだけれど。

〜私の知らないレキは、どんな人間だったのだろう。それを知っている人がいる。
それに、これは私たちがやり残したことなのかもしれない。

「…ねえ、廃工場の子たちと集まって、一回話してみたいわね。 〜いい機会かもしれない。」

「そうだね」 「…う〜ん、いきなり招待っていうのもなんだし〜街で顔合わせに集まってみようよ」
「賛成!」 「“かるちぇ”あたりがいいかな…いつ席取れるか聞いてみよう」
「男子禁制?」 「別にいいじゃん」 「あっちの都合とかも聞いてこなくちゃね…誰が行こうか?」

「…私が行くわ。今度、図書館の帰りにでも寄ってみる。 ラッカ、一緒にお願いね。」
「…はぁい…」
「じゃあよろしく〜。ヒョコっていう奴は絶対出席な。でなきゃ楽しくない」
「そ、そんなあああ〜」


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