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ザフト@女だったら避難所

1管理</b><font color=#FF0000>(EhjLoBHA)</font><b>:2003/06/27(金) 20:18
ここは本スレの別館です。
放送直後は鯖に優しく、こちらで萌えましょう。

【本スレ】
【萌え】アスランが女だったら【燃え】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1054947931/

【関連スレ】
イザークは実は女だというオチの夢を見た
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1056223189/
ガンダムの男で、女だったらいいなと思うキャラは4?
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1048051491/

201電波男 キャラ設定:2005/10/28(金) 01:54:31

キラ(電波男)=優れた能力を持つがゆえに、自分の世界を狭くしてしまった可哀想な少年。
          ネットに引き篭もり、達観した口ぶりで世を儚むような言動(電波)を繰り返していた。例:許せないじゃない?
          アスランとの出会いを切欠に、現実と再び関係を持とうと勤める。
          根は優しいがむっつりスケベである。

アスラン=どっかのお金持ちのお嬢様らしい。
       厳格な父に育てられた影響か、男性と話すと極度の緊張状態に陥るなど、かなりの奥手。
       だが、電車の中で痴漢にあっているところを助けてくれた電波男との交際を経て、徐々にではあるが弱点を克服している。
       無類の機械好きで、趣味の話しをしている時は電波男さえ引き気味なこともしばしば。
       普段はおしとやかな普通の女の子だが、時折大人びた言動を見せることも。

イザーク=アスランの中学時代の同級生。
       アスランに恋心をよせているが、アスラン以上に恋愛に対して不器用な性格である為、理解不能な行動を取る。
       二言目には「デュエルを申し込む!」と、アスランに言い寄る男を撃退してきた。
       だが、とうのアスランはイザークの想いに全く気がついていない。

ラクス=アスランと家族ぐるみで付き合いのある幼馴染の少女。
     アスランには友達以上の感情を抱いており、自分の認めた男性以外とは付き合わせない気でいる。
     電波男がアスランに相応しい男性かを見定める為、様々なモーションをかけてくるが・・・。

メイリン=ラクスとスールの契りを交わした妹分
      ラクスの命令により暗躍する。

202電波男 1:2005/10/28(金) 01:56:14
何度目かのデート━
一向に進展を見せない二人の関係に痺れを切らした電波男は、ついにアスランと喧嘩別れしてしまう
家路に着く電波男、帰って部屋を見渡すとアスランにプレゼントされたハロ達で覆い尽くされている
「今夜限りで捨ててしまおう・・・」
ハロに手を伸ばすと一つのスイッチを発見した
徐にスイッチを押してみる・・・
「あの、アスランです・・・。電波さんは今何をしながらこのメッセージを聴いていますか?わたしは今━」
それはアスランより電波男に当てられた、素朴で飾らない不器用な愛のメッセージだった
彼女は面と向かっては口篭ってしまう、これら言葉の数々をハロという形で電波男へと伝えようとしていたのだ
今夜、二人は喧嘩をした
いつまでも煮え切らない関係に電波男が漏らした一言、
「アスランは僕のことどう思ってるの?」
その言葉を聞いたアスランの、長い沈黙の後、電波男は無言で席を立った
自分の想いが届いていないことが悲しかった、憤ってさえいた
アスランにとって自分はその程度の存在なのだ、と
だが、現実は違っていた・・・
彼女は彼女なりに、不器用ながらも前に進もうとしていたのだ、それなのに自分は・・・
今まで彼女から渡された、全てのハロに彼女の想いが詰まっていた
楽しげに機械工学の話をするアスラン、父親があまりに過保護すぎると愚痴を漏らすアスラン、男性が苦手でそれを克服したいというアスラン・・・
全てのハロのメッセージを聞き終えた電波男は、居ても立ってもいられずに部屋を飛び出した
まだ夜は終わらない

