したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ヲ勧めの映画ヲ紹介しるょ・・・よ?

83未知:2004/11/22(月) 01:42 ID:o7SXZ6fs
ハウルの動く城

公開日に一日遅ればせながらハウルの動く城を見てきた。
前情報としては
主人公の少女が老婆に変えられてしまう。
魔法使いハウルの家である動く城が登場する。
木村拓哉がハウルの声を当てている。
美輪明宏が悪役の魔女の声を当てている。
といった程度だった。
木村拓哉の実写での演技は持ち味か技量不足かは別にして
なにかボソボソ喋り気怠い感じの演技しかしないというような印象を持っていたが、この映画にでは
ハッキリ言って俳優より声優に鞍替えした方が良いのではないかと思うほどなかなかの上手さだった。
それよりも気になったのは主人公ソフィー役の倍賞千恵子の声だった。
10代の少女と90代の老婆の両方のセリフを50代後半の彼女が当てたために
冒頭で少女のときのソフィーが登場したときは妙に落ち着きがあると言う印象だった。
そして老婆になってからは俄然元気になり声も生き生きしている。
少女のときの声はあまり大きく演技すると不自然に聞こえてしまうのだろうから仕方ないといえば仕方ないが。
当然老婆の元気さはこの映画のウリの一つであろうが結局恋愛面で感情移入の対象になるのは少女のときのソフィーなので
どうも老婆と少女のギャップが埋められないという人にはなかなか入り込めないかも知れない。
美輪明宏についてはもう何も文句はない。彼のために作られたようなキャラクターであった。
ストーリーに関していえば展開に無理矢理なところが垣間見えた。
ソフィーの恋心、荒地の魔女の変わり身、カカシのカブの行動など(他にもあら探しをすればまだまだあるが止めておく。)
もうちょっと詳しく描いてもいいのではないかという場面が幾つか見受けられた。
しかし他の場面を削ってしまうと、それはそれで違う要素が欠けてしまったであろうと思う。
宮崎監督はこの部分を世界観と人物のキャラクターでカバーしようとしていたのであろう。
カバーできていたかは何とも言えないがその点はかなり素晴らしいかったと思う。
登場人物はみんな多くの表情を持っており、彼らの言動、行動に飽きさせられることはなかったし
城や街なども彼らを上手く共存させるように繊細に描かれていた。
最後に言わせてもらえばこの作品が宮崎駿によって映画化されて良かったと思っている。
最近のシュールな日本アニメのスタッフではこう純粋にはこのファンタジー作品を制作できなかっただろう。
叶うならこの映画で表に描かれていない部分を宮崎駿に追加させた4時間ほどの作品を見たいものだ。


物語 65
構成 55
設定 80
人物 85
映像 65

総評 70/100


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板