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赤ちゃんを拾いましたin新シャア板@避難所

1通常の名無しさんの3倍:2003/08/05(火) 16:09 ID:2bMOij76
今、新シャア板の入り口で捨てられてる赤ちゃんを拾いました。
一緒に書置きがありました。

『この子を立派に育ててやって下さい。
ガンダムの世界観を教えて、種というものを教育してやって下さい。』

このスレで育ててあげてください。

       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  おぎゃー
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

2名無しさん@ザフトのために!:2003/08/05(火) 16:14 ID:Z9p0NJM2


3名無しさん@ザフトのために!:2003/08/05(火) 17:25 ID:t00isAq6
>1
乙です、これで困りませんね

4名無しさん@ザフトのために!:2003/08/05(火) 20:30 ID:HrYIwbj.
>>1
乙カレ――
でもそんな簡単に作ってだいじょぶかな?
反対派の人たちとかに言ったのかな?
まっいいか

5名無しさん@ザフトのために!:2003/08/05(火) 23:09 ID:gwlesB0Q
>1
乙。
ひとまず次回のテンプレには誕生日をしっかり明記ほすいぃ。

6名無しさん@ザフトのために!:2003/08/05(火) 23:21 ID:MDF4w3TE
いろいろと忙しいんだが
赤ちゃんのためにAA造り再開するかね。

7名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 00:15 ID:w0tmswlw
誕生日っていつ? 7月4日かな?

8名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 01:01 ID:O9raJGfg
毎月4日じゃないか?

9名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 02:37 ID:GrWGkfww
1ヶ月=1年だから、毎月4日が誕生日だよ。

10名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 04:06 ID:f7YHkQ6s
>>4
派閥なんてないだろ。このスレには。

11名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 20:38 ID:EgVO/jjg
ばすたぁちゃんについて今の所分かっている事。

誕生日は7月4日(1ヶ月=1年ペースなので、ただいま1歳)
女の子である。
現在はディアッカと『俺』に拾われ、『俺』宅で育てられている。
コーディネイターかナチュラルかは分からない。
『俺』宅には本編の敵味方関わらず色んな人が訪れる。

本スレでも言われてたけど、これ以上詳しくすると制約掛けるみたいに
なるのでこの辺で充分かな。

12名無しさん@ザフトのために!:2003/08/06(水) 22:39 ID:5ztkcUZE
とにかく、設定よりも育成!育成!
(今度こそ)まともに育てないと。

13名無しさん@ザフトのために!:2003/08/08(金) 22:58 ID:lMiVonqI
       ___ キュピーン
     /ノへゝ〆    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \゜∀ ゜)ゝ <コノカンジ・・・・ヒナンジョ!?
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

>>1  ものすっごい亀レスですが乙
>>11 NT??って設定もありえ〜る
>>10 たしかに。
   どこの板のネタでも受け入れる懐の大きさがいいよね。

14名無しさん@ザフトのために!:2003/08/13(水) 05:27 ID:pHSV1siY
ttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1054656808/
上記のスレの住人には失礼かと思うけど、
上の板とはまた別板の赤ちゃんスレで、失敗例としてあげられてるスレを発見。
とりあえず、良い所もあるので参考に。

ばすたぁもちゃんと育てないと。

15名無しさん@ザフトのために!:2003/08/20(水) 11:40 ID:X1EP.4Ns
今来てる本スレの383がネタなのか荒らしなのかわからん。

16名無しさん@ザフトのために!:2003/08/20(水) 16:59 ID:SdQUxy.s
あれ、モレ的には荒らし認定してたんでカキコを控えてた。

17名無しさん@ザフトのために!:2003/08/20(水) 23:40 ID:DjwUB8WY
     .       ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ( ´Д`)< すみません、直ぐに帰ります。
       -=≡  /    ヽ  \_______
     .      /| |   |. |
      -=≡ /. \ヽ/\\_
         /    ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
     -=   / /⌒\.\ ||  ||  (´・ω・`)
       / /    > ) ||   || ( つ旦O >>
      / /     / /_||_ || と_)_) _.
      し'     (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))   ゴロゴロゴロ
 ∞ 
ノハヾ 
( ´ヮ`)  キャッキャ
oιーJっ 


粛正もこういうのなら暴力的じゃないんだけねぇ。

18名無しさん@ザフトのために!:2003/08/21(木) 01:57 ID:fNRbCJD.
ばすたあちゃん自身が粛正する力があるから、余計暴力的に見えるんだな。
バスターやお稲荷はそんな風に見えないが。

19名無しさん@ザフトのために!:2003/09/10(水) 03:37 ID:ieVq2Kv6
あの〜、すいませんけど自分のとこのホストがアク禁になってしまったんですけど
で、困った事にネタを思いついても投稿できないんですよ。
(俺自身が規制を喰らったわけではないでス念のため
かなり迷惑こうむってる人がいると思います)
また、出来上がったらこっちにカキコするかもしれないので
そのときにどなたか転載していただけるとありがたいです。

というかネタできるまでにアク禁解除されますように(-∧-;) ナムナム

20名無しさん@ザフトのために!:2003/09/10(水) 17:52 ID:ekCgJAzQ
アイヨー了解
どこのプロバか知らないけど、頑張ってください。

21名無しさん@ザフトのために!:2003/09/10(水) 17:57 ID:XUz3v.v2
>>20
現在規制っぽいバイダ
zaq.ne.jp、dion、FreeBit.NE.JP、nttpc.ne.jp、enjoy.ne.jp、ap.plala.or.jp

大量だな…。

2220:2003/09/10(水) 18:51 ID:VZzPFrUc
あぁ・・・アイヨーとか書いた20分後にocnの地域別鯖規制されちゃったよ
すまんね、他の人お願いします

23名無しさん@ザフトのために!:2003/09/10(水) 23:39 ID:szsWB9G6
>22
神戸在住か?ならば私、浜っ子ocnERがアイヨーしてあげよう

24名無しさん@ザフトのために!:2003/09/11(木) 00:16 ID:0oHXRP4Y
んじゃ俺が二番手アイヨーしとくわ。
いまんとこうちは規制1度きりで平和くさいし。

2519:2003/09/11(木) 23:14 ID:PQBZ981E
どうも19です。お世話かけます。
とりあえず、小ネタからいきます。

2619:2003/09/11(木) 23:15 ID:PQBZ981E

            /巛 》ヽ,
     ∞     ヾノ"~^ヽ,^ ばすたぁ、お歌を歌おう
    ノハヾ     (´∀`*リ イザークに童謡の歌詞をもらったんだ
    ( ´ヮ`)      0口と )
   oιーJっ    (__(_つ
   ウチャウー


  今日のタイトルは「ウラァァァ島太郎」です

2719:2003/09/11(木) 23:15 ID:PQBZ981E

むっかしーむっかしーウラァァァ島はー

         λ
  l,'´((ヾ、ヽ /ι
  )(|!゚∀Yハ/  どうもウラァァァ島です
  (    )
  |  |

2819:2003/09/11(木) 23:16 ID:PQBZ981E

助けた亀に連れられてー

                      Γ) Γ)
               ο     /    /
               。 l,'´((ヾ、ヽ   /
               。 )(|!゚∀Y⊂_ノガボガボ(息が出来ないうざーい)
     _    \▽/  / _
   /--\  /[≡]\/ /--\ 竜宮城は海底にあるんですよ  
   l◎∬∞∞(  〔*〕 )∞∞∬◎ l
   \--/  (_( _)  \--/

2919:2003/09/11(木) 23:16 ID:PQBZ981E

竜宮城に来てみればー
                                △
                              )(|!゚∀Yハ  行けない代わりに
                               )つ⊂ノ  逝きました
                               (  (~
                                ~) )
                                ( (~
                                V

3019:2003/09/11(木) 23:17 ID:PQBZ981E

絵ーにも描けない美しさー

                              щ・д・щ
                               天国はこっちですよ



       △
   �堯咫� ゚∀Y i

3119:2003/09/11(木) 23:17 ID:PQBZ981E

 /巛 》ヽ
 ヾノ"~^ヽ,
  リ;´∀`)なあ、ウラァァァ島太郎ってバッドエンドなのか?

'" ´ ~ `,ヽ
i |,_i_/|__|
L.」゚/Д゚)」ん?まあそうかな

 ∧_∧
(; ・∀・)なんか会話が噛み合ってないような気もする

3219:2003/09/11(木) 23:19 ID:PQBZ981E
以上です。
それでは転載よろしくお願いします。

33名無しさん@ザフトのために!:2003/09/12(金) 01:21 ID:sjT4gXB6
アイヨー2号でつ。
1号さんいないみたいだし、転載いってくんね。

34名無しさん@ザフトのために!:2003/09/12(金) 01:27 ID:sjT4gXB6
アイヨー2号、任務完了いたしますた!(´・ω・`)ゞピッ

3519:2003/09/12(金) 02:00 ID:EajNlIgM
2号サン(愛人みたい・・・ゲフンゲフン)ご苦労様です。
|ω・´)>ありがとうございました

36名無しさん@ザフトのために!:2003/09/12(金) 08:04 ID:PrPaxLgI
19の愛人です(1号だから〜夫人か!?)
2号よすまぬのう・・・帰ってきたら25時だったからNoooooooOH!
残業のバーヤ!

>>34
(=゚ω゚)ゞ

37名無しさん@ザフトのために!:2003/09/20(土) 18:38 ID:QyMGtZOY
痔パパは今日も生き延びますた
ガンガレ!我らがPAPA!

 /巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^ 
 (´∀` リ ばすたぁがいる限り俺は逝きつづける!
 ( つ甘O
 と_)__)

3819:2003/09/23(火) 04:39 ID:6C0dOyEg
規制解除
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
というわけで一号サン二号サンありがとうございました。
心置きなくネタがかけるってもんです。
桃太郎を・・・

39名無しさん@ザフトのために!:2003/09/23(火) 17:56 ID:MpT3XJgA
規制解除オメ━━(・∀・)━( ・∀)━( ・)━( )━(・ )━(∀・ )━(・∀・)━━デ㌧!!
桃太郎、楽しみに待ってます!

         愛人2号よりw

40名無しさん@ザフトのために!:2003/09/23(火) 21:01 ID:P9Mhe6zY
ギシギシ━━('A`)━( 'A)━( ')━( )━(` )━(A` )━('A`)━━アンアン!
2号に浮気すると許さなくってよ

             愛人1号(←?)より('A`

41名無しさん@ザフトのために!:2003/09/30(火) 23:45 ID:UD0nsjQE
規制されて本スレに書き込めん…。
種は終わってもばすたぁ育ては終わんないんだぞ、こんちくしょーっ!!

42名無しさん@ザフトのために!:2003/10/01(水) 22:21 ID:LkJEggqo
すごい盛り上がってしまうよ
http://navi-on.jp/0.php?p=22

43名無しさん@ザフトのために!:2003/10/02(木) 14:06 ID:1gMLTlR2
本スレに書こうかと思ったがこっちにしとくか。

臨時板じゃないんだから統合はないだろ。
分割時に、これから数年は編成いじらなくていいようにしてくれって
言われてるんだし。

続ける人がいれば続くだろうし、なければ終わる。
終了ネタをやりたい人がいるならそれやって一旦終了、
続けたい人で再開、でもいいんじゃないか?

個人的には「赤ちゃんを拾いました」だから
別の人が育てるのもありだと思う。

44名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 22:24 ID:uB1nVzM.
本スレの947,948,949いる?
不用意な発言で荒れるきっかけ作ったのだれよ?

45名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 22:48 ID:cEjLX3e.
>>44
自演、臭いよ あれ

46名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 22:51 ID:uB1nVzM.
そっか、自演なのか。
未だにテンプレがどうこう言ってる人居るけど新スレも、
修正可能なレベルだと思うんだけどね。

47名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 22:56 ID:cEjLX3e.
>>46
言い方、間違ったな
946のてことさ

48名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:04 ID:uB1nVzM.
誰も来ない・・・
実は住人は居なかったのかΣ(゚д゚lll
まぁ前スレが綺麗に終わったのが救いだな。

さてテンプレの話する?

49名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:07 ID:cEjLX3e.
便乗かョ
>>932-933をの他にあるけ?

50名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:08 ID:cEjLX3e.
>>49
前スレの>>932-933の他にあるけ?
だな

51前スレ969、974:2003/10/16(木) 23:18 ID:uB1nVzM.
んじゃ今回の一連の流れは全部自演ってこと?
テンプレが気に入らないとか言ってるしさ。
新スレのテンプレ読んだけど何処が気に入らないのか不思議だったし。

住人はcEjLX3e氏と俺だけだったのか?�堯福陰◆院─�

52名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:21 ID:cEjLX3e.
>>51
かもねw

53名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:26 ID:6LIhrynA
今見たら向こう(3)凄い事になってるね。
前スレ(2)の終わりが良かったので1時くらいに1000の終わり貼り付けて、テンプレ張りなおして普通に再開しない?
ついでにテンプレ修正案も…

今、新シャア板の入り口で捨てられてる赤ちゃんを拾いました。
一緒に書置きがありました。

『この子を立派に育ててやって下さい。
ガンダムの世界観を教えて、種というものを教育してやって下さい。』

このスレで育ててあげてください。

       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  おぎゃー
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

…それから3年。
新シャア板のみんなの協力で、赤ちゃんだった子も3歳になりました。
引き続きこのスレで育ててあげてください。


         ∞             
        ノノノハ''     
       J(´ヮ`*し グレイチョ
       ⊂||∞||つ          
        く_|_|_|_>
         ∪∪       

赤ちゃん設定

・俺痔スレの『俺』が拾ってきた捨て子
・赤ちゃんは女の子で名前はばすたぁちゃん
・基本的に『俺』と痔とバスターが育ててる。他のキャラ歓迎
・今現在3歳
・時間の流れは1ヶ月で1年でしたが、マターリ進行に伴い1スレごとに1年に変更
・心の傷×6
・そろそろ自分で喋るようになってきましたが、お下劣な言葉等を教えるのは自粛の方向で
ルール
・キャラの過剰マンセーとアンチはトリィが粛正。
・ルールを守っているネタに文句を言ったらおいなり。
・赤ん坊の為にもまたーり進行推奨。
前スレ 赤ちゃんを拾いましたphase-2
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1059995428

54名無しさん@ザフトのために!:2003/10/16(木) 23:29 ID:cEjLX3e.
>>53
テンプレの追加で我慢しようぜ

55前スレ969、974:2003/10/16(木) 23:32 ID:uB1nVzM.
あ、新スレもう誰かが張りはじめてるくれてる。
>53の張るのはお任せします

56名無しさん@ザフトのために!:2003/10/17(金) 01:15 ID:kHQuOqQY
なんとまぁ大変なことになってるな

しかも住人も少ない・・・おふたりともご苦労ですた.

57本スレ558-584:2004/03/13(土) 13:47 ID:kqirqzUo
何故か書き込めなくなってしまったので、続きは後日になりまつ。
見ていて下さった方が居たら、本当にスマソ
本スレ585氏、連投支援もありが㌧な。

       アアン
   ∧_∧   ___
  (; ・∀・) //俺./ 正確に言うと、書き込んでもそれが反映されなくなりました。
  / ̄(つ__//__/  今原因を調べています。
  | __ ̄{ニ=====| 
  ゝ_| ̄| ̄ ̄ ̄|
   || | ̄| ̄ ̄ ̄|

5857:2004/03/13(土) 14:50 ID:2r6GzVF.
1時間程待っていたら書き込める様になりました。投稿は無事終了。
どうやらエラー画面の出ない連投規制だった様子で。
騒いでゴメンな。逝ってきまつ

59名無しさん@ザフトのために!:2004/07/09(金) 02:18 ID:tgEhIeKY
新スレ立てそこない…天麩羅置いて行きます。
って今は亡き4のテンプレと一緒でいいよね?

今、新シャア板の入り口で捨てられてる赤ちゃんと書置きを拾いました。
『この子を立派に育ててやって下さい。
ガンダムの世界観を教えて、種というものを教育してやって下さい。』
このスレで育ててあげてください。
       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  おぎゃー
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/
…それから4年。
新シャア板のみんなの協力で、赤ちゃんだった子も4歳になりました。
引き続きこのスレで育ててあげてください。
          '´=ixiヽ                 
         /!! リノノ)))  
        / 人 ゚ ヮ゚ノ||
       ∩⊂|[ \l|つ
       (・x・) く/_l|    
      (:_) し'ノ
赤ちゃん設定
・俺痔スレの『俺』が拾ってきた捨て子
・赤ちゃんは女の子で名前はばすたぁちゃん
・基本的に『俺』と痔とバスターが育ててる。他のキャラ歓迎
・今現在4歳
・時間の流れは1ヶ月で1年でしたが、マターリ進行に伴い1スレごとに1年に変更
・心の傷×6
・お下劣な言葉等を教えるのは自粛の方向で
ルール
・キャラの過剰マンセーとアンチはトリィが粛正。
・ルールを守っているネタに文句を言ったらおいなり。
・赤ん坊の為にもまたーり進行推奨。
前スレ 赤ちゃんを拾いましたphase-3
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/shar/1066303603/

60名無しさん@ザフトのために!:2004/07/09(金) 02:19 ID:tgEhIeKY
 /巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^
 (´∀` リ
 ( つ旦O
 と_)__)
ディアッカ・エルスマン
ばすたぁの『ダディ』。
いつもテンションの高い、アメリカンなしゃべりのナイスガイ。
キレると狡猾な面があらわになるというが、彼が狡猾なところを見た人間がいないため、
相当忍耐強い人物だと思われる。
調理(炒飯)担当。





  〃⌒`⌒ヽ 
  i |_i_/|__|
  L.」゚/∀゚_| 
  (つ  ノつ
  人 ヽ/  
  し(__)  
イザーク・ジュール
ディアッカや俺の元同僚。
ディアッカ同様空気が読めな気味。
ばすたぁにとってはよい遊び相手。

61名無しさん@ザフトのために!:2004/07/09(金) 02:20 ID:tgEhIeKY
   \目/
   [0 ゚甘゚]
   ( つ旦O 
  と. .). .)
    ̄  ̄
ばす太
小型化されたディアッカの愛機バスターガンダム。
ばすたぁとの区別のためにこのように呼ばれている。
保護者の中では最も有能で冷静。
その火力は健在で、(最近は無いが)ばすたぁを脅かす者には容赦無いお仕置き放つ。




| 从从ヽ
|W*゚д゚)
|⊂ ノ
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
キラ・ヤマト
種の主人公。
ばすたぁにおやつを持ってきてくれたりするいい人。
おそらく、負債(というかフレイとラクス)の影響を受けていない、
本来のプレーンな状態のキラと思われる。

62名無しさん@ザフトのために!:2004/07/09(金) 02:21 ID:tgEhIeKY
   '´=ixiヽ
  /!! リノノ)))
 / 人 ゚ ヮ゚ノ|
   (っ\l|っ
   く/_l|
    し'ノ

ばすたぁ
俺に拾われた捨て子の赤ちゃん。現在4歳。
主に俺とディアッカが育てている。
ディアッカの影響か「グゥレイチョ!」が口癖となった。
割としっかりした女の子。





  ∧_∧
 ( ・∀・)
 (つ俺 )
 | |  |
 (__)_)


ばすたぁの『パパ』。
捨て子であったばすたぁを拾った張本人である。
中華鍋で度の過ぎたディアッカを殴る事もしばしば。


すまん、俺にはこんなことしかできない…

63七夕話 1/10:2004/07/11(日) 17:30 ID:u6ci7ZkI
『七夕っていうのはね、自分の願い事を書いた短冊を笹に吊るしてお空に祈る日なんだよ。"お願い事が叶いますように"ってね』

「…で、何」
「だっからー、その笹を取りに行こうって言ってんだよ」
ばす太を手伝って部屋の掃除機がけをする俺の後ろにディアッカがしつこく纏わり付いている。邪魔な事この上無いのだが。
掃除機の騒音に負けず劣らずの声でがなりたてる奴の顔は、へらへらと実に締まり無い。
「なぁ行こうぜ、つか行かねぇと悲しむだろ」
「誰が」
「ばすたぁと俺。七夕の事ばすたぁに吹き込んだのはお前だろうが。責任取れって」
――確かにそうだ。この前ばすたぁと公園に行った時に遊び友達らしい男の子が『七夕楽しみだな〜』とか何とかはしゃいでいて。
それを聞いていたばすたぁが『七夕って何?』と首を傾げたから教えたんだ。俺が小さい頃両親に教わった"七夕"を。
「…あんなモンはばすたぁの手前だ」
「どうでも良いから行くぞ。行こうぜ」
「……あぁもう煩ぇ」
壊れたCDプレーヤーの様に『行こうぜ』を繰り返すディアッカへと向き直り、奴の鼻先に未だ吸引中の掃除機を突きつけて言ってやった。フルパワーにした掃除機がアイツの前髪を下ろしているが、そんな事は知った事じゃ無い。
「良いか?七夕なんてのはな、織姫と彦星が一年に一回会う日とかいう実際には絶対有り得ない架空の古臭い話なんだよ。あんな非現実的な話を一緒になって願い事なんか書いて祝うのは…」
「貴様はばすたぁの夢を奪うつもりなのか腰抜けぇ!!」
俺の言葉を遮って何処か遠くから声が聞こえ、次の瞬間には窓ガラスの破片と共にイザークが降って来た。
「おいテメェ、折角掃除したのに何しやがんだ!」
掃除量の増えた原因を中華鍋の代わりに掃除機で打ん殴る。奴はそれでも堪えない様子で、右手人差し指をずい、と俺の前に突き出した。
「理由はどうであれこういう年間行事をちゃんとやってやる事が父親としての仕事だろうが!ばすたぁの夢を壊すな!」
ここぞとばかりディアッカが横から「そうだそうだ!」と加勢する。
……お前等は何歳だ。何時までそうやってガキみたいに言ってられるんだ。あんな詰まらんモンに。馬鹿馬鹿しい。実に馬鹿馬鹿しい。よっぽどそう言ってやろうと思った。
だが、俺は咽頭まで出かかった言葉をぐっと飲み込んだ。ばすたぁの為なのだ。ばすたぁの為ならどんな事でもしてやろうと以前に決めた。
そうだ、そうやって割り切ってしまえば良い。コイツ等や俺の為じゃない、ばすたぁの為だ、と。
開きかけた口を一旦閉じ、俺はイザークに掃除機をぐいと押し付けた。訳が分からないという顔のイザークに背を向け、閉めたドアの前で顔だけ振り返る。
「…終わったら、行ってやる」
俺はそれだけ言って、呆けた顔の二人を残して部屋をあとにした。

64七夕話 2/10:2004/07/11(日) 17:32 ID:u6ci7ZkI

「パパ達いってらっしゃーい!良い笹とってきてねー!」

あの後。俺がばす太に笹取りの旨を伝えると、彼は頷き、自分は家でばすたぁと飾りを作っているから、と折り紙を探しに掛かって。その後、ばす太が呼んだらしいミリィとシホがやって来た。
結局1分足らずであの部屋を隅々までピカピカに仕上げたイザークと共に、俺とディアッカはばすたぁの満面の笑みを背に受けながら家を出て来たのだ。
男3人で笹取り、という構図はこの気温も手伝って何とも暑苦しく仕上がっている。
「前回はサンタのトナカイ、今回は竹取の翁かよ…」
独り呟いた台詞も、吐息の中に含まれる僅かな水分と共に、たちまち蒸発していった。笑っていられる余裕なんて、とてもじゃないが無い。
蝉が煩い。太陽が眩しい。暑い。兎も角暑い。殺人的な暑さだ。畜生。改めて、今が七月だという事を実感させられた。

ディアッカの提案で手始めに近くの花屋を巡ってみたが、どこも売り切れらしく。涼しい日陰に居られたのはほんの少しの時間だけで、又直ぐに炎天下へと追い遣られて。
「…おい、どうすんだ」
「おっかしいなぁ、何でもう売り切れなんだよ。初めから入荷数が少なかったのかな」
「それだけ"七夕"ってのを祝いたいのが沢山居るんだろ。それに考えんのはそっちじゃねぇだろうが」
暑さの所為で苛々が募り、つい語尾を荒くすると、逆にイザークに「お前としての意見は」と問われる。
「…沢山持ってるのが居るんだったら、そっから貰って来るとか……当てがあるんならな」
朦朧とする頭で適当に考え付いた物を吐き出すと、突然ディアッカが「それだ!」と飛び付いて来た。
「それだよ!やっぱお前ってグゥレイト!これでミリィたんに包丁で追いかけられなくて済むぜ!」
嬉々として踊るディアッカを押さえ付けて方法を問うと、奴はHAHAHA!、と笑って言った。
「つまり、アレだよ。えーっと、現代版、竹取の翁」
現代版竹取の翁。要するに、竹薮を所有している方の所へ行って竹を切らせて貰おう、と。そういう事だろう。そう噛み砕いた物を独り理解していなかったイザークに説明する。
「成る程。じゃあ俺は家に一旦帰って鋸を取って来るからな。お前等はそこで待ってろ!」
イザークはそう言い残すと、呼び止める俺を無視して喜び勇んで自分の家へと引き返してしまった。

65七夕話 3/10:2004/07/11(日) 17:33 ID:u6ci7ZkI
戻って来たイザークの手にあったのは、剥き出しになった刃渡り20センチ程の鋸と、何故か帽子が二つ。そのイザークの顔には黒いサングラス、頭には手の物と同じらしい帽子が引っ付いていて。
「今日は暑いから帽子被ってグラサン着けろって、ママンが」
グラサンを一寸ずらしてそう言うと、手に持っていた二つの帽子をこれ、お前等の、と放って見せた。
有難く受け取って被る事にしたが、未だ奴の手にある物が気になって如何ともしがたい。
「…イザーク、それ」
「何だ?」
「鋸…良いのか?こんな街中でそんなモン剥き出しで…」
言葉を切って周囲を見回すと、俺と目があった若者が一瞬硬直し、目を伏せてそそくさと退散していった。
「…ヤバいだろ…」
脳裏に以前見た竹取の翁の絵が映し出される。彼は幾分皺の寄った腕にナタらしき刃物を持っているが、何にしろあちらは昔の竹薮の中、此方は人通りの多い現代の街中。
何だか比べる事自体が間違っている気がして、一寸頭痛がした。
「ほら、考えてないでとっとと探しに行くぞ」と危険も考慮せずに鋸をぶんぶん振り回すイザークを見て、ばすたぁの前でコイツに刃物を預けるのは止めた方が無難だろう、と溜息を吐く。と、
トントン。
「あー、君達ぃ?」
深めに被った帽子を一寸押し上げて鬱陶しげに振り返った俺の目に飛び込んで来たのは、蒼い制服姿の警官だった。


「…馬鹿野郎」
「…う、煩い腰抜けぇ!」
「まぁ、そう言うなよ。麦茶貰ったし、竹薮の場所も教えて貰えたんだからさぁ」
「……確かに俺も悪かった。だが、これでミリィに追いかけられるのはほぼ確実だぞ」
げっ、とディアッカが目を丸くして俯くイザークを凝視した。
あれから俺達は交番へと連れて行かれ、刃物の取り扱いについて小一時間程説教を受ける事になった。
話に聞くと、剥き出しの鋸を持ち歩いていた俺達に危険を感じた通行人が通報したらしく。流石にその格好じゃあね、と後から警官がイザークに苦笑してみせた。
警官は俺達の訴えを一通り聞いた後、それぞれの家に電話を掛けて。そこで俺達の家でそれに出たのがミリィだったという訳だ。
今から気が重い俺達に、人の良さそうな警官は冷えた麦茶と竹薮所有者の所へ行く地図を出してくれた。

未だ暑さが続く道。吹き抜ける風は幾らか涼しくなっているが、それを喜ぶ余裕は俺には無い。
夕方の柔らかくなった日差しを睨み付けると、近くの電信柱に留まっていた蝉が再び喧しく鳴き始めた。
馬鹿馬鹿しい。実に馬鹿馬鹿しい。何なんだ、これは?これが七夕か?七夕ってのは、もっとこう…そうだ、空眺めたりさ、ゆっくりとした静かな時間が流れる物じゃないのか?
(…下らねぇ)
神なんか絶対に居ない。居たとしても不公平が過ぎる。そんな中、一体誰に祈れって言うんだ?何に願えって言うんだ?
煩い電信柱を蹴り飛ばしてやろうかとも思ったが、それに使われる労力が惜しいので止めた。どうせ後には楽しい鬼ごっこが待っているのだ。今は少しでも、死なない様に体力を温存しておいた方が良い。
俺がその電信柱を通り過ぎた時、後ろで騒いでいた蝉がジジ…と唸ると、振り向いた俺の前でポトッ、と地面に落下した。
慌てて駆け寄ろうとしたけれど、どんどん先に行ってしまう二人を見て躊躇し、仕方なくもう動かない蝉に短い目礼をしてその場から離れる事にした。

66七夕話 4/10:2004/07/11(日) 17:44 ID:u6ci7ZkI
一時間程歩いてやっと着いたその家は、今は珍しい瓦屋根の木造住宅で。インターホンも無いので、玄関の横引き扉を開けて名前を呼ぶ。
少しして奥から出て来たのは俺の脳裏に描き出されていた竹取の翁にそっくりの老人だった。
事情を説明すると、しわくちゃな笑顔で、どれでも好きな竹を取って行って良い、と言う。さらに、迷うといけないから、と竹薮の中まで着いて来てくれる事になって。
暗くなり始めた空の下、日当たりの悪い竹薮をゆっくりと進む。
「それにしても、あんた方は偉いのう。何じゃ、その、妹さんでも居るのかい?」
「あ、いえ。えっと…一応、俺は父親です。4歳の女の子の」
あぁ、俺もですよー、と横からディアッカが口を出す。
「ほう!そりゃあ感心じゃ。今時の者は親でも五節句を祝わん様になっとると言うがな」
何だか、心の奥を見透かされた気が、した。
「ワシ等の若い頃は、麦藁で馬を作ってなぁ。勿論、笹に願い事を吊る下げたりもしたが。そんで、綺麗な星空を見上げながら祈ったものじゃ」
「祈るって…神にですか」
「いんや、違う。神じゃない、星に祈るんじゃ。……ほれ、この辺りが良いだろう」
イザークの質問に首を振って老人は立ち止まり、周りを見回した。俺達もつられて周囲をぐるりと見回す。周りには、見事な竹が数本胸を張っていた。
「お前さん、木登りは得意かの?」
「はっ?いえ、余り…」
「そうかい、じゃあ、そこのおかっぱ頭の彼。お前さん、ちょっくらこの竹に登って枝を一本切り落としてはくれぬか?あそこに丁度良い物があるでの」
「わっ、分かりました…おい、それを寄越せディアッカ。んじゃ、登って来るぜ」
指名されたイザークは鋸から交番で巻かれた新聞紙を剥ぎ取り、老人の指差す方向へと一心不乱に登り始めた。下から見る姿は滑稽だが、木登りの苦手な俺は笑えない。クソ、差を付けやがって。
静かな竹薮の中は、そろそろ暗闇に支配されようとしていた。空には一番星が輝き、その小さな光を俺達に見せ付けている。
「――両親に、教わったんじゃ。ワシが子供の頃。丁度、こんな感じの時になあ」
老人が、昔を懐かしむ様に目を伏せた。恐らく、瞼の裏には。そこには、長い人生を過ごしている彼の思い出が回り灯籠の様に映し出されているのだろう。恐らく、楽しかった物だけでは無く。
「ずっと、ずっと昔から、死んだ者は星になると言う。ヒトも、他の動物達もな。そんな彼等に祈りを捧げるんじゃ、とワシは子供の頃教わったがのう、はて?」
彼はそう首を傾けると、空を振り仰ぐ。そして、呟く様に言った。
「婆さんも、きっとあの空に居るんじゃろうなぁ…」
「………」
言う言葉など、一つも見つからなかった。何て言えば良い、彼に。俺等の4,5倍は生きて、そして長く共に歩んできた大切な人を無くした彼に。
黙ってしまった俺等を見て、老人はハ、ハ、と所々歯の抜けた口で笑って頭を掻く。
「いや、スマンスマン。困らせてしまったかな。まあ、今の若いモンは好きな様にやれば良い。それぞれやり方もあるじゃろうからの」
「…あ、あの!」
突然黙っていたディアッカが声を上げた。驚いて奴を見ると、照れた様にそっぽを向いて。
「…あの、じーちゃんのばあちゃん、きっと何時もじーちゃんの事見守ってると思うぜ。…てか、俺等んトコも、その…そうだから」
「ディアッカ!お前年上には敬語を使えって…」
奴に殴りかかろうとする俺を老人は良い良い、と手で制し、顔をしわくちゃにほころばせる。
「嬉しい事を言ってくれるのう。そうかそうか、アンタ方の所も……そりゃあ辛かっただろうに…」
老人がそうか、そうか、と繰り返していると、頭上でイザークの「終わりましたよー」という声が聞こえた。奴は器用に切り取った枝と鋸を片手に握って、するすると降りてくる。猿の様だ、との感想を持ったが、聞かれると拙いので心の中に仕舞って置く事にして。
「いや、御苦労だった。時間ももう遅いでの、そろそろ帰るとしようか」
杖を一振りすると、老人は元来た道を戻り始めた。竹薮がすっかり闇に包まれているので、俺達は逸れぬ様に慌てて後を追う。
少し後には、無事、老人の家へ到着する事が出来た。
「有難う御座いました、こんな時間までつき合わさせてしまって…」
「なんの。また遊びに来なさい。今日は楽しかったよ」
3人で頭を下げると、老人が「一寸そこの彼」と俺を呼ぶ。近づいて首を傾げると、老人は俺の耳元で囁いた。
「(良い友人を持ったのう。大事にしてあげなさい)」
まさかそんな事を言われるとは思っていず、目を丸くして彼と"友人"を交互に眺めた。"友人"の片方は手に持った笹でもう片方をくすぐって笑っている。まるで小さい子供の様に。

