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SS投稿スレ

11そのまんま小説にしちゃった903 1:2005/09/18(日) 22:43:06
ラクスの言葉に、キラは驚いて目を見開いた。
「アスランを、知ってるんですか?」
「アスラン・ザラは、わたくしがいずれ結婚するお方ですわ」
ラクスはそう言って、ふふっと笑った。
「結婚・・・、って・・・?」
キラの頭の中で、結婚という言葉の意味がグルグルと巡っていた。
だが、アスランは女性の筈で・・・同じ女性であるラクスと結婚など出来
ない。アスランの父は、アスランを男として育てていた。男子が欲しかっ
た、という理由だけで。彼女が女性である事を知っていた人間は極僅か。
だからといって、女性と婚約させるなんて・・・!アスランもアスランだ、
軍に入隊した事だって考えられない事なのに、その上・・・!
「まあ・・・怖い顔」
唇を噛むキラを、ラクスが不思議そうに見つめていた。
「――――え?あ、ごめん」
キラはハッとして、笑顔を作った。この事は、今目の前にいるラクスに何
の非もないのだ。いや、ラクスが何も知らないのなら、むしろ被害者とい
えるのかもしれない。
「・・・アスランはとてもやさしいんですけれども・・・いつも困っていらっしゃ
いますの。もっと打ち解けてお話したいんですけれども・・・すぐに、険しい
お顔になってしまいますのよ」
ラクスの言葉に、キラは噴き出した。それはそうだろう、いくら形式上婚約
していてもアスランは女性なのだ。困惑する生真面目なアスランと、その
傍らで嬉しそうに話すラクスの姿は容易に想像出来た。
「そうかあ・・・相変わらずなんだな、アスラン」
「ええ・・・女性は笑顔の方がよろしいのに・・・」
----------・・・え?
「・・・今、なんて」
「やはりご存知でしたのね」
ラクスはそう言うと、目を輝かせた。
アスランとラクスは、お互い女性と分かって婚約した?二人のあらぬ姿が
キラの頭の中に浮かんだが、首を横に振って否定する。そんなバカな事
があるわけがない。アスランは・・・ぼくのことを。


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