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SS投稿スレ

13そのまんま小説にしちゃった903 3:2005/09/18(日) 22:44:24
オープンになったままの通信機から、二人の親密そうなやりとりが
聞えてくる。それを見てアスランは、今まで感じたことのない想い
が込み上げて来る事に戸惑っていた。
胸の奥がきゅっと締め付けられるように切ない。
<こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ>
ラクスの声に、アスランはハッとする。今は、ラクスの事が先だ。
「確認した」
<なら、彼女を連れて行け>
キラがラクスの体を押し出し、アスランが受け止める。
<いろいろありがとう、キラさま>
ラクスが振り返り、言う。再び、アスランの胸が痛くなる。
キラはきっと、囚われの身のラクスに優しく接してくれたのだろう。
アスランが覚えていた通りのキラ。おとなしいくせに誰とでも打ち解
け、相手の心を開いてゆく・・・。そう、それは『誰とでも』。
自分に対してだけではない。自分が特別な存在なわけじゃない。
そう思うと、たまらなく悲しくなった。それでも。
「-----キラ!一緒に行こう!」
今なら誰も邪魔するものはいない。このまま、キラとラクスと、三人
で・・・。
「おまえが地球軍にいる理由が、どこにあるというんだ?!行こう、
キラ!」
昔と同じようにそばにいて、笑っていてくれるだけでいい。それだけ
でいいのに・・・激しく胸を焦がすようなその欲求は虚しく拒まれる。


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