67七夕話 5/10:2004/07/11(日) 17:45 ID:u6ci7ZkI
「じゃあ、気を付けて帰りなさいな」
ニコニコとその光景を眺めていた老人は、そう言って家に入って行き。その背中に向かって俺は思わず再び頭を下げてしまった。
そのまま暗い空を仰ぎ見ると、天上には綺麗な星空が展開されていた。心地好い風を身体に受けて思いっ切り伸びをする。何か大事な事を忘れている様な気がしたが、それはそれで良い、と思った。
「――おい、とっとと帰るぞ」
声の掛かった方を見やると、ディアッカから笹を奪い返したイザークが俺を振り向いていた。俺が頷くと奴は笹を担いで走り出す。
「あぁ、待てって!」
星が瞬く空の下、俺も又、奴等を追って駆け出した。\4


俺達の家の前、今まさにドアを開けようとした時。ディアッカが突然何かを思い出したかの様に硬直する。
「何」
「…ミリィたんに……包丁で…」
ディアッカが言いかけた所で、それは俺にも伝染する。全て言うまでも無い。全て忘れる訳が無かろう。この後に、命を掛けた鬼ごっこが待っているという事実を。
イザーク一人が訳の分からないという顔をして突っ立っていた。
「……取り敢えず、家入んねぇと何にも始まらねぇだろうな。よし、行くぞ。良いか?良いな?」
自分に問い掛けるというのは実に空しい物だ。ドアノブに震える手を伸ばすと、掴もうとした瞬間にいきなりドアが開いた。
「あら、遅かったわね。お疲れ様」
「「うわぁぁぁッ!!」」
開いたドアからミリィが顔を出した。その前で俺は頭を抱えて蹲り、ディアッカは後も見ずに逃げ出して行く。まともに立っているのは命のやり取りをした経験が無いイザークのみという状態だ。
「な、何よー。今日は追いかけないって。ばすたぁちゃんの事を思ってやった行為の一環でしょ?さあ、ばすたぁちゃんも待ってるわよ。早く飾りつけしましょ」
ニコニコと部屋の奥へ歩いて行くミリィの後姿を見送って、俺は物陰に隠れていたディアッカとこっそり顔を見合わせた。予想が大きく裏切られてほっとした反面、逆に何も無い事に不安感を覚える。
「…貴様等なぁ、何がそんなに怖いんだ?」
無知は罪であり、また、何物にも勝る。不思議そうに俺等を眺めるイザークを見て、俺は何も知らない奴が少々羨ましく感じた。

「うぁ、スゲェ…」
狭い部屋には色とりどりの折り紙で作られた七夕飾りが所狭しと並んでいた。こうして見ると本当に綺麗な物である。
部屋の隅で何やら赤い物が動いたかと思うと、それはひょいと顔を上げて此方に手を振って見せて。
「よう、乙・彼!」
「ゲッ、クロト、お前何で…」
「ばす太に呼ばれたんだよ。『どうせなら大勢居た方が楽しいから』ってよ」
「そういう事ー」
唐突な対面にたじろぐ俺の背後から、オルガとシャニが顔を出した。シャニは今日はイヤホンを着けていない。まあ、流石に24時間では耳に負担も掛かるだろうが。
「パパ、ダディ、それとおぱっか兄ちゃんお帰りなさい。見て見て、すごいでしょ!ミリィお姉ちゃんとシホちゃんと常夏のお兄ちゃん達に手伝って貰ったんだよ!」
オルガの後ろからばすたぁがとたとた駆けて来て俺に飛びついた。常夏のお兄ちゃん達、と一纏りに呼ばれて、常夏達は複雑そうな顔をしている。そして、俺の後ろではイザークとディアッカが何とも羨ましそうに俺を見ていた。
何だよ、お前等。そんな顔で俺を見るな。鬱陶しい。
暫く間が空いた後、オルガが頭をがりがりと掻いて言う。
「あーっと、じゃ、後は頼んだぜ」
「あ?」
「僕達短冊書いてくるから」
「ヨロシクー」
そう言い残すと、常夏達は実に嬉しそうにドタドタ走って行って。後に残された俺達は、気を取り直して貰った笹に飾り付けをする事にした。
それからも、途中で何かと理由を付けては一人抜け、二人抜け。結局最後には俺一人が飾りの川と笹の滝に取り残される形となった。

68七夕話 6/10:2004/07/11(日) 17:46 ID:u6ci7ZkI
「…何で俺が」
馬鹿馬鹿しい。一番節句に否定的な俺が今、独り笹と向き合って黙々と作業を続けている。これが七夕か。そうなのか。畜生。
手を止めて窓辺に引っくり返ると、開け放した窓から天上が見えた。暫く眺めていると、そこを一筋の流れ星が過ぎる。その流れ星を見て、俺は小さかった自分の七夕を思い返していた。

『流れ星が流れる間に3度願い事を繰り返すとその願いが叶う』
今考えると無理難題を、と思うけれど。あの時は、親父がそう言ったから。俺は流れ星が消える前に3度願い事を繰り返すのに躍起になっていた。
短冊に欲張って何個も願い事を書いて、明日には叶うと良いなって笑ってみたり。夜中になると両親の手を引っ張って態々草原に連れて行き、草の中に寝転がって長い間星を見上げてみたり。そして、そんな俺を楽しげに見つめるお袋と親父。

――ああ、そうだ。あの頃は、ただ自分に素直で。何の強がりもせず、何の影も曇りも持たずに笑っていられた。
あの頃の俺はもう居ない。アイツは既に、過去という時間に飲み込まれてしまっている。そして、残っているのは、俺。

「…………」
「…何、サボり?」
唐突に頭上で声がして、ひょいとシャニが金色の瞳で俺の顔を覗き込んだ。驚いてがばっと跳ね起きると、奴は手に持った3枚の折り紙をずいと俺に突き出して言う。
「これ、短冊。オルガとクロトのも。飾っといて」
そして、もう一枚の折り紙と鉛筆を俺の手に握らせる。
「これはアンタの。書いておいてって、ばすたぁが」
「あ、ああ…って、お前、パシリ?」
俺の言葉にシャニは一寸首を竦めると、「飾り付け、終わったら皆でスイカ食うんだって。早くしてね」と手伝う様子も見せずに部屋を出て行った。
何時も通りな奴の様子に苦笑しつつ、取り敢えず装飾者の権限で3枚の短冊を見る事にして。そこには、実に奴等らしい願い事が並んでいた。
『本を沢山読みたい』『ゲームをやりまくってやる』『CD きく』
欲望を忠実に表現しているそれぞれの短冊に呆れて裏を返すと、そこにはそれぞれ小さな字で『取り敢えず、アイツ等と一緒に居られるように』と本文こそ違うが同じ様な意味合の言葉が書かれていた。
俺はそれを暫く眺めた後、一旦それを脇に退けて飾り付けの作業を再開した。俺の短冊への書き込みは、一番最後に残しておく事にして。

69七夕話 7/10:2004/07/11(日) 17:47 ID:u6ci7ZkI
それから次々に皆が短冊を持って来て、俺は装飾者権限で女性二人分以外の全てを有難く読ませて貰った。

ディアッカの物には大きく『一年中グゥレイトォ!』と、イザークの物には『ママンに怒られないように』と書かれていた。一寸前、何も知らないイザークが羨ましいとは思ったが、奴の母の怖さを知っているイザークなど羨ましくも何とも無い。前言撤回。奴も苦労してるんだな、と溜息を吐きたくなった。
ミリィとシホは俺に読まれるのを嫌って、自分で笹の中に短冊を付けていた。読んで見たかったが、読んだら今度こそ殺されそうで、俺はそれをそのまま気の迷いとして心の中で処理する事にした。
ばす太の短冊には流れる様な文字が『家族安泰』と並んでいた。果たして俺達は家族なのか、と一寸首を傾げたくなったけれど。だが、ばす太がそう言っているんだ。それで良いじゃないか、と俺は思う。
色々と考えていたらしいばすたぁが俺以外では一番最後。そこには少し崩れた平仮名で『ずっとみんなといられますように ずっとこれがつづきますように』と書き込んであった。
何々が欲しい、何々がしたい、という子供らしい願いではなく、やけに大人じみたこの願いは、きっと悩むばすたぁに誰かが提案したのだろう。
それにしても、何時もに増して目の前のばすたぁが愛しくなって、思わずぎゅっと抱きしめてやりたくなる。が、嫌われるのも怖いので、これもこのまま気の迷いとして処理する事を決め込んだ。
「パパは何て書くの?」
そう何度もばすたぁが訊いてくるから、俺は一旦飾り付けをばすたぁに任せて自分の短冊を書く事にして。
自分の短冊を前にすると、意外にも割と悩む物で。幾ら悩んでも考え付かないから、俺は自棄になって『俺の周囲の人が幸せで居られるように』と書き込んでやった。書き込んでから、案外本音に近い物かも知れない、と思う。
「何て書いたの?見せてー?」
ばすたぁが作業の手を止めて覗き込んできたので、未だ漢字の読めぬばすたぁに「えーと、まあ、ばすたぁとか俺とか他の皆とかが幸せで居られるようにってのだよ」と説明してやった。
「ふーん」と首を傾げたばすたぁは、一寸俯いて何かを呟く。
「…ありがとう、パパ…」
「え?ばすたぁ今何て……」
思わず聞き返す俺の言葉を遮って、ばすたぁは満面の笑みで首を振った。
「ううん、何でもないよ。それより、早く飾ってスイカ食べようよ!シャニ兄ちゃんとクロトくんね、ずーっと待ってるんだ」
アイツ等、待ってんなら手伝いに来いよ…とぼやく俺の腕を「早く!早く!」と引っ張って急かすばすたぁ。

俺は自分の短冊を吊り下げようとして、何時の間にか、真面目に願いを掛けていた俺に、ふと気付いた。

70七夕話 8/10:2004/07/11(日) 17:47 ID:u6ci7ZkI
「スイカ、激・旨!」
「種ウザー…」
顔中を口にしてスイカに齧り付くクロトの横で、シャニが神経質に種を全部穿り出している。ばすたぁもクロトの真似をして、思い切りスイカに齧り付いた。慌ててばす太が、種は飲んじゃ駄目ですよー、と声を掛けて。
縁側に出てスイカを食う俺達の前にあるのは、最後にばすたぁと二人掛かりでやっと飾り付けが済んだ笹。その一番上にはクリスマスツリー宜しく、金色の折り紙で出来た大きな星が付いている。勿論、皆の短冊も二人分以外、しっかり見える位置に飾って置いた。
ディアッカとイザークは、スイカを一切れ食べ終わったばすたぁも交えて、ばす太が押入れから取り出してきた花火に興じている。
空に流れる天の川の下で揺れる笹の葉音を聴き、心地良い風を受けながら皆でスイカや花火を楽しむ。多分、これが、今年の俺達の"七夕"。
嬉しそうに花火をしているばすたぁを眺めていた俺は、ふと思い出し、立ち上がってミリィとシホの所へ行った。頭を掻いて、楽しげに話す二人の背中に声を掛ける。
「…あのさ」
「ああ、今日は本当にお疲れ様。何?どうしたの?」
「あ、いや、ばすたぁの短冊の事なんだけど…何か、こう書けば良いんじゃない、とか入知恵したのか?」
俺の質問にミリィとシホは顔を見合わせ、首を振る。
「ううん、訊かれたのは平仮名の書き方だけで…。内容は、私達もあそこの男子も口を出さなかったわよ。ばすたぁちゃん、ずっと悩んでたけど」
「…あ、そう…」
「何か、可笑しな事でも書いてあったんですか?」
問い掛けるシホに俺は曖昧に笑って、首を傾げる二人を後にした。再び自分の場所へと戻って腰掛ける。花火をしている者の歓声と、シュー、パチパチという花火の音が、静かに流れる時間の中、賑やかにこだました。
ばすたぁも、どんどん成長しているのだろう。特に、精神的な面。俺の気付かない内に。
普段のばすたぁの行動や言動は如何にも年齢相応な感じだが、時折垣間見せる面は凡そ子供らしく無く。
…出来れば、俺の様ではなく、ディアッカや常夏達の様に天真爛漫な心を残したまま成長して欲しい、と仕様も無い事を思ったりして。
横を見ると、オルガとクロトが残りのスイカを巡って争い、シャニだけは呆れた様に立ち上がって花火を一本取り上げるとばすたぁの元へと歩いて行った。入れ違いにイザークがやって来て、俺の隣に座る。
「何だ、貴様は花火やらないのか?見た所スイカも食ってねぇみたいだし」
「食ったさ、一切れだけどな。旨かったよ。何か、夏って感じがした。で、何の用だ」
「今日の爺さんの話…貴様さ、死んだアイツ等があそこに居ると思うか?」
「さあ、分かんねぇけど…。でもさ、きっと今も俺達の事、笑って見てるんだろうな。どっかから」
イザークにつられて見上げた空は、まるで細かな砂を散らした様で。俺は暫くそれを眺めた後、目を閉じてふっと息を吐いた。
「…ま、あんまそういう事は俺は分かんねぇよ。だが、何処に居るかって訊かれたら、多分近くて遠い所に居るんだろ…って、そう答えるけど」
手を伸ばせば届きそうで、それでも絶対に届く事は無い。追って、追いかけて、それで悲しくなる。そんな存在。まるで虹の様で、蜃気楼の様で。
そこまで考えた時、ふと耳にある声が蘇った。

『死んでしまった者の魂は、お空に返って行くんだよ』
空を見上げる俺に、親父が言った言葉。あれも確か、幼かった自分の"七夕"の夜だったと覚えているが。
『彼等は何時も自分達を見守っていてくれる。だから、そんな彼等に今日はお礼を言うんだ。何時もありがとう、とな』
そして、親父に倣って両手を合わせ、舌足らずな口調で『ありがとーございまーす』と言った自分。その頭上を流れる、一筋の流星。

(…………)

――幼い俺が、振り向いて笑った気がした。

71七夕話 9/10:2004/07/11(日) 17:49 ID:u6ci7ZkI
「…おい、どうした?ボーっとして」
怪訝そうに目の前で手をひらひらさせるイザークに向き直り、立ち上がって笑って見せる。
「――何処に居るんでも良い。祈ってやろうぜ。どうせ、今日は七夕だ」
「ん、あぁ、そうだな。何時もの礼位は言っといてやるか」と、奴は未だ怪訝そうに首を傾げながら、それでも立ち上がって。天の川を少し見つめた後、ゆっくりと目を閉じた。奴が今、何を思っているのか、俺には知る由も無い。
俺も奴に倣い、空を見上げて目を閉じる。瞼の裏に浮かんだアイツ等の顔に向かって、幼い俺がそうした様に、両手を合わせ、ありがとな、と頭を下げた。
それが届いたかどうかは分からない。返事を求めれば、又、悲しくなるだけなのだ。返って来る筈の無い答えに慨嘆して。
目を開ける。数何秒前かと同じ様に、隣にはイザークと常夏が居る。

"――悲しくなるなら追わなければ良い、手を伸ばさなければ良い。無理に動こうとしなければ、それは綺麗なままで其処にある――"
緩々と空に上って行く蚊取線香の煙を眺めながらぼんやりそんな言葉を思い浮かべて、何処と無く記憶という物と似ている、と。そう思った。
記憶なんて物は所詮過去の副産物でしかないのだけれど、それは時によってとても曖昧で。失敗や悪、絶望等嫌な記憶を何かで覆い隠しているなんて、良くある話だ。
真実を追究しようとそんな記憶の中に深く立ち入れば、その覆いは消える。後に残るのは、やっぱり後悔と慨嘆。
良い思い出だって、頭の中で反芻する事は出来るけれど、決して手は届かない。戻る事は勿論無い。当然。

手の届かないアイツ等と、手の届かない記憶の中の自分。同じ様にぼやけている2つを果たして一緒に重ね合わせて良いものか、一寸分からなくなって。
(…………)
慣れない事をアレコレ考えた所為か、頭が痛くなってきた。馬鹿みてぇだ、と首を振っていると、何時の間にか近くに来ていたシャニが無言で俺の袖を引っ張った。
取り敢えずされるがままになっておくと、奴はそのままばすたぁの所へ俺を導いて行く。
「…これで良いの」
「うん!ありがとう、シャニ兄ちゃん!パパも一緒に花火やろうよ!あと少ししか残ってないけど」
滅多に表情を変えないシャニが目を細めているのを見るに、ばすたぁに"シャニ兄ちゃん"と呼ばれるのが相当嬉しいらしく。
花火を取ろうと厚紙の上に手を伸ばすと、そこには『後少し』の説明通り、線香花火が数本残っているだけだった。手を浮かせたまま一寸逡巡し、結局その手を引っ込める。
「やんないの?…俺、これが一番好き」
他のヤツ、なんかチャラチャラしてて、と小さく呟くと、シャニは線香花火を一本取り上げた。
「いや、本数少ねぇし。ばすたぁもお前も、もっとやりたいだろ」
「…それじゃあ『一緒に』じゃない。ただ見てるだけ」
「そうだよ。はい、これ。パパの分」
そう言って、ばすたぁが俺の手に花火を一本握らせる。俺はそれを手元に残して置いて、先に二人の花火を見る事にした。
薄暗い中、線香花火の微かな閃光に照らされる二人の顔を眺め、先程の詰まらない話の続きを考える。

頭の中で反芻する事しか出来ないと、さっきはそう言ったけど。だが、逆に言えば。過去を思い返す事は可能なのだ。
幼い俺を記憶の中で眺める事だって出来る。アイツにはもう、手は届かないけれど。眺めて、見て、それで笑う事だって可能。


「…あ、落ちた」
かなり早い段階で、シャニの火玉が落下した。奴は残念そうに顔を歪め、厚紙の上に載った残り一本の花火を物欲しげに眺める。

72七夕話 10/10:2004/07/11(日) 17:49 ID:u6ci7ZkI
「いいよ、シャニ兄ちゃん。私のはまだ続いてるから」
「でも…」
「俺は未だやってねぇし。それに、それはばすたぁの気持ちだ。受け取ってやれよ」
俺がそう言うと、シャニは躊躇いながらもそれに手を伸ばして。
一つだった光が二つになり――直ぐ又一つに戻った。
「あー、落ちちゃった。まだ最後までいってないのになぁ。わあ、シャニ兄ちゃんの、今度は長いね!」
「今、松葉。次、柳」
「…凄ぇな」
柳の形に流れる火花は、すうっと空気に吸い込まれる様に消えて行く。暫し静かな時が流れ、やがて火玉が落ちた。
「落ちちゃったね。でも、凄いよ!えーっと、次はパパの番だよ」
破顔するばすたぁの横で、顔を上げたシャニが、ふと「流れ星…」と呟いて。その声につられて俺とばすたぁも視線を空へと移した。
「流れ星?どこ?」
「…消えちゃった」
「流れ星ってのは直ぐ消えちまうモンだからな。だが、今日は結構流れてるから、空見てれば見られるかも知れねぇけど」

(……そういや)

「…おい、ばすたぁ。知ってるか?」
「何ー?」

「――流れ星が流れる間に3度願い事を繰り返すとな、その願いが叶うんだぜ?」

精一杯空を見上げるばすたぁへそう言って、線香花火に火を付ける。

なぁ、親父、お袋。アンタ方の育て方は間違っていなかったよ。
なぁ、記憶の中の俺。お前、こんな俺を見てどう感じた?何を思った?――否、答えは要らない。只、訊きたかっただけだ。
なぁ、お前等。短冊なんかどうせアテにならないだろうから、俺がお前等を幸せにしてやる。だから、ずっと傍に居てくれよ。ばすたぁの願い通りに。
それと、なぁ…逝ったお前等。多分もう、記憶の中でしか会う事は無いのだろうけれど。もしお前等が見守ってくれているなら、俺は礼を言おう。そして、これからも頼む、と。

居なくなったアイツ等の存在を記憶から抹消する日はきっと来ないと思う。

織姫だとか彦星だとか、やっぱりそんな事はどうでも良い。そんな陳腐な俗説は、やっぱり俺には似合わない。
だからと言って、"七夕"その日自体を否定する気も、今の俺にはもう無くなって。
俺は、俺の"七夕"を。俺達の"七夕"を過ごせば良い。恐らくは、それで、良いのだろう。
全て人と一緒でなければならない必要などある訳でも無いのだ。只の自己満足だと言われたって、そうかも知れねぇな、と笑い飛ばしてやる。


(――皆の願い事、叶うと良いな)



最後の線香花火が、チリッと小さな音を立てて、燃え尽きた。


そんだけ

73七夕話 オマケ 1/2:2004/07/11(日) 17:52 ID:u6ci7ZkI
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 / 人 ゚ ヮ゚ノ|            〉(゚∀Y i  Y    ゜ 。 ゜。  人  Y
   (っ\l|っ_ , ゚,      _⊂  ∪ )_)   ゜ ゚   し (,_)
   く/_l|   ̄* 。 ゜, ゚ヽ'*' ̄ ( (  (
    し'ノ   ´, ゜ 。、  ´,* *、` (_(__)

74七夕話 オマケ 2/2:2004/07/11(日) 17:53 ID:u6ci7ZkI
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 .  .    lヾ ,,,,,,,,,,,,,,彡,,・ プ:.:..    .⊂⊃    。 从λγ":.:.. .   .
      。 ヾ彡   ミ  ミ::.:.:...   γ`'`"::.:.:..    (・д・ζ::.:.:..
 , .     彡,,,,,)__,⊂⊃ミつ:.:... ∩彡《从ノヽ:.:.. .  O ⊂ ::..:..
   。 (ヽ===〃⌒`:::.::.:..== ヽリツ´ー`ノ:.:.. == ( ( ノ::.:.. .===
.    . /,,くノ___ノ__ir ∧\ヾ::.._.ノ___ / ヽ  つ:..___.ノ__ しし:.:..___.ノ___.ノ___.ノ_
    /,,くノ__ノ___ノ v`ー´ V:...___ノ(_)へ ::.:.:.. ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___
 ./,,くノ__ノ___ノ___. /   ⌒::.ノ___ノ__(_:.:..__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ____
/,,くノ__ノ___ノ___ノ__し'~'U(_つ:.:.. ._ノ___ノ__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ____

75名無しさん@ザフトのために!:2004/07/23(金) 04:16 ID:qjKK4f1g
本スレ落ちた?

76名無しさん@ザフトのために!:2004/07/23(金) 11:20 ID:518yiM7g
そのようですね。
どうしますか?

77名無しさん@ザフトのために!:2004/08/03(火) 17:32 ID:iRYoNiTU
俺関連イベントスレを見てたら
ばすたぁを海水浴に連れて行ってあげたい・・・と心から思った。
どなたかぜひ・・・

78名無しさん@ザフトのために!:2004/08/04(水) 12:36 ID:AsEoJbXg
俺関連イベントスレを覘いてみたのだけれど、
あれって俺とばすたぁが行って良い物なのかよく分からなかったんだが。
俺達は『〜の関係』じゃないから、どうなんだろう。
駄目の様なら此方で何か書こうと思いますが。

79名無しさん@ザフトのために!:2004/08/05(木) 19:46 ID:rIBVqsNg
是非!

80名無しさん@ザフトのために!:2004/08/06(金) 01:02 ID:GpzrB1PQ
>>78
お待ちしております。
ばすたぁ、よかったね。夏休みだよ!・・・って子供はいつでも夏休みか。

8178:2004/08/08(日) 23:59 ID:/R0caU5Y
俺、火曜日から出掛けて日曜日に帰ってくるので、
明日で書き終わらなかった場合、どうしても挙げるのは日曜以降になってしまいます。スマソ
それで宜しければ、暫しお待ち頂けると有難いです。

82名無しさん@ザフトのために!:2004/08/17(火) 21:06 ID:zOAN5R7U
>78さん
俺関連イベントスレでちょっと聞いてみた。
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/shar/1091470815/175-
今の時点で返事してくれてる人は2人だけど、もしかしたらあっちに書けるかも。

要らんおせっかいだったらごめんな。

83名無しさん@ザフトのために!:2004/08/22(日) 01:13 ID:E4JuhSZA
| 从从ヽ <お久しぶりです…シャア板本スレが落ちる少し前に、ネット接続のモデムが
|W*゚д゚)  壊れてしまいまして…今までここに来られませんでした…。
|⊂ ノ
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄|パタン                                 (゚゚゚)//
 |     ||  .|| |  〃 ⌒`ヽ                             \/
 |___||__| (从从V )<えと…遅くなったしまったお詫びに、デザート ⊥ を作りました…
 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄|  (゚д゚ *W  冷凍庫にはアイスを、冷蔵庫にはスプーンとグラスとチョコスプレー、
 |     ||  .|| | ⊂ ⊂ | )) それからウェハースを冷やしてあります。
 |     ||   |  | T  |   1人分ずつよそって、召し上がって下さいね。
 |___||__| (_(__)

|  <それじゃっ!!
|     
| ミ ピャッ! 
|     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

84名無しさん@ザフトのために!:2004/08/24(火) 15:58 ID:UijLMvZo
キラ乙!そしてお帰りなさい。

ところで、投下予告してた職人さんはどこに行っちゃったのかな?

8578:2004/08/24(火) 19:18 ID:.XBZe1cc
>>82
ありが㌧、ごめんな。
今は此処で書こうと思っています。わざわざ訊いてくれて、本当にありが㌧でした。

>>83
乙彼様です。

>>84
や、ここに居ますよ。連絡が遅くなって申し訳無い。
未だ構想の半分程しか書き終わっておらず、他の事情もある為、
このままだと8月中に書けるかどうかも不明な状況です。遅筆な俺 orz
出来るだけスピードアップしますので、もう暫くお待ち下さい。 スマソ

 ;   ;   ;  ;   ;   ; _A_;   ;    ;    ;
;   ;   | :| ;    ;  . , '"/|\"' ,   ;    ;   ;
  ;   ; | :|   ;  ; // /  | ヽ \;    ;  ;  ;
;    ;  |=| ;  ; /; ⌒⌒⌒||⌒⌒⌒;  . ;  ;
  ;   ; | :|   / ; ∧_∧ || ;    .       ;
 ;  ; ∠二二、ヽ ゚ .  (・∀・ ∩し   ( ̄)   、!, ;  ;
;  ;  (((ヽヽリ、ヽ ; .(| 俺 ノ ;  /巛 》ヽ ̄) .   ;
  ;   (||゚ヮ ゚人)) ; (、!.Y  人。゚. ヾノ"~^ヽ,^ )゚ .)\;
 ; .⊂<~:~~⊂ゝ 、!, (__)゙J从⊂(´∀`;Oノ从=)ー>
; /; ノ_人___ゝ ゚.    ;   ;  ( 人 ´.,_、!,.´从゚) ;  )/ ;
/ ゚ .(⌒) i_丿... ;   ;   ゚  ;  ∠,レ< +`x>"ヽ ;
; ( ´  、!,. ´ 。` ‐- !    ;   />::o/":。/o<,,iヽ  ;
  ; ̄ `ゝ.,_ !,.  ) ヾ )  .゚    "'-",<:。< ::。:>o:: >-'' ;
 ;  ;    ̄~~";~  ;  、!,  ; ,-'"/<:::o::>/⌒^>ヽ''-">
;     ゚  ;    。  ;     < .: _,,,/ヽ_::o: >:゚: /',i
  ;   ;  ;   ;      :      ーヽ___/_, :. ̄ ヽ
                      ゚       "---,,:,_i
           Now Writing...
    暫く季節外れな3人を見てお待ち下さい…

8678:2004/09/02(木) 01:50 ID:O4gEwp7Y
9月に入っちまった…ゴメンナ

調子に乗って書いていたら、途轍もなく長くなってしまいました orz
出来るだけ縮めてみようとは思いますが、それでも長い事には変わり無さそうです。
なので、前編・中編・後編辺りに分割して投下しようかと思ったのですが、如何でしょうか。
一応、ある程度の読み難さの回避と、未だ後編部分が書き上がっていない事をを考慮した物になっています。

何かありましたら宜しくお願い致します。

87名無しさん@ザフトのために!:2004/09/02(木) 08:22 ID:S3Fugk0I
>>78
いつまでもお待ちしてます。
長いのを貼るのも大変だと思いますが、がんがってください。

88海話(前編) 1/6:2004/09/11(土) 00:09 ID:8JIIC1Hw
――まあ、嫌な予感はしていたんだ。色々な意味で。


「よう」
道端で、突然、そう声を掛けられた。
聞き覚えのある声に気だるげに振り返る。アスファルトから立ち上る熱気の所為で出来ていた陽炎のその先に、俺の目は声の主を捉えた。
「何だ、お前等…何処か行くのか?」
「あー、今からお前の家行ってばすたぁに会おうかと思ってたんだけど」
近づいてくる常夏の3人組に、名前からして暑苦しいから近づくな、と手を振って応対する。それで足を止めた奴等は目敏く俺の手にあるザックを見つけたらしく。
「何、お前はバイトなの?ばすたぁは?」
「家でディアッカと昼寝してる。まあ、もう直ぐ起きるだろうがな。もう夕方だし」
夕方とは言い辛い、今だ照り返る太陽と蒸し暑い気温の続く、名前だけ、時間だけの夕方。
30度を超える猛暑なんてもうザラだから、何時もの事、と割り切って、灼熱の太陽と共存生活を営んでいる毎日なのだけれど。
暑気に閉口するばすたぁを扇風機で宥め、だらけるディアッカを中華鍋で殴り、そうして毎日がただ平坦に平凡に過ぎて行く。
背後の電信柱で騒ぐ蝉を煩げに一瞥し、再びアイツ等に向き直って。そこで初めて奴等の顔付きを認め、俺は幾分不審そうに言葉を投げ付ける。
「…てか、何かお前等ニヤニヤしてて気味悪いんだけど」
「あー、そう?まあ、良いコトあったからね。でも、秘・密!」
仔犬の様に全身で喜びを表しているクロトの横で、同じくシャニが目を細めて「教えなーい」とそっぽを向いた。一人冷静を装ったオルガが近づいて来て、俺の肩をぽん、と叩く。
「んじゃ、バイト頑張れよ」
それだけ言い残すと、奴等はくるりと背を向けて「うーみーはー広いーなー大きーいーなー」とやたら声高に歌いながら道の向こうへと歩いて行った。
「………」
一人取り残された俺は呆然と道の真ん中で佇む。道を行き交う人々が呆けた表情の俺に訝しげな視線を送る。
再び喧しく鳴き出した蝉の声に我に帰って、俺は慌ててザックを肩に引っ掛けると、熱気漂うアスファルトの上を走り出した。


疲れた身体を引き摺る様にしながら、闇に落ちた家路を辿る。
昼や夕方に比べれば幾分マシになった気温の中、重い足を運びながら振り仰いだ空は何処までも暗く。満天の星だとか煌々と輝く月だとか、そんな物はどんなに探したって見受けられない。当たり前の事だ。生憎、今更になって湧き出た雲がその身で全てを覆い隠している。
それは兎も角腹が減った、と思いつつ、俺はやっとの事で着いた家の扉に手を掛けた。
「――ただいま」
そう誰にとも無く小さく呟いて、静かにドアを閉める。何時もは物音に真っ先に駆け寄って来るばすたぁの姿が、今日は無い。
(…寝てんのかな)
時間も時間だ。仕方ねぇよな、と頭を振って、胸に小さな空虚さを残したままリビングへ向かった。
部屋に入ると、机に腕と顎を乗せ、何やらにこにことした顔のディアッカが目に留まった。その前には、一枚の、紙。
「――おい」
背後から声を掛けると、奴は初めて帰宅した俺に気付いた様で、笑顔を崩さずに俺の方へと振り向いて。
「やあ、お帰り。こんな時間まで疲れたろ?ちっと待ってくれよ、炒飯作っといたんだ。今温めるから」
そう言って立ち上がると、奴は冷蔵庫からラップを掛けた炒飯を取り出し、レンジの中へ放り込む。俺はザックを部屋の隅に投げると、奴が眺めていた紙を手に取った。
そこには、恐らく色鉛筆で描かれたのだろう青い空と白い雲、その下に浮き輪を持った幼い女の子とその後ろの二人の男性、そしてバックには蒼い海、といった光景が展開されていた。
「あぁ、それ良いだろ。ばすたぁが描いたんだぞ」
ディアッカが俺の箸を揃えながら口を開く。
「そりゃ分かる。お前には絵を描く趣味なんてねぇしな。…でもさ、何だよ、これ」
「何だよって…海だろ?俺とばすたぁとお前が海水浴…」
「それも分かる。俺が言いたいのは、何で急に海の絵なんかって」
微妙な間の後、チーン、とレンジの電子音が静寂に包まれたリビングに流れた。
「……HAHA、ま、描きたいから描いたんだろ。ほら、出来た。特製海苔トマト炒飯だ。残さず食えよ」
又妙な取り合わせを、と溜息を吐きたくなったけれど、脳から発信される素直な欲求には逆らえず。何か良い様に誤魔化された気もしたが、それよりも先ず手前の飯だ。
いただきますと両手を合わせ、箸を持つ手で思い切り掻き込みたいのを何とか自制し、取り敢えず毒見とばかりに一口、箸で掬って口腔に押し込んだ。

