【華の帝都に】大帝国劇場の屋根の上【浪漫の嵐】

137：影山サキ ◆oez7Zsuiko：2011/03/10(木) 23:53:35: >>136（隠密諜報部隊月組隊長）
ねぇ、ご存じかしら、加山さん？
幻と言うのはネ、現実と信じている間は現実と全く変わりないものなのヨ？
でも･･･ま、逆に言えばそう信じる限り、私は現実で居られると言う事でもあるわネ。
どのように疑わしくとも、信じる限り、主観としてそれは疑いない。
フフ、夢も現も面白いものね。

さて、この私は現実なのかしら？
それとも現実と信じられているだけの幻なのかしら？

だから、全てはご覧の皆さんの意思ひとつ･･･という事。
もっとも、既に用済みになってしまった身ではただの茶番なのだけど･･･

＞「藤袴」の花束
アラ、私に花束だなんて、どういう風の吹きまわし？
飾る場所もないのに･･･そうネ、じゃ花一輪だけ頂戴しようかしら。
私の思い出の中にある優しさなんて、この一輪分ほどしかないし、
そして、それが私には相応でしょ？
それだけの事をしてきた自覚はあるワ。

？
ラチェット？
紐育の副司令が私に花束を？なんで？

･･･加山さん、私の知らない何かを知っているのネ？
興味をつついて何か調べさせようというわけ？

＞このまま君だけを奪い去りたいと思っているんだが
さて。

意味が分かりかねるわネ。
奪うも何も拠り所の無い幻のような女をどうしようと言うの？

･･････。

･･･ああ。

･･･そろそろ殺して下さると、そういう意味？
今さら私を消してどうなるものとも思えないけど、
まぁ、たしかに余計な事を知っている人間を残しておくのはあまり望ましくないでしょうし、
そういう都合も分からないではないわネ。

別にいいわヨ？
どうせ、あの時消えていたはずの命だもの。
影の中でひっそりと消えるのも悪くはないワ。

ただ、誰の都合で消されるのか位は知った上で行きたいわネ。
もし、そうだというなら･･･餞別と思って答えでくださる、加山雄一？

誰の･･･指示なのかを。

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