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すし〜のあぷらじっ!放送スレ Vol.7

704カン:2003/11/20(木) 00:07 ID:EdiqlMtc
 桜が舞う。
 蝶が舞う。
 亡霊の姫が、美しい舞いを踊る。
 辺りは既に闇に包まれていると言うのに、彼女の周りだけは、まるで彼女の勝利を
祝うかのように月光が彼女の全身を照らしだした。
 美しい舞いを踊りながら、彼女は今までの戦いの事を思い出していた。
 その一つ一つを噛み締めるかのように、一つ一つの舞いに力をこめる。
 そんな彼女の舞にあわせるかのように、亡霊の蝶達が彼女の周りで舞いを踊る。
 ――柔らかな風が吹いた。
 その風に吹かれ、桜の花びらが淡い光を放ちながら舞いを踊る。
 パチュリー・ノーレッジは、この美しい舞いを見ながら小さく溜息をついた。
 幽々子の手が、ピタリと止まる。
 辺り一帯に、拍手の音が静かに響き渡った。

「…素晴らしい舞だったわ。流石ね、西行寺幽々子」
「有難う。あなたにそう言ってもらえると嬉しいわ。パチュリー・ノーレッジ」

 二人が、お互いの顔を見て笑った。
 その笑顔は、戦いの際に見せた不敵な笑みとは違う。
 お互いに全力を出し、この戦いを共にした戦友を称える満面の笑顔だった。
 お互いを確かめるかのように、しっかりと手を握り合う。

「…ふふふ。いつも図書館に閉じこもっていた私だけど、たまにはこう言うのもいいわね」
「あら、それはいけないわ。たまには体を動かさないといけないわよ」
「…そうね。たまには体を動かさないと。…ねぇ、お願いがあるんだけどいいかしら?」
「何? 私にできることなら協力するわ」
「あなたにしかできないお願いよ。それは……あなたの舞を、私にも教えて欲しいの」
「それならお安い御用よ」
「ああ、良かったわ。それじゃあ、よろしくお願いするわ」

 亡霊の姫が、美しくも力強い舞を踊る。
 それにあわせるかのように、パチュリー・ノーレッジが舞を踊る。
 このかけがえのない時間を楽しむかのように、彼女達は舞を踊りつづける。
 月明りが、彼女達を祝福するかのように辺り一帯を照らし出した。
 二人の思いが、今この瞬間一つになったのだった。


慌てて書いたので何が言いたいかよく判らないような品物ですが〜^^;
最萌戦後のパチュリーと幽々子の戯れ、という事で。


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