89海話(前編) 2/7:2004/09/11(土) 00:14 ID:8JIIC1Hw
「…結構旨いな、これ」
後はもう一直線に、欲求に従う事にして。流星の如き速力で皿の半分程空にした所で、バイト前に出会った三人組の存在を思い出し、箸を止めて目の前の同居者に疑問を投げ掛ける。
「そういや、常夏って来たか?バイト行く道で会ってさ、『今からお前等の家行く』って…」
そう言いながら何気無く顔を上げると、ディアッカが立ち上がろうとした姿勢のまま目に見えて固まっていた。奴はそのまま首だけをロボットの様にゆっくりと振り向かせて。その顔に張り付いているのは、動揺と恐怖。
悪事が露見した子供の様な表情に、却って此方が驚いた。何か疚しい事でもあるのか、と疑念をそのまま視線に込めて投げ付ける。
「……あのさ、怒らないで聞いてくれるか?」
「内容に依る」
「…そう。じゃあ、まあその残りでも食いながら…な」
奴は大きな溜息を吐くと椅子に座り直し、視線を合わさない様にしながら俺の居ぬ間に有った出来事をボツボツと語り始めた。
供述によると、俺と別れた後真っ直ぐに家へ来たらしい常夏がやたらニヤニヤしていたので、ディアッカが訳を尋ねたらしく。すると『今度オッサンが俺達海に連れてってくれるんだって』と、散々自慢話を聞かせたらしい。勿論、その場にはばすたぁも居て。そして、奴等が帰った後。今度は奴等の話にすっかり呑まれたばすたぁが、皆で海へ行きたいと言い出して。
「――それで?」
「……で、ばすたぁが余りにも駄々捏ねるし、俺も行きたかったし……アイツ等と一緒の旅館に予約…入れちまった」
「ああ?!」
思わず口内の炒飯を吹き出しそうになった。咄嗟に手で押さえて強引に飲み込んで、机にバン、と勢い良く手を叩きつけると椅子を蹴立てて立ち上がり。
「ばッ、テメェ!稼ぐ事の難しさが分かってんのか!?宿泊代とか色々、今の状況じゃ払える訳ねぇんだよ、おい!!」
「わわっ、ばすたぁ寝てんだからもうちょい静かに…」
「……ちっ」
俺は一寸反省して、炒飯の残りを口に押し込むと、ポケットから取り出した赤字塗れの家計簿を手近のクッションと共に思い切り奴へ投げ付けた。
この家の収入源は俺のバイト代と親父からの少量の仕送りだけだから、それだけで4人の家庭を養って行くのは到底容易な事では無く。何とか家計を遣り繰りしているばす太と俺を尻目に寝ているディアッカへ「仕事しろ」と詰め寄っても、のらりくらりと言い逃れては又ゴロゴロするだけで。それでもって都合の良い時だけ自分の要求を通そうとする。
ばすたぁの為ならば、という思考がちらりと頭を過ぎったけれど、無い物は無いのだ。この様な事に関しては、無理な物は無理だとはっきり拒否した方が後の為にも良いだろう。
家計簿を眺めて吃驚している奴を見て、今度は伏せてあった中華鍋を手に取った。もっと手近にはクマのぬいぐるみもあったが、それは投げない。否、投げられない。
「無い袖は振れないんだよ。それ見て目ぇ覚めただろ?好い加減現実に戻れ!」
「うわッ、おい、一寸タンマ!それ洗ったばっかの…」
「煩ぇ!」
怯む事無く自業自得だとばかりに勢い良く投げ付けた。中華鍋は綺麗な軌跡を描いて奴の顔に吸い込まれて行き、衝撃で奴はそのまま後ろにのぞけって。そこを再び狙い撃ち。

90海話(前編) 3/7:2004/09/11(土) 00:15 ID:8JIIC1Hw
俺が投げる。奴が避ける。で、偶に当たる。又投げる。
時折言葉を挟みつつ、そんな攻防戦を延々と繰り返していた時、不意に玄関のチャイムが鳴った。
「――一時休戦だ」
来客を待たせる訳にも行かず、俺は小さく舌打ちしてそう言うと、気が付けばかなり酷い有様になっていたリビングを抜け出して玄関へ足を運ぶ。
どうもお待たせして、と幾らかトーンを落とした声でボソボソと受け答えしていた俺の頭に、聞き慣れた声が降って来て。
「いやぁ、今日はどうもマイサン達が御邪魔しまして」
これ御土産ですからと手渡されたアズラエルさんお手製プリンを受け取りながら、彼にばすたぁが寝ている旨を説明し、二人して足音を忍ばせつつリビングへと向かった。
俺の後に続いて部屋へ足を踏み入れたアズラエルさんは、この惨状を眺めて「おやおやァ?」と目を見張る。突然の来訪者を目の当たりにし、ディアッカは救世主が来たとばかりにチワワ顔を輝かせる。そんな彼等に溜息を吐くのは、何時だって俺の役目だ。
「…これはこれは、台風でも通り過ぎたんでしょうかねぇ」
「一寸聞いてくれよアズラエルのおっさん!コイツさあ……」
事の始めから終わりまでを散々愚痴るディアッカに、心の中で、お前は子供か、と呟いて。
少々過剰表現を含んだ内容に口を出すのも面倒なので、俺は不貞腐れて静観を決め込む事にした。
「――成る程、そういう事でしたか。それはマイサン達にも非がありますねぇ。大人気が無いなァ、全く。…まあ、その後の彼方達の行動も余り褒められた物じゃありませんが」
話を聞き終えたアズラエルさんの第一声に、俺達は互いにチラチラと視線を交差させながらそっぽを向く。
「子供には、時には毅然とした態度で接しないと。駄目な物は駄目って、しっかり言って。こういう揉め事何かはもうダメダメです。そこ、父親を務める者には是非とも覚えておいて欲しい物ですがね」
そう言うと彼は立ち上がり、暫しの間無言で壁を見つめていて。そして、ゆっくり振り返ると吹っ切れた様な顔で口を開く。
「――分かりました。今回の費用、僕の方で負担しましょう。元々は、マイサン達の性格を分かっていながら軽々しく話をした私の所為でもありますし」
「よっ、アズラエルのおっさん男前ッ!でも、ホントに良いのかよ?」
「可愛いばすたぁちゃんの為ですしねぇ。彼女の笑顔と水着姿が見られれば本望ですよ。それで、えー、其方は何人分を?」
「…有難う御座います。あーっと、行くのは、ばすたぁと俺にディアッカと…後は…」
ばす太は錆びちまうから今回は留守番だな、と小さく笑う。台詞の欠片に引っ掛かりながらも人数を指折り数えていた俺の目の前に、何やら一枚の紙が舞い落ちて来た。空中で掴み取ってざっと視線を走らせる。
『俺も連れて行け "by イザーク"  P.S. シホに連絡を取った所、アイツはミリアリアと一緒に行きたいと言っていた』
「…………」
…奴は時空を超える事が出来るのかと、割と真剣に考え込んだ。ひょいと覗き込んだディアッカも変な顔をして紙を凝視する。
要点のみが実に簡潔に纏められたそれを、降って来ました、と我ながら訳の分からない言葉と共にアズラエルさんに押し付けて。
それを目にした彼は何だかやけに引き攣った笑顔を見せると、足取り重く夜の道を帰って行った。

91海話(前編) 4/7:2004/09/11(土) 00:17 ID:8JIIC1Hw
「燦々と降り注ぐ日光!青く澄み渡る空!白く輝く砂浜!何処までも蒼々と広がる海!弾ける泡波!そしてビーチギャル!」
外を眺める為に窓から態々突き出していた顔を少々残念そうに引っ込めるディアッカ。
「……ってのを想像してたんだが、何か違うな。太陽も大人しめだし、人も案外少ないし」
「…でも芋洗いはウザい…」
押入れ上段に置かれた布団の上で寝転がっていたシャニが、此方を眺めて溜息と共にそう呟いた。
結局、今回の"一泊二日で海旅行"には、アズラエルさんと常夏三兄弟、ばすたぁ、俺、ディアッカ、それにイザークとシホとミリアリアという、まるで修学旅行を縮小した様な実に多様な面子が出揃って。
女子組とばすたぁが同室になり、アズラエルさんは一人高級なスイートルームに泊まり込む。残った俺達男子組は、纏めて一部屋に押し込められた。当然ながら、そこだけは他より一寸広い。そうでないと、とてもじゃないがやっていられない。
男気たっぷりのむさ苦しい部屋の中、女子組が呼びに来るまでの時間を、水着の上にズボンとシャツを羽織った俺達はそれぞれ好き勝手に過ごしている。
「しかしまあ、何だって人はこうして海水浴とかに行きたがんだろうな」
「――人は海に返る、って」
馬鹿みてぇ、と揶揄する様に呟いて、咽頭の奥で自嘲気味に笑うクロトを皆が奇怪な目で見やった。
似合わない台詞。何時もより湿った小さな体。顎の下に手をやって、窓枠に寄りかかる様にしてぼんやりと波立つ海を眺めている。
誰が口を開くより早く、部屋の薄いドアをノックする音が転がって。扉の影から、小さな背で伸び上がる様にしてノブを回していたばすたぁが顔を覗かせる。
「あのね、お姉ちゃんたちがね、『こっちは用意出来たから、ロビーの所で待ってる』って言ってたよ。ねぇ、早く行こう!」
「よっしゃぁ、待・望!」
途端につい先程までの態度を捨て、毎度の二字熟語を吐きながら矢張り仔犬の如く転がる様に扉の向こうへ飛び出して行く奴を見て、余りの変わり様に唖然としつつも隣に居たオルガと顔を見合わせ苦笑する。
それでも、その言葉は妙に俺の脳に突き刺さって、中々離れようとはしなかった。


「ウォラ行くぜぇ!!」
態々離れた岩場に上ったオルガが吼えながら威勢良く海に飛び込んだ。そこにクロトとイザークも続く。高く上がる波飛沫。笑い声がこだまする。
同じ様に飛び込もうとしたばすたぁを、慌てて後ろから抱き止めた。
「小さい子供って、波とか怖がるかと思ってたんだけど。単なる思い過ごしだったみたいだな」
可愛い花柄の水着に花の麦藁帽子を被り、此方も花の様な笑顔で、今度は見つけた小さな蟹を追いかけているばすたぁを眺めながら俺は呟く。
初めて本物の海を目の当たりにしたとは思えぬ程、ばすたぁは打ち寄せては引く波を難無くクリアし、逆にそれを楽しむかの様な光景さえ見受けられ。
「…そんなモンだよ。子供、適応性高いし」
一人マイペースに波打際に寝転がって、背の下で動く砂の感触を楽しんでいたシャニがのんびりと口を開く。
「それに、ばすたぁってアンマそうい…わぷッ?!」
奴は口と背だけに神経を集中させていた物だから、突如飛んで来た水飛沫を諸に頭から浴びて。途端にクロトの屈託無い笑い声が響く。
「へっ、そんなトコに寝てんのが悪いんだよ、ヴァーカ!」
「…クロトウザいー!」
ぽたぽたと身体中から水を滴らせ、濡れた髪の間から金色の目でクロトを睨み付けると、お返しだとばかりに勢い良く波を蹴り上げた。たちまち二人の間には猛烈な波飛沫が飛び交って。
それを見たディアッカが「あ、俺も行ってこよっと」と、いそいそと足を運ぶ。沖で泳いでいたオルガとイザークも、この激甚を見るなり目を輝かせて引き返して来た。

92海話(前編) 5/7:2004/09/11(土) 00:19 ID:8JIIC1Hw
「ハッ、何遊んでんだよお前等!」
「俺を差し置いてそんな事をするとは良い度胸だな腰抜けぇ!」
「一寸ぉ、何やってんのよ男子!」
増援隊が加わり何倍にも膨れ上がった水飛沫が此方まで飛んで来て、女子が悲鳴を上げる。俺はと言うと、毎度の溜息。アイツ等と、自分に。
周りが見えなくなる程はしゃいで、子供の様に無邪気に笑って。
何の覆いも被らずにただ純真なままを表せる、そんなアイツ等が羨ましくて、そんな奴等の笑顔が眩しすぎて。俺はどうしても一歩後れを取ってしまう。
何時までも子供なアイツ等と、大人を気取ってばかりで内面を出せない俺に。纏めて一つ、小さく溜息。
「…いいなぁ、お兄ちゃんたち…」
「ねぇ、あんな馬鹿共はほっといて、お姉ちゃん達と泳ぎの練習しない?ばすたぁちゃん」
「非グゥレイト!馬鹿とは何だよ!ほらばすたぁ、こっちの方が楽しいぞー?」
二方向からの誘いを受けて、ばすたぁは暫し迷う様子を見せていたのだけれど。
「…やっぱり今はお兄ちゃんたちのところに行く!あとで泳ぐのおしえてね、お姉ちゃんたち!」
「ウヒョー、そう来なくっちゃ!」
多少威力を加減された飛沫を掛けられてキャッキャと笑うばすたぁを見、ミリアリアとシホが「あー、何か負けた気がする」と顔を見合わせて苦笑する。
「じゃあ、また後でね。それまでシホちゃんと向こうに居るから」
そう言うと、二人は笑い合いながら少し離れた渚に駆けて行き。
何時の間にか一人取り残されたことに気付いた俺は半ば自棄になって、飛沫飛び交う輪の中へと飛び込んで行った。


落ち着いていた太陽も仮面を剥ぎ取り、潜んでいた入道雲も堂々とその身を空に曝け出す。まるで絵に描いた様な絶景の下、俺達は波と戯れる。
お前等は子供かと溜息を吐く俺も、今は誰よりも子供。他愛も無い事に笑って、全てを忘れ、幼少の頃に返ったかの様にふざけ合って。
光を受けて輝く水の粒子一粒一粒がとても純粋。波間に垣間見える生命の数々が何よりも清い。
母なる海は、先に海へ帰って行ったイルカ達の祖先と同じ様に、混沌とした社会の雑踏から逃れ出た俺達を拒む事無く受け入れた。


暫くして、姿の見えなかったアズラエルさんが呼びに来た。荷物置き場に戻って腕時計を眺める。針は1時52分を指していた。
「一寸遅い御昼御飯ですけどねぇ」
その言葉と共に取り出されたのは、どうやら彼特製らしい色彩豊かなサンドイッチで。皆が歓声を上げ、いただきますを引き金にして我先にと掴んで口に頬張る。俺も負けじと卵ハムのサンドイッチを手に取った。何の躊躇もせずに噛り付く。
「…旨い…」
色々理屈とか抜きで、素直に旨かった。意外だと思おうとした所でアズラエルさんが普段プリン等を作って居る事を思い出し、まあ、当然か、と2個目に手を伸ばす。
同じ料理人繋がりでディアッカを思い浮かべ、奴がサンドイッチを作ったらきっと"海苔トマト炒飯サンド"とかになるんだろう、と奴を横目で見ながら咽頭で笑っていると、それに気付いたディアッカが訝しげな視線を送って来たので、俺は笑いの続きを堪えながら齧り掛けのチーズサンドをそのまま口に放り込んだ。

93海話(前編) 6/7:2004/09/11(土) 00:23 ID:8JIIC1Hw
昼食の後、少し休憩時間を取ってから、ばすたぁは約束通り女子組と泳ぎの練習を開始した。
大きな麦藁帽子は脱ぎ、代わりにピンクの水泳帽を被って。個人的な意見で悪いけれど、ばすたぁにはピンクの物が良く似合う。
シホが押さえている浮輪に捕まって一生懸命足をばたつかせるばすたぁ。ミリアリアは横で指導。アズラエルさんは親馬鹿振りを発揮し、顔をデレデレにさせつつそんな彼女等にカメラを向けて何度もシャッターを切る。
さっき散々水の掛け合いをしていた所為で、顔が水に濡れるのを臆する事も無く、順調に段階を踏んで行くばすたぁに目を細めながら、俺達は邪魔をしない様にと沖で泳いで居る事にした。
「…つか、お前等、泳げたんだな」
「何それ、馬鹿にしないでよね!連合で水練は受けたよ」
「……シャニもか?」
憤然として言い張るクロトから、右斜めへ視線を移す。そこには、一人浮輪の上に乗っかって空を見上げている黄緑色の髪の主。
「うわ、狡・猾!何ズルしてんだよシャニ!」
「だって泳ぐのメンドー」
その台詞がかなり的確に奴の性格を表している気がして、俺は妙に納得してしまう。
波に揺られながら気持ち良さそうに目を閉じるシャニの背後からそっと近づいたオルガが、口を笑いの形に歪ませながら「オラァ!」と勢い良く元から引っくり返した。見事な波飛沫を上げて海に落ちるシャニ。気泡に囲まれながら一度もがいて、溺れるか、と一瞬ヒヤリとした次の瞬間巧みに抜き手を切って海面に顔を出した。そのまま立ち泳ぎで鬱陶しげに髪を払う。
「…何すんのいきなり」
「ハン、テメェが悪ぃんだろ」
オルガが軽く鼻で笑う。何やら険悪な雰囲気が漂い出したのを見て取って、ディアッカが慌てて話を別の方向に持って行こうとする。
「そ、そう言えばさ、俺等もあったよなぁ、水練」
「え、何?あそこ、プラントで?」
「ああ、やったなそう言えば。何かプラントの軍施設ん中にでっかい池だかプールだか良く分からんモンがあってさ」
「何時も貴様等はミゲルに『亀より遅い』ってどやされてたけどな腰抜けぇ!」
「そうそう、そんでお前はアスランとタイム競ってばっかで、負けたらコイツや俺や二コルやラスティに当たってさぁ!部屋の物は壊されるし非グゥレイトだったよ」
ハハハ、ハ、ハ・・・と初め愉しげだった笑声が次第に消え入り、後に残ったのは重い沈黙。常夏の3人はオルガとシャニも喧嘩を忘れ、一様に不思議そうな顔をしているが、無理も無い。アイツ等は、知らない。
――居ないんだよな、もう。そうだった。あの頃が未だ続いている訳じゃ無いんだ。馬鹿みてぇだ、俺。そうなんだよ。
あの頃の不安定だった時期を過ぎ、表では平気な顔をしているけれど、本当は皆未だ過去の事を引き摺って。誰も何も言わないし、俺だって何も言わないけれど。忘れたくても忘れてはいけない、忘れられない。その思いが交差する。
静かになった俺達の頭上を、海鳥が一羽滑る様に飛んで行く。

「……あーっと、あのさ、皆で水中バレーでもやんねぇ?」
沈黙に耐えきれない様に、がりがりと頭を掻いてオルガが言った。途端に「賛・成!」と、オルガと同様だったらしいクロトが飛び付き、俺達も俯いていた顔を上げ。
「あ、じゃあ俺、ビーチボール取って来るよ。序でにばすたぁの方も見て来るから」
俺は重苦しい空気を断ち切る様に努めて明るくそう言うと、返事も待たずに浜へと踵を返した。背後で「あー、俺も」とオルガの声がする。
――本当は、俺。あの空気に耐えられなかった。哀しくて、何が哀しいのかも分からない程の意味の無い苛立ちに押し狭められる心が痛い。
何かと理由を付けて場を逃げ出す様な弱虫に成り下がった(否、昔からそうだけれど)俺を見て、アイツ等は一体どう思うんだろうかと、ワザと一度だけバシャンと大きく音を立てて水を掻いた。
オルガはのろのろと手を動かしていた俺にたちまち追い付き、そこからは同速度で並んで泳ぐ。奴が何か言いた気な目をしていたので、逆に此方から何だと訊いてやると「…いや、その…」と口篭る。奴にしては珍しい。
「…さっきの…ほら、ミゲル、とか…ニコル、と…あーと、ラスティ、だったか?…ソイツ等、死んだ…んだよな。…戦争で?」
「……ああ」
短く受答えして大分近くなった浜に視線を戻す。勘の良いオルガの事だ。俺等の表情とあの間で全てを感じ取ったのだろう。
「…その、アスラン、ってのも…」
思わず、思い切り、咽せた。
「な、何言ってんだ馬鹿野郎!アスランは生きてるって。偶にだけど俺ん家来るから。勝手に殺すな!」
以前に会った事あるだろうと呆れて喚くと、奴は惚けた顔で、そうだったか?と首を傾げる。そんなオルガに、溜息。アスランも連れて来れば良かったと一寸後悔した。

94海話(前編) 7/7:2004/09/11(土) 00:24 ID:8JIIC1Hw
そうしてなんだかんだで浜辺に着いて、先ずはばすたぁの元へ足を運ぶ。笑顔で俺達を迎えたばすたぁは、早くも浮輪があれば一人で捕まって泳げる所まで上達していた。
「凄ぇ上達早いな、ばすたぁは」
「そうでしょ、私達も驚いてるの。やっぱり私の教え方が良いからかな〜?」
「えへっ、私、もっと上手になりたいなぁ。それでみんなといっしょに泳いでみたい!でも、できるかなあ…」
「出来るわよ、ばすたぁちゃんなら。私とミリィちゃんでもっと色々教えてあげるからね」
「ありがとう、シホお姉ちゃん!あ、そうだ!あのね、パパ。アズラエルのおじさまね、カメラのフィルム、あれで3本目なんだよ」
その言葉に目を丸くして振り返ると、パパラッチの如き様のアズラエルさんと目が合った。慌てて此方から視線を逸らす。
そんな彼に、デジカメじゃ無かったのかと心の中で突っ込んで。兎も角頑張れよ、と練習を再開したばすたぁへ手を振りその場を後にした。
火傷しそうな程熱い砂の上を歩いて着いた荷物置き場の端に置いてあったスイカ模様のビーチボールを手にし、軽くオルガに放り投げる。奴はそれを上に弾くと、落ちてきた物を自らキャッチして。
「おっしゃ、空気しっかり入ってるな。よし、とっとと行こうぜ」
それだけ言うと、雄叫びを上げつつ実に楽しそうに海の中へ駆け出して行くオルガ。苦笑しながらそんな奴の背中を追い掛けていた俺の耳に、突然、ざくっという嫌な音が届いた。と同時に左足に鋭い痛みが走る。
「痛ッ……!」
がくん、と左足から力が抜け、海に倒れ込みそうになる俺を危うくオルガが支えて。そのまま砂浜まで引き摺って行く。
「お、おい!大丈夫か!?どうしたんだよ?!」
「…いや、何かが足に…ガラス?」
左足の内腿下辺りに、どうすればこうなるのか茶褐色の鋭いガラス片が刺さっているのが見て取れた。顔を歪ませ、痛みを堪えてそれを引き抜くと、ざっくりと割れた傷口から新たな鮮血が噴出して来た。自分の血を見るというのは余り気持ちの良い物では無い。
何事かと手のカメラを投げ出し…と思いきやそれを丁寧にシートの上に置いてから此方に走ってくるアズラエルさんの後ろから、顔色を変えたばすたぁと女子組が駆け寄って来る。
「あー、これは酷いですねぇ」
パパ大丈夫?としつこい位に訊いてくるばすたぁに何とか頷き、水筒の真水で傷を洗い調べているアズラエルさんの次の言葉を待つ。
「…そうですね、一応応急処置はしておきますけど。念の為、今日一日は海に入らない方が良いでしょうねぇ」
「ええ!?」と思わず口から迸り出る不平。そりゃあ自分の過失だって事は分かっているけれど、と焦燥の面持ちで呟いて。
「…でも今日だけなんですよ、海に入れるのは!明日は直ぐに帰っちまうし…うあ、染みるッ」
「ほら、大人しくして。…何も今日だけじゃ無い。来年だってあります。再来年だって。それに、今日無理をして足を壊したら何にもならないでしょう、"パパさん"?」
「…………」
まるで分からず屋の子供に言い聞かせるかの様に、ゆっくり一言ずつ区切って。最後の台詞に俺は呆気無く要求を呑んだ。また今度一緒に泳ごうな、と残念そうな顔をするばすたぁの頭に軽くぽんと手を置く。
「おーい、どうしたんだ腰抜けぇ?」と、ただならぬ気配を察知したらしく近づいて来るイザークに、何でも無い、と手を振ると、奴は応急処置を受ける俺を眺め「…貴様、つくづく運が無いな」と呟いた。ああ、分かってるさ、畜生。
「……これで一応終わりましたけど。くれぐれもじっとしてて下さいね。まあ、辛いだろうとは思いますが」
そう言って立ち上がるアズラエルさんに俺は無言で頷く。
「ガラスって、普通海の中に居たら丸くなってくる物じゃないの?」「未だ捨てられてからそう経ってないんだろ」と、無責任な会話をしながら散って行く他の奴等の後姿を恨めし気に見やり、俺は滅菌ガーゼの貼られた足に溜息と共に目を落とした。

95海話(前編) オマケ:2004/09/11(土) 00:27 ID:8JIIC1Hw
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96名無しさん@ザフトのために!:2004/09/11(土) 11:28 ID:fZaKScwE
キタ―――――――ッ!!
待ぁってました78氏海前編、乙です!
おまけも素晴らしいです。
後編も頑張ってください!

フィルムにこだわってるのかおっさん…。

97名無しさん@ザフトのために!:2004/09/12(日) 02:23 ID:yF6ZU1qQ
78氏、乙です!
パパラッチなアズラエルにニガワラ。そんなもんなんだろうなー。
なんか不運な俺に幸あれ。

活字中毒気味な俺には、この読み応えがたまりません。
大量投下大変かもしれませんが、応援してます。

98名無しさん@ザフトのために!:2004/09/25(土) 18:37 ID:LHwskBuY
78氏、お元気ですか?

99海話(中編) 1/10:2004/10/01(金) 00:44 ID:4QWf0jjs
相変わらず俺の目前に、海は何処までも蒼く広がる。相変わらず照りつける太陽がぎらぎらと俺を笑っている様な気がして、俺は眩しい太陽を睨み付けた。八つ当たりも良い所。
気を取り直して海に視線を戻す。渚付近では先程と同じ様にばすたぁが泳ぎの練習をしている。沖の方では男子組が、実に楽しそうに水中バレーに興じている。
(………)
何で俺はこんなトコに居んのかと呟いて、手元の海砂を掬って放り投げた。そして何を思ったか、今度は掬った砂を積む。積む。どんどん積む。躍起になって積む。天まで届けとばかりに積み上げる。
そうして一角に砂城を作り上げ、それを眺めて一人悦に入る。
(………何やってんだ俺)
何だか途轍もなく馬鹿馬鹿しくなって、俺は折角作った城を打ち壊した。城は無残にも只の砂の塊と化す。形ある物は何時か崩れるのさ、と追悼の言葉にもならぬ訳の分からない台詞を吐き、砂の上に引っくり返って。
聴こえるのは吹き抜ける海風の声、引いては寄せる波の音、海鳥達のざわめき、それに、遠くの方で歓笑の声。
暫く目を閉じてそれらに聴き入っていると、そこに砂を踏みしめる音と何やら音程の外れた「うーみーはー広いーなー大きーいーなー」という歌声が混同して来た。海の音楽鑑賞を邪魔された事に幾分むっとしながら身体を起こす。
「よう、暇・人!」
「…クロト、俺はお前を呼んだ覚えは無いんだが」
「何だよ、折角来てやったってのに。最・悪!」
うだうだ悪口を吐きながら、クロトは俺の隣に腰を下して。「これ、所与!」と無造作に放り投げられた冷たいペットボトルを空中で何とか受け取り、軽く礼を言って口を付けた…所でクロトの悲痛な叫び声が響く。
「ああ!何やってんだよヴァカ!飲むんじゃない!!」
「…あ?」と、俺は全く訳が分からない。
「それは傷んトコ冷やすだけ!それ凍ってるだろ?後で融けた奴、僕が飲もうと思ってたんだよ!」
「…あ、そう…返そうか?」
「…もう良いよ。僕だって野郎と間接キスなんかしたくないし」
あーあーあー、と派手に溜息を吐くと、ふと水平線の向こうに目を向けるクロト。その目はじっと何かを考えている様に。取り敢えずガーゼの上からボトルを当てた俺も釣られて其方に目をやった。二人して、暫し、無言。
陽が一旦陰り、直ぐ又顔を出す。打ち寄せる波の音が、こころなしか大きくなった気がした。先に沈黙を破ったのは、俺。
「――何か俺さ、海って余り良い思い出無いんだよな。小さい頃溺れかけた事あったし、今度はこれだろ?やんなっちまうよ」
「……僕、あんま昔の事覚えてないから」
「…そうだったな。悪ぃ」
「何でオマエが謝んの。オマエの所為じゃないし…僕の所為でもないけどね。誰の所為って一応には言えないよ、…責める相手なんてのも」
ふっ、と息を吐いて、抱え込んだ両足の間に目を落とす。俺はそんな奴をちらりと横目で盗み見た。――矢張り何処かおかしい。海に来る前の旅館から、妙に感傷的になり過ぎている節がある。似合わねぇよ、と密かに心の中で呟いた。
戻らなくて良いのかと訊くと、一度俺に焦点を合わせ、一寸休憩すんだよ、と再び視線を泳がせる。
「お前、何考えてたんだ?」
「いやぁ、ばすたぁは恵まれてるなー、って思って」
クロトはそう小さく笑うと、此方まで楽しくなってくる様な笑顔でミリアリアの話に頷いているばすたぁへと視線を移して。
「色んな人が傍に居て、寂しさも煩わしさもそんな感じる事無く普通の生活して、…まあ、元々は」と、一旦切り、周囲に聞こえぬ様声を落とす。尤も、声の届く範囲に人影は無いからその心配は無いのだれど。

100海話(中編) 2/10:2004/10/01(金) 00:46 ID:4QWf0jjs
「――捨てられてた、んだけど。以前はどうあれ彼女自身はそれを知らない。僕等だって言うつもりも無い。物心付いた時からもうオマエ等の事を父親として、生まれた時からの家族として見てる訳だから。そしてオマエ等や僕等もそれに見合った接し方をしてる」
「………ごめん、その事忘れちまってた、今。なーんかああいうばすたぁ見てるとつい、本当の家族、俺達の子供みたいな気がしてさ」
「…そんな気がしないでも無いけどね。寧ろ、その方が良いのかも知んないよ。…で、普通に幸せにああして笑っていられる」
「…………」
「……それなのに、僕は昔どうだったかも分からないし気が付いたら薬中で戦って何時も生死ギリギリの所を漂わされて…」
己の手を眺めつつ一気にそこまで言い上げて、ふと顔を上げると奴らしかぬ疑問を俺に投げ掛けた。
「――ねぇ、"神様"って居ると思う?」
「あぁ?」
「いや、だから"神"ってのがこの世界に存在するかどうかっての。僕は信仰論者でも何でも無いけどさ」
「…俺は別に。ほら、良く言うじゃねぇか。『神が人を作ったんじゃない、人が神を作ったんだ』って。まあ、偶に居るかも知れないとか居て欲しいとか、思う事もあるけどな。お前は?」
「僕、そういうの余り分かんないんだけど、時偶無性に存在を信じたくなるんだよね。で、恨みたくなる…つか、恨む」
「何で」
つい軽い調子で問うた後に、少々ナンセンスだったかと思い返した。――言われなくとも答えは分かっている、気がする。
「――『何で、こんな不公平にしたの』って」
「…………」
「何も、これが自分だけじゃないって事も良く分かってるつもりだよ。アイツ等も…境遇は凄い似通ってる訳だし。…それに、僕は知らないけどもっとアレなのが居るかも知れない」
今度は沖のオルガ達に視線を投げ、クロトは淡々と言葉を綴る。俺は、俯いて押し黙ったまま。耳に入ってくる奴の話にじっと聞き入っている。
急に沖や渚での笑声が引波の如く遠退いて行った。目に映る光景は以前と同じなのに、人気を全く感じ取る事が出来ない。まるで、俺達二人だけが外界から隔離された様な感覚。
隣のクロトを横目で見たが、奴は取り立てて何を感じていると言う風でもなく、俺はまた視線を元に戻した。話を続けるクロト。
「…でも、『天は万物皆に平等である』とか綺麗事並べといてさ。まあ、それは僕の神についての勝手な想像に縛られた認識の誤りが招いた結果かも知んないけど」
「……クロト」
「…あー、あんな事言っちゃったけど。人間って勝手なモンでさ、何かと他人や他の物の所為にしたがるんだよ。その方が実際気は楽だからね。そして、僕だって例外じゃない」
「…………」
「――だから、僕は、恨むんだよ。"神"を」
何も言えずに居る俺の方へくるりと顔を向けると、子供じみた顔に苦笑の様な表情を浮かばせて。
「――もしかすると、比べる事自体が間違っているのかなぁ。僕とばすたぁじゃ余りにも違い過ぎるしね。それに僕は一度死んだ身」
「そんな、お前」
堪らず口を開きかけて、閉じた。慰めや同情の言葉なんて俺は言いたくないし、奴だって掛けて欲しくはないだろう。そんな陳腐な物は気休めにもならない、と突き返されるのが最後。
変な顔をするクロトに、誤魔化す様に違う言葉を口から洩らす。
「……お前、"神"ってのについてどんな主観持ってる?」
「さあ、前も今も偶に頼ろうとしちゃう事あるけど、基本的には存在し得ない物だと思ってるよ」
「…そうじゃなくて、居るとしたらの話。さっきお前言ってたじゃねぇか、『偶に信じて恨む』って。その時の」
「あー、そうだねぇ。結局神ってさあ、理想論とか綺麗事とか並べ立てて置いて、裏で気紛れで好き勝手に僕等を操る事しか出来ないんじゃないかと思うよ。若しくは、理想論並べ立てるのしか出来ない奴」
「……その2番目のって意味ねぇじゃん」
「ホントだ。理想論語るだけだったら人でも出来るや。なーんか頭の中ぐっちゃぐちゃになっちゃってるなぁ」
そう言うと、クロトはぱたんと仰向けに砂の上へ引っ繰り返った。そして、大きな伸び。