203電波男 2:2005/10/28(金) 01:56:39
電波男=キラ?視点で

部屋を出ると外は雨が降っていた
僕の心を映すように、おあつらえむきの土砂降りの雨
僕は自分を戒めるように傘も刺さずに走り出した
彼女がどこにいるのかわからない、でも、何もしないなんてできなかった
会って話しがしたい、会ってその声を聞きたい、この大馬鹿者を叱って欲しい
そして、アスランを思い切り抱きしめてやりたい・・・
どれも大馬鹿者の果てしないエゴ、彼女は受け入れてくれるだろうか?
僕はとりあえず、数時間前二人で食事をしたレストラン「アークエンジェル」へと向かった
時刻は既に11時をまわっている、とっくに閉店しているだろう
きっとそこに彼女はいない・・・、半ば諦めの感情に支配されながらもガムシャラに足を動かす
雨に濡れる夜の街を、ただ無我夢中に駆け抜ける惨めな自分の姿が、何故かとても心地よかった
思えば僕は、何かに必死になったことなんてなかったのかもしれない
生まれつき秀でた能力を持っていた僕は、人の望む全てをこなし、全てを手に入れることができた
だが、一度そう理解してしまった後には、もう何もかもがどうでもいい物へと変わっていた
誰もが僕を褒めながら、卑屈な笑みを浮かべて遠ざかっていった、どうでもいい連中だ
手を伸ばせば届く物は、僕がちょっと力を入れれば壊れてしまう物だ
この世界は、そんな壊れやすい物に支配されている
僕のような人間が生まれてきたという事実も、「ただ、そういうもの」という諦めにも似た認識によって容易に破壊されてしまう
それが僕が全てを拒絶した理由、匿名掲示板で電波を振りまいた「電波男」誕生の理由だ
そんな電波男を、彼女は暖かい世界へと導いてくれた
彼女は僕のありのままを受け入れ、ありのままを愛してくれた・・・
(僕はアスランで変わるんだ)

204電波男 3:2005/10/28(金) 01:57:03
レストランにつくと、そこには傘も差さずに佇む一つの人影があった
僕は幻覚でも見ているんじゃないのか?
そう思いながらただ影を見つめて立ち尽くしていた
しばらくすると影は振り返り僕の視線に気付いて、そして、穏やかに笑ったんだ
「よかった・・・。電波さん突然いなくなっちゃって、わたし、置いてけぼりにされてしまったのかと、とても・・・不安で」
「どうして、アスラン・・・」
アスランはたどたどしく喋りながら、それでもとても嬉しそうに笑って、僕の方へと歩いてくる
どうして?
こんな雨の中、傘もささずに、僕なんかを、ずっと、待ち続けて、びしょ濡れになって、どうして、そんな人が、僕の前に、笑って、どうして、
「どうして・・・」
僕はそう呟いて泣きだしてしまった
どうして僕は涙を流しているのか、どうして彼女は笑っているのか、何一つわからない、理解不能だ
考えれば考えるほど涙は止め処なく溢れて、僕の視界を遮って彼女の姿をおぼろげに変えていく
僕はどうにか彼女に泣き顔を見られないようにと、両手で顔を覆った
指先の間から目の前にいるアスランの顔が見える、やっぱり笑っている
僕はどうにか涙を止めて、彼女に何かを伝えようとしたけど、結局どちらも叶わなかった
「うぅ・・・、ア・・ぅ・ラン・・・」
こんなに惨めなことってあるだろうか?
伝えたい言葉があって、伝えたい人が目の前にいて、でも、ただ泣くことしかできないなんて・・・
両手で顔を覆うこと、それだけが僕にできる唯一の抵抗だった
その時、突然僕の胸に柔らかい感触と温もりが溢れた
アスランが僕を抱きしめていた
「大丈夫。電波さんにはわたしがいるから、大丈夫よ」
子供を宥めるように、アスランは優しく僕の体を包みこむように抱いていた
「僕は・・・ヒック、アス・・・ランに・・・あやばらないど・・・ぞうおぼって、ずっと」
「今は何も言わなくていいのよ。悲しかったんだよね・・・辛かったんだよね・・・」
もう言いたい事も忘れてしまった僕は、ただアスランの胸で泣き続けた
本当は、彼女を思い切り抱きしめてあげたかったのに・・・僕はどうしようもない、ヘタレだ
僕はそのままアスランの胸で眠りについた

