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東方出鱈目コンテスト 第一会場

347謎のザコ:2004/05/21(金) 23:14 ID:TdukektI
何もかも間に合わなかったのは非常に申し訳無く。
折角ですので、書きかけですが読んでやって下さい。無視しても構いません。
尚、更に失礼な事に、何故かあぷろだにあげられなかったので、貼り付けで失礼します。

  *  *  *

 〜博麗神社の決闘〜

 人が来ない神社というものは、大層暇である。更に妖怪も来ないとあっては、仕事すら無い。
「今日も明日も、穀を潰し放題かしら」
 そんな事など気にかけず、霊夢は今日も縁側で呑気にお茶を啜っていたりする。ここ最近、あの黒白の魔法使いが遊びに来なかったので、神社は静かだった。
「あ…茶柱、沈んでる」
 茶柱の立つ立たないで幸不幸が決まるとは思っていない霊夢は、残り少ないお茶を一気に飲み干す。
「………ふう」
 そして、一息吐いて、
「ふっ!」
 懐から札を取り出し、空中へ放る。
 ばしっ!
 風に舞った札は、更に上空から飛んできた緑色の閃光と共に爆ぜ、消えた。
「さあ…説明して貰おうかしら―――魔理沙?」

 霊夢は、ちらと空を見やる。そこに浮かんでいるのは、黒白の魔法使い、魔理沙。

「人に向かってマジックミサイルを撃っちゃいけないって、教わらなかった?」
「………ああ、教わらなかったな」
 魔理沙は箒では無く、杖に跨り、帽子を目深に被って霊夢を見下ろしていた。
「…まあ、とりあえず…何でこんな事したのかくらいは、聞いてもいいのかしら?」
 そう言って、霊夢は視線を元に戻した。そのまま、魔理沙の答えを待つ。…そして、魔理沙の方から帰ってきた答えは―――

「簡単だよ。霊夢と、戦いたいんだ」

 きっぱりと、言った。その言葉を聞いた霊夢は、コトリと盆に湯呑みを置いて立ち上がった。
「…魔理沙。本気?」
 今度は、しっかりと。魔理沙を見上げた。魔理沙は、降りてこない。
「ああ、本気だぜ。そうでもなけりゃ、こんな事するかよ」
「………」
 ちょっとだけ、すると思った。それでも、魔理沙の声からは真剣さが伝わってきた。
「…はあ。どういうつもりよ、魔理沙。私、別にあんたと戦うつもりは無いんだけど」
「……それでも、だよ、霊夢。私は、霊夢と戦いたいんだ」
 魔理沙の言葉に、揺らぎは無い。その体から発せられている魔力に、濁りは無い。
「そう………でも、どうして?」
 霊夢にすれば、当然の疑問だろう。今まで当然の様に仲良くしていた訳で、霊夢としては、魔理沙がどうしてそんな行動に出たのかは、知りたい所だった。
「思い出したんだよ、昔の事をさ」
「昔? ……ああ」
 それは、結構昔の出来事だとも思えたし、それほど昔で無い様な気もした。

 あの日、あの時。霊夢と魔理沙は初めて出会い、そして戦った。
 あの時と比べて、魔理沙は随分と変わった様な気がする。………見た目とか、言葉使いとか。

「それでさ…ふと、思ったんだ。あの時、私は霊夢に負けた。………じゃあ、今は? 私は昔と比べてどうなった? …色々魔法も覚えた。知識も増えた。………強くなった? 弱くなった? 霊夢と比べて―――私はどうなった?」

「…魔理沙、それは」
「霊夢、お前はこう思ってるんじゃないか? 『そんな事、関係無い』って………そうかもしれない。でも、一度そう思ったら、止められなくなった」
 魔理沙の声が、震えている様に思えた。それは、武者震いなのか、それとも別のものか。
「だから………頼む。本気で―――戦ってくれ、霊夢」

 ばさあっ!

「!」
 風が舞い、うねり、魔理沙へと収縮した。

 その暴風の中心にいるのは、白き翼を湛えた、宙に凛として立つ、黒白の、魔法少女。
 その周りに付き従うは、星を描く六つの魔玉。

「………ああ、分かったわ。魔理沙…本気、なのね」
 その風に、思わず覆った顔を上げ、霊夢は魔理沙に言った。当然だ、と声が聞こえた。
「本気…ね。修行なんてしてない私が、『本気』なんて出せるか分からないけど」
 ころり。
 二つの球体が、霊夢にかしずく。
 ばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさ。
 無数の札が、巫女服の裾から湧き出す。
 しゃらん。
 最後に、長い大麻(おおぬさ)を手に持ち。

「―――いいわ、魔理沙。本気で戦ってあげる―――行くわよ!」

 紅白の巫女が、空に駆けた。

  *  *  *

 霊夢と魔理沙は秋霜玉のEXボスとしてのイメージで。
 残りは恐らく創想話で補完すると思います。

 失礼しました。


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