101海話(中編) 3/10:2004/10/01(金) 00:54 ID:4QWf0jjs
「――でも、そんなモンじゃないかな、"神"なんて。幾ら一心に祈ったってそれが叶う事なんか殆ど無いでしょ。それで、『祈りが足りない』…ってのは人が言う事だけど。下を見て、無責任に気紛れに僕達っていう駒を動かして笑ってる位のモンだと思う」
「……そうか」
空を見上げる奴の横顔を見て思う。コイツはもしかすると一度でも祈りに専心した事が有ったんじゃあないか、と。
絶望的な戦況の中、一度、とか、昔を取り戻そうと、一度、とか。…後はゲームで死にそうになって、一度――流石にそれは無いか、と苦笑する。
コイツには、過去の『自分が無い』。それは多分精神的に覆い隠しているのではなく、薬の影響で"飛んだ"、若しくは"飛び掛けた"状態で。自分で意識して取り戻す事は難しいだろう。
過去が分からないから、勿論自分の出生の事だって知らない。何時も使っているコイツの名前だって、もしかしたら後付けされた物かも知れないのだ。
けれど、自身のパーソナリティーを確立して来たのは、奴自身に他ならないだろう。人の人格までを作り上げるのは到底容易な事ではない。覆い被せるなら兎も角として。
――だが、それだけ。過去と結び付けて考えられるのは、たったのそれだけ。
何故此処に居るのか、何故こうなったのか、それも分からずに。誰の所為なんて言えない、と奴は言った。降り積もる憤りの当て所も分からず、只それを抱いて彷徨うばかり。
――そして、思った。奴にとっての神は唯一責め立てる事の出来る相手なのではないだろうかと。ぶつけようの無い怒り憤りをぶつけられるたった一つの物ではないかと。
(…………)
昔の事思い出したいか、と訊こうとして止めた。どうせ意味の無い問い。どうしようもない事。
クロトは相変わらずボーっと空を見上げている。
「…それにしてもお前、今日は良く喋るな。何で?」
「さあね。なーんか僕、どうしても海見ると感傷ムードになっちゃうんだ。遊んでるのは良いんだけどね、見てると、どうしても」
「………へぇ」
「それで滅多に考えない事考えて、シリアスな話して自滅して。自分でも馬鹿みてぇって笑っちゃうよ。何でかな、海が"始まりの場所"だから?」
「初めて海見たのって何時なんだ?」
「…多分、移動の艦の上で見た時かな。その前もある様な気ぃするけど無い様な気もする。そん時もう薬漬けだったんだけど、何かスゲェ綺麗だと思って。手元のゲームほったらかしとく位見惚れてて気が付いたらボスにボコボコにされてたりして」
「で、二字熟語」
「煩ぇヴァカ!…確かに叫んだけどさ、『抹・殺!!』って。んでオルガが…まあ、それは良いんだけど。――確かにそれまではゲームか作戦用の図式の上でしか"海"っていう表現見た事無かったんだよね、僕」
「…でも、本物の海は余りにも広すぎた」
「うん…なんつーか、あ、ほら、歌あるじゃん。さっき僕歌ってたの。『うーみーはー広いーなー大きーいーなー』って。それそのままのと、後不規則に波が来るでしょ。それが何か、変で」
「ああ、それは何となく共感出来なくもねぇや。俺も時々。…それで」
「それで…その後、僕等そこで戦ったんだけど、海の上で。でも戦闘中はさ、もうそこは死の淵でしか無い…って感じして」
「………?」
「だって、機体やられて動力死んで海落ちて浮かべなかったら終・了!だろ?…それと、波が『おいでおいで』って手招きして、偶のでっかい波飛沫が僕を引き摺り込もうとすんだよ。そんな風に見えた」
「…何だよそれ」
「そういうの薬の所為かも知れないけど、何にしても、強制的に返らされるのは御免だね。幾ら生命の始まりの場所だからってさ」
何かを訝しむ様に目を閉じた俺の脳裏にやたらとでかい波が覆い被さって来るイメージが広がって、慌てて目を開く。当然ながら、そこには変わらぬ光景。
瞬きを数度、頭を数回振って溜息を吐いた。そんな俺を変な目で見るクロトに、何でもないから、と手を振って続きを促させる。
「人間って海から来て、…あ、そうだ。オマエ進化の過程知ってる?」
「…海から陸上がって…」
「何言ってんだよ、ヴァッカじゃねぇの?無・学!」
「…煩ぇ」

102海話(中編) 4/10:2004/10/01(金) 00:56 ID:4QWf0jjs
「いい?海から川行って、それから陸上がったんだよ。先ず塩分濃度の違いを乗り越えて、次に重力の…」
「……もう良い、お前が詳しい事はよーく分かったから。で、何が言いたいんだ」
「…何で態々そんなコトしたのかなあって。何思って川行ったり陸上がったりしたんだろ」
「………あぁ?」
馬鹿じゃねぇの?と先程の返礼も込めて投げ付けると、途端に剥れた子供の様な顔になって必死に反論してくる。
「いやっ、だってさあ!何か他のモンに放り込まれた訳でもないし、そうせざるを得ない状況だった訳でも無さそうだし!」
「……憧れてたんじゃねぇか?知らない所に」
言ってから思った。――全くもって似合わない。俺らしくも無い。さてはクロトの感傷ムードが伝染したか、と内心肩を竦める。そんな俺の内を知るや知らずや、奴は目を輝かせつつ賛同の意見をちらつかせ。
「あ、だよね?何か他にあるかも知んないけど、やっぱそれかな。今の人間がソラに憧れてるみたいにさ、そういうの考えてたのかなあ」
「……俺に訊くな。知る訳ねぇだろンな事」
わざと冷たく突き放すも、そんな事はお構い無しに話を続けるクロト。お前は一体何時まで口を開き続けているつもりなのかと言いたくなるのを何とか抑えて、話に付き合う俺。
「薬とか関係無しにソラに憧れてた節あったからね、僕も。ちょい昔の人だって試行錯誤重ねてソラに挑んでたみてぇだし」
「…まあ、それは」
「宇宙服着けてソラ行ったってそれは進化にはならないだろうけどさ。――未知の場所に憧れて其処へ挑んで行く、それが生物の本能なのかな」
「……何か無駄な本能って気ぃするけど。このまま此処に居たって別に良い訳だろ?それを態々…」
「オマエの脳内堕・落!そういう本能皆が忘れちまったら途端に無気力社会になりそうじゃん。進化とかそんな大事じゃなくても、ほら、何か知らない事解明しようとか、それだって挑戦の一つだし」
「…『人類はもっと先まで行ける』…か。考え様によっちゃ、結構馬鹿らしいと思うがな。前の戦争だってそれから始まったも同然だろ」
「でもさ、あれで互いが敵視差別し合わなかったら起こらなかったと思うんだよ。…僕も人の事言えないけどさ。……良いや、今はそれは置いといて」
クロトは、ふっ、と一度溜息を吐いて身を起こす。
「あん時魚が陸上がったから、今の僕等が居るんだろ。逆に言えば、魚がそこに留まり続けてたら僕達は存在せず、もしかしたら魚はそこで滅びてたかも知れない」
「…………」
「今の人もソラへ行こうと躍起になって、それで実際ソラに住んでる人も居る。で、またそこから何かが生まれるかも知れない。このまま行くと、長くても50億年後には地球が無くなるらしいしね」
「…変な事考えるんだなお前」
「まあ、もしかしたらずっとこのままで生物皆滅びるかも知んないけど。…もし、人間がこの広いソラを制覇したら。そしたら次は何処行こうとするんだろうな」
「……未だ宇宙全ての事も分かってねぇんだぞ?その先に何があるかなんて…」
「分からないでしょ?だから憧れるんじゃないかな、人って」
「…………」
答えられずに俯いた。
――憧れる、とかそういう感情が良く分からないと言ったらきっと。コーディのクセに、とか鼻で笑われるんだろうな、とちらりと横目で奴を盗み見る。そんな自分に嫌気が差して、また視線を戻す。実に馬鹿馬鹿しい。
それにしても、何かに憧れるなど、果してそんな感情を下等動物が持っていたかどうか。自分の言った事ではあるが、別段思い入れを持っている訳でも無く。只の成り行き、勢い、…今となっちゃ何とでも言えるけれど。
(つか、50億年て)
今の俺には100年だって長すぎる。そう言うと、クロトは、100年なんかあっと言う間だよと笑った。俺には奴の時間感覚が全く理解出来ない。
100年って言ったら…そうだ、ばすたぁが104歳だ。あっと言う間にばすたぁがおばあちゃん。浦島かよ、と咽頭で笑う。俺は一人時間から取り残された浦島太郎。104歳のばすたぁを想像しようとしたが、余りにも突飛過ぎた所為かそれは無駄な努力で終わった。

103海話(中編) 5/10:2004/10/01(金) 00:59 ID:4QWf0jjs
「――そうだ、進化って言葉で思い出した。一寸話ズレてくけどさ、良い?」
「……別に」
ここまで来たらとことん付き合ってやるよ、と心の中で呟いて。クロトは多少冷めた海砂の上に、よっこいしょ、と座り直すと、何か遠くでも見る様な目つきで己の赤毛をがりがり掻き毟る。
「――さっきの、アレ。オマエの足に刺さってたガラス…ああそれだよ。未だ持ってたの?悪趣味!…そのガラスって似てると思うんだけど。ばすたぁに」
「…ばすたぁは人傷付ける様な子じゃないぞ」
「違う、そっちの事言ってるんじゃなくて、…まあ、それも分かんないよ?尤も、僕はそんな子にする気は更々無いけどね」
「俺だって」
「…否、そうじゃないよ。僕が言いたいのは。――ガラスってさ、海に放り込まれたら、波に揉まれて形変わってくでしょ?何か、それと同じみたいだなって」
「…ばすたぁが、か?」
「今のばすたぁってさぁ、未だ傷付いてないガラスの欠片と同じだと思うんだよね。これから"社会"っていう海に出て、…若しくは未だ出たばっかりで、これから色んな波に揉まれて。それで精神面とか、」
「変わってく…か。出来れば、今のままか良い方かに変わってって欲しいけどな」
「同・感」と、何時もの悪戯っぽい蒼目を真剣に光らせながら、クロトは深く大きく頷いた。
「そういうのって、ある意味"進化"?いや、でも海に行く訳だから、あーと、"逆進化"?」
「何だよそれ」
真面目な顔でそんな事を言う奴に思わず噴出す俺。クロトも釣られて笑い出して。明るい二人分の笑声が澄んだ空気を震わせる。広大な海の波音に溶け合う様にして流れる声。子供の様な笑い声。
笑いの止まぬ目元を擦りながら、クロトが口を開いた。
「あー、えっと。でもさ、半強制的に社会に出されるから進化とは違うかもね。そうすると」
「――そうかもな」
"社会"と言う海に泳ぎ出る。それが例え自ら望んだ事柄では無いにしても、拒む事は許されない。それが人間社会の掟であるからと、それこそ半ば強制的に背中を押され。
定めだの風習だの、そう考えると色々滑稽な気もするが、そうしない事には何も始まらないから。押して押されて、それで飛び込んで行く。
「まぁこの際だし、統・一!陸に上がった生命が体ん中に己を支える海を持ってた…って知ってる?」
「……何だそりゃ」
「ヴァーカ、そんな事も分かんねぇの?無・知!無・識!」
…一々煩い奴だ。
「背骨だよ、せーぼーね!全くもう!骨にはねぇ、カルシウムの他に海と同じマグネシウムとかリンとか硫黄とか…」
「……頼むから青空教室は止めてくれ。頭痛ぇよ。…『博・学!多・識!』って、これで良いか」
「…全然嬉しくないんだけど。寧ろ哀・愁!…あぁ、で何つーか、生命の進化とばすたぁの…何だろう、変化?を当てはめて考えると、ばすたぁが持つ海ってのは…」
「あー、言われなくとも何となく分かる。俺等の支えだとか、励ましだとか……そう言いてぇんだろ」
「へぇー、偶には頭働くんだ?」
「……テメェ…」
散々貶しやがって、後でどうしてやろうかと一寸思案するが、事前にボトルを貰った事を思い出し(奴は自分で飲む気満々で、それに俺は只の熱源扱いだったらしいけれど)、それで相殺する事にした。それでも殴りたくなるのを何とか抑えて話に耳を傾ける。
「――ま、そういう事。幾ら"ガラス"って言っても未だ脆いからさ、波に揉まれて変わるだけじゃなくて消えちゃうかも知れないしね」
「――ああ」
「しっかり守ってあげなよ、"パパさん"?」
クスクス笑うクロトに「…煩ぇ」とそっぽを向き、胸奥に翻弄される視線を無理矢理逆方向の渚に押さえ付けた。顔が赤いのが自分でも分かる。柄でもない。
それを奴に気付かれて又からかわれるのも癪なので、俺は何も無い風を装って、手元に転がして置いたガラス片を投げ遣り気味に軽く右手の中で玩び始めた。隣でクロトが「まーた怪我するよ?」とか言っているけれど、ひたすら無視を決め込んで未だ光沢の落ちていない表面を指で撫でる。無数の細かな傷が付いていながらもつるつるとしたガラスの感触。"海"に出て、未だそれほど時間の経っていない証。

104海話(中編) 6/10:2004/10/01(金) 01:06 ID:4QWf0jjs
――確かに俺は父親で、ばすたぁの父親で。一緒に何かをしたりして、需要あれば背後からサポートして、偶に前へ出て守ったりして。それで一緒に暮らして行く。それは多分これからも変わる事は無いのだろうが。……多分。確証は無い。
彼女は混沌とした社会の中で色々な波に揉まれて行く内に様々な事を知るだろう。良い事も、悪い事も――此方に何かと都合の悪い事だって。
新しい環境に出て新しい可能性が生まれるとは言え、果たしてそれがどんな方向へ向くか。
「……やっぱさ、出たら気付いちまうかな」
俺等が……で詰まった。拭い切れない不安がつい言葉となって口から漏れる。
覚束無い目を砂に落とすと右手を中のガラス片ごとぐっと握り締めた。手のひらに断片が食い込む妙な感覚が痛覚と共に伝わって来て、俺は思わず力を緩めて横目で手のひらを見やる。…血は出ていない。そんな不甲斐無い自分にますます嫌気が差して、今度はガラス片をしっかり放り出した手を強く握る。…情けない。実に情けない。
そんな馬鹿みたいな事を繰り返す俺の様子を見、クロトが取り成す様に言った。
「…そうだね、社会に出たらばすたぁも嫌でも気付くと思うよ。『オマエ等は本当の親じゃ無い』って」
「………そうだよな」
「…でもさ、それはそれで良いんじゃないかな」
唐突にそんな事を言い出す奴に俺は思わず目を見張った。奴の思考が全く読めない。いきなり何を言うんだ、と幾分訝しげな視線を送ってやると、心情を理解して貰えずに不貞腐れた子供の一歩手前の様な表情で軽く俺を睨み付けて来る。お前は何歳だと心の中で呟いた。
「だってさ、"ホントの親"って何?只遺伝子分けるだけ分けといてその後放置しといても親?それが"ホントの親"?…そんなのが」
クロトはそこまで言うと俯き、柔らかい砂地の上に指で意味の無い模様を擦り付け始めて。
「――少なくとも僕は要らないね、そんなの。認めもしないよ、親だなんて」
「…………」
渚とは随分距離があるから打ち寄せる波に消される事も無く、妙な模様が段々奴の周囲に増えて行く。そのうち黙り込んで居た俺の方にまで被害が及んで来たが、好い加減にしろと奴の手を抑えたいのを我慢してそのまま放って置く事にした。
「…でも、それは僕の場合だからね。昔が分かんなくて親も…僕知らないけどもう死んでんのかも知れないし、昔…昔ってどうだったんだろ。どんな奴だったんだろ?僕もやっぱ捨てられてたりしたのかな」
あー歯・痒!と髪の毛をがりがり掻き毟る奴に俺は何も言えず。成す術も無くそんなクロトを見て居る事しか出来ず、奴のもどかしさが伝染して俺もすっかり乾いていた髪の毛をぐしゃぐしゃ掻き回して。男二人が広大な海を前にしてもどかしげに髪を掻き回す絵。傍から見たらかなり妙な構図に仕上がっているんだろうな、と割とどうでも良い事を思った。
暫し後クロトはふと手を止めると、再び俯き模様を増やす事に没頭しようとする。
「…兎も角、もし僕がばすたぁみたいな立場だったらそう思うって事。…今の僕にとっちゃ他の誰よりもオッサンが一番"ホントの親"に近いかな。まあ、そのおかげで戦場に放り込まれたりして、全てを信用してるって訳でも無いんだけど。でも色々面倒見て貰ってるし感謝はしてるよ」
「……悪いけど、お前の話じゃなくてばすたぁの話だって」と半ば自棄気味に小さく投げた台詞が、結果的に模様増産を止めさせる物となって。
「分ぁってるよ。…でも、本当にあくまで僕の事例でしかないからね、今の話。僕がオッサンに感じる様なそういう一応の感謝とかを、オマエ等が"ホントの…じゃないか、"血繋がりの親"じゃ無いって知ったばすたぁがオマエ等に感じるかどうか、その事について何を思うか、どう考えるかは知り様も無いんだよ、僕達には」
「……そうなんだけど。……何か一寸矛盾混じってる気ぃしないでも無い…」
「煩いなあ、揚げ足取るなよ!全く、子・供!」
突き出した指一本をずいと俺に向けながら憮然たる面持ちで言い放つ奴を見て、どっちがだ、と呟いた。
(何をするにも子供、精神的にも子供)
そう言いたかったが報復も怖いので止めて置く事にして、出しそびれた人差し指のやり場も無く仕方無しに己の膝をとんとん叩く。そして、ずっと凍ったボトルを宛がっていた箇所の感覚が殆ど無くなって居る事に今更気付き、慌ててそれを外して。今度はじんじんして来たその箇所を傷口を避けてひたすら擦る俺にクロトが馬鹿にした様な視線を送る。「…やっぱ子供じゃん」という奴の呟きが聞こえた様な気がした。――半分はテメェの責任だぞ、畜生。
ここ何十分(否、もしかしたら数時間か)で些かオーバーヒート気味な脳の中、良い様に責任を転嫁して視線を奴に戻すと、奴はそれを待っていたかの様に話を再会する。

105海話(中編) 7/10:2004/10/01(金) 01:08 ID:4QWf0jjs
「――ま、一般的に"育ての親"って言葉もあるし、社会内ではそこまでどうなるって訳でも無いだろうけど…やっぱ、問題はばすたぁ自身の気持ちかな」
「……自分が捨てられてたって知ったら傷付くだろうな、あの子…」
見ないつもりで居ても、知らず知らずの内に視線はその方向を向いていた。屈託の無い笑顔。明るい声。何時まで続くかも分からないそれらの持ち主へと。
――彼女は未だ何も知らない。知らぬ事は罪だと人は言う。だが、知る事は時として非情な物に成り得るのだ。知らなければ良かったなどと思う事も多々あって、それで苦悩する事も決して珍しい事では無く。もしかすると、人は知らぬ方が楽なのかも知れないけれど。…勝手な感情だ。
知る事を拒むのが罪。知る苦悩を味あわぬのが罪。顔を背け続けるのが……
(…………)
下らない事を考えた所為か、頭が痛くなってきた。――どうかしている。俺らしくも無い。
何だか悪い事でもしている様な気がして、俺は彼女から早々に視線を逸らした。
ふと横を見ると、クロトは上目遣いに空を見上げていて。その目を一度瞬かせて口を開く。
「…二人でどうこう言ってたって仕方無いかもね。自分の事を決めるのは自分自身だし。それに、親がどうのってのは今じゃ良くある話で、ばすたぁはそれの一例でしか無いんだもの」
「……冷たいな」
「そう?僕は現実、つか、本当の事言っただけだと思うけど」
「…何かお前、一寸アズラエルさんに似てきたかも」
溜息と共にそっけなく言うと、「うっわ、マジ?それは嫌だよ」と頭を抱える。
「影響とか受けてんのかな、知らない内に」
そう唸るクロトに「そうかもな」と小さく言い放って、少し前の奴の様に上目遣いで空を見上げてみた。どっしりと構えた入道雲の上で、小さな雲がゆっくり流れている。
暫し無言でそれに見入っていると、何処かから滑空してくる一羽の海鳥が視界を横切った。目だけを動かして動作を追っているとその鳥は砂浜に舞い降りて来て、何かを啄ばむ様に嘴を動かしつつそこら辺をよたよた歩き始める。
俺とクロトはどちらからとも無く互いにちらりと視線を交差させ、また戻して。不恰好に歩くのみで一向に飛び立つ気配を見せぬ鳥に焦点を当てて、何をするでも無く只静かな時間が流れて行く。
暫くして、それは明らかに俺に対する問い掛けだったのだけれど、クロトがぽつりと呟く様に言った。
「――もし、ばすたぁに『オマエ等は自分の本当の親じゃ無い、消えてくれ』って叫ばれても、親権放棄して突き放す様なマネはしないだろうね」
「……する訳ねぇだろ。ばすたぁは俺の、…俺達の子供だ」
(押し付けがましいモンかも知れねぇけど)
そんな事をチラッと思いつつも当然だとばかりに吐き出した俺の答えを聞くや否や、クロトは口の端でニヤッと笑って。
「じゃあ多分大丈夫だ。あの子はずっとオマエ等の子供で居ると思うよ。間違い無い!」
「あぁ?お前一体何を根拠にンな事言えんだよ」
唐突に何処かで訊いた様な物言いを交えて言い出す奴を、俺は半ば呆れて横目で見やる。奴らしかぬ物事を多々口にしていたとは言え、何時もの楽観的な性質は変わっていないらしい。
「だってさあ、何にしたって今現在のばすたぁの親はオマエ等な訳だし。そのオマエ等が見捨てないんならつまりそういう事になるんじゃないの?」
「……訳分かんねぇ。どうでも良いけどこっちに唾飛ばすな」とそっぽを向き蔑ろに扱う俺に構わず、笑いを口元に浮かべながら喋り続けるクロト。
「でもさー、ホント、オマエ等んトコに来たのは正解だったと思うよ、彼女。神様も偶には粋な事やってくれる」
「……神なんてこういう事では信じねぇんじゃなかったのか、恨む為だけの存在で」
「いーじゃん別に。あの子と僕達が会ったのは偶然か運命か、それ以外に答え見つからないもの」
(――"運命"って何か凄ぇ安っぽい台詞)
いけしゃあしゃあと言い放つクロトにどうでも良い事を思いながら、心の中でふっと小さく溜息を吐いて顔を上げた。
「…百歩譲ってそれが運命だとしても、一寸酷な気もするんだけど。ああして捨てられて、――ホントに此処に来るのが幸せなのか?ホントに幸せなのは、本物の親と一緒に暮らす事じゃねぇのか?」
「それはもう今の時点で崩れ去ってる叶わぬ夢じゃん。…でも、捨てる様な奴と一緒に居たって碌な事になんないと思うけどな」
「分かんねぇよ、もしかすると経済的な事情とかだったのかも知れないし。…それに、俺等んトコよりもっと良いトコあったかも知れない」

106海話(中編) 8/10:2004/10/01(金) 01:09 ID:4QWf0jjs
我ながら実に後ろ向きな思考だと密かに自嘲する。それでも、そういう迷い思いを棄て切れずに居るのは本当の事。
上を見ればキリが無いとはよく言ったものの、決して捨てられて居たからとかいう理由ではなく、ばすたぁには誰よりも幸せになって欲しいと勝手に思い入る俺の目は何時も上へ上へと向いていて。彼女に何よりも良い思いをさせたくて、意味も無く他と家を見比べて溜息を吐く。――兎も角馬鹿なんだ、と自分で自分を卑下した。
……本当は幸せの基準なんて良く分からないのだけれど。
「あーもう、うだうだうだうだ煩いなぁ!テメェ消・極!」
年端の行かない餓鬼みたいに何時までもぐずぐず言葉を並べている俺に苛ついたらしいクロトの口から飛び出したのはやっぱりお決まりの二字熟語。
「僕達が幸せにするの!そうすんだよ!これ以上無いって位幸せにすれば異存は無いだろ。…それとも何、幸せに出来る自信が無いとか?」
「んな事ねぇよ、馬鹿野郎」
奴の首筋に未だ冷たいボトルを押し当てた。必死な顔して前に飛び退き「何すんだよヴァーカ!」とか何とか喚きだす奴は放って置いて、何かを誤魔化すかの様に目を瞑る。
暗闇の中、音だけの世界。何も見えないのに己の手を探す様に視線を動かす。見えなくても確かにそこに存在する手。何やら妙な感覚を味わいながら、俺はその手を握り締めた。
――自信があるのか無いのか、俺には良く分からない。自信が無いのかと言われれば首を振って否定するだろうけれど、だからと言って自信があるかと問われたら頷く事も首を振る事も出来ずに只その場で俯く事しか。
(…何したいんだよ俺)
幾分錯乱気味な頭で唇を噛む俺の耳元を風の音が通り抜けて行く。
「あーあ、自信が無いんなら僕等の方で引き取ろうかと思ってたのに」
その言葉に慌てて目を見開いた。
「誰がお前等なんかに渡すか!…お前やっぱアズラエルさんに似てきた。ぜってェ影響受けてる」
「止めてよね、そういうの。オッサンにだけは似たくないんだ。…ま、安心しなよ。オマエ等から無理矢理引き剥がそうって訳じゃないし。幾ら僕でもそこまで酷な事はしないっての」
「…………」
「傍居て話せりゃそれで十分じゅーぶん、お腹一杯」
そう破顔するクロトに釣られて俺も一寸笑み、ふと脳裏にばすたぁの顔を思い描いた。上目遣いに彼女に視線を送って直ぐ逸らす。
前の事を又引っ掻き回す様だけれど、以前の奴の台詞にどうにも頷き難い部分があって。奴の事だから、恐らく先の先までは考えているのだろうが。そう思っても疑念は消えず。…今のこの境遇を、果たしてそう言えるのだろうかと。
何度も通った思考回路。頭の中で堂々巡りを繰り返す。堪え切れずに口を開いた。
「――なあ、それでも」
クロトは己へと向けられた唐突な台詞に、何、と言う風にひょいと顔を上げる。
「…血繋がりの親に見離されて、これから先精神的にキツくなるかも知れなくて、――それでも恵まれてると思うか、ばすたぁは」
視線を合わせようとせずに居る俺へ奴は一寸鼻を鳴らして見せて。視線を上に向けると何の躊躇もせずにあっさり言い放った。
「恵まれてるよ。捨てられて、でもオマエ等に会って。最初に言った通り、あの子の周りには沢山人が居て、温かい手があるんだもの。何かあったって、きっと誰かが支えてくれる。誰も見放さないから。――オマエさっき言ってたじゃん。幸せにする自信はあるんだろ」
「まあ…な」と最後の台詞には曖昧に頷いておいて、俺は一寸からかう様に肩を竦める。
「お前らしくもねぇな」
「煩ぇ!僕だって自覚してるんだ!抹・殺!滅・殺!」
語気を荒くしても赤い顔は誤魔化し切れず、やたらと二字熟語を連発するクロトに気付かれぬ様、こっそり微笑んだ。――半ば強引な理論ではあるが。
コイツはそう確信して止まないのだろう。ばすたぁは幸せになるのだと。自分達が幸せにするのだと。
幸せの形なんて物も幸せの基準なんて物も恐らく無いのだろうけれど、彼女にとっての幸せという物を精一杯分けてやれたら良いと思う。
鳥が喉の奥で小さく唸って翼を広げた。翼を羽ばたかせながら少し走り、足で力強く砂を蹴るとそのまま大空へ舞い上がって行く。鳥の消え去った上空からゆっくり舞い落ちて来たその鳥の物らしい柔らかな羽を、クロトが空中でぱしっと掴み取って。少し眺めて、もう興味を無くしたかの様に俺へと放って見せた。――俺はゴミ箱か。物置か。
「それ、ばすたぁにあげれば。あの子そういうの好きじゃなかったっけ」

107海話(中編) 9/10:2004/10/01(金) 01:11 ID:4QWf0jjs
俺が何か言う前にそう言って、ふと俺の手元のボトルを物欲しそうな目で見やる。釣られて俺も目をやり、元々コイツが飲む筈だったなと思い返してそれを片手で突き出した。思えば随分と長い間話し続けている。喉が渇くのも当然だろう。
「飲むか?」
「いらないよ!言ったじゃん、僕は野郎と間接キスなんかしたくないって。後でオッサンに別の貰ってくるから」
顔前で大袈裟に手を振って拒否反応を示すクロトに溜息を吐いてボトルを下ろした。下ろしてから俺自身もかなり喉が渇いている事に気付き、悪ぃかな、とチラリと奴を横目で見つつもう一度ボトルを取り上げて。蓋を開けて融けかかった中身を口に含…んだ所でまたもや悲痛な声の嵐が騒々しく俺を襲う。
「あーっ!!テメェ、最・悪!何それ、当て付け?僕への?」
思わず派手に咽つつ、煩い、と一喝。それでも欲求不満な犬みたいにぎゃんぎゃん喧しいから、仕方無くボトルの口を拭いて差し出すと又避ける。テメェは一体どうしたいんだと心の中で呟いた。
「ヘッ、良いさ良いさ!オッサンとこ行ってもっとキンキンに冷えた奴貰ってくるもんね!僕は撤・退!」
そう剥れた顔で吐き捨てて立ち上がると、大股でずんずん砂を踏みしめて歩き出し――ふと、足を止めて。暫く俺に背を向けたまま何かを考える様にじっと立ち止まり、やがてくるりと振り向いた。
「――さっき、あんな事言ったけど。…『不公平』とか『神を恨む』とか」
太陽を背にしている所為で生ずる逆光により、奴の表情は読み取り難い。
「僕、現状には満足してるよ。ばすたぁも居るし、アイツ等も居るし、オマエ等も居るし。好きにゲーム出来るし、食事だって旨いし。今はホント、毎日が楽しいから」
クロトはそう言ってニッと笑うと、じゃあな、と手を振って一直線に浜辺を駆けて行った。
何時しか陽は傾き、オレンジ掛かった夕日が皆の顔を赤く染めていた。綺麗な夕焼け空の下で赤っぽく色付いた海が、静かに波の手を這わせている。
馬鹿みたいに口を開けてぼんやりとそれらに見入っていると、どうやら手持ちのフィルムを全て切らしたらしいアズラエルさんがカメラを置き、手をメガホンにして叫んで。
「あー君達、後30分位したら旅館に戻りますよー?」
途端に彼方此方から不満の声が上がったけれど、彼は苦笑してそれを手で収め、他の者と同じ様に口を尖らせるばすたぁに微笑んで見せた。
俺はクロトの長たらしい話を思い出しながら、最後位はばすたぁの傍に居るか、と傷を庇いつつ立ち上がる。
――一緒に泳げなくても良い。只見ているだけでも、只傍に居るだけでも。そう自分を納得させる様に心の中で呟いて、残りの未練を断ち切る様にばすたぁの方へ視線を向けた。
視線の先、クロトがばすたぁの前で恥も無くアズラエルさんにねだっている。アズラエルさんがちらりと俺を見て苦笑したのが分かった。その後何処からか取り出したボトルをクロトに手渡すと、何やら不満げに喚き出す奴は差し置いて再びばすたぁの様子を眺めるのに夢中になって。クロトの方は何かブツブツ言いながらも中身を飲み下し、蓋を閉めたボトルを荷物置き場に放り投げると海へ向かって走り出す。背中に掛かるアズラエルさんの注意も気に留めず、奴は薬でハイになった時みたいな奇声を上げて男子組の輪の中に突っ込んで行った。
溜息を吐くアズラエルさんに少し同情しつつ、ボトルの御加護か幾分痛みの和らいだ傷を何かと気に掛けながら、ばすたぁの傍へ移るべく歩を進める。
早くも冷め始めてきた砂の感触が足裏に伝わって来る。
ガラス片とボトルと羽根は大切に荷物置き場に置き、砂地に長い影を引き摺って、俺はばすたぁの横に居たミリアリアとシホに声を掛けた。
「よう、お疲れ。今どんなモンだ?」
「いやーもう、この子の身体能力の高さには驚くばかりですよ。この手の伸ばし!足のばたつかせ具合!バランス感覚!何をとってもオリンピック選手並です!」
代わりに答えるアズラエルさんの目は夕日に照らされてキラキラ光り、今にも感動で咽び泣きそうな程の馬鹿親じみた色を発散している。
「…ずっとこの調子なのよ。参っちゃうわ」と、ミリアリアが俺の耳元で溜息と共にこっそり囁いた。

108海話(中編) 10/10:2004/10/01(金) 01:14 ID:4QWf0jjs
ばすたぁの才能は宇宙一とか何とか散々褒めちぎる彼を悪いとは思いつつも放置しておく事にし、砂浜に腰を下ろして。丁度顔を上げていたばすたぁに笑い掛ける。
「頑張ってるな、ばすたぁ」
「パパ、あのね、私ちょっとだけど泳げるようになったよ!後でみんなにも見せるからね!…えっと、傷のところ平気?治った?」
「あー悪かったな、心配かけちまって。もう大丈夫だよ」
俺がそう言うと、ばすたぁは安心した様に笑った。…思えば、こう純粋に心配してくれたのはばすたぁだけだった気がする。それを考えると嬉しい様な哀しい様な。
「よかったー!もうケガしないでね、パパ」
笑顔で手を振るばすたぁに俺も手を振り返して、後は練習を再開する彼女の様子を静かに眺める事に専念する。隣のアズラエルさんが、フィルムをもっと持って来れば良かったと深く悔やんでいたが、俺にはどうしようも無く。取り敢えず今のこの情景を目に残すべくばすたぁの方にだけ集中する事にした。
飛ばされた水滴が又新たな水滴を生み、夕日色の水面に小さなクラウンを作って跳ねた。赤く染まった空に黒い鳥の影が飛翔する。そんな光景も含め、俺はぼんやりと視界に入る物を眺めている。
暫くそうしている内に、先ずディアッカ、次にシャニ、と沖で遊んでいた男子組の一部がぽつぽつと浜に戻って来た。
どうしたのかと訊くと、
「いやっ、だってばすたぁの事気になるし」
「もうすぐ30分ー」
ニヤッと答えて俺の隣に腰を下ろす。…相変わらず御立派な体内時計をお持ちな様だ。
その後時計を確認したアズラエルさんの呼集があったにも関わらず、最後の最後まで口を尖らせて浜に上がろうとしなかったクロトは、オルガに「まった苦しい思いをしたいのか!」と髪を掴まれ無理矢理引っ張られて来た。
こうしてなんだかんだで全員が揃った。皆の視線は自然と未だ水の中に立つばすたぁへと注がれて。一同の視線を受けたばすたぁは一寸もじもじして、顔を赤らめながら隣のミリアリアに何やら耳打ちした。
ミリアリアは微笑みながら内緒話に聞き入り、確認するかの様にばすたぁを見る。ばすたぁが頷いたのを見てからミリアリアは俺達に向き直る。
「あのねぇ、ばすたぁちゃんが"皆に一寸だけ泳げる様になったのを見て欲しい"って。良いよね?」
「よーし、お手並み拝見と行こうじゃないか腰抜けぇ!」
「期・待!!」
「頑張ってね、ばすたぁちゃん!」
「うん!がんばるから見ててね!」
ばすたぁは各々の激励を受けて一寸笑み、すっと真剣な顔になると耳の後ろにしっかり伸ばした手を合わせ、先を見据える様に大きく息を吸って顔を水に浸け――ぱしゃん、という小さな水音と共に砂を蹴った。
長い事練習をしていた事を思わせぬ元気なバタ足で水を飛ばし、段々距離を伸ばして行くばすたぁ。俺達はそれを手に汗握って、固唾を呑んで見守っている。
そのまま5m程進んだ所で、堪え切れなくなったのか水面から身を起こして苦しげに息を吐き。息を弾ませながら此方に向き直ると、困った様に笑って見せる。
――夕闇の浜辺に、歓声が湧き上がった。

109海話(中編) オマケ:2004/10/01(金) 01:16 ID:4QWf0jjs
           ,. -―‐―- 、
         |        |
         |..____..|
         ├────┤
        ,.}         {.
        f ニ ニ ニ ニ ニ ニ `;.
.       / :: ノ:::::: Y⌒ ヽ: ヽ.
       / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l.
.       / ...  .....:::::::::..........:::::   .. l.
.    / ......。...:::::::゚::::::::::... ......:。:.. l.
    i ... :: ,ゝ⌒〜, :..__,,.. -‐‐ ''''" i
    | _,,. ( ソ~~ヾミ "' ....   :: .  l
    |   d ・∀)')   ....   ..  |
.     ! . .. / _つ   ...   ....     !
.     ! . (⌒):::::/ ..   ∧_∧ :. . !
    |    (_,ノ ....   (・   ). . |
    |       ..   (, __ヽ . |
    | ..   ...  ...  (/^:::::::o' ..:: |
.     !  ..  ...  ...  ゙  ̄.. ... !
.     |  ..    ::  , 、 ..    ... |::::.:... ..
.    | i、      .{ }.      ,、| ....:..::::::::: : : :.. .
     l.i l     /  l、      / }i ...:::::::::: : : : :. .. .
     ` -i、__,/~ ̄~i、__/,.-' ...:.::::::::: ::: : : .. .

