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東方出鱈目コンテスト 第一会場

224むむむ:2004/03/21(日) 22:59 ID:ta26SnmE
最初はちょっとした感情の起伏であり、自分にしては珍しい意志だった。
たったそれだけなのに…

http://tuguna.info/cgi-bin/upload/img/84.jpg

目の前は紅。
己の身にはありえない程のみなぎる力。
象徴ともいえる、紅の鎌。
そして…理解のしようがない不快感と、頬を伝う涙。

どうしてこうなったのだろうか。
記憶をたどると、まず浮かぶのは魔理沙さんが図書館にいらっしゃった時。
パチュリー様の元まで向かわれ、いつもの調子でお話をされる。
怪訝そうにしつつも、言葉とは裏腹な笑顔。
その時一瞬だけ高まる感情に疑問を抱き、刹那体が疼いた。

そこから先は、殆ど皆無。
意識を視界に向ければ、広がる紅ばかり。
意識を聴覚に向ければ、広がる喧騒と断末魔。
意識を触覚に向ければ、伝わる体温のような温かみと時折の何かを打ち切る感触。
広がる赤。伝わる赤。
手を振れば、魔力を放てば、赤、赤、赤。
ただひたすらに、赤赤赤赤赤赤赤。
赤赤赤。
赤赤赤赤赤赤赤赤赤。
赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤。

そして気が付けば…あたりは紅。


「随分と…やっちゃったものね」
聞き覚えのある、否、何時も聞いている主の声。
「力の暴走…EX化ってやつね…。でもここまで凄いものとは思わなかったわ」
パチュリー様と魔理沙さんが、私の前に立つ。
「しかし弾幕どころの話じゃないなこりゃ…」
魔理沙さんが頭を掻きながら一歩私に近づく。
その瞬間、私の『何か』が再び暴れる。
この感触…この心境………ちょっとしたデジャヴを覚える。

ああ。

「…どうするパチュリー?…私がやっとこうか?」

そうか。なるほど。

「………いいえ、私がやるわ。…私の使い魔ですもの」

この力も、この鎌も………

「…止められなかったら…私ごと………」

あの時の…いや、パチュリー様が魔理沙さんと一緒に居る時に感じていた…

「…………………………ああ」

・……ずっと隠していた…私の気持ち……

「・・………………………………いくわよ…そこの小悪魔」



再び赤と紅と、あの感触。そして…直後の暗転。




「EXTRA」和訳:余分な〜、もう一つの〜


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