【華の帝都に】大帝国劇場の屋根の上【浪漫の嵐】

10：影山サキ ◆oez7Zsuiko：2007/04/24(火) 08:10:02: >>9（過去）
フッ･･･
･･･痛いところを突くわネ。

そりゃ、完全にはふっきれないワ。
私は未練がましい女だから･･･。
でもネ、あれから色々考えて･･･それで、思ったのヨ。
過去を抱えたままでも、生き方を変えることはできるかもしれないって。

水狐の私は誇りを持って死んでいった。
･･･サキの私はそれを看取って生きていく。

それはあまりに我侭で、過去にして来た事を思えば、
とても許されるような事じゃないケド･･･
･･･その内のいくつかだけでも償ってみようかなって･･･そう思ったのヨ。
もっとも、米田さんにその話をしたら笑われたけどネ。

「バーカ、敵味方だったんだからありゃあ当たりめえだろう。
　許すも許さねえもねえよ。すくなくとも俺は、な。
　そんな事よりよ、せっかく隠居のとこに顔出したんだ。
　寂しい老人の花見の酒の酌くらいしていってくれるんだろうな？」

バカと言われて嬉しいなんて思ったのは･･･多分生まれてはじめての経験だワ。

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