110名無しさん@ザフトのために!:2004/10/01(金) 21:33 ID:Dqap74L6
78氏、乙です!
ペットボトルの中の俺とクロトも良し!
ばすたぁ5mも泳げるようになったのか。
相変わらず馬鹿っぽいオッサンもワロタw

111名無しさん@ザフトのために!:2004/10/02(土) 00:45 ID:FDwgWMtA
78氏、乙でした。
クロトが色々考えてたこととか、ちょっと考えてしまいました。
俺とクロトがまじめに語ってるっつーのに、他は楽しそうですな。
後編も楽しみにしてます。

112名無しさん@ザフトのために!:2004/10/04(月) 23:01 ID:gwg6PLLE
| 从从ヽ <こんばんは、お久しぶりです。
|W*゚д゚) 最近、何だか急に涼しくなりましたよね…気温が低すぎて
|⊂ ノ  寒いくらいに……
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
| 从从ヽ<というわけで、お土産に丼村屋の肉まんとアンマンを買ってきました。
|W*゚д゚)   ∬ ∬  皆さんで召し上がって下さいね。
|o   ヾ ○◎○
|―u'  \○○○◎○/<コトン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  <それじゃっ!!
|       ∬ ∬ ホカホカ
| ミ ピャッ!  ○◎○
|     \○○○◎○/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

113名無しさん@ザフトのために!:2004/10/06(水) 20:18 ID:vYx5s5HU
>>112乙!

「こんばんは、お久しぶりです。ばすたぁちゃんいますか?」
「あ、キラおにいちゃん!!」
朝晩がだいぶ冷えるようになったある日、久々に笑顔がキラキラなキラがやってきた。
しばらくバイトが忙しくて、あまり家に寄る暇がなかったらしい。
「いらっしゃい! 久しぶりだね♪」
「うん、久しぶり。はい、お土産だよ」
出迎えてくれたばすたぁに、キラは小さめの買い物袋を差し出した。
開けてごらんと言われ、中を覗いたばすたぁが歓喜の声をあげる。
「わぁ! アンマンだぁ〜!」
「だいぶ涼しくなってきたからね、ほかほかだよ。
 皆さんで召し上がってください」
「ついでだから、上がって一緒に食ってけよ。まだバイトが忙しいのか?」
キラは、お土産だけ渡すといつもそのまま帰ろうとするので、毎回こうして呼び止めている。
その方がばすたぁだって喜ぶし、
いつも何かと気を使ってもらっていて、悪い気もするのだ。
「じゃぁちょっとだけ」と言うと、キラはばすたぁと手を繋いで居間へと向かった。

114名無しさん@ザフトのために!:2004/10/06(水) 20:19 ID:vYx5s5HU
「ほら、ばすたぁ、図書館で借りてる絵本なんだから、汚さないようにしまっておきなさい」
「はぁ〜い!」
お茶を用意する間に、ばすたぁは出しっぱなしだった絵本を片付け、
キラは(主にディアッカが散らかした)テーブルの周りを片付けてくれた。
「最近、何だか急に涼しくなりましたよね…、気温が低すぎて寒いくらいに……」
「ホント…。ディアッカなんか、毎朝起こすのが大変になってきたよ。
 布団から出ようとしないんだから」
「ダディは私が上に乗っからないと起きないんだよ〜」
「へぇ〜、いいなぁ、ばすたぁちゃんが毎朝起こしてあげてるんだ」
「えっへん!」
他愛もない会話をしながら、こういう待ったりとした時間が一番いいな、
…と、俺は思った。

そんだけ。

だいぶ涼しくなってきましたが、78氏、続きも頑張ってください!

115名無しさん@ザフトのために!:2004/10/07(木) 01:40 ID:76IYpp9U
>112
>113-114
乙カレー!和み系の話イイ!!
ほのぼのしますた(*´∀`)

116名無しさん@ザフトのために!:2004/10/07(木) 11:34 ID:x6817gZE
「ランランルー!」
「ランランルー!」

今朝からずっと、ばすたぁとディアッカは両手を交差させたりあげたりしながら、
くるくると円を描いて踊り、回っている。
昨日までは『セーラームーン』(実写版)が終わってしまった事への、
悲しみの『ネクサス』踊りを踊っていたというのに、いったいどうしたんだ?
「こんにちはー、…ずいぶんにぎやかですね」
あぁ、キラか。よく来たな。
「どうしたんですか? 何かあったんですか?」
さあ、俺にもよく分からないんだが、今朝からずっとこの調子なんだ。

「ランランルー!」
「ランランルー!」

「……も…」
ん? どうしたんだキラ?
「僕もやる――――っ!!」
え? えぇぇぇぇ!?

「ランランルー!」
「ランランルー!」
「ランランルー!」

ばすたぁ、ディアッカに続いて、キラまで踊り始めてしまった。
…あ、イザークも混ざった。


ランランルーって何なんだ―――――!?
「HAHAHAHA!!」
「I'm lovin' ばすたぁ!!」

117名無しさん@ザフトのために!:2004/10/31(日) 04:34 ID:LJmAoDf6
  〃 ⌒`ヽ <温かい紅茶を淹れました…宜しかったら、皆さんで飲んで下さいね。
  | 从从Vノ  ところで、ちょっと気になったんですが、ディスティニーの皆さんは、
  .w* ゚д゚ノ  ,o、 このスレには参加なさらないんでしょうか…?
  (  つC(  ̄ )ク~ c□~
  と_)__)   ̄ c□~c□~c□~c□~

118名無しさん@ザフトのために!:2004/10/31(日) 13:29 ID:b3R1wwR2
>>117
紅茶有難くいただきますね。
デス種から参加の中の人たちはここの事は知らないと思うし、前からいらっしゃった
職人さんたちも、ここにいるとは知らないのではないかな?と思うのですが。
俺総合スレにリンクを張ったりすれば、興味のある人は覗きに来るかな?
・・・というか、ここにいったい何人いるのやら。

119名無しさん@ザフトのために!:2004/11/01(月) 17:45 ID:2tL2UK3w
>>117
あ、どうも…、いただきます。
(ずずず…)
>>118
とりあえず、これで三人目ですね。
そう言えば『海話』さんはご健在なんでしょうか?
後編を楽しみにしているんですが…。

120ジュール隊出撃に先駆けて(1/3):2004/11/07(日) 09:48 ID:Ax5cO40o
あの戦争から2年が経った。
とはいえ、ばすたぁと一緒に暮らすようになってから俺たちの子煩悩は
ちっとも変わらないようだし、俺とディアッカの関係も変わらず11杯目を迎えたし、
奴のチャーハンも相変わらす上手い。
ちょっと忘れそうだったけど、そして俺たちは相変わらずザフト兵だったんだな、これが。
まあ、ジュール隊所属となった俺たちを取り巻く面子もそう変わらないわけで、
いつの日も変わらない俺たちの日常を思いながら、俺はいつものカバンに荷物を詰め込む。

また戦争が始まるんだとか、そういうウワサも聞く。
再びあいつらと前線に出て、MSを駆って、そしてまた誰かの命が失われるのかもしれない。
俺は、ディアッカが死ぬことを100%ありえないだなんて思っている訳じゃない。
いや、その・・・正直なところ、あいつが死ぬなんて想像がつかないだけさ。
俺だって自分が死ぬところなんて想像がつかない。まぁ大方、戦闘のどさくさに紛れて、
さして珍しくもない死に方をするんだろうなあ、ってトコだ。

ちらりと俺は、横で荷造りをするディアッカを見やる。
そうなんだ。俺もディアッカも、自分が死ぬ状況云々より今は気になる存在がある。
「もしも」だって考えたくないが、もし・・・もしだぞ?

俺とディアッカと両方が戦争で死んでしまったら、
ばすたぁはどうなるんだろう・・・?

121ジュール隊出撃に先駆けて(2/3):2004/11/07(日) 09:49 ID:Ax5cO40o
俺は少し沈んだ顔をしていたんだろう、隣にいたディアッカが声をかけてきた。
「どうしたブラザー?浮かない顔してるぜ?」
重くなる雰囲気は分かっていたが、そこでディアッカに気を使ってもらう程、
俺はそんな顔をしていたのかと小さく自嘲する。
かといって、こんなしみったれたことをディアッカに話すのも気がひける。
なんでもないよ、と笑ってごまかし、俺は再び荷物をカバンに詰め始めた。
これからジュール隊所属となって再び前線に立つかもしれない。そんな出かけ先への
荷造りの途中だったんだ、別に今さら口をつぐんでも仕方がないかもしれないが。

つくづく、俺はこいつと一緒で良かったと思える。
もし、俺が死んだとしてもこいつは生きてるかも知れないし、その逆も然りだろ?
いやまず俺一人だったらばすたぁをここまで育てることができなかっただろうし、
それを考えるとばすたぁと俺たちを支えてくれた多くの人たちの存在を
・・・そんな平凡な日常を幸せだと感じてくる。
なんか嫌だな、「もし俺が死んだら」なんて発想から幸せを感じるなんて。

でもな、こんな風に後に残すものを憂える存在があるのは幸せなことなんだと思う。
昔の自分と比較しても意味があるか分からないが、
あのときより、確かに俺はここに存在している気がするし、
そしてこんな薄暗いことを考えるなよ、と自分を叱咤する声も大きい気がする。

「帰ってくればいいさ」
声のした方を見ると、ディアッカが笑っていた。
「一緒に、戻ってくればいいだけだ。俺も、お前も」
ああ、そうだな。
お前の言うとおりだディアッカ。すごく、すごく簡単なことだ。

122ジュール隊出撃に先駆けて(3/3):2004/11/07(日) 09:50 ID:Ax5cO40o
俺は今、ディアッカと一緒にあるビデオレターを見ている。

「パパー、ダディー、お仕事がんばってねー。
ばすたぁは、ばす太と一緒におうちでいい子にしているから安心してね。」

おそらくコレを撮っていたのはばす太だったんだろう。
ばすたぁちゃんの言葉の後に「マスター、ワタシガイマスカラ、安心シテクダサイネ」という声が入る。
見慣れた家のじゅうたんの上に座ったばすたぁは、
カメラのこっち側の俺たちに、ひらひらと小さな手を振っている。
(俺の横で満面の笑みのディアッカが、画面に向かって手を振りかえしている。)

このビデオレターは出かけ先に、ばすたぁから受け取ったものだ。
まだ字が書けないばすたぁのことを気遣ってくれた、ばす太の計らいだろう。
もし戦争が始まれば通信も入れれなくなるだろうし、こういう形ならいつでも
俺たちはこれを見ることができる。ばす太は本当にできたMSだ。

「おぱっか兄ちゃんとシホちゃんもがんばってね。
お仕事おわったら、また今度おうちに遊びにきてねー?
ジュール隊グレイチョ!パパとダディ、グゥレイチョー!」

そういってグーに握った拳を振るばすたぁ。
少し悔しいからイザークにはすぐ見せないでおこう。
画面に映るばすたぁの顔が、俺には少しぼやけて見える。
ビデオが終っても、ディアッカが俺の顔を見ようとしないのは
そんな俺を気遣っていたのか、あるいは目の辺りの事情が俺と同じだからかは分からなかった。

そんだけ

123名無しさん@ザフトのために!:2004/11/07(日) 17:46 ID:Mp3LLLdE
>>120-122
キタ…。
GJだよ。

124名無しさん@ザフトのために!:2004/11/08(月) 16:32 ID:VuuVqymc
>>120
「俺」と同じく、ちょっとうるっときた。最近涙線が…
職人様、GJです。

125名無しさん@ザフトのために!:2004/12/02(木) 01:13 ID:35psnMx6
| 从从ヽ <こんばんは、一ヶ月と数日ぶりに、顔を出してみたり……
|W*゚д゚)  >118 そうですか…うーん…このまま、(僕を含めて)ここに
|⊂ ノ   残ってる人達だけで、細々と続けていくか、それとも…俺総合に
|―u'    リンクを貼らせて貰って、新規住人の方を増やすか……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  どちらが良いのでしょうか…?

126名無しさん@ザフトのために!:2004/12/02(木) 10:32 ID:TV6RhVBA
>125お久しぶりです。
総合さんにリンク貼らせてもらってもいいんじゃないですか?
何度か向こうに『赤ちゃん俺』ネタで書き込んでみようかどうしようか、
ずっと悩んで結局やめてたんですが…。
もうお一人の方はどのようなご意見ですか?

思うにここの住人は約3人…。

127名無しさん@ザフトのために!:2004/12/03(金) 18:13 ID:H2gz6WWU
>126 W;|||゚д゚)<さ、三人…!?あわわわわ…そ、そんなに減ってたなんて……

  〃 ⌒`ヽ <え、えーと…とりあえず、お茶を淹れましたのでどうぞ……
  | 从从Vノ   そうですね、ここもれっきとした「俺」関連スレですし…
  .w* ゚д゚ノ  ,o、  総合にリンクを貼らせて貰っても、問題は無いと
  (  つC(  ̄ )ク~ 僕は思います。ところで…俺総合は、何板にありましたっけ?
  と_)__)   ̄ 旦~ 旦~ 旦~ シャア新板で探せば見つかりますか?

128名無しさん@ザフトのために!:2004/12/03(金) 20:46 ID:aqL19Y9M
>127 いつもすいません。旦~

俺総合は現在『新シャア板の連中と俺達の関係 2週目』というタイトルです。
新シャア板の中にありますよ。
アドレスは↓こちらです。
ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/shar/1096987731/l50

129名無しさん@ザフトのために!:2004/12/09(木) 20:15 ID:De8aLPiM
今日、ちょうど128であがってた俺スレで、ここの話題がちょっとだけ出て種。
ここの人が振ったのかな?
自分は今書き込めないので、この機に乗じてどなたかリンクを張ってきてくれないかなー?
それとも、このまま静かなほうがいいのかな?

>127
/巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^  
 (´∀` リ <いつも頂いてばっかりじゃ申し訳ないのでどぞー
 ( つ旦O
 と_)__) 旦

130128:2004/12/09(木) 23:14 ID:K/asDxJ2
ちょっと振ってみました。
ではこの機に乗じてリンク貼ってきてみます。

131名無しさん@ザフトのために!:2004/12/09(木) 23:34 ID:A7Rn4JPY
リンク拝見してお邪魔しました。
少しづつになってしまいますが最初からロムって流れが掴めたら
ネタも投下させていただくかもしれません。
(でもお呼びでなかったらその時はおっしゃってくださいね)
職人様方、これからも頑張ってください!

132名無しさん@ザフトのために!:2004/12/09(木) 23:48 ID:K/asDxJ2
>>131
いらっしゃいませ、ようこそ。
避難所に引っ越しいてからは人数も少なくなっていたので。
『phase-3』までの過去ログはディアッカ関連スレの保管所さんのところにございます。
よろしかったらばすたぁの成長の記録を見てやってください。
これからもどうぞごひいきに…。

133名無しさん@ザフトのために!:2004/12/10(金) 00:53 ID:tv6Mv1oM
>130
GJ!!
ありがとう。心からありがとう…

134名無しさん@ザフトのために!:2004/12/11(土) 20:53 ID:Twq.zKVQ
リンクを貼ってきましたが、いっそのこと合流してもいいんじゃないかという意見をいただきました。
向こうも新スレに移行するようですし、お言葉に甘えてお引越ししませんか?
他の皆様、どうでしょう?

135名無しさん@ザフトのために!:2004/12/12(日) 02:48 ID:924c/Y5I
W*゚д゚)<来るのが遅くなってしまいまして…すいません。

>128 あ…わざわざURLまで…詳しく教えて下さって、有り難うございます。
リンク貼りお疲れ様です!お茶のお代わりドゾーW*゚д゚)つ旦~

>129 ありがとうございます!お茶、頂きます。
 /巛 》ヽ,   〃 ⌒`ヽ
ヾノ"~^ヽ,^  (从从V )あったか(゚Д゚)ウマー
 (´∀` リ   (゚д゚* W.
 ( つ旦O ~旦⊂   )   
 と_)__)   (_(_つ

>134 えと…僕も、合流に賛成です!
やっぱり、みんなでワイワイ過ごした方が、ばすたぁちゃんも嬉しいでしょうし、
何より、楽しいですし!
あ、それから…俺達スレに合流させていただくなら、ここのテンプレとか、説明とか…
あちらのスレにも貼った方が良いでしょうか?

136名無しさん@ザフトのために!:2004/12/12(日) 03:02 ID:924c/Y5I
W*゚д゚)<改めて、もう一度俺達スレを見に行ったら…ここも、関連リンクに
入れて貰えてましたね。
えと…俺達スレの皆さん、ありがとうございます。

137お引越し。:2004/12/12(日) 22:02 ID:o1nxulr2
「おーい、食器類は一応全部新聞紙で包んどいたぜ。
 余った新聞紙はまとめて縛っとけばいいのか?」
あぁ、資源ごみの日に出そうと思ってるから、そうしといてくれ。
 ついでにお前のいかがわしい雑誌も全部まとめて縛っちまえ。
「オーケィ任せとけ…ってそりゃ無いだろ相棒」
相棒って言うな!
今、俺たちは引越しの準備をしている。長年住み慣れたこの部屋とも、今日でお別れだ。
引越しの理由は、ばすたぁがずいぶんと大きくなって、今の家が少し手狭になってきたこと。
俺もディアッカも仕事も忙しくなって、二人で家を空けることが多くなったこと。
もし何かあったときのために、気心の知れた人が近所にいてくれたほうが安心だ。
どうせなら職場に近い方が何かと便利だってんで、ディアッカや他の俺とも相談して、
引越し先は俺関係スレに決定した。
「ねぇパパ、うさちゃんも一緒にお引越し?」
本なんかを詰めていると、ばすたぁがぬいぐるみを抱っこしたまま聞いてきた。
うん、うさぎさんもばすたぁと一緒にお引越しだから、ちゃんと連れてってあげようね。
「はーい」
ばすたぁにとっては、これが人生で初めてのお引越しになるわけだ…。
子ども時代を過ごした家と別れるのは、辛いだろうな…。
「ぱぱ…」
ん? なんだい?
「もうこのおうちとバイバイ?」
うん、今日でバイバイだよ…。でも新しいお家はもっと広いし、
それにキラやアスランの家とも近くなるよ。エルちゃん家にもすぐに遊びにいけるよ。
「またかえってくる?」
…そうだな、この先はどうなるかわからないけど、この家がなくなってしまうわけじゃないから、
また帰ってくるかもしれないね。
もし帰ってくることになったら、きっとこの家も喜んで迎えてくれるよ。
「じゃぁ、『またね』?」
うん、『バイバイ』じゃなくて『またね』にしよう。

そうして俺たち、俺とばすたぁとディアッカ、それにばす太は新しい家に引っ越していった。
願わくば、これからの新しい暮らしがいいものでありますように…。

138名無しさん@ザフトのために!:2004/12/12(日) 23:03 ID:o1nxulr2
勝手にあちらに「合流させてください」って書き込んできてしまいまった。
スミマセン。
ちなみに新スレに移行してます。
ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/shar/1102765170/l50

139名無しさん@ザフトのために!:2004/12/15(水) 01:30 ID:HtK.11Is
| 从从ヽ <>138 スレ告知、お疲れ様です!URLもありがとうございます。紅茶ドゾーW*゚д゚)つc□~
|W*゚д゚)  あ、それから…色々考えたんですけども、僕はここで留守番をすることに
| つc□~  しようと思います。俺達スレには、もう既に僕が居るようなので…
|―u'   まぁ、留守番といっても、あまりやることは無さそうですが…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

140名無しさん@ザフトのために!:2004/12/16(木) 21:16 ID:hPNgPfd6
恐れ入ります。
もしどなたかいらっしゃいましたら教えてください。
>>132氏にお教えいただいたこちらの3つの過去ログのありかなのですが、
痔俺スレのテンプレに載っている過去ログ庫には見当たらないようでした。
他に保管庫は何処にありますでしょう?
誘導いただけませんでしょうか orz

141名無しさん@ザフトのために!:2004/12/16(木) 23:49 ID:TMUKTSE2
| 从从ヽ <>140さん、ここの本スレの過去ログ、見つけてきました!
|W*゚д゚)  俺痔スレ保管庫、その他の項目のとこです。
| つ[ ttp://zi-hokan.hp.infoseek.co.jp/sonota.html ]
|―u'   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

142140:2004/12/17(金) 01:07 ID:Nloq.iPI
キラ君(で、いいのかな?)ありがとう!
今3つとも頂いてきました!
またじっくり拝見させていただきます。
感謝します!!

143名無しさん@ザフトのために!:2004/12/17(金) 13:59 ID:ZOdVyIv6
  〃 ⌒`ヽ <>140さん、お役に立てたようで良かったです。あ、紅茶淹れましたよ。ドゾー
  | 从从Vノ  もし、また何かありましたら、いらして下さいね。僕で宜しければ、
  .w* ゚д゚ノ  ,o、  力になりますから。
  (  つC(  ̄ )ク~ 
  と_)__)   ̄ c□~

144140:2004/12/17(金) 21:29 ID:/52Za8AI
紅茶、ありがとうございます!
いただきます。ふぅふぅ・・・こくん。はぁぁ〜、あたたまります(^^)。
過去ログ、少しづつではありますが拝見させていただいております。
胸に迫るお話の数々に感動したり、面白いお話には笑ったり、なかなか忙しいです(笑)

お引越しも済まされたご様子に、どこの誰とも絡んでOKというそちら様の深い
懐に甘えさせていただいて、今投下中のネタにばすたぁちゃんにも
お寄りいただこうかと考えていたのですが、今回は生存しているニコルが
ネタ中にいるので、控えさせていただくことにしました。

本当にどうもありがとうございました!
紅茶、ごちそうさまでした!!

145名無しさん@ザフトのために!:2004/12/17(金) 21:47 ID:3awrUZZs
W*゚д゚)<140さん、ここには以前、ニコルさんが生存している設定のお話を
投下して下さった職人さんもいらしたので、そういうことは、あまり
気になさらなくても大丈夫だと思いますよ。

146138とか。:2004/12/17(金) 22:12 ID:wwmp9XEU
>140さんへ
ネタは色々ですので、「こういう話で書きたい!」と思ったなら
思ったとおりに書いて良いと思いますよ。
それにむしろ読みたいです。
元々ばすたぁが自体が存在としてパラレルなキャラクターなので、
どういう設定にでも入り込めると思います。
もしお嫌でなければ是非読ませてください。

147140:2004/12/18(土) 11:14 ID:0cwL4eOM
>キラ君、>138氏
温かいレス、ありがとうございます。
ただ、自分は個人的に、守護者ニコルとばすたぁちゃんの世界を大切にしたい
気持ちが強いので・・・。
う〜ん、(と書いたまま20分程経過^^;)ではうまくまとまるか一抹の不安を抱きつつも、
挑戦してみますね。
どうもありがとうございました!

148140:2004/12/21(火) 01:51 ID:ytFb8JI6
こんばんは。
自分が今、ネタを投下中のスレはhttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/shar/1099326751/
なのですが、今回ネタ中にここのリンクをh抜きで貼らせていただこうと思っています。
ここを覗いていただければ、どんな感じのスレなのかも、今は俺関係総合に引っ越していることも
キラ君に教えていただいた過去ログのありかもみんなわかっていただけるかなあと。
もし、不都合がございましたらご指摘ください。

149名無しさん@ザフトのために!:2004/12/21(火) 02:35 ID:eGUfqYKo
  〃 ⌒`ヽ <>140さん、お話の作成、お疲れ様です。お饅頭とお茶ドゾーW*゚д゚)つ旦~○
  | 从从Vノ  スレ告知も、有り難うございます!俺総合スレは見に行きましたが、
  .w* ゚д゚ノ   >148のスレはまだ見に行ってないので、後でじっくり見てきますね。
  (  ∪ ∪
  と_)__) \○/旦~
          ̄

150140:2004/12/21(火) 02:52 ID:ytFb8JI6
こんな時間なのにお返事くださって、どうもありがとうございます!
お饅頭!いただきます。
ああ・・・!糖分が栄養失調の脳みそに染み渡るようですw
ごちそうさまです。
スレ告知、よろしいですか。ありがとうございます!
なんとか、朝までには投下したいと思っております。
お饅頭とお茶で、もう一頑張りしてまいります(^^)。
重ね重ね、ありがとうございました!

151140:2004/12/21(火) 10:11 ID:ytFb8JI6
申し訳ありません。
リンク貼るの、しくじってしまいました。
別のレスにその旨を書き込み貼り直してはあるのですが、
大変失礼致しました。本当に申し訳ありません!

152138とか。:2004/12/21(火) 17:57 ID:0FdAwO/2
>>140さん。
あ…あなただったんですか――――っ!? うわーうわー!
実はそのスレでGJの常連です。
関係スレの中でも特に好きなスレので感激です。
(町内会シリーズすごく好きですよ)
ありがとうございました! GJです!

153140:2004/12/22(水) 13:10 ID:g.aYD7/U
>常連GJ氏
じ・・自分だったんです。すみませんw
いつもレス下さっていたのですね。ありがとうございます!
今回もありがとうございます!
そんなふうにおっしゃっていただけて、本当に有難く思っております。
ご存知の通りどうしようもない粗忽者ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

154名無しさん@ザフトのために!:2004/12/24(金) 04:07 ID:N/vlqv/U
  〃 ⌒`ヽ <>148のスレ、見に行ってきました!ほのぼのしてて、楽しいですね。スレの初めから、じっくり
  | 从从Vノ  読んでます。今ちょうど、半分くらい読み終わったところです。
  .w* ゚д゚ノ  あ、ばすたぁちゃんのお話は、一足先に読ませて頂きました。改めまして、>140さん、お疲れ様です。
  (  ∪∪ お話に出てきた、鳥皮のお煎餅、僕も作ってみました。
  と_)__)
ここに置いておきますので、宜しかったらお茶と一緒に召し上がって下さいね。
       ∬   ∬
W*゚д゚)つ\◇▽△⊿⊿▽▽□◇⊿/旦~旦~旦~
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

155名無しさん@ザフトのために!:2005/01/05(水) 00:45 ID:hHdo8UVQ
| 从从ヽ <ご挨拶が遅れてしまいまして、すいません。
|W*゚д゚)  明けましておめでとうございます。
|⊂ ノ   今年も、ここで留守番役を務めさせていただこうと思います。
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

156俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(5/1):2005/01/05(水) 15:27 ID:/fd2mUCA
ーーなんで…また戦争なんて……

 少し前、いや…たった三日前まで俺は、ばすたぁとディアッカ
そしてそのほかのうるさい奴らと共に普通の生活を送っていたはずだった…なのに今は戦場のど真ん中、しかもMS戦ではなく
地球でのゲリラ戦だ、確かに俺は訓練中は作戦立案、ゲリラ戦法、爆薬処理など総合的に結構いい成績だったが(アスラン達には敵わないが…)
なんで今更俺が、しかもディアッカやイザークと一緒に!!
 「否グゥレイトォ!肩に蜘蛛が・・・」
 「うるさい、腰抜けぇ!!蜘蛛ぐらいなんだ!!」
 「お前らうるせーよ、敵に見つかるだろ」
なんか生きて帰れるか心配になってきた…そもそも何で俺らがこんな任務に就くことになったかとゆうと…
ディアッカとイザークはザフトを裏切った事からの軍法会議にかけられたが
一応無罪になった、なんでも今の議長が助けてくれたらしいがそんなことは俺の知ったこっちゃない、だがここからが本題だが
何でもイザークは軍の部隊長に志願したらしい、だがまあ、一回軍を裏切った奴がそう簡単に隊長になれるはずも無く、一度は却下されたらしい
だがなんとまたまた議長がとりあったらしく、条件付で許可されたらしい、その条件とは何でも最近アマゾンの奥地で大西洋連合と思われるなぞの
部隊が不穏な動きをしているらしいのだ、それを調査・観察、危険だと判断した場合は破壊なんてゆう危険極まりないものだった。
 しかし、実はこれ全然俺には関係ない話なのだ、俺は裏切ってなんか無いし、実の子じゃないが子供だっている…じゃあなんで俺がここにいる?
それは…こいつらのせいだ…
  「頼むよ腰抜け、俺ら二人じゃ無理なんだよこんな任務」
  「知るか!!無理ならあきらめりゃいいだろ、第一こんな危ない任務死んでも行くか馬鹿」
  「死んだら任務なんて出来ないだろ〜頼むよグゥレイトォ〜」
  「変なところで、揚げ足取るな!!第一なんで俺が」
  「何言ってんだよ今更、核ミサイルを6機も落とした上、撃墜スコアが250だったお前だからこそ頼んでるんじゃないか」
  「絶対にダメだ俺にはばすたぁがいるんだぞ!!」
  「そんなの俺らだって一緒だよ、なぁディアッカ」
  「グゥゥレイトォォォ!」
  「馬鹿!デカイ声を出すなばすたぁが起きるだろ!!」
  「グゥレイトー」

157俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(5/2):2005/01/05(水) 15:28 ID:/fd2mUCA

こんな会話が延々と続き朝を向かえ、ばすたぁに起こされまた夜を向かえ第二ラウンド、こんなのがなんと三日も続き三日目の朝ついに三人とも
力尽き倒れてしまった…気がつくと俺たちは病院の布団に寝かされ、点滴を受けていた、ふと横に目をやるとミリィが立っていて俺を枕に
ばすたぁが寝ていた。
 「うわっ!!」
俺は反射的にミリィの手元を見ると果物ナイフが握られている、隣のベッドには怯えたディアッカが泣きそうな目でこちらを見ている。
奥のベッドには身のほとんどが削り取られたリンゴをシホに頬張らせられているイザーク、俺は状況が理解できなく、とりあえず身に迫る危機を感じ震えていた
 「あっパパ!!元気になったの」
 すると寝ていたばすたぁが目を覚まし抱きついてきた、隣から一瞬舌打ちが聞こえた気がしたが、身の安全のため無視してをこう。
なんでも家で倒れていた俺たちをばすたぁが見つけ、泣きながらミリィに電話をし、シホが病院に運んでくれたそうだ、先に目を覚ましたイザークは二人に厳しい尋問をうけ全てを白状したらしい
 「まったく、ばすたぁちゃんを泣かせるんじゃないわよ!!!びっくりしたじゃない。」
 「隊長たちもですよ!全くふたりして…これじゃあどっちが腰抜けなんだか」
「コシヌケー」「グゥレイトー」
「ハハハ」
 まったくもって返す言葉もない…だから笑ってみたが余計に虚しくなった、その時死んで行った仲間達の顔が急に蘇ってきた!その瞬間俺は何だかんだで自分が怖がっていたのに気が付いた
前の戦争で奇跡的に助かったこの命が、今度こそ無くなるのではないか…死ぬんじゃないかそればっかが頭に浮かんできて…でも俺には前と違いただ戦うのではない、守るものがある、そう思ったらなんだか恐怖が
すっきりなくなってしまった。   
  「…分かったよ…行くよ」
  「えっ?」
  「行くっつってんだよ!何度も言わせるな!!ただし一つだけ条件がある…絶対生きて全員帰ってくること、いいな」
  「OK」「グゥレイトォ」
 次の日退院した俺たちは軍の上層部に許可を取り地球へ降下した、俺ら三人の胸には、ばすたぁが折り紙で作ってくれた名前入りの星のペンダントが付いている
絶対に帰ってくるそんな気持ちで任務に就いた俺やる気満々でアマゾンに着いたが
                                       ・
                                       ・
                                       ・
 (三日後・12月20日・1045時)
     「ヒィイイイイイイー」
「どうしたディアッカ!!!」
     「ミリィそっくりな鎌持った虫が肩に〜〜〜〜〜〜」
      「だから、静かにしろ!見つかるってゆうか…ここ何処だよ~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  

                                                                        ばすたぁ…ゴメン、帰れる自信無くなって来た。

158>>156:2005/01/05(水) 15:49 ID:/fd2mUCA
すみません、素人なモンで全くダメですね。

159名無しさん@ザフトのために!:2005/01/05(水) 20:09 ID:Duz1MNQU
いえいえ、そんなことは無いですよ。
「 /5」とありますが、続かれるのでしょうか?
続かれるならちゃんとみんな戻ってきてあげてくださいね。
GJ。

160>>156:2005/01/05(水) 20:24 ID:vU33RtQA
>>159ありがとうございます。
先輩がたの足元には及びませんが
続きは今考案中です。
明日の午後には出来るかと…
あと「 /5」が僕逆でしたね、スマソ
では、今後とも御ひいきに。

161140:2005/01/06(木) 00:07 ID:OD236gU6
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

>キラくん
昨年はお世話になりました!
鳥皮せんべい、おいしゅうございました!
スレの方にも足をお運びくださったご様子、ありがとうございます!
カルピスバターとオータムナルはキラ君ですか?
また間違っていたらごめんなさい。
今年もよろしくお願いいたします。

>156氏
みんな素人だと思いますよ〜(はっ!プロの方もいたりするのか?)
続き、楽しみにしています(^^)
みんなどうか無事で帰還し、ばすたぁちゃんの笑顔に出迎えてもらえますように・・・。

162>>156:2005/01/06(木) 13:25 ID:RqpsrYm6
すみません、続きを考えていたんですが、どうしても5話では終わりそうに
ないので、10話に延ばさせてください
 
どうもすみません、全くの誤算でした。

163俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(3/10):2005/01/06(木) 14:03 ID:RqpsrYm6
……「パパ…」
 ん!な…なんでここにばすたぁが? 
  「パパも一緒に花火やろうよ…」  「――だから、僕は、恨むんだよ。"神"を」

  
 /巛 》ヽ
 ヾノ"~^ヽ,
  リ;´∀`)なあ、ウラァァァ島太郎ってバッドエンドなのか?

