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「虹の向こう-第一話-」の寸評依頼

7カイリ:2005/12/07(水) 01:59:25
何度もお手数をおかけして申し訳ありませんでした。
依頼確認できましたので、寸評させていただきます。

まず、一番に気になったのはシーンチェンジの拙さです。
読者に何の先行情報もない状況で、誰のことを書いているのか判りにくい文章の書き方は
はっきり言って誉められたものではありません。

時系列やその場の人物が誰なのかが曖昧なのもさることながら、
一つの大きな段落と思える中に一人称と三人称での表現が混在していたりして
読者に無用な混乱をまねいてしまっています。

厳しい言い方になるのですが、そういった時間の流れや人物の状況を
読者に伝えようという意識を持って、文章を書いたとはとても思えないのです。

まず、頭の中にあるストーリーを書く。
それが小説を書く第一歩だとするならば
自分以外の人間に伝える為に書くというのは、その第一歩の先に延々を続く小説を書くという行為の
本筋であると言えます。

書けば勝手に伝わるのではなく、伝わるように書かなければ伝わらないのです。
その事を今一度意識して、作品を何度も読み返して見てください。
そうすれば、自分の拙さが判ってくると思います。

次に、情報の出し方が気になります。
どうにも後出しっぽい書き方が多いのです。
学校が私服通学だと言う事が、優希の服装描写の後にある事。
超マンモス校で成績順にクラス分けされている全寮制の学校だ(さらに言うなら中学部と高等部がある)と言う事。
屋上への扉のそばに古い自転車や壊れた机などが置いてある事といった説明。
人物描写では、思い出したように由稀斗がフランス人の母を持ち金髪碧眼
(実際はブルーグレーですが)だと書かれる事等、冒頭の教師でさえ白髪混じりの金縁眼鏡と、
髪と目についての描写があるのに(優希、倭の二人も外見が最初に描写される所では、
髪と目の色については書かれてました)由稀斗の初登場での描写は髪が男にしては長いと書かれるだけです。
映像として頭に思い浮かべてみても、金髪で目が青いというのは一番に描写するべきです。
その理由としてフランス人の母がいるという事まで、予め明かす必要はないと思いますが、
あきらかに目に付く描写を後回しにするというのは、あまり良い書き方とは思えません。

こう言う情報の出し方は上手くやらないと、ご都合主義ととられかねません。
もちろん全ての小説は作者の都合で設定が作られるのですが、それをそう感じさせない工夫が必要なのです。

また、そういった説明が地の文に寄りすぎているのも気になります。
セリフで説明するという選択肢もありますので、そのバランスを考える事も必要だと思います。

この話がどれくらいの長さでどう言う展開になるのか、この段階ではわかりませんが
様々なことに注意をはらって、読みやすく読みごたえのある作品にしてください。


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