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長編、長文支援スレ3

1名無しさん:2003/10/11(土) 22:26
巨大AAや長めのSS等等の投下にご利用ください。

前スレ
長編、長文支援スレ
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/computer/7571/1064414148/

61</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 02:08
 なんて言葉を返したらいいか、分からない。
 王宮という温室の中で、大切に育てられた為だろうか。
 私は、一種の修羅場に対処する術を全く知らず、ただ呆然と、立ち尽すことしか
できなかった。

 暫く、無言の時が過ぎた後――
「王女さま 」
 ばあやは私を見つめたまま、微笑を浮かべた。
「御耳が汚れていましてよ」
「えっ」
 思いもかけない言葉に、反応できない。
 ばあやは、呆然としている少女に構うことなく、くるりと身体を反転させると、
軽やかな足取りで遠ざかり、部屋の奥の引き出しを開いて、中から耳掻きを
取り出した。
 それから、ベッドの上にすとんと腰を下ろすと、声をかける。
「お掃除させていただきますわ」
「そ、そうね」
 和解を求めてきた…… のだと思う。
 私は、素直に彼女の太腿の上に頭をのせた。

 ばあやの衣装越しに、温もりが伝わってくる。弾力のある太腿の感触は、
どんな枕よりも、しっくりとくる。

 さわっ……
 微かな音が鼓膜を揺らす。
 気がつくと、ばあやの左手が素早く動いて、私の髪をかきあげている。
「王女さま…… いつも可愛らしい御耳をされていますわね」
「耳に、可愛いも何もないんじゃない」
 あまのじゃくな私は、かわいくない返事をする。
「あらあら。最近は、お言葉まで小憎たらしくなられてしまいましたこと」
 からかうような口調でいうと、ばあやは、右手で摘んでいる耳掻きを、
ゆっくりと動かした。

62</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 02:09
「ひゃんっ! 」
 私は、妙に艶めいた声をあげた。無意識に、身体がびくんと動いてしまう。
「んんっ…… 」
 中の粘膜を撫でていく耳掻きの先端が動く度に、両肩が震える。
「王女様、動かないでくださいませ」
(そ、そんなこといわれても…… )
 それでも、中を掻きまわす刺激に耐えようと、スカートの端をぎゅっと掴み、
歯を食いしばる。

 だけど、駄目だ……
「はぅ…… ん 」
 こりこりと小さな音が鳴るたびに、私の身体は、釣り上げられた魚のように
跳ねてしまう。
 快感と苦痛がごちゃ混ぜになって、襲いかかってくる。
「ばあや…… もう、いやぁ…… 」
 息も絶え絶えになって許しを請うが、ばあやの指先は、無情にも動き続けていた。

63</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 02:10
 ふいに、刺激が過ぎ去ると同時に、頭上からはやけに冷静な声が聞こえてくる。
「お顔の位置を変えてくださいな」
(もう終わりなの…… )
 浅ましいとは思うけれど、これ以上の刺激を受けることができなくなった、
失望感が心の奥底にひろがってしまう。

(でも…… まだ半分残っているわ)
 私は、彼女には言えない、期待に胸を膨らませながら、身体を反転させた。
 今度は、お互いの顔が向き合う形になっている。
 少し顎を上げると、ばあやの愛嬌のある顔と、私よりも豊かな胸が、視界に
入ってくる。

「ばあや」
「どうなされました? 」
ばあやは、きょとんとした顔でみつめている。
「ばあやって、結構胸が大きいのね」

(さっきの仕返しよ)
 私は、意地悪く微笑んでみせる。
「王女様! 」
 期待通り、彼女の顔がみるみるうちに真っ赤に染まっていく。
「羨ましいわ」
 調子にのって追い討ちをかける。
「いい加減にしてくださいっ! 」

64</b><font color=#FF0000>(cwYYpqtk)</font><b>:2003/10/13(月) 02:11
 ぶんすか! といった感じで怒るばあやは、とても可愛らしい。
 もっとも、8つも年上である彼女にとって、失礼この上ない感想ではあるけれど。

 そんな彼女を見ていたら、たまらなくなって…… 心の底から笑い声を
あげてしまった。
「はしたないことは、おやめください! 」
 最初は、苦りきった顔で文句を言っていたけれど、腹をよじらせながら、
笑い続けている教え子の姿に、いい加減呆れてしまったのだろう。
 いつのまにか、彼女も顔をほころばせていた。

「もう、かないませんわ」
 息が苦しくなった王位継承者に向かって、ばあやは、溜息まじりの声をあげた。

 そして……
「さあ、残りの半分をやってしまいますわ」
と言って、私の顔を再び太腿の上に押し付けた。
 
 しかし、残念ながら、今度は密かな期待に反して、身悶えするような強い刺激は
訪れなかった。
「ん…… んんっ」
 外耳に微かに伝わる感触は、とても心地よくて、瞼が重くなっていく。
 いつの間にか、私は、お日様に干した真綿の布団の中のようなぬくもりを
感じながら、まどろみの中に落ちていった。


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