'" ´ ~ `,ヽ
i |,_i_/|__|
L.」゚/Д゚)」ん?まあそうかな

 ∧_∧
(; ・∀・)なんか会話が噛み合ってないような気もする


「パパとダディ、グゥレイチョー!」 
  そうか…これは夢か…そうだよな…俺はあいつらと一緒に、アマゾンの奥地でサバイバル中か…
ずいぶん長い夢だな、俺も疲れてんのか…
  「殺す…」  何だ今の?
「殺す…殺す、てめぇだけは…」 何だ…これ、俺の記…憶…
    誰だ、誰に言ってるんだ、 お・お前は…キース?
                       ・
                       ・
                       ・
    「おい、おいったら…起きろ、だめだこりゃ、しょうがない…ディアッカ、やれ」
     「グゥゥレイトォー、いつもの仕返しだぜ」
                       バシャーーーーーーーン
「うわっ!冷たっ、何しやがる!!」
     「起きないのが悪い」  
                     どうやら俺は、かなり深い睡眠に入っていたらしくもうすでに日が高い
    「大丈夫か?かなりうなされてたぞ」
    ディアッカが心配そうな目でこちらを見ているが、今はそんなことより顔に水をかけられたことで頭にきていた俺は
   とりあえずこっそり持ってきておいた中華鍋を、奴の顔面にかましてやった。
     「非グゥレイトォーーー」
    「お返しだ、馬鹿!」
     「二人とも、遊んでるんじゃない!敵を見つけた!後をつけるぞ」
    どうやら俺たちは、迷いながらもいつの間にか敵の通る道に出ていたらしい、深いジャングルの中に公然と現れた道は、あまりにも
     不自然で少々鳥肌が立つようだった。
    「さながら、獣道ってとこだな」
      「さすがイザーク、グゥレイトォな例えだぜ」
      「アホ!それじゃあ俺たちが、獣の餌ってことになっちまうだろうが!」
     
     「じゃあ、そうなりな宇宙人め」
    「!!!」
          突如聞こえた声に俺たちは寒気がはしった、どうやら俺たちは敵に囲まれていたらしい。
   なんだかますます、家に帰れなさそうな気がしてきた。

164俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(4/10):2005/01/06(木) 15:14 ID:RqpsrYm6
 「まさか、こんなところに宇宙人が下りてるとはな」
  「お前ら!どこの部隊だ!」
 
 「どうするイザーク…完全に取り囲まれたぞ…」
 「非グゥゥレイトーーーーーーーーー」ガクガクブルブル
「大丈夫だ、こないだ映画でこうゆう時の対処法を見たんだ…」
 
   「蒼き清浄なる世界のために…悪いが死んでもらう」
   カチャ カチャ カチ
    「もうダメだ…ゴメン、ばすたぁ…」
  「ウワァァァーーーーーぁ」
     「なに!!こいつ!!」ガサ ガサガサ 「しまっ!」バン
「こいつ、よくもジョンを! ガン うっ!…ガキが・・俺にだって、家族が…」

   「俺たちにも…家族ぐらいいるさ………コロシテヤル・・」
「!!」
コロス・・コロス・・コロセ・・・・シネ 「なんだこれ!頭に、響いてくる…」
   頭が…痛い、くそ!何だってゆうんだ、俺に何が起こったってゆうんだ。
  「助かったぜ、危なく撃たれるとこだった。」
     「乙グゥレイトォ、…大丈夫か、ホントに顔色悪いぞ?」
   「あぁ、大丈夫だ…久しぶりに人を殺っちまったから…かな」
   「・・・」
   「・・・」
     なんだか、とても気分が悪かった、あの夢を見てからどうしてもあいつの顔が頭に浮かぶ…
    でも、あれが誰なのか、そして何者なのかは、どんなに思い出そうとしてもダメだった 
     分かるのはそいつの名前が「キース」だとゆうこと、後は全く思い出せない
   「おい!行くぞ」
     「ああ」…さっきの奴らのだろう、車が数十メートル先に置いてある
                                カチャ・カチャ
「よし!エンジンがかかった、地図もある、ここから目的地まで40分ってとこだな」
     「俺が運転する、ディアッカはナビゲートを頼む、お前は後ろで休んでろ」
     「イザリン、安全運転でたのむze]
    「こいつらに、気を使われるとは、落ちたもんだな俺も」
                           ・
                           ・
                           ・
     「なぁ、ディアッカ…お前キースって奴知ってるか?」
       「…あぁ?何言ってんだよ!キースは…」
      「おい!ディアッカ!」
       「おっと!」
    「なんだよ?何故教えない、誰なんだキースって、俺とどんな関係があるんだ?」
     「お前…ホントに覚えてないのか!あの時のことを!!」
     「なんなんだ、教えろよ!頼むから」
    イザークとディアッカが顔を見合わさしている、俺はイラつきもういいと言おうとしたとき
   ディアッカはイザークの制止を振り切り、重い口を開いた、その時俺はこの話が封印されていた自分の秘密を知ることになるとは
   思いもしなかったのである。
                   TO BE CONTINUED...
                                                            
                                                   
       


     
   「

165>>164:2005/01/06(木) 15:16 ID:RqpsrYm6
なんだか、書き込みながら無性に自分の力量の無さを見せ付けられ
凹み気味です

166名無しさん@ザフトのために!:2005/01/06(木) 23:58 ID:ch10iu5E
頑張れサープラスさん!
応援してますよ。

167名無しさん@ザフトのために!:2005/01/11(火) 00:44 ID:kl5.2yh2
W*゚д゚)<>140さん、レスが遅れてしまいまして、すいません。
  あ、いえ…そんな、大してお役に立てませんで……こちらこそ、今年も
  宜しくお願いします!
  それから…>148のスレ、一通り読み終わりました。ほのぼのして面白くて……
  時折、読み返してます。
  えと…ちなみに、カルピスバターとオータムナルの差し入れは、僕ではないです。

  〃 ⌒`ヽ 
  | 从从Vノ <>164さん、僕も>166さんと同じく、応援してます!
  .w* ゚д゚ノ  続きが出来ましたら、また、投下しにいらしてくださいね。
  ( ∪ ∪ あ、それから…これ…差し入れの、ドーナツと紅茶です。宜しかったら、召し上がって下さいね。
  と_)__) \◎/c□~
          ̄

168名無しさん@ザフトのために!:2005/02/21(月) 14:39:16 ID:zhupYrsw
  〃 ⌒`ヽ <……そういえば…今頃になって気付いたんですが、ここって
  | 从从Vノ  ザ フ ト キ ャ ラ 専 用 の避難所なんですよね…?
  .w; ゚д゚ノ
  (  つ⊂)
  と_)__)

(,,;W <僕…ザフトのキャラじゃないけど……ここに居て良いのかな…

169名無しさん@ザフトのために!:2005/02/21(月) 19:36:18 ID:1iprUX86
>168のキラさん
一応メインにディアッカがいるのでいいのではないでしょうか?
『俺達の関係スレ』ではお目にかかれないのでちょっと寂しいです。
最近は関係スレにも少しずつばすたぁのキャラが定着してきてるみたいですね。

>>164のサープラスさんは続編をまだ書いてらっしゃるのでしょうか?
楽しみにお待ちしています。

170名無しさん@ザフトのために!:2005/02/21(月) 21:58:17 ID:fqfO47D2
  〃 ⌒`ヽ <>169さん、レスありがとうございます!紅茶ドゾーW* ゚д゚)つc回~
  | 从从Vノ   ん〜…留守番役くらいなら、やってても大丈夫、かな……
  .w* ゚д゚ノ  ,o、 「俺達の関係」スレは、時折、読みに行ってます。ばすたぁちゃんも
  (  つC(  ̄ )ク~  皆さんも楽しそうで、見てると自然に顔がにやけてしまいます。
  と_)__)   ̄ c回~ もう既に、あちらには僕(吉良綿さんの)が居ますので、バレないように、
草葉の陰からコソーリと見守らせていただいてます。
>サープラスさん
僕も、続編をお待ちしております。
それから…海のお話の後編も、お待ちしております。

171 俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(5/10):2005/02/24(木) 18:36:50 ID:ucCWvPpE
C.E68 ザフト軍訓練生キャンプ  
  
 「なんでいきなりキャンプなんだ?」
 「知るかよ!どうせフレッドの気まぐれだろ?」
 
主にコーディネイターはナチュラルとは違い肉体そして精神も発達しているため
15歳で大人とみなされプラント社会に仲間入りする、数年前までそれがコーディネイター
のノーマルな暮らしだった…しかし今では地球間との情勢が悪くテロも頻繁化し15歳になったら
志願兵として軍に入るのがセオリーとなっていた、そんなもんだから俺も2ヶ月前から
訓練生としてザフトのスクールに入隊し気が付けば二期前から始まったからトップ20のザフトレッド
3期候補生として注目されていた…そうそうフレッドとゆうのは教官の名前だ、通称「ナイフのフレッド」
常にグラサンをかけ、特徴的な鱈子唇、そして何より野外訓練大好きな熱血漢…いやいや熱血教官
 そんなフレッドに集合をかけられた俺たち候補生は目隠しをされながらシャトルに乗せられ
2時間揺られながら付いたのは廃棄コロニー「ナショラルトラスト」たしか十年くらい前に
幽霊騒ぎがあった場所だ、原因は不明だが何人か行方不明になっていたはずの立ち入り禁止エリアだ
 
 「教官!ここ廃棄コロニーじゃないですか!!」
 「どうゆうことですか?テストってMS訓練じゃないんですか?」
「諸君!たしかに今はMS戦の時代だ…だがもし、輸送中に敵と遭遇し墜落したらどうする?
もしパックを紛失したらどうする?今のお前らじゃたかが一日も生存できないと
私は確信している!よって…今からお前らにはサバイバルゲームとゆうテストを
やってもらう、今からチーム分けそしてこのゲームの詳細を書いたた紙を渡すので列の先頭は取りに来い」
  こうして廃棄コロニーでの模擬戦が始まった。
                        TO BE CONTINUED...

172>>164:2005/02/24(木) 18:42:07 ID:ucCWvPpE
 どうも、久しぶりのくせに話の進展が今一な>>164です
大学の卒業試験のためなかなか来れなくてすみませんでした
 勉の方はだいぶ一段楽したのでたびたび書き込みに来ようと思います。
(運命の方で情報収集したのですが赤服の事ザフトレッドってゆうんですね)

173名無しさん@ザフトのために!:2005/02/25(金) 22:27:05 ID:IyCln7Uw
>>164さん
卒業試験だったんですね、お疲れ様でした。&お久しぶりです。
どういう話になるのか楽しみにしていたので、是非頑張ってください。

174名無しさん@ザフトのために!:2005/02/26(土) 00:20:57 ID:9y.VTIWk
  〃 ⌒`ヽ 
  | 从从Vノ <>164さん、お久しぶりです!卒業試験、お疲れ様でした。
  .w* ゚д゚ノ,o、 僕も、>173さんと同じく、お話の続きを楽しみにしてます。
  ( つC( ̄)ク あ、それから…お茶を淹れましたので、宜しかったら飲んでくださいね。
  と_)__) ̄   旦~ 旦~

175俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(6/10):2005/02/26(土) 13:23:25 ID:5/IKLAEQ
「さ〜て俺のチームは…ディアッ…カとイザーク」
確かトップ5の中にそんな名前の奴がいたはずだ、
 「後はキース・シュタイナー?そんな奴いたっけ?」
              
「酷いな〜同僚の名前と顔ぐらい覚えてくれよ、俺は君の事知っているのに…」
 「お前がキースか?悪かったよ、でも俺はお前の事知らないぞ」
「なんてね、俺は最近来たばっかってゆうか今日からだったんだけど、
  緊張してきてみたらこうなったわけ」
    ぷ…ハッハッハッハ
 「面白い奴だなお前、え〜とシュタイナー君」
 「キースでいいよ、よろしく○○君」
                ・
                ・
                ・
  「お…い・おい…聞い…おい」
「否グゥレイト!おい!聞いてるのかyo?お前が聞きたいって言ったんだぞ!!」
  「あ…いやゴメン今のとこは聞いてなかった、それで?」
「だから、俺達はその実戦訓練でチームになってだな、それで……」
  いくら考えても、いくらディアッカの話を聞いてもキースの顔は思い出せない
 声もどんな奴だったかも、でも…一つだけ…一つだけ思い出せるのは奴の手が、
自己紹介のあと握手をした時の奴の手が…すごく冷たかった事だけだった。
 「…それで…俺たちだけが取り残されて…」
「え!悪ィ又聞いてなかった、俺たちがなんだって?取り残されたって!」
 「ったく、しょうがね〜な〜いいかよく聞けよ、二日目の夜コロニー内の
 廃棄工場が謎の爆発、空気汚染だってんで訓練は中止急いでシャトルに乗ろうとしたんだが
 俺たちが乗ろうとした時に足場が陥没して4人とも落ちちまったんだよ!
 シャトルは仕方なく発進…俺たちは見事置いてきぼりに」されたのさ…」
  「まて!おかしいだろ…いくら野蛮なフレッドだってそんなに危険なコロニーに
  つれてはいかないだろ。」
 「フレッドも知らなかったんだよ」
  今まで黙っていたイザークが重い口を開いた
  「フレッドだけじゃない…前に母上から聞いたんだが軍も評議会もあのコロニーの
  実態を知らなかったんだ、…あそこは表向きはオカルト的な噂が立つ廃棄された民間向けコロニー
  でもその裏では対人用のウイルス兵器を作る秘密工場だったらしい」
 「秘密…工場…」
 俺の頭の中にスパークのようなものが走った、何かを思い出してはいけないような事を
 思い出してしまったような罪悪感に俺は襲われた…
                 TO BE CONTINUED...

176>164:2005/02/26(土) 13:25:50 ID:5/IKLAEQ
>174
 どうもありがとう
おいしくいただきます 旦~

177>>164:2005/03/01(火) 15:21:12 ID:0HCYmzSA


       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | 今考え中だから
       \
          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   /巛 》ヽ,
         /巛 》ヽ,    ヾノ"~^ヽ,^   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヾノ"~^ヽ,^     ( ´Д`)  < もう少し
         ( ´Д` )   /⌒    ⌒ヽ  \___________
        /,  /   /_/|     へ \ /巛 》ヽ,
       (ぃ9  |  (ぃ9 ./    /   \ ヾノ"~^ヽ,^  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    /、    /    ./      ヽ ( ´Д` )< 待っていろよ
       /   ∧_二つ (    /      ∪ ,  /   \________
       /   /      \ .\\     (ぃ9  |
      /    \       \ .\\    /    /  
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ
   / ノ    / /      / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ / /巛》ヽ
  / /   .  / ./.      / / / )⌒ _ ノ     / ./   (゚д゚) モマエラ
  / ./     ( ヽ、     ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、  ゜( )ー /巛 》ヽ
(  _)      \__つ    \__つ).し          \__つ  ./ >  (・∀・) グゥレイト

178俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(7/10):2005/03/03(木) 16:37:12 ID:DWWtrj0g
訓練キャンプ1日目 PM01:30時 事故発生14時間前

「で…お前らがイザークとディアッカだな」
「…誰がイザークだこのヤロー」
いきなり怒鳴りつけられ、首襟をつかまれたら誰だって腹は立つが人違いだったらいけないので、一応このオカッパ頭に名前を聞いてみることにした…
「え?お前イザークじゃないの」
「イザークじゃない、イザーク・ジュール様と呼べこの馴れ馴れしい大馬鹿野郎」
少々殴りそうになったが、深呼吸し大人の心で見てやることにし、もう片方の小麦色の方に話しかけることにした…
「で…君がディアッ…いやいやディアッカ・エルスマン?」
「グゥレイト」……「はぁ?そうじゃなくてお前がディアッカか?」
「グゥゥレイトーーー」
きっと何処かで頭を打ったに違いない…そう思わないと殴りかけたのでそうゆうことにしておいた
「お前ら集まれ…では、ルールを説明するぞ!!まず武器だが…」
いきなり武器かよ!と突っ込みたくなったがココで突っ込むとフレッドとのナイフ戦が
始まりそうなので止めておいた
「武器だが使用するのは訓練用ライフルに訓練用ナイフそして訓練用の手榴弾だ
ライフルの弾は非致死性のゴム弾だが当たるとそれなりに痛いので注意するように
手榴弾だか中は特殊粘着剤が入っているあとそれにはペナルティをこめてかなり臭いから注意するように」
今すぐフレッドに手榴弾を投げてやりたくなったがそんなことをしたらナイフ戦が始まりそうなので
止めておいた…てゆうか爆発したら臭いらしいし。
「フン!お前ら俺の足を引っ張るなよしかし、なかなか面白そうじゃないか…なぁディアッカ」
「グゥレイト!さっさとdoして終わらせてやるぜ」
いちいち勘に触る奴らだが弱そうでも無いので煽って守ってもらうか、「その言葉、まんま返すぜイ・ザ・ア・ク」
「お!やる気だね○○君頼もしい限りだな」
「何人事みたいにいってんだよキース、お前も戦うんだぞ!」
「あ…そうだったね忘れてたよ、頑張らなきゃね」
「おい!○○その新入り大丈夫なのか?」
俺個人としてはお前が一番暴走しないか心配なんだが、一応笑って済ましておいたでもまあ、イザークの言うこともちょっと当たっていた確かにおれもキースの
第一印象はメガネをかけたお人よしな坊ちゃんという感じだった、でもまあ俺が守るから問題は無いか…「お前らさっき言い忘れたが絶対守るルールが一つだけある、それは……殺しは無しだ!!!
あと食料だが今から一チーム三日分の食料を渡すから取りに来るように、そうそう、三日分といっても一人用であり全員分じゃない、だから三日間一人分の食糧で四人
このことを忘れるな…では以上だ15分後にゲームを開始する各自解散!」

179俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(7/10):2005/03/03(木) 16:37:38 ID:DWWtrj0g
 訓練キャンプ二日目 AM03:50時 事故発生1時間前

 「くそ!フレッドの野郎爆弾の中に何入れやがったんだ」
「非グゥレイト!ありゃ何年も放置したブルーチーズの臭いだな…まだ鼻の中に臭いが残ってるぜ」
ゲーム開始から約13時間あちこちで打ち合いが始まり分単位で脱落者が出る中
俺たちジュール隊は(イザークがいつの間にか隊長になっていた)なぜかあいていた
洞穴、正式には作業用ドックへの入り口だがそこに立て込んでいた、
「まあ落ち着けイザーク、まだ誰も脱落してないんだからいいじゃないか」
自分にもそう言い聞かせているがやはりまだ爆弾の異臭が忘れられないでいた、
参加チームは約15組、一組に対し手榴弾の保持数は8個、現在全滅した
組は3、手負いのチームもあるだろうが少なく見積もってもまだあの爆弾は
75以上ある…それを考えると震えが止まらない。
「まま、そんな過ぎた話より今はライフルの残量に注意した方がいいんじゃない?」
「ただの腰抜けと思っていたが結構冷静な判断をするじゃないか…前言を撤回するぞ
キース・シュタイナー」
 確かにキースの言うとうりだった、手榴弾のあまりの臭いにどのチームもあまり手榴弾を使用し無くなりはじめ銃撃戦が主な戦闘になっていた、
「で…これからどうする?このまま立てこもっていてもそのうち見つかるだろうし
かといって、下手に動けばいい的だぞ。」
 「ですから皆さんそこで逆転の発想ですよ」
「バック転の八双とび?」
「逆転の発想だ馬鹿者が!」
 「いいですか、今からココを出て廃工場まで走りましょう」
「そんな目立つことをしたら集中砲火を浴びるぞ」
「ですから、そこでこの手榴弾です、この手榴弾を敵のいる方に投げながら走れば
敵さんも追ってこないはずです。」
 数分ほど沈黙が走った後以外にもディアッカが口を開いた
「それしかなさそうだぜイザーク…この作戦で行こう、ただし条件が一つある」
全員が息を呑んだ…「俺以外が先等を行ってくれ、怖いから…」
「ディアッ…カーーーーーなんでお前はいつもそうゆう腑抜けたことを」
いつまでたっても先等を逝く奴が決まらないのでジャンケンデ決めることにした
「いくぞー後出しは無しだからな」
「誰がそんなことするか!!」
ジャーン…ケーン…ポン……って
「何で俺が先頭なんだーーーーーー」
なんだかんだでイザークが先頭にきまった、まあ隊長だし…(笑
         AM04:15時 事故発生15分前 TO BE CONTINUED...

180>164:2005/03/03(木) 16:45:01 ID:DWWtrj0g
 (7/10)が二回続いてましたね
ミスだ…orz

181>:2005/03/03(木) 21:46:40 ID:/K3ct4Ro


         /巛 》ヽ,  誰もいない寒い夜は
       ., ヾノ"~^ヽ,^_  こーするとみんな・・・・
      []()._(´Д` リ      l二ヽ  
 シュボッ  □と    ) ̄⊃     ) )  
      ⊂ (_(_つ   ̄⊃  / ̄ ̄ ̄ヽ
       ⊂_      ._⊃   | (\/) |
         ⊂__⊃.      |  > <  |

182名無しさん@ザフトのために!:2005/03/04(金) 03:07:46 ID:Flsec0Y.
>>181
こらこらこらこら!
いくら仕事(出番)がないからって、世を儚んで自殺なんていかん!
かわいいお嬢さんが家で君の帰りを待ってるんだろう?
・・・え、俺?俺はただの通りがかりの中華鍋使いだよ。

183灯油を洗い流し中:2005/03/04(金) 17:11:04 ID:d.UjtWQ6
W*゚д゚)<>>164さん、お話の続きの投下、お疲れ様です!                      ∬
まだまだ寒い日が続くみたいですし、温かい肉まんとお茶を差し入れますね。ドゾーW*゚д゚)つ\○/旦~
                                                          ̄
              っ
ゴシ     〃 ⌒`ヽ っ
  ゴシ   (从从V )<>182さんの仰るとおりです!さ、灯油落としますから、
   o《,。o/(゚д゚ *W  じっとしててくださいよ!
 o゚ヾノ"o。0⊂  ヽ  
   (´д`リo゚ __  )
   0  と )  し´
  (_(__) ̄ ̄|

184>164:2005/03/04(金) 17:23:08 ID:zWgpRCyc
\○/旦~ いただきまーーーーース♪

185名無しさん@ザフトのために!:2005/03/04(金) 20:39:32 ID:XejstV32
>164さん、お疲れ様です。
それから>183のキラ君、いつも乙です。
181のディアッカも灯油を落とし終えたら皆さんでお茶でも飲みましょう。
つ旦旦旦旦旦

186名無しさん@ザフトのために!:2005/03/10(木) 11:50:02 ID:JoJxmUEc
>>164さん
読ませていただきました、内容が途中から変わってません?

187名無しさん@ザフトのために!:2005/03/11(金) 20:30:10 ID:CpVTUHSI
W*゚д゚)<>185さん、お茶、ありがとうございます!せっかくですから、みんなで
     頂きましょう。お茶請けに、塩昆布を買ってきましたから、そちらもどうぞ。

 /巛 》ヽ,                 〃 ⌒`ヽ
. ヾノ"~^ヽ,^∧__∧  ∩_∩  ∧_∧ (从从V )
 リ∩Д`) ( ´ー`) (・∀・) (゚ー゚ ) (゚д゚* W.
 (  旦O ( つ旦O (O旦O) O旦⊂)~旦⊂  )   
 と_)__) (^^)(~~) (^^)(^^) (~^)(~^)  .(_(_つ
        \〓〓〓〓〓/
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

188名無しさん@ザフトのために!:2005/03/11(金) 20:42:08 ID:CpVTUHSI
W*゚д゚)<す、すいません…レス番ふるのを忘れてしまったので、判りづらいですが…
    >187で、真ん中に座っている3人の方は、差し入れやコメントを下さった
     名無しさんの方々です。

189ムウクルスレのそこつ者ネタ投下人:2005/03/13(日) 11:52:27 ID:GeAEbLUo
今、ムウクルのホワイトデーネタを作っているのですが、
こちらの痔俺氏とディアッカを、ネタ中に登場させていただきたく
思うのですが・・・よろしいでしょうか?
ムウと一緒にクッキー作りに挑戦してもらおうという算段なのですが(^^;)。

190新人:2005/03/13(日) 16:24:44 ID:2O3gSJ1c
むしろ歓迎です、そこつさん。
あちらのスレでもそこつさんの復活はうれしいので、是非お願いしたいです。
頑張ってください。

191189:2005/03/14(月) 07:14:23 ID:Yt5LvO9s
〉新人氏
あたたかいレス、ありがとうございます。
氏は、こちらの職人さんであらせられたのですか!?
たくさん楽しませていただきました。ありがとうございました。

では、ホワイトデーネタ、恐る恐るも書き上げさせていただきますです。
でも、もしかしたら、また本日中には間に合わないかもしれないです。orz
頑張る所存でおりますが、力及びませんでしたらゴメンナサイorz

192名無しさん@ザフトのために!:2005/03/14(月) 20:56:46 ID:ngGNZKfE
>>186
イザーク、ディアッカと共にアマゾン奥地のゲリラ施設の調査に行った『俺』が、
C.E68の訓練時代を回想しているという設定なので、そう見えるだけで内容は変わってないと思いますよ。
>>156-157(現在・家) → >>163-164(現在・アマゾン)
>>171(回想・C.E68) → >>175(回想/現在) → >>178-179(回想・事故前)

今後どうなるのか、『俺』の隠された過去とは一体何なのか、
ずっと気になってます。サープラスさん、残り3話頑張ってください。

193俺とディアッカ SUR PIUS(サープラス)(8/10):2005/03/15(火) 00:24:32 ID:isIZahOc
 「ハァハァ…ンッッハ…ハッ」
俺たちは隊長(イザーク)を先頭に{WのE}エリアにある廃工場に走っていた。
出発前の予定としては走る時間が5分、敵との交戦で2分、余裕をもって約10分で
目的地に到着できるとふみ、臨戦態勢で構えていたが様子がおかしかった。
「おい!さっきから気になってたんだけどさぁ」
イザ「あぁ、俺もだ…敵が一人も出てこない、これじゃ15分で着いちまうな…せっかく
この不良爆弾とオサラバできると思ったのにッチ」
ディ「まぁいいんじゃね〜の、敵がいないなら居ないでさ」
「楽観主義者だなお前は……いやどちらかとゆうと人任せか」
キ「見えてきました、工場です!」
ディ「これまたなんとも」
イザ「悪趣味な…」
悠然と姿を現したその建物はどちらかとゆうと工場とゆうよりは城、要塞の
ような迫力と存在感がありなぜ昼間に視認できなかったか不思議なくらいだった
「こん中に入るのか?危なくないかおい」
キ「大丈夫ですよいくらココが事件現場だっていってもだいぶ前のことですし…それとも
怖いんですか…」
このときはじめて俺は彼の奇妙な感覚にきずいた。
それは恐怖や畏怖などではなくなんとゆうかうまく言い表せないが「怒り」
のような憎しみが彼の目の奥から伝わってきたようなきがして悪寒が走った


 現代…
イザ「そろそろ目標地点だ!!気はれよ!」
ジャングルのでこぼこ道を走っていたかと思えばいつの間にか妙に舗装された
並木道に変わっていた、窓を開け空気を吸ってみたがどうもさっきまでの
自然な感じではなかった、プラント育ちの宇宙人がこんな事を言うのもなんだが
たしかにさっきまでとは空気が違かった。
「ところで一つ聞きたいんだが大西洋連邦の何を調べるんだ?」
イザ「おまっ!!そんなことも知らないで着いてきたのか!!」
「お前らが教えなかったんだろ!!それに俺は好きで着いてきたんじゃない!」


 過去…AM04:21時 事故発生9分前 
「中はさらに不気味だな何か出そうだ…たとえばゾンビとか…」
ディ「よ…よせよ!!こわいじゃね〜かよ」
そういいながらも俺たちの好奇心は止まる事を知らずいつの間にやら地下のほうにまで
足を進めていた、
イザ「何だココは!!まるで軍工場じゃないか!」
数分くらい歩いていくと中には民間工場とは思えない品が数々あった、
人間用のバイオ溶液、実験カプセル、大量の銃器類に奥のドッグには実戦兵装の初期型ジンの姿もあった
まだまだいろいろあったが、どれも危険で到底俺たちの扱える品じゃなかった
「あれ?キースはどうした」
イザ「そういえば居ないな、おいキース!何処だ」
ディ「まさか…幽霊が…非グゥレイトゥーーー」
「アホか!幽霊なんか……おいなんか聞こえなかったか?」
イザ「別に……   カラン …いや、聞こえた」
・・・カラン・・・・カラ・・・ゴリッ・・・・・・ビチャ・・・・・
「キースじゃ、無いな別のグループか?」
イザ「いや、そうでもなさそうだ確かに入った時俺たちだけだったはずだ
 ほかに誰か居るのか、聞いてないぞ」
どんどん音は近くなってくる、ただの戦闘中なら偵察に出るが敵の戦力もわからない
のに出て行くのは自殺行為に近い、俺たちはとりあえず身を隠して見張る事にした
「………来るぞ」
カラン・・・・・・・カラン・・・・カラン・・・カラン・・カラ・・・・・・・・・・カラッ
「!!」
イザ「!なッ」
デ「ヒィー」
俺たちは目の前の信じられない光景に絶句した TO BE CONTINUED...