205電波男 4:2005/10/28(金) 01:57:38
「よくできたわ、キラ!あなたは天才よ!」
「さすがは私の息子だ」
違うよ、それは違う

『すごいじゃないか、坊主』

「あなたすごいわよ!キラは何をやらせても一番なのよ、うふふ」
「当たり前だ。キラは私達の希望だからな」
何もわかってないんだ、あなた達は

「どうして?前よりも点数が下がってるじゃない!あなたは一番じゃなきゃ」
「そうだ、もっともっと頑張りなさい」
・・・・・・・・・

『次に戦う時は、俺がお前を討つ!』

「あなた!キラが部屋に閉じこもったまま出てこないのよ!」
「あいつも複雑な時期なんだ。そう心配することはない」
うるさいな、もう僕に構わないでくれ

『え・・・キラ?どういうことだよ、フレイ?』

「もう一週間もなのよ?あなたも何か言ってあげて!」
「ふぅ、研究で疲れているんだ。後にしてくれないか?」
もうどうでもいいさ、僕も疲れた

『あなたは戦って戦って戦って死ぬのよ。じゃなきゃ許さない!』

「あれじゃ本当にヒキコモリだわ。一体何があったのかしら・・・」
「キラは優秀な子供だ。何の不満もないはず、そうできている」
勝手なことを言うな!死んでしまえ!

『あってはならない存在だというのに』

「キラはもう駄目ね・・・。どこで失敗したのかしら」
「恩を仇で返すとは、とんだ失敗作だ」
僕の目の前から消えろ、消えてしまえ・・・

「大丈夫。電波さんにはわたしがいるから、大丈夫よ」

ありがとう・・・

206電波男 5:2005/10/28(金) 01:58:52
目が覚めたとき、僕は見慣れない部屋に寝かされていた
自分の部屋とは何もかもが違う
天井が妙に高く感じる、部屋も何か笑えるくらい広い、ベッドもふかふかで気持ちがいい
一体どこだろうここは?
そんなことを考えながら再び睡魔が襲ってくる
「・・・ろす」
遠くから声が聞こえる
「・・・絶対ころす」
そう、絶対ころす、そう聞こえる、鳥の囀りだろうか?
僕はおぼろげな意識の中で徐々に声が近づいてくるのを感じた
こんなに安らかな気持ちは久しぶりだ
「殺すと言ったら殺す」
「父上!話しを聞いてください!」
次の瞬間、けたたましい轟音と共に、僕の居る部屋のドアが開け放たれた
僕はビックリして慌てて飛び起きる、って本当にここはどこだ?
目の前にはアスランと初老の男、その後ろにたくさんのメイドの姿が見える
(へー、メイドって本当にいたんだー)
などと思っているうちに、初老の男がアスランの制止を振り切ってずかずかと近づいてくる
その手には猟銃が握られ・・・、猟銃!?
「父上、待ってください!その人は!」
「貴様かー!娘をたぶらかしおったのはー!?」
状況が今一つ掴めない、どうなっているんだ?
「あのー、今ってどういう状況なんでしょうか?」
「そんなの見ればわかるだろう?年貢の納め時という奴よ!」
初老の男はそう言って猟銃を構えた

