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東方出鱈目コンテスト 第一会場
135
:
謎のザコ
:2004/02/20(金) 22:51 ID:pVQ8jRac
貼り付け失礼。どちらかと言えばコンテスト支援SSです(何
〜博麗神社夜行〜
「ここが博麗神社ね」
「小さいわね」
見渡す限りの山の中、鬱蒼と繁る木々の中に、その神社はあった。
橙に染まる空が、辛うじて木漏れ日として辺りを照らし、その神社を薄暗闇から浮かび上がらせている。
伊達や酔狂、若しくはサークル活動でもなければこんな所に来る事は無かったし、来る必要も無い所だった。
そんな場所にある神社なのだから、ご利益なんてのはあまり期待しない方がいいかもしれない。
「これじゃあ、神社というよりただの大きい祠ね」
「それでこそ、『入り口』としては相応しいんでしょう」
確かに、彼等にとって『入り口』は小さい方がいいのだろう。その方が滅多な事では『入ってくる』存在も少なくなる。もっとも、そういうモノを暴くのが彼女達のの活動なのだが。
「…あら?」
「? どうしたの、メリー?」
その時、メリーがあるものを見つけた。それは、メリーでなければ見つけられないモノ。
「『入り口』、あったわよ」
「やっぱりね。私の推理に間違いは無かったのよ」
愛用の手帳を広げながら、満足そうに頷く蓮子。しかし、そんな蓮子の様子には目をくれず、メリーの目は何も無い空間を見つめていた。
「ちょっとメリー、人の話を聞いてるの?」
「聞いてるわよ。それで私が言いたいのは、『入り口』が通れそうなくらい開いてるんだけど、どうする? って事なんだけど」
「……何ですって?」
ぱたり、と蓮子の手帳が閉じた。同時に、目が光った。ような気がした。
「そういう事は早く言って頂戴。あやうくここの入り口を暴いただけで帰る所だったわ」
そう言うと、蓮子はメリーの手を取った。
「さ、案内して頂戴。善は急げ、よ」
ちなみに均衡を崩すのは善ではないが、そんな事は蓮子には馬耳東風だった。
「………はいはい」
そんな蓮子の性格を承知しているメリーは、蓮子を連れて入り口へと足を向けた。
* * *
「……あら」
沈む太陽をぼんやりと眺めながら縁側でお茶を啜っていた霊夢は、博麗大結界が揺らぐのを感じた。この感覚は、幻想郷に誰かが入ってきた事を示す。とりあえず、どんな奴が入って来たのか見てやろうと思い、腰を上げた、その時。
「こっちの世界の博麗神社は、結構広いのね」
「人が住んでるみたいね………あ」
建物の陰から現れた人物達と、目が合った。一瞬動きが止まったが、落ち着いて座りなおす。霊夢は一考し、声をかけた。
「こんにちわ。随分と珍しい客人だわ」
「そうでしょうね。私達、普通の人間ですもの」
「私も普通の人間なんだけど」
「そうなの?」
霊夢と向き合いながら、蓮子は徐々に移動し、いつの間にか霊夢の隣に座っていた。
「こんな所に何の用? 見ての通りここには何も無いわよ。何か欲しいならマヨヒガをお薦めするわ」
「別に何も欲しくは無いわよ。ただ来てみただけだもの」
「物好きなのね」
「サークル活動なのよ」
何だかよく分からない蓮子と霊夢の会話を聞きながら、メリーは空を仰いだ。いつの間にか、太陽はその姿を隠していた。
#…長くてスミマセン。しかもこれ、時間が無くて割と途中です。機会があれば、どこかで完成版を公開したいです…
東方、H" です。
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