194サープラス:2005/03/15(火) 12:40:21 ID:6r5aBt3E
 どうやらあと二話じゃ終わりそうもないですね
数話プラスします  すみません

195名無しさん@ザフトのために!:2005/03/19(土) 22:08:25 ID:yIgRPvR.
  〃 ⌒`ヽ <>189さん、お話の執筆、お疲れ様です。チョコのお話、面白かったです!
  | 从从Vノ 続きを楽しみにお待ちしてます。
  .w* ゚д゚ノ,o、 サープラスさん、執筆お疲れ様です!今後、どんな展開が待っているのか、
  ( つC( ̄)ク >192さんと同じく、気になります。続きをお待ちしております。
  と_)__) ̄  c回~ \@ ̄)/ c日~ \@ ̄)/
                ̄ ̄          ̄ ̄
あ、それから…えと、差し入れに、ロールケーキと紅茶を用意しましたので…
宜しかったら、召し上がって下さいね。

196189:2005/03/20(日) 00:33:51 ID:z80zsX76
>キラ君
どうもありがとうございます。
ロールケーキとお茶、いただきます!
茶飲み話でするのも何なのですが、ばすたあちゃん、幼稚園はどうなってるんでしたっけ?
巷では4歳で3年保育の年少さん、5歳で2年保育の年中さんって感じですが・・・。
ザフトって、軍の幼稚園や保育園がありそうですね。
福利厚生がしっかりしていそうw

197名無しさん@ザフトのために!:2005/03/20(日) 21:19:07 ID:50vZL8Yo
>196
| 从从ヽ <ばすたぁちゃんは、↓のスレの幼稚園に通ってるみたいです。あ、ちなみに
|W*゚д゚) 実際に通ってる描写が出てるのは、↓の前スレです。
| つ[ ttp://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/shar/1109245618/ ]
|―u'   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

198189:2005/03/21(月) 12:48:22 ID:qJN4UolE
こんにちは。
>キラ君
レス、ありがとうございます。
うわっ、そこに出てましたか!
そこも1回探ってみてはいたのですが・・・気づかずすみませんでした。 orz
ばすたぁちゃん、幼稚園に通っていたのですね。ヨカッタヨカッタ

お手数おかけし、申し訳ありませんでした。
日頃のお礼に、気持ちばかりではありますが・・・・
これ、うちのラウが作ったお彼岸のおはぎと静岡川根の深蒸煎茶です。
   ●
つ\●●/旦~

ご笑納ください(^^)。

199189:2005/03/21(月) 12:51:25 ID:qJN4UolE
あっ!おはぎが崩れるッ!!

ああもう、こんなで重ね重ねすみません orz

200名無しさん@ザフトのために!:2005/03/24(木) 02:29:11 ID:HAQhOnuc
  〃 ⌒`ヽ 
  | 从从Vノ <>189さん、ありがとうございます!おはぎも煎茶も、美味しそう…
  .w* ゚д゚ノ  有り難く頂戴します。ラウさんにも、後でコソーリとお礼を言いに行きたいです。
  ( つ●O えーと…スレの邪魔をしないように、お礼を言うには…ん〜…どうしたら良いだろ…
  と_)__) \●●/ 旦~
          ̄ ̄

201名無しさん@ザフトのために!:2005/03/24(木) 20:15:13 ID:V5CMzWz2
キラ君へ
俺関係の避難所の方でならこっそりメッセージを残す事も出来ますよ。

「俺関係避難所」
http://jbbs.livedoor.jp/anime/1969/

202名無しさん@ザフトのために!:2005/03/27(日) 12:21:23 ID:dIcFnBlA
  〃 ⌒`ヽ <>201さん、ありがとうございます!早速行ってみます。
  | 从从Vノ  えと…お礼と言ってはなんですが、お団子とお茶を用意しました。
  .w* ゚д゚ノ ,o、 宜しかったら、召し上がって下さいね。
  ( つC( ̄)ク
  と_)__) ̄  \―●○◎/旦~
             ̄ ̄ ̄ ̄

203名無しさん@ザフトのために!:2005/03/28(月) 23:07:04 ID:z5FaWchs
>>202
どうもです。ちょうどお腹がすいていたので、ありがたく頂きます。
ノ―●○◎ 旦

204名無しさん@ザフトのために!:2005/03/30(水) 22:41:08 ID:5ucnWXAo
しばらく向こうで書いてましたが、『新シャア版の連中と俺達の関係』スレの皆さんにも
もうすっかり受け入れてもらえたみたいですね、ばすたぁの存在。
鷹綿さんや吉良(灰)綿さんの作品の中なんかに自然に使われていて、ちょっと嬉しかったです。
もちろん『ムウとクルーゼの関係』スレでもよくしていただいて、改めてお礼が言いたいです。
こちらでもキラ君がいてくれるし、サープラスさんも頑張ってください。

205名無しさん@ザフトのために!:2005/04/07(木) 02:27:20 ID:SdK9YEik
>204
  〃 ⌒`ヽ <そうですね。僕も、コソーリと様子見に行くたびに、ほのぼのした気分になります。
  | 从从Vノ 「俺達の関係」スレの皆さんも、ばすたぁちゃんも、本当に楽しそうで……
  .w* ゚д゚ノ  大したことは出来ませんが、僕も、ここでの役目を精一杯頑張ろうと思います!
  (  ∪∪ あ、それから…ドーナツとコーヒーを用意しましたので、宜しかったら、一息入れていって下さいね。
  と_)__) \◎/c回~
          ̄

206189:2005/04/20(水) 00:09:13 ID:yYq/G/wc
こんばんは。
今日、ようやくチョコネタ→ホワイトデーネタ、投下して参りました。
こちらのディアッカと痔俺氏を登場させていただいておきながら、
こんなに遅れて時期外れのネタになってしまいましたこと、
心よりお詫び申しあげます。
本当にすみませんでした。orz

まずはご報告とお詫びまで。

207名無しさん@ザフトのために!:2005/04/20(水) 00:32:34 ID:98SvDKlU
そこつ様お疲れ様でした。そしてありがとうございます。
ホワイトデーネタ、大変堪能させていただきました。
中でも痔俺の中華鍋スイングに、ラウがとても感心していたのが大変可笑しかったです。
我らも含め、読者から多大な期待をかけられてちょっぴりきつかったりしませんでしたか?
是非ここでばすたぁちゃんと一息ついていってください。
つ旦~ <粗茶ですが…

>205 いつもすみません。いただきます。
\◎/c回~

208名無しさん@ザフトのために!:2005/04/20(水) 00:34:39 ID:98SvDKlU
>189氏
いくら本人自称でも、「そこつ」さんというのは失礼でしたね。
すみませんでした。

209189:2005/04/20(水) 23:04:38 ID:cFN3BNYM
>>207
ご無礼を働いたにもかかわらず、あたたかなおもてなしをありがとうございます。
ではお言葉に甘えて、いただいたお茶で一服させていただきます。
・・・・・はぁぁぁぁ〜〜〜〜お茶がうまい!

ネタ、お楽しみいただけたようで、とてもうれしいです。
え・・?多大なる期待・・・?そうだったんですか!(←その辺ニブイ)
いつも皆様に励ましていただいて・・・と思っていたので、
嬉しいやら勿体無いやら有難いやら、本当にいつも感謝しておりましたが
うわ〜、こりゃ大変だw
でも、もともと小心者なので、毎度投下する時は、こんな話で笑っておもしろがってるのは
自分だけなんじゃなかろうかと、物凄く不安になります(^^;)
ですから氏のように「大変可笑しかったです」なんて言って頂けると
もう心底ほっとしてしまいます。ありがとうございます。
ことにご指摘のあの場面は推敲する為に読み直すたびに自分も笑っていたので
とてもうれしかったです(^^)。
2杯目の時には自分がスレの過疎化を招いてしまったようで、実はスレ完走にすっごく
プレッシャーを感じていたのですが、今きついのはやっぱり時間かなあ。
ちょこちょこと空く時間はあるのですが、纏まった時間がとれなくて・・・orz

あぁ、お茶頂いたのをいいことに、つい落ちついてしまってつい長レスを・・・すみません。

優しいお気遣い、本当にどうもありがとうございました。

あ、それから、そこつとお呼び下さって全くノープロブレムです(^^)。
お心遣い、重ね重ねありがとうございます。
先日も大誤爆をかまし、今回も加筆訂正やらそのアンカーミスやら、本当に
救い様のない粗忽者ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

210名無しさん@ザフトのために!:2005/04/21(木) 21:26:33 ID:dghP5IVs
〃 ⌒`ヽ <レスが遅くなってしまって、ごめんなさい。>189さん、お話の執筆お疲れ様です!
| 从从Vノ 飛び散るバターを己の反射神経のみで避けまくるディアッカさんと、中華鍋とお鍋の蓋で
.w* ゚д゚ノ ちゃっかりしっかりガードしてるラウさんと赤ちゃん俺さんとの掛け合いが、特に面白かったです!
 ( .∪∪ 僕も…差し入れに、水羊羹を用意しました。宜しかったら、>207さんのお茶と一緒に召し上がって下さいね。
 と_)__) ■/
       ̄ ̄

W*゚д゚)<サープラスさん、お話の続きをお待ちしております!
   物語は、もう事件発生の目前まで来てますね…今からちょっとドキドキしてます…

211サープラス:2005/04/21(木) 23:38:30 ID:pSahGl0Y
 どうも、おひさしぶりです
ココ最近来なくてすみませんでした、実は
パソコンを光通信に変えるため資金調達のためバイトをしていたんです(恥
そしてついにパソコンも光になり、さぁ書こうと思ったのですが…
 先日酔って階段から落ちてしまい、右手首骨折・左足中指骨折・全身打撲とゆう
大怪我をしてしまいまして、ただいま左手でで書き込み中です(汗
 しかしGW前には続きを書こうと思いますのでもう少々お待ちください
大変申し訳ございません

212サープラス:2005/04/21(木) 23:41:41 ID:pSahGl0Y
 笑ってください

213名無しさん@ザフトのために!:2005/04/22(金) 00:09:01 ID:gEMYgkh2
m9(^Д^)プギャ---ッ

214名無しさん@ザフトのために!:2005/04/22(金) 02:42:51 ID:yiKHgE5w
>>211
大丈夫かー?
バイトも書くのもあんまり無理しないで、手を直すことを第一に考えろよ。
そして、いつまでも待ってるからな。

215名無しさん@ザフトのために!:2005/04/22(金) 11:17:36 ID:kZznE2KE
はわわわ…。
サープラスさんお大事にしてくださいっ!!
楽しみにはしてますけど、無理はしないで下さいね。
怪我を治すことを一番に考えてください。ファイトーッ!!

216189:2005/04/23(土) 00:43:18 ID:SZePgGJc
こんばんは。
>キラ君
レス、どうもありがとうございます!
感想を頂けて、とてもうれしいです!
おいしそうな水羊羹、ごちそうさまです。いただきます!
また間違っていたら申し訳ないと思いつつ、懲りずにまた伺いますが、
エシレバターの差し入れは、キラ君だったのですか?
もしそうでしたら、本当にありがとうございました!
うれしかったです!
うちのムウからのおすそ分けですが、スレの皆様で召し上がってください。
    ★ 
   ★★★
つ\★★★★/

217189:2005/04/23(土) 00:46:22 ID:SZePgGJc
ああやっぱり崩れてる・・・orz
すみません。

>サープラス氏
大変でしたね。
どうぞ、くれぐれもお大事に・・・。

218名無しさん@ザフトのために!:2005/04/23(土) 21:11:09 ID:nKxAyYhI
〃 ⌒`ヽ <だっ、大丈夫ですかサープラスさん!手首・足指骨折に全身打撲…あわわわわわ……
| 从从Vノ あの、皆さんも仰ってますけども、先ず怪我を治すことを第一に考えてくださいね。
.w; ゚Д゚ノ お大事になさってください。
 | つつ

219名無しさん@ザフトのために!:2005/04/23(土) 21:46:48 ID:nKxAyYhI
  〃 ⌒`ヽ <>189さん、ありがとうございます!
  | 从从Vノ  紅茶も入れましたので、宜しかったら、そちらもどうぞ。
  .w* ゚д゚ノ  ,o、
  (  つC(  ̄ )ク~ c□~          ★
  と_)__)   ̄ c□~c□~c□~c□~    ★★★
                   \★★★★/
                    . ̄ ̄ ̄ ̄
W* ゚д゚)<あ、それから…僭越ながら、今回エシレバターの差し入れをさせて頂きました。
  えと、これからも、時折何か差し入れをさせて頂こうと思っております。
  今後も、頑張ってくださいね!応援しております。

220名無しさん@ザフトのために!:2005/04/23(土) 21:51:15 ID:nKxAyYhI
W;゚д゚)<激しくずれてますね…orz
     ちょっとズレ直しします…

  〃 ⌒`ヽ <>189さん、ありがとうございます!
  | 从从Vノ  紅茶も入れましたので、宜しかったら、そちらもどうぞ。
  .w* ゚д゚ノ  ,o、
  (  つC(  ̄ )ク~ c□~         ★
  と_)__)   ̄ c□~c□~c□~c□~   ★★★
                     \★★★★/
                      . ̄ ̄ ̄ ̄

221189:2005/04/25(月) 02:13:11 ID:Tj/3Fgyw
>キラ君
やっぱりキラ君だったのですね!>エシレバター
勇気を出して伺ってみてよかったです。
僭越だなど、とんでもありません。
本当にありがとうございました!
でも高価なバターをムウに無駄遣いさせてしまい、申し訳ありません。orz

紅茶、頂いていきます。c□~
いつもご馳走様です!!

222名無しさん@ザフトのために!:2005/05/03(火) 09:43:52 ID:QPOjMTfY
ディアッカの誕生日って、もう過ぎてたんですね・・・
誕生日ネタとか考えようと思ったんですが。OTL

そんだけ

223名無しさん@ザフトのために!:2005/05/03(火) 15:49:24 ID:1vliAJ92
>>222
ドンマイです。

224名無しさん@ザフトのために!:2005/05/03(火) 18:53:02 ID:yAbbs9ec
誕生日ネタなら、新シャア板総合スレの前スレであった。
ばすたぁが100分の1ガナーザクをディアッカ仕様にしてプレゼントした。

そんだけ

225名無しさん@ザフトのために!:2005/05/04(水) 01:41:29 ID:Nm2Rq9DE
〃 ⌒`ヽ <!!!……僕も忘れてました…えーと…確か、先月の15日でしたっけ…?>ディアッカさんの誕生日
| 从从Vノ  ごめんなさいディアッカさん…OTL
.w ; ゚Д゚ノ …でも、ばすたぁちゃんが忘れないでいてくれたから…ディアッカさん的には、ノープロブレムでしょうか?
 | つつ

226名無しさん@ザフトのために!:2005/05/05(木) 11:43:30 ID:MpNE7VD2
大変言いにくいのですが、3月29日です・・・

ちなみに、誕生花はごぼうの花。

227名無しさん@ザフトのために!:2005/05/06(金) 01:05:55 ID:Ypev41CA
〃 ⌒`ヽ <思イッキリ間違エテタ━━━━━ヽ(゚Д゚;W≡W;TДT)ノ━━━━━!!>ディアッカさんの誕生日
| 从从Vノ            スミマセン本当スミマセン!!……orz
.w ; Д ノ  ゚ ゚
 | つつ

WノдT)<>226さん、教えて下さってありがとうございます。今度からちゃんとググッてから書き込もう…

228名無しさん@ザフトのために!:2005/05/27(金) 21:50:13 ID:E4DLl7KE
  〃 ⌒`ヽ <ちょっと様子見に来ました。皆さん、お元気ですか?
  | 从从Vノ 
  .w* ゚д゚ノ  
  (  つ旦~
  と_)__)

229名無しさん@ザフトのために!:2005/05/28(土) 00:38:13 ID:ULsIa3Ak
>>228 キラくん
元気です。キラくんはお元気ですか?
総合の方にも時々ばすたぁネタで書いてるんですが、
自分以外にもネタの中に使ってくれてる人がいて嬉しかったりします。

>サープラスさん
その後、怪我の具合はいかがでしょうか?
心配しつつ、作品のほうもお待ちしています。

230名無しさん@ザフトのために!:2005/05/28(土) 17:51:23 ID:tMrIPTMU
  〃 ⌒`ヽ <>229さん、こんにちは!はい、僕は元気です。最近暑くなってきましたので、
  | 从从Vノ  アイスティーを淹れました。宜しかったらどうぞ W*゚д゚)つ目
  .w* ゚д゚ノ  僕も総合を時々覗かせて頂いてます。ところでばすたぁちゃんは、射撃が上手いという新事実が
  (  つc回~  最近判明しましたが…ひょっとして、アスランが教えてあげたんでしょうか?
  と_)__)  目
          ̄
W*゚д゚)<サープラスさん、お怪我の具合は如何ですか?
全快なさったら、またこちらにいらして下さいね。お話の続きも、お待ちしてます。

231名無しさん@ザフトのために!:2005/06/21(火) 21:15:50 ID:dUl8J4e2
  〃 ⌒`ヽ <再び様子見に来ました。最近蒸し暑い日が続いてますが、
  | 从从Vノ  皆さん、お元気ですか?
  .w* ゚д゚ノ
  (  つ日
  と_)__)

232名無しさん@ザフトのために!:2005/06/23(木) 22:49:01 ID:poT6tbA6
>>231
元気です、多分。
もうすぐばすたぁちゃんの誕生日(7/4)ですね。
総合スレでみんなに祝ってもらえないかなぁと画策しています。
今何歳なのかな? スレと同じ歳とすると五歳になるんでしょうか?
成長しましたね、ばすたぁちゃん。

233名無しさん@ザフトのために!:2005/06/25(土) 13:49:13 ID:p2V5tq5I
>232
  〃 ⌒`ヽ <レスが遅くなってしまってゴメンなさい。
  | 从从Vノ 天気予報によると、まだ6月だというのに真夏日が続くようで・・・
  .w* ゚д゚ノ ちゃんと体調管理しないと、すぐ体力消耗しちゃいますよね。
  (  つ日 ばすたぁちゃんのお誕生会ですか!良いですね〜
  と_)__)  えと、ばすたぁちゃんの年齢ですが、確か以前、1スレッド=1年として
時間経過を計っていたと記憶してますので、おそらく今度の誕生日で5歳だと思います。
・・・大きくなったなあ・・・(ばすたぁちゃんの小さい頃を思い出してほのぼの

234名無しさん@ザフトのために!:2005/06/27(月) 23:31:41 ID:AXkYaXW6
>233
総合スレ、ばすたぁ誕生日ネタが思いのほか盛り上がってくれてます。
先週、避難所のほうで「7/4が誕生日です」と呟いただけだったんですが、
鷹綿嬢がプレゼントネタを書いてくれ、続いて痔俺でネタを投下したところ、
それがいい具合に起爆剤になってくれたようで、とにかく嬉しいです。
先にネタをふってくれた鷹綿嬢に感謝しないといけません。
当日はこちらにも簡単なssを書かせていただこうと思ってます。
上手く書けないかもしれないので期待はしないで下さい。
3スレ目で主に書いていたので、その頃の雰囲気に近くなると思います。

当日はキラくんも総合スレを覗いてみてやってください。では。

235名無しさん@ザフトのために!:2005/07/01(金) 22:49:54 ID:wc9TRJ3.
>234
  〃 ⌒`ヽ <お誘いありがとうございます。絶対拝見しに行きますね!>総合スレ
  | 从从Vノ  こちらにも、SSを書いてくださるそうで…楽しみにお待ちしております。
  .w* ゚д゚ノ 
  (  ∪ ∪ サープラスさん…怪我してから2ヶ月以上経ったけど、大丈夫なのかな……
  と_)__)

 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄|パタン                                 
 |     ||  .|| |  〃 ⌒`ヽ                             
 |___||__| (从从V )<えと……それから、最近、蒸すようになって来ましたんで、
 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄|  (゚д゚ *W  麦茶を作りました。冷蔵庫の中に、グラスと麦茶を、冷凍庫には
 |     ||  .|| | ⊂ .⊂ | )) 氷が入ってますので、宜しかったら飲んでいってくださいね。
 |     ||   |  | .T  | 
 |___||__| (__(__)

236サープラス:2005/07/02(土) 11:30:00 ID:OE9I8BfM
皆さん元気でしたでしょうか?
2ヶ月前の怪我からやっと抜け出したサープラスです
心配をおかけしましてすみません
 続きはいま進行中ですのでもうしばらくおまちくらさい(謝罪)

237そこつ:2005/07/03(日) 23:24:55 ID:qb2LDJM2
こんばんは。
夜分恐れ入りますが、ひとつお伺いさせてください。
いよいよ明日に迫りましたばすたぁちゃんのお誕生日、
某寿司屋の店長クルーゼが、こちらのスレにて祝福させていただくことは
許されますでしょうか。
しかも、お許しいただけるのでしたら大変恐縮ながら痔俺として
お話をまとめさせていただきたく・・・(大汗)。
この2点を踏まえて頂いた上で、どうか忌憚なき可否を賜りたく、何卒よろしくお願い致します。

238そこつ:2005/07/03(日) 23:26:42 ID:qb2LDJM2
すみません。
あげてしまいました。 orz

239234:2005/07/04(月) 01:51:25 ID:28FWfOg2
>>235キラくん
麦茶、ありがたくいただきます。

>>236サープラスさま
怪我が治られたようで、安心しました。
これからも頑張ってください、微力ながら応援しています。

>>237そこつさま
むしろ喜んでお願いいたします。
総合編入+別館設立もおめでとうございます。これからも頑張ってください。

予告していたものは帰ってから、夕方以降になりそうです。

240そこつ:2005/07/04(月) 01:55:06 ID:kk7pcFyI
たびたび申し訳ありません。追記です。
もちろん自分の投下は、>>234氏のネタ投下後に、氏のお話と矛盾の出ない展開に
させていただくつもりでおりますです。
今、うとうとしながら、書き漏らしにはっと気づきましたです。
レスの無駄遣い、申し訳ありません。

241そこつ:2005/07/04(月) 02:10:53 ID:kk7pcFyI
>>239
うわ!
書き込む前にリロードしていなくてすみません。orz
あたたかいお言葉、ありがとうございます。
広いお心に感謝いたします。
この手法なら、何とか当日のうちにお祝いさせていただけると思います。
やはり、小さい子のお誕生日は、出来うる限り当日に祝ってあげたいので・・・。(ムウごめんよ)
いろいろ考えた末の苦肉の策(?)でした。
どうもありがとうございました。

242234:2005/07/04(月) 20:08:31 ID:28FWfOg2
予告してた誕生日ネタ投下します。あまり面白くないかもしれませんが。
いつもここで留守番してくれているキラくんに捧げたいと思います。
時系列的には誕生日の前の日の晩から日付が変わる頃です。

243fly me to the moon 1/4:2005/07/04(月) 20:09:08 ID:28FWfOg2
網戸の向こうには墨をこぼしたような真っ暗な闇が広がっている。
夕方の雷雲は東の空へ流れ去ったが、頭上には未だ薄い雲が残り、星を望めそうにはない。
2005.07.03 11:56 p.m.
七畳半の寝室に、翌日の準備で疲れ果てたふたりの大人が転がっている。
小さく時を刻むのは、朝6時にアラームが鳴るようセットされた目覚まし時計。
もう一つ、夜間待機モードで消費電力を落としている小型MS。
そのアイモニターに、音もなく緑色のランプが灯った。
『ばすたぁチャン、起キラレマスカ?』
小さく発せられた、その音声に応えるように、ちいさな影がのそりとタオルケットの中から現れる。
「起きたよばす太」
この時間、いつもならぐっすり眠っているはずのばすたぁである。
今日この時間に起きられるよう、夕方に昼寝をしておいたのだ。
「ぱぱたち寝てる?」
『ハイ、オ二人トモオ休ミニナラレテマス。デモ静カニ…』
のそのそと布団から抜け出したばすたぁに、まだ夜は冷えるからとばす太は暖かめの服を着せる。
二人を起こさないよう極力静かに、用意しておいた運動靴を履いて窓からこっそりと部屋を抜け出す。
夕立のせいで地面は少しぬかるんでいるが、昼間の暑さは消えている。
雲の切れ間から、空にかかる月は猫の目よりも細く、足元を照らすには心もとない。
『足元ニ気ヲツケテ、アア、ホラ…』
明りがない不自由さに、思わず花壇のレンガにつまづいてしまう。
地面を照らすばす太にしっかりつかまって、ばすたぁはそろりそろりと歩き始めた。

五歳の誕生日の前日。その晩、ばすたあはおとうさんたちには内緒で、
真夜中のひみつの大冒険に出かけていったのだ。

244fly me to the moon 2/4:2005/07/04(月) 20:09:30 ID:28FWfOg2
♪Fly me to the moon and let me play among the stars
   (わたしを月まで連れてって そして星たちの間で遊ばせて)
 let me see what spring is like on jupiter and mars ...
   (木星や火星の春がどんなだか 私に見せてちょうだい)

真夜中、人気のない川原に、それはいた。見上げるほどに大きな、白い巨人。
青い翼をたたみ、静かに肩膝をついて腰を下ろしている。
傍らに、少年。
何となく思い浮かんだ、大昔のジャズを口ずさみながら、待ち人が現れるのを待っていた。
「こんばんは、ばすたぁちゃん」
小さな足音に唄を止め、振り返る。優しい微笑み。
「こんばんはキラお兄ちゃん」
「寒くない? 大丈夫?」
「平気だよ」
ばすたぁもキラに笑顔を向ける。
『アマリ遅クナラナイヨウニオ願イシマス。ますたーガ気ヅイタラ慌テルドコロデハ…』
パパにもダディにも内緒。ひみつの真夜中のお出かけ。
一人共犯としてついてきたばす太だが、心配そうにキラに話しかける。
本心としては、あまり乗り気ではない。
「わかってるよ。大丈夫。…じゃあ、そろそろいこうか」
「うん!」
ひざまづいた巨人が地面に下ろした掌に、少女が登った。
『オ気ヲツケテ…』
「ばす太、いって来ます!」
大事そうに少女を掌に包み込むと、やがて巨人は地面を揺らし空へと飛び去っていった。
『オ気ヲツケテ…』
段々小さくなる巨人の影に、もう一度、ばす太は呟いた。

245fly me to the moon 3/4:2005/07/04(月) 20:09:45 ID:28FWfOg2
胸の前で大事そうに拳を握り、フリーダムは夜の空を飛んでいた。
「ばすたぁちゃん、大丈夫!? 恐くない!?」
開いたままのコックピットからキラが叫ぶ。
十分気をつけているとは言え、少女を掌に乗せて飛ぶなど、あまり安全とはいえない。
一度、結婚式場から同じようにしてカガリを連れ去った事があるが、
気丈な姉とまだ幼い少女を同じに考える事は出来ない。
「だいじょうぶ、恐くない!」
少女の言葉はしかし、少しだけふるえている。
「もうすぐだから、頑張って!」
掌の中の少女に負担がかからないよう、厳重に注意しながら、やがて巨人は雲の上へと出た。
その位置で、停止する。
「着いたよ、ばすたぁちゃん。見てごらん」
そっと、蓮が花を開くように、ゆっくり掌を広げる。
見上げた少女の視線の先――
「……うわあぁ!」
一瞬の沈黙の後、静かな空に歓声が広がった。
星、星、星。
いっぱいの夜空。
地上からでは建物に邪魔されてみる事の出来ない、満天の星空。
鳥と夜間パイロットしか見ることの出来ない、本物の星空。
「わーっ、すてきすてき!」
「どう、ばすたぁちゃん? 気に入った?」
「うん! キラおにいちゃん、ありがとう!」
少女が振り向き、嬉しそうに笑う。
『ほんものの星空を見せてあげる』
それが、少年と少女が交したひみつの約束だった。
話せばディアッカたちも理解してくれただろうが、何となく秘密にしておきたかったのだ。
「きれい…」
「ばすたぁちゃん」
「?」
「お誕生日、おめでとう」
自分だけの、とっておきの、秘密の誕生日プレゼント。
『HAPPY BIRTHDAY to You!』
流星が少女を祝福した。

246fly me to the moon 4/4:2005/07/04(月) 20:09:59 ID:28FWfOg2
「ところがどっこい。しっかり見られてるんだなぁこれが」
「密告ご苦労だぜばす太!」
「ストライクのやつ、抜け駆けしやがってぇ〜〜っ!!」
キラは内緒のつもりであったが、その様子はばすたぁのお父さん+一人によって、
望遠鏡でしっかりと見られていたのであった。
『私ハタダばすたぁチャンニモシモノ事ガアッテハトオ知ラセシタダケデ、密告デハアリマセン』
キラには内緒にするよう言われていたが、あまりにも危険であったため、
ばす太はしっかり己の主にしっかり計画を報告していたのである。
よって、ばすたぁが部屋を抜け出したとき、実は二人とも起きていて、
ばすたぁがフリーダムと共に飛び去るまでずっと尾行してたのであった。
「くっそぅ、ストライクゥゥゥ――――ッ!!」
「撃つなよイザーク、あれにはばすたぁも乗ってるんだぜ」
親に内緒で、近所を散歩するくらいならともかく、まさかMSに乗って飛んでいってしまうとは。
「こりゃ帰ってきたらお仕置きだな」
「抜け駆けは許さんぞ、ストライクゥゥゥ―――――ッ!!」
空にはフリーダム。
地上には悔しがるイザークの叫び声が響き渡るのであった。

その後、帰ってきたばすたぁは明日のためにすぐに寝かされ、
キラは俺たち三人+ばす太によってこってり絞られるのであった。

「や め て よ ね ! 僕のプレゼントに敵うわけないじゃないか!」
「ぬゎにぅぉ〜〜〜〜っ!!」
「近所迷惑になるから叫ぶのは止めろ!」
「非グゥレイトォだぜ―――っ!!」

…あまり効果はないかもしれない。
そんだけ。

247そこつ:2005/07/04(月) 23:59:06 ID:9jI8V0Xo
「雨、まだ降ってる?」
朝、俺がレースのカーテンをめくって窓の外を眺めていると、ばすたぁが隣から
覗き込んだ。
ああ。でもばすたぁ、雨の誕生日も捨てたもんじゃないぞ?
「そうそう!雨だってばすたぁの誕生日を祝福してるのさグゥレイトゥ!!」
はは。ディアッカの言うとおりだ。ほら、雨だれの音を聞いてごらん、ばすたぁ。

・・・ぴちょん。・・ぽたたん。・・・・ぴちぴち。・・・ぴちょん。

「あはは。雨だれさんも『おめでとう』って、言ってくれてるみたい!」
「オフコース!この世の森羅万象全てがばすたぁを祝ってるんだぜ再グゥレイトゥ!!」
「雨だれさん、どうもありがと!」
俺とディアッカが雨だれと語り合うばすたぁに目を細めていると、窓から見える道の
向こうからバイクのエンジン音がした。
こんな天気に、大変だな。
すぐに1台のバイクが近づいてきた。紫と黄色の年季の入っていそうな派手なレプリカだ。
雨合羽を頭から着込んだライダーは、あろうことか岡持ちを下げて片手運転だった。
おい、見ろよディアッカ。あんなバイクで出前だぜ。あいつクラッチ使ってねえよ」
「そいつはグゥレイトゥ!なんだか、非グゥレイトゥ!なんだか わからねえな。
物好きな奴もいるもん・・・・」

「「え?」」

岡持ちライダーはうちの前でバイクを停めてエンジンを切った
う、うち・・・?おまえ、何か頼んだか?ディアッカ。
「い、いや、なにも・・・」
バイクを降りた岡持ちライダーが雨合羽の帽子を脱ぎ、メットを外した。

「「ええぇぇぇ〜〜!!??」」

レプリカ乗りの奇特な岡持ちライダーの正体は、クルーゼ隊長だった。

248名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:00:33 ID:l30exFVI
驚いたのはそれだけではない。
なんだかクルーゼ隊長の様子がヘンだ。
メットの下に仮面を着けているのにも正直驚いたが、さらに今日は
妙な帽子まで被った。
「あ、鳥皮せんべいのおじちゃんだ!」
あ?あ、ああ、そうとも言うな・・・。
ピンポーン
「は〜〜い!おはようございますおじちゃ〜〜ん!!」
元気よく玄関へ駆けていくばすたぁに俺たちも続いた。

