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「遺書」の寸評依頼

1寸評依頼人:2004/12/26(日) 20:02
燃料投下。

【タイトル】遺書
【ジャンル】おそらく青春もの。
【長さ】txtファイルで 18KB前後。かなりの短編。
【作品URL】
 ttp://members.at.infoseek.co.jp/ryuou109/isyo.htm
広告つきサーバでまことに申し訳ない。

酷評大歓迎です。

今年の7月だか8月だかに、とある事件の報道を見てて思い浮かんだ作品です。
テーマは、「サクっと読んでサクっと感動」
なんですが、文の出だしがアレなんで惹き込みが弱いかもしれません。

個人的に気になるところは、
1)手紙の部分の口語文体がいわゆる「東京弁(?)」なんで、関西のかたは
いらぬ生理的嫌悪感を抱くおそれがあるそうです。

2)(笑)なんてものまで付随しています。これもお叱りが来る可能性大ですが、
あれこれ悩んだ末、つけることにしました。

上2点の是非についてもなにかご意見いただけるとこれ幸い。

あと、実はこの作品、とある投稿サイトにも載せたんですが、
そのサイトさんのほうで特に転載を禁じているわけではないみたいですし、
まあ再利用しても大丈夫かな、と判断させていただきました。

ちょっと大人な人にも楽しんでもらえればいいな、と思います。
それでは、よろしくお願いしたします。

2カイリ:2005/01/01(土) 03:24
まず、書き込みにある二点について。

口語文の文体についてですが、関西圏の人間が生理的嫌悪感を抱くというのは
考えすぎだと思います。
例え、そう言った問題があるとしても、口語文にこだわるのであれば、
それは背負ってしかるべきリスクとして扱うべきでしょう。

(笑)の使用に関してですが、今回の場合、
作品中の手紙の中で使用しているという形であるので、それはそれでアリだと判断しました。
ご自身も自覚して使っておられるようですし、作法として云々というよりも、
こう言った事は前述の口語表現同様、リスクを覚悟しているか否かが問題だと思いますので、
今後も覚悟を決めてお使いください。

以下は内容についてです。

所謂「ちょっといい話」という感じにしたかったと言う事でしょうか。
作者さん自身のジャンル分けもそういった位置付けのようですが、
こういった類の作品は、良くも悪くもありふれていますから、
他の似たような作品といかに差をつけるかと言う事に
もう少し意識を払ったほうが良いと思います。
ありふれている作品であるからこそ、そう言った作品を書く醍醐味というものも
確かに存在します。
その醍醐味を味わう為にも、思いついた話を勢いに任せてそのまま書くのではなく、
もっとも効果的に読ませる方法を考えて書くと言う事が重要だと思います。
そういった配慮がなされていたかという意味においては、
今のままでは不十分であると思います。

まず、ストーリーの展開として最初に遺書で経緯を説明してというのはわかりますが、
ストーリー全体のボリュームから考えても、この量を一気にと言うのは
少々前がかりすぎているのではないでしょうか。
遺書の内容を前半と後半に分けて読ませるなど、工夫すれば印象はかなり変わります。
これは遺書からはじまる話なのですから、それの読ませ方には細心の注意を払って
損はないです。
ストレートに全部を読ませるというのも手段の一つですが、読み手の気をもませるというのも
同じく手段です。
今の形では、遺書を書いた「貴雄」が結末で死んでしまうのか、それとも踏みとどまるのか
という部分に読み手が興味をしめしにくいと思います。確かにそういった事は
この物語の軸ではないですが、軸ではない部分を中軸のように見せることで、
読み手が揺さぶられる感情というものもあります。
さくっと読めてさくっと感動という立ち位置の作品を目指すのなら、そういった演出を
意識する事も必要だと思います。

後半について。
まず母親の描写不足が気になります。
前述の「貴雄」の死に興味が示せないという事にもかかっているのですが、
遺書を残して失踪した息子をもつ母親や家族の生活というものが
もっとリアルに描写してあれば良かったのではないでしょうか。
また、彼女が物語のキーパーソンであるケンゴについて、何も思いを巡らせていない事も
気になりました。
遺書の中で語られる貴雄から見たケンゴ像と、息子の友人としてケンゴを見た彼女の中での
ケンゴ像は違う筈ですし、ストーリー上、ケンゴの死は重要な位置付けなのですから、
その時のことを母親に回想させないというのは、勿体無いと思います。

結末への運びが再び主人公の手紙での説明と言うのはパターンとしてありだと思いますが、
前半の遺書に比べて展開を急ぎすぎてしまった感じがします。
結びの部分については、読者の感情移入先を何処に据えるかをしっかりと意識して
書き上げれば、締めくくり方も読後の印象ももっと変わっていたと思えるだけに惜しい気がします。

総じて、ひと工夫足りないという言葉に尽きてしまうのですが、
ストーリーの見せ方・読ませ方を意識する為にプロットの段階で急がない作品作りを
していっていただければとより良いものが書けるのではないでしょうか。

3カイリ:2005/01/01(土) 03:33
最終行
×とより良いもの
○より良いもの


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