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:
そのまんま小説にしちゃった903 4
:2005/09/18(日) 22:45:04
<ぼくだって、君となんて戦いたくない・・・・・>
キラの辛そうな声が答えた。
<でも!あの艦には守りたい人たちが---友だちがいるんだ!>
『友だち』その一言が、アスランの僅かな希望を打ち砕いた。
心までも、粉々になってしまいそうだった。そう、やはりキラは誰とで
も打ち解ける。キラには、自分などよりも重要な人たちがいるのだ。
それは、もしかしたら恋人だろうか。自分にだって、形式上とはいえ
ラクスという婚約者がいる。キラにいたっておかしくはない。
自分の知らない女性を抱きしめるキラを思い浮かべ、アスランは絶
望的な気持ちになっていた。
「ならば、仕方ない・・・」
それでも、アスランはそう言いながら自分を奮い立たせていた。
「次に戦う時は、私がおまえを撃つ!」
<・・・ぼくもだ・・・!>
そう答えたキラの声は震えているようだった。
キラを殺せば・・・貴方は永遠に私のものになるのか・・・?
いや、私にはそんなこと出来はしない・・・・・!
アスランは泣き叫びたい気持ちを必死に堪えた。
知らなかった自分の気持ちに、今気がついてしまった。
私は、キラのことが・・・好きだったんだ。
キラの、一番大切な人になりたかったんだ・・・。
アスランは、"ストライク"の白い機体がゆっくりと遠ざかっていく
のを見送った。震えを抑えるように、拳を握り締めながら。
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