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『ハムスター』の寸評依頼

2カイリ:2005/11/28(月) 23:45:43
このサイズの作品を書こうとする意識と、短い中に自分らしさを表現しようと
していると感じられる姿勢には好感が持てます。

ただ、現時点ではこのサイズに作品を落とし込むことが上手く出来ていない
印象が強いです。

まず、主人公の気持ちの流れが描写不足で、なぜあの結末にたどり着いたのか
掴みかねます。
すくなくとも、なぜ彼女の事を密かに気に入っていたのか、その理由については
きっちりと書いておく必要があったのではないでしょうか。
確かに、回想部分での彼女の描写に好意的な表現が幾つか使われていますが
それと同じくらい、彼女にたいしてネガティブともとれる感情を持っていることが
書かれているせいで、主人公が自分よりも幼い少女を持て余しながらも
一人の人間として好意的に評していると読者に思い込ませるだけの表現には
なっていません。
そこがもう少しきっちり書かれていれば、もう少し読後感も変わったと思います。

ハムスターの冬眠の話に彼女の現在を照らし合わせる結末は、一見上手く機能している
ように感じますが、書きたいと思っていることが何処なのかが、ぶれてしまっている
(作者はぶれていないと思っていても、読者がぶれてうけとってしまう)所為で
主人公が納得する為だけの(読者の納得とは無関係な)理屈のように感じられてしまうのは
勿体無いというほかありません。

書きたかったことは何なのでしょう?
読者に一番伝えたかった事は?
それが、ぶれているように感じられることは実に残念です。

次に、これは細かなことかもしれませんが、読点の入れ方が気になります。
意図的に刻んでいるのであれば良いのですが、そうではないように感じます。
もう少し文のリズムを意識すると、より整理された文章になると思います。

短い作品を書くには、ある程度のテクニックが必要になります。
不要なものを限界まで削ぎ落とし、且つ読めるものを書くというのは
簡単な事ではありません。
伝えたいことを明確にし、きっちりとプロットを立て、最高の構成で書き上げる。
その為の努力を惜しまないで下さい。
その努力がテクニックを習得させ、作品をレベルアップさせることにつながります。

せっかく、読者の興味をひくに足る作品を考えつく力があるのですから
今後はその見せ方、語り方をよりいっそう研究してよい作品を書いてください。


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