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ヤれまくり!!
124
:
優男っぽいお兄さん
:2009/03/16(月) 22:43:32
自分の手にどれ程の力が込められているか、それすらも分からないのか
彼の視線は落ち、自らの腕から滴り落ちるそれを他人事の様に見つめるだけ。
いや寧ろ彼にとって、最早それは他人事に等しいのかも知れない。
――五感の内で触覚と呼ばれる物を、既に喪失した彼にとっては。
「無論、戦いますよ。これまでもこれからも、死ぬまでずっとね。
眼も見えれば耳も聞こえる、火薬の匂いも嗅げれば毒の味だって見抜いてみせる。
汗は勝手にかいてる癖に、暑さも寒さも感じない。
体に当たってる筈の空中の風すら感じられない。
自分の手が、今何に触れているかすらも分からない。」
「戦うのに不便なのは、それだけです。
"お前はそのまま、そこで我武者羅に戦っていろ"と、そういう事なんでしょう。」
無機質な視線は変わらず、声色もよく聞き取れる平坦な物。
「…問題があるとすれば。
こんな俺をMSに乗せてくれる場所があるかどうか、って事くらいですかね。」
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