249名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:01:35 ID:l30exFVI
       ,-――――――――――-.    うむ。おはよう。
       /                  |
      /                   |   さすが5歳になった子は違うな。
      /                    |   
     l"    プロヴィデン寿司     l   すばらしいご挨拶だばすたぁ嬢!   
     lー-――――――――――‐----l  
   r''"´    〈::::::::::`丶、__,,,.. -ォ   、   \    
   l    /´ヾl「 ̄ ̄`Τ´   ,'    \   ヽ  朝早くからすまんね。 
  ノ    ノ::.r'7^゙、     l:   ,'\ l:....:. ヽ:.....:./     
. /    ゙y´ :{  ヽ    /ヽ   ∟...}イ |:::::λ:l::::::j   だが、君の誕生日とあっては仕方がない。 
. 〈       {l N-‐''゙   〈  〉    ヽl::::/リノ::: (     
  ヽ!:     リ、|  ,.-‐-、. `Y:| ィ'" ̄ヽリノ /:::::::: i    
   |l:    / ヽ_イ......._ノ   |:l ヾー┬''゙  /:::::::::: |   お  誕  生  日  お  め  で  と  う  !!    
   |l   ∧  ``T´     |!   _,」   〈:::::::::::: ',       
.   }!.   { l',     ゙r──‐┬'"´ レ''"`7!::::: :: ヽ     
  ノ::.  l ドf ̄`ヽl ,_,. ===-、,   。 ,'::|!::    \     
 (:.:::::}    ト-゙、    {l::r'"`:i:'"`lリ  ゚ ノ::::'、:      ',    気持ちばかりの品ではあるが、これが
.  ヽ::l:    !:::::::ヽ    ヾ、__,〃   ,イ:::::::::\   ト、i     
 /:::|:: | l:::::::r=辷_、  `二二´  /_」`!::::::::〈`   | リ      私とうちの馬鹿息子のプレゼントだ。
./::::::::|:: |{ |::::::::ト----:\    ,ィ'゙二..イ::::::::::::ヽ   ,'       
.{_|:::::::l:::. ヾ`ー':::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.、`''''''''i゙| 「:/| :.:.!:::::::::::::_ノ /            
  `>::ヽト、 `ー、::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\:.|.| |(_」:.:.|::::::::::f´:::::::'- 、       どうか受け取ってくれたまえ。 
  (:::::::::::::`ヽ l{く:.:.:.:.:.:.:.:.:rへノ:.|.| |:.:| /:.: ̄`ー!、_:::::::::、_)
  `ヽ;:;: -''"|ノ`ー.:.:.:.:.:.:.:.\「:.:.:|.| |:.l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'':: 、|

250名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:02:56 ID:l30exFVI
      ,-――――――――――-.    
       /                  |
      /                   |   
      /                    |   
     l"    プロヴィデン寿司     l      祝い事といえば鯛は欠かせないが
     lー-――――――――――‐----l  
   r''"´    〈::::::::::`丶、__,,,.. -ォ   、   \     今の時期に最もうまい鯛は
   l    /´ヾl「 ̄ ̄`Τ´   ,'    \   ヽ  
  ノ    ノ::.r'7^゙、     l:   ,'\ l:....:. ヽ:.....:./    真鯛ではなく、チダイだ。 
. /    ゙y´ :{  ヽ    /ヽ   ∟...}イ |:::::λ:l::::::j  
. 〈       {l N-‐''゙   〈  〉    ヽl::::/リノ::: (     
  ヽ!:     リ、|  ,.-‐-、. `Y:| ィ'" ̄ヽリノ /:::::::: i    その中でも極上のチダイを厳選し、
   |l:    / ヽ_イ......._ノ   |:l ヾー┬''゙  /:::::::::: |      
   |l   ∧  ``T´     |!   _,」   〈:::::::::::: ',     尾頭付きの塩焼き、活け作り、  
.   }!.   { l',     ゙r──‐┬'"´ レ''"`7!::::: :: ヽ     
  ノ::.  l ドf ̄`ヽl ,_,. ===-、,   。 ,'::|!::    \   潮汁を作ってお持ちした! 
 (:.:::::}    ト-゙、    {l::r'"`:i:'"`lリ  ゚ ノ::::'、:      ',   
.  ヽ::l:    !:::::::ヽ    ヾ、__,〃   ,イ:::::::::\   ト、i     
 /:::|:: | l:::::::r=辷_、  `二二´  /_」`!::::::::〈`   | リ      
./::::::::|:: |{ |::::::::ト----:\    ,ィ'゙二..イ::::::::::::ヽ   ,'       
.{_|:::::::l:::. ヾ`ー':::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.、`''''''''i゙| 「:/| :.:.!:::::::::::::_ノ /            
  `>::ヽト、 `ー、::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\:.|.| |(_」:.:.|::::::::::f´:::::::'- 、        
  (:::::::::::::`ヽ l{く:.:.:.:.:.:.:.:.:rへノ:.|.| |:.:| /:.: ̄`ー!、_:::::::::、_)
  `ヽ;:;: -''"|ノ`ー.:.:.:.:.:.:.:.\「:.:.:|.| |:.l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'':: 、|

251名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:04:36 ID:l30exFVI
      ,-――――――――――-.    
       /                  |
      /                   |   
      /                    |   
     l"    プロヴィデン寿司     l      
     lー-――――――――――‐----l     そして、メインはこの
   r''"´    〈::::::::::`丶、__,,,.. -ォ   、   \    
   l    /´ヾl「 ̄ ̄`Τ´   ,'    \   ヽ   チダイのちらし稲荷だ!
  ノ    ノ::.r'7^゙、     l:   ,'\ l:....:. ヽ:.....:./     
. /    ゙y´ :{  ヽ    /ヽ   ∟...}イ |:::::λ:l::::::j  
. 〈       {l N-‐''゙   〈  〉    ヽl::::/リノ::: (    チダイの身ででんぶを作って散らし、 
  ヽ!:     リ、|  ,.-‐-、. `Y:| ィ'" ̄ヽリノ /:::::::: i    
   |l:    / ヽ_イ......._ノ   |:l ヾー┬''゙  /:::::::::: |     その上にチダイを昆布〆にしたものを 
   |l   ∧  ``T´     |!   _,」   〈:::::::::::: ',      
.   }!.   { l',     ゙r──‐┬'"´ レ''"`7!::::: :: ヽ    さいの目に切って載せてある。 
  ノ::.  l ドf ̄`ヽl ,_,. ===-、,   。 ,'::|!::    \    
 (:.:::::}    ト-゙、    {l::r'"`:i:'"`lリ  ゚ ノ::::'、:      ',   
.  ヽ::l:    !:::::::ヽ    ヾ、__,〃   ,イ:::::::::\   ト、i  酢飯がはみ出しているものは   
 /:::|:: | l:::::::r=辷_、  `二二´  /_」`!::::::::〈`   | リ      
./::::::::|:: |{ |::::::::ト----:\    ,ィ'゙二..イ::::::::::::ヽ   ,'     うちの馬鹿息子が握った稲荷だ。  
.{_|:::::::l:::. ヾ`ー':::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.、`''''''''i゙| 「:/| :.:.!:::::::::::::_ノ /            
  `>::ヽト、 `ー、::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\:.|.| |(_」:.:.|::::::::::f´:::::::'- 、        
  (:::::::::::::`ヽ l{く:.:.:.:.:.:.:.:.:rへノ:.|.| |:.:| /:.: ̄`ー!、_:::::::::、_)
  `ヽ;:;: -''"|ノ`ー.:.:.:.:.:.:.:.\「:.:.:|.| |:.l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'':: 、|

252名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:05:59 ID:l30exFVI
                  ,.-──-、
               _,,,.ノ      i        r 、         ,.-、
             ,/" 、 rー、        ヽ__     |ヽヽ       ,/,,/
           /    ヽ|  _ヽ, 'i       `、   |││   ,/ ,/
           i    __ゝ| "フ丿---t    i   丿| し -''" ,/     __
         __|   r' ∠_| " ∧-='"ノ   |  /  `"     -(___,,...-'' _)
       ,/" _ノ λt__, __  <,_,> ~_|   f   |           __,,,,-;;"-'
   λ  !,─'"    i ̄ ^'--'~  | <ノ丿  |  丿         / _,,-='→
    ( `-''"    _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿  ノ /         ,/_,,-''"
    ゝ,__,,--''   (!ヾ    ,___'_ ゝ-'' -'''")i |         / ̄
   ノ  /   /    ヽ     -- ` ヽ二ノ ヘ-l       /
    (("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、     iY´/   \    ,/  さあ、ばすたぁ嬢!
     `/~    ヽ、  へ  =`'─ ''''"//      \  |
     /        ヽ/^'''-\_|ヽ  /         \  朝食として召し上がってくれたまえ!
    /   _,,-───-|    ヽ | /          /
    | ,/"/ ̄ ̄ ̄  ヽ    /           /     潮汁が温かいうちにな!!
    | / // _,,.-''~~   | ,,/~           /     
    ||,///-''     _,,/l /          /\
    |│| !   __,-─'   //|         / ヽ_ \
    ヽ─|  _,,-''      // |        /   "''-i\
      / /        / | |   _-- /        ヽ ディアッカとその同居人の青年も
      / /|        | |___二=''''--''~~/          |
      | | |        |___,,..-'''/  丿          |   ご相伴に預かるがいい。

253名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:06:57 ID:l30exFVI
「うわ〜〜、おいしそう!ありがとうおじちゃん!!」
「君に喜んでいただけて、私もうれしいよばすたぁ嬢」
「「ありがとうございます、クルーゼ隊長」」
俺達が礼を言うと、クルーゼ隊長はディアッカに、早速食事の支度を
するよう申し付けた。
ばすたぁが、転がるようにディアッカの後を追う。
「隊長、わざわざ雨の中を本当にありが・・・え?なんですか?これ」
俺は、クルーゼ隊長から小さなアンプルを渡された。

254名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:11:58 ID:l30exFVI
 \    !|  / .i' /,レ' /      )  i i
 ヽ   ヾ、! 人,i|' /     /  | |    うむ。
  ヽ   ヾ、 | ヽハ|      /  / ./
    !、   ヽ┤-=─-、  /   //    彼女の日本脳炎の予防接種は、
    ヽ    `!、<、 ̄i_! (l´ ,.r'"~
     ゙、    i:::.`─' .:::.\/      追加摂取まで済ませているかね?
     )    !:::::::`l ::::::::. \
     / ,'i   /::::::::: | :::::::::::::. \   先に厚生省から現在のワクチンの
     l// / `゙-、;:::::|────-`
      /  ゝ、  `゙-:!  r'"く    積極的接種を中止する通達が出たばかりだ。
     ヽ   ヽ,  -─┬ '  ヽ.
.ヽ、    ヽ    )   -‐'  i.   i   
. メ\   /  /   ト、  i 、(   
 ̄\ \ ( /ヽ、_.ノ  `゙-、,`、ヽ  そこで私は作らせたのだよ。ばすたぁ嬢のために!
ヽ、|ヽ ̄ヽ、ヽ`i、  \      ). )

255名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:13:27 ID:l30exFVI
                 ,.-──-、
               _,,,.ノ      i        r 、         ,.-、
             ,/" 、 rー、        ヽ__     |ヽヽ       ,/,,/
           /    ヽ|  _ヽ, 'i       `、   |││   ,/ ,/
           i    __ゝ| "フ丿---t    i   丿| し -''" ,/     __
         __|   r' ∠_| " ∧-='"ノ   |  /  `"     -(___,,...-'' _)
       ,/" _ノ λt__, __  <,_,> ~_|   f   |           __,,,,-;;"-'
   λ  !,─'"    i ̄ ^'--'~  | <ノ丿  |  丿         / _,,-='→
    ( `-''"    _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿  ノ /         ,/_,,-''"
    ゝ,__,,--''   (!ヾ    ,___'_ ゝ-'' -'''")i |         / ̄
   ノ  /   /    ヽ     -- ` ヽ二ノ ヘ-l       /
    (("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、     iY´/   \    ,/  このメンデル謹製日本脳炎ワクチン!
     `/~    ヽ、  へ  =`'─ ''''"//      \  |
     /        ヽ/^'''-\_|ヽ  /         \    『ばすたぁスペシャル』をな!!
    /   _,,-───-|    ヽ | /          /
    | ,/"/ ̄ ̄ ̄  ヽ    /           /     メンデルの粋を集めた培養技術で
    | / // _,,.-''~~   | ,,/~           /     
    ||,///-''     _,,/l /          /\      副反応なし!
    |│| !   __,-─'   //|         / ヽ_ \
    ヽ─|  _,,-''      // |        /   "''-i\   チメロサール(有機水銀の防腐剤)も勿論なしの
      / /        / | |   _-- /        ヽ 
      / /|        | |___二=''''--''~~/          |  最強(?)ワクチンだ!!
      | | |        |___,,..-'''/  丿          |   
                                       必要に応じて彼女に接種させてくれたまえ!!!

256名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 00:23:54 ID:l30exFVI
  \    !|  / .i' /,レ' /      )  i i
 ヽ   ヾ、! 人,i|' /     /  | |    
  ヽ   ヾ、 | ヽハ|      /  / ./ 接種の際は軍医に声をかけたまえ。
    !、   ヽ┤-=─-、  /   //    
    ヽ    `!、<、 ̄i_! (l´ ,.r'"~     彼には既に伝えてある。
     ゙、    i:::.`─' .:::.\/      
     )    !:::::::`l ::::::::. \
     / ,'i   /::::::::: | :::::::::::::. \   だが、このワクチンを贈ったのが私であることは
     l// / `゙-、;:::::|────-`
      /  ゝ、  `゙-:!  r'"く     ばすたぁ嬢には伏せておいてくれたまえ。
     ヽ   ヽ,  -─┬ '  ヽ.
.ヽ、    ヽ    )   -‐'  i.   i    ふっ。
. メ\   /  /   ト、  i 、(   
 ̄\ \ ( /ヽ、_.ノ  `゙-、,`、ヽ   私とて、ばすたぁ嬢に嫌われたくはないのでね。
ヽ、|ヽ ̄ヽ、ヽ`i、  \      ). )
                        ではな。  よい一日を過ごしたまえ。

257名無しさん@ザフトのために!:2005/07/05(火) 01:15:09 ID:l30exFVI
ありがとうございましたクルーゼ隊長!
俺は敬礼した。
クルーゼ隊長は軽く手を振り、また雨合羽でバイクを飛ばして帰っていった。
「パパー!ご飯の支度できたよー!・・・あれ?おじちゃんは?」
あ、ああ、もう帰ったよ。
「ええー?一緒に食べようと思ったのに・・・。あ、ねえ何持ってるの?パパ」
へ?あ、これな、これは・・・その、え〜〜〜っと、・・・内緒だ。
「えええー!?なになに?見せて見せてー!」
さ、さ〜て、飯食うか〜!
「待ってよもう。パパってば!」
ばすたぁも注射は嫌いだからな。
このことは言わない方がいいのかもしれん。
でぃあっかには後で話そう・・・。
「な〜にぼーっとしてんの?マイフレンド!食おうぜ!」
おう!じゃあ、せーの

「「「いっただっきまーーす!!!」」」

「美味グゥレイトゥ!」
「おいなりさん、おいしいねー!」
ああ。うまいな!
「朝飯食ったら、着替えてパーティーに行く支度しような、ばすたぁ」
「はーい、ダディ!」
んじゃ、あの襟の大きいブルーのラインのワンピースにしようか。
「わーい!あのお洋服だーい好き!」
「ソレデハヘアースタイルハ、コノオソロイノカチューシャデスネ」
おお!さすがバス太、気が利くなあ。

5回目の誕生日、いい1日になりそうだな。ばすたぁ。

俺は、むしゃむしゃと稲荷を頬張るばすたぁのほっぺについた酢飯の米粒を
摘みとって自分の口に入れながら思った。

そんだけ。

258257:2005/07/05(火) 01:47:01 ID:l30exFVI
>>234
キラ君より先にレスつけさせていただいてしまうのが大変恐縮なのですが、
素敵なお話、乙でした!
ばすたぁちゃん、喜んだだろうなあ、とっておきの秘密の『ほんとうの星空』!
地上のイザークに笑いました!
その叫び声が、耳元で聞こえた気がしました。w



自分ハトイエバオ誕生日当日ニ間ニアッタノハ1レス目ノミ・・・トホホデスミマセン(←小サクナッテマス)orz

259名無しさん@ザフトのために!:2005/07/06(水) 06:27:20 ID:W2L2xu7Y
  〃 ⌒`ヽ <レスが遅くなってしまって、ごめんなさい。
  | 从从Vノ  最近、中の人がちょっと忙しいみたいで…ここ数日、レスを書く時間が無くて、
  .w* ゚д゚ノ ROMに徹してました。
  ( つ⊂) >234さん、>257さん、素敵なお誕生日SSの執筆、お疲れ様です!
  と_)__) 星空をバックに、ばすたぁちゃんと一緒にフリーダムで飛ぶシーンにほのぼのしつつ、
お出かけのことは、しっかり赤ちゃん俺さん達にバレていたというお約束にツボり、
クルーゼ隊長のプロヴィデン寿司の帽子にチョト笑いつつ、お寿司の描写に生唾を飲み込み、
そして最後のプレゼントに、ワクチンのアンプル(!)が出てくるという展開に、
ああ、隊長らしいプレゼントだなぁ……と、ほのぼのさせていただきました。

W*゚д゚)<サープラスさん、お帰りなさい!お身体の方はもう大丈夫ですか?
お話の続きを、楽しみにお待ちしてますね。

W*゚д゚)<>257さん、僕のことはお気になさらずに、お好きな時にまたいらしてくださいね。
>オ誕生日当日ニ間ニアッタノハ1レス目ノミ・・・
あ、あの…俺達スレでも、まだお誕生日イベントは続いていますし、タイミング的に
余裕で間に合ってると思います。大丈夫ですよ!

うーん…麦茶だけだと、ちょっと寂しいし………何か、他にも冷たいデザートを作ろうかな…

260名無しさん@ザフトのために!:2005/08/09(火) 23:26:27 ID:5Uyxk8iE
ばすたぁちゃんで何か夏ネタを書きたいと思いつつ、
お誕生日以来何だか気が抜けてしまいました…。

皆様お元気ですか?

261名無しさん@ザフトのために!:2005/08/12(金) 00:50:15 ID:IoFsey/2
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <>260さん、こんにちは!冷たい麦茶をどうぞ。W* ゚д゚)つ日
  .w* ゚д゚ノ 毎日暑くて、ちょっとバテ気味ですけど…僕は、一応元気です。
  ( つ日O 夏のお話、ですか…うーん、蛍を見に行ったり、山に遊びに行ったりとか…
  と_)__) 日

…そういえば、ムゥさんとラゥさんのお宅の周辺は、バイオトロープでしたよね?
もし、そちらにお邪魔させて頂けたら、蛍もみられそうですし、山遊びも出来そうな気がするんですが…
いかがでしょうか?

262260:2005/08/15(月) 20:33:50 ID:56AszxKc
麦茶ありがとうございます。 つ日

なるほど、ムウさん家の周りのビオトープで蛍鑑賞ですか。いいですね。
その方向でちょっと頑張ってみようと思います。
夏こそ子どもは元気いっぱいで遊んでそうですよね。

263260:2005/08/15(月) 20:50:53 ID:56AszxKc
ちょっと考えてみましたがホタル鑑賞にはちょっと時季が遅いよう…な。
そんなわけなんで。

(七月ごろの話ということで)
ホタル?
「そ。今クルーゼ隊長の家の周りのバイオトープでさ、見られるらしいぜ」
ふぅん…。

クルーゼ隊長の家の周りはちょっと特殊な環境になっている。
隊長の家だけを残し、周りがみな林や池などになっているのだ。
公園と言うか自然の里山みたいな感じで、ビオトープとかバイオトープと言うらしい。
(決して隊長本人の希望ではないらしいのだが…)

ホタルなんて、テレビでしか見たこと無かったな…。
「なぁ! ばすたぁ連れて身に行かねぇ?」
そうだな、普通にはホタルなんてめったに見られないし、ばすたぁも喜ぶだろう。
「じゃ、俺、ミリィにも声かけてくるぜ。グゥレイトォ!」
…そうだな、お隣りさんも多分…、喜ぶだろう。

夏本番にはちょっと早いけど、ばすたぁの浴衣も出してやるか。

264名無しさん@ザフトのために!:2005/08/15(月) 21:18:14 ID:56AszxKc
朝顔の模様の浴衣をばすたぁに着付けたころ、ディアッカがお隣りさんを連れて戻ってきた。
無傷という事は今日は迂闊で残念な事にはならなかったらしい。
「早く行こうぜ!」
家の外に出た瞬間、突然まぶしい光が俺の顔を照らし出した。
「遅いぞコシヌケどもっ!」
まったく…、いつもいつもどうやって嗅ぎ付けてくるのか。
家の前ではイザークが仁王立ちして俺たちが出てくるのを待っていた。
俺の顔を照らしたのは、おかっぱの持っていた懐中電灯の明りだったらしい。

ばすたぁと手をつなぐ役はさっさとおかっぱやろうに奪われてしまった。
喜ぶイザークとばすたぁを先頭に、談笑するディアッカとミリィ。
「ちくしょう、イザークの奴っ!」などと思いつつ、しんがりを務めるのは俺とばす太。
五人プラス一機で隊長の家の周りのバイオトープへと向かう。
昼間の暑さがまだアスファルトに残っているらしい、サンダルの裏に熱を感じる。
汗をかくほどではないけれど、じわりとした暑さが腕に首にからんでくる。
「…あちぃ」
思わずぼそりと呟いた所、腰下のあたりから『スミマセン』という返事が返ってきた。
稼動時の廃棄熱のことを言われたと思ったらしい。
「いや、ばす太のことじゃないよ」
そう言って、フォローした。
だいぶ日が暮れているのに、まだセミの声が聞こえてくる。
草むらからは、虫の声。
ふと用水路の壁面に、赤というかピンクの粒々の塊がいくつもくっついているのが目に入った。
タニシの卵だ。ここ数年でずいぶん見かけることが多くなった。
昔はそんなに多くなかったのに…。
「少しずつ…、自然も変わってきてるんだな…」
セミの声がやんで、羽ばたく音が聞こえた。

265名無しさん@ザフトのために!:2005/08/16(火) 23:27:47 ID:/AAXqVuM
>261…バイオトロープって……何書いてるんだよ僕…orz
ビオトープでした……スミマセン…


  〃 ⌒`ヽ <>260さん、執筆お疲れ様です!差し入れに、スイカを切って冷蔵庫に入れておきますね。
  | 从从Vノ 確かに、ちょっと蛍借りには時期が遅かったですね…すみません(汗
  .w* ゚д゚ノ >263-264のお話、ほのぼのです…そういえば、ばすたぁちゃんは
  ( つ⊂) 初めて蛍を見るんですよね?
  と_)__) びっくりするだろうなぁ、きっと……W* ´∀`)

266名無しさん@ザフトのために!:2005/08/27(土) 13:16:30 ID:nKEHUDRs
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <ところで……新シャア板に、新しく赤ちゃんスレが出来たようです。
  .w* ゚д゚ノ 正直、こことリンクして良いかどうか判らなかったので、URLは
  ( ∪ ∪ 取ってこなかったのですが……
  と_)__) ここは、どうしましょう?
新しい方の赤ちゃんスレの避難所としても、使えるようにした方が良いでしょうか?

267名無しさん@ザフトのために!:2005/08/27(土) 21:09:27 ID:xG8JsopY
利用するなら早くした方がいい
スレがおかしくなりつつある

268名無しさん@ザフトのために!:2005/08/27(土) 22:45:17 ID:rvfRmj4k
>267
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <僕も今、もう一度様子を見て来ましたが、変な方に話が流れていって
  .w* ゚д゚ノ ましたね……
  ( ∪∪  僕なりに考えたんですが、今までの進行ペースからして、ばすたぁちゃんは
  と_)__) 新しく立った方に引越しせず、今まで通り、シャア板俺総合スレにお世話に
なっていた方が良いように思えます。

多分、お引越ししたとしても、今くらいのマターリペースでの進行だと、スレが進む前に
落ちてしまうかもしれないですし。

269名無しさん@ザフトのために!:2005/08/28(日) 23:22:58 ID:N/HnY3pI
現状維持がいいと思います。

ノシ △スイカありがとう!
蛍にどう反応させるか未だに悩んでてスミマセン。

270名無しさん@ザフトのために!:2005/08/29(月) 21:13:34 ID:oYwBGzks
>269
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <こんばんは!お話の執筆、お疲れ様です。
  .w* ゚д゚ノ スイカ、いっぱいありますから、好きなだけ召し上がってくださいね!
  ( ∪∪ お話の続きを、楽しみにお待ちしています。
  と_)__)

271夏の残り香 1/3:2005/10/11(火) 20:14:49 ID:FjUTaUnI
クルーゼ隊長の家の近く、ビオトープの入り口までやってきた。
このあたりになると人家はめっきり少なくなるし、
おまけに街灯も数がなくなってしまうので、あまり夜に一人で歩きたいとは思わない。
そういえば、蛍が見られるとだけ聞いて出かけたけれど、
この広大なビオトープの、いったいどこら辺で見ることが出来るんだろう。
ふと顔を上げた俺は、ぼぉっとした明りが前方で揺らめいているのを見てしまった。
「ぎゃーーー、人魂!!」
「助けてミリ…げふぅっ!!」
俺と同じ物を見たのだろう、思わずビビッる元・赤服の男二人。
おびえて懐中電灯を放り出すと、お互いに抱き合って叫び声をあげ出してしまった。
ところが、それを見たばすたぁは怖がる様子もなく、
イザークの手を離すと明りに向かって走りだしてしまった。
「フラガのおいちゃんっ!」
「よぉ! ばすたぁちゃん、久しぶりだなぁ」
ミリィが拾い上げた懐中電灯に照らされたのは、右手に提灯を下げた、
クルーゼ隊長の(遺伝子上の)息子さん―、連合のフラガ少佐だった。
どうやら俺たちの見た光は、少佐が手に持っていた提灯の明りだったらしい。
いまどき提灯だなんてどこにあったのだろうとびっくりしたが、
よく見てみると、どうやら光源には電球を使っているらしい。なるほど。
「去年、町内会の秋祭りを手伝ったときにもらったんだけどさ、結構面白いだろ?」
右に左に嬉しそうに提灯を振りながら、フラガ少佐は教えてくれた。
「ラウが教えてくれてさ。蛍の見えるとこまで案内してやれっていうから、ずっと待ってたんだぜ」
そう言うと少佐は、ばすたぁに提灯を持たせて、そのままばすたぁを肩車をしてくれた。
イザークがちょっと残念そうにしていて、俺はちょっとだけ、「ざまぁみろ」と思った。

272夏の残り香 2/3:2005/10/11(火) 20:15:31 ID:FjUTaUnI

フラガ少佐は俺たちを先導して、蛍の見える場所まで連れて行ってくれた。
クルーゼ隊長も一緒なんだと思っていたら、フラガ少佐曰く、
「ラウは蚊に刺されるし虫が出るからイヤだって。
 そんかわり、帰りに家に寄ったらスイカ食わしてくれるってさ」
だ、そうだ。
何と言うか、いつも安心できる場所を作って待っていてくれる、隊長らしいなと思った。
しばらく歩いていると、遠くのほうから水の流れる音が聞こえてきた。
ちょろちょろ…? さらさら…? …ちょっと違うかな。
なんだろう、こぽこぽと湯飲みにお茶を注ぐ音にも似ているし…。
都会の中では聞くことが出来ない、人口の川の音とも違う、優しい音が聞こえてきた。
そうか…、昔じいちゃん家で聞いた川の音に似てるんだ。
俺はぼんやりと、遠い遠い、自分がばすたぁぐらいの歳だった、ずっと昔のことを思い出しかけていた。

「わあっ!」

それは唐突に、ばすたぁの感激の声にかき消された。
声のする方を見ると、淡い光がやわらかく点滅する中で、ばすたぁが両方の手を挙げている。
イザークの懐中電灯に輪郭を浮かばせて、幼い少女は目の前の幻燈に見入っていた。
俺は再び…、過去の思い出のつまった心の引き出しを、静かに閉じた。
今はまだいい。過去の思い出に浸るような、そんな歳でもない。
そんなことよりも、目の前にある、初めて見る幻想的な景色を心にとどめることの方が、今は重要だ。
「どうだばすたぁ、これが蛍だよ」
「すてきすてき! パパ見て、すごいよ!」
ふわりふわりと、蛍はやや緑がかった明りを点滅させながら、空へと上っていく。
「グゥレイトだぜ」
「…そうだな」
俺たちはあれこれおしゃべりをするでもなく、蛍の群れを眺めていた。

273夏の残り香 3/3:2005/10/11(火) 20:15:58 ID:FjUTaUnI

「そうか、蛍はそんなに綺麗だったかね、ばすたぁちゃん」
「うん! とっても”まーべらす”だったよ!」
「…ってばすたぁ、いったいどこでそんなグゥレイトな英単語を!?」
蛍を見た後、俺たちはクルーゼ隊長のお招きに乗って、ビオトープの中の一軒家に立ち寄った。
「もらい物でね、ムウならば全部食べてしまうかもしれないが、二人分には少し多かったのだよ」
そう言って、隊長は大きなスイカを俺たちに切り分けて持ってきてくれた。
スイカは冷たすぎず、ちょうど食べやすくなっている。
このあたりの加減は、さすがはクルーゼ隊長と言ったところだ。
縁側にお邪魔して、俺たちはスイカをかじりながら、今日見たことを話した。
初めて生で見た蛍の感動。フラガ少佐の提灯に元・赤服の二人がびびったこと。
少しずつ、夏が本番を迎えていること。一通り話し終えて、しばらく経ったころ、
ミリィやばすたぁには聞こえないくらいの声で、隊長がぽつりと言った。
「これからしばらく…、君たちは忙しくなりそうだね」
「…はい」
「あんま、そのことは考えたくないですけどね」
「まったく、ナチュラルの馬鹿ども……、いや、馬鹿なのは俺たちも一緒か…」
三者三様の返事。
少しずつだけれど、戦争の足音が近づいてきている。
歯車のどこかが、微妙にずれてきているような感じなのだ。今のこの世の中は。
一見平和に見える、でも…、いろんなところで「ほころび」や「もつれ」が生まれている。
アーモリーワンで新型のMSが強奪された。
その直後には、ユニウスセブンの破片が地球に落下した。
こんな戦争、前の戦いで終わったと思っていたのに…。
「君たちなら、あるいは終わらせてくれるのかな?」
何を? …とは、問い返さなかった。この人も、平和を願っているのだ…。
空を見上げると、爪の先の模様を縦にしたような形の、白い月が昇っていた。
前の戦いであの月はジェネシスを打たれた。今はもう復興しているのだろうか?
秋になれば、またみんなでお月見をするだろう。
そのときには、今よりもっと綺麗な月を見られるだろう。
…と、そのときの俺は、何の根拠もなくそう思っていた。

274名無しさん@ザフトのために!:2005/10/13(木) 15:51:00 ID:uZ6wRsbw
>271-273
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <こんにちは!レスが遅れてごめんなさい。
  .w* ゚д゚ノ 蛍のお話…あの、ひょっとして…>269さんでしょうか?
  ( ∪∪  お話の執筆、お疲れ様です!
  と_)__)  最近ちょっと涼しくなってきたので、お団子とお茶を用意しました。
        もしよろしかったら、召し上がって下さいね。

\―○●◎/旦~ <コトッ
   ̄ ̄ ̄ ̄
W* ゚д゚)<ばすたぁちゃん、また一つ新しい言葉を覚えたんですね…(ホノボノ
      何方が教えて上げたんでしょう?タッドさんかな…?

275名無しさん@ザフトのために!:2005/10/13(木) 18:54:25 ID:EGsldx0s
(0M0)コレクッテモイイカナ? \―○●◎/旦~

276名無しさん@ザフトのために!:2005/10/13(木) 23:39:59 ID:ttBCNsSs
>275
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <こんばんは!えと…初めまして、僕、キラ・ヤマトと言います。
  .w* ゚д゚ノ  お団子とお茶ですか?どうぞどうぞ!召し上がってくださいね。
  ( ∪∪  (>271-273さんには、今度会った時にお団子とお茶を差し入れよう。)
  と_)__)

277名無しさん@ザフトのために!:2005/10/14(金) 00:07:12 ID:ws61M7hc
ゴチソウサン \    /旦
    ̄ ̄ ̄ ̄

278名無しさん@ザフトのために!:2005/10/14(金) 15:51:41 ID:Gr25oHzc
>277
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <お粗末さまでした。(お辞儀
  .w* ゚д゚ノ  あの、もし宜しかったら、またいらしてくださいね。
  ( ∪∪   
  と_)__)

W* ゚д゚)<さて…お皿と湯飲みを洗って、片付けてっと……

279名無しさん@ザフトのために!:2005/10/16(日) 19:47:53 ID:96IiD4OQ
蛍の人です。
本スレに、ディアッカと俺とばすたぁちゃんのイラスト(某条約絵板)のネタが投下されてましたよ。

280名無しさん@ザフトのために!:2005/10/17(月) 00:13:31 ID:j284aFc.
>279
  〃 ⌒`ヽ
  | 从从Vノ <こんばんは!お話の執筆、お疲れ様です。
  .w* ゚д゚ノ お団子と温かいお茶を用意しましたので、宜しかったら
  ( つ旦~  召し上がっていってくださいね。
  と_)__)  それから、本スレと某条約絵板の情報もありがとうございます。
         早速、見に行ってきます!
\―○●◎/旦~ <コトッ
   ̄ ̄ ̄ ̄

281初カキコ:2006/01/15(日) 01:21:21 ID:Lx5CbSxA
>271
ええ話や……
職人さん、乙です

282名無しさん@ザフトのために!:2008/04/04(金) 18:37:31 ID:IxnvcA1U
何を隠そうばすたぁちゃんは、うちの娘と同い年。
もうあれから2年半・・・。
今年は小学3年生なのですねえ。・・・・・・・シミジミ

283カズヤ:2008/04/15(火) 09:39:03 ID:X5o3.dlU
意外と面白いのなww
こんだけ楽しんで10,0000貰えるとか、俺生きててよかったわww
ttp://nanoref.com/gooo55/h0lRvQ?fYWIzh7O


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