つづく

207電波男 6:2005/10/28(金) 01:59:18
会話から推測すると、この人はアスランのお父さんか
そういえばアスランは父親が厳しいってよく話していたっけ
にしても限度ってものがあるよなぁ、猟銃だよ猟銃、ありえないって、僕殺されるのかな
あーあ、せっかくアスランと会えたのに、これからなのに、結局ここで終わりか、僕は本当に・・・
そう覚悟を決めたその時である、
「旦那様、お待ちください」
僕たちの間に男が割って入ってきた
男は仮面で顔の上半分を隠している、僕はその姿に見覚えがあった
「なんだ、クルーゼか。悪いが今は取り込み中だ」
「いえ、それがですね、その少年はわたくしの客人でして・・・」
「どういうことだ?クルーゼ」
「そのままの意味です。本来ならわたくしが迎えに行くべきだったのですが、生憎と昨晩は多忙でして・・・
 ちょうど街へ出かけるというお嬢様に迎えを頼んだのです。報告が遅れまして申し訳ありません」
アスランはキョトンとした表情で目をパチクリさせている
きっと僕も同じような顔をしていたに違いない
「それは本当か、アスラン?」
アスランは困った顔をしてクルーゼと僕の顔を交互に見つめている
クルーゼは口元に笑みを称えながらアスランに頷いた、「大丈夫だ」と安心させるように
「あ、は、はい!そうなんです、クルーゼさんのお客様で・・・」
アスランのお父さんは今度は僕に向き直り、
「貴様もそれで間違いないな?」
「はい、間違いありません・・・」
鬼の形相で射抜かれれば、そう答えるほか無いじゃないか。。。
「そうか、どうやら私の早とちりであったようだな」
鬼は途端に表情を柔らかくして、
「パパ、ビックリしちゃったよ!アスランが屋敷に男を連れ込んだと聞いたときには全人類を憎みかけた」
「もうっ、父上ったらおっちょこちょいなんだから!」
「旦那様の早とちりにも困ったものだ」
一同「あはははははは」
どうやら僕の命は救われたらしい
「ふぅ、安心したらお腹がすいたよ。朝食にしようではないか、アスラン」
「はい・・・、父上」
アスランは何度か僕の方を振り返ったが、お父さんに連れられて部屋を出ていってしまった
「客人にも食事の用意を」
クルーゼがそう命令すると、集まっていたメイドさん達も蜘蛛の子散らすように戻っていった
そして、部屋には僕とクルーゼの二人だけが残った

208電波男 7:2005/10/28(金) 01:59:41
さっきまでの喧騒が嘘のように沈黙が訪れる
沈黙に耐えられず最初に口を開いたのはクルーゼだった
「おほんっ、礼くらい言ってもバチは当たらないと思うのだがね?キラ君」
「どうしてあんたがここにいるんだ!」
僕は思っていた疑問をそのまま口に出した
かつて僕の家庭教師だったこの男に、僕の歪みの一端であるこの男に・・・
「それはこっちの台詞だ。今になって、よもやわたしの前に現れるとはな」
「答えろ!どうしてアスランと一緒にいるんだ?」
「まぁ、待ちたまえよ。実のところ、わたしも混乱しているんだ。
 どうしてお嬢様が君と共に帰ってきたのか、わたしは大変興味がある」
「・・・・・・」
あの頃と何一つ変わらないこの男の飄々とした態度に、僕は焦り憤っていた
この人はそうやって、容易に他人の人生を踏み荒らしていくんだ
「ふっ、答えたくないか。まあいい。君の心配の一つを解消してやろう。
 わたしはこの屋敷の執事兼お嬢様の家庭教師だ。ここに居合わせたのも単なる偶然」
クルーゼの言葉を全て信用するつもりは毛頭無かった
僕は疑いと敵意に満ちた視線を緩めずに、
「・・・・・・。一つ質問がある・・・」
「はい、キラ君」
「ここは一体どこ?屋敷とか、執事とか・・・。アスランは一体・・・」
クルーゼは僕の質問が予想外だったのか、心底不思議そうに見つめ返してくる
「これは意外だな。君のことだから全部知った上で彼女に近づいたものとばかり思っていたが・・・。
 カマをかけているのか?」
「?」
「ふっ、まあいいだろう。どちらにしろ、面白そうだ・・・」
クルーゼは薄く笑うと窓際へと移動し、そして、締め切られた部屋のブラインドを開いた
僕は突然入り込む光に目を細める
目が光に慣れ、窓の外に見える景色に驚愕した
無数に林立するビル群と調和の取れた緑、未来を予見させる新世代の都市モデル
テレビやネットのニュースで取り上げられたのを見たことはあったが・・・
「ようこそ、ゾディアック製薬の誇る次世代研究都市プラントへ」
ゾディアック製薬・・・、それは世界最大の企業として誰もが知る名前だった
アスランって、もしかして・・・

つづく


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